2012年06月29日

Tensión sexual no resuelta

オーガズムに関する本を立ち読みしていたセレステ(サロメ・ヒメネス)に声をかけたのは、作家のジャス(ノルマ・ルイス)。
セレステはジャスの作品、「Tensión sexual no resuelta」(Unresolved sexual tension 未解決の性的緊張)のファンだった事から大喜び。
今月大学教授のフアンホ(フェレ・マルティネス)と結婚する事になっているのに、一度もオーガズムを感じたことがないと、セレステはジャスに打ち明けた。
一緒にお茶をし、飲み、そして路上で突然ジャスはセレステの唇にキス。
バイセクシャルのジャスは、セレステを連れ帰り、そして・・・
ジャスに身を任せて冒険してみたセレステは、初めてオーガズムを得る事が出来た。
婚約者のフアンホに秘密を持つ事に抵抗を覚えるセレステだったが、ジャスに色々教わる事に。
レズビアンではないセレステは、ジャスに連れられて色んな場所で色んな男を物色するが、なかなかピンと来る相手に巡り会えない。
しかしついに・・・
バンドのボーカルをしている野性味溢れる男、ナルド(ミゲル・アンヘル・ムニョス)と激しく濃い一夜を過ごした。
何が起きているのか知らないフアンホは、講義室で突然泣き出し、講義をする事が出来なかった。
学生の1人レベッカ(アマイア・サラマンカ)は慰め、ニコ(アダム・ジェルスキ)は婚約者をスパイしようと言った。
荷物をまとめて出て行ったセレステの携帯から、ニコは“ナルド”という男の名前を見つけ、ハッカーのペドロ(サンティアゴ・セグラ)とフェデリコ(サミュエル・ミロ)に協力を要請。
ナルドのライブで盛り上がるセレステに接近し盗み撮りするニコ。
ナルドに邪険にあしらわれるセレステ。
ナルドに食って掛かるフェデリコ。
その頃、フアンホはレベッカに色仕掛けで迫られ、そんな2人の様子を遠くからジャスが見守っていた。

スペイン語&英語字幕のラブコメ。
上に書いたあらすじは、映画の半ばぐらいまでの出来事。
この後、コンピューター版ロミオとジュリエットのロミオを舞台で演じたエドゥ(ホアキン・レジェス)も巻き込まれる。
確か、ジュリエットはマッキントッシュ家で、ロミオは・・・(笑)
ジャスはJazzと書くのだが、ヤスとも聞こえる。
ニコはニコラスで、レベッカの本名はカルメン。
フアンホも、フアン・ホセだ。
ナルドはNardoなのだが英語字幕ではDrillerとなっていた(爆)
あ、そうそう、ストーリーテラー的な存在のルシア(ピラール・ルビオ)もいたな。

そもそも、何故ジャスはセレステにちょっかいを出したのか?
オーガズムを教えてあげよう、自分の手で育てよう、と言う気持ちもあったに違いないが、別に自分の女にしたいと言うほどの感情はなさそうだ。
セレステとフアンホの両方の様子を楽しんで見ていたから、小説のネタにでもしようと考えていたのか?
何しろスペイン語も英語も出来ないから、そこら辺のことを言っていたとしても、哀生龍には分かっていない(^^ゞ

セックスの喜びに目覚めてしまったセレステをうざったがるナルド。
ところが、腹を立てたりして興奮状態になると・・・・
そう言えば「ジューダス・プリーストの歌手が何故ゲイに走ったのかが分かる」って感じのことを言っていたな。
他にも、良く知る固有名詞が色々出てきていた。(英語字幕で見つけた、と言った方が正しい)
とにかく、遅い春に夢中のセレステ、盗撮等のスパイ活動を楽しむニコ、教え子に翻弄されかかるフアンホ、冷静に観察しコントロールしようとするジャス、それぞれの思惑や行動が楽しい作品だった。
ゲイ・シーンにも笑ったよ!
オープニングのアニメや曲も、ノリが良くてわくわく出来たしね。

お目当ては、フェレ。
一度むっちりしたが、またそれなりの体型に戻っていた。
髪が怪しいのはいつも通りだし、キャラの微妙さもいつも通りで、期待通りと言ったところか?
特典映像の中のフェレが、一番楽しかったのだが(笑)

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2012年06月28日

さよなら、僕らの夏

Mean Creek

中学生の弟サム(ロリー・カルキン)を苛める体格の大きいジョージ(ジョシュ・ペック)に仕返ししてやろうと思う、高校生の兄ロッキー(トレヴァー・モーガン)。
怪我をさせたらジョージと同罪だよとサムは心配したが、ロッキーは怪我をさせないいい方法を思いつた。
川に落として、裸で家に帰らせる。 それなら怪我はしないだろう。
中学で留年しているジョージを知るロッキーの友人、マーティ(スコット・ミシュロウィック)とクライド(ライアン・ケリー)、そしてサムのガールフレンドのミリー(カーリー・シュローダー)も誘い、サムの誕生日だと嘘を言ってジョージを川遊びに連れ出した。
ところが、ジョージはサムのために誕生日プレゼントを持ってきてくれたし、ずっとビデオ撮影していてウザったい以外は暴力的でもない、思っていたよりも悪い奴じゃなかった
サムだけでなく、ロッキーや彼の友人たちもそれを感じていて、なんとも言えない気分になっていた。
ミリーにも仕返しが目的だった事がばれてしまったが、サムはやらないと約束し、仕返ししないで欲しいとロッキーに頼んだ。
退屈なほど平和で気持ちのいい川下となったが、それは突然終わった。
退屈しのぎのお楽しみ“ジョージへの仕返し”が中止なんて納得がいかないマーティが、“真実か挑戦か”の真実ゲームできっかけを作り、何も知らないジョージがそれに乗ってしまったのだ。
まさかの結末だった。
誰もそんなことまでは望んでいなかったし、そんな事になるとも思っていなかった。
ジョージが川に落ちて溺れてしまったのだ。
必死にミリーが人工呼吸をしても、もうどうにもならなかった。
何故こうなってしまったのか。
理由を探す。 言い訳を探す。
それで罪の意識が消えるわけじゃないし、ジョージが生き返るわけじゃないけど・・・

痛々しく悲壮感の漂う青春のひとコマ。
そんな事になるとは思わなかった。 と子供は言う。
大人なら常識的に考える最悪の事態を、子供は考えずに実行に移す。 心の片隅に“死んじゃえばいいのに”という思いがあったとしても、本当に死ぬなんて思わない。
死んでしまった事、消極的に殺してしまった事、それをどう受け止めたらいいのかすら分からず、パニックになる。
罪の意識よりも、親に怒られる事への恐怖の方が、まず先にあったかも知れない。
少し落ち着いて冷静になった時、正しい事が出来るのか。 一度は間違った対処をしてしまったとしても、正しい方向に修正する勇気があるのか。

ジョージは少し学習障害等があるのだろう。
自分の頭の中には、他人には外から知ることが出来ない自分なりの世界や考えがあると自覚し、それを証明する手段として自分や自分に関わる人たちをビデオに撮っているらしい。
彼が暴力を振るうのには、彼なりの理由がある。 暴力と言う手段は間違っているが、盲滅法に誰彼構わず苛めているような悪ガキとは違っていた。
だからと言って、良い事も言い難い。
力の暴力、言葉の暴力、人を不快にする言動。
苛めっ子と言われるだけの理由が、ジョージにはある。
クライドにもマーティにも、触れられたくないこと・言われたくない言葉があった。 それを笑いながら繰り返すジョージ。
もし自分が同じ目にあったら、哀生龍はジョージが酷く傷つく言葉を言い返してしまうと思う。

嫌いな相手が消えてくれたらどんなにいいか。 そう思うことは誰でもあるだろう。
悪い事はしそうにないミリーですら、サムに『もしあいつが指をぱちんと鳴らしただけで消えるのなら、指を鳴らすか』と言うような事を訊いていた。
英語では、もっと露骨に“死ぬのなら”と言っているようだが。

この出来事は、彼らにどんな影響を及ぼすのだろう。
一番心配なのは、マーティ。
サムとロッキーの仲良し兄弟は、将来1人1人独立した時にどうなるのか・・・
悲惨な出来事が描かれている物語だが、不思議と見終わった時に不快感は残らなかった。
苦々しさと痛さと悲しみが残るが、心地良さも残った。



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2012年06月27日

COBRA THE ANIMATION #01 シバの鍵

(黄金郷編)

クリスマス・イブで浮かれる宇宙海賊コブラ(声:内田直哉)の車に激突したトラックに乗っていたのは、かつての恋人ドミニクに良く似た女だった。
その女シークレット(声:坂本真綾)から、ガロン星の考古学者トポロ教授に渡してと、“シバの鍵”を託された。
が、その直後、コブラは重傷を負って病院に運ばれてしまう。
凄い回復力を見せるコブラを襲撃したブラックボーン(声:山口真弓)は、海賊ギルドだった。
“シバの鍵”を海賊ギルドに渡すつもりなどさらさらない海賊コブラに、銀河パトロールの隊員でありながら、シークレットは協力を願う。
軌道を変え太陽に向かって進み始めた人工の星ガロン星を止めるには、“シバの鍵”がどうしても必要だったのだ。

TVシリーズ第2作
ちなみにTVシリーズ第1作は「スペースコブラ」だ。
そっちも好きだったなぁ~~
哀生龍は漫画から入ったのだが、アニメになっても、声が入っても(声優が変わっても)、あまり違和感が無かったのが良かったと思う。
全話ブログにあらすじを書くかどうかはまだ決めていないが、気が向いたら書くかも・・・

ところで、TV放映時におまけのコーナー的な感じで一緒に放映されたらしい、「マリエとパペットマペットのLOVE×LOVEコブラ」が、1枚目のDVDにまとめて入っていた。
コブラフリークのファントークと言った感じなのだろうが、とにかく笑わせてくれる。
マリエのマイペースっぷり&ボケっぷりが、失笑物なのだ。
DVD特典としてちゃんと入れてくれたことに、感謝しなきゃいけないな(笑)

もう1つ、マリエが作者の寺沢武一を招いてのスペシャル対談、と言うのも入っていた。
コブラそのものの話と言うより、寺沢先生の武勇伝?
面白いなぁ~ やってくれちゃう人なんだなぁ~



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2012年06月26日

アメイジング・スパイダーマン

The Amazing Spider-Man

これから公開なので、控えめに。

高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)はミッドタウン・サイエンス高校の優秀な生徒ではあったが、周りと壁を作る性格のせいか、ジョックスのリーダー的存在のバスケ部のフラッシュ(クリス・ジルカ)から嫌がらせを受ける日々。
ある日、物置となっていた地下室で父リチャード(キャンベル・スコット)のカバンを見つけたピーターは、その隠しポケットからあるファイルを見つけた。
13年前。
ピーターの両親リチャードとメアリー(エンベス・デイヴィッツ)は書斎が荒らされているのを見ると、ピーターの伯父夫婦に当たるベン(マーティン・シーン)とメイ(サリー・フィールド)に彼を預け、そのまま失踪してしまったのだ。
そのファイルには、オズコープ社の名前が入っていた。 そして、父がもう一人の科学者と一緒に写る写真もあった。
その科学者は、リチャードと共同研究をしていた隻腕のカート・コナーズ博士(リス・エヴァンス)。
彼は人間の細胞の再生を目指し、爬虫類を研究していた。
早速オズコープ社に行きまんまと入り込んだピーターは勝手に施設内をうろつき、実験中の特殊な蜘蛛に噛まれてしまうのだった。
特殊能力を得たピーターはフラッシュに仕返しをしたものの、それが遠因となってベンを死なせてしまう。
ベンを殺した強盗を見つけ出すため、“スパイダーマン”となって悪人を捕まえるようになったピーターだが、警察は“スパイダーマン”そのものも危険人物とみなし、逮捕を目指す。
その指揮を執るのは、あろうことか密かに心を寄せている同級生のグウェン(エマ・ストーン)の父、ステイシー警部(デニス・レアリー)だった。
同じ頃、コナーズはピーターがもたらしたキーとなる式を利用し、ピーターと一緒に改良を重ね、ついにネズミの手の再生に成功。
そして止むを得ない理由により、コナーズ自身が最初の人体実験の被験者となった。
その結果コナーズは・・・・

スパイダーマンの事は、通り一遍のこと程度は知っている。
が、映画は一度も見たことがなかった。
スパイダーマンというキャラにそれほど興味がなかったと言う事以上に、映像酔いしやすいから、スクリーンで見るのは辛いと思ったからだ。
今回も、最初は全く見るつもりが無かった。
しかし、リス・エヴァンスが重要な役どころで登場すると知っては、見ないわけには行かないじゃないか!!!
見ている最中は、予想したほどには映像酔いしなかった。
しかし3Dで2時間超えはやはり辛かったようで、見終わった後に頭痛がなかなか治らず・・・
もし続編を見るときは、もっと体調を整えておく事にしよう。
いや、2Dにすればいいのか?

コナーズ博士は、ある種のマッド・サイエンティストかもしれないが、決して悪人ではない
研究成果を急かすある人物に早く人体実験に移行しろと命じられても、慎重な姿勢を崩さなかった。
ピーターの父と共に、弱者の無い世界を作る事を理想として研究に励んでいる、善良なる人なのだ。
しかし、細胞の変化は精神にも変化を及ぼし・・・
コナーズ博士がただの悪役じゃないところが、リス・エヴァンスがお気に入りの哀生龍としては、嬉しいところだ。
何作作る予定か知らないが、上手くすればまた登場するかも?

スパイダーマンがある少年を助けるシーンがある。
少年の父親が、C・トーマス・ハウエルだと気付いた瞬間、何か特別なキャラなのかと。
もちろん、カメオ出演とか、友情出演とかで、ほんのワンシーンだけという場合もあるが。
で、期待通り、そのシーンだけで終わらなかったのが嬉しかった。
一時物凄く痩せて老け込んでいたが、それなりに顔に肉が戻っていてホッとしたよ。

ピーターやグウェンについては、特に書かなくてもいいよね?
前作との比較は出来ないし、映像の演出とかも特別語るべきことが無かったと言うか、酔わないように緊張しながら見ていてあれこれ語れるほど余裕が無かったと言うか(苦笑)

日本版テーマソングが、字幕版でも流れるとは・・・
最後の最後で日本語の歌に「はぁ?」とさせられるとは・・・
最初っから意図的に日本語の楽曲を使う映画もあるけれど、「日本版テーマソング」と言うのはどうにも抵抗がある。
楽曲の良し悪しに関係なく、曲まで含めてオリジナル通りの状態で見たいと思ってしまう。
だが・・・同じ作品が公開国によって編集が全く変わってしまうパターンもあるから、一曲ぐらいでがたがた言うなって?

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2012年06月25日

COBRA THE ANIMATION タイム・ドライブ VOL.2

ギロス(声:楠見尚己)は魔二童(声:小杉十郎太)と奴婆(声:宮澤正)に、宝物を狙って忍び込んだ賞金首のコブラ(声:内田直哉)と、逃げ出したエメラルダ姫(声:高山みなみ)と、王女をさらった男を捜せと命じた。
コブラは魔の森に逃げ込み、魔二童から受けた胸の刀傷を癒していた。
エメラルダは、自分を救い出したジョー・ギリアンと名乗る男と共にいた。
ジョーは、自分は未来から来たコブラ(声:野沢那智)だと正体を明かしたが、エメラルダは到底この男を信用する事が出来ない。
しかし、今頼れるのはこの男だけなのも分かってはいた。
そんな彼女が男の瞳の中に見たものは・・・
一群を率いてやって来た奴婆を食い止めるため、未来から来たコブラは、王女に過去のこの世界のコブラに頼れといって逃がした。
父の遺言に従い、魔剣鍛治のミズナ(声:丸山壮史)を訊ねたエメラルダは、コブラに会う前に再び捕らわれの身となってしまう。
そうとは知らない過去のコブラは、懲りもせず、ギロスの宝物殿に忍び込み、そこで至宝を目にした。
それこそ、エメラルダ姫だった。
コブラは未来のレディ・消え行くレディを守り抜くことが出来るのであろうか。

完結編。
女にだらしなく、女に目がなく、女のために命を張る、そんなところがコブラの魅力。
侠気溢れる軽い性格(笑)
勝気な王女がコブラに惚れるのも無理ないことだ。
なんともロマンチックな物語だったよ。



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2012年06月22日

COBRA THE ANIMATION タイム・ドライブ VOL.1

アーマロイド・レディ(声:榊原良子)の存在が空ろになっている。
宇宙海賊コブラ(声:野沢那智)は彼女を救うため、時の宮殿にシェラザード(声:ちふゆ)を訪ねた。
どうやらレディは時のひずみに入り込んでしまったらしい。
コブラはシェラザードに“タイム・ドライブ”を依頼した。
そして、危険を承知でコブラもシェラザードと一緒に、レディの時間の中へ潜った。
漂う球体1つ1つが、レディの過去の記憶
たとえば、不思議な紫色を放つ球体は、人間だったレディがライブメタルと同化し、“アーマロイド・レディ”として人生の第二章を歩き出したときの記憶だった。
レディの時間の底の方に出来ていた大きな渦が、原因かもしれない。
コブラはシェラザードの制止を振り切って飛び込んだ。
たどり着いた先は、丁度20年前
まだ顔を変える前のコブラ(声:内田直哉)が、人間だった頃のレディ、エメラルダ姫(声:高山みなみ)と初めて出会ったときの記憶だ。
城の占い師の分際だったにもかかわらず王位を手に入れたギロス(声:楠見尚己)に、エメラルダは刃を向け捕らわれた。
そして、魔道科学士の奴婆(声:宮澤正)に、実験材料として与えられてしまった。
そんなエメラルダを救ったのは、過去のコブラではなく、用心棒の魔二童(声:小杉十郎太)らが財宝を狙って忍び込んでいた過去のコブラを追っている間に、ちゃっかり城の奥に入り込んで現在のコブラだった。

寺沢武一原作の漫画、「コブラ」生誕30周年記念作品の1つ。
「COBRA THE ANIMATION ザ・サイコガン」に続く、第2弾

コブラの魅力の1つに、このアーマロイド・レディの存在がある。
彼女自身も、表情の無いアーマロイドでありながら、とても感情豊かで冷静で魅力的な女性だし、そんな彼女を相棒とし、そしてとても大切にするコブラとの関係も魅力的なのだ。
恋愛感情ももちろんあるが、互いにそれ以上の存在になっているところが、胸を熱くする。
この「タイム・ドライブ」では、そんな2人の出会いのエピソードが描かれている。
ファンには嬉しいよね!!

使った偽名はジョー・ギリガン。
以前に使っている偽名だが、「タイム・ドライブ」ならではのポイントは、“コブラの”と言っていること。
タイムトラベル物で、過去の自分と同時にその世界に存在していると言う設定だからこその、面白さ。
顔は変えても、声も体格もキスも同じらしい(笑)

整形前のコブラの顔も、今の顔と同様に、見慣れている・慣れ親しんだ漫画の顔のほうが好きだなぁ・・・
漫画の方が、もっと精悍で野性味があるんだよ。



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2012年06月21日

ザ・プロジェクト

Seconds Apart

4人の高校生が、パーティーの最中に拳銃により死んだ。
どうやらロシアンルーレットのようなのだが、それならば普通1人が死んだ段階で終わるだろう。
集団自殺を図ったと噂されているが、そう見せかけた殺人事件かもしれない。
捜査を行うのは、あるトラウマを抱えているランプキン刑事(オーランド・ジョーンズ)。
生徒たち1人1人から個別に聞き取り調査を行う中で、“撮影が趣味の、誰の記憶にも残らないカメラを持った双子”の存在が浮かび上がった。
ジョナ(エドムンド・エンティン)とセス(ゲイリー・エンティン)、それぞれから話を聞いてみたが、パーティーに参加し撮影していた事は認めたが、事件が起こる前に帰ったと言った。
何とか聞き取り調査を切り抜けた双子だったが、誰が告げ口したのか、そいつを探し出さなければと。
双子には秘密の能力があった。
それを使ってある人物から告げ口した生徒の名を聞きだした。
そして、その2人もまた、自殺してしまったのだ。
特に告げ口をした生徒は、授業中に、生徒たちの目の前で自殺した事から、同じ教室にいた双子が手を下していないことは明らかだ。
だが、ランプキン刑事には、双子が犯人だとの直感めいたものがあった。
いつも二人一緒の一卵性双生児は、完璧なチームワークを誇っていたはずだったのだが、一人の転校生と知り合ってから、2人の間にが出来てきた。
イヴ(サマンサ・ドゥローク)に特別な感情が生まれ、プロジェクトの対象にはしたくないと彼女をセスから遠ざけようとするジョナ。
ジョナの関心をイヴに奪われ、自分よりも2人のプロジェクトよりもイヴを優先しようとするジョナに苛立ちを覚えるセス。
ついにランプキンが彼らの出生に関する情報を得たとき・・・・

サイコホラーで、バディ物で、青春物で、ロマンスも少し。
ホラーが苦手な哀生龍でも見られる程度だから、怖いと言うよりも、空恐ろしさと不安感を煽られるようなタイプと言えばいいだろうか。

双子が何らかの能力を持っている事は、冒頭から明らかにされている。
転校生イヴの登場シーンでは、双子が2人一緒ではなく1人だけだった事に、予感めいたものが感じられる。
家庭での様子では、両親と双子のどこかしっくりしない親子関係や、両親の何とも言えない不自然さが感じられる。
そこかしこにあからさまなヒントが転がっているから、謎解きと言うよりも、いつどのタイミングでその秘密が明らかになるんだろうかといったドキドキ感を味わう事が出来た。

双子の不気味さ、片割れを女に奪われた時の取り残された方の感情、二人だけの世界から一歩踏み出した方が知ってしまった外の世界の魅力。
怖さと物悲しさが双子には常に付きまとい、彼らが求めていたものが最後に手に入った瞬間、喜びと更なる悲哀が・・・
主人公が大人だったら味わえない、主人公が高校生だからこその魅惑の味わいだと思う。

一番怖かったのは、双子の母親の笑顔!



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2012年06月20日

DATSUGOKU 脱獄

The Escapist

初老の囚人フランク・ペリー(ブライアン・コックス)は、洗濯係を担当する物静かな男。
ヘッジス(フランク・オサリヴァン)が出所した代わりに、新しくジェームズ・レーシー(ドミニク・クーパー)が同房となった日、一通の封書が届いた。
14年間、何度も娘に手紙を送ったが宛先不明で帰って来ていたから、今回もまたと思ったフランクだったが、今回ばかりは違っていた。
娘の抜き差しならぬ現状が書かれていたのだ。
どうしても娘に会って和解しなければ!
脱獄するしかないと決心したフランクは、信頼できるブロディ(リーアム・カニンガム)と、どうしてもその腕が必要なレニー・ドレイク(ジョセフ・ファインズ)に協力を要請した。
準備期間は僅か数日しかないが、3人が情報と知識と技を持ち寄れば不可能ではないと思われた。
看守たちはもちろん、同じ立場の囚人にも、脱獄計画を知られてはならなかったのだが、一番まずい相手に知られてしまった。
ヤク中のイカレタ厄介者、トニー(スティーヴン・マッキントッシュ)だ。
トニーは、みんなから恐れられている兄リッツァ(ダミアン・ルイス)の威を借る狐。
500gのクスリの調達を要求されたフランクは、計画を頓挫させるわけにはいかないと、刑務所内でクスリを作っているバティスタ(セウ・ジョルジ)を仲間に引き入れた。
だが、事態はさらにまずい方向へ。
新入りジェームズも連れて逃げなければならない事態に陥ってしまったのだ。
彼らの計画は成功するのだろうか。
全員揃って外の世界に辿り着けるのであろうか。

監督はルパート・ワイアット。 脚本にも携わっている。
彼の監督作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」は見ていない哀生龍は、もちろん彼の作品だから見ようと思ったわけじゃない。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
イギリスの渋めの俳優たちが出ているから、見たいと思ったのだ。
だが、俳優たちに関係なく、作品としてもかなり好みに合っていて、物足りなさも確かにあったが、それでも十分満足できた。
ハッピーエンドとは言い難い結末だったが、それでもハッピーエンドだとしか言いようが無い。
囚人同士の即席チームではありながらもが出来上がっていたりして、哀しい心地良さがあったんだよね。
それに、良い感じの捻りもあったし。
脱獄の様子を追いつつ、計画段階や仲間が増えていくきっかけなんかが間に挟まる形で徐々に明らかになっていくつくりも、珍しい手法ではないがそのリズムが哀生龍には丁度あっていた。

1人1人のキャラに関するエピソードを詳しく書いてしまうと、見るときの面白みがなくなってしまうので、ここで書くわけには行かない。
もう少し作品中で詳しく語ってもらいたいなと思う部分もあったが、逆に、その少し足りない感じがかえって良かったようにも思える。
腹八分目(笑)
掘り下げ不足の部分も派手が足りない部分も、補って余りある俳優たちの存在感が楽しかったって事で。



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2012年06月19日

リトリート・アイランド

Retreat

夫婦関係の修復のため、絶海の孤島に建つ、二人の思い出のコテージに来たマーティン(キリアン・マーフィ)とケイト(タンディ・ニュートン)。
家主ダグ(ジミー・ユール)に船で送り届けてもらい、二人っきりで過ごす。
何かあったら、無線でダグを呼び出せば良い。
ところが、古い発電機がとうとう壊れ、修理しようとしていたマーティンは肩を負傷。
ダグに連絡をすると、医者を連れて行くとの返事。
ところが1日待っても来てくれない。
苛立ちヒステリーを起こしそうなケイトは、ここに来てから悪い事ばかりとマーティンを詰った。
そんな時、島には2人以外誰もいないはずなのに、若い男(ジェイミ・-ベル)が現れ、コテージの側で倒れた。
頭からは血を流し、意識不明。
慌ててコテージに運び込んだが、それが悪かった。
意識を取り戻しジャック・コールマン二等兵と名乗った青年は、信じがたいことを言い出した。
世界には伝染力の強い致死の病が広がっていて、ここにいる3人の命を守るためにこの場所を閉鎖・密閉すると言うのだ。
怪我をしたのは、ボートが岩にぶつかったため。
ジャックが感染していないのは、英国軍の防護スーツを着ていたため。 残念ながら、ボートと共に失ったが。
俄かには信じがたい話だったが、鬼気迫るジャックを刺激したくないのと、万が一を考えて指示に従おうとするマーティン。
ジャックの横柄で一方的な態度に腹を立てているケイトは、信じたくないし信じる気もなく、彼は異常だからここを出ようと言い出す。
時間の経過と共にますます異様な警戒心を示し偏執的で支配的になるジャックに、ある晩マーティンは危険な賭けに出た。
こっそりと外に出て様子を探ったのだ。
そこで見たものは・・・・
ジャックの言うことは事実なのか? それとも彼はイカレているのか?

ある種の密室劇
設定は別に珍しくもないし、強引過ぎる展開もある。
が、この3人をキャスティングした事で、十分サイコサスペンスホラーの雰囲気を出すのに成功したんじゃないかな。
ただでさえ、神経質そうなキャラや、暗く歪んだマイナス思考のキャラや、感情の起伏が激しくキレたり泣き喚いたりしそうなキャラが似合う3人。
絶対に良からぬ事が起きる、物事が悪い方に転がっていく、そんな予感が匂い立つ(苦笑)
そんなわけで、雰囲気は十分に出来上がっていたのだが、物語がちょっと弱かったように感じた。

どのパターンのラストが来ても、“そんな気がした”と思えてしまうのは、この手の設定にありがち。
そういう意味では、意外性を出すのはとても難しいんだろうな。
なかなかチャレンジしたラストだとは思うが、でもやっぱり、“そんな気がした”だった。



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2012年06月18日

スノーホワイト

Snow White and the Huntsman
Snow White & the Huntsman


公開中なので控えめに。

女王である母を病に亡くし、新しい妃を迎えた晩に父である王も殺されてしまった上、城の最上階に幽閉されてしまった王女スノーホワイト。
7年後、美しく成長したスノーホワイト(クリステン・スチュワート)の元に、継母ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)の弟フィン(サム・スプルウェル)がやってきた。
闇の魔術を操るラヴェンナは魔法の鏡の精ミラーマン(クリストファー・オビ)の言葉に従い、永遠の若さと美貌、そして再び強い魔力を手にするために、スノーホワイトの心臓を手に入れようとしていたのだ。
一瞬の隙を突いて逃げ出したスノーホワイトは、かつて助けた鳥に導かれて継母の魔術が通じない黒い森へ。
そこでラヴェンナは、黒い森に詳しい猟師のエリック(クリス・ヘムズワース)に、彼がかつて守れずに亡くしてしまった妻を生き返らせることを条件に、スノーホワイトを見つけ出せと命じた。
しかし、女王に騙されたことを知ったエリックは立場を変え、スノーホワイトをハモンド公爵(ヴィンセント・リーガン)の城に送り届けてやろうと心に決める。
その頃、公爵の息子でスノーホワイトの幼馴染でもあるウィリアム(サム・クラフリン)は、殺されてしまったと思い込んでいたスノーホワイトをフィンとその部下たちが捜索していることを知り、彼女を守るために身分を隠して捜索隊に加わった。
エリックやウィリアム、そしてスノーホワイトの本人も知らない秘めた力をいち早く感じ取ったのは、魔法の森の聖域“サンクチュアリ”の8人の森の番人
元王軍の兵士だった彼らも、王女スノーホワイトを守り共に戦うため、立ち上がった。

グリム童話誕生200年だからなのか、理由は良く知らないが、今年は2本の「白雪姫」映画が見られる。
特に「白雪姫」が好きというわけじゃないが、全く違う切り口・違う見せ方の2作が作られた事に興味を惹かれて、両方見ることに。
もちろん、好きな俳優が出てると言う事もあるが。
「スノーホワイト」の中のお気に入り俳優は森の番人、いわゆる“小人”の1人を演じた、レイ・ウィンストン。
正直、出ていると知らなかったら気付かなかったな(苦笑)
7人じゃなくて8人と言うのも、意外だったよ。
レイ・ウィンストンはゴート、イアン・マクシェーンはビース、ボブ・ホスキンスはミューア、エディ・マーサンはミューアの息子のデューア、ニック・フロストはニオン、ジョニー・ハリスはクワート、そしてブライアン・グリーソンはガス。

戦う白雪姫、と言う触れ込みは最初から聞いていたし、銀色に輝く甲冑姿のスノーホワイトも見ていたが、それを承知で見ていてもどうも馴染めない部分があった。
前半は、それでもまだ「白雪姫」のつもりで見ていられたが、後半(終盤)は、単なる戦うお姫様にしか見えず、「白雪姫」じゃなくてもいいんじゃないかと思ってしまったよ(苦笑)
クリステン・スチュワートは、確かに細面で憂いを帯びた表情をするから線が細く見えるが、声はやや低めで長年幽閉されていたわりに最初から体力があり、森の中をガシガシ進めるぐらい足腰は丈夫。
正直、「白雪姫」のイメージの1つである可憐さやほんわかした優しさが足りなかった。
製作側にはみんなの持つイメージを払拭するつもりもあったのだろうが、「白雪姫」と言う設定の上に乗ったキャラであるため、払拭するまでは行かずに、違和感が残ってしまったような気がする。

シャーリーズ・セロンの継母の女王は、白雪姫に比べると新しいイメージ作りに成功していたと思う。
自信と邪悪さだけでなく、怯え・不安・憂いが良い具合に加味されて、ただただ恐ろしくて悪いだけの女王ではなかった。
何故美貌に固執するのか、何故白雪姫の存在を意識するのか、何故白雪姫をさっさと殺さなかったのか。
情報が追加された事で、“人間味”が出てきて良かったと思う。

物語が進むにつれシスコン気味の弟フィンというキャラが、面白味や魅力が増すのに比べて、ウィリアムはいまいち薄っぺらくて可愛そうな扱いになってしまったキャラだったな。
猟師のエリックの変化は、確かに彼個人の物語としてみれば性格付けがしっかりされていて興味深いものではあったが、映画全体で見ると想定通りのことで、そういう意味ではやっぱり脇役の域を出ることは出来なかったかなぁ・・・

ミラーマンの水銀みたいな質感、女王が浸かった乳白色の液体の質感、黒い森や魔法の森の木や不思議な生き物たち、その他色々・・・
ファンタジーらしい色々な物が、美しく作られていて見て楽しかった。
VFXだと分かっていても、世界に馴染んでいて自然に感じられた。
虫系が苦手な人にはゾクッとするような映像も多かったけどね。

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2012年06月15日

シンディにおまかせ

Extract

香料会社「レイモンズ・エキストラクト」を一代で築いたジョエル(ジェイソン・ベイトマン)は、40代にして高級住宅街に住み、高級車に乗る、成功者だった。
が、私生活は満たされていなかった。
妻スージー(クリステン・ウィグ)は、8時になるとスウェットに着替えてしまい、そうなるともうその晩の夫婦生活は望めない。
最近はせいぜい3ヶ月に1度だ。
その上、隣人夫婦が最悪。
根は悪い人じゃないのだろうが、毎日のように話しかけてくる夫のネイサン(デイヴィッド・ケックナー)は、マイペースでお喋りで、面倒臭くて鬱陶しいことこの上なかった。
さらに言えば、従業員にも恵まれていないようだった。
従業員の名前を覚えない右腕のブライアン(J・K・シモンズ)、話好きで誰かがサボっているとすぐに自分も手を止めてしまうメアリー(ベス・グラント)、バンド活動に励むロリー(T・J・ミラー)、その他多勢。
そんな会社の社長ジョエルは、ゼネラル・ミルズ社が買収を申し込んできたこのチャンスに、早い事好条件で手放したいと考えていた。
ところが、不運なミスの連鎖によって、主任への昇進を狙っていたステップ(クリフトン・コリンズ・Jr.)が股間に大怪我をしてしまった。
事故の賠償の件がこじれたら、買収の話もこじれてしまう。 だが、今のところは大丈夫そうだ。
と、高を括っていたジョエルだったが・・・
臨時に2人の従業員を雇った。
その内の1人、若くて魅力的な女性シンディ(ミラ・クニス)が自宅の電話番号と共にライブに誘われたジョエルは、どうしようかと悩みだす。
妻を裏切る事になりそうだし、しかし彼女の事は気になるし・・・
行きつけの店のディーン(ベン・アフレック)に相談してみたら、妻に男を近づけて浮気させてみればいいじゃないかと。
ディーンから紹介されたブラッド(ダスティン・ミリガン)を、新しいプールの掃除人として仕込むものの、セックスレスでもやっぱり妻を愛しているジョエルは・・・
悪い事は色々重なる。
ステップが損害賠償請求で有名な弁護士ジョー・アドラー(ジーン・シモンズ)を立てて、高額の請求をしてきたではないか。
その上、会社の売却の噂が従業員たちに知れ渡り、解雇される前にと分け前を求めてきた。
自棄になったジョエルは、「よしっ! 会社、丸ごとやる!! 運営も訴訟も任せた!!!」と従業員たちに言い放った。

邦題になっているシンディがどんな女の子で、何をやらかしたのかは、あえて書かないで置く。
が、この作品のメインは、成功者でありながら倦怠期とか中年の危機とかを迎えた草臥れた男、ジョエル。
そして、なんとも奇妙な登場人物たち全員。
ジョエルとディーンの2人だけが物凄くまともな人に見えるが、この2人だって他の作品に登場したら、結構個性的なキャラに入るんじゃないだろうか?
それぐらい、個性的で、本人に悪気はないが他人をイラッとさせる性格で、トラブルメーカーとしてのスキルが非常に高いキャラばかりなのだ。
このキャラたちに慣れるまでは、本当に見ていてイライラさせられた(苦笑)
デフォルメされてはいるが、どこにでもいるような人ばかりだから、ついジョエルを我が身に置き換えてしまってイライラ・・・
そんなに大きな盛り上がりもないし、落ちらしい落ちもないし、なんとなく地味でとらえどころがないような、ブラックでシニカルなコメディなのに、なんとなく面白かったかも・・・と思ってしまうところが憎い。

とにかく、曲者ばかりだから、ジョエルとディーンのシーンの心地良いこと心地良いこと。
オアシスに辿り付いたような安息感
会話の内容は案外くだらない事ばかりでも、それにホッとさせられる、救われる(笑)
表情の変化の乏しい大根ベン・アフレック、万歳!!!?
きっと脚本とキャラ設定の匙加減が絶妙で上手いんだろうなぁ・・・・



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2012年06月14日

恋に落ちたら・・・

Mad Dog and Glory

刑事ウエイン(ロバート・デ・ニーロ)は、殺人現場近くの店で強盗の人質になっている男を助けた。
15年ぶりに銃を抜いたウエインは、相棒のマイク(デイヴィッド・カルーソー)に「震えた」と打ち明ける。
そんなウエインを感じやすい(繊細な)インテリとマイクは称するが、気弱がゆえに“狂犬”と渾名がつけられていた。
ハロルドと名乗る男(マイク・スター)が、“ボス”からの招待状をウエインに届けた。
訝しがりつつも招待されたクラブに行ってみると、あの人質の男がステージに立ちスタンダップコメディを披露した。彼がハロルドの“ボス”、フランク(ビル・マーレイ)だったのだ。
礼を言うために招いたというフランクはウエインとと飲んでいるうちに2人は意気投合し、表裏無く誠実に付き合えば味方になる・夢をかなえてやる、とまでフランクは言った。
ウエインの自宅でさらに飲み直し。
家に多数飾られている写真は、ウエイン自身が現場で撮った死体の写った写真。
ウエインは、元々フォトグラファーになりたかったと言う事まで語った。
翌朝。
クラブのバーテンダーのグローリー(ユマ・サーマン)が訪ねて来た。
昨夜彼女がこぼしたコーヒーで手に火傷を追ったウエインの手当てのために、一週間泊り込むように(ただしセックス抜きで)とフランクから指示されてやって来たのだ。
そこまでしてもらう必要は無いと思ったのだが、泊めてもらえないと私が困った事になると言われ、泊めてやる事に。
その晩、フランクを人質に取ったあの強盗が・・・
ウエインには、フランクの仕業である事がすぐに分かった。
グローリーを追い出そうとしたが、彼女の事情を知ると、追い出せなくなったどころか心惹かれるようになり・・・
そんなこととは露知らず、ウエインが喜んでくれているはずだと信じて疑わないフランクは、署に差し入れを持ってきたりもする。
挙句の果てに、グローリーとの関係を知ると・・・

気弱な刑事が、ギャング(?)のボスの女と出来ちゃった!
って話がメインなのかなと思ったのだが、どうも違ったようだ。
独特のあの無表情で・死んだような眼差しで・面白くもなさそうにシニカルな言動を繰り出す、ビル・マーレイの持ち味を楽しめばいいのか?
一方的に与えたり奪ったり命じたりは得意だが、互いに心を通わすとか、相手の立場に立ってとかってのが苦手なフランクが、不器用ながら彼なりに一生懸命ウエインに好意を示そうとするところが、可愛らしくて可笑しい。
健気と言ってもいい。
的を外していたり、ありがた迷惑な事をしてるのに気付いていなかったり、思いが通じず苛立ってみたりと、ガキ大将が初めて好きになった女の子を相手に悪戦苦闘しているみたいで・・・・
これが最近の作品だったらもっとゲイ臭さを出していたかもしれないが、この作品ではとにかく気に入った相手からも好意を持たれたいって感じの描き方。
ついでに言ってしまえば、ボスにべったり張り付いているハロルドも、何だかんだでウエインの良き相棒のマイクも、男同士のイイ関係を築いている。
だから余計に、グローリーが霞んでしまったんだと思う。
哀生龍は女性キャラにあまり興味がない上に、ユマ・サーマンはあまり好みじゃないから、さらに目が行かなかったんだけどね(^^ゞ

ウエインの現場検証の様子はまるで鑑識、CSIみたいだ。
そこに持ってきて、説明を受けている相棒マイクが某ホレイショなもんだから、思わず笑いそうになった(笑)

しかしながら・・・・
面白かったんだけど、まったり感が漂って、時々眠気が・・・・
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
疲れていたからって事にしておこう。



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2012年06月13日

トゥエルヴ

Twelve

休みになると、高級住宅地アッパー・イースト・サイドにセレブの子供たちが寄宿学校から戻ってくる。
つねに“トップ”の女だったサラ(エスティ・ギンズバーグ)は、盛大な誕生日パーティーを開いて上流階級でも有名になろうと考え、親がバカンスで不在中の自宅で仲間のためにいつもパーティーを開いているクリス(ロリー・カルキン)に準備を頼んだ。
だがその日は、教官を殴って矯正施設から脱走してきた兄クロード(ビリー・マグヌッセン)がいた。 彼はパーティーの騒々しさに苛立ちを募らせている。
仲間内では真面目で頭がいい部類に入るジェシカ(エミリー・ミード)は、最近新しく出回り始めたドラッグ“トゥエルヴ”にハマってしまった。 このパーティーにも1000ドル分持ち込もうとして、ディーラーのライオネル(カーティス・“50 Cent”・ジャクソン)を呼んでいた。
ジェシカにライオネルを紹介したのは、母親を病気で亡くしてからマリファナのディーラーになったマイク(チェイス・クロフォード)。 彼自身は酒もタバコもドラッグもやらないが、元同級生たちを客にしてる。 いつもつるんでいた従兄弟のチャーリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)はすっかりヤク中で、もう1人の仲間で金持ちの息子ハンター(フィリップ・エッティンガー)からチャーリーが消えたと伝言が入っていた。
そのハンターは、警察に事情聴取を受ける。 てっきりハーレムで黒人の知り合いナナ(ジャーメイン・クロフォード)と喧嘩した事で訴えられたかと思ったのだが、事態はもっと深刻だった。
そして、幼馴染でありながらマイクがドラッグ・ディーラになっている事を知らないモーリー(エマ・ロバーツ)は、モデルのトバイアス(ニコ・トルトレッラ)から声をかけられ、今夜は酔うぞと珍しくパーティーに参加した。
サラの誕生日パーティーに役者が揃った時・・・・

映画等で知る範囲では、海外の夫婦は“親”になっても“恋人”に戻る時間を持ち続けるのが常識のようだから、親は親で楽しみ、子供は子供で楽しむ。 それは別にいい。
ただ、10代の子供にとって、親がリッチでお小遣いはたっぷりあっても、愛情不足?
高校生たちのお気楽でお馬鹿な軽薄さ、閉塞感や虚栄心、誰かとつながっていたいと思う反面人間関係がわずらわしい矛盾した感情、等々・・・
そういう部分は良く分かるし、その痛々しさが青春映画を楽しむ上でのポイントにもなっている。
が、銃とドラッグが当たり前に存在し、簡単に手に入り、ほとんど罪の意識がないのが“デフォルト設定”、と言う部分が、この作品では凄く引っかかってしまった。
一応主役扱いのマイクについて、ほとんど人物紹介が無い。
何故高校生がドラッグ・ディーラーになったのか、かつての同級生や友人に売ることに何の抵抗も無いのか、ヤク中になった大切な存在である従兄弟のチャーリーの様子を知りながらもドラッグ・ディーラーを続けていられるのか、そんな部分に説明がほとんど無い。
幼馴染のモーリーが終盤でマイクの無意識の意識を指摘したが、それだけの事なのだろうか?
日本人にはほとんど縁の無い銃&ドラッグ&パーティーだから、ピンと来ないのかもしれないが、それにしてもいつもはあまり気にならない部分が、なんだかとても気になってしまった。
もしかすると、あえて説明を少なくして、見ている方に感じ取らせようとしたのかもしれないが・・・

そんな中、哀生龍が一番ピンと来たというか、気持ちを乗せる事が出来たのは、クリスとクロードのエピソード。
兄弟の片方が出来が悪かったり粗暴だったりで、もう一方が優秀だったり要領が良かったりで、親の愛情が偏っているように見える兄弟・家族設定は良くある。
分かっていながらも、不器用な愛情表現や、愛憎入り混じった感情や、どうにか変えたい・変わりたいのにそれが出来ない悔しさなんかにやられてしまった。
クロードの気持ちもクリスの気持ちも分かる。
分かってしまうがゆえに、苛立ちや歯痒さを感じながら見ていた。
全編を通して、セリフ以上に多くを語るロリー・カルキンのちょっとした表情や仕草が、心地良かった。
演技が上手いのかどうかは分からないが・・・・

ロリー・カルキンとエマ・ロバーツの2人を見ると、どうしても「スクリーム4」を思い出してしまって、モーリーというキャラは見た目と本質が違うんじゃないかと、つい・・・・(苦笑)

ついでに。
チェイス・クロフォードって、ローガン・ラーマンと似てるなと思いながら見ていた。
兄弟役をやってくれたらいいなぁ~



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2012年06月12日

アイアンクラッド

Ironclad

公開中なので控えめに。

マグナ・カルタに署名させられ、王位は残されたが権力を奪われたジョン王(ポール・ジアマッティ)は、おとなしく従うつもりなど無かった。
国外から集めたタイベリウス(ウラジミール・クリッチ)ら傭兵を引き連れ、ロンドンに向かって進攻を開始した。
それを阻止するべく、大司教(チャールズ・ダンス)はフランスに援軍を要請する事を決め、男爵であるオルバーニ卿(ブライアン・コックス)はかつて戦いを共にした男たちを集めて、要となるロチェスター城を占拠することに決めた。
造反貴族の側に付いたのは、たまたまある理由から大司教の元を訪れていた騎士マーシャル(ジェームズ・ピュアフォイ)、マークス(マッケンジー・クルック)、ベケット(ジェイソン・フレミング)、ウルフスタン(リス・パリー・ジョーンズ)、途中で晒し者にされていたのを安く雇ったコテラル(ジェイミー・フォアマン)、そしてオルバーニ卿の元にいた若者ガイ(アノイリン・バーナード)。
そして占拠したロチェスター城の兵士を合わせても、戦力は僅かに20人あまりだった。
城主コーンヒル(デレク・ジャコビ)は王に造反する気が無く、自分の城が戦場となって壊されることを不服としてあまり協力的ではない。
しかし若き妻イザベル(ケイト・マーラ)は、誓いを立てている寡黙な騎士マーシャルのことが気にかかる。
ついに1000人もの兵を率いたジョン王が、ロチェスター城に攻撃を開始した。
オルバーニ卿は、僅かな兵でこの城を守りきれるのであろうか?
そしてフランスからの援軍は、間に合うのであろうか? いや、それ以前に、援軍を出してくれるのであろうか?

第一次バロン戦争という史実を基にした作品らしい。
正直、詳しい事は何も知らず、軽く予習をと思ってWikiを読んでみたのだが、付け焼刃じゃちょっと・・・(^^ゞ
何しろ、俳優目当てで見ることにしたから。 ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
主役がピュアフォイで、イギリスの歴史物で、この雰囲気・・・
最近何作か見た日本版DVDスルー作品と同じ匂いがする!
と思いつつ、それでも映画館で見たいと思わせる何かがそのチラシにあったんだよね。

残虐なほどの荒ぶる戦闘シーンや処刑シーン。
そちらが“”ならば、マーシャル個人のシーンや男たちの思いが分かるシーンは“”。
この対比は結構差が大きく演出されていて、哀生龍は心地良く感じた。
ただ、120分の時間配分というか盛り上げ方が微妙で、これでクライマックスか? ここでエンドか? と思わされた後に続くことが何度かあって、そのたびにしばらく気が抜けてしまった。

劇場公開は1ヶ所だけ?
それも1日2回だけ?
思っていたより客の入りが良く、そのほとんどがオッサンだった(笑)
きっとすぐにDVDが発売されるのだろう。 プログラムが作られていなくて・・・(涙)
ってことで、内容についてはこれ以上触れずに置こう。

オルバーニ卿が集めた仲間たちは、国のためでも信仰のためでも正義のためでも金でもなく、ただただオルバーニ卿のために命をかけて戦ってくれるような男たち。
彼らの間に過去どんな事があったのかは分からないが、そんな関係だということだけで、燃えてしまう哀生龍である。
大きな剣を振り回すだけでも、薄汚れた男たちが体を張って戦っているだけでも、テンションが上がってしまうんだけどね。
そこに持ってきて好きなキャストや、好きなタイプのキャラたちと来てる。
ジェイソン・フレミングとマッケンジー・クルックが一番のお目当てで、次はジェームズ・ピュアフォイとブライアン・コックス。
造反貴族が野性味溢れるブライアン・コックスに対して、王に逆らわず城を守りたい上品な城主がデレク・ジャコビ。 この配置・配役もいいよね!!

ひょろっとしたマッケンジー・クルックが、荒っぽい男たちの中でどんな活躍をするのかと思ったら・・・
左利きの彼は大きな弓を使って大活躍!
軽快さと威圧するような眼差しと、普段はあまり見せない雄雄しさ
そんないつもとは違うクルックの魅力に触れることが出来て、嬉しかったぞ!!!
ジェイソン・フレミングは、女と金に目が無いようなキャラでありながらも、間違いなく信頼出来る仲間を好演。
鶏冠のように髪が立った、みんなとは違って槍と斧が一緒になったような武器(ハルバードとかハルバートとかハルベルトとか呼ばれる奴)を豪快に振り回す。
ただただ男前!!!
眼福♪ 眼福♪

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2012年06月11日

幸せへのキセキ

We Bought a Zoo

公開中なので控えめに。

新聞社に勤務するベンジャミン(マット・デイモン)は、危険な取材に挑むコラムニストだった。
しかし、上司からウェブ版に執筆するようにと勧められると、同情で雇われるぐらいなら馘になった方がましだと、その場の勢いで辞職してしまった。
ベンジャミンは半年前に最愛の妻を病気で亡くし、14歳になる反抗期の息子ディラン(コリン・フォード)と可愛い盛りの7歳の娘ロージー(マギー・エリザベス・ジョーンズ)の世話で手一杯。
頑張っても母親の代わりは出来ず、母親を喪った子供たちの心のケアもままならない。
何度も停学になっていたディランはとうとう退学に。 天真爛漫でいつも笑顔のロージーですら、表情を曇らせる事が増えてきた。
ベンジャミン自身も喪失感から立ち直っておらず、街中どこに行っても妻のことが思い出されてしまう。
引越しするなら今がチャンスだと、思い切って郊外に新居を求めてロージーと物件巡り。
どれも決め手に欠け諦めかけたのだが、“条件付”の訳あり物件が最後に残っていた。
場所も家屋も自然環境も申し分ないのだが、必要以上に敷地が広い。
訝しがるベンジャミンの耳に、その答えが入ってきた。
なんと、ライオンの咆哮だった。
亡くなったオーナーの遺産をやりくりしながら辞めずに残った僅かな飼育員たちによって管理されているそこは、2年前に閉園となった動物園。
ライオンだけでなく、トラやクマといった猛獣を含む、およそ50種類もの動物たちは、買い手が付かなければ早晩処分されてしまうだろう。
全くの素人である自分には無理だと断りかけたベンジャミンだったが、ロージーの心底幸せそうな笑顔を見て、自分と家族と動物のためにこの家を買うことを決断するのだった。
しかし、現実は厳しい。
心を閉ざしぎみのディランは、ますます反抗的になっていく。
新基準に合わせて大金を投じて施設を改修しなければ、再開の認可は下りない。
高額の医療費が必要な動物もいれば、高額の獣医の往診が避けられなかった動物もいる。
もちろん日々の餌代だって馬鹿にならない。
堅実な会計士である兄ダンカン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が心配したとおり、とうとうベンジャミンの私財まで底をついてしまった。
その上、オープン予定日は100年に1度の悪天候との予報が出ている。
ベンジャミンは、動物園の再建と家族の再建を成功させる事ができるのであろうか。

実話を元にした物語だそうだ。
映画の舞台はアメリカだが、本当の出来事はイギリスでのことらしい。

まずはあらすじでは省略してしまった、主だった飼育員をここに書いておこう。
チーフ飼育員のケリーはスカーレット・ヨハンソン。
飼育員のケリーは、メイク映えするクール・ビューティーというよりは、健康的な魅力がある素顔の笑顔が素敵な女性。 そんなキャラに、溌剌としたスカーレット・ヨハンソンの笑顔が良く似合っていた。 もちろん、素朴な服装も飼育員の服も似合っていたし。
四六時中肩にフサオマキザルのクリスタルを乗せているロビンは、パトリック・フュジット。
本作の監督でもあるキャメロン・クロウの「あの頃ペニー・レインと」で映画デビューした彼だから、この作品にも出演している事がなんとなく嬉しく感じた。
相変わらず個性的な顔立ちで、個性的なキャラで、良い味出してたよ。
大酒飲みで怒りっぽいスコットランド人のピーターには、アンガス・マクファーデン。
巨漢でガサツそうで怖そうなピーターだが、実はなかなかどうして良い奴なんだよ!
そうでなきゃ、他の飼育員たちと一緒に閉園した動物園になんかいないだろうけどさ。
ワンシーン、キルトをはいてたよね?
経理担当のロンダはカーラ・ギャロ。
立場がみんなとは違うせいもあって、ベンジャミンに対する見方も少し違う?
そして、ケリーの従妹で、ホームスクールで勉強しながらレストランと餌の準備を手伝う13歳のリリーは、エル・ファニング。
都会から来た同年代のディランと仲良くなりたい、田舎育ちの女の子。 そんな役回り。
エル・ファニングには綺麗なのに親しみやすさがあるから、違和感無し!
田舎の女の子といっても垢抜けてないわけじゃないから、ディランともお似合いだったしね。
飼育員たちから憎まれている検査員のフェリスは、ジョン・マイケル・ヒギンス。
嫌味な公務員キャラが似合い過ぎて笑ったよ。

妻を亡くした男。 母を亡くした子供たち。
3人それぞれ喪失感の程度は違うだろうし、乗り越えていく方法もそれに要する期間も違うだろうし、表に出やすい人とそうじゃない人もいるだろう。
はっきり言える事は、3人ともまだ心の傷は癒えていないという事。
幼いからあまり良く分かっていないだろうと大人は思うことがあるけれど、7歳だってちゃんと分かっている。
しかしロージーはメソメソ泣いたり「ママだったら」と言ったりして家族を困らせないから、それが余計に健気に見えて・・・
時々、ずきっと胸に来る言葉を発したり行動をとったりするんだよ、彼女は。
そんな彼女を見ていると、同情心は全く湧かず、ただただ応援してあげたくなる。
逆に、反抗期だということもあって、自分の中で対処し切れない感情が駄々漏れのディラン。
彼が描くイラストは、感情や精神状態がストレートに現れていて痛々しい。
大人を怒らせるようなこと、悪いことをする事で、コントロールできない怒りと哀しみをどうにかしようとしているんだよね。

色々な作品での描かれ方を見ると、大方下記のような男女差があるように思える。
夫を亡くした女の家庭に比べて、妻を亡くした男の家庭の方が、色々上手く行かない事が多いようだ。
妻任せにしてきた家事や育児に戸惑い、上手くいかないことを子供から詰られ自分自身に腹を立てる。
女が夫の分も稼がなければと我武者羅になって悲しみに浸ってる間が無くなるのと比べると、男は我武者羅になれる事柄が無いせいか喪失感から立ち直るにも時間がかかる。
ってことで、綺麗事を抜きにして言ってしまうと、動物園を買ったのは誰のためでもなく、ベンジャミン自身が妻の死を乗り越えるために必要だったからじゃないだろうか?
冒険野郎的体当たりコラムニストだった彼には、これぐらいの冒険じゃなきゃ、我武者羅になれなかったんじゃないかと・・・
別にケリーとの恋っぽい部分は無くても良かったかも。

逆に、動物園を運営するということの苦労が、あまり伝わって来なかったから、もう少し描いて欲しかったような気がする。
元からの飼育員がいるから、彼は金の心配だけしていれば良かったから、彼の苦労はこの程度なのか?
それだって、割とあっさり乗り越えてしまったし。
ネタバレになるからいくつかの重要なエピソードについては書かないでおくが・・・

ちょっと良い話。
程度にまとまってしまっていたのが、勿体無かったなぁ~

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2012年06月08日

ボディ・ターゲット

Nowhere to Run

母クライディ(ロザンナ・アークエット)、妹ブリー(ティファニー・ドーブマン)と暮らす少年ムーキー(キーラン・カルキン)は、昨日の晩ETが食卓の塩を持って行ったと話した。
だが信じてもらえない。
その晩、ETが塩を返しに来たのに気付いたムーキーは、光が去った辺りに探しに行き、テントの中に銃を持った男(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)がいるのを見つけた。
臆することなく、マイクだけどムーキーと呼ばれていると自己紹介した彼に、男はサムと名乗ってくれた。
翌朝も様子を見に行ってみると、サムは湖で水浴びをしていた。
サムは、ムーキーと後から追ってきたブリーの二人に、自分のことは誰にも言っちゃいけないと口止めしたが、母子の乗ったトラックが襲われている時に現れて助けてくれた
嬉しそうに、そして自慢げに母親に友達のサムだと紹介したムーキー。
彼にとっては、サムは父親のような憧れの存在に思えたのだろう。
クライディもサムを納屋に泊めてやるのだった。
母子を襲ったのは、町議会を丸め込んでこの町を再開発しようとしている土地開拓業者ヘイル(ジョス・アックランド)の手の者だった。
クライディと恋人のような関係にあるシェリフのロニー(エドワード・ブラッチフォード)の事も買収しているが、彼女は頑なに土地の譲渡を拒んでいたのだ。
新たに雇ったダンストン(テッド・レヴィン)の方がもっと狡猾だった。
彼らにとって邪魔者のサムは、ある日ロニーから暴行を受けた。 半分は嫉妬からだった。
それでもサムは、この土地にもクライディにも何の義理も無かったが、クライディや彼女の家族や土地を守るために町を出ようとしなかった。
だが、ついにサムの正体がロニーに知られてしまったとき、サムは自らクレイディに告白した。
2人の関係は、サムとムーキーの関係は、そして彼女の土地はどうなってしまうのであろうか。

まだ子供のキーラン・カルキンを目当てに見たのだが・・・
自分だって子供なのに妹に対してお兄ちゃんぶる様子が可愛かったり、サムのことをじっと見詰める様子が微笑ましかったりしたのだが、とっても小さいうちからこの仕事をやっているだけあって、お子ちゃまなのに表情の演技が上手いなと思ったよ。
父親の古いバイク、トライアンフを買い取って修理を始めたサムを見る彼の、複雑な思いとかさ。
ロザンナも、特に美人だとは思わないが、少し疲れた女性の婀娜っぽい雰囲気が、彼女の演じるキャラには良く見られる。
今回もまたまた・・・

で、何で主役はジャン=クロード・ヴァン・ダム?
彼の作品はほとんど見ていないから、こんなキャラをいつもやっているのかどうか知らないのだが、正直、彼じゃなくても良いんじゃないかと思ってしまった。
喧嘩が得意な良い人?
アップになる事が多かった割りにとにかくじっと見詰めてくるばかりで、繊細な感情表現が足りない。
アクション映画じゃないし、ただただ愛し合う映画でもないから、もう少し・・・と高望みしてしまったのが悪いのか?
さらに言えば、彼の秘密に関する部分も、ほとんど生かされていないような気がした。
その過去からすると、あまりにも善人キャラ過ぎたんじゃないだろうか。



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2012年06月07日

トムキャッツ 恋のハメハメ猛レース

TOMCATS
爆走!!トムキャッツ 天下無敵のプレイボーイ同盟


仲間の1人マックスが、初体験の相手バリーと19歳で結婚してしまった。
自分たちは自由を謳歌し色んな女と楽しむんだと、マイケル(ジェリー・オコンネル)たちは女ったらしであり続けると口々に言う。
そこで、みんなで金を積み立て信託に預け、最後まで独身を貫いた一人が総取りするという「トムキャットの賭け」をする事になった。
それから7年。
カジノで5万1千ドルの借金を作ってしまったマイケルは、1ヶ月以内に返済するための手段として、「トムキャットの賭け」に勝つしかないと決意。
自分以外の最後の独身、親友のカイル(ジェイク・ビューシイ)を何とか結婚させるため、マックスの結婚式でカイルが仲良くしていた女性とくっつけようと考えた。
仲間のスティーヴ(ホレイショ・サンズ)が花嫁バリーの妹トリシア(ジェイミー・プレスリー)と早々に結婚していた事から、その女性ナタリー(シャノン・エリザベス)の事はすぐに分かった。
が、彼女が警察官だと言う事は、逮捕されるまで知らなかった。
事情を知ると、カイルに恨みがあるナタリーは、金を山分けにする条件で手を貸してくれることに。
まずは敵を知ることから。
警察の機器をフル活用して、カイルの趣味や弱みを徹底調査。
ところが困った事に、マイケルとナタリーは恋に落ちてしまったのだ。
賭けに勝つまでは結婚できないと、つまみ食いしてみるマイケル。
マイケルの本心が知りたくて、カイルに本気になったと言って妬かせようとするナタリー。
そうこうしている内に、絶倫男カイルの睾丸に異変が!!!
残り3日と迫る中、カイルはついにナタリーにプロポーズ
マイケルは賭けに勝つことが出来るのか?
そして、期限までに借金を返済できるのか?
そしてそして、恋の行方は???

オコンネルのさわかやでワンコ系の童顔が良かったのか、女ったらしの男でありながら好感の持てるキャラに仕上がっていた。
何人も仲間がいるのに、基本マイケルとカイルの話だけになってしまったのは、ちょっと残念。
かと言って、それぞれのエピソードを入れたら纏まりが無くなっただろうけど。
その代わり、スティーヴとトリシアのエピソードが時々入って、良い場面展開になってたかな?
美人妻トリシアが、女と浮気しているんじゃないかと心配で仕方が無いスティーヴ。
コメディの定番の勘違いが、分かっていても笑えたよ。
ついでに書いておくと、マイケルが某トム・クルーズ映画のパロディをやってたな。
図書館司書のエピソードと睾丸を手に入れるエピソードは、別になくても良いシーンだと思うが、作り手が好きで楽しんで入れてるのかな?と感じた。

マイケルの仕事は、マンガの下絵塗りだったかな?
いたずら書きのように絵を描いているシーンが、何度か出てきたな。
オープニングもカートゥーン風で、曲も軽快だったから、小気味良い始まりだったよ。
あの猫キャラはきっと、雄猫・女たらしを意味するトムキャットだね。



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posted by 哀生龍 at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

レプリコーン 妖精伝説<完全版>

The Magical Legend of the Leprechauns

NYから休暇を装ってアイルランドの片田舎に来たジャック・ウッズ(ランディ・クエイド)が借りたコテージには、小さな小さな小さな人間が?
酒好きで、悪戯好きで、金貨が詰まった壺を隠し持っていると言われる妖精レプリコーンの一家だった。
この州のレプリコーンのリーダーであるシェイマス(コルム・ミーニイ)とその妻メアリー(ゾーイ・ワナメイカー)には、いたずら盛りの1人息子ミッキー(ダニエル・ベッツ)がいる。
ミッキーはいつも仲間のショーン(トニー・カラン)、ジェリコ(ケヴィン・マクキッド)、ジェリコの弟バーニー(キーラン・カルキン)とつるんで、敵対する“群れの妖精”のグローガン伯(ジョナサン・ファース)たちと小競り合いを繰り返していた。
そんなある日、群れの妖精の白で仮面舞踏会が開かれると知った彼らはちゃっかりと潜り込み、あろうことかミッキーはプリンセス・ジェシカ(キャロライン・カーヴァー)と恋に落ちてしまったのだ。
飛べないはずのレプリコーンなのに、恋するミッキーはジェシカの部屋まで浮遊する事が出来るようになってしまったほど。
ところが、大バンシー(ウーピー・ゴールドバーグ)の命に背いて妖精同士で争ったがために、グローガン伯に叩きのめされたショーンが消滅してしまった。
そして、ショックと怒りのあまり、逆にミッキーがグローガン伯を消滅させてしまう。
ただでさえ敵対している種族同士、その上ミッキーが倒してしまったグローガン伯はジェシカのいとこだ。
引き裂かれた恋人は駆け落ちしてしまう。
それがきっかけとなり、レプリコーンと“群れの妖精”は、全面戦争に。
“群れの妖精”と違って統率も取れていないし、訓練の経験も無いレプリコーン。
シェイマスは人間のジャックに手助けを求めるが、実はジャック自身が大きな問題にぶち当たっていたのだ。
この地に着いて最初の日にうっかり裸を見てしまったことから、ジャックを覗き魔と呼ぶ女性キャスリーン(オーラ・ブラディ)との関係が、転機を迎えていたのだ。
ミッキーとジェシカは、レプリコーンと“群れの妖精”は、そしてジャックとキャスリーンは、いったいどうなるのであろうか!?

TVMで、前後編が1枚のDVDに入った172分もの。
前半の半ばぐらいには、もうストーリーが読めてしまうと思うので書いてしまうが、妖精たちのほうのストーリーは、ほぼ「ロミオとジュリエット」だ。
正直、子供向けにしては大人なストーリーだし、大人向けにしてはお遊びのような内容だし、ターゲットがどこにあるのか良く分からなかった。
作りこまれている部分があるかと思えば、妙にちゃちな部分もあって、そんな所にも半端な印象が。

しかし、個人的には補って余りあるキャスト!
コルム・ミーニイとゾーイ・ワナメイカーは、とてもレプリコーンのイメージに合っていて、可愛らしく陽気で楽しい夫婦役だった。
ミッキーの仲間3人が、今回のお目当て。
キーラン・カルキンは背が低いしくりくりキラキラした目で他の3人を見る様子が、見事に弟キャラ!
お兄さんたちに上手く言いくるめられて、“子供にはまだ早い”場所に入れてもらえないところなんか、可笑しいのなんの。
トニー・カランはあまり加工しなくても妖精系の顔立ちだと思うが、逆に違和感があったのはケヴィン・マクキッド(苦笑)
妖精メイクが似合ってないよ。
すっ呆けた表情をすると、なんかわざとらしくて、それが笑いを誘っていたな。
そう言えば、ランディ・クエイドはデニス・クエイドの兄で、ジョナサン・ファースはコリン・ファースの弟なんだね。
“群れの妖精”の王様は、The Whoのロジャー・ダルトリーだったし。
良い味出していた神父様を演じたマイケル・ウィリアムズは、この作品が遺作のようだ。
ジュディ・デンチの旦那さんだったとは、知らなかったな。

本編とは直接関係無いところで楽しめたのは、アイリッシュ・ダンスと馬車のレース。
あの馬車のレースは、アイルランドでは良くある物なんだろうか?
繋駕速歩競走って言われるものに、一応当てはまるのかな?
詳しいことは良く分からないが、確かに早足のような感じの走り方だったよ。
それに、馬がサラブレッドじゃない(あの逞しさからすると、多分)ところが何よりも良い♪



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posted by 哀生龍 at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2012年06月05日

ジェーン・エア

Jane Eyre

公開中なので控えめに。

幼い頃に両親を亡くし、引き取ってくれた伯父も亡くなると、リード夫人(サリー・ホーキンス)から辛く当たられるようになったジェーン・エア(アメリア・クラークソン)。
入れられた寄宿舎でも不遇な思いをしてきたジェーンは、卒業後そのまま教師として留まったが、転機が訪れた。
由緒あるソーンフィールド館に、主であるエドワード・フェアファックス・ロチェスター(ミヒャエル・ファスベンダー)が後見人となっているフランス語を喋る少女アデール(ロミー・セットボン・ムーア)の家庭教師となったジェーン(ミア・ワシコウスカ)。
滅多に訪れないロチェスターの代わりに館を管理している家政婦は、彼の親戚に当たるフェアファックス夫人(ジュディ・デンチ)。
夫人にもアデールにも気に入られ仕事にも遣り甲斐を感じていたジェーンは、ついにロチェスターと会った。
館に来る途中で落馬した事もあり、不機嫌で気難しいロチェスターはジェーンに不躾な質問を浴びせたが、使用人であっても女性であっても自分は自由人であり対等な人間だと言う態度で、ジェーンは臆せずに彼と向き合った。
2人の間に信頼と共に、人間的に惹かれあう感情が芽生えた。
真夜中の小火騒ぎがさらに後押しするように、身分の差も年齢の差もあったが、二人の心を深く結びつけた。
だが、ロチェスターは結婚相手と思われる女性ミス・イングラム(イモージェン・プーツ)を館に連れてきたり、ジャマイカから来た青年リチャード(ハリー・ロイド)の謎の大怪我など、2人の間にはいくつかの出来事があった。
そしてミス・イングラムと結婚するならここにはいられないと言うジェーンに、ロチェスターはとうとうプロポーズをした。
2人きりの挙式。孤児で財産も無く特段の美貌も無いジェーンが、やっと幸せを掴む、まさにその瞬間。
ロチェスターの恐ろしい秘密が暴かれた。

最近は“マイケル”と表記される事が多いファスベンダー。
ドイツ語の作品と英語の作品で使い分けているのかもしれないが、ブログ内の検索がしにくくなるので、哀生龍は基本“ミヒャエル”を使っている。
そのファスベンダーと、宣教師のセント・ジョンを演じたジェイミー・ベルを目当てに見た。

「ジェーン・エア」はとても有名な物語らしいが、哀生龍は全く知らない
タイトルぐらいはチラッと聞いた事があったが、内容は全く知らないし興味も無かった。
女性名がタイトルだと、もうそれだけで興味が半減(^^ゞ
後でプログラムを読んで、この物語がいかに画期的だったかを知った。
当時の女性の身分や使用人としての立場、発言権や振る舞いや自己主張、恋愛事情や結婚観、いろんな面でジェーン・エアという女性は時代からはみ出していたようだ。
男性や権力者におもねる事をせず、自分に好意を持つ男性に媚びる事もせず、かといって卑屈になる事も無く、とても芯が強い人に見受けられた。
逆にそんなところが、あまり可愛げが無いように感じてしまうし、頑なで親しみを感じ難くさせてしまうし、硬く無表情なことが多くて一緒にいて楽しいのかと思えてしまう。
一途な事は良く分かったが。
見た目の魅力に欠ける分、魂で語り掛け繋がっているらしいが、高尚な関係・知的会話や経験を共有する関係ならとても良い相手だと思えても、恋愛対象にするにはちょっと・・・・
本を読んでジェーン・エアという人をもっと知っている状態で見たら、違った感想が得られたかもしれないが、残念ながら哀生龍の好みではなかった。
物語がと言うより、ジェーン・エアという女性のとこが良く分からなかった、伝わって来なかった。
ロチェスターの人となりやジェーン以外の人に対する感情も、同じく・・・・
衣装、風景、作品のテンポは良かったのだが。

実は、あまり心が動かなかったのには、別の要因もあった。
同じ日に、先に「星の旅人たち」を見たのだが、そちらが哀生龍にとってもう見事にド真ん中だったのだ。
見る順番が逆だったら、もしかするともう少し・・・

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posted by 哀生龍 at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2012年06月04日

星の旅人たち

The Way

公開中なので、控えめに。

眼科医のトム(マーティン・シーン)の元に、1人息子ダニエル(エミリオ・エステヴェス)の訃報が届いた。
博士課程を途中で中止し、世界を見たいと言って旅立ったダニエル。
訃報はフランスのサン=ジャン警察からもたらされた。
現地のセバスチャン警部(チェッキー・カリョ)の説明によると、スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼にこのスペインとの国境の町から旅立ってすぐの、ピレネーの山道で事故に遭ったという。
さらに、この巡礼の旅を3往復経験しているセバスチャン警部は、この“道”を旅する事がどんな事なのかを、少し語ってくれた。
息子を連れてすぐに帰国するつもりで来ていたトムは、息子のことを思い、考え、悩んだ末に、“息子と2人で”800kmにも及ぶ巡礼の旅に出ることを決意した。
徒歩での長旅の経験も無い60歳を過ぎたトムだったが、息子の装備を身に着けてセバスチャン警部に見送られて、スペインとの国境の町サン=ジャンを出発した。
最初に気さくに話しかけてきたのは、オランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)。
人懐っこく良く喋り良く食べる彼は、ダイエットのために歩くのだと言う。
複雑な思いで旅に出たばかりのトムにとっては少々鬱陶しい存在だったが、慣れない大部屋での簡易ベッドで寝ることもままならないトムを助けてくれたのは、そのヨストだった。
次に旅の道連れになったのは、カナダ人の女性サラ(デボラ・カーラ・アンガー)。
旅を終えたら禁煙を誓うと言うヘビースモーカーの彼女は、色々な事柄に腹を立て、トムの人となりについても勝手に決め付けていた。
また、ある理由からラビのような装いをしている神父(マット・クラーク)からはロザリオを譲られた。
そして、3人目の同行者となったのは、アイルランド人のジャック(ジェームズ・ネスビット)。
上から目線で“旅”の意味を語る彼はスランプ中の旅行ライターで、巡礼者ではないのに巡礼の度に出ることになったトムの事を記事にしたいと言い出した。
喧嘩になったり、アクシデントがあったりしながらも、彼らの旅は続くのだった。

元々俳優エミリオ・エステヴェスが好きなのと、彼が監督や脚本を担当したいくつかの作品もフィーリングが哀生龍にあったので、監督・脚本・出演の今回も楽しみにしていた。
特に、主役がお父さんのマーティン・シーンで、親子役で共演だし。
若い頃よりも、歳を重ねて顔の肉付きが良くなるにつれ、エミリオはどんどんマーティン・シーンにそっくりになっているよね。

旅行はあまり好きじゃないし、延々と歩き続けるなんて無理だし、途中から旅の道連れが増えたり大部屋で一緒に寝るなんて考えたくもないから、哀生龍自身はこんな巡礼の旅は無理だろう。
だが、不思議と彼らの旅路にいつの間にかのめり込んでいた。
場所が変わり町が変わっても、同じようなカット割り・カメラワークで彼らと風景や建物を映しているのに、飽きるどころかその繰り返しが心地良くなっていた。

旅が進むにつれ少しずつ個々の中に何か変化が起き、また道連れたちとの関係や距離感にも変化が起きる。
しかし、目的地に到着した時に劇的に何かが起き何かが変わるような、“いかにも映画的な大団円”の演出は無かった。
それがまた良くて、計算され尽くされた脚本と演出なのかもしれないが、そんなあざとさを感じさせない自然な雰囲気がホッとさせてくれた。
冒頭から、親子が同じ画面に収まっているのを見るだけで、なにやら胸が熱くなって(^^ゞ
哀生龍も歳か?
普段から映画で泣く事がなく、感動したからと言って涙が溢れるってことも無いのだが、日頃のドライアイが嘘のように良い感じに瞳が潤って(笑)

「孝行したい時に親はなし」の逆で、子供に先立たれてしまった親の気持ちが、言葉ではなくその行動や表情に表れてくる。
重さは違うかもしれないが、ここの胸に抱えているものがその人にどんな影響を与えているのかも、やはり言葉ではほとんど説明していない。
セリフやナレーション等で示すのではなく、視覚的に示し、心に直接語りかけてくれるような作品。
1つ1つのシーンも多くを語っているが、見終ったときに、作品全体を通して伝わってくる何かがとても心に心地良く残る。
プログラムを読むと、この作品を作る事になった経緯や、エミリオ自身や彼の家族にとってのこの巡礼が持つ意味が少し書かれている。
しかし親子の自己満足で終わっていないところが、やはり作品の魅力として伝わってくる。

人は人生を選べない。ただ生きるだけ
自分では選んだつもりになっている。
その事がモチベーションになる時もあるし、逆に自嘲気味な諦めの理由になる時もある。
選べない人生と言う道を歩かされていると考えると、苦しいし嫌気が差すし逃げの理由にしたくなるが、その道を自分のペースで、時には休みながらも、怠けずに真剣に歩く事が大切なのかもしれない。
そんな説教臭い事は、映画の中では言っていなかったが、自発的にそんなことを考えてしまった。
でも重荷じゃない。
逆に、気が楽になったような気がする。

途中、ダニエルの遺灰は、何度か危機に見舞われる。
無事に最後まで旅を全うできるのか、老齢のトム自身の気力体力も心配だったし、旅の友との関係にもハラハラさせられた。
全体的には穏やかなのに、とてもドラマチック。

それぞれ秘密を胸に色々な思いを胸に仕舞いつつ、同行者の事には興味津々。
軽率でお喋りな者、好奇心旺盛な者、人に迷惑をかけたり苛立たせたりする者。
どのキャラにも(誰にでも)長所短所があり、馬が合う合わないがある。
少々デフォルメされてはいるが、みんな身近に1人や2人はいそうなタイプで、人間関係や状況や感情がイメージしやすかった。
ジプシーの親子、特に父シュマエル(アントニオ・ヒル)も凄く印象に残った。
良い父親だなぁ~~

あとスペインのナバーラ州で出会ったバスク地方の人々(バスク人)が、スペインとは違うと言うこだわりがしっかり描かれていて、なんだか嬉しかった。
あ、そうそう、製作にフリオ・フェルナンデスの名が。

書き過ぎたか?
上手く文章では説明できないが、見てもらえばきっとこの作品の良さを分かってもらえると思う。

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posted by 哀生龍 at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする