2012年04月30日

Rosa Morena

ゲイの40代トーマス(アナス・W・ベアテルセン)は、子供がどうしても欲しかった。
しかし母国デンマークではそれが難しかったため、友人夫婦ヤコブ(デイヴィッド・デンシック)とテレサを頼ってブラジルへ。
ガブリエルに相談してみたが、やはりシングル・ゲイのトーマスが養子縁組をして子供をデンマークに連れ帰るのは、非常に難しいようだった。
だが、別の方法も無いことはないと。
貧しく子供を育てられない女性に相応の対価を払えば、子供を手に入れられると言うのだ。
そんなことは出来ないとその時は思ったのだが、テレサのボランティア活動を手伝いながら貧しい人々と触れ合う中で、トーマスはある女性に思わず「いい父親になれるから子供をデンマークに連れ帰りたい」と言ってしまった。
不用意で相手の気持ちを考えない、馬鹿な申し出だった。
プレゼントを持って再び現れたトーマスを待ち受けていた男たちに、彼は入院するほどの怪我を負わされてしまった。
しかし、それ程までにトーマスは子供が欲しかったのだ。
テレサは彼の無神経な言動に腹を立てたが、ヤコブは親友の気持ちを知り、更なる貧困層の暮らす地域にトーマスを連れて行き、妊娠中の若い女性マリアを紹介してくれた。
姉ラリーサの夫デニルソンは通訳代わりのヤコブに、あれも欲しいこれも欲しいと300,000クローネを吹っかけてきた。
ヤコブは高過ぎると交渉しようとしたが、トーマスは割って入ってそのままOKしてしまった。
それだけでなく、生まれ来る子供と母体を守るために、検査を受けさせたり必要なものを与えたりと、出来るだけのことをしてやった。
それもトーマスにとっては嬉しく楽しいことだった。
胎児に悪いことを平気でするマリアを叱ることもあったし、言葉の壁や常識の壁に苦労することもあったが、次第に2人の気持ちは寄り添いあうようになっていった。
ついに生まれた子供は、黒い肌と黒い髪を持った女の子。
ロサと名付けられた。
子供にもマリアにも優しいトーマスに、彼女からも積極的に情熱的に愛情が示される。
ゲイであり、欲しいのは妻ではなく子供であることから、初めのうちは拒絶していたトーマスだったが・・・・
そして、そんな2人に不快感を露にするデニルソン。
マリアのほかの子供やラリーサの子供も一緒に面倒見てやりながらマリアとロサと暮らしていたトーマスに、決断の時が来る。
トーマスは当初の予定通り、ロサ一人を連れてデンマークに帰るのだろうか。
それとも、マリアと子供たちと“家族”になるのだろうか。

シングル・ゲイの養子縁組の難しさ。
違法な養子縁組。
貧困層の人身売買。
難しいテーマだと思う。
有名人が何人も養子を取っているのをネットで良く目にするが、一般の人、特に独り身の人が養子を取るのは、非常に難しいのだろうか?
哀生龍は詳しく知らないのだが、違法な手段だと知りながらもその方法に縋りたくなるほどに、正規の方法ではなかなか養子縁組が成立しないと言うことなのかな、と映画を見ながら思ってしまった。

金離れの良いトーマスに上手にたかる、デニルソン。
良く言えば貧困層の彼ならではの“生活の知恵”だが、実際には働かずにいい暮らしをする方法を知っている怠け者の悪い奴だ。
ラリーサやマリアに働かせて、彼は何をしているのか分からない。
もっと分からないのは、この3人の関係。
デンマーク語の作品で、時々英語とポルトガル語も出てくる。 残念ながら英語の字幕すらないから、デンマーク語の字幕を表示させて置いた。 ほとんど役に立たないが(苦笑)
そんな訳で、ちゃんと説明されていたのかもしれないが、哀生龍には3人の関係がはっきりとは分からなかった。
一応、デニルソンはマリアの義理の兄だとして見ていたのだが、デニルソンとマリアも関係を持っている。
ロサの父親はいないようなことを最初に言っていたと思うが、結局はデニルソンの子供だったようだ。
ゲイでマリアと結婚するどころか恋に落ちるとも思っていなかったトーマスですら、デニルソンとマリアの関係を訝しく思い時にはデニルソンから引き離そうとしていた。

不思議とアナスはゲイ・キャラが似合う。
舞台でヘドウィグをやっていたらしいが、見てみたいものだ。
今回のキャラは、“見るからにゲイ”と分かるようなゲイゲイしいタイプではない。
彼がゲイであることを印象付けるためのシーンだと思うが、ブラジルに来てすぐにヤコブがクラブでレオナルドという青年に引き合わせていた。
レオナルドからキスされてつい流されそうになりながらも、スマートじゃないとそれ以上のことをやんわり断ったトーマス。
40男ならではの落ち着き? 少々恋愛やセックスに対する情熱を失っている?
さらに、トーマスとマリアとデニルソンの3人が3Pしそうになるシーンも。
トーマスはそんな関係を妥協して受け入れちゃうのか? と思ったところで、邪魔が入るんだけどね(笑)

重たいテーマの割りに、見やすかった
細かいニュアンスは理解できていないと思うが、雰囲気的にとても分かりやすかったように思う。
深刻過ぎない演出だったし、コメディじゃないのにコメディのように感じるアナスならではの滑稽さも味わえて、とても楽しめたよ。

タイトルは、“ブルネットのロサ”“黒髪のロサ”と言う意味だろうか。

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2012年04月27日

テイカーズ

Takers

ゴードン(イドリス・エルバ)、ジョン(ポール・ウォーカー)、兄弟のジェイク(マイケル・イーリー)とジェス(クリス・ブラウン)、そしてA.J.(ヘイデン・クリステンセン)は、年に1回だけ大仕事をしていた。
計画も準備も完璧。 大胆な手口で、荒々しくそして華麗に大金を奪うテイカーズだった。
もちろん金の管理と運用も完璧で、一部をチャリティに回す心の広さも持っていた。
今年も200万ドルの銀行強盗を成功させた彼らの前に、かつての仲間ゴースト(ティップ・“T.I”・ハリス)が現れた。
彼は2004年のヤマで捕まり、1人刑務所に入っていたのだ。
テイカーズで預かっていた彼の金を受け取りに来たのかと思いきや、3000万ドルの大きな計画を持ち込んできたゴースト。
ゴードンをリーダーとするテイカーズは、話に乗るかどうかを相談する。
そもそも年1回のルールに反する
その上、準備期間がたった5日しかない
それ以前にゴードンは信用できるのか
結局彼らは、ゴードンが持ち込んだ現金輸送車の襲撃計画を実行する事に決めた。
そんな彼らを逮捕しようとしているのは、家庭よりも仕事を優先する昔気質のジャック(マット・ディロン)と、家庭を大切にする若い相棒エディ(ジェイ・ヘルナンデス)。
手がかりらしい手がかりをほとんど残さないテイカーズの正体を掴むのは、簡単な事ではなかった。
プラスチック爆弾C4の情報をフランコ(ニコラス・タトゥーロ)から強引に聞き出し、ある写真に写っていたものに着目し・・・・ 執念で少しずつつながりを見つけて、テイカーズに徐々に迫っていく。
予定外の大きなヤマに集中しなければならないこの時に、ゴードン個人は別の不安要素を抱えていた。
リハビリ施設に入っていた問題を抱える姉ナオミ(マリアンヌ・ジャン=パプティスト)が、予定より早く退院してきてしまったのだ。
白昼、交通量の多い道路での襲撃を、彼らは成功させる事は出来るのであろうか?

何事においても、“予定外”とか“準備期間が少ない”とか“不安要素がある”とか“信用できない”といった話は、避けたほうがいい
いつもよりほんの少しだけ頑張れば大丈夫と思える程度の差でも、いつもならありえないような失敗に繋がったりするものだ。
ゴーストを見ただけで警戒したテイカーズ。
かつての仲間だというのに、非常に余所余所しい。
ビジネスはビジネスと言っていたが、そんな信用なら無い相手とどうして手を組む?
一生遊んで暮らせる金が手に入るという魅力には抗えない?
そもそもゴーストは、現金輸送車の情報を何処から仕入れたのかと言えば・・・
見ているこちらも、嫌な予感を感じ捲くりなのだから、慎重なテイカーズらしくないと感じてしまった。

華麗な彼らの対極、地道で地味で疲弊しているジャック。
相棒エディと違って、家庭を顧みなかったツケが来て今は寂しい独り身。
たまの娘と一緒に過ごす日も、怪しい人物を追ってしまう、家庭人には全く向かない男。
テイカーズがメインの部分と、ジャックとエディがメインの部分があって、物語はどちらもいい話・楽しめる話なのだが、映画としてバランスと言うか配分と配置がどうもしっくり来なかった。
2つの話が上手く溶け合ってなかったと言うか・・・
軽いのか重いのか、良く分からない感じも勿体無い。
「明日に向って撃て!」とかがきっと好きなんだろうなと感じた、友情とか兄弟愛とかの描き方も良かったんだけどなぁ~
キャラとキャストの持ち味もあっていたし。

おまけに、ある部分はジェスが完全に主役と化していた。
パルクール的な逃走シーン。
派手で見応えはあるが、長くて力が入り過ぎているせいで妙に浮いて見えたんだが・・・

ラストの派手な銃撃シーンに流れる曲が、逆にゆったりした曲調になっていたのが印象的で、とても心地良かった。
チェロか何か?



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2012年04月26日

ミッション:8ミニッツ

Source Code

コルター・スティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)が転寝から目覚めると、記憶が混濁していた。
戦闘ヘリのパイロットとしてアフガニスタンにいたはずなのに、列車に乗っていた。
目の前の見知らぬ女性(ミシェル・モナハン)が、自分に親しげに話しかけている。
窓に映った自分の顔すらも、他人のものだった。
慌ててトイレに行って鏡を見詰める。
やはり知らない顔。
IDを見てみると、鏡の中の男の写真があり、教師のショーンという男だと言う事が分かった。
列車はグリンブルック駅を出て、もうじきシカゴのユニオン駅に着くというときに、突如爆発した。
丁度すれ違っていた貨物列車も爆発に巻き込まれた。
はっと目覚めたコルターは、カプセルの様なものの中にいた。
モニターに映る軍服の女性はコリーン・グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)が、爆破犯人を見つけ出すのが任務だと言う。
どんな爆弾が何処にあったのか。 誰が仕掛けたのか。
思い出せないコルターは、再び列車の中のショーンとして目覚めた。
この爆発で死んだショーンとなって、最後の8分の間に爆弾と犯人を探さなければならない。
これも訓練なのだろうかと、混乱するコルターは疑問に思いながらも、爆弾を見つけることが出来た。
しかし解除方法が分からずそのままにし、犯人も見つけられぬまま8分が過ぎてしまった。
ただ、目の前の女性の名がクリスティーナである事は分かった。
繰り返される8分のミッションの中で、徐々に犯人を絞り込んでいくコルターは、クリスティーナに特別な感情が湧いてきた。
これは「包囲された城」作戦だと言う。
この作戦の責任者のDr.ラトレッジ(ジェフリー・ライト)から、コルターは“ソースコード”と言うこのシステムについてある程度の説明を受けたのだが・・・・
クリスティーナに話したあることから、彼女はコルターに関するある重大な事実を掴んだ。
爆弾犯は誰なのか?
このミッションの本当の目的はなんなのか?
そして、コルターは何を知り、何をやり遂げたのか?

SFでありロマンスでありサスペンスであり・・・
何度も繰り返される8分の中で、少しずつ明らかになっていく事柄。
テーマは面白いし、ジェイクの演技も楽しめたのだが、どうも哀生龍の好みから外れていたようだ。
テンポは速いのに、眠気を誘われてしまった。
ラトレッジの試みは興味深いのだが、口頭での説明ではなく、映像での説明が見てみたかった。
8分間のドラマの部分と、SF的博士の試みの2本立てのような作品だが、哀生龍は後の方に興味を惹かれたのに、その部分が物足りなかったんだよね。
見終わってみると、「警告:このラスト、映画通ほどダマされる。」と言う煽り文句が凄く陳腐に感じてしまった。
いったい何をどう勘違いすると言うのか?
どの部分についてどんな風に騙されたと言うのか?
その煽り文句で“深読みして見るように”と誘導してるが、深読みするような作品じゃないと思えてしまったのだが。

同じ時間・同じシーンを繰り返す作品は何度か見ているが、飽きさせないようにする工夫は色々。
何か違う事をするとその後も違ってくる事が多いのに、この作品はコルターが色々違う行動をとっても、大筋の展開が変わることが無い。
ゲームのリセットのように何度もチャレンジできるのが、“今度こそ!”と期待が膨らむのと同時に、“失敗しても次があるから”と少し緊張感に欠けちゃった要因かもしれない。



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2012年04月25日

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

Tucker and Dale vs Evil

名門私立大学のグループが、人里離れた山の中でキャンプをしようと車を走らせていた。
途中の道でのろのろ走るボロいトラックを追い抜いたら、横に並んで来た。
乗っていたのは、ヤバそうな雰囲気の田舎者の男が2人。
さらに運悪く、山に入る直前の町外れの店で、またまた遭遇。
恐怖すら感じた学生たちの方へ、太った方が大きな鎌を持ってやって来たじゃないか。
逃げるようにしてその場を立ち去った大学生たちだったが、その晩、メンバーの1人アリソン(カトリーナ・ボウデン)を2人にさらわれてしまうのだった。
20年前にこの場所で起きた大学生虐殺事件のことをリーダー格のチャド(ジェシー・モス)から聞かされた彼らは、2人の山男を完全にイカレタ殺人鬼だと思い込んだ。
ところが本当のところは、かなり荒れた状態の山小屋ではあったが、やっと念願の別荘を手に入れて休暇を楽しみに来た善良なる2人組、少々目つきが怖い普通の中年のタッカー(アラン・テュディック)と、自分に自信の無い引っ込み思案の普通のデブのデイル(タイラー・ラビーン)なのだ。
たまたま夜釣りをしているときに、溺れた女子大生を見つけて助けただけ。
きっと朝になったら仲間が迎えに来るだろうと、“別荘”で休ませると言う親切心があだになった。
チャドは警察には知らせず自分たちで救出すると息巻き、仲間の一人を偵察に送り込んだ。
そこにチェーンソーを振り回しながらタッカーが駆けて来たからビックリ。
慌てて逃げようとして運悪く・・・
タッカーのほうもビックリ。
木と一緒に蜂の巣を切ってしまい蜂から逃げていただけなのに、出くわした大学生がとんでもない事になってしまったのだ。
悲劇が起こったことで、ますますドラマチックに盛り上がるチャド。
恐怖におののく学生たち。
1人また1人と勝手に死んでいく学生にパニックを起こしそうになりつつ、“集団自殺しに来たんだ”と自分たちを納得させる男2人。
最高に不運な彼らを待ち受ける結末とは?

自分は他人とのコミュニケーションも得意で、要領が良くて、相棒よりは出来がいいと自負しているが、結構的外れだったりする、コメディに良く出てくるタイプの男タッカー。
巨漢で、怖そうに見えるが優しくて、少し頭の回転が鈍くてそれでいて実は正しいことをしてる、コメディに良く出てくるタイプの男デイル。
この2人の物語として見る分には、とても好みの愛らしいどたばたコメディだし、2人のボケとツッコミのバランスもいいし、笑っちゃうほどの悲劇の連続にも何とか対処していく逞しさと鈍感さも面白い。
アラン・テュディックが目当てだったから、息の合ったコンビを楽しめた。
ホラーは苦手だが、コメディのくくりになると平気なんだよね(笑)

ところが、楽しい気分を殺ぐ、哀生龍が嫌いなタイプのキャラが。
そいつはもちろん、チャド。
青春コメディや、学生が次々殺されていくタイプのホラーに良く出てくるタイプの、頭でっかちな優等生キャラ。
特にこいつは鼻につく。
自意識過剰で、何かに取り憑かれたように自分の考えを押し通し、仲間たちを悲劇に追い込んで行きやがる。
忌々しすぎて映画の楽しさ半減
何故仲間たちも、こんな大馬鹿野郎なんかに従ってるんだ?
さっさと山を降りて警察署に駆け込めばいいものを。

直接二人と触れ合って彼らのことを知ったアリソンは、第一印象が間違っていたことを認め、打ち解けていく。
彼女や大人2人を中心としたシーンは、他のシーンとはちょっと雰囲気が違う。
社会問題は、コミュニケーション不足が1つの原因。
自信過剰はよくないが、自分を常々否定的に捉えるのも良くない。
そんな、自己のあり方とか他人との関係の築き方とかについて語られてるんだよね。



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2012年04月24日

タイタンの逆襲

Wrath of the Titans

公開中なので控えめに。

一度は英雄となった半神半人のペルセウス(サム・ワーシントン)だったが、今は亡き妻に誓ったように息子ヘレイオス(ジョン・ベル)に剣に触れさせる事の無い、平穏な漁師としての生活を送っていた。
そんなペルセウスの前に、父でありオリンポスの神々の王でもあるゼウス(リーアム・ニーソン)が姿を現し、助けを求めてきた。
神々への信仰が薄れるにつれ、神々の力が弱まり、不老不死だったはずの彼らは今や死に瀕していた
逆に、冥界の牢獄タルタロスに閉じ込めていた巨神タイタン族が、力を取り戻しつつあったのだ。
このままではゼウスの父、巨神の王クロノスがタルタロスから解き放たれ、オリンポスの神々も人間も滅びてしまう
それを防ぐために、1人でも多くの神の力を借りたい。 ペルセウスのような半神半人の力も必要だ。 人間の血を引いているからこそ、神よりも強い
そう説得するゼウスに、ペルセウスは守るべき息子から離れるわけにはいかないと断った。
ゼウスは2人の兄、ハデス(レイフ・ファインズ)とポセイドン(ダニー・ヒューストン)、そしてゼウスの正当なる息子で荒々しい軍神のアレス(エドガー・ラミレス)と共に、自分の手でタルタロスに閉じ込めた父クロノスを倒そうと考えた。
ところが、ゼウスは裏切られ囚われの身となってしまう。
クロノスがゼウスの力を吸い尽くしていく。
死ぬ間際のポセイドンからそれを聞かされたペルセウスは、地上に現れた魔物たちキメラやマカイらから息子を守るためにも、クロノスを倒さなければならないと決意し、黒いペガサスで飛び立った。
アルゴスの勇敢な女王アンドロメダ(ロザムンド・パイク)、盗賊として囚人となっていたポセイドンの半神半人の息子アゲノール(トビー・ケベル)と共に、ペルセウスは“堕ちた神”を探すために海に出た。
彼こそ、タルタロスやハデス、ポセイドン、ゼウスの持つ神の武器を作った鍛冶の神ヘパイストス(ビル・ナイ)だった。

ストーリーはネタバレを避けるために出来るだけ書かないでおく代わりに、個人的な視点でのあれこれ。

神々は信じられなくなると力を失い、忘れられると消滅してしまう。
と言う設定はよくある。
1作目ではキンキンキラキラな甲冑に身を固めていたゼウスが、ただの老人になってしまっている10年後の世界。
たった10年で何があったのか?
アンドロメダ率いるアルゴス軍が信じているのは、軍神アレス。
アレス信仰はアマゾネスぐらいかと思ったよ(笑)
とにかく、信じられている分、アレスは力を保持していたようだ。
色々神話を題材にした作品はあるが、アレスがこんなに大きく取り上げられた作品を哀生龍は知らない。
他にもあるなら見てみたい!
この2作目で一番楽しみだったのは、アレスだったのだ。
オリンポス十二神の中で哀生龍が好きなのは、アレスとヘルメス。
そんな訳で、ラミレスもなかなかいい感じにはまったアレスに、1人大喜びの大興奮。
その上、祖父にあたるクロノスにくみしちゃうところがまた、やってくれるじゃないか!!
ついでに言えば、ほとんど神が出てこない今作の中で、3兄弟とアレスのほかに出てきたのがヘパイストスというのも笑える。
アレスとヘパイストスは、美の女神アフロディーテを巡る三角関係の仲だからね。 夫と間男だけど。

そして、これまた名前は良く出るが実際描かれた事がないかもしれないクロノスが登場するってのも、ポイント!
正直言ってしまうと、風の谷のナウシカの、無理やり早く目覚めさせられちゃった巨神兵みたいだったな。
やっと姿を現したと思ったら、あっという間に崩れ落ちたような感じで・・・(苦笑)
もう少し暴れ捲くってくれても良かったのになぁ・・・

10年ぶりにペルセウスを乗せたペガサスは、飛ぶのが下手になったと言われていたが、本当にぎこちなかった(苦笑)
ペルセウスに懐かないとか言っていたが、可愛がってあげてなかったんじゃないのか?
映像的には、それを飛び回っている小さな姿で見せるシーンが結構あって、それが凄くちゃっちくてさぁ・・・・
3人のサイクロプスの方が可愛くて見ごたえがあったぞ。

色々勿体無いというかB級臭いというか、そんな風に感じる部分も多かったが、1作目もそんな感じだったから、別に良いかな、これはこれで(笑)

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2012年04月23日

裏切りのサーカス

Tinker Tailor Soldier Spy

公開中なので控えめに。

1970年代。東西冷戦の時代。
英国情報局秘密情報部(MI6)とソ連国家保安委員会(KGB)の水面下での戦いも、ますます加熱していた。
ある日、情報機関監視役のレイコン次官(サイモン・マクバーニー)は、諜報部“サーカス”でかつて活躍した元スパイのジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に、秘密の調査を命じた。
それは、サーカスの4人の幹部の中に潜む二重スパイ“もぐら”を探し出す事。
4人の幹部パーシー・アレリン(トビ―・ジョーンズ)、ビル・ヘイドン(コリン・ファース)、ロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)、トビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)、そしてスマイリーは、先ごろ亡くなったコントロール(ジョン・ハート)をリーダーとしていた。
しかし、実働部隊“スカルプハンター”の信頼するジム・プリドー(マーク・ストロング)を独断でブダペストに派遣したうえ、彼を殺されるという失敗の責任を取り、コントロールはスマイリーと共に引退した。
その時点ですでに“もぐら”がいることを知っていたコントロールは、亡命を希望する将軍から情報を得ようとしていたのだった。
スカルプハンターの若き責任者ピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)と元警部のメンデル(ロジャー・ロイド=パック)とチームを組む事を条件に、スマイリーは調査を引き受けた。
まずは、スマイリーらがサーカスを去って2週間後に退職した旧友、調査課のコニー・サックス(キャシー・バーク)を訪ねた。
彼女は、KGBの謎の大物スパイ“カーラ”の情報を掴み、サーカスの新リーダーとなったパーシーらに伝えた直後に解雇されたと言う。
また、別の方面からも“もぐら”の情報がもたらされた。 情報源は、スマイリーに助けを求めてきたピーターの部下、リッキー・ター(トム・ハーディ)だった。
諜報活動中のイスタンブールでリッキーが恋に落ちた相手イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)、亡命を望む東側の通商施設団員の彼女が、“もぐら”の情報を持っているとのことだった。
かつての仲間たちに対するスパイ活動の中から、少しずつ見えてきた真実
スマイリーは、“もぐら”を炙り出すために、ある罠を仕掛けるのだった。

地味なのに非常に存在感のあるスパイたちの孤独、いつも緊張を強いられている環境、ガス抜きかな?と思える饒舌になったり妙に陽気になったりする時、疑心暗鬼・・・など、スパイ・アクションには無い重厚感と悲哀とリアルさが楽しめる作品。
イギリスの個性的でレベルの高い俳優たちがこれだけ集まってるというだけで、見る前から気分が高揚。
お目当て1人目はゲイリー・オールドマン、2人目はベネディクト・カンバーバッチ、3人目はマーク・ストロング。
出ていると知らなかったからとても嬉しかったのは、キャシー・バークと、問題の日に当直していたジェリー・ウェスタービー役のスティーヴン・グレアム。
俳優たちの醸し出す雰囲気と背景・風景を見るだけで、その世界に浸っているような気がしてしまうほど、哀生龍にとっては美味しいキャスティング。
大袈裟な演技や表情や演出無しに、その台詞回しや声音・声量だけでも、微妙な感情が伝わってくる。
“もぐら”探しももちろん重要だが、それ以上に、友情、信頼、裏切り、秘密、忠誠、愛情・・・・登場人物それぞれの間にある感情が物凄く来た!
スマイリーとコントロールとか、スマイリーとコニーとか、スマイリーとピーターとか、スマイリーと奥さんとか、スマイリーとカーラとか、ジムとビルとか、とかとかとか・・・・
ジムとビルのシーンはどれもいい。 ちょっとしたアイコンタクトとか、一心同体と言われていただけのことはある。
そうそう、ピーターと彼のかなり年上に見えるボーイフレンド(ルパート・プロクター)とのシーンも良かったなぁ~~

諜報部をサーカスと呼ぶのは、所在地がロンドンのケンブリッジ・サーカスだったからだそうだ。
そして、原題の一部にもなっているコードネーム、ティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマン、そしてベガマンは、コントロールが“もぐら”探しをする時に幹部メンバーに付けた物だ。
コントロールはどんな気持ちでいたのだろうか。
それを知ったとき、スマイリーはどんな気持ちになったのだろうか。
感情を表情に出さない老スパイたちから滲み出る、本心。
“老”スパイであっても、芯は全く枯れていないスマイリーの魅力。
ゲイリーの魅力がそこに加わって、とても味わい深いキャラクターになっていた。
オビ=ワン・ケノービを演じていたアレック・ギネスが、かつてTVミニシリーズでスマイリーを演じたそうだ。
そちらもぜひ見てみたい。

色々書きたいことはあるのに、上手く文章に出来なかったり、ネタバレになるから書けなかったり。
見てもらうのが一番だよね。

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2012年04月20日

新・三銃士 ニュージェネレーションズ

3 Musketeers

ペンタゴンの陸軍捜査部でデスクワークに就いているアレクサンドラ・ダルタニアン(ヘザー・ヘメンズ)は、現場への移動願いを出しているが、なかなか通らない。
そんな彼女に、上司のベンが興味深い仕事を回してくれた。
早速会いに行ったプランシェから聞かされた「新世紀プロジェクト」は、まるでジョークだった。
先制作戦グループP2OGと、裏で全ての糸を引く大物“枢機卿”ことトレヴィル大佐(アラン・レイチンス)の事。
彼が動かしている、特殊部隊の10倍も優秀な精鋭部隊“三銃士”の事。
俄かには信じがたい話だったが、プランシェ自身が枢機卿の部下で、ある重要な機密の入ったメモリがアレクサンドラに託された。
と同時に、襲撃されてプランシェは殺されてしまった。
“3日後に大変な事が起きる” 今分かってるのはそれだけで、どうにかそれを止めなければならない。
枢機卿を敵に回したアレクサンドラは、彼に捨て駒にされた三銃士、アイザック・アトス(シン・サリス・ウク)、ジェレミー・ポルトス(キース・アレン)、テリー・アラミス(ミシェル・ボイド)と手を組んだ。
暗号化されたメモリの中を読むために、民間軍事会社サイナー・システムズ社の厳重なセキュリティを掻い潜り、社内のシステムに侵入。
何とか日時と場所、そして標的が分かった時、アレクサンドラはその情報をある人物に伝えた。
そして、三銃士のとった行動は・・・

基本的に、哀生龍は三銃士ものに寛容だ。
一番お気に入りのアトスをどんな俳優が演じようと、どんなキャラに描かれようと、大概は受け入れてきた。
が、この作品はどうしたものか・・・・(苦笑)
アサイラムのOVだからB級だとは思っていたが、全然三銃士じゃないよ、これは。
“三銃士”と銘打ってなければ、いつもの便乗B級路線として軽い気持ちで見られたんだけどさ。

ダルタニアンは、あのダルタニアンの末裔だと言っていた。
フェンシングが特技だと言ってるのに、その見せ場は無かったな(苦笑)
三銃士の方は、末裔ではなく単なるコードネームかな?
アトスはカンフー系というか東洋武術系。 もうちょっと華があればなぁ・・・・
ポルトスはギークとかナードとかに当て嵌まりそうな、デジタル系の人。
アラミスは女ではあるが、3人の中では射撃の腕が一番で格闘も得意。

原作の銃士隊隊長の名を持つトレヴィルが、原作では銃士隊のライバル近衛兵を仕切っていた枢機卿のコードネームを持ち、さらに“三銃士”がその“枢機卿”の配下にいるという設定は皮肉以外の何ものでもない。
少々ムッとしたが、枢機卿を演じていたのが「ダーマ&グレッグ」のダーマのパパを演じていたアランだから、よしとしよう(笑)
枢機卿の直属の部下は、ウィンターとロックフォード。
ミレディとロシュフォールのことだな。

あ、そうそう、ベンのフルネームは、ベン・コンスタンスだった(笑)
で大統領は、キング大統領だったよ(苦笑)
名前だけ借用した作品だが、案外徹底していた?



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2012年04月19日

ザ・カオス

Rx
Simple Lies


ホテルで働いているアンドリュー(エリック・バルフォー)は、親友のジョニー(コリン・ハンクス)と恋人メリッサ(ローレン・ジャーマン)と3人で、週末をメキシコで開かれるパーティに行くことに。
その途中、ジョニーの知り合いのペペ(アラン・テュディック)の家に寄った。
メリッサを車に残して中に入った2人は、彼女には秘密の買い物をするためだった。
この手の取引は初めてのアンドリューは、あらかじめジョニーに相談する事もなく、2千ドル分の処方薬を買ってしまう。
アメリカに持ち出すための方法を安易に考えていたアンドリューに、900錠のドラッグはに隠すしかないとペペは言うのだった。
胃を空にするために12時間飲み食いするなと言われてその場を後にしたアンドリューは、その晩のパーティでは落ち着きが無かった。
彼の様子が変だと気付いたメリッサを安心させるために、ジョニーは少しアレンジした話を聞かせた。
そして帰り道。
小分けしラッピングしたドラッグを胃に詰め込んだアンドリュー。
1人じゃ死ぬと、ジョニーも一部を引き受けてくれていた。
しかし、国境まで後5分というところで、そのジョニーが苦しみだした。
何も知らないメリッサは病院に連れて行かなければと焦るが、ドラッグが見つかったら刑務所行きだと分かっているアンドリューは、何とかジョニーに頑張ってもらおうとする。
容態が悪くなる一方のジョニー。
さすがにもう吐き出させなきゃと、アンドリューが車を止めた時には・・・・
不安になったアンドリューも胃からドラッグを出そうとするが、上手くいかない。
結局ペペのところに戻る事になってしまった。
そこで欲を出してしまったアンドリューは・・・・

原題のRXの意味が分からず調べたら、処方薬の事だった。
違法ドラッグではなく、処方薬も使い方を“故意に”誤れば、立派なヤバイ薬になる。
中毒にもなるし、過剰摂取にもなる。
処方箋が必要なそれらの薬をペペがどうやって大量に入手しているのかは知らないが、見かけは普通の男でも危険な奴なのは間違いない。
冗談とも本気とも分からない、今にもキレそうな雰囲気。
ド素人のアンドリューとのやり取りは、なかなかスリリングだった。
アラン・テュディックの面白味が出ていて、楽しくもあった。
2回目に行ったときは、仮装パーティーの真っ最中。
“キットカットクラブ”の設定で、シルクハットにタキシード、付けまつげに口紅と、“キャバレー”のMC役か何かの扮装のようだった。 付けまつげが良く似合ってたな(笑)
そして彼の獰猛な忠犬のようなラウル(オリ・フェファー)は、ナチの軍服。
明らかにゲイ・キャラのペペと何度かキスしてたが、お似合いだったよ!

冒頭から、アンドリューとメリッサの恋人たちと一緒にいても邪魔者にならない、陽気な人の良さを前面に押し出していたジョニー。
ペペと知り合いで何度か取引の経験があるらしいから、全うな青年ではなさそうだが、それでもそのキャラクターは好青年と言っても良いだろう。
彼があまりにいい奴だからこそ、とてもとても痛くて哀しくなるシーンがあって、彼にまつわるシーンの雰囲気がとても気に入った。
哀生龍好みだった。

アンドリューがそんなに薬を買い込んだのは、とにかく金が必要だったからなのだが、その理由や彼の置かれた状況は理解できても、ちょっと許しがたい気分にさせられた。
ジョニーの好意を無にするようなことを言い、自分がやらかした事を責任転嫁するようなことを言い、メリッサを怒らせ失望されてしまう。
自分本位。 自分しか見えなくなるほど追い詰められているにしても、ジョニーのことをそんな風に言うなんて・・・・



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2012年04月18日

スリーピング ビューティー/禁断の悦び

Sleeping Beauty

大学生のルーシー(エミリー・ブラウニング)は、学費のために様々なアルバイトをしていた。
退屈な仕事も、ちょっとした人体実験も、セックスをする事も厭わなかった。
そんなルーシーが見つけた新しい仕事は、クララ(レイチェル・ブレイク)が運営する“シルバーサービス”の女給。
ようは、老人相手の秘密クラブで、制服代わりの下着を身に着けて上品なウェイトレスをする仕事。
上質のマナーを求められるだけでなく、肉体的にも上質が求められた。
タトゥーもピアスも無く白い肌をしたルーシーは、教育係のトーマス(イーデン・フォーク)や先輩のソフィ(ミラー・フォークス)によってブラッシュアップされ、サラとしてサロンに出た。
緊張はしたが、悪くは無かった。
クララも彼女を信頼したのか、新たな仕事を与えられた。
睡眠薬を飲んで一晩眠るだけというもの。
挿入は無い事だけは約束されていたが、寝ている間に何が起きるのか・何が起きたのかを知る事は出来ない。
不安が無いわけではなかったが、シェアしていた家から追い出されて高い部屋に移ったため、自分から申し出てまた睡眠薬を飲んだ。
しかし、次第に不安が大きくなっていったルーシーは、とうとう隠しカメラを仕込んでしまった。
そこに映っていたのは・・・・

実は、タイトルを見、あらすじを読んで映画「眠れる美女」と良く似ているなと思って興味が湧き、見ることにした。
「眠れる美女」の原作は川端康成。
この作品もそうなのかなと思ったのに、クレジットに川端康成の名前を見つけられなかった。
見逃したかな?
原作は読んでいないが、少なくとも映画の「眠れる美女」とは切り口が違っていたから、設定だけ借りた別の作品と思って見たほうがいいのかもしれない。

他の女給たちと比べると、酷く幼く見えるルーシー。
先輩女給たちにはない未成熟な雰囲気が、顧客に喜ばれるポイントだったのかもしれない。
見た目だけでなく、精神的にも幼く感じる部分があるルーシー。
苦労しているし頑張っているし大人びている部分もあるのに、本当に危なげ
親友のような恋人のようなバードマン(ユエン・レスリー)との関係も、とても不思議な感じがした。
“恋人役”のアルバイトのようにも見えるし、御飯事のようにも見える。

少し東洋的な“和”ものも取り入れられていて、独特の雰囲気を醸し出していた。
が「眠れる美女」の濃厚な雰囲気に比べると、エロティックではあるものの熟成が足りないように感じてしまった。
ま、好みの問題だろうし、サスペンス風の演出も強めだったから、比べちゃいけないんだろうな。



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2012年04月17日

オレンジと太陽

Oranges and Sunshine

公開中なので控えめに。

1986年、イギリスのノッティンガム。
養子に出された人をサポートするトライアングル会を主催するソーシャルワーカーのマーガレット・ハンフリーズ(エミリー・ワトソン)は、ある晩、4歳の時に多くの子供たちと共にオーストラリアに送られて、ほとんど自分に関する記録が無いというシャーロット(フェデレイ・ホームズ)から声を掛けられた。
シャーロットが本名なのかも分からず、母が何処にいるのかも分からないから調べて欲しいと言われたが、そもそも子供だけで船に乗せられて異国に送られるという事があるはずが無く、マーガレットにはにわかには信じがたい話だった。
ところが、トライアングル会に参加しているニッキー(ロレイン・アシュボーン)が、たぶん弟だというオーストラリアに住む男性から手紙をもらい、弟のジャック(ヒューゴ・ウィーヴィング)だと分かったという話をした。
ジャックもまた、シャーロットと同じような経験をしていたのだ。
気になって調査を始めたマーガレットは、夫マーヴ(リチャード・ディレイン)の協力もあり、政府の政策で“児童移民”が行われていた事実を知る。
マーガレットは何とかシャーロットの母ヴェラ(ケイト・ラッター)を見つけ出すことが出来、2人を引き合わせてあげることが出来た。
驚いた事にヴェラは娘がイギリスの家庭と養子縁組されたと思っていて、オーストラリアに送られた事も、そこの孤児院に入れられた事も知らずにいたのだ。
理解ある上司のお陰で、社会福祉委員の正式な仕事として2年間の期間限定ではあったが調査を行う事になったマーガレットは、新聞に広告を出した。
すると、たくさんの手紙が届いた。
ニッキーと一緒にオーストラリアに飛び、ジャックと会ったマーガレットは、ジャックが預けられていた施設“フェアブリッジ”の同窓会に飛び入り参加させてもらった。
彼女が“児童移民”の調査をしていると知ると、多くの出席者が話しかけてきた。
自分の素性を知りたい、母の事が知りたい。 皆そんな気持ちをマーガレットに訴えた。
マーガレット自身、2人の子供がいたが、理解があり支えてくれる夫に任せて、単身オーストラリアと自分の家を行き来しながらの調査を続けるが、障害もあった。
多くの慈善団体がこの政策に関わり、インタビューに対するマーガレットの発言を、実際に何があったかを知らずに“善意”を避難すると受け止める人もいた。 強くマーガレットを敵対視する人もいた。 闇に葬った過去を穿り返されるのを嫌がる人の妨害もあった。
最初は警戒心を見せ、探偵に調べさせたが見つからなかったと言ったレン(デイヴィッド・ウェナム)が入れられた施設は、キリスト教兄弟団の教会施設ビンドゥーン。
ここは特に酷い場所だったようだ。
プレッシャーがかかる中で多くの人たちの心の痛みを聞く内、ついにマーガレット自身がPTSDになってしまった。
だがそんなマーガレットを力づけてくれたのは、彼女のお陰で対面する事が出来た母親の訪問だった。

ケン・ローチの息子、ジム・ローチ監督の作品。
という事だが、彼が監督だから見ることにしたわけではない。
でも、先にそういう情報を得てしまったから、どうしても気にしてしまった。
たまたまこの作品がそうだっただけなのかもしれないが、ケン・ローチよりも明るさがあり分かりやすく見やすい作品だった。
オーストラリアの一般的なイメージよりも暗めの色合いは、たまたまその土地がそんな場所だったから?
正直イギリスの風景とあまり変わらない印象だった。
子供たちは“オレンジと太陽の素敵な場所”だと希望を持たされていったオーストラリアだが、全然そうじゃなかった。 それをそのまま現すようなイギリスと似たような色合いの景色だった。

事実を基にしているからあまり踏み込んだ事は言わないでおくが、オーストラリア以外のイギリス連邦の国にも送られたようだ。
白人人口を増やすためだとしても、強引に強制的に子供を送ってしまうなんて、その時の政治家や慈善団体の神経は麻痺していたのだろうか?
それとも、それが国のためというだけでなく、子供のためと本気で思ったのだろうか?
本当に身寄りが無く孤児院に入れられている子供を、今の孤児院よりもっと環境・待遇のいい孤児院に移してあげようというのならば、まだ理解できるが、親から取り上げたり養子に出すと嘘をついてまで・・・・
その政策とは別の話として、時代によって“子供にとって一番いいこと”の価値基準が変わることがあるのは分かる。
国によっても、考え方が全く違うことがあるのも知っている。
ただ、大人は良かれと思っても、子供本人がどう感じる墓ここの性格の違いもあるしなぁ・・・ 難しい事だよね。

ソーシャルワーカーとして、マーガレットがどれほどのレベルのプロなのかは良く分からないが、映画で良く見るいかにも悪者的なソーシャルワーカーとは違っていた。
責任感があり、真剣に相手のことを考え、感情的になっている相手にも冷静に向き合う事ができる、とても自制心のある正義感の強い人。
仕事としての責任感と、本当に他人を自然に思いやれる優しさを持つ人。
哀生龍には想像も出来ないほどの、出来た人だ。
そして、彼女自身がそういう性格という事もあって、周りからも多くの協力が得られていた。
確かに苦しい立場ではあったが、信頼できる人がいて、支えてくれる理解者がいて、疲れた時にいつでも戻れる家庭があった。
子供や夫は確かに彼女の仕事の犠牲になっている部分もあったが、それを受け入れてくれる下地がちゃんと出来ていた。
普段から、ずっと変わらずマーガレットはそういう人なんだろうなぁ・・・
息子君が、凄く印象的なセリフを最後の方で言っていた。
他の映画のほかのシーンだったら、臭いセリフになってしまっていたかもしれないが、この映画ではとても胸に響いた。

お目当ては、ウェナム。
少しや探れていて人間不信で、悪餓鬼がそのまま大人になったような部分を表に出しているレン。
少し癖のあるキャラ、ちょっと悪いチンピラタイプのキャラ、そんなキャラがウェナムは良く似合うと思う。
最近はあまりそんなキャラを演じていなかったから、久々で嬉しかった

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2012年04月16日

ジョン・カーター

John Carter

公開中なので、控えめに。

南北戦争に騎兵として従軍していたジョン・カーター(テイラー・キッチュ)は、ある理由から洞窟に逃げ込む事になった。
そこで更なる危機にあったカーターは、咄嗟にメダリオンを掴み、そして広がる砂漠と高い崖しか見えない未知の場所で目覚めた。
さらにカーターは、未知なるパワーを身に着けていた。 信じられないほどの跳躍力だった。
しかしカーターが変わったのではなく、この未知なる場所バルスームが、地球よりも重力の小さな惑星だったからなのだ。
このジャンプ力に興味を持ったのは、彼を捕らえたこの星の知的生命体、“サーク族”の皇帝タルス・タルカス(ウィレム・デフォー)だった。
ひょろっと背が高く4本の腕を持ち、頬の横から象のように牙を生やす彼らは、強い事が重要だった。
そんな中、優しさを持つがゆえに何度も罰として焼印を押されている女性ソラ(サマンサ・モートン)が、彼の世話役として付いた。
この星には、人間に良く似た種族、肌の赤い“赤色人”もいた。
彼らの国ゾガンダヘリウムは敵対関係にあったが、最近新しい武器を手に入れたゾガンダの皇帝サブ・サン(ドミニク・ウェスト)は、ヘリウムの王女デジャー・ソリス(リン・コリンズ)との結婚を、ヘリウムの皇帝タルドス・モルス(キーラン・ハインズ)に迫っていた。
そうとは知らず、偶然にも飛行艇から落下したソリスをそのジャンプ力で救ったカーター。
ソリスは“サーク族”の捕虜となり、カーターはタルカスより“ドタール・ソジャット(皇帝の右腕)”という称号を得る事になった。
戦士としても優れ、また広い知識を持つソリスに、カーターは自分がメダリオンの力でこの地に飛ばされた地球人であることを打ち明けると、この惑星が地球で言うところの火星であることを教えられる。 彼らの言葉で地球はジャスームということも知った。
そして、禁断の神聖なる寺院にメダリオンの秘密を読み解く鍵があることを知ったカーターは、ソラに案内させてソリスと共に忍び込んだ。
実は、宇宙で一番進化している“サーン族”の英知が関わっていた。
そして、彼らの種族の教皇マタイ・シャン(マーク・ストロング)が、サブ・サンに新たな武器を渡した張本人だった。

読んだ事はないが、有名なSF小説「火星のプリンセス」を基にした作品。
何故この作品をディズニーが映画化したのか、どうもピンと来ない。
ディズニーと「トロン」がイメージ的に結びつかないのと同じぐらい、しっくりと来ない。
だが、以前見た「アバター・オブ・マーズ」よりも制作費も最新技術も盛りだくさんなのはもちろんだし、コミカルさとロマンチックさもかなり増強されているところに、ディズニーが作っただけの事はあると思わせるものがあった。
ウーラと言う名の生き物、地球で言えば犬のような正確の動物が出てきたが、ぶさかわキャラとしての描かれ方は、いかにもディズニーって気がしたし。

“サーク族”と彼らと敵対する類似する外観の“ワフーン族”、赤色人の“ゾガンダ”と“ヘリウム”。
基本的に、自分たちと同類とは争うが、全く違う類とは戦わないようだ。
だが、惑星そのものの存亡が懸かってるとなれば、傍観してるわけにも行かないわけで・・・
サーク族内での勢力争いや、人間と変わらない感情も持っている事が分かるシーンなんかは、彼らに対する親しみに繋がって良かったよ。

謎めいているところが良いんだろうなと頭では分かっていても、サーン族、少なくともマタイ・シャンの事はもう少し知りたい。
何を考えどんな感情を持ち、宇宙に対してどんな影響力を持っているのか。
そしてもっと見たかったキャラは、ヘリウムの提督カントス・カン(ジェームズ・ピュアフォイ)。
皇帝の側近で、姫の忠臣。
規律的で厳しい性格の軍人かと思いきや、なかなかどうして結構笑わせてくれる。

「火星のプリンセス」の作者と同名のキャラ、エドガー・ライス・バローズ(ダリル・サバラ)はカーターの甥。
カーターの家族の物語の部分は映画オリジナルらしいが、バローズは原作に登場するのだろうか?
いつかは小説の方も読みたいと思っているのだが・・・

思っていたよりもずっと楽しめたし、好きな俳優も多く出ていたから嬉しかった。
が、何故こんなにもB級臭さを感じるのだろう・・・・(苦笑)

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2012年04月13日

ネバーランド PART2 ピーター・パンとフックの海賊船

"Neverland"

女海賊エリザベス・ボニー(アンナ・フリエル)に刺され落ちて行ったピーター(チャーリー・ロウ)は、木の妖精たちに救われただけでなく、“銀の粉”の力を得る事が出来た。
心で言葉を交わし、まだまだ不器用ではあったが飛ぶことも出来た。
特にピーターと親しくなった妖精は、ティンカー・ベル(シャーロット・アトキンソン/声:キーラ・ナイトレイ)。
彼女に連れられて3人の長老に会ったピーターは、この世界を守り害となる人間を元の世界に送り戻すために、エリザベス1世の錬金術師Dr.リチャード・フラッド(チャールズ・ダンス)がこちらの世界に作った、魔法の玉の複製を手に入れてもらいたいと頼まれた。
ピーターの純粋な心を、彼らは信じたのだ。
彼自身も、海賊たちに捕まったアヤ・カング(クオリアンカ・キルヒャー)を救い出し、仲間の少年たちと共にロンドンに帰るためには、どうしてもその玉を手に入れる必要があった。
その頃、ピーターが死んだと思い込んだ事が引き金になったように、ジミー・フック(リス・エヴァンス)のボニーに対する態度が急変
銀の粉を手に入れて神となってやると息巻き、手に入れた玉でいったんロンドンに戻り、武器と仲間を連れて戻ってくると言い出した。
そんな事とは露知らず、ジミーとの再会を喜びすっかり信用したピーターは・・・
事態は最悪の方向に。
多くの妖精たちが殺され、海賊とインディアンの全面戦争が起き・・・
ピーターは、ジミーは、アヤは、ティンカー・ベルは、海賊は、インディアンは、そして少年たちは、何を考えどう行動するのであろうか。

240分のミニシリーズのはずなのに、1&2併せても180分に満たない。
残りおよそ60分の分は、何故日本版にならなかったのだろう。
確かに4時間は長いなと思う。 3時間でも、途中だれる部分があるのだから。
だが、やっとフックがフックらしくなり、フックにとって因縁のワニも準備が整ったと言うところで、さらに言えば、とうとうピーターから影が無くなったという所で、何故終わりにしてしまう?
後はみんなが良く知る物語の通りです。 と言うはずがないのに。

そう言えば、ウェンディが出て来なかったが、カットされた60分に出て来るってことはない。
IMDbに載っていないから、間違いないと思う。
フックのお相手にはボニーというワイルドな姐御が出てきて、大人のお付き合いをしていた。
ピーターは純粋な少年だからそんなお相手は必要ないが、タイガー・リリーことアヤはヒロインにしてはちょっと年上過ぎたかも。
そもそもこの作品の対象年齢は???

うらぶれたフック、あくどさが顔を出したフックもなかなか良かったよ。
リスは、天然系の良い人も良く似合うが、こんなキャラも凄く似合うから楽しい。
そしてインディアンの呪術師シャカ(ラオール・トゥルヒージョ)は、何処までも凛々しく包容力のある、魅力的な良い大人の見本であり続けてくれて、格好良かった!!!
ピーターやティンカー・ベルは、いかにも“吊るされてます!”な飛行&ホバリング状態が、もう少し自然だったらなぁ・・・
まだ上手く飛べないから不自然でも良いのかもしれないが、それにしても不恰好過ぎるよ。

サントラは全体的にとても好みだった♪♪



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2012年04月12日

ネバーランド PART1 ピーター・パンと魔法の石

"Neverland"

1906年のロンドン。
ピーター(チャーリー・ロウ)をリーダー格とする少年スリ集団、カーリー(パトリック・ギブソン)、フォックス(ローン・マクドナルド)、ニブス(チェイス・ウィロビー)、トゥートルズ(ジェームズ・エインズワース)、スライトリー(ブランドン・ロビンソン)の6人。
彼らのねぐらはホワイトチャペル・フェンシング学院で、フェンシングを教えているジミー・フック(リス・エヴァンス)っが彼らの保護者兼ボスだった。
皆それぞれジミーに恩があったが、特にピーターはジミーに傾倒していていつかは相棒になりたいと本気で考えていた。
そんなジミーは、彼らにある骨董店の仕事を任せようとした。
が、すぐに思い直して自分自身でやる事にしたのだが、ピーターはジミーに自分がもう一人前だと言うところを見せたくて、仲間たちに嘘を吐いて・・・
ジミーが目当ての不思議な光を放つ水晶玉を手に入れた、と思ったその時!
偶然その場にいなかったピーター1人を残し、みんな消えてしまった。
自分のせいだと自責の念に駆られたピーターは、ある人物からその玉の秘密を聞き、自らもその魔法の力によって別世界に飛び込んだ。
一足遅かった。
フォックス以外の6人は、別の時代・別の場所から飛ばされてきた女海賊エリザベス・ボニー(アンナ・フリエル)の海賊船に囚われてしまう。
助けに行こうとしたピーターとフォックスは、虫の大軍のような木の妖精たちに襲われ、追い払ってくれたインディアンの呪術師(ラオール・トゥルヒージョ)につれられて、彼らの集落に。
彼らもまたこの世界に飛ばされ、出られなくなった一団だった。
酋長(ジョージ・アグィラー)も酋長の娘アヤ・カング(クオリアンカ・キルヒャー)、英語で言えばタイガー・リリーも、彼らを歓待してくれたが、とにかくみんなを助けジミーと合流したいピーターは・・・
何とか海賊船に忍び込み仲間をボートに乗せたものの、ジミーの姿が無い。
なんと肝心のジミーはボニーのキャビンにいて、ピーターに対して彼女たちを仲間だと言うではないか。
混乱するピーター。
結局ピーターはジミーを連れ戻す事が出来ず、代わりに元の世界に戻るための方法を見つけるため、夢で見た魔法の玉を持つフードの男が立っていた場所を目指し、アヤと共に山を登るのだった。

いわゆるネバーランド/ピーター・パンの設定を生かしたニュー・ストーリーという感じの、ファンタジー・アドベンチャー。
イギリスのTVミニシリーズだ。
キャストがなかなか豪華で、あらすじに書かなかった他のキャストとして、海賊のスミーはボブ・ボスキンス、スターキーはキャス・アンヴァー。
ティンカー・ベルはシャーロット・アトキンソンが演じ、声はキーラ・ナイトレイ。
エリザベス1世の錬金術師Dr.リチャード・フラッドに、チャールズ・ダンス。

出だしは、オリヴァー・ツイストもどき。
ジミー・フック(正式にはジェームズ・フック)は、確かに少年たちに悪事を働かせてはいたが、とても可愛がり大切にしている。
特にピーターには特別な思いがあるらしい。
相棒になりたがるピーターにもっと大人になったらと言うニュアンスのことを言っていたが、時が・成長が止まるネバーランドに飛ばされる事を思うと、なんとも皮肉な一言になってしまったものだ。

“ワニ”も出てきていたが、前半では剣の達人で両手がちゃんとあったフックは、後半では片腕が“鉤”になるのだろうか?
そんなフックを演じるリス目当てに見たのだが、ちょっと落ちぶれた紳士っぽさが凄く似合っていていい。
みすぼらしい服装も、それなりに余所行きの服装も、ガウン姿も、ファンの欲目かも知れないがどれも雰囲気を出していて良かったと思う。

ファンタジーの世界を現すセットは、TVものであることを思うと、頑張った方かな?
時々凄くちゃちく見えるときもあるのだが、それは俳優人がいいから落差を感じてしまうからかもしれない。
ってことにしておこう(笑)

どうでもいいことだが、骨董店にあったヘルメス像が欲しい!!!



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2012年04月11日

トゥルース 闇の告発

The Whistleblower

警官のキャシー(レイチェル・ワイズ)は、離婚した夫に娘の親権を取られてしまったため、近くに越せるように移動願いを出していたが、残念ながら希望は通らなかった。
代わりに上司が紹介してくれたのは、国連の監視活動に参加している民間軍事会社“デモクラ・セキュリティ”。
ボスニアに行かなければならないが、10万ドルと6ヶ月の免税が約束される。
それだけの金が手に入れば、娘を引き取る事も夢ではない。
ビル・ハイネス(リーアム・カニンガム)の下、現地の国際連合国際警察任務部隊(United Nations International Police Task Force,IPTF)の一員となり地元警察に協力を始めてすぐ、キャシーは公平さに欠ける状況を目にした。
女性蔑視、信仰による差別や人種・民族差別。
キャシー自身も女性である事から舐められていると感じる事もあったが、現場の慣例ではなく、正義を行う事を目指した。
彼女に同調した地元警察のヴィコ(アレクサンドル・ポトチェアン)にアドバイスをしたことで、夫からDVを受けていた女性を救う事ができた。
そんなキャシーに目を留めたマデリン・リース(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は、IPTFのジェンダー問題を扱う部署を任せたいと、彼女を課長に任命した。
派遣部隊指揮官のニック(ベネディクト・カンバーバッチ)の部下となってすぐ、森で見つかった暴行を受けた若い女性ラヤの事件に関わる事となった。
ラヤも彼女に付き添ってきたアルカも、地元の女性ではない
アルカから「フロリダ・バー」で働く9人の女性みんなを助けて欲しいと言われ、すぐに対処したキャシーだったが、バーの様子や、“いつもの保護施設”で聞いた話や、保護したはずの女性たちがその保護施設にすら送られなかったことから、“実情”に気付いてしまった。
信頼できるマデリンやヴィコや、現地について早々親しくなった同僚のジャン(ニコライ・リー・カース)を頼りに独自捜査に踏み切った。
ラヤとアルカのことは移民局のローラ(モニカ・ベルッチ)に任せ、親元に帰してあげようとしたが、上手く行かなかったどころか2人にさらに過酷な思いをさせる結果に。
しかしキャシーは諦めず、マデリンから紹介された内務省のピーター・ウォード(デイヴィッド・ストラザーン)の助けを借りて、売春目的の人身売買組織と癒着している男たちを追い詰めようとするが・・・

事実を基にしている作品ではあるが、TVのドキュメンタリーや取材番組ではなく映画なので、もう少し“映画としての楽しみどころ”があるのかと思っていた。
当たり前過ぎる展開で、スリリングでもないし緊張感も足りないし。
で、“そんな事だと思った”“そうなるって分かりきってるじゃないか”“あんたが中途半端なことをしたら彼女たちが・・・ほらっやっぱり・・・ どうするんだよ!!”みたいな感じで、ずっと心の中でツッコミ入れ捲くりになってしまったよ。

レイチェル・ワイズが苦手だと言うのも一因ではある。
あの表情。
私は必死に頑張ってるのに、何で?
私は正しい事をしてるのに、何で?
と、言いたげな表情・眼差しをされると、見てるこっちが責められてる気分になってくるんだよね。
ま、見てるだけで何もしない・知ってるのに何も行動しない、そんな市井の人々に対する訴えかけもこの作品の目的なのかもしれないが、被害者に責められるのは仕方がないと思うが、レイチェル・ワイズに責められたくないと感じてしまうのだ。
逆に、安っぽい正義感や中途半端な自己満足の行動が、被害者の女性たちをさらに苦しい立場に追い込んでいるのを見ると、キャシーの感情だけで走ってしまう部分に腹立ちや苛立ちを覚えてしまったり。
組織の中で“正論”を真っ向から押し通そうとしてしまう要領の悪さや、大人気無いと思われてしまうような言動に、哀生龍と似てる部分を見出して同族嫌悪・同属嫌悪となってるところもあるが。
2度離婚してるらしいが、あの性格じゃ“夫婦”を維持するのは大変そうだ。
旦那さん、家に帰っても安らげないような気が・・・(勝手な想像)

キャシーや彼女を演じてるレイチェル・ワイズをせめてもしょうがない。
悪いのは、組織ぐるみで女性を食い物にしている男どもだ。
売春目的の人身売買が横行しだしたのは、紛争の後の事だと言う。
それが何を意味するのか、説明されなくてもすぐに分かる。
UN職員には訴追免除が認められていることを逆手にとって、好き放題する“国際的な正義の味方”。
同じ人間として恥ずかしいし情けない。
人情ではどうにかしてあげたいが、ルールを無視し曲げてしまったら正しい事も不正行為になってしまうと言う実情。
歯痒いが、誰か1人だけを特別扱いする事がいいことだとも思えない。
自分が直接関わったラナを無意識の内に特別扱いするキャシーと、冷静に公平に対処するローラに、年季の差を感じた。
どちらが正しいとは言いがたいところだが、どちらかを選ぶのなら哀生龍個人は、腹立たしくてもローラのやり方を支持。

ニコライ・L・Kの役は、オランダ人?
もう少しキャシーと関わるのかなと思ったのだが、思ったほど関わらなかったし、彼女に影響も及ぼして無かったかも。
残念。

原題の意味は、内部告発者だった。



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2012年04月10日

キリング・ショット

Catch .44

公開中なので控えめに。

テス(マリン・アッカーマン)は仲間のドーン(デボラ・アン・ウォール)とカラ(ニッキー・リード)の姉妹と共に、郊外のダイナーに向かって車を走らせていた。
彼女たちは強盗兼ヤクの売人で、メル(ブルース・ウィリス)のために働いていた。
しかし、前回の仕事をしくじっていて、今回こそは成功させなければならない。
それなのに、途中でパトカーに車を止められてしまった。
愛想良く相手をする彼女たちに、警官はエルモア(フォレスト・ウィテカー)と名乗ってしつこく話し続ける。
有難迷惑な話だが、目的地まで後ろからついていってやろうとまで。
ここで警官とトラブルを起こすわけには行かない3人は、渋々それを承諾した。
目的地のダイナーでは、ヤクの取引が行われる事になっている。
そいつは、メルのシマを荒らしている奴だと言う。
ヤクを押さえ、その男の正体を暴くのが仕事だが、真夜中だと言うのにダイナーには複数の客がいた。
トラックの運転手らしい男が、メキシコからの運び屋か?
それとも、夫婦らしい2人組か?
店主と思わしきウェイトレスが何かを知っているかもしれない。
「動かないで!」
3人は客たちにを向けた。
あっと言う間に死者が出た。 仲間も殺された。
奥からライフルを構えて出てきたコックのビリー(シェー・ウィガム)と睨み合う形になったテスは、彼から思わぬ話を聞かされる。
そこにもう1人乱入してきた者が。
どうしてこんな事態になったのか、テスの頭は混乱しきっていた。

楽しそうに演じているブルース・ウィリスとフォレスト・ウィテカー。
余裕のないテス。
キレそうな雰囲気のビリー。
キャラの違いも、しゃべりで見せるシーンも、それぞれはなかなか面白い。
何のためのシーンだ? このセリフに何か意味があるのか? と思わせる部分は、ちょっとタランティーノっぽかった。
が、そのしゃべくりが、微妙に長く感じたり飽きてきたりで、何度も集中力が切れそうになってしまった。
眠気を誘われもした。
食後だったのも悪かったのかもしれないが(苦笑)
もう少し緊迫感を感じられたら・・・

ビリーを演じたシェー・ウィガムが、どこかザーンに似てるなと思って劇場で見ることにしたのだが(笑)、ザーン本人だったらもっと頑張って見たかも? ヾ(-- )ォィ

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2012年04月09日

ヴァルハラ・ライジング

Valhalla Rising

公開中なので、控えめに。

キリスト教徒が異教徒を改宗させ、その土地を奪い、異教徒を奴隷のように扱っていた時代。
北欧からハイランドに連れて来られた片目の戦士(マッツ・ミケルセン)は、族長バルデ(アレクサンダー・モートン)の奴隷として、賭け事の駒として戦わされていた。
だがついにバルデを殺し逃げ出した。
彼に付き従ったのは、身の回りの世話をしていた少年アー(マールテン・スティーヴンソン)。
高地を下っていった二人が出会ったのは、キリスト教徒のヴァイキング。 新しい聖地エルサレムと富を得ることを目的とした、少人数の十字軍
ものを言わぬ北欧の戦士に代わって、アーが彼の声となり、キリスト教徒たちに“ワン・アイ”と言う名で彼を紹介した。
キリスト教徒たちはワン・アイとアーをつれ、船で霧深い川を下っていくが、次第に狂気に囚われていく。
飢え、乾き、呪われたのはないかと言う恐怖。
何処からか飛んできた石の鏃がついた弓矢で殺されたもの、狂った仲間に殺されたもの。
ワン・アイが地獄と称したとおりの惨状に、いまや十字軍は聖地も富みも見失った。
故郷に帰るために海を目指すワン・アイ、寄り添うアー。
そして、生き残った数名が彼の後を追った。

監督&脚本が「プッシャー」シリーズのニコラス・ウィンディング・レフンと言う事で、劇場公開が決まってとても嬉しかった。
どうも劇場公開は急に決まった事のようで、この監督の「ドライヴ」が高評価だった事を受けて慌てて前作も公開としたと言うところらしい。
理由はどうであれ、とにかく劇場で見られたことが嬉しい!!

ワン・アイが何も喋らないだけでなく、全体的に台詞の少ない作品だった。
デンマーク語じゃないのが残念だなと見る前は思ったのだが、喋るのは基本ハイランド(スコットランド北部)の部族の人々と、侵攻してきたキリスト教徒の十字軍だけだから、デンマーク語を使う必要がなかった。

とても抽象的な描写、残虐な描写、力強く訴えかけてくる雄弁な映像そのものが作品の魅力である事を思うと、これは是が非でも劇場公開すべき作品だったと言える。
正直、楽しいタイプの作品でも面白いタイプの作品でもないのだが、その映像の持つパワーとワン・アイの存在感に心が踊ってしまった
雰囲気に飲み込まれたと言うか、雰囲気にハマったと言うか、とにかく物凄く興奮した
哀生龍の好みにぴったりの作品だった。

北欧神話を取り入れてると言うところも、哀生龍的に楽しめたポイント。
日本の八百万の神、ギリシャ・ローマの神々と同様に、北欧神話も複数の神が出てくる。
一神教のキリスト教の事を揶揄する台詞もあったが、この映画、キリスト教徒はどのように受け止めて見たのだろうか?
ヴァルハラとは、北欧神話の主神オーディンの館であり、ワルキューレによって戦場で選別された勇者の魂が行くところ。
オーディンは色んなものの神で、左目をある理由から失っている。
ワン・アイ自身が、オーディンの化身のようだ。 と深読みしても悪くは無いだろう?
ワン・アイが見ている世界は、2つあった。
現実の世界と“赤い世界”。
それは何を意味するのか・・・
そして、あのラストシーンは・・・

余韻も良かったよ♪♪

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2012年04月06日

ブーリン家の姉妹

The Other Boleyn Girl

16世紀、イングランド。
ヘンリー8世(エリック・バナ)の后キャサリン・オブ・アラゴン(アナ・トレント)は、男子を死産した。
いつまでも世継ぎが出来ない王が愛人を持つのは時間の問題と、ノーフォーク公トーマス・ハワード(デイヴィッド・モリッシー)は姉レディ・エリザベス・ブーリン(クリスティン・スコット・トーマス)の夫、トーマス・ブーリン卿(マーク・ライランス)に言った。
他の貴族に先んじて自分の姪を王に薦めようと考えているノーフォーク公に、ブーリン卿は自分の長女アン・ブーリン(ナタリー・ポートマン)はどうかと提案した。
当時娘の結婚は出世の道具
王の愛人になり男子を産めば、世継ぎの母となれるし、公爵や伯爵との縁談も保障されるだろう。
ブーリン卿には3人の子供がいた。 アンの他に、息子のジョージ(ジム・スタージェス)と次女のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だ。
メアリーは商人ケアリーの長男ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ)に嫁がせていたが、そもそもその話にはアンに来ていたのだが、ブーリン卿の判断で美しく優しいメアリーを勧めたのだった。
けっしてアンが魅力に欠けるという意味ではない。
確かにメアリーのような金髪でもないし、胸が大きいわけでもない。
アンの魅力はその頭の回転の速さと勝気な性格だったのだが、従順で家庭的な妻を求む男には向かない女性と言えた。
妻の反対を押し切るような形で、ブーリン卿はノーフォーク公と共に王にアンを引き合わせるお膳立てをしたのだが、その目論見は失敗してしまった。
アンのその性格が災いしたといってもいい。
なんと王が愛人に所望したのは、人妻となったばかりのメアリー。
夫を立てるメアリーを王宮に迎えるため、王はブーリン家とウィリアム・ケアリーをまとめて呼び寄せたのだ。
家族と国のために、メアリーも家族も受け入れるしかない。
しかし、メアリーに対するアンの感情は、穏やかなものではなかった。
傲慢な男かと思いきや王の優しい面を見たメアリーは、自然と惹かれていき、そしてじきに懐妊。
その頃アンは、当時のルール、特に貴族の婚姻に関わるルールを無視し、本人同士の気持ちを優先して行動したがために、フランス王妃の元に追いやられてしまっていた。
そのきっかけを作ったメアリーを、ますます憎むようになっていたアンだったが、またもやブーリン卿やノーフォーク公の策略のために呼び戻され、王の気を惹く役目を負わされてしまった。

史実を基にした物語なのだろうが、ヘンリー8世の性格が良く分からん(苦笑)
王として世継ぎを作る事がどうしても必要だと考えるのは分かるが、女の身分に関わらず熱愛したかと思うと急に手のひらを返したように冷たくなり、次の女に対しても同じような事を繰り返し・・・
惚れやすく飽きやすい?
いっそ世継ぎを産ませるための道具として扱って、女に恋や愛といった甘い夢を見させないほうがましじゃないかと思ってしまった。
その時代の王や貴族にとっての常識というのが良く分かってないから、善人なのか悪人なのか判断がつきにくい。

ブーリン家に関しても、同様のことが言える。
おそらく、内気で優しくて保守的なメアリーが、典型的な女性のあり方なのだろうと想像する。
アンは頭が良過ぎるというか、行動力があり気丈でプライドが高く先進的な考え方の女性だったから、かえって扱いにくい傲慢な女として見られてしまったのだろう。
もう少し政略的な方面で頭を働かせられるような、自分の本当の姿を隠せるような、そんな頭の良さを持っていれば、もっと幸せになれただろうに。
彼女の母も、アンのように頭の回転が速く夫に意見を言える女性だから、母譲りなのかもしれない。
逆に言えば、ブーリン卿は色んな意味で甘い
子供たちの個性や性格を表面的には分かっていても、その個性を生かしたりコントロールできるほどには熟知できていなかった。
いい血筋・家柄の相手と結婚させれば、それで子供も自分たちも幸せになれるし将来も安泰だと思い込み、駒にされる子供たちの心まで深く考えずに動かした能天気さ。
いっその事、ノーフォーク公ぐらい冷徹になった方が良かったかもしれない。
子供は親の言う事を聞くものだと思い込むだけでなく、実際にそうするように幼少時から厳しく躾けて文句を言わさなければ、素直に駒として動いただろう。
自分の気持ちと立場を天秤にかけた場合、他の者たちは“立場”を選んで不本意だろうな不名誉だろうが慣例に従っていた中で、アン1人が・・・・
確かに慣例に従う若者を不甲斐ないと哀生龍は思ってしまったが、だが同時に、当時はそうしなければいけない時代だったんだろうなと、彼らの情けない行動を擁護したい気持ちにもなった。
だから余計に、アンの自分能力を過信した自分本位の行動が、多くの人たちを不幸にしてしまったように見えたんだよね。

見た目的は、ウィリアムを演じたカンバーバッチ。
彼も不幸な1人。
結婚当初の輝く笑顔から一転、悲哀に満ちた弱々しい表情といったら・・・
おまけに出番も少なかったし(苦笑)



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2012年04月05日

フライトナイト

Fright Night

高校生のチャーリー(ウィリアム・ラグズデール)の彼女のエイミー(アマンダ・ビアース)は、付き合って1年にもなるのにキス以上の事を許してくれない。
その彼女がついにその先を許してくれる気になったと言うのに、チャーリーは空き家だった隣の家にが運び入れられるのを目撃してしまったがために、そのチャンスをふいにしてしまった。
隣のボロ屋に引っ越してきたのは、ジェリー・ダンドリッジ(クリス・サランドン)と言う名の魅力的な男と、住み込みの大工だと言うビリー(ジョナサン・スターク)。
早速美女が尋ねてきてジェリーと一緒にいた所を、窓越しに目撃したチャーリーは、それ以上のことも目撃してしまった。
ニュースになっている猟奇的連続殺人事件の犯人は、隣の男に違いない。
それどころか、ジェリーは牙を生やし、長い爪を持ち、コウモリのように飛ぶヴァンパイアなのだ。
母(ドロシー・フィールディング)もエイミーも、レノックス刑事(アート・J・エヴァンス)もまともに取り合ってくれない。
逆に、このままでは自分の命が危ないと、チャーリーは悪友のエド(スティーヴン・ジェフリーズ)に相談すると、十字架やニンニクや聖水を勧めてくれた。
それに、“最初に家人が招かなければ入れないから大丈夫だ”と言ってくれたのだが、家の戻ってみると、なんと家の中にジェリーがいるではないか。
何も知らない母が招いてしまっていたのだ。
その晩、かろうじて命拾いをしたチャーリーは1人じゃ勝ち目がないと悟り、ヴァンパイアの権威に助けを求めることに。
チャーリーが大好きなTV番組「フライトナイト(恐怖の夜)」のホスト、ヴァンパイア・キラーのピーター・ヴィンセント(ロディ・マクドウォール)だ。
しかし、ヴァンパイア・キラーというのは役柄であって、彼はただの俳優。
だがそんな事には構っていられないチャーリー。
仕方なくピーターは、ヴァンパイアを見抜くアイテムを持ってジェリーを訪ね、彼がただの人間である事を証明してチャーリーの思い込みにけりをつけようと考えた。
ところが・・・・

1985年の“オリジナル”。
最初に家人が招かなければ入れない”と言うお約束は、リメイク独自のもの(最近出来たルール)なのか、元からあったものなのか、そのシーンがあるかどうかが気になって見る事にしたのだ。
哀生龍のとってはかなり前から知っているお約束だったが、オリジナルの頃は違っていたのかもしれないと。
結果として、オリジナルにも出てきたから、気分すっきり
やっぱり最近でいたお約束じゃなかったんだな。

ガールフレンドが、ヴァンパイアに目をつけられる女性の割りに色気が足りないなと感じたのは、やはり時代の違いなのかもしれない。
清純で真面目そうで、処女。
そんな高校生に色気を求めるのが、そもそも間違ってるかな?
最近の女性は、中高生の頃からもう色気があったりする早熟な子が多いから。

今だったら思いっきりオタクに描かれるであろう、悪友イーヴル(疫病神)・エド。
ちょっとおちゃらけが強くて騒々しかったから、主役のチャーリーが霞みそうになっていた(苦笑)
そもそもチャーリーも結構なオタクだとは思うが、TV番組のホストを“本物”だと信じ込む純粋さも。
と言うが、ガキだったなぁ・・・

チャーリーの母親に“きっとゲイだわ”と言われてしまった、ジェリーとビリー(笑)
当時のゲイ発言は、きっと今よりもインパクトがあったんだろうなぁ・・・

で、哀生龍にとって一番興味が湧いたキャラは、ピーター。
口調も物腰も“気取りやさんで皮肉屋さんのイギリス人”っぽいところが、気に入った。
力技で大騒ぎしてヴァンパイア退治するタイプじゃなく、アイテムを駆使してスマートにカッコ良く退治するだろう、と想像させるところがいい。



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2012年04月04日

タイタンA.E.

Titan A.E.

廃品回収ステーションで働くケール(声:マット・デイモン)は、未来に夢も希望もなく、生き残りの“負け犬”人類と手を組むことも考えたくなかった。
15年前、エネルギー生命体のドレッジは人類を脅威と考え、地球もろとも人類をほぼ壊滅。
いまや人類の地位は非常に低く、このままでは滅び行くしかなかった。
ケールが地球の破壊から生き延びられたのは、直前に父タッカー博士(声:ロン・パールマン)が宇宙に逃がしてくれたから。
そのタッカー博士自身は、“タイタン・プロジェクト”において彼が作った宇宙船“タイタン号”で、宇宙のいずこかに消えてしまったのだった。
世をすねあえて孤立していたケールに転機が訪れた。
父とともに“タイタン・プロジェクト”に関わっていた、ワルキューレ号の地球人船長コルソ(声:ビル・プルマン)が現れたのだ。
別れ際に父がお守り代わりにくれた指輪こそが、タイタン号の所在を示す地図を呼び出す鍵で、その地図を表示できるのはケールしかいない。
つまり、人類の存亡がケールにかかっていると言うのだ。
ワルキューレの乗組員は、人間のパイロットのアキーマ(声:ドリュー・バリモア)、エイリアンの一等航海士プリード(声:ネイサン・レイン)、エイリアンの科学者グーン(声:ジョン・レグイザモ)、そしてエイリアンの武器のスペシャリストであるスティス(声:ジャニーン・ギャロファロ)。
早速グーンがケールの地図から最初の目的地を読み解き、ワルキューレ号は一路セシャリム星へ。
そして“ガウル”を探す事に。
だが、簡単にタイタン号に辿り付けるほど、人生は甘くなかった

声のキャストが豪華だったから見たのだが、もろアメリカのカートゥーンと言うか、アメリカのTVアニメっぽい顔のキャラたちで、映画の割りに物凄く安っぽく感じてしまった。
手描きのセル画と3DCGアニメを組み合わせていて、ハップル宇宙望遠鏡で撮影した写真を元にした宇宙空間の背景はかなりいい線行っているのだが、キャラがアニメアニメしているから・・・
それもアメリカのアニメキャラに多い、ベタ塗りな薄っぺらい感じのアレだからさ(苦笑)
でも嫌いじゃないんだけどね、その薄っぺらさも。
妙にリアルな、わざわざ人間に演技させて、モーションキャプチャとかでフル3DCGにしたアニメよりも、可愛げを感じる事もある。

ケールの成長。 仲間の存在。 信頼と裏切り。
SFアドベンチャー。 アクション。
TVのFOX KIDSの「Quest for Titan」のスペシャル版としての映画(ネット上の英語の文章を機械翻訳したから、間違ってるかも)なのか、テーマは分かりやすくストレート。
その分、少々眠くなるような部分も。

そうそう、A.E.はAfter Earthの略だった。



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2012年04月02日

インビクタス/負けざる者たち

Invictus

反アパルトヘイト運動により27年も投獄されていたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、釈放後に南アフリカ共和国の大統領に就任した。
黒人初の大統領となった彼は、人種差別やそれに伴う経済格差を無くし国家・国民を1つにまとめるために、早速身の回りから変え始めた。
前任の大統領とともに働いていた白人スタッフを馘にする事もなく、警備担当も黒人のSPと警察から派遣された白人の混成チームとした。
互いの偏見と憎悪を取り除きたかったが、白人の特権意識、黒人の反白人感情は簡単に消えるものではない。
白人が作ったもの・決めたものを、黒人の手で新たにしようとする動きもあった。 白人のスポーツでありアパルトヘイトの象徴の名残のように思われたラグビーチームに対しても、チーム名・エンブレム・チームカラーを変更しようという意見もあったが、それを黙認してしまったらますます溝は深まると考え、大統領はあえて変えようとはしなかった。
代わりに、キャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)を官邸に呼び、貧困層の黒人の子供たちに指導してもらいたいと頼むのだった。
翌年にラグビーのワールドカップが南アフリカ共和国で開催される事になっていたのだが、代表チームは残念ながら弱小で、黒人選手も1人しかいない。
だが、非常に多くの国民がその試合を見る。
心を1つにし善戦する彼らの姿を見せる事で、1つのチーム・1つの祖国をアピールする、またとない良い機会だと大統領は考えたのだ。
フランソワは、彼が率いる代表チームは、大統領の真意に応えることが出来るのであろうか。

スポーツには全く興味がなく、ラグビーのルールも、ラグビーにワールドカップがあることも知らなかった。
ラグビーが何故白人のスポーツなのかと不思議だったのだが、黒人がやるのはルールが簡単なサッカー、ルールが複雑で裕福層がやるスポーツがラグビー、と思われていたそうだ。
肌の色の違いも、民族の違いも、言葉の違いも関係なくチームとして一致団結して戦うラグビーは、大統領の理想の国の姿を判りやすく示す丁度良い物だったのだろう。
そして物語としては、弱小チームが決勝戦にまで駒を進めるというサクセスストーリーも楽しめて、政治色がやや薄められて見やすい作品になっていたように思える。
ま、哀生龍にとっては興味の無いスポーツ物なので、どうとも言い難いが(苦笑)

ネルソン・マンデラという人に対しても、ごく簡単な知識しかない。
27年もの長きに亘って監獄に閉じ込められて来たというのに、何故そこまで広い心を持っていたれたのだろうか。
白人を憎み黒人の国家を作ってしまったら立場が逆になっただけで前と何も変わらない、ということは理屈の上では良く分かるが、人間感情としては人種差別をして来た白人と友好的に接する事が出来なくても、なんら不思議ではないのに。
許し理解する努力をし、そして歩み寄り手を取り合って良い国を創っていく。
そんな理想を現実に実行できるその人柄に、驚嘆した。
おまけに、寝食を惜しんで自分のやるべきこと・出来ることをやり続ける行動力もある。
27年の月日を取り戻そうとしているかのように。

とまぁ、注目ポイントも勉強になったポイントも多々あったのだけれど、映画としては盛り上がりに欠けて楽しみ切れなかった。
スポーツ好きならかなりドラマチックに感じるであろう場面も、哀生龍にとっては・・・(´~`ヾ) ポリポリ・・・



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ラベル:ドラマ スポーツ
posted by 哀生龍 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする