2013年02月28日

ザ・レガシー

El Dorado
episode:1 失われた地底帝国の謎/episode:2 死者の都“ネクロポリス”
Temple of the Sun/City of Gold


トレジャー・ハンターのジャック(シェーン・ウェスト)は、発掘現場の事故で亡くなったディエゴの遺品を、ペルーの彼の母に届けた。
すると、息子があなたに渡すつもりでいた物だといって、ディエゴの母はジャックに箱に入った包みを差し出した。
家に戻って日開いてみると、それは“エルドラド”とインカの黄金について書かれた古い日記だった。
その分野に詳しいカルロスから情報を得たジャックは、護符を手に入れるため、今は国の文化財である大聖堂が建っている、その聖域の地下を調べた。
護符は簡単に手に入れたジャックだったが、その後がまずかった
カルロスから話を聞いたある男に雇われている元英国特殊部隊(SAS)のグリッソム大佐(ルーク・ゴス)と部下たちや、その地域の責任者であるマタ将軍(フリオ・オスカー・メチョソ)から追われる事になってしまった。
そんなジャックに手を貸してくれたのは、元恋人のマリア(ナタリー・マルティネス)とメソアメリカ研究所長のリカルド。
ただし、手を組んでエルドラドの調査をすることが条件だった。
ジャックは、マリアといわゆるギークのゴードン(エルデン・ヘンソン)を伴って早速調査に取り掛かる。
途中、先住民に捕まったりもしたが、何とか遺跡を見つけた3人だったが、またもやグリッソムの邪魔が入った。
追っ手により遺跡が壊され人が死んでいき、ジャックたちも何度も危険な状態に陥ったが、一歩ずつ着実にエルドラドに近付いていた。
古い資料を調べなおして辿り着いたのは、死者の都ネクロポリス。
グリッソム、将軍、因縁のあるルペ(ヴァネッサ・サバ)も、3人を追ってきた。

TVMだった。
2話に分かれていたが、別々に書くほどの内容が無かったから、まとめてしまった。
お目当てはルーク・ゴスだったから、最初っから内容には余り期待してなかったんだけどね(^^ゞ
でも主人公は悪人顔のシェーン・ウェストだし、いつもいい味を出しているエルデン・ヘンソンも出てきたし、キャスト的には悪くなかったと思う。
いかにもなお安い感じのCGは、この手の作品のお約束ってことで気にしないことに。
とは言っても、もう少しラストシーンは作りこんでくれても良かったと思うけどね。

日本で言ったら、「徳川埋蔵金を探せ!」かな?
色んな人が色んな文献を元に探しが、一向に見つからない。
ますます興味が湧く。
今まで見つかっていないのだから、自分が今から探す場所にある可能性は高くなっているはずだ!
TV物らしく、ジャックがいちゃつくシーンが結構多かったし、カーチェイスだのドンパチだの派手なシーンが多くて、ゆっくりじっくり謎解きするシーンや、トレジャー・ハンターの技術で罠や仕掛けを回避するシーンが貧弱すぎたのがとても残念。

何が一番残念かと言えば、追っ手たちが、無造作に遺跡を破壊する事。
まだ謎解きの途中に破壊されたら、もう金輪際謎は解けないかもしれないのに、短絡的に攻撃してしまうのはどうにかして欲しい。
雇い主も、ちゃんと指示しなきゃダメだろう?
とにかく、グリッソム大佐は短気。
すぐに撃ち殺す。
その性格が災いして除隊になったんだろうけど、この任務には向かないんじゃないか?

逆に、哀生龍的に一番楽しめたのは、そのグリッソム大佐が将軍に屈するシーンだ。
あの屈辱を噛み締める表情が最高だった!!!
ルーク・ゴスのそんな表情は、なかなか拝めないからね♪

字幕では「グリソム」となっていたが、某主任と同じGrissomだったから、勝手に「グリッソム」と書いてしまった(笑)



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2013年02月27日

アーサー・クリスマスの大冒険

Arthur Christmas
Arthur's Christmas Adventure


手紙係のアーサー(声:ジェームズ・マカヴォイ)は、サンタクロース宛の手紙を一通一通読み、心を込めて返事を書いていた。
イギリスのコーンウォール州のグウェンと言う女の子からの手紙には、色んな疑問が書かれていた。 心のどこかでは薄々サンタの存在を疑っているようだったが、それでもまだサンタを信じていて、ピンクの補助付き自転車が欲しいと書いてあった。
現代のクリスマスは、サンタの配下の妖精たちがいくつかの大隊に分かれ、戦略的にプレゼントを配っている。
もちろんハイテクも多用していて、橇の代わりは巨大なS-1だ。
国別対応も完璧。
その晩は、目覚めてしまった子供にサンタが見られそうになる緊急事態が起きたが、チームワークで何とか無事に切り抜けた。
20億個のプレゼントを配り終わり、当代のサンタ、マルコム(声:ジム・ブロードベント)は70年のサンタ人生を終え・・・・ とみんなは思っていたのに、サンタは「71年目が待ちきれない」とスピーチ。
サンタを継ぐはずだった、事実上の総司令官をしている長男スティーヴ(声:ヒュー・ローリー)もサンタ夫人のマーガレット(声:イメルダ・スタウントン)も唖然としてしまった。
そして次男のアーサーも。
釈然としないまま、今年の配達作戦が終了してお開きとなった後で、人的ミスにより配達し忘れたプレゼントが1つ見つかった。
時間は北極時間で5:10amだ。 配達先の日の出は7:39だから、S-1を使わなければ到底間に合わない。 しかし、S-1はすでに今夜の配達で酷使されていて、今飛ばしたら壊れてしまう。
スティーヴの補佐をする妖精ピーター(マーク・ウートン)は、こんなケースが起こる確率を計算し、許容範囲のエラーだと言った。
サンタもスティーヴも、このまま配達せずに終わらせようとする。
どうしてもと言うのなら、クリスマス休暇中に宅配便で届けると、スティーヴ。 5日で届くだろう。
そのプレゼントは、あのグウェンがお願いした物だった。
彼女にさびしい思いをさせたくないアーサーは食い下がったが、2人の気持ちは変わらなかった。
だが、そんなアーサーに救いの手を伸ばしてくれたのは、おじいサンタ(声:ビル・ナイ)136歳。
古い橇“イヴ号”を出してくれた。
トナカイを飛ばす魔法の粉も、オリジナルの直系のトナカイ8頭も一緒だ。
その代わりおじいサンタは、高い所も大きな動物も苦手で、自分には出来ない・無理だと言い張るアーサーも強引に連れ出した
更には、責任感が強いラッピング部門3級の妖精ブライオニー(声:アシュレー・ジェンセン)が、橇に密航してついて来た。
やる気満々ではあっても、地図が古くて方向を間違えたり、各地で目撃されてしまったり、魔法の粉でトナカイ以外のものも浮かせてしまったり。
更には、おじいサンタの目的が、プレゼントを届ける事よりも、息子や孫に自分の手柄を自慢するためだと分かり、アーサーはとてもがっかり。
時間ばかりがどんどん過ぎていく中、何とか手紙の住所に辿り着いたと思ったのだが・・・

公開時、字幕版が無かったからDVDになるのを待って、借りた。
3DCGアニメだが、自宅鑑賞はもちろん2D。
どうせ小さいPCのモニターだから、2Dで十分(^^ゞ

サンタ一家が、なんとなくギクシャクなのも、皮肉っぽくていいね(笑)
昔の“古き良き時代”のやり方も、現代の“時代の最先端”のやり方も、どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、それはただの“手段”なんだよね。
プレゼントの配達が、いつしか「単なる仕事」「完璧に遂行しなければならないミッション」になってしまって、プレゼントと一緒に子供たちに届ける“形の無い素敵な贈り物”の方を忘れてしまったサンタたち。
肝心なのは、大切なのは、“”なのだ!!
妖精たちが何にも勝る戦力なのは間違いないが、彼らも心を忘れてしまったのだろうか・・・ と思われるような言動もチラホラあったが、心配する事はなかった!!
妖精さん万歳!!!
そして、サンタ夫人万歳!!!
ついでに、おじいサンタにも万歳!

アーサーは、確かに純粋で善良で、子供たちがイメージするサンタそのもの。
だが、気弱で自信が無くて、無自覚のまま回りに迷惑をかける、かなりのトラブルメーカーなのも事実。
スティーヴじゃないが、大事な事をしている時には傍に来て欲しくないタイプ(苦笑)
イライラハラハラさせられることも多くて、いい人だけど、余り関わりたくないと思ってしまったよ。

スティーヴの顎鬚が、ツリー型に刈り込んであるのがお洒落!



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2013年02月26日

モンスター・イン・パリ 響け!僕らの歌声

Un monstre à Paris
A Monster in Paris


1910年のパリ。
内気な映像技師のエミール(声:ジェイ・ハリントン)は、友人の配達員、自称発明家のラウル(アダム・ゴールドバーグ)の配達に付き合って、ある教授の家に行った。
生憎本人は出張で不在だったが、助手の猿チャールズに配達してきた肥料を渡した。
そのまま帰れば良かったのだが、来る途中にエミールが新しく買ったカメラで撮影してもらおうと、ラウルが科学者の真似事をしたため・・・
チャールズが突然美声で歌ったり、ひまわりが巨大化したり、2mぐらいの赤い目をした虫のような何かが逃げて行ったり。
今パリは、洪水の水が引かずに困っていた。
洪水被害から人々の目をそらすような出来事を、メイノット長官(声:ダニー・ヒューストン)は求めていた。
そんな彼にとっては、未確認生物による事件が突然多発したのを、願ってもいないことだった。
余りすぐに解決されない事を長官は願っていたが、奔走する生真面目なパテ警部(声:ボブ・バラバン)は、早くも3人の容疑者を捕まえた。
ラウルと、エミールと、猿のチャールズだった。
エミールのフィルムに、一瞬ではあったが巨大なノミが映っていたのだ。
メイノットは容疑者たちを・・・・
キャバレー「ふしぎな鳥」の歌姫、メイノットがアタック中のルシール(声/歌:ヴァネッサ・パラディ)も、初めて間近でその巨大なノミを見た時は恐怖で逃げてしまったが、思いもよらない美声で歌うのを聞き、歌声だけでなく、心も美しいと感じ取った。
そこで、その通りの名であり“正直な心”ト言う意味もあるフランクールと名づけ、自分の楽屋に匿ってやった。 そして衣装を工夫し、フランクール(歌:ショーン・レノン)を人間に仮装させてもやった。
ギターの弾き方もすぐに覚えたフランクールを、ルシールは自分と一緒にステージに上げてデュエットしたのだが・・・・・・
垂れ込みによって情報を得たメイノットとパテは、街のあちこちで騒動を起こしている謎の巨大生物を捕まえるために、「ふしぎな鳥」へ。
ラウル、エミール、チャールズ、そしてルシールは協力し合って、フランクールを助けようとした。

DVDは、インターナショナル版らしい。
元々はフランス語だが、インターナショナル版は英語。
元々は3DCGアニメだが、2D状態で見た。
「オペラ座の怪人」とか「美女と野獣」とか、そんな定番の“不気味な生き物と可憐な女性”との物語。
だがスピード感があり、コミカルな要素もふんだんに盛り込まれていて、アニメではあるが大人も楽しめる仕上がり。
少なくとも、哀生龍はとても楽しかった。
フランス語が苦手な哀生龍にとっては、英語版だったのも良かったんだと思う(笑)

フラウス語版でも、ヒロインのルシールはヴァネッサ・パラディ。
フランクールの歌は、この映画の音楽を担当したマチュー・シェディド。
1910年のキャバレーだから、もっと“いかにもシャンソン”的な曲を歌うのかと思っていたら、非常に哀生龍好みの心地良い局が何曲も♪♪
「モンスター・イン・パリ」とか「ラ・セーヌ」とかが、曲のタイトル?
ショーン・レノンの歌声も、動画でチェックしたマチュー・シェディドの歌声も、どちらも良かったな。
サントラが欲しくなったよ!!

エミールは、映画館のチケット売りをしているモード(声:マデリーン・ジーマ)の事が大好きなのに、内気だからなかなか思いを伝えられない。
ラウルは、愛車“キャサリン”に自分の発明した装置を色々つけてとても可愛がっているが、実は幼馴染のルリールの事が好き。
そんなサイドストーリーも可愛らしくて、微笑ましくて、ニコニコしながら見てしまったよ。
更に心地良かったのは、パテ警部の性格の良さ!!
職務に忠実で、市民のためを思って職務に励んでいる男。
長官の腰巾着じゃないところが、嬉しいポイントだ!!
ところで、長官って、どんな地位の人?

ちゃんと洪水の対処も忘れていなかった!



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2013年02月25日

世界にひとつのプレイブック

Silver Linings Playbook

公開中なので控えめに。

妻の浮気現場に遭遇し、その相手に暴力を振るってしまったため、パット(ブラッドリー・クーパー)は精神病院に入れられてしまった。
母(ジャッキー・ウィーヴァー)が裁判所に掛け合って8ヶ月で退院させたが、両親の元で暮らす事とセラピーを受けることが条件として付いていた。
丁度その頃失業してしまった父(ロバート・デ・ニーロ)は、店を出す資金を稼ぐために、大好きなアメフトのノミ屋を家でやっていた。
高校で社会を教えていたパットもまた、教師の職を失っていた。
その上、家を勝手に売ってしまった妻はパットに接近禁止令も出していたが、自分たちは愛し合っているのだから絶対に縒りを戻せると彼は信じていた。
妻にとっての理想の男になるため、パットは痩せるために黒いゴミ袋を服の上に被ってジョギングに励み、教師である妻が教材に使っている「武器よさらば」などの本も読んだ。
しかし処方された薬を飲もうとしないパットの躁鬱症は、時々彼を以上に興奮させ、暴力的にさせていた。
特に、結婚式の曲であり妻が浮気していた時にかけていた曲でもある「マイ・シェリー・アモール」が耳に入ると、酷い発作を起こしてしまうのだった。
そんなパットを夕食に招いてくれたのは、友人のロニー(ジョン・オーティス)。
彼の妻ヴェロニカ(ジュリア・スタイルズ)とその妹ティファニー(ジェニファー・ローレンス)が同席していたが、何故か不機嫌そうな態度で、途中で帰ると言い出した。
成り行きでパットが送っていく事になったのだが、突然「アメフトのユニフォームが嫌だから、電気を消してセックスしない?」と誘ってきた。
もちろんパットは妻と縒りを戻すことしか頭に無いから断るのだが、ティファニーはそんな彼に平手打ちをかました。
最近夫を亡くした彼女もまたパットと同様に、そのショックで心が壊れてしまい精神状態が不安定だったのだ。
それからたびたびパットの前に現れては、挑発的な態度で絡んでくるティファニー。
パットもパットで、かなり年下であり心に傷も負っているティファニーに対して、思ったまま失礼できつい事をずけずけと言い放つ
だがある日、妻の友人でもあるヴェロニカと共にティファニーも彼の妻に会うことがあると聞き、パットは彼女に手紙を渡して欲しいと半ば強引に頼んだ。
ティファニーが出した交換条件は、ダンスコンテストに出場するためにパートナーになること。
最初はなんだかんだと理由をつけて拒絶しようとしたパットだったが、いざ練習を始めてみると・・・・

原題の意味が全然分からなかった。
プレイブックは脚本と言う意味もあるから、「彼には彼の、彼女には彼女の、人生の脚本がある」と言う意味かな? と勝手に想像もしてみたのだが・・・
その答えは、パンフレットの中に書いてあった。
タイトルの「プレイブック」は、アメフトのフォーメーションとかが書いてある、作戦ノートの事なんだそうだ。
そして、シルヴァー・ライニングは「銀の裏地」と言う意味で、途中は省略するが、ようは「必ずいつか太陽は微笑む」って感じの事を意味しているらしい。

パットもティファニーも、結婚相手に関わるショッキングな出来事がきっかけで、精神を病んでしまった。
方や、強い思い込みだけで暴走中の中年男、方や、過去の出来事や過ちを受け入れ一歩ずつ前進中のまだ若い女。
ブラッドリー・クーパーを中年と言っていいかどうかは別として、ティファニーと比べればもういい歳した大人と言う意味だ。
勝気そうなティファニーを演じるジェニファー・ローレンスがまた、メイクのせいもあるが実年齢より大人びて見えて、まだまだいかれてる言動はあってもパットよりはずっとマシだと感じさせてくれる。
更に、パットの父も、験担ぎもあるのだろうが、物の置き方とかに神経質になる様子が見受けられた。
同じ病院の患者で、勝手に退院しては連れ戻されるダニー(クリス・タッカー)と言う気のいい奴も出てきた。
とにかく自分のことで精一杯の彼らは、自己中心的な発想で物事を見て考えるから、時に人に迷惑をかけたり傷つけたりするような言動を無意識の内にしてしまい、何故相手が怒っているのか理解できずに余計に場の空気を荒らしてしまう。
病院に入院させる方がいいのか、自宅で普通の生活を送りながら治療するのがいいのか、セラピーに通うのがいいのか、薬を飲むのがいいのか、それはその人それぞれに合った方法を選ぶのが一番だとしか言えない。
だがその一番いい方法が、すぐに見つかるとは限らないわけで・・・・
パットとティファニーにとっては、2人の出会いが良い方に人生を転がしてくれて、“ダンス”がある種のセラピーになったのだろう。
そんな2人を家族が受け止めてくれているのが、またいいよね。
たとえ我が子であっても、現実的には受け入れられない・受け止められない親もいるだろうし、家においてあげたくても置いておけない症状の場合もあるだろうから、この映画は“理想の形の一例”だと思えばいいんだろう。
ティファニーがいろんな場面でパットに説教する(彼に腹を立てて文句を言う)のだが、その内容が人生訓のようだったのが印象的。

最初の内は、パットもティファニーも目つきが怪しいと言うか、目の色を無くしていたり、逆に異様な輝きが合ったりと、精神的に危ない感じなのがとても伝わってきた。
そんな2人の目つきや表情が徐々に落ち着きを見せていくようになって、表情にも明るさが戻ってきた感じで、口で説明しなくても少しずつではあっても快方に向かっているのかな、互いにいい影響を与え合っているのかなと、ちゃんと感じ取れた。
元々は別のキャストを考えていたようだが、この二人は凄く良かったと思うよ。

パンフレットには監督の息子さんの事も書かれていて、ビデオを持って押しかけてくる近所の青年が、その息子さんだったそうだ。

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2013年02月24日

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!

Bachelorette

公開中なので控えめに。

レーガン(キルスティン・ダンスト)は耳を疑った。
高校時代からの友人で、当時“ブタ顔”と男子から呼ばれていたおデブで美人でもないベッキー(レベル・ウィルソン)が、恋人デール(ヘイズ・マッカーサー)からプロポーズされたと言うのだ。
すぐさまの大親友、ジェナ(リジー・キャプラン)とケイティ(アイラ・フィッシャー)に電話で報告。
高校の頃は美人で人気者だった“Bee軍団”の自分たち3人がまだ独身なのに、あの子が先に結婚するなんて・・・
それでも3人は、ベッキーの結婚式のブライズメイズに。
もちろん完璧主義のレーガンが、メイド・オブ・オーナーだ。
顔合わせ食事会の手配、ドレスの手配、花の手配、式当日の手配・・・ あれのこれも仕切るレーガンだったが、お堅い新郎方の親戚もいる中でのジェナやケイティのスピーチは、高校時代のノリのままで場の空気を凍りつかせてしまう。
サプライズのストリッパーは、ある一言のためにベッキーを怒らせてしまった。
更にレーガンは、前夜のバチェロッテ・パーティーで楽しむ事しか考えていない2人に、振り回されることになった。
真夜中にベッキーの花嫁衣裳を破いてしまった上に、鼻血まで付けてしまったのだ。
ドレスメーカーに掛け合って代わりのドレスを手に入れたものの、ベッキーが昔からあこがれていたデザインだと知って、急に嫉妬に駆られたレーガンはつき返してしまう。
ファッションの勉強をしたケイティは繕う事ができると言ったが、式に間に合わせるにはミシンが必要だ。
ミシンならあいつが・・・
ジェナの思いつきで3人は、バチェラー・パーティー代わりにストリップ・バーに出かけている花婿とその介添人のもとへ

ガールズ・コメディは苦手なのだが、製作にウィル・フェレルとアダム・マッケイの名があったから、見てみることに。
案の定、哀生龍は乗り切れなかったが、女の本音が見え隠れする感じが楽しい作品ではあった。
ただ、“コメディ”だから、もっとそれぞれのキャラが大袈裟に描かれる物だと思っていたため、少々パンチ力に欠けたような印象を受けてしまった。
どのキャラも、現実味のある設定になっているため、善良な面と同時に、嫉妬や妬みや下心、ドラッグやセックスと言った快楽を求める部分も描かれている。
バランスが良いせいで、逆に特徴が目立たなくなってしまったと言うか見苦しさが控えめと言うか、ちょっと羽目を外しちゃった程度に終わってしまったと言うか。
特に添え物的な男性キャラは、更にあっさりで。
女性キャラの個性を引き立てるにしても、もう少し・・・・と思ってしまった。

完璧過ぎて、男を寄せ詰めない雰囲気のレーガン。
恋人はいるが、“結婚”の気配が全く無い。
デールの友人でベストマン役トレヴァー(ジェームズ・マーズデン)と何かが起きそうな、起き無さそうな・・・(苦笑)
アルコールとドラッグで楽しく騒ぎたいケイティ。
恋人はもちろん欲しいが、セックス先行型のため・・・
新郎介添人の1人で高校時代の同級生ジョー(カイル・ボーンハイマー)がアタックするが、ダサいぐらい真面目で押しの弱い彼の事を、ケイティは名前すら覚えられず(苦笑)
テンション低めの皮肉屋ながら、今回のアクシデントでは一番頑張ったかもしれないジェナ。
一番合いたくないが未だに気になって仕方がない昔の男クライド(アダム・スコット)と、こんな形で再会してしまった彼女は・・・
3人は高校時代の“人気者の女生徒”のプライドと悪癖をまだ引き摺っていて、自称“いい女”のはずなのに結婚できずにいる。
そんな自分の欠点がなんなのか、薄々分かっていてもそうそう変えられない彼女たちは、結婚したいけど出来ない女性たちの見本だ。
物語が進むに連れて、彼女たちの良い面が見えてくるし、少しずつではあるが“内面的に可愛い女・魅力的な女性”に変わっていくところがいい。
まだまだハッピーエンド・ハッピーウェディングには遠そうだが、そこで映画が終わるのも丁度良いさじ加減だと思う。

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posted by 哀生龍 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(2) | | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

アタック・ザ・ブロック

Attack the Block

モーゼズ(ジョン・ボイエガ)をリーダーとする、ペスト(アレックス・エスメイル)、デニス(フランツ・ドラメー)、ジェローム(リーオン・ジョーンズ)、ビッグス(サイモン・ハワード)の5人は、自分達が住む貧しい公営団地をシマとする不良少年グループだ。
その晩も、近くの路上で偶然出くわした女性サム(ジョディ・ウィッテカー)からバッグや指輪を奪い取った。
と、その時。
空から何かが落ちてきて、高級車の屋根を突き破った。
ついでにとその車の中を漁ろうとすると、中には猿のような何かが!
モーゼズは顔を引っかかれて一瞬怯んだが、みんなで追い詰めてぶっ殺してやった。
地球を征服しに来たエイリアンかも知れないが、上等じゃないか!
5人は意気揚々と屍骸を団地に持ち帰り、いつもネイチャー番組を見ている最上階のロン(ニック・フロスト)に見せた。
ロンにエイリアンのお墨付きをもらうと、これを使って金儲けをしようとますます盛り上がる。
モーゼズは、この屍骸を一番安全な場所、ロンのボスであるハイハッツ(ジャメイン・ハンター)が大麻を栽培している部屋に置かせてもらうことに。
ところが、エイリアンはその一匹だけではなかった。
次々と隕石らしき物が降って落ち、様子を見に行った5人の前に現れたのは、さっきよりも3倍大きく見た目もかなり違う凶暴なエイリアンが。
それも、何匹も
1度は逃げたものの、大人も警察も当てにできないから、不良少年たちは自分たちで自分たちのシマである団地を守るために、エイリアンに立ち向かうのだった。

タイトルの“ブロック”というのは、つまり彼らの“シマ”、彼らが住む団地のこと。
そして、彼らにとっては大人のハイハッツも、この一帯をシマとしてドラッグを売りさばいている。
少年たちが自分の邪魔になるのなら、ハイハッツは相手が少年であっても銃を向けるような男だ。
そして、不良少年予備軍というか、モーゼズたちに憧れ真似をする2人のチビッ子もいる。

フルCGのクリーチャーやチャチなCGによる爆発とか地割れとか洪水とかを良く見かけるが、このエイリアンは“ぬいぐるみ”感がいい(笑)
それほど怖そうに見えないのに、うじゃうじゃ増えてくると・・・・
それに、見かけ以上にヤバイ感じだった。
少年たちを狙って追って来るらしいエイリアンたち。
最初のあの一匹を殺してしまったためだ、と気付く。
じゃ、何故殺した彼らを追うのか? 何故彼らが殺したと分かるのか?
ちゃんと、科学的に説明がついていたよ。

不良少年たちの善良な面が、グッと来ちゃったよ!
悪ガキたちなりの友情とか、仁義とか、男気とか・・・
格好良過ぎるじゃないか!!!
状況が分かっていない姦しい女の子たちや、ハッパで頭が鈍重になっているようなロンや彼のお客さんブルース(ルーク・トレッダウェイ)が、少年たちの良さを輝かせてくれていたしね。

リーダーらしい落ち着きと責任感が渋い、モーゼズ。
そして、彼らの中では小柄な白人少年ペストが、特にお気に入り。
誰かを思い出す、と思いながら見ていたのだが、多分、キーラン・カルキンに雰囲気が似ていたんだじゃないかと。
顔というより、全体的な雰囲気。
それから、フェレ・マルティネスにも、どこかちょっと・・・・



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2013年02月21日

ヘザース

Heathers
ヘザース/ベロニカの熱い日


その高校のクィーン・ビーは、3人のヘザー
ヘザー・チャンドラー(キム・ウォーカー)とヘザー・マクナマラ(リザンナ・フォーク)とヘザー・デューク(シャナン・ドハーティ)は、成績の良いベロニカ(ウィノナ・ライダー)をいいように使っていた
望んで取り巻きのようになっているわけではなかったが、かといって逆らう事も出来ずにいやな事をやらされているベロニカを、呆れたような目で見ていたのは最近転校してきたジェイソン・ディーン(クリスチャン・スレイター)、通称J.D.だった。
黒い服、左耳にピアス、ピストル、バイク・・・  J.D.は無法者タイプだ。
いい加減、ヘザーを殺してやりたいほどうんざりしたベロニカは、ヘザースの中でもリーダー格のチャンドラーに、彼と一緒に仕返しをする事にした。
だが、まさか、本当に死んでしまうなんて。
困った2人は自殺に見せかけた。
彼女が死んで何が変わったか
残りの2人のヘザーの内の1人がリーダー格になっただけだった。
ベロニカとJ.D.が次に復讐をしたのは、ジョックの2人、見栄を張ってベロニカを貶めるような噂を流したラム(パトリック・ラビオートゥー)とカート(ランス・フェントン)だ。
今回も、ベロニカは脅すだけのつもりだったのだが、J.D.は・・・
その上、死んだ事が、生前よりもその人物に深みを与える事にベロニカは気付いた。
更には、悲劇を利用する人や食い物にする人も出てきたし、触発されて自殺を図る人までも。
とうとうJ.D.にも嫌気がさしたベロニカ。
自分自身が自殺に見せかけられて殺される前に、自殺してやろうか・・・

1988年の作品。
クリスチャン・スレイターとウィノナ・ナイダーは、確かに若くて細くてすっきりしているが、ほぼ今も印象が変わらないところにまず驚いた。
2人のキャラクターの立ち位置が徐々に変わっていく・二人は協力関係にあるようで実際は方向が微妙にずれている・殺人事件を起こしながらそれほど罪悪感を覚えていない・・・
青春ブラックコメディとこの2人が案外ハマっていて、服装なんかは古いが、作品的にはそれほど古く感じなかった。
と言うか、この高校生のヒエラルキーは、今も変わってないんだよね。

高校の人気者として描かれる場合もあれば、性格の悪い権力者として描かれる場合もある、男子の花形スポーツ選手の「ジョック」と女子のトレンド・リーダーの「クィーン・ビー」。
その周りには、ヒーローの相棒にあたるサイドキックや、太鼓持ちや単なる取り巻きパシリがいる。
相手にされなかったり馬鹿にされたりする、いわゆるオタクのナードやギーク、独特の雰囲気を出して権力者を寄せ付けないゴス。
最下層には、負け犬と言うよりジョックやクィーン・ビーがターゲットに決めた「虐められ役」がいる。 ちょっとしたきっかけで、誰でも虐められ役にされてしまう可能性がある。
転校生でも、初日にどこかの階層に入ってしまう(入れられてしまう)子もいれば、上手く立ち回って枠の外から力関係を見極めるような子もいる。
J.D.は後者であり不良タイプってことで、何かつけ入れられる失敗を犯さなければ、ずっとヒエラルキーの外に居続けることが出来るタイプ。
ベロニカは、望んでクィーン・ビーの傍にいるわけじゃないが、今もチョコチョコ虐められているぐらいだから、もしヘザースに嫌われたらその瞬間から最下層に落とされるタイプ。
運が良くて、ナードな秀才のランクかな?

映画やドラマを見る限り、日本よりもアメリカはそのヒエラルキーが目で見て分かるほど出来上がっているみたいだから、高校生活をずっとその階層を意識しながら暮らすなんて、辛いよね。
殺したくなるほど嫌な思いをしているんだろうな、と同情したくなる。
殺さない代わりに自殺してしまう場合もあるし。
ベロニカのそんな気持ちに便乗し、J.D.の方は憂さ晴らしをしているだけにも見えた。
親が名の知られたディーン建設の社長で、そのせいで転向も多かった。
友達もいないし、尖がってないと潰される危険も常にあったのだろう。
だからと言って彼らのやった事は肯定できないが、これは青春ブラックコメディと言う事でその部分を楽しんでしまっていいと思う。

皮肉な事に、最強の権力者も、死んでしまえば、直前まで彼・彼女を崇拝していた奴らはみんな手のひらを返し、すぐさま次の最強権力者に鞍替え。
逆に、死んでしまった事で、大人たちは彼・彼女を称えたりみんなで悲しみに浸ろうと働きかけたり、と性格の悪い嫌な奴らも突如善良なる魂に昇華してしまうことも。

今も余り変わってないことが、一番のブラックジョーク?



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2013年02月20日

ハングリー・ラビット

Seeking Justice
Hungry Rabbit


地元のオーケストラでチェロを弾いているローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)は、練習の帰りに何者かに暴行を受け病院に運ばれた。
ショックを受け呆然と病院の待合室で座っていた夫で高校の国語教師のウィル(ニコラス・ケイジ)は、2年前に同じ経験をしたと言う男に声をかけられる。
そのサイモン(ガイ・ピアース)が言うことには、ローラを襲ったのは最近仮釈放されたレイプの常習犯らしい。
犯人にやけに詳しいどころか、自分が“解決”するとまで言ったその男は、とある正義の組織を代表して来たのだそうだ。
簡単に言ってしまえば、無料で代理殺人を引き受ける組織。
見返りは、後で頼みごとをするぐらい。 電話をかける等の簡単な手伝いだ。
この男を信じていいのか?
代理殺人など頼んでいいのか?
悩んだ末、ウィルは・・・
2人で乗り越えようと妻ローラを励ますウィルは、神経質になっている彼女に頼まれ鍵を替え窓に格子を付けてやったが、彼女はそれだけでは安心できない。
ウィルは家に銃を置く事を嫌がったのだが、彼女は自分で銃の撃ち方を習い、自分の銃を手に入れるのだった。
そして半年が経った。
あのサイモンから連絡が。
ウィルは彼から、指定の日時の指定のポストに投函して欲しいと、封筒を託された。
確かに簡単な手伝いのようだった。
しかし、本当の“手伝い”は・・・・
ウォルザックと言う性犯罪者を事故に見せかけて殺すように迫られたウィルだったが、自分には出来ないと実行を拒んだ。
すると、サイモンはどこにでも現れた。
高校にも、ローラと2人で食事をするレストランのテーブルにも、家の中にまでも・・・・
ある日ジャーナリスト殺しの犯人として連行されたウィルは、サイモンの“正義の組織”の本当の恐ろしさを知る事となった。

もし最初の接触時にきっぱり断っていたら、どうなっただろう?
そのまま何事も無く終わっただろうか?
ローラの証言から似顔絵が作られても恐らくは犯人の捜査に時間を要し、裁判になってからもローラは辛い証言をしなければならないだろう。
何年も事件を引き摺る事になることにはなっても、殺人組織とは関わらずに済む方がいい。 理性的にはそう思う。
しかし、事件直後の精神状態では、早く犯人を・・・・と思ってしまってもしょうがないこと。

もしその組織が、代理殺人に金を求めるようなよくある取引形態をとっていたら?
この組織の姑息で巧妙な所は、依頼者を上手く取り込み共犯者にしてしまうシステムだ。
もちろん、代理殺人を頼んだ時点ですでに共犯者なのだが、弱者である“元被害者・元被害者の家族”にもっと分かりやすい形で犯罪に加担させてしまう事で、自分たちの身の安全・組織の安全を守っているんだよね。

早いタイミングでからくりを観客に明かし、それを知らない主人公がドツボにハマり追い詰められていく様子をハラハラしながら見守る、と言う構成の作品がある。
観客は精神的安全圏から、主人公の危機を楽しむことが出来る。
逆にこの作品のように、観客にもからくりを明かさず、観客も主人公と一緒になって先の見えない不安や得体の知れない恐怖を味わうタイプもある。
最初は、サイモンや明らかに組織に人間だと思われる分かりやすいキャラが、ウィルの周りに姿を見せていた。
しかしその内、“普通の人”も無関係じゃないかもしれないと分かってくる。
誰が組織と関わりがある人間なのか、組織に頼ってしまったために組織に取り込まれてしまった“普通の人”が自分の周りにどれほどいるのか。
知り合いにの中にも?
精神的に追い詰められていく感じが心地良くて、思っていた以上に入り込めた!
もしコラス・ケイジ扮する国語教師が、突然戦い慣れているように見えるキャラに豹変したらつまらなかっただろうが、出来るだけ危険には近付かない、逃げられそうなときはとにかく逃げる、そんな“普通の人”だったところが良かったね。

「The Hungry Rabbit Jumps」(空腹の兎は跳ぶ)
組織に関わる人の間で交わされる合言葉。
この言葉が意味するところは・・・・
原題は「Seeking Justice」(正義を求める)
サイモンが自分たちの組織の説明を正義の組織だと説明するときに、この表現を使っていたと思う。

その他の登場人物の覚書。
ザンダー・バークレイ、ジェニファー・カーペンター、ハロルド・ペリノー、ウェイン・ペレ、ディクラン・トゥレイン、ジェイソン・デイヴィス・・・



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2013年02月19日

ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀

Hindenburg

公開中なので控えめに。

1937年のドイツ。
ツェッペリン飛行船会社の設計技師マーテン・クルーガー(マクシミリアン・ジモニシェック)は、アメリカ領事館でのパーティーで、その日自分の命を救ってくれた女性ジェニファー(ローレン・リー・スミス)と再会した。
彼女はアメリカの石油会社の社長令嬢で、母ヘレン(グレタ・スカッキ)と同行していたのだ。
そして、ドイツ貴族の息子フリッツ・リッテンベルク(アンドレーアス・ピーチュマン)の婚約者でもあった。
ヘレンは、夫がヘリウムの輸出解禁に向けて奔走していると言い、ツェッペリン飛行船会社のフーゴ・エッケナー会長(ハイナー・ラウターバッハ)も、もちろん水素ガスを使っていても安全ではあるが、不燃ガスのヘリウムの購入は悲願であり、ドイツ空軍総司令官のゲーリングも後押ししてくれていると言った。
そんな時、アメリカからジェニファーの父であるエドワード・ヴァンザント社長(ステイシー・キーチ)が倒れたとの知らせが。
翌日、母娘はツェッペリン飛行船会社のヒンデンブルグ号でアメリカに帰国する事になった。
しかし、エドワードからフーゴに、内密の連絡が入る。
妻と娘をヒンデンブルグ号に乗せないでくれと言うのだ。
残念ながら、間に合わなかった。
フーゴから二人を下船させるように指示されたマーテンを、フリッツがトイレで襲ったからだ。
揉み合う中で不運にもフリッツは死に、マーテンは殺人の容疑者として追われることに。
何とかヒンデンブルグ号に潜り込んだマーテンは、フリッツが死に際に明かした、飛行船に仕掛けられた爆弾を探すのだが・・・

実際にアメリカで着陸直前に爆発してしまったヒンデンブルグ号を題材に、何故爆発したのか、謀略があったのか、と言った視点で描かれた作品。
TVMだったとは・・・
IMDbによると、日本公開版は110分だが、180分ものらしいぞ!
更に言えば、ドイツ語の作品?
日本公開版では、英語吹き替え?
どうりで、冒頭のシーンで口の動きに違和感を覚えたわけだ。
せめてドイツ人同士の会話はドイツ語にして欲しかったなぁ・・・・
エッケナー会長の声なんか物凄く好みの声だったから、ドイツ語で聞きたかったよ。

ヒンデンブルグ号を巡って、諸々の思惑が交錯していた。
ナチスドイツは、ヘリウムと一緒にあるものの輸出解禁を狙っていた。
ヘリウムの輸出解禁には、水素ガスの危険性を示すのがわかりやすく、それには爆破事故が・・・
また、飛行船には身分を隠してアメリカに脱出をしようとしている、ユダヤ人一家が。
そして、同乗していたゲシュタポは、その一家に疑いの目を向けている。
地上では会長よりも立場が弱く、船上では船長よりも立場が弱い社長の胸の内。
なんとしても定刻通りに運行したい、船長の意地。

見知った顔もチラホラいたが、今回は俳優目当てではなく、単純に飛行船目当てで見た。
昔からなんとなく好きで、以前、グラーフ・ツェッペリン号の大きなジグゾーパズルを飾っていた事もある。
学生の頃にTVで見たと記憶しているのだが、映画「ヒンデンブルグ」のラストが物凄く強く印象に残っているんだよね。
カラーの映像が、爆発の瞬間から白黒に変わり、実際の事故の記録映画へと続いていく。
大きいとは思っていたが、グランドピアノまで積まれていたのはかなりの驚きだったし、後十数分あれば全員無事だったかもしれないという間の悪さもショックだった。

その作品のインパクトの強さがまだ哀生龍の記憶にあったから、今回の作品を見てもほとんど衝撃は無かった。
それどころか、映像が美しく炎の描写が素晴らしかっただけに、逆に“作られた映像”という印象を受けてしまって・・・
ロマンス的な部分や陰謀の部分が複数同時進行していて、なんとなくまとまりに欠けた感じもあったし。
それは1時間分ぐらい削ったせいで、編集が粗くなったとか?

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2013年02月18日

レッド・ライト

Red Lights

公開中なので控えめに。

大学教授のマーガレット・マシスン博士(シガーニー・ウィーバー)は助手のトム・バックリー博士(キリアン・マーフィー)と共に、物理学者として多種多様な超常現象の謎を解明してきた。
異常な現象に悩まされる一般の市民からの依頼に応じる事もあれば、イカサマ霊能力者の嘘を暴く事もある。
そんな彼らの地元に、30年以上前に注目を浴びた盲目の超能力者、スプーン曲げや透視、念写や空中浮遊をやってのけるサイモン・シルヴァー(ロバート・デ・ニーロ)がやって来ることになった。
トムは彼を調査しようと意気込むが、マーガレットは興味を示さないどころか、断固拒否。
危険だとまで言うではないか。
サイモンが全盛期の頃、まだ若かったマーガレットは彼に挑んだが、彼の超能力のからくりを見破る事が出来なかっただけでなく・・・・
しかしトムは彼を調査しようと、一人で会場に潜入した。
いつものように隠し部屋に入って調査のための機器のスイッチを入れると、見えないはずのサイモンがステージ上からトムに目を向け、その直後に会場中の電気系統がショートしてしまった。
さすがにその現象には驚愕したトムに、さらなるショッキングな出来事が。
トム自身を襲う不可解な現象の数々。
そんな折、大学ではマーガレットの同僚で、彼女とは別の角度から超常現象にアプローチをしているポール・シャクルトン博士(トビー・ジョーンズ)が、サイモン・シルヴァーを招いて彼の超能力を科学的に検証する事になった。
ポールに何とか立ち会う事を承知させたトムは、教え子のサリー(エリザベス・オルセン)とベン(クレイグ・ロバーツ)にも手伝わせて、実験の様子を録画したビデオを詳細に調べるのだった。

何を書いてのネタバレになりそうだから、物語については触れないように注意しようと思う。
サイモン・シルヴァーに関する事を含め、いくつかの謎(秘密やカラクリ)はすぐに分かったが、最後の最後に明かされるある事柄については、疑う以前に全く着目していなかったポイントだったから、「やられた!!!」と気持ち良く驚く事ができた。
哀生龍は、手品やパフォーマンスとしての超能力の類は、どんなタネや仕掛けがあるんだろうと見破ってやるぞ、と言う意気込みで見るタイプ。
子供の頃からそうだった(^^ゞ
タネや仕掛けが分かっても分からなくても、勝った負けたじゃなくて、どっちにしろ結局は楽しいんだけどね。

はっきり言って、これはキリアン・マーフィーを楽しむ映画だ。
シガーニー・ウィーバーだけでなく、ロバート・デ・ニーロですらも、キリアン(トム・バックリー博士)を引き立たせるための存在だったと言ってしまおう。
サイモン・シルヴァーの存在が大きければ大きいほど、惹き付けられるキャラクターであればあるほど、トム・バックリーという存在が生きてくるんだよね。
キリアンの持ち味である、繊細な部分と感情に走る部分、印象的な瞳、いっちゃっているような表情と哀しそうな表情・・・・ 色んな部分が見られて楽しかった!!

レオナルド・スバラグリアは、何度見ても顔を覚えられない。 (・_・)ヾ(^o^;) オイオイ
今回も出ていると分かって見ていたから、レオナルド・パラディーノ役が彼だと気付けたようなもの。
以前は、もっと顎の線が細かったんじゃないか?
胡散臭い役柄ということもあって、同じ年の頃のジョン・タトゥーロのようだった(笑)
そう言えば・・ 「木曜日の未亡人」の感想は書かず仕舞いだったなぁ・・・・

この作品を見ようと思った要因の内、一番大きなウエイトを占めていたのは、撮影監督がシャビ・ヒメネスだと言う事。
プログラムに“初期に撮ったジョルディ・モリャ監督の短編『Walter Peralta』(93)でエルサレム国際映画祭の最優秀撮影賞を受賞。”と紹介されていたのが、個人的に物凄く嬉しかった!
哀生龍は、大好きなスペイン出身の俳優が5人いる。
別格のホルヘ・サンス。
どんなキャラを演じるのかいつもドキドキさせてくれる、フェレ・マルティネス。
誰にでも安心して紹介できる、アントニオ・バンデラスとエドゥアルド・ノリエガ。
そして、芸術家肌のジョルディ・モリャ。
彼はIMDbによると短編2作、長編3作を監督している。
初長編監督作品は見たことがあるのだが、短編はどこで見ることが出来るのだろうか?
何かのDVDに入っているのだろうか・・・
・・・おっと、脇道に逸れ過ぎた。

で、シャビ・ヒメネスの話。
哀生龍にとって、撮影監督目当てで映画を見たくなる人はシャビ・ヒメネスぐらいなのだ。
出会いは、ホラーだった。
哀生龍は大のホラー嫌いなのだが、「ネイムレス 無名恐怖」を見て、物凄く怖かったのに監督のジャウマ・バラゲロと撮影監督のシャビ・ヒメネスの組み合わせにハマってしまった。
「ダークネス」「機械じかけの小児病棟」も怖くて仕方が無かったのだが、それでも好きなんだよね。
ヒメネスの撮る映像は、この作品でもキー・カラーとなった「」、そして「」がとても印象的。
構図じゃなくて、この色にやられてしまうのだ。
たとえば、「10億分の1の男」は赤、「マシニスト」は青。

それにしても、思っていた以上にホラーっぽい“ドキッとさせる演出”があって、その手の演出が苦手な哀生龍はかなり(内心)ビビらされてしまったよ(^^ゞ

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2013年02月15日

トト・ザ・ヒーロー

Toto le héros
Toto the Hero


自分は、同じ日に同じ病院で生まれた近所のアルフレッドと、病院の火事で取り違えられた
アルフレッドの物も人生も、本当は自分の物。
彼に人生を盗まれた
子供の頃からそう思っていたトマは、老人になった今もそう信じていた。
アルフレッドの家のようには裕福じゃなかったが、トマには仲の良い両親、大好きな素敵な姉アリス、少しとろいけど可愛い弟ヤレスタンがいる。
だがある嵐の晩、パイロットの父の飛行機が消息不明となってしまった。
大きなスーパーマーケットを開店するアルフレッドの父に頼まれた、英国からジャムを運ぶ仕事だったことから、ますますアフルレッドを憎むようになったトマ。
夏、アリスはやつれた母に「自分とトマはサマーキャンプに行くから、心配しないでドーバーに行って」と、父を捜しに行くようにと促した。
母とヤレスタンが出かけると、2人はキャンプには行かず、母は臥せっていると嘘を吐いて自由で楽しい日々を過ごす。
だが、その間にアリスはアルフレッドと仲良くなってしまった。
姉に恋心に似た感情を持っていたトマは、ショックを受け、放火する約束だったのに嘘をついたとアリスに当たる。
アリスはトマの信頼を取り戻すために、約束通りアルフレッドの家に放火し、そのまま姿を消してしまった
大人になったある日、アリスにそっくりな女性を見かけたトマ。
名前も違っていたし、すでに人妻だったが、そのエヴリーヌとトマは恋に落ち、駆け落ちをしようと・・・
そして今。
TVでアルフレッドのニュースを見たトマは、老人ホームを脱走した。

タイトルは何度も目にしていたが、見るチャンスが今まで無かった事から、借りて見た。
フランス語だったとは・・・・(苦笑)
何度も出てくる、トマにとっては幸せだった家族の象徴、大好きな父の思い出である、シャンソンの「ブン」。
歌詞は知らないが、トマの不幸な人生と裏腹に、その曲は明るく楽しい曲調。
その明るく可愛く陽気な雰囲気に包まれたまま進行する、シニカルなストーリー。
子供の頃の幼い恋心で終われば、両親の身に起きた不幸だけで済んだかもしれなかったのに、大人になってからもずっと姉アリスに対する恋心を抱き続けていたトマ。
何よりも不幸だったのは、今の自分の人生は自分の物じゃないと信じ続けた事。
子供の頃は、自分が持てないオモチャを持ち素敵な大きな家に住むというだけで羨望の的だろうが、大人になってからもずっとアルフレッドを羨み、彼の人生こそが自分の人生だと思い続けたトマの不幸。
何故にそこまで執拗に思い続けたのか、それが良く分からない。
姉弟じゃなければ、大好きなアリスと結婚できるから?
そのラストも・・・
最後まで、アリス(アリスに良く似た女性)のために・・・

タイトルの、「トト・ザ・ヒーロー」は、トマが大好きなTV番組のタイトルで、トトは名探偵。
父を探し出して救いたい。
姉を探し出して再び2人で幸せに暮らしたい。
トトのようになりたかったトマの物語。



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2013年02月14日

デビル 孤高の暗殺者

Saluda al diablo de mi parte
Greetings to the Devil


2005年にコロンビア議会が採択した「正義と平和法」。
それは、武装組織の解散を促すものであるため、解散の見返りとして恩赦が与えられた。
失業中のアンヘル(エドガー・ラミレス)のアパートに娘アンヘラ(マリア・ルナ・ベルトラン)が泊まりに来ていたその朝、ドアに血で「人殺し」と書かれた。
彼もまた、恩赦になった元ゲリラだったのだ。
その晩、アンヘルは娘と共に拉致に遭った。
意識を取り戻したアンヘルの目の前にいたのは、彼とその仲間が1230日もの間穴に閉じ込めていた男、レデル(リカルド・ベレス)。
レデルは、デビルと呼ばれていたアンヘルに、かつての仲間を72時間以内にその手で殺さなければ、娘の命は無いと言った。
動物用の追跡装置を打ち込み、部下のルイス(アビ・デ・アブレウ)に監視と盗聴をさせるというレデルは、ある方法により元ゲリラのアンヘルに対して自分がどれほど本気であるかを見せ付けるのだった。
1人目は、カランサ(フアン・カルロス・バルガス)。
彼には自分と同じように小学生の娘がいたが、躊躇ってはいられない。
2人目は、警察署の中にいた。
追い詰めたものの殺し損ねてしまい重傷を負ったアンヘルは、信頼するセルヘ(パトリック・デルマス)の家に何とか辿り着き・・・
アンヘルは、自分の命よりも大切な愛娘アンヘラを救うことができるのであろうか。

レデルがインタビューに答えるシーンが2回出てくる。
2005年にコロンビア議会が「正義と平和法」を採択したのは、本当の事。
この法律の問題点を、皮肉交じりに指摘するレデル。
しかし・・・
かつてゲリラによって穴の中に何年にも亘って監禁されたレデルは、彼自身を殺さないゲリラによって大切な人の惨殺死体を見せられた過去を持つ。
積年の恨みが、彼から善良な心を奪ってしまったのだろうか。
“デビル”達によって、彼もまた“デビル”になってしまった。
そんな、苦々しさが残る物語だった。

人質にしたアンヘルの面倒を見させられたのは、レデルの妹エレナ(カロリーナ・ゴメス)。
アンヘルに対しては「自業自得だ」と言い放った彼女だったが、犯罪者の娘に生まれたこと以外に罪の無い少女アンヘルに対しては・・・
兄の冷酷な計画についていけなくなる妹。
監禁されていないエレナには、たとえ妹であっても自分が経験したことや自分の気持ちなど分かるはずが無いと、キレる兄。
そもそも、アンヘルがゲリラだった頃にやってきた悪辣な所業の数々があって、今に至っているんだから、エレナが言うように悪いのはアンヘルたちゲリラ。
それは分かっているが、どうしてもレデルの方が正気を失った悪人にしか見えない。
レデルがどんな酷い仕打ちを受けてきたのか、回想シーンの映像ははっきりとは惨たらしい場面を見せなかったり、ほとんどがレデルの口から語られる事だったりしたため、インパクトが弱かった。
それに対し、今目の前で起きているアンヘルに対する復讐の様子は・・・
この違いが寄り一層、アンヘルに気持ちをそわせてしまう要因になったのだろう。

そもそも、アンヘルというキャラが哀生龍好みだったし。
寡黙で、痛みも苦しみも憎しみも・・感情の起伏がほとんど表には出ず、今の彼にとっては娘が全てと言った様子。
ラストの展開がまた・・・
ネタバレになるから書かないで置くが。
「新しい法律によって恩赦になった悪人をヒーローにしちゃいけない」と思う一方で、「でもやっぱりアンヘルは格好いい男だ」と思う自分がいるんだよね。



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2013年02月13日

悪人に平穏なし

No habrá paz para los malvados
No Rest for the Wicked


公開中なので控えめに。

飲んだくれのサントス(ホセ・コロナド)は、閉店だからと追い出されるまで粘っていた。
泥酔状態のまま、明かりがついている店を見つけて入り、店の人間に絡み揉めた挙句、3人を射殺してしまった。
IDの入った財布や携帯電話等を盗り、事務所からは店の防犯カメラのディスクを奪い・・・
そんなサントスは、失踪人捜査課の刑事だったのだ。
そして、店から1人、目撃者だと思われる男が逃げたのを知ったサントスは、後を追った。
ある事件で左遷されるまでは敏腕捜査官だったサントス。
自分の起こした殺人事件の証拠隠滅を目的とした追跡だったが、その過程で大きな麻薬取引ネットワークに辿り着いただけでなく、巧妙に隠されたそこで生まれた金の流れる先までもを嗅ぎ出した。
しかし、チャコン判事(エレナ・ミケル)と共に殺人事件の捜査をしていたレイバ刑事(ホアンホ・アルテロ)は、ある防犯カメラに映っていた男がサントスだと気付いた。
サントスは、殺人犯として掴まってしまう前に、テロリストの計画を潰す事ができるのであろうか。

時間の関係で映画祭での鑑賞を見送り、一般公開を待っていた作品。
海外版のスペイン映画でお見かけした事があるホセ・コロナドだが、主役の作品を見るのは初めて。
落ちぶれた中年刑事の哀愁と男臭さ、作品その物が持つハードボイルド・テイスト。
映画としては、そんな部分がとても好みにあって楽しめたのだが、この背景にはシリアスな事情が。
2004年にマドリードで起きた同時多発列車爆破テロ事件が元になっていると、チラシやパンフレットに書いてあった。
このテロ事件そのものはイスラム過激派によるものだったが、スペインにはバスクの過激派「ETA」が存在するし、今回初めて知ったのだが監督のエンリケ・ウルビスはバスク人だそうだから、監督にとってはこのような事件は他人事ではないのだろう。

腐った悪徳警官
自分自身のために証拠を隠滅し、捜査をし、偶然なのか必然なのか大きな事件の計画に行き当たった、インモラルな元敏腕刑事がとった行動。
許されてはいけない、許されるべきではない殺人事件の犯人であると同時に、蛇の道はヘビ的な感覚で“犯罪”に辿り着く本能を持つ男。
悪い奴ほど魅力的に見えてしまうのは、困ったものだ。
正しい行いをする人は、ルールを守りきちんと手順を踏み手続きをしながら進むから、悪に辿り着くまでに遠回りをする事になったり余計な時間がかかったり。
悩ましい所だ。

テロリストも悪人。 サントスも悪人。 職務を果たせない(果たさない)警察関係者も、結局は悪人になってしまうのだろう。
正義の鉄槌に怯え、自分の不始末が明るみに出ることに怯え、自分の手抜きが多勢の被害者を生むことになるのではないかと怯え、悪人たちは平穏を得る事ができないのだ。
ってことであってる?

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2013年02月12日

PARKER/パーカー

Parker

公開中なので控えめに。

プロフェッショナルな強盗パーカー(ジェイソン・ステイサム)は、恋人クレア(エマ・ブース)の父ハーリー(ニック・ノルティ)から紹介されたメランダー(マイケル・チクリス)と彼の仲間、カールソン(ウェンデル・ピアース)、ロス(クリフトン・コリンズ・Jr.)そしてハードウィック(ミカ・ハウプトマン)と共に、オハイオ・ステート・フェアを襲撃した。
一般人には危害を加えないはずだったのに、メンバーの1人が計画を軽んじたため・・・
それでも予定通りの金を手に入れて成功を喜ぶメランダーたちは、この金を元手にした何倍もの大きなヤマを計画していると、パーカーに持ちかける。
しかしパーカーは、最初の計画通りに今回の金を山分けにして終わりにすると言って譲らない。
怒った4人はパーカーに銃弾を浴びせ、車から飛び降りた彼に止めを刺した。
しかし、パーカーは死んではいなかった。
仮を返し、分け前をきっちり精算してもらうのが道義。
4人のバックにはシカゴの大物がついている上、メンバーの1人が甥っ子だと知っても、パーカーは引こうとしない。
生きている事がわかった途端に送り込まれてきた殺し屋からクレアとハーリーを守るために秘密の別荘に行かせる一方、パーカー自身は4人の次のヤマの舞台となるパームビーチへ。
彼らが現地に用意しているであろう隠れ家を探すため、テキサスの大富豪“ダニエル・パーミット”という名の偽IDを作って、不動産業者を訪れた。
担当となったレスリー(ジェニファー・ロペス)に色々な物件を案内してもらう中で、4人の隠れ家らしき物件を見つけたパーカー。
しかし、レスリーもまた、パーカーの行動に疑問を持って彼の信用調査をしていた。
ダニエル・パーミットが“生まれたて”だとレスリーに知られたパーカーは・・・

完璧な○○が、アクシデントから完璧に事を運べず、けりをつけるために・・・ というストーリーやキャラクターが割りと多めのジェイソン・ステイサム。
重傷を負って患者服(あの後ろ開きの・・)にお召し替えも、もはや恒例に(苦笑)
今回はテキサス男を装うために、白いウェスタンハットなんかを被ったり。
結局レスリーに偽IDだとばれた後は、イギリス訛で喋っていたようだが。

ステイサムならではのアクションも、痛いのがダメな人には少々きつめの怪我だのなんだのも見所ではあるが、今回の作品の場合は頭脳戦がポイントかな?
どのような計画を立てるのか、どのように隠し事を暴くのか、どのように追い詰めるのか。
パーカー的には、ハードボイルドでクールな作品。
恋人もパーカーの性格を良く理解しているし、父の仕事も彼の仕事も分かっていてちゃんと自分の立場を弁えている、良く出来た女だったし。

が、レスリーに関するエピソードは、その男臭さや渋さに水を差すというか・・・
4人の中のアマちゃん(仕事を甘く見ている上に、言動がアマチュアのあいつ)にも、かなりイライラさせられたが、レスリーにも腹立たしいほどイライラさせられてしまった。
彼女の母親もめんどくさいキャラだったが、それでもあるシーンではレスリーの何倍も出来た女っぷりを見せてくれたから、良しとしよう(笑)
仕事柄、セレブの多い土地柄、ちゃんと支払い能力があるのか、近隣住人とトラブルを起こさないか、信用調査をするのは当たり前だと思う。
が、その結果を本人の前であからさまに口にしたり、個人的なことに首を突っ込んだり、大きなお世話・余計なお世話で自分の首を絞める性格が、とにかく気に障った。
そんな女じゃなきゃパーカーと関わりあいにもならないから、この物語に参加させるにはそんな性格じゃなきゃダメなんだけどね(苦笑)
身も蓋も無い事を言ってると自覚はしているが、嫌いなキャラは嫌いだからしょうがない。

ニック・ノルティがやけに大人しいキャラを演じていたのが、残念な気がした。

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2013年02月11日

ムーンライズ・キングダム

Moonrise Kingdom

公開中なので、控えめに。

1965年。 アメリカのニューイングランド沖にある小さな島、ニューペンザンス島。 大嵐が来る数日前の出来事。
ウォード隊長(エドワード・ノートン)率いるカーキ・スカウトの“キャンプ・アイバンホー”から、12歳の少年サム(ジャレッド・ギルマン)が脱走した。
サムは1年前に教会の催し物で知り合い文通を続けてきた同い年のスージー(カーラ・ヘイワード)と駆け落ちし、“ムーライズ・キングダム”と名づけた入り江にキャンプを張った。
海に入ったり、焚き火の傍で踊ったり、スージーが本を読み聞かせたり。
夢を語り合った2人は、初めてのキスも・・・
朝になってサムがいない事に気づいたウォードは、島でただ1人の警官シャープ警部(ブルース・ウィリス)と共にあちこちに連絡をし、ボーイスカウトの少年たちに捜索を指示。
スージーの両親、事務弁護士で厳格な父ウォルト(ビル・マーレイ)と口喧しい母ローラ(フランシス・マクドーマンド)と鉢合わせした途端、ウォードは「娘を誘拐した」と食いかかられ、大人の喧嘩。
怪我人が出た末に捕まってしまった12歳の駆け落ちカップルは、引き離された
この時、サムの親が里親である事が判明し、もう引き取れないと拒絶されてしまう。
福祉局(ティルダ・スウィントン)と連絡が取れ、トレーラーハウスで独り暮らしのシャープが一時預かる事に。
その晩、サムとシャープは愛について語り合った。
スージーも、母ローラに本音をぶちまける。
そして、今までサムをのけ者にし駆け落ちの邪魔をした事を少しばかり後悔したボーイスカウトの仲間たちは、ある隊員の従兄ベン(ジェイソン・シュワルツマン)を頼ってカーキ・スカウトの本部“レバノン砦”へ二人を逃がそうと計画をした。

ウェス・アンダーソン監督ならではの、ゆったりとしたリズム、緩い笑い、微笑ましいエピソード、じわじわ来るロマンチックな展開。
12歳の少年少女が主役でも、その持ち味は変わらなかった。
逆に、子供たちが主役だから、“親・保護者との関係”がより明確に描かれていた。
主役の2人は、初めての映画出演だそうだ。
初々しさやたどたどしさが、ちょっと変わり者で幼いけれど大人な2人のキャラクターを魅力的に見せてくれていたように思う。
色合い、音楽、服装や舞台。
どれを取っても心地いい

子供たちを囲む大人たちは、凄い布陣
頼りなさが似合い過ぎのエドワード・ノートン。
アクションをしている時とは全く違う引き出しを全開にしてくれたブルース・ウィリス。
個人的には、シャープ警部のブルース・ウィリスは、最近見てきた彼の演じたキャラの中では一番好きだ。
哀愁の漂い具合が渋くて、中年オヤジのカッコ良さも出ていて。
シャープ警部と似ているのに全然方向性が違うウォルトを演じた、お馴染みのビル・マーレイ。
これまたこんなキャラにはまるフランシス・マクドーマンドとティスダ・スウィントン。
本部のピアス隊長役は、出ていると知らなかったから驚かされたハーヴェイ・カイテル。

冷たく事務的に事態を処理しようとする福祉局は、サムを精神鑑定後、場合によっては電気ショック療法を受けさせた末に少年収容所に送ると知り、ウォードもシャープもショックを受ける。
取り付く島の無い福祉局の手からサムを救うのは難しそうなのだが、隊長、警部、弁護士3人がかりで何とかしようと頑張ってくれる。
大人だって捨てたもんじゃない!
そう子供が思ってくれたら嬉しい。
PG12だけど(笑)

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2013年02月10日

ゴーストライダー2

Ghost Rider: Spirit of Vengeance
Ghost Rider 2


公開中なので控えめに。

父を救うために魔王と契約した結果、自分の中に“復讐の精霊”ゴーストライダーを宿す事になったジョニー・ブレイズ(ニコラス・ケイジ)。
彼自身が怒りや憎しみを覚えると突然表出してしまうその存在に、ジョニーは苦しみ続けていた。
そんなジョニーに、尋ねて来た僧侶のモロー(イドリス・エルバ)が言った。
ダニーという少年(ファーガス・リオーダン)を、彼を憑依する“体”として狙って悪の化身ロアーク(キアラン・ハインズ)から救ってくれたら、ジョニーをゴーストライダーから解放する方法を教えると。
ダニーの母ナディア(ヴィオランテ・ブラシド)は、いつか“ダニーの父”が彼を奪いに来る事を知っていたからこそ、ダニーと共にスリなど盗みをして各地を転々としていた。
しかし母子は、ロアークの手先のなったナディアの元恋人キャリガン(ジョニー・ホイットワース)に追い詰められようとしていた。
ジョニーは、ゴーストライダーから自由になるために、ゴーストライダーを利用してダニーを救おうとするのだが・・・

ゴーストライダーはジョニーの分身ではなく、彼の体を住処としている悪魔。
燃える骸骨だ。
ジョニーの意思で自由に出来る存在じゃないし、正義の味方でもない。
そんなゴーストライダーを自分の目的のために上手い事動かさなきゃならないわけだから、もう少し苦労したり失敗しても良いんじゃないかと・・・・(苦笑)
ま、今回はストーリー的な部分よりも、ゴーストライダーそのものを楽しんだから、哀生龍は構わないんだけどね。

“ゴーストライダー”役は、前回はスタントマンだったが、今回はニコラス・ケイジ自身が演じているということだった。(バイクアクション等のスタント・ダブルはもちろんいるが)
バイクアクション等も、CGは出来るだけ少なくしているらしい。
ヤマハのVMAXだそうだ。
前回のチョッパータイプでメタルな骨っぽいヘルバイクも良いけど、こっちもいいね。

燃える骸骨の姿をした悪魔なんだから恐ろしい存在のはずなのに、その動きがなんともコミカル
一作目以上に笑いを誘われたのは、ニコラス・ケイジ自身が狙ってそのように演じているからなのだろうか?
言葉で脅す代わりに、口をカッと大きく開けた顔をぐいっと近づけ、首を振り振り「ああんっ? 何か文句があるってんじゃねぇだろうなぁー?」とチンピラ風の動きで脅すんだよ。
立っているだけの時は、ゆらゆら左右に揺れて、まるで“おき”になった炭に風を送って消えないようにしているみたいだし。

時々挿入されるイメージ描写のような部分は、より“アメコミ映画”の印象を強めてくれて、個人的には好きだな。
そんな部分も含めて、骨太のアクション路線というよりはコメディに近い仕上がりで、チープなB級臭さが前作に引き続き楽しめるポイント。

更に哀生龍的ポイントは、お久し振りのクリストファー・ランバート。
もろーに指示を出す、善とも悪とも言いがたい存在のメソディウス。
“耳なし芳一”のような・・・・
いや、似合っていて違和感が無かったんだけどね(笑)

そう言えば、製作総指揮のスタン・リーは出演はしてなかったよね。
確か前作も・・・

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2013年02月08日

ミスター・アーサー

Arthur

父は幼い頃に亡くなり、母ヴィヴィアン(ジェラルディン・ジェームズ)は巨大企業“バック・ワールドワイド社”を経営している。
身の回りの世話をしてくれるのはナニーのホブソン(ヘレン・ミレン)と、運転手兼使用人のビターマン(ルイス・ガスマン)。
そんな大富豪の御曹司、アルコール依存症で子供っぽい放蕩息子
悪い意味で名の知れ渡っている男、それがアーサー(ラッセル・ブランド)だった。
その日もヴィヴィアン主催で投資家たちが多勢集まるパーティに、ビターマンにつき合わせてバットマン&ロビンのコスプレをしバットモービルで乗りつけようとしたアーサーだったが、途中で有名な銅像“チャージング・ブル”に突っ込んでしまった。
いい加減、投資家たちに不安を与えるアーサーの愚行をいつまでも放置してはいられないと、ヴィヴィアンは自分の右腕である才女、一代で財を成した建築業者のバート・ジョンソン(ニック・ノルティ)の娘、スーザン(ジェニファー・ガーナー)との政略結婚を決めてしまう。
しかし好みじゃないから、全く気乗りがしないアーサーだったが、結婚しなければ財産の相続権を取り上げられる上に、日々の金銭的な援助もしてもらえないとなったら・・・
金はあっても成り上がり者のジョンソン父娘は、バック家の名が欲しい。
アーサーがやってきた数々の馬鹿馬鹿しい言動を知りつつ、半ば脅すようにしてアーサーに婚約をさせてしまった。
だが、その直前にアーサーは“町の女”ナオミ(グレタ・ガーウィグ)に一目惚れしていた。
警官に聞かれて咄嗟に吐いた嘘の通りの“初デート”を演出し、彼女の書いたものを見て「絵本作家を仕事にした方がいい」と応援するアーサー。
厳しくもアーサーを愛情を持って世話するホブソンも、ナオミはいい子だと認めた。
が、アーサーには貧乏は無理だとも言った。
一念発起し、職安に行って職を得たものの・・・
シラフになる必要があると自覚し、断酒会に参加してみるものの・・・
意を決して、ナオミにスーザンと婚約している事を告白したアーサーだったが、彼の言い分は受け入れてもらえなかった。

オリジナル版は見たことが無いから、比較することなく新鮮な気持ちで見られた。
ラッセル・ブランドの暑苦しさと、イカレたキャラが似合う彼独特の個性と、呆れはするものの嫌いにはなれないその雰囲気とで、アーサーというキャラを応援しながら見ることが出来た。
アーサーはあれでいてとても真剣で優しくて誠実で、ロマンチストで強くてと努力家な一面がある。(長続きはしないが)
その上、世間知らずに一般人の感覚とずれているから、相手を思っての言動が、知らずに相手を傷つけることになったり、批判や不興を買うことになったり。
手のかかるダメな男の子ほど、やんちゃ坊主でいつまでも大人になれない男ほど、逆にもててしまう事もあったり、可愛がられたり。
ホブソンの彼に対する気持ちは、母親であり乳母であり“メリー・ポピンズ”であり・・・・
とにかくホブソンが素敵過ぎ!!

ラッセル・ブランドとヘレン・ミレンだけを見ていると、舞台がNYだとは思えない(笑)
が、チャージング・ブルは間違いなくNYの名所。
ナオミと出会ったのは、グランド・セントラル駅だったし。
グランド・セントラル駅で“もぐり”のガイドをしていたナオミは、駅の正面入り口(だったよね?)の上にある時計の説明で、時計を囲む3体の像をユピテル(ジュピター)とミネルヴァとハーキュリーズと言っていた。
正直がっかり。
やっぱり“もぐり”はダメだね。
ユピテルじゃなくてマーキュリーなのに。
このオブジェの作者の意図は調べた事が無いから知らないけど、マーキュリー(ヘルメス)は旅や商業や俊足の神だから、駅にピッタリだと哀生龍は思っている。
と言うか、このヘルメスがトップにデデンと立っているこの像があるのはいったいどこ?と、以前調べて駅だと知ったんだけどね。

色んな車をコレクションしているようで、スーザンの父親に会いに行くときは、デロリアン号だった。
ナオミとの会話に出てきた“ガマとカエルの物語”は、がまくんとかえるくんが出てくる“ふたりはともだち”だよね。
いい話で、哀生龍も好きだ。
庶民の感覚とはずれているアーサーだったけど、ナオミとは趣味や感覚があっていて、彼女の影響を受けてますます性格的に寄り添うようになっていく流れが、心地良かったよ。

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2013年02月07日

トラブルナイト in L.A.

Girl Walks Into a Bar

歯科医のニック(ザカリー・クイント)は、知人から紹介された暗殺者とバーで待ち合わせをしていた。
男だと思い込んでいた彼の前に現れた暗殺者は、フランシーヌ・ドライバー(カーラ・グギーノ)と言う女だった。
物静かで内気そうなニックが殺してもらおうとしているのは、なんと自分の妻
2万ドルの半額を前金で、残りを仕事の後に払うことで話はまとまり、「金を取って、2時間で戻ってくる」と言ってニックはそのバーを出た。
独りになったフランシーヌに近付いてきたのは、ヘンリー(アーロン・トヴェイト)という若い男
あろうことかヘンリーは、元警官のフランシーヌから財布と彼女がサム(ジョシュ・ハートネット)に渡そうとしていたある証拠物件を掏って行った
ヘンリーがナンパしていた、“ラッキー・ユー”と言うタトゥーを入れた女を捜すことにしたフランシーヌは、1時間で戻ると言ってそのバーを出た。
その女はトリクシーとして下着姿で踊っているテリ(エマニュエル・シュリーキー)。
フランシーヌが彼女を見つけ出した頃、ニックは患者の1人アルド(ダニー・デヴィート)と会っていた。
預けてある金をすぐに返してもらいたいと頼むと、今は手元に無いが明日なら返せると言われた。
今すぐ金が必要なニックに、アルドは代案を提示してきた。
彼の部下ビリー(ケヴィン・ゼガーズ)と一緒にアルドの金を集金し、その中から2万ドルを受け取れば良い。
アルドの仕事はあまり関わりたくないものだったが、背に腹はかえられない。
しかし、覆面をした強盗まがいの集金方法だとまでは、想像していなかった。

複数のバーやクラブで、色々な登場人物が関わりあう。
80分の割りに、ごちゃごちゃしていて長く感じてしまった。
警官が多くたむろする店では、エミット(ギル・ベローズ)とモー(ザンダー・バークレイ)。
変わったピンポンクラブでは、ジューン(ロザリオ・ドーソン)とカレン(ローレン・リー・スミス)。
ヘンリーの父ダッジ(ロバート・フォスター)はカミーラ(アンバー・ヴァレッタ)と。
個々には面白味もあるのだが、全体的には何かが足りなかった。

カーラ・グギーノは、相変わらずというか、この作品でも色気を売りにしているような・・・
一体何歳までこの路線で頑張るんだろう?
でも見慣れたキャラだから、安心感が(笑)
それに対し、まだそれほど見たことが無いから新鮮で面白かったのは、ザカリー・クイント。
一見妻殺しとは無縁そうな、たとえそう思っても行動に移せないような、そんな気弱そうなキャラなのが可愛く見える(笑)
犯罪行為にはド素人だから、“集金”でも笑わせてくれたよ!!
もう少し、ニックのエピソードを集中的に見たかったなぁ~~

そうそう、テリが客たちの内心を暴き出すシーンも、おかしかった!
本人が隠そう隠そうとしていることほど、バレバレだったりするよね(笑)



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2013年02月06日

一枚のめぐり逢い

The Lucky One

海兵隊のローガン(ザック・エフロン)は、イラクで従軍中に1枚の写真を拾った。
持ち主を探したが見つからずに、ローガン自身が持ち続けることに。
その写真のお陰で幾多の危険を生き延びたローガンは、帰国後、心の平穏を得る目的もあって写真に写っている女性を探す旅に出た。
愛犬ゼウスを連れ、コロラドから写真を見せながらその女性を訪ね歩き、ついにルイジアナで見つかった。
“グリーン・ケンネル”という犬舎を祖母エリー(ブライス・ダナー)とやっているベス(テイラー・シリング)が、その女性だった。
ベスに求人広告を見て来たんだと勘違いされ、理由を言い出すタイミングを逃し、ローガンは成り行き任せにそこで働くことに。
近くに家も借り、犬の世話も雑用も手際良くこなし、ベスの8歳になる息子ベン(ライリー・トーマス・スチュワート)とも仲良くなったローガンだった。
ある日、エリーから孫も戦地へ行って亡くなったという事を聞かされた。
また別の日には、ベスから、両親を早くに亡くしたせいでとても仲の良かった兄も海兵隊だったが、戦死した状況に不審な点があるとも聞かされた。
あの写真の持ち主は、ベスの兄だったのだ。
写真の事を言わなくては思いながらも、なんと言ったらいいのか言葉が見つからない。
そうこうしている内に、ローガンとベスの仲は深まっていく。
エリーは喜ばしく思いながらそんな二人を見守っていたが、快く思わない男がいた。
同じ町に住むベスの元夫でベンの父、判事の息子で保安官のキース(ジェイ・R・ファーガソン)だ。
ベンを失いたくないベスは、一度はローガンとの関係を終わらせたが、エリーの一言で・・・
2人を引き合わせたあの写真が、今度は幸せを手に入れたと思った2人を引き裂くことに?

ザック・エフロンがティーンアイドルだった頃は、全然興味が湧かなかった。
が、骨太の青年に成長した辺りから、俳優としての魅力を感じるようになった。
この作品では、彼の良さがキャラクターの魅力と重なって、髭面なのも良くて、期待以上に楽しめた。

海兵隊は仲間意識が高くプライドが高いというイメージがあるが、プライドが本当に高い人は権力を笠に着た良く吼える子犬のような小者は相手にしないんだな、と。
ローガンは心が強く、辛抱強く、感情を抑えることが出来、好き嫌いではなく正しい事をしようとするタイプ。
とにかく彼の、穏やかに事を荒立てないように心を配る行動に、25歳という年齢以上の大人っぽさと男っぽさを感じた。
彼の良さが、キースのマイナス点を目立たせて、それがこの物語にはあっていた。
キースもダメ男ならではの、ちょっと良い面を見せてくれるし。
そして、ベンとエリーがまた良くて!
ベスが悪かったわけじゃないが、周りのキャラが立っていただけに、平凡で目立たない良い人止まりになっちゃってたなぁ~

ストーリーは特別捻りがあるわけじゃないし、どちらかと言うと王道?
でもキャスティングが良かったから、いい感じに仕上がってたと思う。



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ラベル:ロマンス ドラマ
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2013年02月05日

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い

Fire with Fire

公開中なので控えめに。

カリフォルニア州ロングビーチの消防署に勤務するジェレミー・コールマン(ジョシュ・デュアメル)は、馴染みのコンビニでその事件に遭遇した。
黒人系ギャングが支配するそのエリアに勢力を広げようとしている白人系ギャングのデイヴィッド・ヘイガン(ヴィンセント・ドノフリオ)とその部下が、良い立地のその店を手放そうとしない店主とその息子を射殺。
偶然居合わせたコールマンも銃を向けられたが、僅かな隙をついて逃げる事ができた。
ヘイガンに恨みを持つマイク・セラ警部補(ブルース・ウィリス)は、証拠不十分で釈放されてしまったヘイガンをなんとしても刑務所送りにしたい。
そこでセラは重要証人となるコールマンを裁判の証言台に立たせようと考え、彼に証人保護プログラムを適用。
ニューオリンズで、ダグラスとして暮らして8ヶ月。
女性保安官のタリア・ダラム(ロザリオ・ドーソン)と恋仲になっていたコールマンに、ついに証言台に立つ日がやってきた。
裁判開始まであと2週間。
ロングビーチに戻る事になったコールマンを、ヘイガンが差し向けた殺し屋が襲い掛かった。
何とかコールマンは無事だったが、タリアが・・・
自分の身は自分で守らなければ。
タリアの仇を自分の手で討たなければ。
コールマンは密かにロングビーチ入りし、黒人系ギャングのボスであるラマー(カーティス・“50Cent”・ジャクソン)から拳銃を手に入れた。
それを知ったセラとヘイガンは・・・

善良で正義感に溢れ勇気凛々の消防士が、自分自身と愛する人を守り平穏な生活を取り戻すために、ろくに扱えもしない拳銃を手に入れてギャングに立ち向かっていく。
ワンコ系笑で顔が可愛いく、アクションシーンも似合うジョシュ・デュアメルにぴったりのキャラ?

黒人系ギャングと白人系ギャングの勢力争いに巻き込まれた、一市民。
証人保護プログラムで命を守ってもらえるのは有り難いが、その守りは完璧ではない。
現実的にはどうなのか知らないが、映画やドラマの中では、見つかってしまうだけでなく悪くすれば殺されてしまう展開の方が多い。
その上、このプログラムを適用されてしまうと、仕事も家も名前すらも変えなければならず、友人知人親戚から切り離されて、全くの別人として新たな土地で目立たずひっそり暮らさなければならない。
数ヶ月で住む場合もあれば、何年もそのままと言う事もあるようだ。
色々なデメリットを受け入れて耐えてきたのに、襲撃され恋人まで被害にあったとなれば、ブチ切れても仕方が無い?
少々、それぞれのキャラの考える事や行動がしっくりこなかったのだが、まぁそれなりに盛り上がったかな?
日本では劇場公開されたが、オリジナルビデオのようだ。
プログラムも作られてなかったから、日本でも最初はDVDスルーの予定だったのか?

ヴィンセント・ドノフリオの、冴えない中年サラリーマン風の容姿をしたギャングのボスが良かった!
その見た目と、性格のヤバさのギャップ
ドノフリオはそんなギャップのあるキャラを演じることが多いような気がするが、分かっていても楽しいんだよなぁ~

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