2013年01月31日

スーパーポルノスター エレクトラ あなたのお悩み解決します!

Elektra Luxx

コミュニティー・センターで、レベッカ(キャスリーン・クインラン)らが受講している主婦向けの性教育クラスを受け持っているのは、突然引退した元スーパーポルノスターのエレクトラ・ラックス(カーラ・グギーノ)だった。
そんなエレクトラに声をかけてきたコーラ(マーリー・シェルトン)は、エレクトラが密かに関係を持っていたロックスターのニックの死に自分が関係していると言った。
客室乗務員の彼女はニックのブリーフケースからある物を盗んだ上、彼が死んだとき彼女は・・・・
打ち明け話がしたかったのではなく、コーラの本当の目的は、自分の婚約者のベンジャミン(ジャスティン・カーク)を誘惑して欲しいと言うお願いだった。
自分の罪の意識を帳消しにするために。
あまり気は乗らなかったが、階段ですれ違った男(ティモシー・オリファント)がコーラの部屋に入るのを見ると、エレクトラは行動を起こした。
ところが、事を終えてみると、男はベンジャミンではなく、探偵のデルウッドと言う男だった。
何故探偵がコーラの部屋に押し入ったかと言うと・・・
その頃、エレクトラの元仕事仲間、AV女優のホリー(エイドリアンヌ・パリッキ)は女友達のバンビ(エマニュエル・シュリーキー)に夢中だった。
レズビアンのホリーがバンビとのHな妄想に耽っているとは知らないバンビが大好きなのは、イケメンとお金。
旅先で2人は・・・
自分のマンションに戻ってきたエレクトラは、素っ裸の男(ヴィンセント・カーシーザー)とエレベーターに閉じ込められた。
同じマンションの住人エレノア(エマ・ベル)の恋人ジミーだった。
彼は映画みたいな状況だ、ポルノ映画だったらあーだこーだと少々浮かれ気味。
引退してもなお何かと周りが騒がしいエレクトラだったが、彼女を崇拝するセックス・ブロガーのバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、主にポルノ女優たちの内情を取り上げたエンピロタス・マガジンと言うウェブ・マガジンを配信していた。

ティモシー・オリファント目当てで見た。

邦題やお色気シーン(?)の多さからすると、このキャストは豪華だと言ってもいいだろう。
2010年の作品で、40歳近いカーラがこんな役をやっちゃうなんて・・・(似合ってるけど)
配信用にカメラに向かって喋っているシーンばかりのジョセフだったが、彼もまたなかなか笑わしてくれた。
マリア様役としてジュリアン・ムーアが出ていたり。
エレクトラの最後の作品の監督は、アラン・リックマンだったり。(ただし、スペルは違うけど 笑)

カーラ・グギーノのファンはもちろん楽しめると思うが、そうじゃない人にアピールできる部分はどこら辺だろう?
色々ごちゃごちゃと起きる事にそれとなく関わっちゃうエレクトラだが、それを上手に収めるようなキャラじゃないから、全体的に散漫な印象。
エレクトラ自身は、悩める女性へ結構良いアドバイスをしているようにも見えたが。
ジョセフのファンの場合、バートとその家族とのやり取りを楽しめるかな?

ティモシー・オリファントのファンとしては・・・
もう少し、彼の登場シーンが欲しかった(笑)
エレクトラとのベッドシーンは、彼女しか映っていないが、上半身裸は見られる。
ま、それほど珍しくはないけどね。
白髪は増えたがいまだに良く締まった身体を維持していて変わらないのが凄いと思うよ。



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2013年01月30日

人生、ブラボー!

Starbuck

公開中なので、控えめに。

ダヴィッド(パトリック・ユアール)42歳。 父が経営する精肉店で兄たちと共に働いている。
肉の配達を担当しているが、寝坊して遅刻したり配達を忘れたりはしょっちゅう。
借金はいまや80,000ドルにもなり、押し込み強盗まがいの取立てにあっていて、大麻の水耕栽培でどうにか金を用意しようとしてみたが、上手くいっていない。
恋人で婦人警官のヴァレリー(ジュエリー・ル・ブルトン)から妊娠を告げられ、戸惑うような男。
そんなダヴィッドは当てにできないと、ヴァレリーは一人で産み育てると宣言。
ところが、1人の子供で動揺するようなダヴィッドに、なんと533人の子供がいることが分かった。
23年ほど前にダヴィッドが“スターバック”と言う仮名で693回精子提供したクリニックで、彼の精子によって妊娠した患者たちからそれだけの子供が誕生していたのだ。
ある日突然現れた弁護士から、142人が「遺伝子上の父スターバックの身元開示を求める訴訟」を起こすと言われて驚いた。
匿名契約書にサインをしているため身元開示の義務はないはずだが、その契約書自体に違法性があると主張していると言う。
冗談じゃないと思いつつも、弁護士が置いていった142人のプロフィールの中から適当に1枚を取り出して見てみると、なんと自分が応援するサッカーチームの選手ではないか!
一枚、また一枚とプロフィールを見るたびに正体を隠して子供たちに会ってみるダヴィッド。
ある者は俳優志望、ある者は路上ミュージシャン、ある者は薬物依存症、ある者は重度の障害者。
そしてあるゲイの青年の後を追っていくうちに紛れ込んでしまったのは、なんと当の集団訴訟の集会だった。
みんなの父にはなれないし、金も無いが、守護天使になってやりたい。
そんな気持ちが芽生えてきたダヴィッドだったが、借金の取立ての手がとうとう父の元にまで伸びてしまっては・・・
友人の弁護士(アントワーヌ・ベルトラン)から、逆にクリニックを訴えて賠償金を取れるかもしれないと言われたダヴィッドは、意に反しながらも反訴に踏み切った。

カナダの映画だが、ケベック州だからフランス語。
“スターバック”と言う仮名には、カナダ生まれのある優良な遺伝子を持つ・・・・の名前から取ったものだった(笑)

ダメ男だが、何故かみんなに愛される人柄
ろくな稼ぎもないのに、両親に素敵なプレゼントをした末っ子。
父親になる自覚も責任感も感じられない、頼りない男。
それが、主人公。
シリアスに深く考えるのは苦手なようで、この出来事を上手く収拾できそうにも無いよう思われた。
だが、こっそり自分の子供たちに会った時の行動は、本能的に彼なりの“いい事”をしている。
金は無いが、自分が出来るせいいっぱいのことをする姿に、“偽善”臭さや“訴訟を取り下げさせるため策略”の匂いは感じられなかった。
頭で考えた行動じゃないからこそ彼の温かさが伝わる一方、それが本当に正しい事なのかどうかしっかり考えていないから変な方向に行ってしまうこともあるようだ。

ダヴィッドというキャラクター自身が良かった事もあるが、演じているパトリック・ユアール自身が持つ雰囲気や顔立ち・表情・仕草がいいんだよ。
別の俳優だったら、もしかすると個々までダヴィッドというキャラを受け入れられなかったかも知れない。
それは他のキャラにも言えるのだが。
マスコミやそれを面白おかしく話題にする罪のない外野の人々は、“スターバック”を約2年間に700回近く金をもらって自慰に耽った変態野郎扱いしていたが、本人にその自覚はなかったし、遊ぶ金欲しさでやったわけでもない。
何よりも、子供たちは、変態な父を晒し者にしよう、こんなに子供を作った男に罰を与えよう、なんて気持ちで訴訟を起こしたわけじゃなかったんだよね。
彼らは“スターバック”が多勢の子供の父親になったことへの責任の追及をしようとはしていなかったが、もしそれをしてしまったら、彼の精子を用いて自分を産んだ母のことを責めることになってしまうだろうし、母の名誉も傷つけることになってしまっただろう。
ダヴィッドを訴訟に勝たせてあげたいし、自分にとっても初めての大きな実績になるからと張り切る友人の弁護士も、金や名誉目当てに汚い勝ち方をしようとしているようには感じられなかった。

ハートウォーミング・コメディだから、ほっこり良い気分に浸れる作品なのだが、登場人物たちの心温まるエピソードに目を奪われて、つい精子提供の問題点を忘れそうになってしまった。
カナダに限らず、日本を含めて色んな国で色んなシステムの中で、精子提供は行われているのだろうが、この映画のような出来事はどの程度実際に起きているのだろうか?
良い状態の精子を提供してもらうための制限があるのは、映画等で出てくる問診の項目等から想像がつくが、倫理的にはどんなルールがあるんだろう?
たとえば、1人の人間が精子提供をする回数等に制限はあるのか? 1人の精子は何人の女性の治療に使えるのだろうか?
多くの子供たちが生まれ兄弟姉妹になる可能性を、クリニックは精子提供者やそれを用いる女性患者たちにきちんと伝えたのだろうか?
代理母の問題等もそうだが、倫理的な部分にどこで折り合いを付けるのか、どこまで法整備をしなきゃいけないのか、難しい問題だよね。

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2013年01月29日

ローマ、恋のビフォーアフター

Ex - Amici come prima!

公開中なので、控えめに。

少々支配的なフロリアーナ(テレーサ・マニーノ)と結婚したばかりのマルコ(エンリコ・ブリニャーノ)は、まさに新婚旅行に出発しようとしている時に、かつて好きだったコンスエロ(リズ・ソラーリ)とばったり。
思わず、独身だと言ってしまった。
妻(ヴェロニカ・ローガン)から離婚されそうになっているマッシモ(アレッサンドロ・ガスマン)は、偶然にも駐車スペースやタクシーを取り合った相手、離婚経験のある離婚弁護士のサンドラ(アンナ・フォッリエッタ)といつしか意気投合。
恋人にメールであっさりと捨てられてしまったファビオ(リッキー・メンフィス)は、自殺衝動に駆られて窓から飛び降りようとした所を、下の階のセラピストの先生に救われた。
その日も先生が戻るのを待っていると、ファビオと同じ振られ方をして取り乱しているヴァレンティナ(ガブリエラ・ペシオン)が現れ、ファビオをセラピストと勘違いしてしまう。
薬剤師から議員となったアントニオ(ヴィンチェンツォ・サレンメ)は国際会議に出席するため、出世欲と金銭欲の強い妻ヌンツィア(トスカ・ダキーノ)から離れて単身出張に出た。
1人の時間をゆっくり楽しんでいるときに出会ったバルトから来たオルガ(ナターシャ・ステファネンコ)は、とても優雅で知的な女性だった。
それぞれの出会いは、どんな結末を迎えるのであろうか・・・

イタリアのラブコメ。
これもまた“ラブ・アクチュアリー”のように、いくつかの恋愛物語が同時進行
全体的に、女性が強く男性がやや押されぎみに感じたのだが、イタリアの男女関係の典型? それともたまたまこの映画がそうだっただけ?
とにかく、女性のまくし立てる様なマシンガン・トークは強烈で、言い返す気力すらそがれそうだったよ(苦笑)
野性味溢れるマッシモですら、最後は引いてしまうと言うか、良く言えば男の優しさを見せてやったというか(物は言いよう)
アントニオも、奥さんから離れてホッと肩の力が抜けた感じに、日頃の苦労が滲み出ていた。
彼は顔立ちが似ていることもあって、キャラと言うか動きと言うか、どことなくMr.ビーン(笑)

面白かったけど、疲労感が残ってしまった・・・

1人、本編の枠の外でナンパに勤しんでいたファビオの同僚パオロ(パオロ・ルフィーニ)が、一番気楽で楽しそうだったな。
セラピストは、もしかしてカルロ・ヴァンツィーナ監督のお兄さんで脚本を書いたエンリコか?

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2013年01月28日

塀の中のジュリアス・シーザー

Cesare deve morire
Caesar Must Die


公開中なので控えめに。

ローマ近郊のレビッビア刑務所では、今年度も演劇実習が実施される。
舞台監督のファビア・カヴァッリから演目が発表になり、参加を希望する囚人はオーディションを受けた。
氏名・誕生日・出身地・父の名前を2通りのシチュエーションで言わせることで、悲しみの演技と怒りの演技を見た。
今年の演目は、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」
シーザー役には、麻薬密売により17年の刑に服しているジョヴァンニ・アルクーリ。
シーザーを倒そうと考えているキャシアス役には、累犯及び殺人犯により終身刑となったコジモ・レーガ。
そしてキャシアスの義兄でありシーザーの寵臣でもあるブルータス役には、組織犯罪で14年6ヶ月の刑で服役中のサルヴァトーレ・ストリアーノ。
刑務所内の劇場が改修中のため、稽古は所内の色々な場所で行われた。
実習の成果のお披露目は刑務所の外から所内の劇場に一般の観客を入れて上演されるため、囚人たちは真剣に熱心に自発的に稽古を続ける。
監房でも廊下でも、掃除中も遊技場で自由に過ごす時間も。
舞台の上で俳優として照明を浴び、観客たちからスタンディング・オベーションによる賞賛を受け、大きな達成感を得た彼らは、照明が落ちると囚人に戻り、いつものように重警備棟の各自の監房へと戻っていくのだった。

ある種のドキュメンタリー。
本人たちによる再現ドラマのような作品。
もちろん、この映画はフィクションだが。
登場人物は、囚人や元囚人本人。 舞台監督のファビア・カヴァッリ本人は、実際この刑務所で演技実習を行っているとのこと。
この矯正プログラムに参加した囚人の中には、サルヴァトーレ・ストリアーノのように、出所後に俳優になった人もいるんだそうだ。
終身刑のコジモ・レーガは、ベテラン囚人俳優。
長年このプログラムに参加しているからなのか、“囚人による素人劇団”臭さは全くない。
引き込まれた!
短い作品だが、たっぷり濃いものを見たような感じがする。

カメラワークのせいなのか、多くのシーンがモノクロだったからなのか、なんとなく普通の映画を見ている感じがしなかった。
練習風景を含め、“舞台”を見ているような印象を受けた。
ストーリーはなく、そのまま起きている事・彼らが真剣に取り組んでいる様子をカメラに収め、大袈裟な演出もない。
とてもリアルに感じられた。
普段、どんな演目をやっているのかは分からないが、「ジュリアス・シーザー」は犯罪者の心に何らかの影響を与えそうな際どい内容なんじゃないかと、哀生龍は思った。
役にのめりこみ過ぎて大きなトラブルが起きたらどうするんだろうと、一抹の不安を覚えた。
権力、信頼、友情、謀略、組織的犯罪、裏切り、殺人、自害・・・
重犯罪者の彼らは、このようなテーマをどんな気持ちで取り組んだのだろうか。
矯正プログラムなのだから、自分自身をコントロールする事や集団行動を行う事も課題なんだろうけど。

ラストのコジモ・レーガの一言は、ズキッと来た。
パンフレットによると、彼本人の言葉だそうだ。

演劇やダンス等を矯正プログラムに取り入れていると言う話は聞いた事があるが、日本ではどうなんだろうか?
日本では、実施していたとしても、刑務所内でこんな映画を撮影することは許可されないんだろうなぁ・・・

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2013年01月26日

まだ感想を書いていない作品

見たけどまだ感想を書いていない映画を、とりあえず分かる範囲で列挙(順不同)してみた。

エージェント ID:A
コマンド・フォース
サブジェクト8
ジャックはしゃべれま1,000(せん)
シンデレラマン
トレーダーゲーム
トレジャー・トランスポーター
バーク アンド ヘア
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
プレイバック
メカニック(旧作)
ラブ&マネー
ランパート 汚れた刑事
孤島の王
私が、生きる肌
憧れのウェディング・ベル
恋と愛の測り方


ひょっとすると、今後書くかも・・・

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2013年01月25日

月世界旅行 & メリエスの素晴らしき映画魔術

「メリエスの素晴らしき映画魔術」
Le voyage extraordinaire
The Extraordinary Voyage


リュミエール兄弟が発明した映画(シネマトグラフ)を見た最初の観客の1人、マジシャンのジョルジュ・メリエスは世界で最初の職業映画監督となった。
マジシャンならではのトリッキーなアイデアを映画に取り込み、今では当たり前のテクニックを生み出した。
消えたり出てきたり、体がばらばらになったり何人にも増えたり・・・
SF小説を基にし30におよぶシーンで物語を描き出した「月世界旅行」は、SF映画の先駆けとなった。
監督も脚本も俳優も大道具も・・・なんでも自分でやり、多数の作品を生み出したメリエスだったが、時代が変わり、技術が進むに連れ、メリエスの作品は飽きられも客が求める作風に合わなくなっていった。
ついに映画作りをやめるとき、彼は自分の作品を燃やしてしまうのだった。
彼の作品には、モノクロ版以外に、ひとコマひとコマ手作業で彩色したカラー版がある。
「月世界旅行」のカラー版が1993年に発見されたが、劣化してしまっているフィルムの状態は非常に悪く、復元は非常に難しいと思われた。
しかし2010年、多くの人・デジタルを含む多くの技術を駆使して、破損したり失わせてしまったコマは白黒版を利用し、ついに蘇った。


「月世界旅行」
Le voyage dans la lune
A Trip to the Moon


6人の学者たちは、月に行く事を計画。
巨大な大砲を作り、砲弾の中に乗り込んで月の突入。
初めて見る不思議で奇妙な世界を学者たちが探索していると、月の住人と思われる異星人たちが現れ彼らは捕らえられてしまった。
彼らは無事に地球に帰って来られるのであろうか?


ドキュメンタリー「メリエスの素晴らしき映画魔術」と本編「月世界旅行」がセットで上映され、両作品が入った状態でDVDになった。
ありがたい!

「ヒューゴの不思議な発明」の中でジョルジュ・メリエスの役をベン・キングズレーが演じていたが、今回映像で残っているご本人を見たら、ベン・キングズレーが演じたのが納得の良く似た容貌だった。
カラーで「月世界旅行」を全編見られたのは嬉しいが、あの音楽はちょっと違和感を覚えてしまった。
セリフの無いサイレント映画だが、当時は上映する時に音楽は付けられていたのだろうか?

やはり何よりも楽しかったのは、メリエスが映画に出会った頃のエピソードや、彼の映画作りの様子、そして一番興味深くてワクワクしたのは、劣化しきったフィルムから映画を再生する過程が見られたこと。
ミシェル・ゴンドリー監督やジャン=ピエール・ジュネ監督らのインタビューも、なかなか興味深かったし。

メリエスがマジシャンだったからこそ、ただの動く絵画から特撮・特殊効果を盛り込んだ、不思議な映像を見せてくれる映画ならではの作品が出来上がったんだよね。
ほとんどの作品が本人の手で燃やされてしまった事が、本当に残念だ!



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2013年01月24日

バーニーズ・バージョン ローマと共に

Barney's Version

公開中なので、控えめに。

バーニー(ポール・ジアマッティ)が最初に結婚したのは、1974年ローマでだった。
ブギー(スコット・スピードマン)、レオ(トーマス・トラバッキ)、セドリック(クレ・ベネット)と楽しくやっていたバーニーは、ある日ガールフレンドのクララ(レイチェル・レフィブレ)から「あなたの子供を妊娠した」と言われ、あっさり結婚。
しかし、生まれた子供は・・・
そして、自殺した彼女をバーニーが発見したのは、数日後の事だった。
身内のコネでモントリオールのTV局で働くようになったバーニーの2回目の結婚は、裕福なユダヤ人のお嬢様(ミニー・ドライヴァー)。
立派な式を挙げ披露宴を催したのだが、その披露宴でバーニーは運命の人と出会ってしまった。
新妻の大学の後輩にあたるミリアム(ロザムンド・パイク)は機知に富み、話題選びも男の話を聞くのも上手い。
NYに住みラジオの仕事をしているミリアムに何度もアタックするバーニーだったが、既婚者とはそういう関係になりたくないミリアムは、情に流されてはくれなかった。
そんなある日、親友であり悪友でもあるブギーがドラッグ断ちをするために、バーニーの別荘にやってきた。
そこで事件は起きた。
刑事(マーク・アディ)は状況から、バーニーが犯人だと決めてかかるが・・・
何とか無事に、ミリアムを3人目の妻に迎える事ができたバーニーは、今度こそ幸せになれるのであろうか?

バーニーの仕事は、TV番組のプロデューサー。
どうやら、お安い色気で視聴者を何とか繋ぎ止めようとしている、低俗コメディドラマのようだ。
エゴヤン監督とか、クローネンバーグ監督とかが、カメオ出演。
バーニーも高尚な人柄ではないし、ブギーのような男が親友なだけではなく、バーニーの父で元警官のイジー(ダスティン・ホフマン)もまたなかなか素晴らしい性格で(苦笑)
ポール・ジアマッティの父親役がダスティン・ホフマンってだけで、なんだか絵面が凄かったよ

前半のドタバタ振りとキャストから、てっきりコメディ色が強い恋愛物かと思ったのだが、物語が進むに連れ色合いが変わっていった。
バーニーの一途な恋心。
大人の純愛
ドラマの中のように簡単には不倫も浮気も出来ない理性があり、同時に、愛に走るだけの情熱は持ち合わせている人たち。
息子と娘をもうけるのだが、息子役はジェイク・ホフマンだった。
そして物語の最後は・・・
愛される、自分を愛してくれる人がいる、って良いなぁ~~

全然話は変わるが・・・
この作品もそうだが、ユダヤ人・ユダヤ系は今もまだ特別な存在なのか?
黒人を差別して笑いを取るようなネタは少なくなって来ていると思うが、ユダヤ人差別のネタは(特にシニカル・コメディの中では)頻繁に出てくるよね。
と言うか、主役がユダヤ系で自虐ネタにするというか、そのような作品を作る監督や脚本家自身がユダヤ系だったり。
たとえばアダム・サンドラーとかセス・ローゲンとかジャド・アパトーとか。
自分の出自を笑いのネタに出来る所が、逆に彼らの強み?

監督のリチャード・J・ルイスは、TVのCSIシリーズの監督をやってる人だった!

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2013年01月23日

エンド・オブ・ザ・ワールド

Seeking a Friend for the End of the World

公開中なので、控えめに。

小惑星マチルダの地球衝突が避けられなくなった。
人類滅亡まで、残すところあと21日
ドッジ(スティーヴ・カレル)の妻は何も言わずに去って行ってしまったが、彼は今日もまたいつもと同じように出社するのだった。
自殺してしまう人、パーティを開いて酒やドラッグに逃げる人、最後ぐらいは家族と過ごそうと故郷に向かう人・・・
ドッジの隣に住むペニー(キーラ・ナイトレイ)もイギリスの両親の元に行くつもりでいた1人だったが、最後の便に乗り遅れてしまい非常階段で泣きじゃくる。
たまたまそんな彼女に気づいたドッジは、声をかけた。
隣同士でありながら、話しをしたのはそれが初めてだった。
翌日、ドッジはペニーの悪気の無い言動から、2つの衝撃の事実を知る。
1つは妻の事、もう1つはかつて愛し合いながらも別れなければならなかった最愛の想い人オリヴィアの事。
近隣でも暴動が置き暴徒が迫り来る中、ドッジはオリヴィアを捜しに出ようと考えた。 だが足が無い。
そこでドッジは、「車で送ってくれたら、自家用機を持つ知人に頼んでイギリスの家族に会わせてあげる」とペニーに頼んだ。
最後の時が刻一刻と迫り来る中、知り合ったばかりの隣人との2人旅をする事になったドッジとペニー。
2人は愛する人と最後の瞬間を迎える事ができるのであろうか。

正直言うが、キーラ・ナイトレイは苦手である。
大袈裟に見えてしまう感情表現、特に表情の演技がどうにも苦手なのだ。
とは言ってもスティーヴ・カレルは見たいからレンタルになってから・・・と、最初は思った。
が、キャストをチェックしたら、ウィリアム・ピーターセンの名があるじゃないか!
ただ気がかりなのは、役名が「Trucker」と言う事。
トラッカーという名前なのか、トラック運転手と言う意味なのか。
トラック運転手だとすると、通りすがりに乗せてやるだけで終わりかもしれない。
「ま、数分でもいいや」と開き直って、映画館で見ることにした。
結果、トラック運転手ではあったが、小さいながらちゃんと1つのエピソードになっていて、某主任では見られないような大笑いも見られたから、映画館の大きなスクリーンで見て哀生龍的には正解だった!

いい人だが、地味で風采が上がらない中年男。
特に大失敗したわけでもないのに、何故か負け組風情の男。
普段は優しく大人しい分、突然感情が爆発する事があるかもしれない男。
スティーヴ・カレルが普通の人を演じるとき、そのキャラはこんな印象のことが多い。
今回もまたそうだった。
あと数週間で人類が滅亡する、自分の寿命もそこまでだと分かっているのに、淡々と日常を送ろうとするドッジ。
奥さんに逃げられ特に行きたい場所も無く、茫然自失で日常を繰り返しているだけなのかもしれないが、そんな所もカレルが演じるキャラらしくていい。
同じ設定でも、慌てふためいて逃げ出そうとするドタバタラブコメとして描くことが出来ると思うが、その場合もきっとカレルはハマるんだろうなぁ~
それはさて置き、詳しくは書かないが、カレルとマーティン・シーンとの共演シーンが一番良かった!!
どちらのキャラにとっても、“駄目男が格好良く見える一瞬”だった(笑)

にしても・・・
ペニーというキャラは、悪気が無いからこそ余計にタチが悪い!
腹が立って仕方が無かったよ。
こういう人は、性別に関係なく、哀生龍にとってはストレスの種になる。
苦手なキーラ・ナイトレイが演じているから、余計にペニーのことが・・・(^^ゞ
間違って届いた近隣住人の手紙を、何年もそのまま手元に保管して置くって、どういうこと?
隣町ならともかく、隣の部屋、隣の集合ポストに入れればいいだけなのに、何故そうしない?
何で他人から他人に送られた手紙を、ずっと持ち続ける? 不気味だ・・・
自分宛じゃないからと捨ててしまう人の方が、まだマシだ。

逆に癒されたのは、ドッジの家の家政婦エルサ(トニータ・カストロ)、犬のソーリー、懐かしく好きな曲が色々使われていたサントラ♪♪
好きな曲はアルバムやサントラなんかでそれぞれ持っているけれど、この映画のサントラもそれはそれで欲しいなぁ~~
日本版サントラCDは作らないのかなぁ~

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2013年01月22日

アルバート氏の人生

Albert Nobbs

公開中なので、控えめに。

19世紀のアイルランド。 モリソンズホテルに住み込みで働くウェイターのアルバート(グレン・クローズ)は、口数は少ないが、生真面目で物腰が柔らかで気配りが行き届くことから、同僚からも常連客からも信頼が厚かった。
毎晩、几帳面にチップを記録し、将来のためにと床板の下にこっそりと貯めていた。
そんなある日、すらっと背が高く気さくな感じのペンキ屋ヒューバート(ジャネット・マクティア)が、ホテルでの仕事で泊まる事になった。
女主人のベイカー夫人(ポーリーン・コリンズ)は、アルバートの部屋に止めるようにと命ずる。
普段は逆らう事のないアルバートだったが、何故か理由をつけて断ろうとした
だが、結局はベイカー夫人に従うしかなかった。
その晩、思わぬことから、アルバートは今まで長年隠して来た秘密、女性である事をヒューバートに知られてしまう。
貧しく孤独な娘が1人で生きていくために、男装してアルバートと名乗りウェイターの職を何とか手に入れてからずっと、女性である事を捨てて生きてきたのだ。
女性であることがバレたら最後、ウェイターの職を失ってしまう。
必死になってヒューバートに秘密を守ってもらいたいと懇願するアルバートに、彼は秘密を守る約束をしてくれた。
ヒューバートの生き方を知り、彼の妻キャスリーン(ブロナー・ギャラガー)とも会い、アルバートは今まで諦めてきたものを手に入れるために少しずつ変わって行った。
売りに出されている空き店舗を購入して商売を始めるという夢は、現実味を帯びていく。
ヒューバートのようにパートナーを見つけて、一緒に店に立ちたいと思うようになったアルバートは、モリソンズホテルの若く可愛らしいメイドのヘレン(ミア・ワシコウスカ)に好意を抱いていく。
だがヘレンは、ボイラー職人として最近ホテルに来たジョー(アーロン・ジョンソン)とすでに恋仲だった。
それでも諦めずに、彼女が欲しがる物を独立資金の中から出して買ってやるアルバート。
そんな折、ダブリンの街でチフスが大流行し・・・

その時代、その場所では、女性が1人で生きていく事が非常に困難だった。
親や夫といった保護者・庇護者がいなければ・・・
玉の輿に乗るために必死になるのも仕方が無いこと。
下手すれば、きつい肉体労働や娼婦に身をやつすしかないからだ。
男だって、簡単に望みの仕事に就けるわけではなく、ジョーのように1度馘になれば同じ仕事に就ける可能性はほぼ無く、仕事にありつけるだけラッキーなのだ。
一方、モイソンズホテルの客は、優雅な暮らしが出来る上流階級の人々。
まるでホテルの専属医のようなホロラン医師(ブレンダン・グリーソン)、友人や女を連れてくるヤレル子爵(ジョナサン・リス・マイヤーズ)・・・

アルバートが“アルバート”として生きることになった経緯や、アルバートが優秀なウェイターであり続けようとしてきた理由は良く分かった。
男として長年生きてきたアルバートが本気で独立を考えたとき、どちらの性を取るのかがとても気になった。
女性に戻る(と言うか、女性として再出発する?)のか、“モリソンズホテルのウェイターだった”アルバートが店開いた、と言う体裁を取るのか。
パートナーとして男性ではなく若い女性ヘレンを選んだのは、一番身近にいる魅力的な人間だったからなのか、それともいつの間にか性の対象が女性になってしまっていたからなのか、そこについては詳しい説明は無かった。
映画を見ている中で、感じ取ればいいのだろう。
それに、ずっと人付き合いを避けて生きてきたアルバートにとって、新しい出会いを求めるのは難しい事だったに違いないし。
だが、そんなアルバートの言動に疑問と言うか抵抗を感じた瞬間があった。
それ以降は、自分らしい生き方をしようと動き出したアルバートが、急に利己的な人に見えてきてしまった。
自分の理想の未来像に当てはめるべく、相手の気持ちや都合は二の次で、何とか自分のためのパーツになってくれと暗に言っているような・・・
己を消しているときは、相手が望む事をするのが当たり前だった。
自我が目覚めてからは、自分の望むことが最優先になってしまいがちに。
当たり前の人間の姿だが、アルバートのあまりの変わり方に、正直ショックを受け失望した瞬間だった。
それは、病気から回復したアルバートがヒューバートを訊ねたときの出来事。
ヒューバートも奥さんも良い人だっただけに・・・

このような映画のもう1つの楽しみは、“舞台裏”。
そこで働いている人々の、客の目が無いところでの日常
ベイカー夫人としては、自分のホテルは一流どころで客も一流だと思いたいところだが、従業員たちは結構・・・(笑)
それであっても、ベイカー夫人はなかなかのやり手だよね。

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2013年01月21日

テッド

Ted

公開中なので、控えめに。

35歳のジョン(マーク・ウォールバーグ)は、レンタカー会社の支店長に昇進の話が出ている。 付き合って4年のロリー(ミラ・クニス)とは同棲中。
しかし、仕事は全然やる気が起きずに今日も遅刻。
ロリーとの4年目の記念日のディナーでプレゼントをしたのも、彼女が期待した婚約指輪じゃなかった。
そんなジョンに対する、ロリーの一番の不満は、彼が8歳のクリスマスからずっと兄弟にように一緒にいるテッド(声&モーション:セス・マクファーレン)の存在だ。
苛められっ子で友達がいなかったジョンは、クリスマスプレゼントとしてもらったテディベアのぬいぐるみにテッドと名づけ、ある願いをしたのだ。
命が宿ったテディベアのテッドは有名になり、TVの超人気トーク番組に呼ばれるほどのセレブに。
だが今は、酒とドラッグと女に目がない、セレブ崩れの中年熊だった。
自分や仕事よりもテッドと自堕落な時間を過ごす事を優先するようなジョンに、とうとうロリーが切れた。
ジョンに頼み込まれて、渋々スーパーマーケットに就職し1人暮らしを始めたテッドだったが、何かと言うとジョンを誘って一緒に過ごす日々。
ある日、ロリーを執拗に誘う上司レックス(ジョエル・マクヘイル)のパーティに彼女と共に出席したジョンは、その最中にテッドから絶対に断れない誘いを受けてしまう。
ほんの5分10分のつもりでロリーに内緒でレックスのパーティを抜け出したジョンは・・・
さすがに今回はロリーに振られてしまったジョン、ついに断り切れなくなって仕方なくレックスと一緒にノラ・ジョーンズ(本人)のコンサートに行く事になったロリー、そしてテッドの大ファンだと言う不気味な親子(ジョヴァンニ・リビシ、エイディン・ミンクス)に誘拐されてしまったテッド。
2人と1匹は、一体どうなってしまうのであろうか?

字幕版で見た。
テッドの声とモーションキャプチャを担当したセス・マクファーレンは、声優としても多数の作品に関わっている監督自身。
きっと監督が思い描いたテッドそのものになっているのだろう。

生きたぬいぐるみと兄弟のように一緒に育ち、恋人が出来てもその関係は変わらず、恋人との将来を考えて独り立ちしなければ・・・ と言うあらすじだけを見ると、「ザ・マペッツ」を思い出してしまう。
大きな違いは、「ザ・マペッツ」の方は人もマペットも品行方正で真面目で努力家で、子供も安心して見られる作品なのに対して、「テッド」の方は口も悪ければ生活態度も悪いぬいぐるみと、楽な方へと流されやすい自制心が低く精神年齢も低い人間の組み合わせで、到底お子様にはお見せできるような代物ではないと言う所(苦笑)

だが、この困ったさん2人組は、ダメな奴らだと分かっているのに嫌いになれないんだよね。
呆れつつも、許してやりたくなる。
ま、自分の恋人がテッド付きのジョンだったら最低だと思うが。
それなのに、レックスの方が更に最低野郎に見えてしまうのは何故だろう?
ジョンとテッドとは、同じ事や同じ所で笑えたり、「おぉ~!」となったり出来るからだろうか?
ジョンが設定しているロリーの着メロとテッドの着メロにも受けたし、「フラッシュ・ゴードン」にも大喜びしちゃった!!
これから見る人で「フラッシュ・ゴードン」を知らない人は、予習をした方が更に楽しめるかも?
サム・ジョーンズ(本人)がまさか、こんな形で出演しちゃうとは!!!
トム・スケリット(本人)の登場も嬉しかったし、ジョンの同僚のお相手がグリーン・ランタンことライアン・レイノルズ(役名はジャレッド/カメオ出演)だったのもウケちゃったよ。
そうそう、ナレーターは、パトリック・スチュワートだったし。

下品なネタが満載のコメディだと笑いにくいものも確かにあるが、この作品は使われている曲も良く知っている曲が沢山あったし、パロってるものも分かりやすかったし、下品な下ネタもちゃんと笑える遊び心を感じたしで、性別を問わず楽しめるんじゃないかな?
固有名詞や有名なセリフ等が沢山出てくる作品(特にコメディ)は、日本語にどう置き換えるかで楽しさ面白さが全然違ってくる。
その点、この作品は、哀生龍にとってはかなり上手くいっていたよ!!

哀生龍は字幕版で見たが、家族が吹き替え版で見る予定でいるらしい。
見たら感想を聞いてみよう!

それにしても・・・
あの、ジョヴァンニ・リビシの艶かしい腰使いは、ヤバかったね!!
いつもの彼独特の何を考えているか分からないような表情での、あの腰のくねらせ具合と言ったら・・・

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2013年01月18日

俺たち喧嘩スケーター

GOON

医者の父(ユージン・レヴィ)や同じく医者の兄アイラ(デイヴィッド・パートコー)とは違って、ダグ(ショーン・ウィリアム・スコット)は大学にも行かずにバーのセキュリティガード、ようは用心棒をやっていた。
大学に行って医者に慣れるような頭はないし、取り柄といえば喧嘩強さと頑丈な身体しかないと自覚しているダグだった。
親友のパット(ジェイ・バルチェル)はと言えば、ネットにアイスホッケーの番組をアップしている。
その日も2人でマイナーリーグの試合を見に行き、ダグはビジターチームの選手と乱闘となって叩きのめしてしまった。
それを見ていたアサシンズのロリー・ホーテンス監督(ニコラス・キャンベル)はダグをスカウトし、スケートもろくに滑れない彼を鍛え上げて、エンフォーサー(用心棒・喧嘩屋・潰し屋)として試合に出した。
期待以上の働きに、監督は自分の弟ロニー(キム・コーツ)が監督をしている、カナダのチーム“ハリフィックス・ハイランダーズ”にダグを推薦した。
ロニーのチームには、ラフラム(マルク=アンドレ・グロンディン)という華麗なドリブルと抜群のシュート技術を持つ生粋の点取り屋がいる。
ところが、かつてエンフォーサーのロス・レイ(リーヴ・シュライバー)にやられてトラウマになり、落ちぶれてこのチームに降格となったのだ。
そのロス・レイは、現在暴れ過ぎて20試合の出場停止中
移籍後の初試合で、一発かましてやったダグ。
普段の彼は、真面目で優しく忠誠心のある男。 エヴァ(アリソン・ピル)とも親しくなった。
両親と兄とパットが見に来てくれた試合では、ケツでシュートを決めた。
だが両親は、氷の上で喧嘩をするエンフォーサーを仕事として認めてはくれなかった。
ある試合でやり過ぎて、1試合出場停止となったダグは、入れ替わるように出場停止がとけたロス・レイの試合をしっかりと見た。
40歳のロス・レイは、このシーズンで引退すると発表。
ダグは、ロス・レイとの直接対決に心を躍らせていた。

原作"Goon: The True Story of an Unlikely Journey into Minor League Hockey"を基に脚本を書いたのは、ジェイ・バルチェルとエヴァン・ゴールドバーグ。 監督はマイケル・ドーズ。
ダグ・グラットのモデルは、マイナーリーグで活躍した、Doug "The Hammer" Smith(原作の著者の1人でもある)だそうだ。
映画のエンドロールで、ご本人の映像も流れる。

コメディとしては、脚本がジェイ・バルチェルとエヴァン・ゴールドバーグならもちろん哀生龍的に安心印。
ただ、スポーツは苦手で、アイスホッケーはルールも良く分からないから、知識が無くても楽しめるのかどうなのかその辺が不安ではあった。
だが心配は無用だった。
現代のGOONというのがダグ・グラットの役割を表しているわけだが、試合中に用心棒の働きをするエンフォーサー、つまりは喧嘩担当。
根はいい奴だが、試合中は監督の指示通りに相手選手をぶっ潰す!
強靭な肉体とタフな精神が取り柄だ。
ダグ・グラットもロス・レイも、本当にいい奴なんだよ!!
試合中と、それ以外とで、スイッチが切り替わる2人。
いつでもどこでも喧嘩っ早いイカレタ男じゃなく、プロ選手として本気で試合に臨んでいるからこその、あの乱闘なのだと伝わって来た。

エヴァとのサイドストーリーはそれほどウエイトも置かれていなかったし、ダグの魅力を見せてくれるから、スポーツに疎い哀生龍には丁度良い口直しになった。
下品なお馬鹿キャラが似合うショーン・ウィリアム・スコットだが、下品さは封印して、お馬鹿というより純粋といっていい印象の好青年を、違和感無く演じていた。

それにしても、ちょっと繋がりがあるからといって、何でもかんでも「俺たち」を付けないでもらいたい(苦笑)
正統派(笑)の“俺たちシリーズ”と、そうじゃないのに“俺たち”と付けられている作品が混在していて、紛らわしい。
ま、どっちにしても見てしまうけどね(^^ゞ

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2013年01月17日

ピンチ・シッター

The Sitter
Pinch Sitter


離婚して女手ひとつで自分を育ててくれている母(ジェシカ・ヘクト)と二人暮らしのノア(ジョナ・ヒル)は、大学を中退してからまともに働いた事のないニート。
そんな彼が、ある理由から知り合いの家の臨時ベビーシッターをやることに。
たった一晩のことではあるが、3人の子供たちはなかなか手ごわそうだった。
13歳の長男スレイター(マックス・レコーズ)は精神が不安定で、精神安定剤を入れたウェストポーチを身に着けている。
次男のロドリゴ(ケヴィン・ヘルナンデス)は、去年エルサルバドルから養子に迎えたばかりで、火と爆薬が好きで、逃走癖があるため服にGPSが付けられている。
末っ子のブライス(ランドリー・ベンダー)はメイクとお洒落が大好きな女の子。 でもセレブ気取りで小生意気
両親が出かけてすぐに、ロドリゴは家の中の物を壊し始めた。
けばけばしい下手なメイクをしたブライスは、ダンスをしようとしつこく誘ってくる。
そして双子の女の子が、スレイターを“ウェンディのパーティ”に誘いに来た。
そんな時、恋人のマリサ(アリ・グレイナー)から、やばいお願いをされてしまった。
「カール(サム・ロックウェル)から“コーク”を買って、パーティに来て」 と。
ノアは3人の父親のミニバンに子供たちを乗せて、ドラッグを買いに夜の街へ。
だが、ブライスの服を買うところからトラブルは始まり、ロドリゴが逃走し、カールの所ではとんでもない物を盗み・・・
1万ドルをカールに払わなければ無くなったノアは、金持ちの父を頼ろうとしたがむげに断られ、犯罪行為で何とか金目の物を手に入れたが、結局それもダメになってしまう。
弱り目に祟り目でどんどん辛い状況に追い込まれていくノアだったが、3人の中では一番手のかからないスレイターが、ノアに負けないほど辛い状況に陥っていた。

主演ジョナ・ヒル。 監督デヴィッド・ゴードン・グリーン。
しっかり笑わせてくれた!
が、それだけじゃなくて、負け犬に優しい作品(笑)

傷を舐めあうんじゃなくて、欠点を認めた上で前向きに受け止めよう! といったメッセージが。
しかし、作品中でノアが本音を漏らしていたが、正直ポジティブになるのは簡単な事じゃない
それが出来てりゃ、今こうしちゃいないさ! と、それぞれが思うところだろう。
ただ闇雲に「頑張れ!」と励ますのでもなく、説教臭く正論を押し付けるのでもなく。
みんな、子供も落ちこぼれの青年も、生きるのはキツイこと。
人をがっかりさせるし、自分もがっかりする。
受け入れなきゃやってけないこともあるし、受け入れたくない事もある。
見て見ぬ振りすることもある。
自分が“自分”になれる居場所が見つけられたら、もうそれだけでサイコーだ!!

ノア自身が自分がダメな事を自覚しているし、今までに上手く行かなかった事を何度も経験しているから、子供たちへのアドバイスが大人にありがちな上から目線じゃないところがいい。
こうするべきだと押し付けるのではなく、少しだけ良い方向に目を向けさせてあげるだけで、後は本人や家族たちに任せるのもいい。
“自分は駄目人間だから”を言い訳にしてどんどん自堕落な人間になっていくパターンもあるが、ノアの場合はまだ人生捨てていないし、根が真面目で優しいからね。
それに、諦めたりヒステリックになったりしないところが素敵だ。
この年になってまだ脛を齧っている身として、父からの援助を受けずに女手ひとつで育ててくれている母親に申し訳無さを感じているノア。 分かってはいるが、働けずにいる。
相手の言い成りになったり安易な方法に飛びついたりして何度も違法行為をやらかしてはいるが、きっと彼なら大丈夫と思わせる何かがあった。

ジョナ・ヒルももちろん良かったが、子役たちも最高だったよ!
マックスは、「かいじゅうたちのいるところ」の頃から比べると顔はふっくらとしているが、大人びた表情や憂いを見せてくれる。
暴言を吐くときはスペイン語になるロドリゴの、手に負えなさと飄々とした所が楽しかったケヴィン。
子供が歌うにはきわどい歌詞の歌を歌い、華麗なダンスを見せてくれたランドリー。
サム・ロックウェルが大人しく見えるほどだった(笑)



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2013年01月16日

LOOPER/ルーパー

LOOPER

公開中なので、控えめに。

2074年。 開発されたものの法によって使用が禁じられてしまったタイムマシンを、犯罪組織は殺人に活用していた。
その時代、人を殺して闇に葬り去るのはほぼ不可能となっていたため、始末したいターゲットを捕まえ拘束して30年前の2044年にタイムマシンで送り、その時代で待つ「ルーパー」と呼ばれる処刑人に始末させていたのだ。
ルーパーの1人、ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はラッパ銃を脇に挟んで、シートの前に立って待ち構えていた。
指定された時間に突然出現するをターゲットを、現れた瞬間に逃がさず殺して後始末するだけ。
報酬は、ターゲットがしょって来る銀の延べ棒。
だが、その日はいつもと違っていた
時間より遅れてターゲットが出現。
それも、普通は袋を頭に被されて来るのに、その男は顔を曝していた。
まさか・・・自分?
30年後まで生きていたルーパーは、タイムマシンで送られ、30年前の自分自身に殺されると言う決まりだった。
ジョーが一瞬躊躇った隙をつき、30年後のジョー(ブルース・ウィリス)は逃げてしまった
ターゲットを逃がしたルーパーは、未来から送られてきた組織の元締め兼監視役のエイブ(ジェフ・ダニエルズ)の配下「ガッドメン」に殺される
必死にオールド・ジョーを捜索し、やっとの思いで見つけ出したヤング・ジョーは、オールド・ジョーからこの世界に自分の意思でやってきた理由を聞かされた。
その時、エイブに認められようと躍起になるガットメンのキッド・ブルー(ノア・セガン)らの襲撃を受け、オールド・ジョーの地図を頼りにある家に辿り着いた。
幼いシド(ピアース・ガノン)を女で1つで育てているサラ(エミリー・ブラント)は、ヤング・ジョーを警戒しつつも、納屋に匿ってくれたのだが・・・

タイムトラベル物に付き物のパラドックスの中に、自分に会ってはいけないと言うのがある。
また、過去に遡って事が起きる前に対処しようとする話も、良くある。
ところが、ルーパーはお約束事を逆手に取ったような設定で面白かった。
殺すために過去に行くのではなく、殺す相手が未来からやって来るのを待ち受けて殺す
自分の事は自分で始末する。
未来らしさSFらしさを強調する要素は少なく、猟奇的な描写をあえて“現物”を見せずに表現したり、処刑人ルーパーの日常を淡々と見せたりすることで、SFアクションではなくサスペンスドラマに仕上げていたように感じた。

キッド・ブルーが出てくるシーンはガチャガチャと騒々しいが、それ以外は犯罪者物の割りに大人しい。
ジョーがシリアスなのに対して、キッド・ブルーは頑張れば頑張るほどコメディになる。
この2つの色合いがいい感じにリズムを作っていて、思っていたよりも世界に入り込む事ができた。

ジョーの唯一の親友といってもいいルーパー仲間セスを演じたのは、ポール・ダノ。
彼に殺し屋は似合わないが、セスというキャラには似合っていた。
もう少し出番があればなぁ・・・
あのクールなバイクを駆る姿とかも見たかったのに・・・

ところで、ジョセフ・ゴードン=レヴィットのブルース・ウィリスに似せたメイク。
早いうちからチラシや予告で何度も見てきたのに、結局最後まで見慣れることが出来なかった(苦笑)
ブルース・ウィリスに似てるかどうかじゃなくて、“微妙にいつもと違う顔になっている”という感じが、どうにも・・・・

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2013年01月15日

恋するローマ、元カレ・元カノ

EX
Many Kisses Later

恋するローマ、元カレ♡元カノ
元カノ/カレ


公開中なので、控えめに。

ホームパーティの最中に喧嘩を始めた熟年夫婦、ルカ(シルヴィオ・オルランド)とロレダーナ(カルラ・シニョーリス)。
出て行くと宣言したルカが行った先は、息子が住んでいるもう一軒の家。
息子が勝手に部屋を貸していた二人の若い女性とも打ち解け、すっかり羽を伸ばして弾けてしまうルカだったが、ロレダーナが病院に運ばれる事態が起こり・・・
離婚調停中のフィリッポ(ヴィンチェンツォ・サレンメ)とカテリーナ(ナンシー・ブリッリ)は、金額の面では折り合いがついていたが、問題は二人の子供の養育権。
互いに押し付け合い、一緒に暮らしたがらない。
子供たちを法廷に呼び、本人たちの意向を聞いてみると・・・
大学で学生たちに“恋心は冷めるもので、元カレ・元カノになる”と説くセルジョ(クラウディオ・ビジオ)自身、数年前に離婚して今は独身生活を謳歌している。
ところが突然元妻が事故で亡くなり、2人の娘と暮らす事になって気付いた事が・・・
最近恋人モニーク(セシル・カッセル)の元カレだというダヴィデ(アレッサンドロ・ガスマン)にストーキングされ、モニークに近寄るな・別れろと脅されているパオロ(ファビオ・デ・ルイジ)は、彼女にその事を言い出せずにいた。
しかし、ある日ダヴィデに対して優位に立つ瞬間が来た時、パオロは・・・
マルク(マリク・ジディ)とジュリア(クリスティーナ・カポトンディ)は上手く行っていたが、急にニュージーランドに転勤してしまい、遠距離恋愛になってしまった。
彼女とのビデオチャット等にちょくちょく現地で知り合った男友達と言うのが姿を見せ、マルクは不安になって行き・・・
婚約者が選んだ式を挙げる教会に案内されたエリザ(クラウディア・ジェリーニ)は、神父を見て息を呑んだ。
今まで付き合った中で一番の元カレ、ロレンツォ(フラヴィオ・インシンナ)その人だったのだ。
心が揺れるエリザに、ロレンツォも・・・
それぞれの愛と恋と想いは、相手に伝わるのであろうか?

イタリア版「ラブ・アクチュアリー」と書かれていたが、確かにそんな部分もあった。
登場人物が複数のカップルを作っているだけでなく、どこかで繋がりや関わりがあっていた。
余り見たことが無いイタリア映画だから、顔と名前を覚えるのにひと苦労(苦笑)
愛情表現たっぷりなのに、暑苦しく感じなかったし、色気があり過ぎるとも感じないぐらい、明るくストレートで健康的
感情を口にすると激しいマシンガントーク状態になるが、カッと沸騰するのも速いが言い切ったあとに冷静になるのも速いようだ。
映画全体のテンポはややまったりしていて少々眠気を誘われる部分もあったが、この感情の起伏の大きさがいい刺激になって、飽きる事はなかった。

一人ひとりについて、色々語りたい部分もあるのだが、ネタバレになるといけないから我慢。
ラストでグッと来たのは、セルジョのエピソードとロレンツォのエピソード。
ラストでニヤリッとしたのは、パオロのエピソード。
ルカのエピソードは、いい雰囲気になったが結局は・・・苦笑?
マルクのエピソードは定番中の定番のラストを迎えるのだが、そのまま沢山のキスが・・・・

世間は割と狭いと言うか、思わぬところで思わぬ人と出会うことがあるから、油断ならない(笑)
会いたくない奴・葬り去った過去の存在に遭遇してしまうと、互いに気まずかったり、下手をしたら揉め事に繋がったり。
元カレ・元カノとの関係が現在円満ならいいかと言うとそうでもなく、今カレ・今カノがそれを快く思わない場合もあるし。
逆に、一旦離れた事で見えてくる、相手の魅力や自分自身の相手への想いって言うのもあるから、単純に「別れたらお終い」とはならないよね。

個人的には、ゲイ・キャラがいたらなお良かったなぁ~と・・・

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2013年01月14日

ウィークエンド ―爆破まであと1198分。史上最悪の2日間―

Visioneers

大統領も推す一流企業のジェファーズ社は、生産性を追及し1分毎に週末までの生産時間を分単位でスピーカーから流していた。
木曜日の始業時には『あと1200分』とスピーカーから流れ、その2分後の1198分にはマイクが爆死したとの知らせが入った。
適正試験の結果で働く部署が決まっているこの会社の3階で働くジョージ(ザック・ガリフィナーキス)は、3人の部下を持っていた。 その1人がマイクだったのだ。
ニュースで、すでに10万人が爆死していると言っている。
ストレスや不安感や不幸感が募ると、爆死してしまうようだ。
幸福を求める人々に向けて、幸せになる方法を教える本や番組が流行り、ジョージの妻ミッシェル(ジュディ・グリア)も積極的に番組を見、本を読み、それを実践していた。
だが息子ハワードのほうは、部屋に引き篭もったままずっと会っていない。
爆死の初期症状は“夢を見ること”だとニュースで言っていたが、ジョージは1ヶ月ほど前から夢を見ていた。
病院で調べてもらったが、少々内気な事以外は何も異常は無かった。
ジョージが見るのは彼の先祖のジョージ・ワシントンの夢だったが、すぐに爆死には結びつかないから心配ないと医者からは言われた。
しかし、他の症状にも当てはまっているような気がしていた。
彼にとっての癒しは、4階で働くカリズマ(ミア・マエストロ)。
内線で業務連絡をしてくるだけ、エアシューターで送る書類にスマイルを書いた付箋を貼ってくれるだけ、そんな存在だったが。
刑務所帰りの男がマイクの後釜として入り、長年洞窟で暮らしていたという弟が戻って来、そして、カリズマが会社を辞めた。
ジョージは心の逃げ場を失った。
会社は爆死防止用に、大きなクマの抱き人形を作って社員にも試用させた。 更に、感情をコントロールする小さな爆死抑制器も売り出した。
だが、ジョージもミッシェルももう限界だった。
そんな時、社員の前にも滅多に姿を見せない社長がわざわざジョージに会いに来て、伝えた事は・・・

ジャケットの雰囲気と、主役がザックだという事と、なんとも言えない邦題に騙されてはいけない!
コメディと言えばコメディだが、シニカルな笑いを楽しむブラックコメディと言うには酷くシュールで、ある種のホラーだ! 時には、まるで“ドグマ”作品のようでもあった。

生産効率重視で、商売になりそうなものに鼻が利く、商売上手。 それがジェファーズ社。
能力社会で、社長がいるのは5階、4階から2階は社員たちだが、階が下になるほど地位が低いようだ。
毎分毎分、週末までの生産時間を○○分とやられちゃ、社員のストレスは相当なものだろう。
その中でも自分の世界を作り自分のペースで気楽に仕事をする者もいれば、心を鈍化させて何とか乗り切っている者もいる。
だが、限度を超えてしまったら・・・
有名なTV司会者が番組中に爆死してしまったり、爆死する前に自殺を図ったり。
一介の主婦だって、お気楽にTVを見て笑っていると見えて、その実ストレスをたっぷり抱えているのだ。
現代社会が抱える“”の1つをクローズアップしたような作品だった。
笑える内容じゃないが、作品としては面白味が合って頷ける部分も多かった。

ただ、“ザック主演のコメディ”的な売り方をしたのは、失敗だったと思う。
それを期待して見た人にとっては、外れだという印象が強く残ってしまう可能性が。
哀生龍もそれを期待した一人だが、大して期待してなかった分(苦笑)、路線が違っていてもそれはそれで楽しむ事が来た。

そうそう、原題の「Visioneers」は、どういう意味なんだろう?
見る人?
ジョージのデスクには「VISIONEER」と書かれていたが、役職名? 彼のフロアの監視役?
それとも、細かい字の書類をルーペ付きのメガネをかけて読んでいたが、そう意味での見る人?
それともそれとも、“ヴィジョン”を見る人? 夢とか幻視とか?



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2013年01月10日

魔法の恋におちたら

All's Faire in Love

アメフトのクォーターバックをやっている花形選手のウィル(オーウェン・ベンジャミン)は、全く出席していない講義の出欠表を捏造してもらおうと、ルネサンス文学を担当するショックウォージー教授(セドリック・ジ・エンターテイナー)の最後の講義の終了間際に顔を出した。
他の教授はみんな協力してくれたようだが、ショックウォージー教授は違った。
落第するのが嫌なら、3週間開催される「ルネサンス祭」のスタッフとして働くように、とウィルは教授から命じられてしまう。
嫌だが来年もスターティングメンバーとして活躍するためには仕方が無い。
教授の友人で主催者でもある女王陛下(アン=マーグレット)にまずは会いにいてみると、この祭りの世界のルールに従うようにと言われてしまう。
当時風の衣装を身に着けたスタッフたちが、来場者を色々な形で楽しませる祭りだが、立場には2つのランクがあった。
高貴な特権を味わえる上流階級と、望ましくない仕事を任される下流階級クラス。
もちろんウィルは下流階級クラスの雑用係だ。
横柄で物事を何でも自分に都合良く軽く考える性格で、真面目に取り組まないウィルは、鼻持ちならないランク王子(クリス・ワイルド)にへりくだるなんて事は出来るはずもない。
だが、3週間彼のボスになる先輩庶民のクロケット(マシュー・リラード)の元、何とか雑用係として働くしかない。
そのクロケットは、ウィルの目の前で、森に住む魔女マチルダ(ナディーン・バラスケス)からリリスの呪いをかけられてしまい、“男”の危機!
そんなクロケットは、同じく庶民のジョー(ルイーズ・グリフィス)と良い仲。
そしてジョーのいとこで女優志望のケイト(クリスティーナ・リッチ)は、ウィルと気が合いそうだった。
ところが、ケイトに目をつけたランク王子は、ますますウィルに意地悪を。
おまけに、気に入った男をトレーラーに呼びつけるジャネット王女(サンドラ・テイラー)が、ウィルに目をつけた。
この祭りが終わるまでに、ウィルは少しは人間的に成長できるのであろうか?
そして、それぞれの恋の行方は??

予告を見たときは、もう少しルネサンス祭が面白そうに思えたんだがなぁ・・・
移動遊園地とその的屋のようなアトラクションと言ったら、多少はイメージできるだろうか?
それのランクが低めの催し物。
まるで町内会の夏祭りで、毎年持ち回りで女王や王子の役をやっている。 そんなレベルに感じられてしまった。
アメフト選手として人気者のウィルは、何でも自分の都合のいいように物事は回ると思い込んでいるような、イラッとさせられる能天気野郎。
そんな奴には、この貴族と庶民と言う身分差のある世界で、苦汁を舐め気に入らない相手にも服従する事を覚えるのは良い事かも知れないとは思う。
が、ルネサンス文学の教授がおススメする祭ならば、もう少しレベルが高くても・・・

ストーリーも在り来たりで、キャラの面白さだけで引っ張るには限度があった。
印象的なキャラやキャストも数人いることはいたが、内輪受けのB級コメディを見せられているように感じてしまうところが結構あって、勿体無かったよ。

一時の借り物の身分であっても、他人を顎で使える高貴な身分になってみたいという気持ちは分からないでもない。
「看守と囚人」の実験のように、かりそめの身分ではあっても、貴族になると庶民に対してえらそうに振舞うし小馬鹿にしたりも。
よく「形から入る」って言うが、与えられた役割に大きな影響を受けてなりきってしまう人間って本当に単純で怖いよね。



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2013年01月09日

ザ・マーダー

The River Murders

地区検事長の部下サラ・リチャーズが遺体となって発見された。
12年前に4ヶ月ほど付き合っていた刑事のジャック(レイ・リオッタ)は、殺された場所が関係を持った場所である事に気付く。
関係者とみなされ、容疑が晴れるまでは停職だとラングレー部長(ヴィング・レイムス)に言われ、ジャックは素直に従った。
犯人は、レイプした上に、性器の奥に彼女自身の結婚指輪を押し入れ、更に舌に十字の傷をつけていた。
そんな時、母が事故で亡くなったと知らせが入り、シェフをやっている妻アナ(ジゼル・フラガ)と共に実家に戻り、ジャックは父(レイモンド・J・バリー)と一緒に葬儀に参列した。
その間に、同様の事件が2件あったことがわかり、ジャックのアリバイは成立。
だが実家の傍での同様の死体が見つかり、ジャックは容疑者から外されるどころか、キーマンとなってしまった。
連続殺人事件の被害者たちは、みな過去にジャックと肉体関係があっただけでなく、関係のある場所で殺されていたのだ。
複数の場所で起きた連続殺人事件ということもあり、関心を示したFBIから2人の捜査官がやってきた。
女性のグラヴァー捜査官(メローラ・ウォルターズ)はともかく、彼女の上司の行動分析課のヴコヴィッチ捜査官(クリスチャン・スレイター)が非常に嫌味な男だった。
しかしジャックは捜査には協力的で、DNA採取にも応じたし、過去に性的な関係にあった女性のリストも作った。
定職中の身ではあったが、ジャックは危険に曝されている妻アナやたの女性たちの事を思うとじっとしていられず・・・
そもそも、酔って一夜を共にしただけの女性のように、自分以外に誰も知りようが無い女性まで、一体何故? どうやって知りえたのか?
アナがその答えをくれた。
そして、ショックな事に母の死も、この事件に関係があることが分かった。
ところが、見ず知らずの男性までが被害者となったのだ。
犯人の目的は一体?
犯人が残した聖書の言葉が意味するメッセージとは?

割と早いうちに犯人が誰なのかは分かるが、彼のがなかなか分からない。
聖書の内容を良く知るキリスト教徒ならば、犯人が伝えたい事が早いうちに想像が付くのかもしれないが、哀生龍には、表面的なことは分かってもその真意はなかなか分からず・・・
お陰で、最後近くまで犯行理由が分からず楽しむ事ができた。
ただ、目的が分かったとき、犯人のやって来たことと最後にジャックがやった事は、理解は出来てもすっきり出来なかった
宗教的観点からすると、同情の余地があるのだろうか?
イマイチ後味が悪かったのだが。

性的に関係した女性のリストが100人ほどにもなってしまうような刑事と、落ち着き無く嫌味な事を喋り捲る態度が悪いFBI捜査官。
どちらもちょっと模範的とは言えないから、もう少し2人のやり取りを面白く見せてくれても良かったんじゃないかなぁ・・・(コミカルにって意味じゃなくて)
折角、レイ・リオッタとクリスチャン・スレイターなんだから。
犯人にまつわる部分には力が入っているのに、それ以外のところが結構雑な作りで、主役の2人が頑張っても空回り気味だったのが勿体無かった。



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posted by 哀生龍 at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2013年01月08日

くるみ割り人形

The Nutcracker in 3D
The Nutcracker: The Untold Story


クリスマスだと言うのに、舞踏会で母(ユリア・ヴィソトスカヤ)が歌を歌うため、父(リチャード・E・グラント)と共に外出してしまい、9歳のメアリー(エル・ファニング)はがっかりしていた。
しかし、アルバート伯父さん(ネイサン・レイン)が3体の人形が入った大きなドールハウスと、ナポレオンの帽子を被ったくるみ割り人形“NC”をくれたので、嬉しくなった。
ところが、人形を乱暴に扱う弟マックス(アーロン・マイケル・ドロジン)が、早速NCの口を壊してしまう。
悲しさと腹立たしさでマックスに当たるメアリーをなだめ、アルバートはすぐに人形を修理してやった。
その夜遅く。
目が覚めてしまったメアリーがNCを見に行くと、なんと彼は話しかけてきたではないか。それどころか、少年ぐらいの大きさになって動き出したのだ。
NC(声:シャーリー・ヘンダーソン)には、ある計画があった。
ドールハウスの仲間、チンパンジーのギールグッドとドラマーのスティックと道化師のティンカーと共に、ネズミの王(ジョン・タトゥーロ)を倒そうと言うのだ。
まずはクリスマスツリーの上にいる、雪の妖精にNCとメアリーは会いに行った。
母親そっくりの雪の妖精は、素直にありのままを信じる事をメアリーに教えてくれる。
メアリーのその信じる心が、ネズミの王の母であるネズミの女王(フランシス・デ・ラ・トゥーア)がNCにかけた魔法を解いたのだ。
なんと、木のくるみ割り人形は、おもちゃの国の王子様(チャーリー・ロウ)だったのだ。
だが、それはすぐにネズミの王の耳に入ってしまった。
その上、子供の心や夢を失った大人であるメアリーの父は、アルバートが夢物語を子供たちに話すのも気に入らず、メアリーが必死で説明する昨夜の出来事も信じてくれない
そんな中で、再びくるみ割り人形に戻ってしまったNCは、じきじきにメアリーの家に現れたネズミの王に捕まり、甘言に乗せられたマックスまでも連れ去っていった。
煙工場でおもちゃを燃やして黒い煙でおもちゃの町を覆っているネズミの王の弱点が太陽光だと知ったメアリーは、運良くネズミの王に捕まらなかったギールグッドと共に、おもちゃの国に忍び込んだ

チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」からも多くの曲を使い、ミュージカル風に歌うシーンも多めのファンタジー。
聞きなれたあの曲たちが流れるだけで、ちょっと浮き浮きしてしまうし、それに歌詞をつけて歌っちゃうのも面白いと思った。
残念ながら、個々のシーン、それぞれのキャラは面白いし綺麗なのだが、トータルで見るとなんとなく凡庸な印象が残ってしまった。
あることがきっかけで、夢を失ってしまった父。
純粋・純真にオモチャを大切にし、魂が宿っていることも、それが動き出してもそのまま素直に受け止めるメアリー。
もっと幼く、おもちゃを乱暴に扱ったり、善悪の認識がまだ低く目先の面白い事に飛びついてしまう弟マックス。
大人ではあるが、夢物語がただのファンタジーではない事を知るアルバート。
マザコンでお山の大将のような、威厳の無いネズミの王。
典型的なキャラが、よく知られた物語から大幅に外れることなく物語を進めていく、安心感。
逆にその安心感が、物足りなさに繋がってしまったのかも。
いいキャストが集まっていたのになぁ・・・・
映画観で3Dで見たら、もう少し美しさを楽しめたんだとは思うが、家で見たから”綺麗だなぁ~”止まり。

でも、クリスマスシーズンに子供に見せる作品としては、スクルージのあのホラーテイストの物語よりも、喜んでもらえるんじゃないかな。



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posted by 哀生龍 at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2013年01月07日

フライペーパー! 史上最低の銀行強盗

Flypaper

閉店間際の銀行で、大量の細かい両替を頼むトリップ(パトリック・デンプシー)は、何度も両替方法を変更していた。
嫌な顔もせずに応対してくれている窓口のケイトリン(アシュレイ・ジャッド)は、新婚旅行に行く事になっているらしく、足元にプレゼントをいくつも置いていた。
その和やかな雰囲気を破るように、突然現れた銀行強盗
ハイテク装備でビシッと決めた3人組(メキー・ファイファー、ジョン・ヴェンティミリア、マット・ライアン)と、ラフなチンピラ風情の2人組(ティム・ブレイク・ネルソン、プルイット・テイラー・ヴィンス)が、タイミングを計ったかのように鉢合わせたのだ。
客も行員も動揺したが、強盗たちも焦った。
突如一発の銃声が鳴り響き、客の一人が死んでしまう。
誰が撃ったのかも分からぬまま、緊張が高まる中で威嚇し合う強盗たち。
そんな時に、トリップは突拍子もない事を言い出した。
3人は金庫が狙い、2人はATMが狙い。
それなら、互いに邪魔をせずに自分たちの計画を進めればいいじゃないか!
トリップとケイトリンはもちろん、支店長もマネージャーも他の窓口にいた行員も客たちも一室に入れられはしたが、ただじっと待ってはいなかった。
病気で倒れるものが出たり、薬が切れたトリップの落ち着きがなくなったりするだけでなく、強盗たちの方でも予定外の事態が。
更には、トリップに乗せられて強盗が漏らしてしまった情報から推測すると、この銀行が狙い目である事をリークした黒幕がいるらしい。
この強盗事件は、一体どんな結末を迎えるのであろうか。

パトリック・デンプシー自身が製作にも関わっている作品。
チンピラ強盗2人組や、ジェフリー・タンバーやロブ・ボルティンやロブ・ヒューベルやオクタヴィア・スペンサーやナタリア・サフランや・・・・
個性的なキャストが集まっていて、誰もが何かしでかしそう、なにやら怪しそうで楽しかった。
正直、主役であり狂言回しの役目を担っているトリップが、落ち着かなくてお喋りでついでに頭の回転もいいというキャラだったのが、どうにもウザったくて・・・(^^ゞ

楽しかったのは、ATMを狙ったお惚け2人組。
キャスト的にも楽しませてもらえる事は間違いなかったが、更に面白くしてくれる間抜けっぷりが(笑)
事件の裏幕が誰かなのかも、誰が結局得したのかも、どうでも良くなってしまったぐらい。
普通だったら、彼らのような強盗はあっという間に取り押さえられて捕まってしまうだろうなぁ・・・
全体的にもゆるゆるっとした雰囲気で、トリップの騒々しささえなければ、まったり感が勝っていたに違いない。



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posted by 哀生龍 at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2013年01月05日

2013年の始まり

本年も宜しくお願いします!

ブログの更新の前に、3ヶ月ぐらいサボっていた「哀生龍が見た事がある、お気に入りの俳優&監督の作品一覧」の更新をしました。
タイトルを覚えるのが苦手なので、うっかりダブって借りないためと言う目的もありますし、最近その俳優さんのファンになられた方が出演作品を探す時に参考になったら良いな、と言う密かな目的も。

サボって溜めてしまうと、リストに入れ忘れることもあるから、今年こそはもっとまめに・・・・

そう思ってはいます(笑)


TV出演は、感想を書かない事の方が多いので、特に忘れがち。
とりあえず、ショーンとニコライ・C=W(併せてギレンも)出演している「ゲーム・オブ・スローンズ」を忘れずに見なければ。
3チャンネル契約している割に全然見ていないスター・チャンネルを、今見ないでどうする!(笑)


ブログの更新を週5日にしたら、レンタルで見た作品の感想を溜めがちに・・・
溜めても後で書けばよいけれど、書かずじまいの作品がかなりの数に・・・
昨年は劇場鑑賞分も多かったから、と言う理由もあるんですけどね。
今年はもう少し、ちゃんと見た作品は何らかの形で書き残そうと思います。


と、抱負らしきものを書いてみたしだい(笑)

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posted by 哀生龍 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | 更新情報をチェックする