2013年03月29日

リミット[75min]

Coffin

ショーン(ケヴィン・ソルボ)とローナ(サニー・ドンチ)が気付いたときには、狭い箱に入れられていた。
傍にあったライターを点けてみると、隅に撮影しているらしいカメラ、小さい箱に入った懐中電灯と受信専用の携帯電話、そしてメモが見つかった。
219d9d。 棺からは逃げられない。
生き残れるかどうかは“ある男”の行動にかかっていると書かれていた。
その男ジャック(パトリック・バーニット)は、ローナのだった。
そして、一緒に閉じ込められているショーンは、浮気相手だったのだ。
その頃ジャックは、マスクの男“トリック”(ジョニー・アロンゾ)と対峙していた。
トリックはジャックがホステスと浮気をしている事も知っていたし、ローナとショーンの浮気を知った上で2人を棺に入れて埋めた本人でもあった。
ジャックが、金も払うし通報もしない、と言っても、トリックは簡単に棺の場所を教えてはくれない。
同じ頃、ショーンの部屋は、コンビになったばかりの刑事スコット(キップ・トリブル)とエパソン(デリック・ウィンゴ)が、通報を受けて捜査をしていた。
その部屋にあった写真の女性がCMに出ていたと、2人は気づく。
更に、急に大金が必要になった男がいるとの通報があり、2人はガリソン(ブルース・デイヴィジョン)の所に。
ジャックがすぐに現金を手に入れるために協力を頼んだのが、ガリソンだったのだ。
こうしてジャックがローナ救出に奔走している頃、棺の中の2人は・・・

余り見てはいないが、似たような狭い空間に閉じ込められたり埋められたりって話は結構あると思う。
映画祭で上映されただけで、DVDスルーしてしまったようだが、納得の内容(苦笑)
比較できるほど見ていないから、この作品ならではのオリジナリティがどこにあるのかは分からないが、危機を乗り越えてはまた新たな危機がという数回のステップがあるのは良かったな。
飽きそうになったところで次のステップと言う感じで。
ただ、先読みが簡単に出来ちゃうんだけどね(^^ゞ
気の合わない刑事コンビが、監督だった。

そもそも、そんな浮気女なんか死んで当然! と、ジャックが取り合わなかったら、トリックはどうしたんだろう?
撮影している様子をジャックに見せるのに、何で不倫相手と一緒に閉じ込められている所を見せるんだろう?
独りで閉じ込められているほうが、恐怖も大きいだろうし、ジャックも妻のことだけを考えて必死になると思うんだけどなぁ・・・・

ま、哀生龍のお目当てはその浮気相手を演じていた、ケヴィン・ソルボなんだけどね。



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2013年03月28日

遊星からの物体X ファーストコンタクト

The Thing

Dr.ハルバソン(ウルリク・トムセン)は、南極のノルウェー基地の観測隊が発見した物の調査に助手のアダム(エリック・クリスチャン・オルセン)とアダムの友人の学者、古脊椎動物学を専門とする古生物学者のケイト(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)を加えた。
氷の下は10万年前からそこにあったと思われる巨大な宇宙船。
そして、氷漬けになった異星人らしき生物。
氷ごと切り出し基地に持ち帰ったその生物の検体を調べてみると、やはり、地球外生命体だった。
世界的発見にノルウェー基地の隊員や調査隊が浮かれている間に、蘇生したエイリアンが逃げ出した。
急ぎ捜査を開始すると、ラースの犬に続き、ヘンリクがそいつに食い殺されてしまう
拳銃で撃っても死なず、小屋ごと焼いた。
こんな状況でも、研究第一のハルバソン。
ケイトに手伝わせて、エイリアンの解剖をすぐに始めた。
そして、エイリアンの恐るべき能力が明らかになった。
取り込んで物を複製する。
人工物の複製は出来ないが、取り込んだ生き物に擬態出来るようだ。
助けを求めるため、数名がヘリコプターで飛び立ったが、ケイトは慌てて止めようとした。
すでに誰かに擬態して入れ替わっている事に、ケイトは気づいたのだ。
次々に襲われる隊員。
本物の人間は誰なのか?
エイリアンが擬態しているニセモノはどいつなのか?

カーペンター監督版の「遊星からの物体X」の前日譚、と言う設定。
すでにエイリアンの特徴を観客は知っていると言う事だ。
他にも、「遊星からの物体X」に続くような設定にしなければならないと言う縛りがあるため、結局「遊星からの物体X」と大差無いストーリーになってしまったような気がする。
「遊星からの物体X」を別の視点からもう1度見る、と言う感じで楽しめばいい作品なんだろう。

独善的なハルバソン。
ケイトにもアダムにも自由にはさせない。
情報も秘匿しようとしていた。
わざわざアメリカからケイトをつれてきた意味が余りないような気がするが、アメリカ人キャラ&女性キャラを目立つ位置に持ってくることが目的だったのかな?

ウルリク・トムセンとジョエル・エジャートン(エドガートン)が目当てだったが、ヤン・グンナー・ロイスやカーステン・ビョーンルン(キリング2のスゴー!!)とかも見られて嬉しかった!!



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2013年03月27日

小さなバイキング ビッケ

Wickie und die starken Männer
Vicky the Viking


1095年。 バイキングは北の国で暮らしていた。
彼らは恐れられていたが、同時にその勇敢さが称えられていた。
フラーケ族の族長ハルバル(ワルデマー・コブス)は、巨漢で腕力があり豪快な男。
しかし、彼の息子ビッケ(ヨナス・ハンメルレ)は小柄で力もそんなにない。
その代わりに、ビッケは賢く、思いついたアイデアを形にする事が得意だった。
母親のイルバはそんなビッケの長所を認めているが、ハルバルはバイキングの男の子は賢さよりも勇気があるタフで強い子であって欲しかった。
そこで、大きな石を一山運ぶ父子対決が行われた。
アイデア勝ちしたビッケは、約束通り兜をもらう事になった。
そんなビッケが本当の勇気を見せる時が来た。
不気味な仮面をつけた男たちに村の子供たちがさらわれてしまった。
その中には、ビッケと仲良しのチッチも。
偶然木に引っかかっていたためさらわれずにすんだビッケは、チッチを自分の手で助けるために、救出に出たハルバルたちの船に密航したのだ。
そこにいじわるスベン(ギュンター・カウフマン)の船が、2隻現れた。
いつもは3隻なのに・・・
罠かもしれないと、ハルバルは霧の中に逃げ込んだ。
だが、そこには幽霊船がいた。
その幽霊船が沈んでしまうと、ビッケが行方不明に。
その代わりに、拾い上げた箱の中には中国雑技団の女性リー・フーが入っていた。
同じ頃、幽霊船と共に海に沈んでしまったかと思われたビッケは・・・

原作はスウェーデンの児童文学で、TVアニメはドイツと日本の共同制作だった。
この実写映画は、ドイツの作品だからてっきりドイツ語だと思ったのに、日本版DVDは「英語吹き替え版」だった(涙)
ちなみに、ビッケは「ヴィッキー」で、チッチは「アルヴィー」だった。
いつも小突き合っているチューレとスノーレ、大喰らいのファクセ、竪琴を持っているウルメ、爺さんのウローブ、見張りのゴルム等が仲間として登場。
そうそう、この物語は「王立スペイン史学会の記録係ラモン・マルティネス・コンガスが記した物語」って事になっていて、演じているのはミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ。
この作品とか「ドリームシップ エピソード 1/2」とかの、監督・脚本だ。
ラモンは彼らしい、胡散臭さがぷんぷんのキャラだったよ(爆)
翌年作られたビッケの2作目は、監督・脚本が別の人だった。 日本にも入ってきてないみたいだし。

どうでも良いが、ビッケが誰かに似ているように感じで凄く気になった。
で、関ジャニ∞の渋谷すばる似なんじゃないかと、結論付けた。
ちなみにビッケのヨナスは、「もうひとりのシェイクスピア」にも出ていたようだ。
「真夏の夜の夢」の中の妖精の王オベロンを演じた少年らしい。

で、ビッケは普通に楽しかった(笑)



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2013年03月26日

キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け

Arbitrage

公開中なので控えめに。

その日、家では家族たちが揃ってロバート(リチャード・ギア)の帰りを待っていた。
本人は忘れていたが、今日はロバートの60歳の誕生日だったのだ。
今日は3200kmも飛びながら何の契約も出来ずに帰る事になったロバートは、内心の焦りや苛立ちや疲労を見せずに家族たちに「家族こそが自分の業績であり誇りであり・・・・」と感謝のスピーチをした。
だが、誕生日を祝う晩餐が済むと、ロバートは「会社に戻って仕事を片付けてくる」と妻エレン(スーザン・サランドン)に言って家を出た。
ヘッジ・ファンドの成功者であり良き家庭人でもあるロバートだったが、彼にはジュリー(レティシア・カスタ)と言う愛人がいたのだ。
ジュリーは、慈善事業に力を注ぐエレンと共に設立した基金が出資している、ギャラリーのオーナーだった。
ジュリーと一緒に別荘に行こうとして、彼女の車を走らせていたロバートは、居眠り運転で事故を起こしてしまう。
何回も横転して破損し歪んだ車から何とか脱出したロバートは、額を少し切り脇腹に酷い痛みがあるだけですんだが、助手席にいたジュリーは即死だった。
自分の携帯から電話するのを思いとどまったロバートが、公衆電話を探して歩き出したその背後で、車は爆発炎上してしまった。
公衆電話から呼び出したのは、ジミー(ネイト・パーカー)と言う黒人青年。
彼と彼の今は亡き父親は、ロバートに恩義があった。
そのため、事情の説明も無いまま口止めされたジミーは、訝しく思いながらも従うのだった。
ロバートには、今警察沙汰になるわけにいかない、大きな理由があった。
ある問題を抱えたまま、それを隠してスタンダード銀行に急いで会社を売却しようとしている所だったのだ。
いくつかロバートを悩ませる事態が発生している上に、悪いことに、会社の最高投資責任者をしている自分の娘ブルック(ブリット・マーリング)が、異常を嗅ぎつけてしまう。
そしてロバートの思惑など関係なく、鼻の利くブライヤー刑事(ティム・ロス)はジュリーの事故にはロバートが関係していると確信を持ち、黙秘を続けるジミーを追い込んでいくのだった。

一見、成功している善人に見えるが、“そう見られるように意識して自分を装っている”偽善者は多い。
人間、多かれ少なかれ、善人じゃない部分も持ち合わせている。
その程度によって、“少しは欠点が合った方が人間味がある”と言える場合もあれば、明らかに犯罪者の場合もある。
ロバートの場合は、「事故を起こしたのに自主しない」「損失隠しをしている」「それを伏せて会社を売却しようとしている詐欺行為」「浮気」「ジミーを共犯者にしてしまった」等々が上げられる。
違法行為と、倫理違反
映画を見ている側は、どこまで彼の行為に目を瞑れるのか、彼が置かれた状況に同情できるのか、自分が同じ状況に立たされたら同じ事をしてしまうと思えるのか。
ロバートをどこまで許容できるかによって、登場人物や物語に対する感じ方や感想は変わってくるだろう。
インモラルな言動は、他のキャラにも見受けられる。
そのキャラの立場の違いによっても、許せるかどうかに違いが出てくるだろう。
サスペンス・ドラマとして楽しめる作品であると同時に、そんな自分の中の境界線・限度を探りながら見る事を楽しむ作品でもあった。

お目当ては、ティム・ロス。
ふてぶてしい態度は、警察のバッジがなかったら恐喝しているチンピラに見えるところだ(笑)
彼の場合、演技というより、“ティム・ロス”の個性や癖を最大限生かしてそこにキャラクターを乗せている、と思えてしまう。
それが彼らしさでもあり、それが見たくて映画を見るようなものなんだけどね。
ジミーの恋人役に、「ライ・トゥ・ミー」のリアことモニカ・レイモンドが!
ティム・ロスとの激しい攻防戦が見たかったな(笑)

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2013年03月25日

ジャックと天空の巨人

Jack the Giant Slayer

公開中なので控えめに。

城下町に行き馬と荷車を売って藁を買ってくるはずだったジャック(ニコラス・ホルト)が、「修道院に持っていって金に換えてくれ」と怪しげな修道士から渡された数個の豆だけを持って帰ってきたため、彼を面倒見ている叔父は腹を立ててジャックの両親の形見を売りに出かけた。
それからしばらくして嵐になった。
嵐を避けるためにジャックの家に飛び込んできたのは、なんとイザベル姫(エレノア・トムリンソン)。
丁度その日、城下町の見世物小屋で、ジャックは姫とは知らずに酔っ払いから彼女を救ったばかりだった。
そんな二人の前で、突然床を突き破って蔓を伸ばしたのは、床下に落ちた一粒の豆だった。
小屋を巻き込んでどんどん天空に延びていく豆の蔓。
ジャックは振り落とされて地に残され、イザベルは小屋ごと天空へと連れさらわれてしまった。
ブラムウェル王(イアン・マクシェーン)は、救出部隊を編成した。
護衛隊の騎士エルモント(ユアン・マクレガー)を中心とする精鋭に、イザベルの許婚であるロデリック(スタンリー・トゥッチ)と子分のウィック(ユエン・ブレムナー)、そしてジャックも加わった。
辿り着いた先は、ジャックやイザベルが子供の頃から大好きだった物語に出てくる、エリック王によって追放された巨人たちの国ガンチュアがあった。
人間に恨みがあり、人間の“味”が忘れられない巨人たちは、再び地ガンチュアが豆の木によって地上と結ばれたのを幸いと、ファロン将軍(ビル・ナイ/肩の上の小さい首はジョン・カーサー)をリーダーとして、イザベルや救出部隊に襲い掛かるだけでなく、地上を狙うのだった。
更には、この期に乗じて権力を得ようとしている者がいた。

この映画は、「ジャックと豆の木」と「巨人退治のジャック」と言う2つの童話・民話を元になっているそうだ。
哀生龍は、エリック王が巨人を制圧する話は記憶に無いのだが、それは「巨人退治のジャック」の方に出てくるのだろうか?
フィー、ファ、フォー、ファムっていうフレーズは知っていたが、4人の巨人の名前だとは知らなかったし。
哀生龍の記憶にあるのは、貧しいジャックが牛を売りに行って3つの豆と交換してしまうところから始まり、天空に伸びた豆の木を上っていき、巨人の国にご馳走やら宝物やらがある事を知って、何度も忍び込んで盗みを働いた挙句に巨人に見つかり・・・と言うような物語。
あれ? ジャックはコソ泥か?
盗みを働いたジャックに罰は下ったっけ?

それはさて置き。
今は亡き父が読んでくれた冒険物語は大好きだったが、実際の冒険とは無縁だったジャックが、姫を助けるために頑張っちゃう成長物語。
身分違いの恋が成就する物語。
おてんば姫がやらかしちゃって、多くの人々の手を煩わせて救出される物語。
伝説の秘宝と腹黒い男の物語。
人間と巨人が戦う物語。
色々な“王道”ファンタジー・アドベンチャーが盛り込まれていて、それゆえに、哀生龍にとっては見終わった時にするっと忘れちゃうようなストーリーだった(^^ゞ
王道過ぎて引っ掛かりが無かったと言うか・・・
見ている時は楽しかったんだけどね。

3D字幕版で見たのだが、3D映像がとても見やすくて、酔うことも無く楽しむことが出来た。
巨人の肌や豆の木等の“質感”の作り込みが凄くて、いい意味で“アップに耐えられない”グロテスク感が出ていた(笑)
それに、「ジャックと豆の木」の巨人は結構鈍臭かったが、映画の巨人たちはなかなか俊敏で、“秘宝”が無かったら到底人間は勝てないなと思わせる迫力にワクワク出来たよ。

哀生龍にとっての見所は、豪華な俳優陣
格好良い騎士役だが笑い所が多いユアン。
幾分正気のスパッドのようなユエン。
胡散臭い役が多いのだが、今回は正義の騎士だったエディ・マーサン。
出来れば素顔で登場して欲しかったビル・ナイ。
貫禄のイアン・マクシェーン。
怪しさプンプンのスタンリー・トゥッチ。
キャスト的に満足できた♪

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2013年03月24日

ザ・マスター

The Master

公開中なので控えめに。

第二次世界大戦が終わり、海軍兵士だったフレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)はデパートで写真屋の仕事を始めた。が、兵士だった頃から自前のカクテルが手放せないアルコール依存症の上に精神面に問題を抱えていた彼は、客に暴力を振るってしまった。
その後も同じような問題を起こして職を転々としたフレディは、ある晩いつものように酔っ払った状態で、停泊中だった船に密航した。
その船で、“ザ・コーズ”と言う新興団体の“マスター”と呼ばれるランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、娘の結婚式を執り行った。
何故かランカスターは密航者であるフレディを歓迎し、結婚式にも参加させる。
カリフォルニアからNYへの航海の間も、船内では“ザ・コーズ”の活動が行われ、フレディもランカスターから対話形式のセッションを受けた。
ランカスターは、フレディに禁酒を進めるどころか、逆に“特性カクテル”を自分にも作ってくれと言い、無条件に彼を受け入れて身近に置いた。
フレディも、そんなランカスターに心を開き、何度もセッションを受け、急速に“ザ・コーズ”の強力な支持者となっていった。
時代は“ザ・コーズ”のような組織を求めていたため、参加者や支持者はどんどん増えていった。
その一方で、非科学的な治療行為だと批判する者も現れた。
自分が信奉する“マスター”を批判されて黙っていられないフレディは、暴力的に批判者を黙らせてしまう。
暴力的な手段を好まないランカスターは、更に実験的な手法でフレディのセラピーを試みるが、思うような成果は得られなかった。
次第に2人の間に生まれたは深まり・・・

ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンという組み合わせが気になって、見ることにした。
見る前は、新興宗教やカルトの胡散臭さがもっとあるのかと思っていたのだが、全然そんな事は無く、救いを必要としている人のためのメソッドを本気で試行錯誤しているマスターと、そのマスターに傾倒していく救いが必要な人との、かなり純粋な関係を描いた物語だった。

飲んじゃいけないようなあれやこれやを混ぜた、強烈な自己流特性カクテルが手放せないフレディ。
元からの性格にPTSDが加わったせいなのだろう、暴力的にも性的にも問題を抱えていて見るからに不健康そうなフレディ。
その一方で少年のような純粋さを持っていて、父親の愛情にも母親の愛情にも飢えているように見えるフレディ。
そんなフレディを本気で救おうとしたマスター。
フレディを利用して“ザ・コーズ”を宣伝しようとする下心があるのではと勘繰っていたのだが、どうやらそうではなかったらしい。
最初から金と名声とセックスを目的にカルト集団を立ち上げるような輩もきっといるのだろうが、少なくともマスターはそういう男じゃなかったようだ。
自称、いくつ物肩書きを持っていたマスターは、あくどい詐欺ではなかったと思うが、この映画の後この“ザ・コーズ”がどのようになって行くのかが気がかり。
戦後と言うタイミングで救いや心のよりどころを求める人々やフレディのような帰還兵のためになるような、この手の集団は、組織が大きくなるに連れてカルトになって行ってもおかしくないからね。

マスターの奥さんペギー(エイミー・アダムス)は、冷静に“ザ・コーズ”そのものやマスターとフレディの関係を見ていた。
男がロマンチストの傾向が強いのに対して、女がリアリストの傾向が強いのは良くある事。
影のリーダーとまでは行かないにしても、ランカスターがひとつの事に・些細な事にめり込み過ぎないようにペギーが時々注意を与えていたのは間違いない。
ただ彼女も、夫や夫の団体を守ろうとしていただけで、“ザ・コーズ”を利用して富と名声を得ようとしているようには見えなかった。

新興宗教の怪しさや胡散臭さには触れず、ただただフレディという問題を抱えた男とマスターと呼ばれる男との、運命的な出会いと関わりと絆を描いていた。
ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンは、本当に良かったよ!!
何がネタバレになるのか分からないから、書きようが無いんだが・・・
オープニングからぐいぐい来た。
フレディがどんな男なのかを描き出しているのだが、百聞は一見にしかず、とはまさにこれだ。
映像を見るだけで十分すぎるほど、フレディのことが分かる。
ナレーションやセリフで余計な説明を加える必要が無い。
最後までそんな感じなのだ。
頭で理解できなくても、感覚的に伝わってきたと言うか。
楽しいと言える娯楽映画ではないが、どんどん惹き込まれてしまう魅力的な映画ではあった。

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タグ:ドラマ
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2013年03月22日

ヒットマン レクイエム

The Liability

母親と共に、母親の男ピーター(ピーター・マラン)の家で暮らしている19歳のアダム(ジャック・オコンネル)は、いわゆる馬鹿息子タイプ。
そんなピーターはベンツを廃車にしてしまった。
弁償させる代わりにピーターがアダムに与えた仕事は、明朝6時から、ロイ(ティム・ロス)と言う男の運転手をする事。
落ち着きがなく口数が多いアダム。
物静かで口数の少ないロイ。
冴えないおっさんのように見えて、自分のスタイルを崩さないロイは、クールで腕の良い殺し屋だった。
娘が結婚する事から、今回の仕事でリタイアするつもりのロイは、殺し屋に興味津々のアダムに仕事のコツや気をつけるポイントを教えながら仕事を進めていく。
が、役立たずのアダムに手伝わせたのが悪かったのか、森の中で通りすがりのバックパッカーの女(タルラ・ライリー)に見られたうえに、車まで奪われて逃げられてしまった
更にまずい事に「手」が入ったバッグを持って行かれてしまった。
ロイはバッグと引き換えに現金5000ポンドを渡すと持ちかけたが、逆に1万ポンドと吹っかけられた。
外国訛があることから、その女は「手」の男の知り合いに違いないとロイは踏んだ。
そして、ロイの仕事は、それだけではなかった。

似たような邦題が付いた作品が沢山あるから、要注意だね(笑)
もちろん哀生龍はティム・ロス狙いだから、間違って見たわけじゃないけど。
嬉しい事にピーター・マランも出ていて、哀生龍的には大当たり!

ヒットマンものではあるが派手さはない
哀愁と言うほどしんみりもしていない。
でもイギリス映画らしい味わいと男臭さと渋さが、哀生龍好みで心地良かった。
シニカルな笑いもあり、ベテランと浮ついた若者との珍道中風な部分もあり。
ピーターにとってのアダム、ロイにとってのアダム。
それぞれの関係の違いも、分かっていてもグッと来るんだなぁ~~

ロイがアダムに呆れはしても、怒って怒鳴ったり腹を立ててキレたりしない所が、いい感じで枯れたティム・ロスって感じでニヤリとしてしまった。
昔はキレやすいチンピラキャラが良く似合ったティム・ロスだが、逆に、チンピラ予備軍のような若者の面倒を見るといったキャラも、今の年齢なら有りだ!!

無精髭のオッサン、ティム・ロスとピーター・マラン。 オッサンの味わい、最高!!!
アダムが終盤に向けてどんどん変わっていくところも、お約束通りとはいえ、凄く良かったよ。



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2013年03月21日

シャドー・ダンサー

Shadow Dancer

公開中なので、控えめに。

ロンドンの地下鉄で爆弾が入ったバッグが置かれる事件が起きた。
防犯カメラにぼんやりと映っていた女は、アイルランドのベルファストに住むIRAメンバーのコレット(アンドレア・ライズブロー)だった。
犯行直後に捕まったコレットに、MI5のマック(クライヴ・オーウェン)が取引を持ちかけた。
最初の内コレットは頑なな態度だったが、彼女が少女の頃に死んだの事件にまつわる資料を見せられ、更に、シングルマザーである彼女の息子の事を持ち出され、イギリスで25年も刑務所に入れられるのが良いか、それともマックに協力し兄弟たちから得られるIRAの情報を彼に流すのかの選択を迫られると・・・
毎週決められた時間に決められた場所で密会して情報を渡す密告者となったコレットに、マックは彼女と息子の身の安全を保障し、誰も死なないし傷つきもしないと安心させ、疑われた時の言い訳の仕方まで教えた。
家族ぐるみでIRAのメンバーだったコレットにとって、密告者となる事は家族を裏切る事でもあり、家族を危険に曝す事でもあった。
特に長男ジェリー(エイダン・ギレン)は組織の中でも目立つ存在だったし、彼と密接な関係を持つケヴィン(デイヴィッド・ウィルモット)は組織内の調査員だ。
そんな事とは知らず、次男のコナー(ドーナル・グリーソン)がある刑事への報復計画をコレットに漏らした。
その情報はマックに流れ、マックから上司のケイト(ジリアン・アンダーソン)へ。
そして事態はマックが止めたにも拘らず、IRA組織内部に密告者がいる事を明白にするような方向に進んでしまった。
ケヴィンの疑いの目がコレットに向く。
マックは上司ケイトや同僚たちの怪しい動きを察知した。

IRA関係の作品は何作か見ているが、まるで家業のように一家揃ってメンバーと言う事が良くあるようだ。
過激派にも家族があり、被害者にも家族があり、警察にも家族があり・・・
日常の中に“活動”が組み込まれていて、その“活動”は人々の生活を脅かしたり人の命を奪ったりする物なのだ。
冷酷非道に他人を殺す一方で、家族の絆は強く互いを守り庇いあい、家族を傷つけられたときには容赦の無い報復が。
この映画では、コレット自身がシングルマザーとして息子を守る立場にあり、一緒に暮らすコレットの母(ブリッド・ブレナン)は子供たちや孫を守り心配し時には盾となっていた。
コナーが話していた襲撃対象の刑事にも、家庭があり子供たちがいた。
IRAとMI5の物語ではあるが、焦点は“”や“子供”と言った家族に当てられていた。

ド派手なアクションもドンパチも無い。
緊迫感や切迫感が、淡々と登場人物を追うカメラの向こう側からじわじわと忍び寄ってくるタイプだった。
クライヴ・オーウェンとアイダン・ギレンが目当てだったのだが、いい意味で、誰かが突出して華やかに目立つ事が無く、どのキャストも地味な感じでまとまっていた。
その中で、コレットの真っ赤な服が目を引く。
真っ赤ではなくても赤系の色が入っている。
葬儀に参列したときも、内側に赤が見えた。
そんなコレットの服が、ある時点から色が変わった。

どんな風にストーリーは終わるのか?
どんな風に決着をつけるのか?
“シャドー・ダンサー”が誰なのか予測が付いても、ラストの展開は想像できなかった。
そのラストの展開は、結構好きだな。

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2013年03月19日

戦火の沈黙 ヒトラーの義勇兵

Silencio en la nieve
Frozen Silence


スペインのフランコ将軍は、かつての借りを返すために、ヒトラー率いる独軍の支援部隊として、青師団をロシア戦線に送り込んだ。
1943年の冬。
凍りついた湖にはまって凍死した馬が何頭も見つかった。
これも食糧の足しになるかと思ったエスピノサ軍曹(カルメロ・ゴメス)に呼ばれて、補給と食肉担当のアンドラーデ(フアン・ディエゴ・ボト)が駆け寄った。
するとその傍に、1人の兵士の遺体が。
アンドラーデはその遺体の表情から、凍死ではない事に気づいた。
服を開いてみると、首を真横に切り裂かれ、胸元には「MIRA QUE TE MIRA DIOS (神は見ている)」と刻まれていた
ロシア人の仕業とは思えなかった。
インファンテス将軍が進展の報告を待っているとして、アンドラーデはリオ中佐から捜査を命じられた。
彼は元々警部だったのだ。
補佐に付いたエスピノサ軍曹と共に、すぐに捜査に着手。
被害者は、バレンシア出身のアギラ少尉。
死後15時間。
現時点での容疑者は、青師団の1万8000人全員だ。
アンドラーデはまず検視医の話を聞き、エスピノサはアギラの身辺調査と事件の影響を調べる。
丁度その頃、スターリングラードが落とされ、師団には反逆者がいるとの噂が。
大酒飲みのアギラは、賭けロシアン・ルーレットで金を稼いでいたらしい。
事件のあった晩アギラはシャワーを浴び、同じ頃馬が集団脱走。
妹と手紙のやり取りをしていた。
親しいのはラモン神父だというが、無神論者で内通者の可能性もあった。
また、胸に刻まれていた言葉は、四行詩の祈りの言葉の一行目だと分かった。
後3人が殺される可能性が。
案の定、「MIRA QUE TE ESTÁ MIRANDO (皆を見ている)」と刻まれた死体が発見された。
マドリード出身の、アグスティン・コビサ・カレロだ。
この殺し方からフリーメーソンとの繋がりがある可能性も出てきたが、まだアギラとカレロの繋がりは不明。
だが、士官の命令で“4人”がある事をしたことが分かった。

久し振りに見たら、ボトの顔が分からなかった(苦笑)
こんな顔だったっけ?
単なるサスペンスだと思ってみていると、どうも物足りない。
すっきりしない。
これは、「青師団(西語: División Azul, 独語: Blaue Division)」の事を知らないと駄目なのかも知れない。
フランコ将軍とナチスドイツの関係を含めて。
ネットでざっと調べた情報によると・・・
青師団は、スペイン内戦で戦った経験を持つ義勇兵が多くを占めていたらしい。
将校や士官の半数が職業軍人だったとか。
そして多くがスペインのファシスト政党ファランヘ党のメンバーだったそうだ。
第250歩兵師団というのは正式な師団名で、服の色から青師団と呼ばれていたようだ。
とにかく、犯人はロシア兵なのか、赤に寝返った身内なのか、はなからスパイとして紛れ込んでいた奴なのか、そこらの推理は表面的なことで、背景を知っていないと面白味にかけてしまうというわけ。

後追いだが、もう少し調べてみよう。

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2013年03月18日

偽りなき者

Jagten
The Hunt


公開中なので、控えめに。

幼稚園に通うクララ(アニカ・ヴィタコプ)の言った事が、園長のグレテ(スーセ・ウォルド)の心に引っかかった。
幼稚園の職員ルーカス(マッツ・ミケルセン)にとても懐いていたはずの彼女が、嫌いと言ったのだ。
それも、性的虐待を暗示させるような理由で。
翌日、グレテはクララの名は伏せてルーカスにそれとなく聞いてみるが、彼には身に覚えが無い
それもそのはず。
クララは大好きなルーカスが男の子たちの相手をして死んだ振りをした時に唇にチュッとし、自分で作ったハートをプレゼントしたのだが、真面目なルーカスは先生としてのけじめとして、クララからの幼い恋心を優しく拒絶したしなめた。
恥ずかしさとショックで、自分からのプレゼントじゃないとルーカスに言った上に、グレテにルーカスの悪口を言う感覚で作り話をしてしまったのだ。
ルーカスは2日間の自宅待機を命じられ、その間にグレテは知り合いのオーレ(ビャーネ・ヘンリクセン)にクララの面談を頼んだ。
想像力は豊かであっても子供は嘘をつかないと信じるグレテと、何かされた事を前提に聞き取りをするオーレは、クララのあいまいな答えからルーカスが性的虐待をしたとの結論を導き出し、警察への通報と職員や保護者たちへ知らせる事を決めた。
クララの両親、テオ(トマス・ボー・ラーセン)とアグネス(アネ・ルイーセ・ハシング)はルーカスに隣人であり、テオとルーカスは幼友達で猟友会の仲間でもある。
またルーカスは、廃校になるまでは、2人の長男トルステン(セバスチャン・ブル・サーニン)の通う学校の先生でもあった。
テオはルーカスがそんな事をするなんて信じられないものの、自分の娘は一度も嘘をついたことが無いと言って、ルーカスの弁明を聞こうとはしなかった。
他にも被害に遭っている子供がいるかもしれないとグレテが保護者たちに話すと、兆候を示す事もが他にもいることが分かった。
小さな町での出来事。
昨日までの友人たちは、ルーカスに弁明する機会を与えないまま、変質者として彼に敵意を向けた。
ルーカスの離婚した妻と暮らす息子マルクス(ラセ・フォーゲルストラム)が、念願かなって自分の家に越してくる事が決まった矢先だった。
父を信じるマルクスまでが、スーパーの店主にもう来るなと言われてしまう。
警察に父が連行され行き場を失ったマルクスを受け入れてくれたのは、彼の名付け親のブルーン(ラース・ランゼ)。
彼と彼の身内だけはルーカスを信じ、弁護士と話し合ってくれていた。

近隣みんなが友人のような小さな町。
男たちは猟友会のメンバーであり、狩猟免許を手にしていっぱしの男とみなされる。
女には分からない絆で結ばれていると思った仲間たちが、身に覚えのない出来事を理由に一斉に自分に牙を向いた。
幼い子供の小さな嘘ではあるが、自分の無実を証明する事ができない
きちんと話を聞いてくれもしないで、弁明の機会も与えられないで、小児愛者の変態の汚名を着せられてしまった。
親が自分の子供を一方的に信じる事はあるにしても、プロフェッショナルであるはずの園長までもが盲目的に子供の言い分を信じてしまうなんて!!
彼女が最初の対処を誤らなかったら・・・
「子供は嘘をつかない」
長年園長をやっているであろうグレテが、そんな夢物語を信じている。
恐ろしい。
痴漢の冤罪事件と同様に、1度疑われ逮捕されてしまったら、無罪を証明する事は本当に難しいに違いない。
子供は嘘をつく
怒られたくないから、居心地の悪い状況から逃げ出したいから、注目されたいから、ちょっと意地悪したいから。
色んな理由で、大した悪気もなく嘘をつく。
自分の付いた嘘を事実だと思い込んでしまうのも、また子供らしい部分。
大人が言う事が事実だったと信じ込むのも、やはり子供ならでは。
この恐ろしい冤罪事件は、きっかけはクララの嘘だったかもしれないが、事件にしてしまったのは大人たちだ。
子供が自分の都合のいいように物事を信じ込むのと同じように、大人も信じたいことだけを信じ、自分が聞きたい言葉を引き出すまでは「正直に言いなさい」と言い続ける。
大人の先入観や思い込みが、子供の証言を作ってしまうのだ。
もう1人、無意識の内にきっかけを作った人物がいる。
クララの歳の離れた兄トルステンだ。
自分が妹に影響を与えた事に気づかず、もちろん親も知らず、ルーカスを憎む。
事実を知っている“観客”である哀生龍は、そういう映画だと覚悟をして見ていたにも拘らず、案の定はらわたが・・・
息子君と息子君の名付け親が味方についてくれて、本当に良かったよ。
そして、クララの母アグネスの態度に比べると、父でありルーカスの幼友達であるテオの態度は、娘とルーカスの両方を信じたいという気持ちが見え隠れして、これもまた見ている哀生龍が救われた部分。
ラストの逆光の中に立つ人影は、きっとXXXだろうと哀生龍は思っている。

無邪気な笑顔や、子供たちと楽しそうに戯れる様子や、穏やかな表情や、無念と怒りの混ざり合った苦悶の表情。
色んなマッツが見られるという点では、“楽しい映画”ではあった。
トマス・ボー・ラーセンがこんなにもっさり髭を蓄えているのを見るのは、初めてかな?
いつもと雰囲気が違っていたが、こんなラーセンも良いね。
声の良さは相変わらずだったし♪♪
他にも見知ったキャストが何人もいて、楽しめた。

原題は英語のタイトルと同じく「狩り」という意味。
ヴィンターベア監督の作品は「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」と「光のほうへ」を見ているが、どっしり胸に来る作品が続いたのは偶然?
そういう作品ばかり撮る監督?

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2013年03月15日

ニンジャ:インポッシブル

Kommandør Treholt & ninjatroppen
Norwegian Ninja


公安当局は、オスロ空港でアルネ・テレホルトをスパイ容疑で逮捕。
パリのKGB諜報員と会うところだったようだ。
彼の事件は第二次世界大戦以降、もっとも重大で深刻なスパイ事件と言えるだろう。
彼に悪名がつくようになったそもそもの始まりは、ソ連の外交官とウィーンで会い、米国の不穏な動きについて相談した事だ。
いくつもの呼び名が付けられたテレホルトだが、どれも正確には彼を取られていなかった。
彼は、“忍者”だったのだ。
「近衛忍者隊極秘説明ビデオ」によると、テレホルトが司令官を務める忍者隊はオーラヴ国王直属の隠密集団で、オスロ湾の小島グレスホルメン島に基地がある。
元々は暗殺者ではなく、普通の農民たちだ。
副官の「山」以下、「北」「眠」「御者」「ラグニルド」がメンバーで、二人の弟子「ハチ」と「ピート」を育てている。
東洋の武術だけでなくボクシングやレスリングのような格闘技も取り入れ、風水も活用している。
ある時、ソ連の潜水艦が座礁した。 その後、各地に潜水艦が現れたという情報が流れた。
忍者隊も出動したが、ソ連の潜水艦を見つけられなかったどころか、逆にミサイルを打ち込まれて危うく殺されかけた。
テレホルトは米国の動きを警戒し、ソ連から情報を得ようとしていたが、逆に、米国と秘密裏の内に関係を築いていた組織があった。
SB(ステイ・ビハインド)という名の隠密部隊で、ノルウェー支部の指揮を執っているのはオットー。
彼らは、CIAの指揮下にあり、政府の目を覚まさせるために偽テロ活動を行っているようだった。
今回のソ連の潜水艦の件も、国民が米国の基地に関心を持たないように画策した物らしい。
テレホルトが手に入れたSBのマニュアルを見た国王は、彼に「サガの夜」作戦の実行を命じるのだった。
するとテレホルトは、「サガの夜」作戦に先立ち、弟子の2人を「忍者選抜訓練」と称して競い合わせ、勝ったほうを忍者隊の忍者にした。

ノルウェーの忍者アクションスパイコメディ映画(笑)
原題は、「テレホルト司令官と忍者隊」 「ノルウェー忍者」。
なんと言ったらいいか、緩くて古めかしくて気の抜けた感じが、逆に面白い?
どこまで本気なのか・どこまで真剣なのか、手を抜いて作ったお安い作品だからチャチなんじゃなくて、それを狙って大真面目に昔のレベルが低めの特撮っぽく作ってる感じが良いんだよね。

忍者に対するイメージも、微妙にずれている感じが・・・
黒い作務衣に地下足袋に寒さ対策のニット帽。
煙幕と共に登場し、煙幕と共に去っていく。
ムササビスーツで滑空しちゃったりもする。
闇に紛れるために顔は黒塗り。
悟りをひらいちゃったりするし、悟りをひらくと光っちゃったりもする。
彼らの島には認識タグをつけたペンギンがいた。
そして、敵を欺くには、まず味方から(笑)

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2013年03月14日

野蛮なやつら/SAVAGES

Savages

公開中なので、控えめに。

10代の頃からの親友、ベン(アーロン・ジョンソン)とチョン(テイラー・キッチュ)はベンチャービジネスで大儲けしていた。
チョンがアフガニスタンから持ち帰った最高級の種を、植物学者のベンが最高品質の大麻に育て上げたのだ。
高級リゾート地ラグーナ・ビーチに居を構え、“共通の恋人”O(オー)ことオフィーリア(ブレイク・ライヴリー)と3人で自由気ままに暮らしていたのだが、彼らのビジネスに目をつけたメキシコのバハ・カルテルが強引に提携話を持ち込んできたことから、危険な状態に一変してしまった。
提携するぐらいなら、今のビジネスはカルテルに丸々渡して、自分たちは3人で国外逃亡して身の安全を確保しよう。
そう考え、金庫番のスピン(エミール・ハーシュ)に当座の金を用意させ、そそくさと店仕舞いをするのだが、残念ながら一足遅かった。
逃げようとしていることに気付かれ、Oが誘拐されてしまったのだ。
バハ・カルテルの冷酷なボスは、女帝エレナ(サルマ・ハエック)。
彼女はベンとチョンの顧客が欲しいのではなく、彼らが作る最高品質の大麻を売り捌きたいのだ。
Oを救うために彼女の仕事をした2人だったが、返してくれるどころか、3年契約と彼女を1年人質にとるとエレナから更なる要求を突きつけられた。
困った2人は、悪徳麻薬捜査官のデニス・ケイン(ジョン・トラボルタ)から極秘資料を手に入れ、エレナの弁護士アレックス(デミアン・ビチル)の仕業と見せかけて彼女の金を強奪。
エレナの腹心の部下ラド(ベニチオ・デル・トロ)にアレックスの仕業である事を示す証拠を渡すと、彼は容赦ない拷問でアレックスの口を割らせようとした。
その時、アレックスがエレナの弱点となるある事を口走った。

ドン・ウィンズロウの小説が原作だった。
「ボビーZの気怠く優雅な人生」は映画も見ているし小説も読んでいるが、適度な緊迫感とのびのびした雰囲気は、ボビーZと同じテイスト。
しかし映画の出来としては、こっちの方が何倍も面白く仕上がっていて楽しめた。

若者3人組の、ドラッグビジネスをやっている割に純粋で“青春”しちゃっているところが、哀生龍好み。
それに対する大人3人(エレナ、ラド、デニス)の曲者具合がまた面白くて、若者組と微妙にテンションが噛み合っていない所も楽しめた。
大人3人の役者が自分の見せ方を分かっているから安心印なのに対し、若者3人はまだまだ未知数だから、そっちに興味が惹かれた。
心優しい慈善家のベンと元傭兵で荒事が得意なチョン。 全然タイプが違うからこそ、長年友人でいられるのかもしれない。
そんな2人を愛し愛されているO。
非常に上手くいっている三角関係。 Oを頂点とした二等辺三角形かな?
バハ・カルテルの皆さんが“野蛮なやつら”なのは当たり前として、その野蛮な人から3人の恋人たちは“野蛮なやつら”と言われていたのには笑ったよ。
3人の恋人がとても自然で、違和感も変ないやらしさも感じなかったし、映画の冒頭から“とても上手く行っている幸せそうな恋人たち”って事が伝わってきたのが、ベンとチョンの無謀とも思える行動を納得させる鍵となっていたよね。

でも、映画のラストの展開は、ちょっと拍子抜け。
「ボビーZ」に通じる抜け具合(笑)
小説も同じなのだろうか? それもと、このラストは映画用にアレンジした物?

まだクレジットではアーロン・ジョンソンとなっていたからここでもそう書いたが、今は結婚したからアーロン・テイラー=ジョンソンになった彼。
「トムとトーマス」で主役の双子の少年を演じていた彼が、ひょろっと成長して「キック・アス」になったかと思ったら、髭を生やしてクルックルの髪を伸ばしてワイルドな容貌に。
今回の容貌が、一番いい感じだな。 瞳の色も引き立つし。
そして、エミール・ハーシュのちょっとエキセントリックなキャラが、これまた笑えるハマり方をしていて、もっと見たかったな。

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2013年03月13日

メッセンジャー

The Messenger

公開中なので控えめに。

仲間を守り負傷したためイラクから帰国した陸軍のウィル・モンゴメリー二等軍曹(ベン・フォスター)は、残り3ヶ月の任期を国内での任務に当たることになった。
トニー・ストーン大尉(ウディ・ハレルソン)の下に付き、戦死した兵士の遺族に第一報の訃報を伝える“メッセンジャー”の任だ。
冷静に遺族へ戦死通告をし陸軍長官代理として弔意を伝える役割だが、いくつかのルールがあった。
身元確認後24時間以内に、6時から22時の間に訪問し、最近親者に伝える。 倒れる等の緊急時以外は遺族に触れてはいけない。 ニュース等で遺族が知ってしまう前に伝えるため、昼夜を問わず教会の中でもポケベルは切らないこと。
見かけ以上に、精神の強さが求められる重要な任務だ。
遺族は、兵士の命を奪った本当の相手や戦争に怒りを代わりに、目の前のメッセンジャーにその激しい思いをぶつける。
何故お前は生きているのか? 何故お前は戦場に行かずに国内にいるのか? お前は臆病者だ、卑怯者だ!
罵倒され唾を吐きかけられようと、戦場では勇敢に戦い仲間を救った英雄であっても、メッセンジャーであるからにはじっと耐えなければならない
また、悲鳴を上げ、泣き崩れ、半狂乱になって嘘だと喚く女性のことを、抱き締め慰めることもしてはならない
戦場に戻って戦いたくてもそれが出来ず、遺族に言い訳も出来ず、慰める事もできず、今までの任務とはあまりに違う“メッセンジャー”の役目に、ウィルは兵士としての目的や自分自身を見失いそうになる
そんなある日、ウィルから夫の戦死の知らせを受けたオリヴィア・ピーターソン(サマンサ・モートン)は、じっと悲しみに耐えるだけでなく、訃報を告げたウィルに感謝と労いの言葉まで掛けてくれたのだ。
彼女との出会いが、ウィルを少しずつ変えていくことに・・・

死と背中合わせの常に緊迫しストレスに曝された状態で、我武者羅に戦う戦地での兵士。
負傷兵として本国に送還されただけでも、敗北感と焦りを覚える兵士もいる事だろう。
戦いから解放された事に心底安堵しホッと安らぎと生還できた事に幸せを感じる兵士の方が、断然多いかもしれないが。
ウィルは、戦地を離れることになった上に気の重い任務を任されて、苛立ちを見せたり喪失感を見せたりしつつも、何とか“メッセンジャー”に遣り甲斐を見つけようともがいているようだった。
トニーは、この任務は性格的に合う合わないがあるという事を言っていたが、敵を殺すのと同胞の遺族に訃報を告げるのと、どちらの任務も喜んでやるような物じゃないよね。
トニーも今もまだ割り切ることが出来ないから、酒や女で自分誤魔化しなだめているように見えたし。

名誉の戦死をして英雄に成るよりも、無様でもいいから生きて帰ってきて欲しい。
それが国で待つ家族たちの本音じゃないかと思う。
多くのセリフで語るよりも、この作品のように静かな映像の中にそれを描き出して見せる方が、何倍も説得力がある。
その説得力を更に後押ししているのは、俳優たち。
お目当ては、ベン・フォスターとウディ・ハレルソンだった。
もちろんこの2人には、大満足!!
組み合わせも最高♪
ジェナ・マローンも、相変わらず年齢以上の演技を見せてくれた!!
サマンサ・モートンが、普通の所帯じみた奥さんって感じで驚いたが、だからこそ、子供を育てていかなきゃならないから夫を喪った悲しみに暮れてばかりじゃいられないといったリアルさが、良く出ていたよ。

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2013年03月12日

キャビン

The Cabin in the Woods
Cabin

キャビン・イン・ザ・ウッズ


公開中なので控えめに。

カート(クリス・ヘムズワース)のいとこの別荘に、大学の仲間たち5人で遊びに行った。
カートの恋人で金髪に染めたばかりのジュールス(アンナ・ハッチソン)。
真面目でまだ前の恋を引き摺っているらしいデイナ(クリステン・コノリー)。
カートとジュールスがデイナとくっつけようと画策している、紳士的なホールデン(ジェシー・ウィリアムズ)。
そして、マリファナ好きの気のいい変わり者マーティ(フラン・クランツ)。
GPSにも表示されない山奥の別荘への道を、途中のガソリンスタンドで訊くと、不吉な事を言われてしまった。
森の奥のその別荘は、マジックミラーがあったり、地下室に古びた奇妙な物が沢山あったりと、確かに不気味な所があったが、そんな雰囲気まで彼らは楽しんでいた。
だが、地下室で見つけた日記を読んだ事から、恐怖の“イベント”がスタートしてしまった。
大学生のグループが次々殺されるホラー映画でお馴染みのシナリオに沿って、彼らに間の手が伸びる。
全ては、ある人々によってコントロールされていた。
この5人を担当するのは、シッターソン(リチャード・ジェンキンス)とハドリー(ブラッドリー・ウィットフォード)のチームだ。
多くのチームが失敗する中、彼らのチームと日本のチームだけが成功間近。
シナリオ通りに1人また1人と襲われて、“処女”が最後に残れば成功だ。
シッターソンとハドリーが成功を確信し浮かれていると、緊急事態を知らせる赤電話が鳴った。

ホラーは苦手だが、これは“お約束通り”だから心の準備が出来て、思ったよりも怖がらずに楽しめた。
何で何作も飽きもせず“お約束通り”の若手俳優を起用したこの手のホラーが作られるのかと思ったら、こんな重大な理由があったとは!(笑)
そんな重要なミッションだと言うのに、コントロールしている方としても飽きるほどの恒例行事で、賭け事をしながら気楽な雰囲気で事に臨んでいる(苦笑)
シナリオは決まっているが、“イベント”はいろんな種類が仕込んであり、どの“イベント”が発動するかは若者たち自身が知らない間に選択している。
つまり、自分で自分の死に方を選択するようなもの。

この作品の面白さは、“お約束通り”のシナリオに狂いが生じてしまうラストの展開なんだろう。
いろんな“イベント”に備えて、多くのセルの中で多くの“敵”が出番を待っている。
きっとホラーファンならば、見覚えがある“敵”たちなんだろうなぁ~~
生憎哀生龍はホラーが苦手で余り見ていないから、全然分からなかったが。
Fornicus - Lord of Bondage and Pain(グレッグ・ザック)ってキャラが、凄く格好良く見えたんだが、彼はオリジナルキャラ? それとも有名なキャラ?

最後に満を持して登場の“ザ・ディレクター”があの人だったのは、出オチ?(爆)

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2013年03月11日

ザ・ワーズ 盗まれた人生

The Words

公開中なので控えめに。

有名な作家クレイ・ハモンド(デニス・クウィド)が、新作「ザ・ワーズ」の朗読会を開いた。
その内容は・・・
作家を目指すロリー(ブラッドリー・クーパー)はなかなか思うような作品が書けず、やっと書きあげた作品も、辛うじて一社が目に止めてくれたが、時代に合わずに出版はできないと言われてしまった。
ところがある日、ロリーの才能を信じる妻ドラ(ゾーイ・ソルダナ)が彼にプレゼントした、ロリー自身が新婚旅行中にアンティークショップで見つけ古いブリーフケースの中に、古い原稿が入っていることに彼は気が付いた。
その物語は、第二次世界大戦中に出会った米軍の青年(ベン・バーンズ)とフランス人のウェイトレス(ノラ・アルネゼデール)の心を打つ話だった。
突き動かされるように、ロリーはその原稿をパソコンで打ち直し、自分の作品として出版社に持ち込んでしまう。
予想もしていなかった事に、その作品が受賞し注目を集めてしまった。
戸惑いと後ろめたさを覚えるロリー。
何も知らず、心から喜ぶドラ。
富と名声を得、作家としての評価もどんどん高くなっていくロリーを、ある日初老の男(ジェレミー・アイアンズ)が訪ねてきた。
古いブリーケースの中に入っていた原稿は、その男が彼自身の人生を、妻子への想いを込めて書いたものだったのだ。

入れ子式というか、小説の中に小説があり更にその中に小説が・・・と言う構造になっていて、ミステリー仕立ての物語になっていた。
“小説”への想い、愛する人への想い、成功や名声への想いが交錯し、その想いが強過ぎて盲目になって誠実な人生を踏み外してしまった男の物語。
どこまでが事実なのか、どこからが小説の中の虚構なのか、どの部分が真実の告白なのか、それとも全てがなのか・・・
グッと来るドラマと、ハラハラさせるミステリーとのバランスが丁度良くて、“楽しい”タイプではないが、じっくり味わえる濃い作品だった。
ジェレミー・アイアンズの存在感が特に凄くて、静かなのに息苦しいほどの緊張感が心地良かったよ。

特に狙って見ているわけじゃないが、ブラッドリー・クーパーの出演作は見る機会が多い。
最近出演作がどんどん増えているせいかな?
コメディもアクションも落ち着いたドラマも、どんな作品でもどんなキャラでもハマっちゃう所が凄いね。
作品選びが上手いのか、演技力が優れているのか・・・

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2013年03月10日

オズ はじまりの戦い

Oz the Great and Powerful

公開中なので控えめに。

移動サーカスの魔術師オズ(ジェームズ・フランコ)は、話術と堂々としたパフォーマンスとで観客を魅了するが、実際は“オルゴール”で女性たちをその気にさせ、サクラを仕込んできた、自己中心的なペテン師
自分でもそれを自覚していたが、善人になる気などさらさらない。
その代わり、彼は“偉大な男”になりたかった。
その日もペテンがばれて追われるように熱気球に飛び乗ったオズだったが、運悪く竜巻に巻き込まれ・・・
辿り着いたのは美しくそして不思議な国だった。
彼の前に現れた美しい魔女セオドア(ミラ・クニス)が言う事には、ここは「オズ」と言う魔法の国で、邪悪な魔女に支配されて人々は苦しんでいるようだ。
だが、予言の救世主、国の名と同じ名前の偉大なる魔法使いが本当に現れたと、セオドラは大喜び。
オズの都“エメラルド・シティ”の宮殿には玉座も財宝もあり、オズが新王となりセオドラはその后になると言うのだ。
魅力的な話を聞き、ただの魔術師だと言う事実を伏せて誤解されるに任せたオズはセオドラと共に、彼女の姉の魔女のエヴァノラ(レイチェル・ワイズ)が守っている都に向かった。
その途中で救った羽の生えた猿フィンリー(声:ザック・ブラフ)にだけは、自分は魔法使いじゃないと真実を明かして。
エヴァノラに財宝を見せられてホクホク顔のオズだったが、王となってこの財宝を手に入れるには、まず先代の王を殺した王の娘、邪悪な魔女のグリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)を退治しなければならないと言われて、一瞬躊躇う。
が、“偉大な魔法使い”という名声や財宝を手に入れるため、その大役を引き受けてしまった。
フィンリーを案内役にその魔女のいる森を目指す途中、魔女の手下の襲撃を受けた陶器の町を通りかかり、傷ついた陶器の少女(声:ジョーイ・キング)を“魔法のアイテム”で直してやったオズ。
すっかり心酔した少女は、一緒に行くと駄々をこねてオズを困らせる。
単なる魔術師でペテン師のオズ、荷物持ちの役にしか立っていないフィンリー、そして壊れやすい陶器の少女といった、到底邪悪な魔女には勝てそうにない3人の目の前に、ついにその魔女が現れた。
彼女の杖を折りさえすれば倒せるのだが、そう簡単にはいかず、オズはグリンダに見つかってしまうのだった。

あらすじとして書いたのは、物語の半分。
後半は、色々ネタバレになるから書かずに置く。

ディズニー作品だし、苦手な女優さんたちだし、正直それほど期待はしていなかった。
ただ、“オズの前日譚”という触れ込みには興味を惹かれて、かつて早川書房から出された14冊全部を読んでいる相棒と共に見に行った。
さすがに哀生龍はそこまで詳しくはないが、ドロシーの冒険物語程度のお子様向けの本以上の知識は持っていたから、期待以上に楽しむ事が出来た。
14冊の原作の中で少しずつ語られている“オズの魔法使い”本人のエピソードを基に脚色した内容だということで、原作を知っていた方が楽しめるポイントは多かったように思う。
もちろん全然知らなくても、普通にファンタジー・アドベンチャーとして楽しめる内容だったけどね。
ディズニー作品の割りに時々ダークでホラーチックなシーンも出てきて、ドキッとさせるシーンでは隣の席の女性がビクンッと椅子を揺らしてたよ。
3Dの飛び出し具合も、最近見た中ではかなり強烈で、それもまた隣の女性を驚かせる要因になってたな。
生憎哀生龍はオープニングからすでに映像の動きに眩暈を感じてしまい、酔いそうになって気分が悪くなりそうだったよ。
何度も目を閉じてしまった。
綺麗な映像だが、駄目な物は駄目なんだよね。
監督は「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ、視覚効果等のプロダクション・デザイナーは「アリス・イン・ワンダーランド」のロバート・ストロングバークだったが、スパイダーマンのシリーズは予告を見ただけで酔いそうになって結局見なかったし、アリスの方も穴に落ちるところで早くも酔いそうになってずっと目を閉じていた経験が(^^ゞ

オズは、服や帽子やバッグの中に入っていた手品のネタを利用し、似非魔法使いを演じる。
しかしそれには限度があるし、邪悪な魔女は“殺さずに”退治しなきゃならない難しい条件が付いている。
邪悪な魔女は凶悪な空飛ぶヒヒ軍団を持っているが、オズの方は戦いとは無縁の善良なる人々しかいない。
だが、さすがは魔術師、と言うより“さすがはペテン師!”かな?
騙しのテクニック”と、「オズの国」にはないが自分が住む世界のものを利用した創意工夫で、“偉大なる魔法使い”を演じ続けるオズ。
胡散臭さと頼りなさに、ジェームズ・フランコのあの微妙な笑顔がマッチしていて、キャラクターに妙な説得力を感じてしまった。
原作の「オズの魔法使い」で、彼に会いに来たドロシーご一行様に使ったトリックがどうやって生まれたのかも、この作品の中で明かされている。
冒険の中でいつの間にか、“自分に足りない物”をちゃんと手に入れられる展開は、原作と同様。
そしてラストのオズからプレゼントを上げるシーンも、原作を思い起こさせる。
他にも色々と・・・

彼女の声を担当しているジョーイ・キングもフィンリーの声を担当しているザック・ブラフも“ある人”も、導入部分で“人間”の役で登場するのだが、オズの国でのキャラはその人間の時のキャラを反映している部分があるわけで・・・

苦手な女優さんたちに加えて、陶器の少女がまた苦手なキャラで・・・
子供特有の腹立たしいほどの我侭と遠慮のない物言いに、何度叩き壊したくなった事やら。
ちなみに、哀生龍の目当ては、ザック・ブラフ。

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2013年03月08日

きっと ここが帰る場所

This Must Be the Place

元ロック・スターのシャイアン(ショーン・ペン)と妻で消防士のジェーン(フランシス・マクドーマンド)は、ダブリンの豪邸で暮らしていた。
数少ない友人ロック少女のメアリー(イヴ・ヒューソン)とショッピングモール内でお茶をするシャイアンは、今もロック・スター当時と同じようなメイクをし、髪を逆立て、アクセサリーをつけ、黒尽くめの服を着て、ショッピングカートを引っ張って、猫背でとぼとぼ歩く姿が、少々人目を引いた
しかし、ロック・スターだったとは思えないほど内気で、穏やかな話し方をする。 時々大声を出して驚かす事もあったが、シャイアンは誰にとっても良い話し相手だった。
そんなシャイアンに、30年も会っていない父が危篤だと、アメリカから連絡が入る。
飛行機が嫌いなシャイアンは船でNYに向かったのだが、やっと実家に帰りついたときには、すでに父は息を引き取っていた。
従兄弟のリチャード(リオン・レヴォ)によると、父はある男を捜していたようだ。
ユダヤ人である父はホロコーストの生き残りで、探している相手は恨みのあるアウシュヴィッツのSS隊員だったアロイス・ランゲ(ハインツ・リーフェン)。
シャイアンは、父が残した日記や絵を、多数の残党を狩ってきた有名な男モーデカイ・ミドラー(ジャド・ハーシュ)の元に持ち込み、ランゲを探して欲しいと頼んだ。
だが、彼が興味があるのは、ユダヤ人の“金歯”であり、小者のランゲの事は相手にしてくれなかった。
シャイアンは諦めるどころか、自分で探すことに。
まずは、ランゲの妻に会いに行った。
その後も、ランゲを探すたびを続ける中で、いくつかの出会いがあった。
扱い方も分からないのに大きな銃を買い、ランゲかもしれない男の家に不法侵入。
残念ながらそこにはいなかったが、それで終わりではなかった。

中高年の痛いゲイか厚化粧のおばちゃんか、と言った風貌のシャイアン。
話してみればいい人だと分かるが、外見的にはちょっと遠巻きにして指差してこそこそ言いたくなるような男。
内に鬱積した物を持っていて、時々噴出。
対する奥さんは、消防士と言う事もあって快活で対照的な人。
ロック・スターだった頃に知り合ったんだと思うのだが、当時のシャイアンはどんな感じだったんだろう・・・
“あの事”があってから急に変わったのか、中高年になるにしたがってどんどん内に篭るような感じになってきたのか、そこら辺が良く分からなくて気になった。
父の恨みを晴らすために旅をしている部分より、この夫婦のちょっとした日常を描いている部分の方がずっとずっと好きだ。
心地良いし、幸せそうにも見えるし噛み合っていないようにも見えて、いい感じに“山あり谷ありでも案外上手くいっている夫婦”像が描かれているように感じたから。

人生を語る。
自分自身を語る。
愛と痛みを語る。
美を幸福を語る。
人の心を開き、自分の心も開く。
SS隊員を探し出して父のアウシュヴィッツでの恨みを晴らす、物騒で剣呑な物語なのに、漂う雰囲気は穏やかで、癒しもあって、優しさもあって、良い作品だとは思う。
が、哀生龍の好みではなかった。
時々神経を逆なでするような弦楽器の音楽が入るし、テンポがややゆっくり目で哀生龍のリズムとは合わずにストレスを感じてしまったのだ。



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2013年03月07日

ふたりのパラダイス

Wanderlust

NYのウェスト・ヴィレッジに、少々無理をして狭くてお高いワンルームを買った夫婦、ジョージ(ポール・ラッド)とリンダ(ジェニファー・アニストン)。
ところが、ジョージの会社が突然潰れ、HBOに持ち込んだリンダの企画は不採用
仕方なくワンルームを手放そうとした物の、僅か数日で価値が暴落。 売るに売れない。
渋々アトランタで広い家で暮らしているジョージの兄リック(ケン・マリーノ)に仕事をもらい、居候させてもらうことに。
リックの家に向かう途中、カーナビで見つけたB&B“エリジウム(理想郷)”に泊まる事にしたものの、ゲートをくぐってあとわずかという時に全裸の男がヘッドライトに浮かび上がった。
ヤバいものを感じて逃げようとしたものの、車が完全にひっくり返る事故を起こしてしまった。
その全裸の男、ヌーディストのウェイン(ジョー・ロー・トゥルーグリオ)が泊まれる場所に案内してくれたのだが、そこはヒッピー・コミューンのような所だった。
指導者のセス(ジャスティン・セロー)が言うには、コミューンではなく「崇高な共同体(コミュニティ)」だそうさ。
翌朝エリジウムを後にするとき、セスはお告げを受け「2人はここに留まるべきだ」と言った。
検討すると言って二人はリックの家へ。
下品で笑えないジョークを飛ばすリックの会社は、工事現場等に簡易トイレをリースする会社。
つまらないデータ入力の仕事をあてがわれたジョージ。
リンダは仕事も無く、リックの奥さんマリサ(ミカエラ・ワトキンス)と家で過ごす。
ところが、この新生活はすぐに終了。
兄弟喧嘩をして、コミュニティに戻る事になったのだ。
オープンな場所と言う事で、寝室にもトイレにもドアが無い。 そして全てを共有する。
ジョージはここで暮らしたがるが、リンダは戸惑いもあり、また彼が現実逃避をしているだけど感じている事もあって、2週間のお試し期間を設けることになった。
ここでの生活は居心地の良さがある反面、馴染める部分もあれば馴染めない部分もあり、やりたくないこと・認めなくないこと・自分のダメさ加減を見せ付けられることなども多い。
そして2週間が経つ頃には、いつの間にか気持ちは逆転し、ジョージはNYでの仕事を掴んでここを出たがり、リンダはみんなから受け入れられ、特にセスとの関係が良好で、このままコミュニティで暮らす気になっていた。

ジャド・アパトーやポール・ラッドやケン・マリーノらが製作した作品。
DVDスルーなのは、納得(苦笑)
アパトー組作品に良く見られるルーザーを愛でるタイプの作品ではなく、シニカルでシュールなコメディだった。

コミュニティに懐疑的だったり不快に感じている部分もある一方、ありのままの自分の本音を曝け出せる場もあり、誰かしらが自分を公定してくれる心地良さもあるという、両面が描かれている。
コミュニティで暮らす人々は、どこか個性的ではあるが、実際はそれほど突拍子もないキャラは多くない。
少々デフォルメされているだけ?
逆に、そんな人々にとってのカリスマ的存在のセスが、普通過ぎて・・・
もう少し強烈なキャラでも良かったような気がする。

更に物足りないと言うか、残念だったのは、“理想郷”の裏の顔(現実的な一面)を見せられて、一気に夢から覚めて(醒めて)しまったようなラストの展開。
“理想郷”はあくまでも“理想”であって、そんな物はありゃしないんだよ!
と皮肉な笑いを浴びせられたような・・・

ところで、ヌーディストのウェインその他の下半身にボカシが無かったが、あれは“現物”? “現物風”?(爆)

あ、そうそう、レイ・リオッタの登場が一番笑えた瞬間だったぞ!!!



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2013年03月06日

グラバーズ

Grabbers

アイルランドのエリン島は今、島民の半分ほどが島を出る休暇のシーズン。
警察署の部長(ジョナサン・ライアン)も2週間休暇を取るため、ダブリンからリサ・ノーラン警察官(ルース・ブラッドリー)が島にやってきた。
港に迎えに来たのは、二日酔いのキーラン・オシェ警察官(リチャード・コイル)。
大都会からやって来た仕事中毒気味の真面目なノーランと、アル中気味の地元警察のオシェとは、出だしからどうも噛み合わない
しかし、浜に多数の鯨が打ち上げられるという異常事態が起きて、2人は早速捜査に向かった。
先に調査を始めていた海洋生物学者のDr.アダム・スミス(ラッセル・トヴェイ)によると、ゴンドウ鯨だという事は分かったが、原因は不明だった。
その晩、鯨の屍骸を片付ける手伝いをしていたデーリー(ニック・ショッピング)が姿を消した。
クーニー(ネッド・デネヒー)もタグ(ルイス・デンプシー)もアイリーン(クレリア・マーフィー)も・・・
飲んだくれのパディ(レイラー・ロディ)がパブでオシェに、ロブスターの罠にシーモンスターがかかったという話をしたが、オシェは耳を貸さなかった。
だがそのシーモンスターこそが、異常な事件の原因だった。
自宅でそいつに襲われたパディだったが、反撃し踏みつけ撃退。
スミスも知らない生き物で、知られざる新種であるエイリアンだということになった。
パディが勝手に“掴むもの”という意味の“グラバー”と名付けたそれは、どうやら生きるために血と水が必要なようだ。
更に、も持っていた。
という事は、これはメスで、オスもいるはずに違いない。
案の定、オスはいた。
メスの何倍も巨大で凶暴で、浜にはすでにいくつもの卵もあった。
嵐が近付いているため、どうにかして早急に退治しなければ島民が危ない。
そんな時、意外な弱点を発見。
吸血エイリアンは、アルコール濃度の高い血に弱かったのだ。
島民たちがパニックになるのを避けるため、パブでフリードリンクのパーティを開いてみんなを酔わせている間に、オシェ、ノーランを中心とする事情を知る数人が危険に立ち向かう、という計画を立てた。

下戸のエイリアンVS酔っ払い達(爆)
タコやイカのような足の中心に凶悪な口を持つヒトデのような、青いエイリアン。
血を吸うだけでなく、がぶりと人間を食べてしまう。 頭は嫌いなのか、吐き出したが。
そして卵から孵った、ひょこひょこ動き回るちびっ子エイリアン。
ちびっ子たちは1匹2匹なら可愛くも見えるが、うじゃうじゃ増えてしまうと不気味・・・・
ささやかではあるが、SFスプラッターホラーだ。

都会から来たお堅い女性警官リサ・ノーランと、のんびりした島の飲んだくれ警官キーラン・オシェの、なかなか進展しないロマンス
地元民たちは、張り切る都会のお嬢さんにわざとアイルランド・ゲール語で返したり、オシェとくっつけようとしてみたり。
とくにパブ兼宿屋の奥さん(ブロナー・ギャラガー)は熱心で(笑)
オシェの方はその気になってしまうのだが、ノーランのほうは泥酔するまでは・・・・
酔った勢いで?(苦笑)
でも、第一印象は最悪だった酔っ払いのオシェだったが、何故酒に溺れるようになったのかが分かったり、シラフのときの彼本来の姿を見るにつれ、ノーランの気持ちが動くのは納得!
愛嬌があって、なおかつ格好良さもあるんだよ、オシェは。

アメリカ映画だったら、若手俳優がどんどん殺されていくタイプのホラーを除き、多くの場合は主要キャラとその仲間はそう簡単には死なないと思う。
死ぬときは、感動的な演出がなされ、お前の分も戦ってやる・仇をとってやる、と主役が息巻く物だ。
が、この作品では、死ぬ時はあっさり死ぬ(苦笑)
主役の目の前でも容赦無く、大雑把にやられる。
その雑さがかえってシニカルな笑いを誘っていたような・・・
仲間の中では、Dr.スミスが一番笑わせてくれたよ。

とてもスピード感がある部分と、ただただ酔っ払い達を見せられるだけのまだるっこしい部分とがあって、途中飽きそうになった( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
でも全体としては、ホラーが苦手な哀生龍でも気楽に楽しめる内容で、助かったよ。
リチャード・コイルを見るためだけに借りたから。



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2013年03月05日

アメリカン・キャンディー 俺たちの課外授業!

I Want Candy

小さな映画学校“レザーヘッド大学”に通うバギー(トム・バーク)とジョー(トム・ライリー)は、3年かけて練ってきた「愛の嵐」を学期末の課題として撮影しようと考えていた。
ところが、ダルバーグ先生(マッケンジー・クルック)が出した課題は、なんと、たった2分のショートフィルム。
「愛の嵐」は90分ものの脚本。
これを2分にするぐらいならと、2人は映画会社に売り込みする事に。
当たり前のごとく門前払いを食らった2人だったが、ふと「ヘッド・フィルム」という小さな看板を目にして飛び込んでみた。
初めて社長が、2分間だけだが、耳を貸してくれた。
しかし、社長のダグ(エディ・マーサン)は、普通のロマンスだと知って2人を追い出した。
「ヘッド・フィルム」は、ポルノ映画の会社だったのだ。
しかし、プロデューサー役のジョーは「脚本とキャスト次第でいけるってことだ!」とやる気満々。
監督兼脚本家兼カメラマンのバギーは、あんなジャンルは撮れないと言ったが、ポルノを見ながらジョーはバギーを説得。
真面目にポルノをリサーチする傍ら、ダグが推していた最高のポルノ女優キャンディー(カーメン・エレクトラ)を探した。
バギーは、ポルノ映画の常識を変える作品にしたいと、「愛の嵐」の脚本を手直し。
ジョーは、思ったよりも簡単にキャンディーを押さえた。
改めてダグに企画を持ち込むと、子会社の「ビッグ・バン・ピクチャー」で撮ろうと言ってくれた上に、出資者も見つけてくれた。
大学の友達、ライラ(ミシェル・ライアン)、ギャビー(コリン・マイケル・カーマイケル)、ヴラッド(カール・プレコップ)、クリスティ(ラスムス・ハーディカー)をスタッフとして引き入れ、共演者もオーディションで決めた。
勘違いによる思わぬアクシデントに一時はどうなるかと焦ったが、バギーの脚本を読んだキャンディーは、もろもろも事情を察した上で協力してくれた。
ダルバーグ先生や両親の目を誤魔化しつつ、何とか「愛の嵐」を作り上げた彼ら。
しかし、みんなが祝杯をあげている所にダグが現れたため・・・・
更に、学期末の課題の発表会では・・・・

マッケンジー・クルックが出ているというだけで、内容をチェックせずに借りた(笑)
邦題が「アメリカン・キャンディー」で、ジャケットが“いかにも”だったから、「アメリカン・パイ」シリーズの傍系か何かかなと思っていたのだ。
ところが、イギリスの作品だった。
それも、学生がポルノ映画を撮るというきわどい内容ながら、裸も出て来ないしモロに見せる事もない。
ストーリーも、上手く行き過ぎなほど安心してみていられる可愛らしい青春ラブコメで、ほとんど意外性も無い。
「アメリカン・パイ」的なハチャメチャさやお色気を期待した人には、がっかりさせる内容かもしれないな。
だが哀生龍は、こんな微笑ましい青春物は結構好きで、大して期待していなかったこともあり、気分良く楽しめてしまったよ。

キャラ設定の分かりやすさと、お約束通りの役回り&アクシデントも、気楽に見るには丁度いい(意外性が無くて“ぬるい”とも言えるが 笑)。
口の上手さと人当たりの良さを“プロデューサー”として活かしているジョーの両親は、自動車教習所を経営している。
映画業界に簡単に息子が入れるとは思っていないから、卒業したら息子も教習官になるものと思っている。
両親一緒に車で通勤しているから家を空けている時間が掴みやすい、という理由で、ジョーが知らない間に“撮影スタジオ”はジョーの家になってしまった。
そのお陰で、知りたくも無かった両親の・・・(苦笑)
バギーは彼の作品である古典的なロマンス作品「愛の嵐」と同じように、まだまだ純粋。
ま、この作品に関わった学生は、ほとんどポルノ的なことに免疫が無さそうだったが。
そんな学生をキャンディーはちょっとからかったりしたが、彼女もまたとても真摯に取り組んでくれた。
もちろん仕事を引き受けたときは、“映画会社”がちゃんと関わっている作品だと思ったようだが。
彼女は顔やボディだけでなく性格も良かったから、“悪い大人”役はダグが一手に引き受けることに(苦笑)
バギーの相談相手的ビデオ店の店員(ジミー・カー)も凄くいい奴で、ポルノ映画を低俗な作品と見下すことなく、ポルノを撮る事に抵抗があったバギーにいいアドバイスをしていた。

お目当てのマッケンジー・クルックはメガネをかけヤギ髭を顎に生やし、真面目な先生なのにどこか笑える存在。
芸術家肌だがエキセントリックと言うほどではなく、クルックが演じている割には、強烈な印象は残さなかった。
それでも彼が出てくるたびに、ニマニマしてしまったよ。
そして、気に入ったキャラは、手伝う事になった3人の学生。
顔立ちも目を引くし、外国訛やポーランド語(?)を使ったりするし、お惚け3人組って感じでそこにいるだけで笑いそうになった。
エンドロールでも、3人が変なダンスを・・・・ ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



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posted by 哀生龍 at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする