Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2012年03月30日

コンテイジョン

Contagion

香港出張から戻ったベス(グウィネス・パルトロウ)は風邪に似た咳と発熱があり、2日後に突然倒れて痙攣したため救急搬送されたが、間に合わずに亡くなった。 そして付き添った夫ミッチ(マット・デイモン)が病院から戻ったときには、彼女の連れ子のクラーク(グリフィン・ケイン)も急死していた。
病名も原因も不明だった。
香港や東京などでも同様な症状で急死する人が出ているとの報告が、WHO(世界保健機関)に届き、すぐに動き出した。
また、アトランタのCDC(疾病予防管理センター)でも調査を開始した。
まずはSARSと同様に、一帯を隔離
パニックを起こさせないようにコントロールしながら、病気の予防と拡散を防ぐのがDr.エリス・チーヴァー(ローレンス・フィッシュバーン)やDr.エリン・ミアーズ(ケイト・ウィンスレット)の仕事。
発生源・病原を探すと同時に、治療薬やワクチンの開発が急がれる。
規則違反を犯しながらもDr.イアン・サスマン(エリオット・グールド)が培養に成功した菌を用いて、Dr.アリー・ヘクストール(ジェニファー・イーリー)がその役割を担う。
ミッチも施設に隔離されたが、彼は発病しない。 彼の実子ジョリー(アナ・ジャコービ=ヘロン)も発病しない事から、2人がワクチン開発の鍵になりそうだった。
発生源を探してベスの足取りを辿っているのはDr.レオノーラ・オランテス(マリオン・コティヤール)。
ベスがどこで何をして誰に会ったのか、他の“最初の発症者たち”との接点はあるのか?
各機関のドクターたちが奔走している間にも、詳しい情報が政府・各期間から発表されない事で、人々の間には憶測が飛び交い不安が募っていく。
バイオテロも疑われて、ライル・ハガティ海軍少将(ブライアン・クラストン)も動いていたが、どうやらそうではないらしい。
そんな中、東京での発症者の動画を最初にブログにアップしたフリー・ジャーナリストのアラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ)は、独自の情報を元に世界的な伝染病である事や特効薬等を記事にし、彼のブログは非常に多くの閲覧者を集めていた。

ああ・・・ソダーバーグかぁ・・・
マット・デイモンが出てるから見たのだが、どうにもテンポが哀生龍には合わず、興味深いテーマの割に集中が途切れてしまった。
と思ったら、監督が彼だったから、納得(苦笑)
テンポが微妙に緩くて眠くなる事が多い、同時進行の話の絡め方がすっきりしてない、等の感想を持つ事が多いんだよね。

正式発表が遅いとか情報が少ないとか、人々に正確に動揺させずに伝えようとする政府・関係機関の姿勢が逆に不満と疑心暗鬼を生む。
情報操作や下々の民を切り捨てる事があるから、そう疑われてもしょうがない。
かと言って、ネット上の口コミ情報がどの程度正しい物なのか。
どこにも保証が無いのに、素人の“〜に違いない”“〜らしい”と言う発現を鵜呑みにしてしまう群集心理
○○が品不足になりそうだ、△△が有効らしい、そんな不確かな情報に踊らされ買占め本当の品不足を生んでしまう、怯える人々。
集団ヒステリック状態にも似ている、非常時に無意識の内にやってしまう愚かな行動。
病気に感染するのも怖いが、街中がパニックを起こしそれに巻き込まれるのも怖い。
そういう事態になったら、自分はどんな行動をとるのかとても気になる。
それに「誰にも言うな」と言う前置きをつけた極秘情報は、伝言ゲームのように一気に広まるものだよね。

また、やっと作られた治療薬やワクチンの接種優先順位も、非常に気にかかるところ。
国・地域・民族の違いによって、順位の差が出るのは事実に違いない。
どんな立場の人でも、たとえ自分は後回しにしても愛する人を優先したいと思うのは人情。
この映画の中で出て来た国民の接種順を決める方法も、1つの手だろう。 本当にその方法が公平なのかどうかは分からないが、少なくとも自分が後回しになっても諦めが付く。

色々ある中、自分の身を挺して、命の危険を承知で尽力する人々がいる事も忘れてはいけないよね。
損得勘定抜きにしてそれが出来る人、本音を言えば逃げ出したくてもそれが自分の義務・役割と自分を制することができる人がいるから、多くの人々が救われる。
きっと自分には出来ないだろうなぁ・・・



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2012年03月29日

ミスティック・ピザ

Mystic Pizza

港町ミスティックの若い漁師ビル(ヴィンセント・フィリップ・ドノフリオ)は、今まさにミスティック・ピザで働くジョジョ(リリ・テイラー)と夫婦となろうとしていた。
ジョジョのブライドメイドは、ミスティック・ピザの女主人レオナ(コンチャータ・フェレル)、一緒に働いているデイジー(ジュリア・ロバーツ)、その妹キャット(アナベス・ギッシュ)。
だが、式の最中に緊張のあまりジョジョは気絶してしまった。
その瞬間、さえない未来が見えてしまったジョジョは、どうしても結婚に踏み切れなくなって、式は無期限延期となってしまった。
だが、ビルを愛している気持ちは変わらない。
ちゃんとけじめをつけたいビルに対し、ジョジョは“結婚”はひとまず後回しにして、“いいこと”だけをしていたいと思うのだった。
魅力的で奔放なデイジーは、地元の酒場には不似合いの、リッチでちょっとキザで、でも好印象のチャーリー(アダム・ストーク)に一目惚れ。
彼はアイビーリーグの学生で、ロースクールを休学してるところだと言う。
身分違いの恋だが、彼の方もデイジーに恋してくれて、“素顔”を見せ合うが・・・
2学期から近くの名門大学イェール大で天文学を専攻する予定のキャットは、奨学金ももらう事になっているが、今のうちにといくつ物アルバイトを掛け持ちしていた。
ミスティック・ミザもその1つ。
そんな彼女の新しいアルバイトは、近くの屋敷に越してきたティム(ウィリアム・R・モーゼス)の4歳の娘、はにかみ屋のフィービー(ポーシャ・ラドクリフ)のベビーシッター
彼もイェール大出身だったこともあって、すぐに打ち解け次第に惹かれあうようになって行った。
フィービーもとても懐いてくれているし、彼は知的でロマンチックで優しいし。
しかし、あくまでも、奥さんがイギリスから戻るまでの間のアルバイトだった。

ミスティックはコネチカット州にある本当の場所だと、今回初めて知った。
秘伝のスパイスを使ったミスティック・ピザは、どんな味なのだろう?
食べてみたいと思ったよ。
姉妹はポルトガル系だった。 もしかするとレオナもそうかもしれない。
ジョジョやビルは?

女性キャラがメインのラブコメはそれほど得意ではないのだが、港町と言う環境もあるのか、サバサバとしていて甘ったるくないところや、やたらメソメソもしないところが、とても良かった。
恋は盲目と言うが、目先の事しか見えなくなってしまった状態で今を謳歌しようとしてる3人の危なっかしさが、面白かったり切なかったり。
やんちゃそうで案外生真面目なビルと、お坊ちゃまだがそれほど世間知らずでもなく高慢でもないチャーリー。
この2人は、少々出来過ぎなキャラではあるが、とにかく良い奴だったから気分よく見ることが出来たよ。
が、一番大人なのに一番だらしの無い男、ティム。 こいつは困った奴だ。
引っかかってしまったのが、これまた一番真面目で初心なキャットだったから・・・

たまにはこんなややこしくないすっきりストレートなラブコメも、疲れなくて良いね。
最近のは弄り過ぎで、わざとややこしくしてる作品が割と多いから。



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2012年03月28日

モリエール 恋こそ喜劇

Molière

17世紀のフランス。
13年の地方巡業からパリに戻ったモリエール(ロマン・デュリス)の一座は、笑劇・喜劇で有名だった。
宮廷からも見に来ると聞き、モリエールはくだらない笑劇ではなく悲劇をやろうと考えるが・・・
この地方巡業の前に、数ヶ月、彼が姿を消していた期間があった。
当時22歳のジャン=バティスト・ポクラン、通称モリエールは自分で思ってるほどの才能が無かったようで、自分で立ち上げた劇団の借金のために投獄された。
そんな彼の借金を肩代わりをしてくれたのは、裕福な商人ムッシュ・ジョルダン(ファブリス・ルキーニ)。
知人でもないのに何故?
と思ったら、それには理由があったのだ。
ジョルダンにはしっかり者の妻エルミール(ラウラ・モランテ)、年頃の長女アンリエットと次女のルイゾンがいたが、二十歳の未亡人セリメーヌ公爵夫人(リュディヴィーヌ・サニエ)に恋してしまったのだ。
彼女に自作自演の芝居を捧げようと脚本を書いたジョルダンは、モリエールに脚本を見てもらい演技指導をしてもらうと考えたと言うわけだ。
ルイゾンの家庭教師として雇われた聖職者タルチュフとして、ジョルダンの屋敷で暮らすようになったモリエール。
どうもジョルダンは多趣味の割りにあまり才能に恵まれていないようで、駆け出しの役者モリエールも教えられるほどの物を持っていなかったらしい。
だがモリエールは、出来るだけ長くこの屋敷に留まりたいと思うようになる。
それは密かにエルミールと恋に落ちてしまっていたからだった。

モリエールという名前は、聞いたことがあるような気がする。
と言う程度にしか知らなかった。
なので、100%架空の人物の映画と同じ感覚で見てしまった。
この謎の数ヶ月もフィクションのようだから、そんな感覚で見ても大丈夫そうだが。

正直、モリエールのテンション、オーバーアクションの演技、第三者の弄り方、等々がどうにもこうにも哀生龍には合わなくて・・・
ストーリーもモリエールの喜劇も面白いのは頭では分かるが、感覚的にはモリエールのわざとらしさが趣味じゃなかったと言うか・・・
苦手なフランス語&あまり好みじゃないロマン・デュリスと言う事も、影響したのかもしれない。
あ・・チャップリンやMr.ビーンのオーバーアクションも、苦手だったっけ。

いい歳して小娘に熱を上げてるジョルダンも、貧乏でも働かないのが貴族と金持ちのジョルダンを利用しているドラント伯爵(エドゥアール・エール)も、ちやほやされるのに慣れているのが鼻につく小娘セリメーヌも、その言動全てがコメディ。
自分を利巧だと思っているものほど、はたからはお馬鹿さんに見えるものなのだ。
奥さんを顧みずよそ見しているのは褒められたことじゃないが、ジョルダンの一途さは好感が持てたな。

貞淑な女性に限って、一度防御壁が崩れると・・・・
だが溺れきらないところが、エルミールの大人の女性らしい自制心の働いた格好良さ。
娘の恋、金の使い方、愛する男の育て方・・・
いろいろな事を良く知っていて、きちんと実行できる、とても出来た女性だったよ。
彼女との出会いが、モリエールの立身出世に大きく影響していた、と言う物語だったな。

ジョルダンの代理としてモリエールを迎えに着た、公証人(?)のボンヌフォワ(フィリップ・デュ・ジャヌラン)がとても印象に残った。
何とも言えない雰囲気が、可愛かったと言うかクスッと笑えたと言うか・・・



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2012年03月27日

わたしを離さないで

Never Let Me Go

エミリー校長(シャーロット・ランプリング)の元、体の内も外も健康を保つ事を何より重視した寄宿生活を送るヘールシャム・ハウスの子供たち。
やや内向的で時々気持ちをコントロール出来ずに癇癪を起こすトミー(チャーリー・ロウ)は、仲間外れになりがちだったが、そんな彼がキャシー(イゾベル・ミークル=スモール)気になっていた
古着屋ガラクタも同然の寄付品のマーケットが開かれた時は、何も買う気になれないキャシーに、トミーは自分が買ったミュージックテープをプレゼントしてくれた。
入っていたのは恋の歌だった。
ますますトミーのことが好きになったキャシーだったが、なぜかトミーを嫌っていたはずのルース(エラ・パーネル)が彼と手を繋ぎ、キスをするのを見てしまった。
酷く哀しかった。
18歳を過ぎると、寄宿学校から各施設に移る事になる。
今までとは違い、他の同じような学校からも同じ境遇の仲間が集まり、施設の外に出かける事もできる。
3人は同じコテージに移された。
ルース(キーラ・ナイトレイ)とトミー(アンドリュー・ガーフィールド)の恋は続き、少しずつ少しずつキャシー(キャリー・マリガン)は2人から距離を置くようになった。
彼らの寿命は短い
真剣な恋だと証明できれば、3,4年の“猶予”がもらえ、その間恋人は一緒に暮らせると言うまことしやかな噂もあった。
トミーはその噂が本当なら・・・と思ったが、その後トミーとルースは別れ、その頃キャシーは自ら“介護人”になるための申請してコテージを離れていた。
3人はもう会う事はないと思っていたのだが・・・

あえてある部分を書かずにおいた
しかし、映画が始まるとすぐにそれに気が付くだろう。
ヘールシャムに赴任してきたルーシー先生(サリー・ホーキンス)が、その部分に触れ説明する役割だろう。
肯定的に捉えるか、否定的に捉えるか、それは人それぞれだし時代によって感じ方が違うかもしれない。
だがとにかくこの物語の中では、当人たちは悲劇的な捉え方はしていなかった。
そのように教育されたのだろうし、その時代はそれを肯定的に捉える人がいると言う設定だからかもしれない。
特殊な状況設定がされていて、その事に対して問題提起をしている部分もあるが、メインストーリーは3人の青春と恋だと思って良いのだろう。
少なくとも哀生龍はそんな物語だと感じた。

少し繊細でエキセントリックな部分はあるが、優しい少年とミー。
物静かで真面目で精神的に大人びた部分のある、控えめなキャシー。
積極的で自分の意見をはっきり口にし行動に移す、勝気なルース。
幼馴染であり、兄弟のように一緒に育った友人であり、三角関係の仲であり・・・
そこにSF的な要素が加わる事で、普通の青春三角関係物語よりも重苦しさが出てくる。
魂、心、そして体。
自分の自由に出来るものが少なく、時間も未来も彼らにはほとんど無いに等しく、選択肢も少ない。
可哀想でもあり、その不自由な人生が当たり前の彼らにとってはその不自由な中で人生を謳歌していると言うようにも見える。
物語として思ったよりも楽しめたが、正直疲労感が残った。

子供の頃と大人になってからと、役者の雰囲気や面影が似ていて違和感が無く、その点ではとてもスムーズに歳月の流れを受け止められた。
正直やや苦手な女優さんのキャリー・マリガンだが、とてもキャラクターにあっていて、上手いと感じられた。
逆に彼女もまた苦手な女優さんなのだが、キーラ・ナイトレイもキャラにはあってはいたのだが、少々“演技”が目に付いてしまったと言うか、やり過ぎに感じてしまったというか・・・
あくまでも、哀生龍が馴染めなかったと言うだけの事なのだが。



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2012年03月26日

パッション・プレイ

Passion Play

場末のクラブでトランペットを吹いているネイト(ミッキー・ローク)は、マフィアのボスであるハッピー(ビル・マーレイ)の妻を寝取ったために、今まさに射殺されようとしていた。
運良く死を免れたネイトが辿り着いたのは、移動遊園地。
ロンドン出身のサム(リス・エヴァンス)が興行する「不思議の世界」と言う見世物小屋の中で、の生えたリリー(ミーガン・フォックス)を見たネイト。
気になって営業が終わった後に彼女のトレイらーを訪ね、彼女の翼が本物である事を知った。
そんなネイトにサムは「リリーを奪う気か」と詰め寄り、怒りに任せて殺そうとする。
だが当のリリーがネイトを助け出してくれたのだった。
「巣立ちの時期だから」と理由を話すリリーは、ネイトと共にサムの元から逃亡
リリーは翼を切り取って“普通”になりたかったのだが、その翼を含めてリリーは素晴らしい女性だとネイトは思い、彼の真摯な言葉が彼女を思い止まらせる。
だが、ネイトは彼女をに、ハッピーの許しを得ようとするのだった。
本気で彼女をハッピーに渡すつもりじゃ無いネイトだが、マフィアのボス相手に彼の作戦は通用するのか?
そして、リリーを追ってきたサムの手から、彼女を守る事が出来るのか?

最近ミッキー・ロークは落ちぶれた中年男を哀愁たっぷりに魅せるキャラが増えてきているが、これもそのタイプの1作。
良く言えば、大人のファンタジー
悪く言えば、ミッキー・ロークの哀愁だけで引っ張ったロマンス。
ラストも意外性が無かったが、でもあの終わらせ方が正解なんだろうなと納得は出来た。

個人的な趣味で言えば、もう少しハッピーやサムを上手く絡ませて欲しかった。
特にリス目当てに見たから、サムとリリーの関係、彼女に対する思いをもう少し見せてもらいたかったと思う。
大事な収入源の“ビューティフル・クリーチャー”としての“翼のある女”だから、逃げられると困る。 と言う気持ちももちろんあるが、それ以上に彼女を愛していたと信じたい。



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2012年03月23日

SOMEWHERE

Somewhere

俳優ジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)は、シャトー・マーモント・ホテルに1人暮らし。
パーティと酒と女との日々を送る彼は酔って階段から落ちて左手にギプスをはめていたが、そんな時でもお気に入りの双子のポールダンサーを部屋に呼んだ。
彼には11歳の娘クレオ(エル・ファニング)がいるが、普段は元妻レイラ(ララ・スロートマン)と暮らしていて、時々一日一緒に過ごす日があるぐらい。
スケートリンクで練習風景を見たジョニーは、いつの間にか娘が美しく可憐に成長していることに気付く。
そして、3年も前から娘がアイススケートを始めていたことを知らなかったことにも気付いた。
いつものように仕事と怠惰な私生活とをただただ繰り返し送るジョニーの元に、連絡も無しにクレオがやってきた。
しばらく家を空けるから”とレイラは電話で言っていたが、いつ戻るのかは分からない。
2週間サマーキャンプに参加することになっているから、それまで預かれば良いらしい。
ジョニーの友人サミー(クリス・ポンティアス)も加わり、3人でゲームをして楽しく過ごすが、キャンプが始まる前にイタリアでの仕事がある。
ジョニーはクレオも連れて行くことにした。
少し疲れはしたが、娘との時間は楽しめた。
キャンプが始まるまでの残りの時間も、ゆっくりと一緒に過ごした。
そして、キャンプが始まる。
ママはいつ戻るか分からない。 パパともいられない。
隠していた不安と寂しさで、11歳の少女らしい素直な涙をこぼすクレオだった。

ファニング姉妹は妹エルの方が、哀生龍は好きだ。
ビックリするほどすらっと背が伸びで大人びて来てはいるものの、こまっしゃくれた印象を受けないところが気に入っている。
そしてもちろん、ドーフのことが気に入っているから、見ることにした。
2人とも少し憂いのあるところが似ていて、親子っぽくて良かったな。
俳優としてはどれほどのスターなのかは良く分からないが、父親としてはかなり微妙。
娘と一緒に過ごすわずかな時間だけ良い父親でいれば良いのだから、本当の意味での“良い父親”かどうかは判断付かないが、そのわずかな時間の間も女性を遠ざけて置けない駄目な男なのは間違いない。
クレオはまだ11歳。
“俳優”を仕事としているから、女性が周りに大勢いても不思議じゃない、と受け止めているとは思えないのだが・・・・
ほんわか、なんとなく心地良い雰囲気を醸し出して入るが、さっきも書いたように、わずかな時間だから都合の悪いところは見せない・見て見ぬ振りをすることで作り出している、“ニセモノ”の穏やかな時間だと感じてしまった。
雰囲気は良いのだが、正直退屈だった。
良いシーンはいくつもあったが、良い気分に浸るとか面白いとか、感じることが出来なかった。
哀生龍には合わなかったようだ。
製作総指揮にも名前のあるフランシス・フォード・コッポラの娘、ソフィア・コッポラが脚本・監督。
彼女にとっては、このセレブな私生活は当たり前の光景だったのだろうか?

ジョニーがエレベーターで一緒になったのは、ベニチオ・デル・トロ。
ジョニーはデル・トロと同等の俳優だと言いたい?
折角だから、2人でコントをしてくれたら面白かったろうなぁ〜 DVD特典に、ギャグリールとして・・・

イタリアでTVで見てたのは、イタリア版「フレンズ」だよね。
出張ポールダンスは、“組み立て式ポール持参”ってのに驚いた!
いつもの女性マッサージ師の代わりに来た、男性マッサージ師。
客が全裸で施術を受ける場合は、自分も全裸になる。 と言う笑わせてくれる奴だった(笑)
ピアノのシーンは、ドーフ自身が弾いてるんだよね?



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タグ:ドラマ
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2012年03月22日

ヒア アフター

Hereafter

フランスTVのキャスターでありジャーナリストでもあるマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人とバカンスをたのしんでいる最中に津波に遭い、九死に一生を得た
スクープ取材が出来なかったことを気にし、早く復帰したいと考えていた彼女だったが、津波に飲み込まれたときに見た現実とも幻覚とも判断つかないビジョンが忘れられず、仕事を干されたのをきっかけに本にするため独自の調査を開始した。
工場で働くジョージ(マット・デイモン)は、かつて霊能力者として亡くなった人との交信を行い、サイトも持っていた。
しかし霊能力を呪いと捉えるジョージは、今はその能力を封印している。
新しい生き方を模索する中で、イタリア料理教室で1人の女性と知り合うが、好意で霊視をしたことが仇となり・・・
一卵性双子のジェイスとマーカス(フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン)は、いつも一緒だった。
たまたま母に買い物を頼まれジェイスが引き受けて家を出たのだが、事故に遭って帰らぬ人となってしまう。
里親の元に預けられたマーカスは、色々な霊能力者の講演会等に出向くが、本物はいなかった。
この3人が運命に引き寄せられるように、ロンドンでのブックフェアで・・・

他人事ならば、大勢集まっての降霊術の様子や、霊能力者の交霊の様子等をTVで見るのは面白い。
信じようと信じまいと、一種のエンターテイメントのようなものとして楽しめる。
しかし、本当にその能力を持つものにとっては、知りたくないものを知ってしまったり、多大な期待を寄せられても望むような言葉を伝えられなかったり、知らない方がいい事を知らせる事になってしまったりと、心身の負担が大きいようだ。
ジョージの兄ビリー(ジェイ・モーア)はいい金儲けになると見ている部分もあって、ジョージにとってはいい迷惑。
人の役にたってあげたい気持ちは山々だが、躊躇ってしまうジョージ。
彼が口寄せしたほんの数例見ただけで、双方にとって必ずしも良い結果が得られるわけじゃないと、痛いほど分かった。

逆に、切実に兄の霊と会いたい・言葉を交わしたい・気持ちを伝えたいマーカスにとっては、本物の霊能力者だけが救いの神。
明らかな詐欺行為で金儲けをしている似非霊能力者もいれば、自分は霊能力者だと信じ込んでいるように見える陶酔型もいる。
それでも幸せや心の安らぎが得られる人にとっては十分なのかもしれないが、マーカスには嘘が分かってしまうから、本物じゃないと駄目。

この2人のエピソードがとても説得力があり力強かったから、マリーのエピソードが力不足と感じてしまった。
3人それぞれのアプローチで、“霊”の存在・“魂”の存在を認識し、肉体を失った大切な人とどうしたら心を通わせることが出来るのかを模索し、そして喪失感を埋め、自分が生き残ったことへの罪悪感を薄めていく。
もっとSFにもホラーにもオカルトにも持っていける題材だが、あえてヒューマンドラマに重きを置いたのならば、ラストももう少し重厚感があっても良かったなぁ・・・と思った。



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2012年03月21日

アジャストメント

The Adjustment Bureau

NY出身の下院議員のデイヴィッド・ノリス(マット・デイモン)は、若き上院議員候補だった。
残念ながら落選してしまうが、その敗北会見のスピーチは見事なものだった。
そのスピーチを考えているとき、なぜか男子トイレなのに女性のエリース(エミリー・ブラント)が現れた。
ベンチャー・キャピタルの役員に迎えられたデイヴィッドは、通勤のバスの中で再びエリースと会い、携帯番号のメモを受け取った。
だが、それはあらかじめ決められていた運命とは違い、阻止されるべき出来事だった。
人々の運命を微調整する「運命調整局」のハリー(アンソニー・マッキー)が失敗したのが、原因。
出勤したデイヴィッドは偶然にも彼らの“調整”を目撃してしまい、捕まり、説明をされた。
ハリーやリチャードソン(ジョン・スラッテリー)ら“調査員”が運命を遂行する働きをしていること、必要があれば“再調整”すること・・・・
これを他言すれば、脳の削除を意味する“リセット”をされてしまうらしい。
その上で、二度とエリースと会わないようにと命じられ、携帯番号のメモも燃やされてしまった。
あきらめ切れなかったデイヴィッドは、3年後、ついに彼女と再会
もちろん運命調整局も黙って見過ごすことは無く、2人を別れさせるために手を打った
が、デイヴィッドもそれに気付いた。
2人の吸引力はとても強く、彼らも手を焼くほど。
どうやら“古い運命”の影響らしい。
ついに運命調査局は、“ハンマー”と呼ばれる凄腕のトンプソン(テレンス・スタンプ)を送り込む。
自分が運命に逆らいエリースと一緒になれば、エリースの夢が叶うはずの未来も変化してしまうと知ったデイヴィッドは・・・・

見終わってから、フィリップ・K・ディックの短編小説が原作だと知った。
SFであるのは確かだが、描きたかったのはロマンスなのだろうか?
それとも、「運命の書」(おそらくあの人が著者だろうと匂わせていたが、明確にはされなかった)にあらかじめ書かれている運命・宿命は変えられる/変えられない、と言うことがメインなのだろうか?
強く願えば未来は自分の思い通りになる、と言いたいのか、夢を叶えるにはどんな困難にも負けない信念と勇気と不断の努力が必要だと言う話か?
すべての運命は関連付いている、1つが変われば他の運命も影響を受ける、と言うところがポイントか?

未来が決まっていることであるならば、“偶然”や“予定外”も織り込み済みなのではないかと哀生龍は考えてしまう。
「運命調整局」が“調整”しようとしまいと、些細な変化はあっても大筋は変わらないのではないか?
「運命調整局」の成功も失敗も、最初っから決まっていることなのではないか?
そう冷めた目で見てしまうと、どんな展開になってもハラハラワクワクドキドキして来ない。
どんな結末になっても、まぁそんなもんだろうな、とやや白け気味に受け止めてしまう。
哀生龍のような見方をしたら楽しめない作品ってことだ(苦笑)
もっと素直に、未来に夢と希望を持って見ないと、楽しめないんだろう。
人生これからという青春真っ只中の学生が見たら、この作品をどう捉えどんな印象を持つのか、と気になってしまう。

もう少し、マット・デイモン演じるデイヴィッドが政治家として未来を嘱望されていると言うことが、もっと感覚的に伝わって来れば良かったと思う。
デイヴィッドというキャラの説得力不足で、全体的にぼんやりした感じになってしまったような・・・・

「運命の書」の、カーナビのような電車のダイヤのようなシステムは、見ていて面白かった。
他人のを見るのは面白くても、自分のを見たら人生が楽しくなくなりそうだけど。



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2012年03月20日

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

Sherlock Holmes: A Game of Shadows

公開中なので控えめに。

ジョン・ワトソン医師(ジュード・ロウ)は翌日にメアリー(ケリー・ライリー)との結婚を控え、スタッグパーティを楽しみに主催者のシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)の下宿を訪れた。
が、最近多発しているヨーロッパ各地での連続爆破事件未解決の重大事件に熱中しているホームズは、その影の真犯人であるジェームズ・モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)のことで頭がいっぱい。
連れて行かれたクラブには旧友も学友も戦友もいず、ホームズので国の外交問題に関わっているマイクロフト(スティーヴン・フライ)が側近を連れて現れただけ。
がっかりしたワトソンが酒とカードゲームに興じている間、ホームズは名の知れた医師ホフマンスタール(ウォルフ・カーラー)の事件に関わったアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)から奪った手紙の宛先、ジプシーのシム(ノオミ・ラパス)に会っていた。
翌日、ボロボロの状態ながら何とか無事に結婚式を挙げられたワトソンだったが、新婚旅行の列車の中でまたもやホームズに引っ掻き回された。
ホームズにしてみれば、友人であるワトソンとその妻の命を狙うとモリアーティに宣告され、助けに来たつもりだったが、ワトソンは大切な新妻をホームズに強制排除されたも同然。
激しい銃撃を受ける中、ワトソンは渋々コンビ復活に同意させられた。
モリアーティの計画に深く関わっていると思われるシムの兄を見つけるため、まずは再びシムに会うためフランスへ向かった2人。
だがまたもや爆弾が!
満身創痍のホームズとワトソンは、モリアーティの計画をぶち壊すことが出来るのであろうか?

1作目以上に、ホームズとワトソンの“特別な関係”が色濃く出ているように感じるのは、哀生龍の気の迷いか?
絶対に狙って作ってるだろ??
もしホームズの手足のように働いてた“ベイカー・ストリート・イレギュラーズ”が登場してたら、彼らとの関係まで怪しげ(妖しげ)になってしまったかも・・・・(爆)

ワトソンの結婚が気に入らず、子供のように邪魔立てするホームズ。
挙式のあとの幸せそうな2人を遠くから眺めているときの、哀愁の漂い具合と言ったら・・・(苦笑)
大親友の新妻の命を守るためにやった事というのは、全くの嘘ではないにしても、もっと他に手はなかったのか?
邪魔者を力いっぱい突き飛ばして捨てたようにしか見えないが? ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
変装の必要があったとしても、何故女装? スカートの中に色々隠しやすいし、女性の方が油断させるには向いているかもしれないが、“女装でなきゃならない”納得の行く理由が見当たらなかったのだが・・・
ワトソンの“”として新婚旅行を満喫したかったからか? 正直にそう白状したらどうだ? ん??

天才同士、ライバル心と同時に“同じ知的レベルで分かち合える同志”としての愛情・愛着を持っているように思える、ホームズとモリアーティ。
この2人の場合は、モリアーティの方が特にホームズに愛情を感じているようで、ホームズが助手・相棒として手放そうとしないワトソンに嫉妬している?
モリアーティの頭脳ならば、ワトソンの存在なんか気にしなくても、計画に支障を来たすことはなさそうにも思えるのだが・・・・

ドイルの原作をちゃんと取り込みつつ、笑える男の三角関係を描いたアクション・ラブコメにも見えるこの作品。
もちろんその部分は十分に満喫したのだが、それ以外に笑ってしまったのは、マイクロフト。
天才の弟の更に上を行く天才で、探偵業に興味があればシャーロック・ホームズ以上の名探偵になったと言われる男。
シャーロック・ホームズのシリーズはかなり読んでいるが、シャーロキアンのような知識も洞察力も無い哀生龍にとってのマイクロフトのイメージは、痩身かつ長身でシニカルな紳士。
スティーヴン・フライの貴族的優雅さや無頓着なところは良いのだが、あのゆるい体形はちょっとイメージじゃなかったな(苦笑)

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2012年03月19日

長ぐつをはいたネコ

Puss in Boots

公開中なので、控えめに。

お尋ね者の“長ぐつをはいたネコ”プス(声:アントニオ・バンデラス)は、極悪夫婦ジャック(声:ビリー・ボブ・ソーントン)とジル(声:エイミー・セダリス)から“魔法の豆”を盗もうとしていた。
ところが、覆面をした猫とかち合ってしまい・・・・
一旦退却した2匹は酒場でダンスバトル。
なんと覆面ネコはふわふわの手をしたスリの名人、メスネコのキティ(声:サルマ・ハエック)だった。
さらに驚いたことに、キティに魔法の豆を盗ませようとしていたのは、イメルダ(声:コンスタンス・マリー)の孤児院でプスと兄弟のように育った卵のハンプティ・ダンプティ(声:ザック・ガリフィナーキス)だったのだ。
そもそも“魔法の豆”探しはハンプティの夢。
魔法の豆の蔓が伸びた先に巨人の城があり、そこに住むガチョウが、永遠に富むをもたらすと言い伝えられる“金の卵”を産むというのだ。
たくさんの卵に囲まれた場所が自分の本来の居場所と信じて、ハンプティはプスと“豆クラブ”を結成したのだが、とある事件をきっかけに袂を分かっていた。
再びハンプティから金の卵を一緒に探そうと誘われたプスは、逡巡する。
かつて故郷サンリカルドの町から英雄の証として贈られた“真実と名誉と勇気を象徴する”の長ぐつを履くプスは、ハンプティのお陰でその名誉も信頼も失っていた
それらを回復し、母も同然のイメルダやサンリカルドの町に富と平和をもたらすためにと、プスは金の卵を手にいれる旅に加わることを決意するのだった。

シュレック・シリーズからのスピンオフ
洒落者で剣の腕も立つネコのプスだが、彼の最大の武器は甘え媚びるうるうるした円らな瞳?
ネコ好き人間には通用しても、そうじゃない相手には残念ながら通用しないようだ(笑)
ペローの「長ぐつをはいたネコ」の物語とは全く別物のストーリーで、その装いだけが名残のように生かされている。
ほぼ、西部劇?
怪傑ゾロの世界?
それに対して、「ジャックと豆の木」や「「黄金の卵を産むガチョウ」等は、結構ストーリーも生かされていた。
「黄金の卵を産むガチョウ」と「黄金のガチョウ」が一緒くたになっていたり、“マザー・グース”が登場したり・・・・
童話寓話に詳しい人にとっては、色んな小ネタが隠されているのがきっと分かるんだろう。

プスとキティのシーンは、バンデラスとハエックの息の合った2人が声を当てているから、実写で見てみたいと思うシーンでもあった。
それに、“ネコらしさ”がたくさん見られるのも、とても楽しかったよ。
キティがあの性格に難があるハンプティと組んでいるのか、もう少し丁寧に納得がいく説明をしてもらえたら、個人的にはすっきり出来たんだが。

その腐った卵野郎のハンプティの声をザックが当てているから、嫌でも「ハングオーバー」シリーズのあの問題児が思い出されてしまった。 「デュー・デート」のキャラでも大差無いが(苦笑)
悪気は無いが他人に多大な迷惑をかけ、悪気は無かったと言いつつ人に嫌な思いをさせ、自分でぶち壊した友情を何とか修復しようと頑張るが良い所でまたろくでもない事をやらかしたり・・・・
そんな性格の奴だから、彼の友情と裏切りと夢と冒険と良心とをたっぷりと味わい楽しむことが出来たんだけどね。
プスが拾われてくるまで、孤児院にいた人間の子供以外はのハンプティだけ。
文字通り殻に篭って虐めにも耐え、いつか“自分と同じ卵がいっぱいいる場所”で暮らせることを夢見る、健気でいたいけな少年。   だった頃がきっとあったはずだ、と信じてやりたい。

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2012年03月16日

マッド・ブラザー

Leaves of Grass

ブラウン大学で古典的哲学を教えているビル(エドワード・ノートン)は、生徒からも慕われ、ロースクールで哲学を教えて欲しいと引き合いが来るような真面目で善良な男。
ある日、何年も会っていなかった一卵性双生児の弟ブレイディ(エドワード・ノートン)が殺されたとの知らせが入り、本当に久しぶりに故郷に帰った。
飛行場に出迎えてくれたボルジャー(ティム・ブレイク・ネルソン)に家まで送ってもらう途中で寄ったコンビニで、ビルはボコボコニされてしまった。
それほど兄弟が似ていると言うことであり、また、ブレイディが問題を抱えていたと言うことでもあった。
気が付いたときに目の前にいたのは、殺されたはずのブレイディ。
こうでもしないと会えないだろ? と、へらへら笑うブレイディは、妊娠中の恋人コリーン(メラニー・リンスキー)と結婚することになったと言った。
そして、まだそんな歳じゃないのに自ら介護施設に入ってしまった母(スーザン・サランドン)にも会ってくれと、長年疎遠だった兄に頼むのだった。
決して家族を嫌っているのではないが・・・
ビルは自分らしい生活を送るためには、母や弟とは一緒にいられなかったのだ。
ブレイディとボルジャーはビルを広い倉庫に連れて行き、立派な水耕栽培のシステム(NFTシステム)を見せた。
決して頭は悪くないブレイディだったが、彼がそのシステムで育てているのは大麻。
システムには感心したビルだが、大麻を吸うことは拒む。 が、昔はやってたじゃないかとされに勧めてくる弟から、結局水パイプを受け取り・・・
少し気持ちが和らいだ兄に、ブレイディは頼みごとをする。
あの水耕栽培のシステムのためにユダヤ人のパグ(リチャード・ドレイファス)から大金を借りていて、金を返すか商売の手を広げるかしなければならない。
彼のところに話しをしに行くから、留守の間、自分の振りをしていて欲しいと言うのだ。 出来ることなら、その間に母親にも会いに行って欲しいと。
渋々引き受け、母にも会いに行ったビル。
その頃ブレイディは、首尾良く目的を果たした。
TVのニュースで弟がやったことを知り、自分が利用されたことを知ったビルは、さすがに腹を立て・・・
だが、もう一人、ニュースを見て双子の存在に気付いた男がいたがために、思わぬ結末を迎えることになるのだった。

監督・脚本は、ボルジャー役として出演もしていたティム・ブレイク・ネルソン。
個性的でツイ目が行く役者さんだが、監督としてはどうなのだろう?
良し悪しは哀生龍には分からないが、彼が監督した「O(オー)」と脚本も書いてる「灰色の記憶」は見ている。
特に「灰色の記憶」はテーマもキャストも良かった。
「マッド・ブラザー」も、視点が哀生龍好みだった。

正反対の兄弟。
反発しあう水と油かと思えば、一緒にいる時の2人の表情や様子なんかから、2人でいることに心地良さを感じていることが、見ているこちらに伝わってくる。
自分には兄のようにはなれないし、今の自分が好きだから兄のようになるつもりも無いと言うブレイディだが、憧れや羨望が無いわけじゃない。
ドラッグや犯罪を嫌っているが、でも家族としては母のことも弟のことも嫌いじゃない、嫌いになれない、やっぱり愛している。 そんなビル。
ノートンの一人二役は、ノートンの演技は元論、編集や合成が上手いこともあってとても自然で、いいなぁ〜こんな兄弟、とはまり込むことが出来て楽しかった。

ボルジャーとブレイディの関係も凄く良かったから、もっと2人のシーンが見たかったな。
ブレイディがビルに引き合わせた女性は、高校の教師で、大学で教えたこともあり、詩を書くかと思えばナマズ漁もしちゃうジャネット(ケリー・ラッセル)。
彼女がどうのこうのじゃなく、ちゃんと兄に合う女性が分かってる弟!!ってところが哀生龍は嬉しく・・・・(笑)
逆に、ビルのことが大好きな学生(ルーシー・デヴィート)は、勘弁して欲しかったよ。
もう一人勘弁してくれと思ったのは、ビルが飛行機で隣り合った歯医者(ジョシュ・パイス)。
何であんなに話しかけてくるんだろう・・・

あ、そうだ!
ノートンがギターを爪弾きながら少し歌っていた。

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2012年03月15日

セットアップ

Setup

公開中なので、控えめに。

子供の頃の夢は神父になることだったサニー(カーティス・“50 Cent”・ジャクソン)、気が重くても服役中の父(ジェームズ・レマー)に面会するビンス(ライアン・フィリップ)、恋人と暮らし始めて幸せいっぱいのデイブ(ブレット・グランスタッフ)。
3人は兄弟も同然の幼馴染で、悪事も一緒に働いた。
ダイヤモンドの配達人の車を襲撃し、その手に鎖で繋がったアタッシュケースをまんまと奪った3人だったが、ビンスが予定外にその配達人を射殺してしまう。
500万ドル分のダイヤを手に入れられたのは大成功だったが、サニーは無抵抗の配達人を殺したことでビンスを咎めだてし、仲間内での喧嘩はやめようとデイブが笑顔で仲裁に入る一幕も。
そんな3人の関係は、取引相手にビンスがアタッシュケースを渡したときに終わりを告げた。
なんと、ビンスが親友の2人を撃ったのだ。
母からもらった十字架のお陰で命拾いをしたサニーは、怒りでも復讐心でもなく、何故親友の自分たちにこんな酷いことをしたのか理由が知りたいがために、ビンスを捜し求めた。
ダイヤを取り戻そうとする持ち主が雇った殺し屋もまた、ビンスを追っていた。
サニーは噂を頼りに、ビンスが現れそうなところに行く。
時にはギャングのボス、ビグズ(ブルース・ウィリス)のシマを荒らすことにもなったが、逆に脅しに屈しないサニーをビグズは自分の仲間に引き入れることにした。
それには別の理由もあった。
ビンスが手を組んだ相手が、ビグズが嫌っているマフィアのジョンR(リチャード・ゴテリ)だったのだ。
力試しを兼ねて命じられた最初の仕事は、ロシア人から大金を奪うこと。
ビグズの右腕ピーティ(ランディ・クートゥア)が見守る中、サニーは2人のロシア人を殺すことなく、手際よく大金を手に入れることに成功した。
が、しかし、不運なアクシデントが起きたせいでビグズの元に戻れなくなってしまう。
それでもビンスの捜索は続けた。
強奪したときにビンスが、銃を向けたものの殺さなかった運転手の女ミア(ジェナ・ディーワン)を仲間だと踏んで、その線からビンスに迫っていく。
その頃ビンスは、親友を殺してでも用意しなければならなかった大金を、24時間以内にある場所に届けなければならない状況に追い詰められていた。

全体的には、シリアスで幾分悲壮感の漂うドラマだった。
だが、時々コミカルなシーンが挟まる。
滑稽ではあるが、笑っていいんだろうかとちょっと躊躇ってしまうような浮き具合
シリアスな番組の間に、陽気なCMが流れるような感じと言うか・・・
どうせ笑わせるのなら、強面のピーティのキャラに一ひねり加えて、ダサい花柄ワンピースを着るようなオカマちゃんの一面があったりしたら可愛かっただろうに・・・(笑)

悪い奴にも愛情や信心があるし、守りたいものがあり守りたい人がいるし、金よりも大事なものがあるし・・・
友情と裏切り。 親友と親友よりももっと大切な人。
テーマは嫌いじゃないし、抑え目のトーンも嫌いじゃない。
だけど、なんとなく物足りなかったんだよなぁ・・・・
”がもう少しあれば・もう少し感じられたら良かったのかも?

デイブが早々に退場してしまったのが、とても残念。
癒し系のキャラだったから、もう少し見ていたかったよ。
弾を摘出してくれたジョーイ役は、ウィル・ユン・リー。
アジア系チンピラ等で何回か見かけたことがあるが、キャラによっては男前度が格段に上がる。
ジョーイも堅気ではないだろうが、信頼できる良い奴って雰囲気が物凄く出ていて気に入った!

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2012年03月14日

ターゲット

Wild Target

フランス語を勉強中の紳士、ヴィクター・メイナード(ビル・ナイ)、54歳。
職業、プロの殺し屋
レンブラントの絵を買った金払いの良い男、ファーガソン(ルパート・エヴェレット)、職業は大物ギャング
手癖の悪い女、ローズ(エミリー・ブラント)、職業詐欺師。 そして、ファーガソンにレンブラントの贋作を売りつけたため、ヴィクターのターゲットとなってしまった女。
あろうことか、ヴィクターは彼女を殺し損ねただけでなく、24時間彼女を守る役目を負わされてしまう。
ファーガソンの部下の内バーニー(ジェームズ・オドンネル)は死んだが、怪我を負ったマイク(グレゴール・フィッシャー)の方が執拗に追ってきたのだ。
おまけに、マイクに怪我を負わせた若者、偶然その場にいたトニー(ルパート・グリント)の面倒も見る羽目に。
私立探偵と身分を偽り、見習いとしてトニーに手伝わせるものの、とにかくローズは扱いにくく予測の付かない女
ヴィクターは振り回されっぱなしだった。
そうこうしているうちに、業を煮やしたファーガソンは、ヴィクターと同じぐらい高い殺し屋、ヘクター・ディクストン(マーティン・フリーマン)を新たに雇った。
身を隠していたホテルの部屋がばれて、父から受け継いだ自分の屋敷に2人を連れて行ったヴィクター。
互いに苛立ちながらも、少しずつ気持ちが寄り添うようになって来たヴィクターとローズは・・・・
と思った矢先、不甲斐ない息子に代わって、なんとヴィクターの母(アイリーン・アトキンス)が!!

「めぐり会ったが運のつき」と言う、93年のフランス映画のリメイクのようだ。
ヴィクターがフランス語を勉強中なのは、オリジナルに敬意を表してなのか?
洒落たコメディ。
ビル・ナイの紳士的でエレガントでスマートな物腰、立ち振る舞いが、とにかく魅力。
凄腕殺し屋なのに、小娘に振り回されっ放しなのも可愛いし、“もしかすると自分はゲイなのではないか?”と密かに悩むところも可愛いし、この歳で結婚し跡継ぎを作ることを母にせっつかれているややマザコン気味の息子っぷりも可愛い。
苛立たされるが嫌いにはなれないギリギリのラインを演じているエミリーも、ローズというキャラにはまっていたと思う。
ルパートは以前にコメディに出ていたから、きっと嫌いじゃないと思うのだが、ハリポタのロンのだめっぷりに輪をかけたような演技は、少々頑張り過ぎて浮いていたかも・・・
彼の上半身裸とかバスルームのシーンとかが多目なのに、エミリーのそういうシーンはほとんど無かったなぁ〜(笑)

ヘクターはそれが決め顔なのか、上の前歯をぞろりと見せてニッと笑う。
あの歯並びは、このキャラ用の入れ歯に違いない!
マーティン・フリーマンもビル・ナイもラブ・アクチュアリーに出ていたが、グレゴール・フィッシャーも出ていた。
どこかで見た顔なのに思い出せなくて調べたら、ラブ・アクチュアリーでビル・ナイが演じていた落ち目のロック歌手のマネージャー役だったよ!!

ファーガソンがピアノを弾くシーンは、エヴェレット本人が弾いているよね?
凄く自然でちゃんとペダルも踏んでいたから、そうじゃないかと思うんだが・・・・



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2012年03月13日

エイジ・オブ・ザ・ドラゴン

Age of the Dragons

中世。
エイハブ(ダニー・グローヴァー)と言う伝説の男がいた。
少年の頃に、妹を殺したホワイト・ドラゴンに小さなナイフ一本で立ち向かい、炎に焼かれたが奇跡的に生き延びた男。
一緒にあちこち旅をしている2人、孤児だったイシュマイル(コリー・セヴィエール)と酋長の息子クイークェグ(クルーズ)は、最高のドラゴンハンターであるエイハブの船に乗るために、この町にやって来た。
酒場で2人の話を耳にしたクロスボウの名手スタッブ(ヴィニー・ジョーンズ)、一等航海士のスターバック(デイヴィッド・モーガン)、そしてフラスク(ラリー・バグビー)は、銛の腕比べをしようと挑発した。
3人はエイハブの船の乗組員だったのだ。
そして、並の男よりも強いエイハブのレイチェル(ソフィア・パーナス)の目に留まり、2人は“ピークオッド号”に乗ることとなった。
だが、酒場であった老人イライジャ(ウェイン・ブレナン)は、エイハブを呪われた男と言い、イシュマイルに不吉な予言をした。
8年前から油を採るためにドラゴン狩りをしているこの船に乗っているスタッブらは、ホワイト・ドラゴンには出くわしたことが無い。 かつて出会ってしまったエイハブの仲間は、エイハブを残して皆殺しになったらしい。
しかし、怨みを晴らそうとしているエイハブは、ホワイト・ドラゴンに執着していた。
冷静なスターバックは私怨のために死ぬ気は無いと言い、スタッブも乗り気ではなかったが・・・
そしてイシュマイルにとっての初めての狩りの日が来た。
的が相手ならスタッブも認める腕を持つイシュマイルだったが、本物のドラゴンに圧倒され、躊躇ってしまう
その間に、仲間が一人炎に焼き殺されてしまった。
それでもドラゴン狩りは続いた。
ドラゴンの巣に忍び込み、30匹余りのドラゴンをレイチェル、イシュマイル、クイークェグで殺したが、エイハブはホワイト・ドラゴンの姿を認めると油を採らずにホワイト・ドラゴンを追うと言い出すではないか。
それではただの殺戮になってしまう。
イシュマイルは逆らい、クイークェグはショックを受け・・・・

きちんと読んだことはないのだが、有名な「白鯨」を下敷きにした作品だった。
名前もほぼ同じで、白鯨にあたるのがホワイト・ドラゴン。
ランプ等の使うドラゴンの油と言うのは、鯨油に当たるんだろう。
船の形をしているし、船と読んでいたからそう書いたが、この作品の中の船は海を行くのではな、く山を登っていく装甲車のようなもの。
正直空を飛ぶドラゴンを銛や大型のクロスボウ(捕鯨砲)で仕留めるのは、ちょっと無理があると思うが、そこら辺は男たちの気合と根性で何とか・・・(笑)

確かに人間を虫けらのように襲い炎で焼くドラゴンは悪魔のような存在なのだろうが、“ピークオッド号”の仲間を殺したのは船長であるエイハブの狂気
仲間の死を悼む乗組員に「死んだ者の事は忘れろ。 死んだ者が何をしてくれた?」と言うくせに、本人は妹を殺し自分を焼いたホワイト・ドラゴンに取り憑かれているではないか。
見ていて腹立たしいのなんのって。
いかれた船長であろうとも、船では船長が絶対的存在なのだ。
ま、エイハブにもレイチェルにも、ここでは語っていない背景があるんだけどね。

ドラゴン狩りは危険が大きいが収入も大きい。
乗組員たちの態度を見ていると、船長のエイハブには忠誠心で従っているようには見えず、畏れ&恐れているだけではないだろうか?
そして、規律を乱せば自分たちの命が危険であることから、船の中に争いごとが起きないように自己抑制を効かせているようにも見える。
特にスターバックとスタッブは、信頼できる仲間だ。
同じように、酋長の息子と言うことから、シャーマン的な何か能力がありそうな・自然と対話でも出来そうなクイークェグも、歳は若いがかなり頼りになりそうだった。
この3人のキャラがとても良かったから、思ったよりも楽しく見ることが出来た。
特にスターバック。
彼はいい漢だった!!!
勇敢なのと無謀なのとは違う。
勇気ある退却や、無意味な危険を避けることの出来る男なんだよね。

ドラゴンは、爬虫類系というか翼竜系というかオオトカゲとコウモリのミックスのように見えたと言うか、少々哀生龍好みの容姿じゃなかったが、こだわるのはやめておこう(苦笑)

あ、そうそう、イシュマイル役のセヴィエールは、インモータルズのアポロだった!



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2012年03月12日

SHAME −シェイム−

Shame

公開中なので、控えめに。

NYの洒落たアパートに住むブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、仕事も出来、ファッションセンスも良く、上司のデイヴィッド(ジェームズ・バッジ・デール)のように露骨に女性を口説いたりもしない魅力的な独身男
しかしそんな彼は、金で女を買い、バーで知り合った女性と路上で関係し、アダルトサイトを見、自宅はもちろん職場のトイレでも自慰をしていた。 恋愛感情抜きの、さめたセックスライフと言っても良かった。
ブランドンにとっては大切な日課のごとき性生活を送る場でもあるアパートに、シシー(キャリー・マリガン)が突然押しかけてきた。
恋人に捨てられれたからしばらく泊めて欲しいと言う、感傷的で人恋しさに震え愛情を求めるシシーに、ブランドンは苛立ちを見せたが渋々泊めてやり、彼女のクラブのステージを聞きに行く約束をさせられてしまった。
デイヴィッドから飲みに誘われ、そのクラブに一緒に行ったのが悪かった。
ジャズシンガーとしてステージに立ったシシーの「ニューヨーク、ニューヨーク」に、涙をこぼしてしまったブランドンの気持ちを台無しにしたのは、とうのシシーとデイヴィッド。
ブランドンが一緒だと言うのに、帰りのタクシーで早々にいちゃつき始めた2人。
屈辱感、怒り、苛立ち・・・・
ブランドンは、夜の街を走り続けた。
その上、デイヴィッドは自分のやったことを棚に上げて、ブランドンが職場のPCでアダルトサイトを閲覧していたことを汚らわしいとでも言うように蔑んだ。
職場のマリアン(ニコール・ベハーリー)と普通のデートをしてみたものの、結婚経験があり恋愛感情もある彼女とは・・・・・・
シシーがいると、自分が自分でいられない。
恋し愛されることを求めるシシーに、自分まで感情を掻き乱されてしまう。
ついにブランドンは、自分を頼ってきた妹シシーに「出て行け!」と言ってしまうのだった。

公開早々に、こうしてブログに感想だけでなくあらすじも書いている哀生龍が言うことじゃないが、最近は公式サイトや予告編やチラシが情報過多だと思う。
集客目的でサービス過剰になってるようで、予告編も数種類作られ、公開前にあらすじが分かるどころか“どんでん返しがある”とか“どのキャラが怪しいのか”のような具体的なものから、1つ1つはヒントだと気付かなくても複数集まるとネタバレになってしまうようなものまで、色んな情報が溢れている。
この作品も、本来はストーリーが進むにつれ徐々に明らかになってくるはずに違いない事柄が、冒頭部分である程度想像が付いてしまうほどだった。
とても勿体無い。
分かったからと言って謎解きサスペンスじゃないから困りはしないが、折角作品そのものがやや説明不足なぐらいに止めているのに・・・と、残念に思えてしまう。
ただ、SHAMEを「恥」と直訳した邦題にしなかったのは、凄く良かったと思う。
英語がぜんぜん出来ない哀生龍は今回改めて辞書を見て、「恥」以外に「残念」や「遺憾」等の意味を持っていることを知った。

ブランドンにとって、セックス依存症は「恥」ではない
やや強迫観念もあるように見えたし、苦痛にも見えた。
自分の意思にかかわらず、そうせずにはいられない。 だからこそ「依存症」と呼ばれるんだよね。
嫌なことから目を気持ちをそらそうと、アルコールに走ったり買い物や走ったり暴飲暴食に走ったりで、依存症になってしまう。
ブランドンは、何故依存症になってしまったのか。
そして感情を抑えられず苛立ち怒鳴り責めてしまったことが、妹を追い詰めることになった。 そんな自分自身がブランドンの“SHAME”の1つ。

マックィーン監督は、前の作品や公開になる作品何作かで、ミヒャエル・ファスベンダーを起用していた。
ファスベンダーだからこその、この作品のこの魅力じゃないかと思えてしまった。
R18+になるぐらい、性的なシーンが多い。
かなり露骨だったりストレートだったりする描写でも、不思議といやらしさはない
艶かしく色っぽいセックスシーンに見えてしまったら、本当の意味で性欲・性感に溺れてる男に見えてしまったら、この作品は根底から崩れてしまう。
ファスベンダーの魅力がたっぷりと詰まっている。 にもかかわらず、いわゆるセクシーショットではないのだ。
それどころか、とても痛々しい
正直、マリガンの容姿は苦手なのだが、この兄妹の過去も未来ももっと見たい、もっと2人を知りたい、と思うことが出来た。

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2012年03月08日

ステイ・フレンズ

Friends with Benefits
Stay Friends


人材コンサルタント、簡単に言ってしまえばヘッドハンターのジェイミー(ミラ・ニクス)は、LAでアート・ディレクターとして活躍しているディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)に狙いを定めて、NYに招待した。
あまり乗り気ではなかったが、断るのも失礼だと思ったし、ちょうど恋人に振られたばかりで生活を一新したいと言う気持ちもあって、とにかくNYに来て面接を受けてみた。
その結果、“GQ”のアート・ディレクターの座に就くことになったディランは、NYで暮らし始めジェイミーとも“友人”として何度も会い食事をし会話を楽しんだ。
ややジェイミーのテンポに巻き込まれ振り回されぎみではあったが、ディランは彼女と気があった。
そして恋人と別れたばかりのジェイミーの方も、ディランとは恋愛間が似ていて、恋愛感情抜きの“友人兼セフレ”として付き合える相手と見定める。
2人は恋愛も感情も甘ったるい言葉も抜きの、スポーツ感覚のセックスを楽しんだ。
一度は、関係を持ったせいでやはりギクシャクしてしまい“友人”に戻ろうとしたが、結局また・・・
そんな2人の関係を、「70年代みたいでいい」とジェイミーの母ローナ(パトリシア・クアラークソン)は歓迎。
だがある日、ジェイミーから「そろそろデート相手を見つけたいから終わりにしたい」と言われ、ディランは快く承諾。
後腐れなく友人に戻れた。
ところが、ディランが父(リチャード・ジェンキンス)、姉(ジェナ・エルフマン)、そして甥っこ(ノーラン・グールド)のいる実家にジェイミーを連れて行くと、なぜか急に上手く行かなくなってしまった。

男女間の友情は成立するかとか、セフレの関係は上手く行くかとか、セックスと恋愛を分けて考えられるかとか、テーマ的にはありきたりのものだろう。
積極的で辺に恥ずかしがらない女性キャラも今ではごく当たり前で、セフレも後ろめたい関係じゃなくなってきているから、後はキャラクターの魅力とどんなドラマをそこに盛り込むかが重要になってくる。
ディランの実家の話は、それはそれで良いシーンが多かったのだが、映画全体で見るとなんか突然過ぎて浮いて見えちゃったんだよね。
突然ラブコメ路線からドラマ路線に変更になったような・・・・

哀生龍の趣味で言うと、ディランは可もなく不可もなく(苦笑)
互いに振られたばかりでなかったら、関係も変わったのだろうか?
ヘッドハンティングされたぐらいだから、アート・ディレクターとしての才能はあるんだろうし、セフレOKという感覚が似てるところも魅力なんだろうが、それ以上の“恋人として付き合いたい男”には見えなかったんだよなぁ・・・・
ジェイミーは、うじうじしていないところ・マイナス思考じゃないところ・すぐに男を責めるタイプじゃないところが付き合いやすそうだと思ったが、あのマシンガントークには閉口してしまう。
頭の回転も速そうで可愛げもあるから、もう少し無口でいてくれたら・・・

付き合ったら楽しそうだと思ったのは、GQのスポーツ編集をしているトミー(ウディ・ハレルソン)。
ゲイらしく、何度かディランに誘いをかけていたよ。
オネエ系じゃなくて、さばさばしてるから気持ちがいい。
いつか本物の恋に落ちるよ、とディランに話してたときの雰囲気も、大人の良い距離感を見せてくれてて凄くいい。
ニュージャージーから通ってるんだが、フェリーじゃ芸が無いとかで、小さいながら自分のボートで川を渡ってきていたのがクール!!!

ディランとジェイミーが見ていた恋愛物のDVD
主役はジェイソン・シーゲルだった(笑)
他に、マシ・オカ、エマ・ストーン、アンディ・サムバーグなんかがちょっとだけ登場。
本人役で登場のショーン・ホワイト。
哀生龍はぜんぜん知らないのだが、スノーボード&スケートボードのプロなんだって?
プロと言えば、ディランが歌うシーンが出てくるのだが、上手いなぁ・・・と思いつつ“そう言えば元々ジャスティン・ティンバーレイクは歌手だったっけ!”と(^^ゞ



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2012年03月07日

ミケランジェロの暗号

Mein bester Feind
My Best Enemy


ユダヤ人画商のヤーコプ(ウド・ザメル)と息子のヴィクトル(モーリッツ・ブライプトロイ)は、ここオーストリアのウィーンとドイツのニュルンベルクに画廊を持っている。
そして、400年前にバチカンから盗まれたミケランジェロの素描を所有していると、噂されていた。
1938年。
25年も働いてくれた使用人の息子で、ヴィクトルと兄弟のように育ったルディ(ゲオルク・フリードリヒ)が、久しぶりに戻ってきた。
歓待するヴィクトル。
特にヴィクトルの母ハンナ(マルト・ケラー)は、ルディから手紙も来ないことを心配していたので、とても喜んでいた。
色々な話に花が咲き、ヴィクトルは軽い気持ちでルディにミケランジェロの素描を見せてしまった
それが不幸の始まりだった。
ドイツのヒトラーが国境に進軍し、ニュルンベルクの画廊の作品は没収され、ウィーンの画廊の作品を守るためにチューリッヒに送ろうと手配したヤーコプ。
その矢先、ナチス親衛隊SSがミケランジェロの素描を探しに現れた。
SSの伍長として、あろうことかルディも一緒に来たのだった。
イタリアのムッソリーニに対して有利に条約を結ぶために、ドイツとしてはどうしてもその作品が欲しかったのだ。
だが、ヤーコプは先手を打っていた。
隠し場所にはすでに素描はなく、上官に急かされたルディは、スイスに脱出させるから絵を渡せとヴィクトルに迫る。
国を出る前に、ユダヤ人ではないヴィクトルの恋人レナ(ウーズラ・シュトラウス)に全財産を譲り守ってもらえるように頼み、SSに絵を差し出したヤーコプ。
ところが、一家はSSに捕らえられ3人別々の収容所に送られてしまった。
渡した素描が贋作だと判明したときには、ヤーコプはすでに亡くなっていた。
ポーランドの収容所にヴィクトルを訪ねたルディは、本物の所在を吐けと脅すのだが・・・
頑として白状しないヴィクトルに匙を投げたルディと彼の上官は、ベルリンに送って向こうで尋問させることに。
またも運命の悪戯か、輸送機がパルチザンに打ち落とされ、ヴィクトルとルディだけが生き残った。
機転を利かせてルディと服を取り替えたヴィクトルは、“SSのルディ”の振りをし通すのだが、彼は自分の命と本物の素描を守ることが出来るのか?

ミケランジェロが絵に暗号を隠してたのかと思ったら、ミケランジェロの絵を隠した場所を示す暗号だったのか。
その肝心の暗号だが、出て来た時点でそれが隠し場所を示す暗号であることも分かってしまったし、どこかも分かってしまった。
と言うか、暗号なんか出てくるずっと前の段階に、分かりやすいカメラワークのお陰でそこにあることが、映画を見てる方には分かっちゃったんだよ。
だから、謎解きの面白さやスリルはあまり楽しめない(苦笑)
いつ入れ替わりがばれるか、と言う部分ではそれなりにハラハラするが。
兄弟同然で育ったと言うのに、ルディのあの性格の悪さ。
そういう時代になってしまったからしょうがないのかもしれないが、それにしても同情するポイントが見つからず、一方的にヴィクトルを応援したくなって、物語の広がりが今ひとつ。

さすが商才に長けたユダヤ人というか、あのおっとりとしているように見えたヤーコプの先の先まで計算した手回しの良さには舌を巻いたよ。
そして、画家のモーリッツ(メラーブ・ニニッゼ)もいい人でねぇ・・・
思った以上の存在感を見せてくれたのは、レナ。
勘が鋭く機転が利く頭のいい女性で、彼女の存在も、ストーリー展開に安心感を与えていた。 良くも悪くも(^^ゞ



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posted by 哀生龍 at 06:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月06日

戦火の馬

War Horse

公開中なので、控えめに。

偶然にも、貧しい小作人のテッド(ピーター・マラン)が地主のライオンズ(デイヴィッド・シューリス)に競り勝った美しい鹿毛の馬は、生まれた瞬間を息子のアルバート(ジェレミー・アーヴァイン)が見ていた、あの額に白い菱形の星がある牡馬だった。
足の悪いテッドに代わって畑を耕す農耕馬を買わなければいけなかったのに、と妻ローズ(エミリー・ワトソン)はサラブレッドの血の入った足の細い農耕馬よりも小さな若い馬に腹を立てた。
競り合うのに熱くなって必要以上の大金を払い、地代が払えなくなることにも腹を立てた。
案の定、ライオンズは地代の徴収にやってきて、秋の収穫まで待つが払えなければ・・・・と。
しかし、アルバートがジョーイと名づけて自分で調教し、馬具をつけて農具を引くことも教え、気性は荒かったが忍耐力のある逞しい馬に育て上げることが出来た。
だが、戦争がジョーイを奪った。
従軍年齢に達していなかったアルバートに陸軍騎兵隊のニコルズ大尉(トム・ヒドルストン)が、大切にし戦争が終わったら返すと約束してくれた。
アルバートを乗せる代わりにニコルズ大尉を乗せ、父テッドの古い大隊旗を結び付けたジョーイは、新たな友人を見つけた。
ニコルズ大尉の戦友であり上官でもあるスチュワート少佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の黒馬トップソーンだ。
二頭はドイツ兵に捕獲された時は、若いドイツ兵兄弟ギュンター(デイヴィッド・クロス)とミヒャエル(レナード・キャロウ)と共に脱走。
風車小屋に隠されているのを見つけたフランス人の少女エミリー(セリーヌ・バッケンズ)も、二頭を一緒に可愛がってくれた。 彼女の祖父ニエル・アレストリュプ)も、ドイツ兵から匿おうとしてくれた。
再びドイツ軍に捕まると、今度は大砲を牽く役目が与えられる。
砲兵隊の将校は弱った馬の代わりにトップソーンを選ぶが、馬車を引いたことも無くそのような馬具を首に賭けられたこともない上、脚を傷めているから無理だと馬番のハイルマン(ニコラス・ブロ)は進言した。
それを将校が聞き入れずにトップソーンを使おうとすると、ジョーイが自ら飛び出して・・・
4年がたち、アルバートも従軍しフランスの激戦地で戦っていた。
アルバートとジョーイは生きて再会を果たすことが出来るのであろうか。

正直予告を見た時点では、作品そのものにはあまり興味が湧かなかった。
デイヴィッド・シューリス、ベネディクト・カンバーバッチ、デイヴィッド・クロス(ダフィット・クロス)、そしてトム・ヒドルストン(ロキの黒髪の印象が強いから、金髪だとちょっと感じが違った)が出ているから、見ることにしたのだ。
すると、他にも気になる俳優がたくさん。
ニコラス・ブロをスクリーンで、それも北欧映画以外で見られるとは思ってもいなかった!!!
ピーター・マラン(またはミュラン)もトビー・ケベルもエディ・マーサンもリーアム・カニンガムも・・・・
大漁大漁(笑)

ストーリーの方も、思っていたより入り込めて良かったよ。
短いエピソードが積み重なっていくような作りで、長く感じることも無く、集中力も切れなかった。
「黒馬物語」のように馬の視点で描き馬に独白を言わせる作品も嫌いじゃないが、馬を中心に描きながらも、馬は喋らないし馬の気持ちもストレートには表現されていないこの作品も嫌いじゃない。
数頭の馬を使ったそうだが、調教が上手いのか撮り方が上手いのか、馬がナチュラルに演技派で感情豊かだったのか、そこら辺の事は哀生龍には分からないが、とにかくジョーイが雄弁なんだよ!
好奇心旺盛なのに警戒心も強く、母馬から離れるのを嫌がった初競の頃。
アルバートと心を交わすようになり、まるでペットの犬のように懐いたり、アルバートの気持ちを察してか凄く頑張って見せたりしたアルバートとの蜜時。
トップソーンと出会って、馬同士の友情・愛情をたっぷりと見せてくれた戦地での様子。
人間同士の、愛情・友情・信頼・情け・・・・ももちろんドラマチックに描かれてはいるが、馬が主役なのは間違いない。

人間同士のエピソードで気に入ったのは、父テッドの大隊旗。
飲んだ暮れだが、何故飲まずに入られないのかを妻だけでなくライオンズも察してくれているところに、ただ意地悪なだけの地主じゃないんだなと。
地主の息子のエピソードも悪くなかったけど。
そしてベタだが、中間地帯でのイギリス兵とドイツ兵のエピソード。
予想通りの展開なのに、そこにジョーイという馬の存在が加わると、緊張感が違ってくるんだよ。

ところで、本当はテッドが買わなきゃいけなかった農耕馬。
ジョーイの次に競にかけられていたあの馬のほうが、哀生龍は断然好き。
サラブレッドよりもそっち系の方が好きだってことは、今までにも何度か書いているけど(笑)
同じ値段で買えるのなら、農耕馬や馬車馬が欲しい!

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posted by 哀生龍 at 06:33| Comment(2) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

ヒューゴの不思議な発明

Hugo

公開中なので、控えめに。

1930年代のパリ。
時計職人で博物館の所蔵品の修理も行っていた父(ジュード・ロウ)が亡くなり、独りぼっちになった少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)。
彼を引き取った飲んだ暮れのクロードおじさん(レイ・ウィンストン)は駅の時計の修理と管理を仕事としていて、ヒューゴに仕事を教えるといつしか姿を見せなくなってしまった。
学校にも行けず、駅の時計台の中に隠れ住むヒューゴの心の拠り所は、父が博物館の倉庫で見つけ修理するために持ち帰っていた機械人形
父と一緒に修理していたそれを、今は独りで時計の管理の合間に修理していた。
駅構内にある色んな店からパンや牛乳などを失敬しているヒューゴは、玩具とお菓子の店からもたびたび盗んでいたのだが、とうとう店主のジョルジュ(ベン・キングズレー)に見つかってしまった。
出すように言われて渋々取り出したポケットの中身は、ゼンマイやネジなどの機械のガラクタ部品と、父が描き止めていた機械人形に関する小さなスケッチプック
中を見たジョルジュは驚き、誰が描いたものかと問いただしたが、ヒューゴは口をつぐみ通した。
そのせいでスケッチブックはジョルジュに取り上げられてしまうのだった。
なんとしても返してもらうため、盗んだ分を彼の店で働くことに。
ジョルジュを“パパ・ジョルジュ”と呼ぶ彼の養女で、自分と年が近いイザベル(クロエ・グレース・モレッツ)と親しくなったヒューゴは、ある日、あの機械人形のハート型の鍵穴に合う鍵を、彼女が首から提げていることを知った。
ヒューゴは秘密の隠れ家にイザベルを招き入れ、自分の手で修理を終えていた機械人形を彼女の鍵で動かしてみると・・・・
機械人形は、父との思い出の映画の有名な一場面が描き出した。
これは父からのメッセージだと喜ぶヒューゴだったが、最後に書かれたサインを見てショックを受けた。
父の名ではなかった。
代わりに、イザベルがその名前の主を知っていた。
ジョルジュ・メリエス。
それは玩具屋の店主、イザベルの養父、ジョルジュのことだったのだ。
これがきっかけとなり、イザベルも知らなかったジョルジュの過去が明らかになっていく。

邦題から、勝手にヒューゴが作った発明品が出てくるんだと思い込んでいた。
しかしそうではなかった。
さらに言えば、ヒューゴの物語のようで、ジョルジュの物語でもあった。
哀生龍にとっては、実在の人物ジョルジュ・メリエスのことを知る良い機会となったことの方が、ヒューゴ自身の物語を楽しんだことよりも大きかった。
ジョルジュの写真を見てみたら、映画の中のベン・キングズレーととても良く似ていて、おぉ〜となったよ。

独りで生きていくことになったヒューゴ。
逞しさ、純粋さ、弱さ・・・・
物語の主人公として突出した何かを持つ“特別な子供”ではなく、父譲りの器用な指先を持つ機械弄りが好きな普通の少年、と言うところが彼の魅力だった。
意地を張りつつも、泣いてすがったりもする。
手癖の悪い孤児を捕まえることに熱心な駅の公安官(サシャ・バロン・コーエン)を、本気で怖がって逃げるところもいい。
少年が主役の映画だと、大人に悪戯を仕掛けたり罠を仕掛けたりしてやっつけることが多いが、彼はひたすら捕まらないように逃げるんだよね。
良い子過ぎないところも良かったから、少々イザベルのお利口さんな感じが鼻につきかけたが。
養女と言う立場から、不意識に大人から嫌われないようにする術を身につけたのかもしれないけどね。

戦争で負傷したため、公安官は左足に補助具をつけていた。
時々油を差さなければならず、肝心な時にスムーズに動けなかったり。
彼も“直すことが必要”な存在だった。
そんな彼が心引かれているのは、構内の花屋リゼット(エミリー・モーティマー)。
マダム・エミール(フランシス・デ・ラ・トゥーア)とムッシュ・フリック(リチャード・グリフィス)の、可愛らしい老カップル。 いや、フリックがアタック中と言うところだったか。
そして、映画学者のルネ・タバール(マイケル・スタールバーグ)のフィルムへの愛情と、映画創成期に活躍したジョルジュ・メリエスへの憧れに似た愛情。
そして、ジョルジュの妻ジャンヌ(ヘレン・マックロリー)の夫への愛情。
あ、そうそう、構内の本屋のムッシュ・ラビス(クリストファー・リー)も、本と図書館をこよなく愛していたな。
作品全体を通して、愛情たっぷり
だから逆に、哀生龍は距離を置いて遠くから眺めているので十分だな、と思ってしまったのだが(^^ゞ

駅にはいくつかの時計があり、秘密の通路で繋がっていて、その中でヒューゴは暮らしている。
カチカチという音が耳障りになったら暮らしていられないだろうが、たまに訪れてボーっとすごすには魅力的な場所だと思った。
機械の魅力
哀生龍は不器用だし集中力が足りないから、あまり得意ではないが、それでも機械弄りは好き。
能面のように、見る角度違った表情を見せる機械人形のことが、もっと知りたかったなぁ〜

ところで、舞台は原作通りフランスなんだから、原作通りHを発音せずにユゴーとかユーゴーとか、そういう名前じゃ駄目だったのかな?

覚書:製作にジョニー・デップも!

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posted by 哀生龍 at 06:05| Comment(2) | TrackBack(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月02日

ブラッド&ワイン

Blood and Wine

ワインディーラーのアレックス(ジャック・ニコルソン)は、店の経営状態の悪化とポーカーで負けが込んでいるせいで、見かけとは違って破産寸前だった。
再婚した妻スザンヌ(ジュディ・デイヴィス)との仲は冷え切っていて、妻の連れ子であるジェイソン(スティーヴン・ドーフ)とも上手く行っているとは言えなかった。
ある日、顧客の家にジェイソンを連れてワインを届けたアレックスは、子守として働いているキューバ人のガブリエラ(ジェニファー・ロペス)に息子をワインを運び入れるボートに案内させている間に、家捜しして金庫を見つけ出し写真を撮った。
3週間の船旅で顧客が屋敷を留守にする間に、ポーカー仲間で元金庫破りのプロだったヴィクター(マイケル・ケイン)と組んで、金庫の中身を盗んで売り捌こうと考えていたのだ。
些細な予定外の出来事はあったものの、無事にダイヤのネックレスを手に入れた二人。
警察に顔が割れているヴィクターは、アレックスに「NYで金にして来い」と飛行機のチケットを渡した。
愛人のガブリエラを連れて行くつもりだったアレックスだったが、荷造り中に妻に気付かれ大喧嘩に。
日頃恨みもあって、スザンヌは夫を叩きのめすと、ジェイソンと共に家を出た。
しかし、偶然スーツケースの中から宝石を見つけたジェイソンが宝飾店で鑑定してもらったことから、アレックスに隠れ家が見つかってしまった。
カーチェイスの末、車が横転。 スザンヌは死亡、ジェイソンも入院することになった。
車の中から宝石を見つけ出せなかったアレックスは、ジェイソンに目を光らせる。
だが、ジェイソンはガブリエラがアレックスの愛人だったことを知り、彼女やヴィクターを利用しながらアレックスに復讐を企てるのだった。

ジャック・ニコルソンとマイケル・ケインのコンビ。
なんだか、凄く勿体無い使われ方だと思ってしまった。
2人を主役に、コメディタッチの泥棒コンビの話が見たいなと思うほど、宝石を盗むところは楽しかったのに。
若いスティーヴン・ドーフも、静かに怒りを燃やすジェイソンを上手く演じていたと思うのだが、ストーリーとキャラ達が上手く噛み合っていないように感じてしまって・・・
1つ1つのシーンは良いのに、全体として盛り上がりに欠けるというか。
ま・・趣味に合わなかった、ってことかな?

とばっちりを受けた、ジェイソンの友達ヘンリー(ハロルド・ペリノー)はちょっと可愛そうだったな。
映画冒頭の、ジェイソンとヘンリーが車を上手く使ってサメを釣るシーンが、面白くて好きなんだが。
あんな風に浜辺でボート代わりに車を使って釣りをするなんて、哀生龍は知らなかったよ。



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posted by 哀生龍 at 06:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする