2013年04月30日

21ジャンプストリート

21 Jump Street

高校生の頃のジェンコ(チャニング・テイタム)は、勉強は全然出来なかったが人気者のジョックだった。
同じ高校に通っていたシュミット(ジョナ・ヒル)は、成績とても良かったが全くイケてないオタクだった。
2人は同じ警察学校に入り、互いに弱点を補い合って無事に卒業。
警官になってからも、公園の巡回パトロールでコンビを組んでいた。
が、まだ一度も逮捕をしたことが無く、初めて逮捕が出来たと思えば権利の読み上げを忘れて・・・
そんなダメダメな2人は、若く見えることから高校生として潜入捜査をやる事になったのだ。
21ジャンプストリート署に転属となり、ディクソン警部(アイス・キューブ)の配下となった2人の任務は、セイガン高校で流行っている“HFS”という新しいドラッグの元締めを見つけ出すこと。
スポーツと演劇が得意で1年留年しているダグと、化学と音楽が得意な秀才のブラッドの“兄弟”として潜入するはずが、出だしから躓き、校長室に呼ばれた上に役柄が入れ替わってしまった
退学になったら馘だというのに。
それでもシュミットはダグとして入部した演劇部で、モリー(ブリー・ラーソン)からドラッグ・ディーラーの情報を手に入れ、彼女の友人エリック(デイヴ・ブランコ)がディーラーを仕切っていることが分かった。
校内の化学室の器具でドラッグを作っている奴と、彼らの元締めの情報を引き出すため、2人はシュミットの家でパーティーを開くことに。
ザック(ダックス・フレイム)ら3人の化学オタクと親しくなっていたジェンコは、パーティーの間にエリックの携帯電話に細工をさせた。
ラッキーな事に、パーティーでのトラブルを上手い事片付けた事から、シュミットはエリックに気に入られて“HFS”を扱わせてもらえる事に。
このまま順調に行けば、元締めにも会わせてもらえるはずだったが・・・

ジョニー・デップとピーター・デルイーズが主役のコンビを演じた、80年代のTVシリーズ「21ジャンプ・ストリート」(“ハイスクール・コップ” または、“ロックド・アウト”というビデオタイトルがついている)の映画化。
TVシリーズは見たことが無いから、どれぐらいオリジナルのテイストを再現しているのかは不明。
だが、TVシリーズの関係者も関わっているようだし、ジョニー・デップとピーター・デルイーズもTVの時の役そのままでカメオ出演しているから、TVシリーズの関係者に受け入れられている映画に違いない。
「80年代の潜入捜査の焼き直しをやる事になったから」、というセリフがあったが、これはTVシリーズを指しているんだろうね。

ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムは、見た目はもちろんジョニー・デップとピーター・デルイーズとは全く違うが、シュミットとジェンコのキャラ設定には見事にはまっていて、正反対の2人が息の合ったコンビになっていく様子が楽しかったよ。
オリジナルを知らないから、違和感を覚えることも無かったしね。
チャニング・テイタムって、この手のコメディが実は合っているんじゃないのか?

かつて高校生だった頃、人気者でもてたジェンコは、ルーザーだったシュミットに“高校で人気者になる方法”をアドバイスする。
が、彼らが高校生だった頃とは大きく変わっていた今の高校生たち。
ジェンコよりもオタクなシュミットのようなタイプが人気者になっていた。
“負け組”を味わう事になったジェンコだったが、やけくそにならないのが彼の良い所だね。
頼りになるのもオタク達だったし。
10年前のTVシリーズでは、ジョックス天下だったのかな?



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2013年04月29日

アイアンマン3

Iron Man 3

公開中なので控えめに。

「アベンジャーズ」の戦いの後、アメリカ政府はアメリカという国の安全をトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)個人のアイアンマンに頼るのではなく、政府としてアイアンマン同様のヒーローを保有するべきだと考えた。
そして、「アイアン・パトリオット」を開発する事になった。
この計画を提案したのは“A.I.M”(エイム)の代表、アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)という男。
彼は、トニーの元恋人で植物の遺伝子の研究をしているマヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)とも関わりを持っていた。
トニー自身は、「アベンジャーズ」の戦いでまだまだ自分のアイアンマンが非力である事を実感し、また誰よりも愛するペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)を守るためにもっと強くならなくては思うようになり、アイアンマンの改良に没頭していた。
だが、正体不明のテロリスト“マンダリン”(ベン・キングズレー)の無差別攻撃の手は、トニーの豪邸にも向けられ、ペッパーが・・・
最新のアイアンマン“マーク42”によって九死に一生を得たトニーは、全力でペッパーを守ろうとする。

かつて自分が軽んじたオタク気質の男に・・・
どこで人の恨みを買うか分かった物じゃないが、トニー・スタークのような性格の男は、人並み以上に恨みを買っているに違いない。
マヤの研究している“エクストリミス”という技術は、人類にとって非常に有益な物にもなるし、凶悪な武器にもなる。
文明の発展・新技術の開発は、いつでも両面があり、結局は使い方次第
アイアンマンも、親友ローズ大佐(ドン・チードル)のウォーマシンも、アイアン・パトリオットも同じことが言える。
アイアンマン・シリーズでは、元々が武器商人という事もあって、何度もこの部分は取り上げられてきた。

映画としては楽しかったが、物語としては余り乗れなかった。
ロボットアームの“ダミー”(不器用くん)やジャーヴィス(声:ポール・ベタニー)、今は警備主任のハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)は今回もいい味を出していて嬉しかったが。
しかし、歴代のアイアンマンの扱いは・・・
かなり哀しかったなぁ~~
物語も、テロリストが相手ではあったが、結局は愛するペッパーと友人たちのことに小さくまとまっていて、アイアンマンというより“トニー・スタークの私的な出来事”のような印象。

他のヒーローと大きく違うのは、金持ち坊ちゃんの趣味と自己満足の色合いが非常に濃い事。
もちろん他のヒーローも個人的な理由を持ってはいるが、アイアンマンほど正義のためというよりトニー・スターク本人の個人的な理由が優先されるヒーローはいないんじゃないかと感じる。
プラモデルや車の改造と同じ感覚で、趣味の発明をする少年のような男。
私ってカッコイイだろ? 私って凄いだろ? と、みんなに喝采を受けることが大好きな男。
みんなに褒め称えられるのならアメリカや世界のために戦うヒーローもやるけど、本当の目的は愛する女を守る事。 彼女を守るためならいくらでも金と時間と才能を使って新型を作るし、体を張って戦うのも厭わない。
そんな男なのだ。
分かっているはずの事だったのに、「アベンジャーズ」で少し大人になったトニー・スタークを見た後だったから、期待しちゃったのかもしれないな。

ついでに言ってしまえば、この上なくご都合主義の展開が可能な作品。
それが分かっているから、トニー・スタークが危機に陥っても全然緊迫感を感じないし、ハラハラドキドキしない。
緊張感があるシーンでは、逆にコミカルな展開になったりもするし。
その“お約束通り”の部分をもっと楽しめたら良かったのだが、今回哀生龍はちょっと冷めてしまって(^^ゞ

でも、少年ハーレイ(タイ・シンプキンス)とのエピソードは、いつもとちょっと色合い・温度が違っていて、良かったな。

ちなみにこの物語は、トニーが自分に起きた出来事をある人に聞いてもらっているという設定なのだが、その相手はエンドクレジットの後に出てくるぞ!

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2013年04月28日

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

En kongelig affære
A Royal Affair


公開中なので控えめに。

18世紀。
デンマーク王クリスチャン7世(ミケル・ボー・フォルスガード)は、イギリス王室のカロリーネ・マティルデ(アリシア・ヴィカンダー)を后に迎えた。
芸術や本を愛する聡明なカロリーネは、同じく芸術に造詣が深いと聞くクリスチャンの良き妻となり、王室や国民に受け入れられたいと強く願っていた。
しかし、クリスチャンは子供っぽく精神が不安定で、みんなの前でカロリーネを侮辱するような場面もあった。
カロリーネは妊娠を期にクリスチャンを何度も拒絶したことから、心の支えだった彼女の世話役の女官(ローラ・ブロ)を追放され、更に孤独になってしまった。
世継ぎとなる息子フレデリク6世が産まれると、クリスチャンは妻子を残して2,3年の予定で外遊に出てしまった。
ドイツのデンマーク領にいる時に、精神病が悪化して先に進めなくなったクリスチャンは、侍医を傍に置く事に。
宮廷での高い地位に返り咲きたいと考えていたランツァウ伯爵(トーマス・W・ガブリエルソン)とブラント(サイロン・ビョルン・メルヴィル)は、町医者で当時禁じられていた啓蒙思想の本を匿名で出していたヨハン・フロードヒリ・ストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)を推薦した。
シェイクスピア劇にも精通していたヨハンは面接でクリスチャンに気に入られて、見事召抱えられる事になった。
ヨハンの不道徳とも思える治療方法に始めは彼を嫌っていたカロリーネだったが、デンマークの検閲を上手く交わして彼がフランスの啓蒙思想家ルソーの本を持ち込んでいる事を知り、心を開いていった。
クリスチャンからもカロリーネからも信頼され重用されるようになったヨハンは、枢密院の会議にも同席する事をクリスチャンから求められ、クリスチャンが彼らの言い成りになってただ署名するだけのお飾りになっている事を知る。
デンマークを良くするために、影からクリスチャンに政治的なアドバイスもするようになったヨハンだったが、枢密院で権力を握るベルンストフ外相(ベント・マイディング)、クリスチャンの継母ユリアーネ・マリーエ王太后(トリーヌ・ディルホルム)や保守派の神学者グルベア(デイヴィッド・デンシック)から敵視されるようになった。
一時は議会を手中に収めたクリスチャンとヨハンだったが、ヨハンとカロリーネの秘密がスキャンダルとなり・・・

このデンマーク王室のスキャンダラスな物語は、実際にあった事を基にしているらしい。
10代半ばで異国の地に嫁ぎ、言葉もしきたりも違う上に、頼みの綱の夫である国王があの精神状態では・・・
デンマークの検閲で引っかかって持ち込めなかったような本を読んでいた知的で意志の強い女性だったからこそ、カロリーネは跡取り息子を産むという最低限の務めを果たした後は国王を拒絶したり、自分の事は自分で判断したりと、年齢の割りにしっかりしていたんだと思う。
逆に、夫に比べて大人の男であり知的な会話の出来る相手だったヨハンに、心も身体も許して頼り甘えてしまったんだろうなぁ~
クリスチャンも完璧なる精神薄弱でお馬鹿な国王だったわけじゃなく、自分が見下されている事も分かっていたし、国民にとって必ずしも良い政治が行われていないという事も分かっていた。
だから、味方となってくれるヨハンを頼りにして、政治の実権を取り戻そうとしたんだと思う。
ヨハンもクリスチャンも、単に権力を握りたくてそうしたのではなく、貴族たちによる民衆への圧政を変えたくてそうしたが伝わってきて、応援したくなった。
色々と問題はあったけどね。

キャストの妙というか、説得力があった。
見知っている俳優たちが多くて、それだけでも楽しかったし。
その上、デンマークの制服がカッコ良かったし!
特に、マッツ・ミケルセンのファンには、楽しめる要素が多かったんではないだろうか?
当時のドイツの町医者がどんなだったかは知らないが、ヨハンは医学以外の知識も豊富で、乗馬もフェンシングもダンスも出来る、この上なくいい男要素が多い男に思える(笑)
色々な表情も見られるし。
哀生龍もマッツのことは好きだが、彼の実兄ラースのことも好きだから、同じキャラをラースにも演じてもらいたいと思いながら見てしまった。
マッツよりも泥臭さや甘えん坊っぽさは少ないが、ラースでも似合うんじゃないかなぁ・・・

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2013年04月25日

サイク/名探偵はサイキック? S4-13 死のウイルス

"PSYCH" Death Is in the Air

ショーン・スペンサー(ジェームズ・ロデイ)とバートン・ガスター 通称ガス(デュレ・ヒル)の探偵事務所“サイク”に、クーラーボックスを探して欲しいとドニー(アーニー・グルンヴァルト)が依頼してきた。
記憶を失くすほど飲んだ翌朝、つまり今朝になってみると、CDC(疾病予防局)に届けるはずのクーラーボックスがなくなっていたと言うのだ。
中に入っていたのは、致死性のウイルス“ソーンバーグ”のアンプルが入っていたと言うから、捜索は急を要した。
だが時すでに遅し。
カールトン・ラシター刑事(ティモシー・オマンソン)とジュエリエット・オハラ刑事(マギー・ローソン)が捜査を始めた、コンビニで突然倒れて死んだ女は、ソーンバーグの症状が見られたのだ。
アウトブレイクを防ぐため、ショーンはこの上なく良く知っているジュリエットに、すぐにCDCを呼ぶようにと言った。
ソーンバーグ・ウイルスの世界的権威、CDCのレイドマン医学博士(ジャド・ネルソン)によると、ソーンバーグ・ウイルスは空気感染はせず、抗ウイルス薬も作られているらしい。
CDCの近くだというその会社に行き、開発者のマロンに会おうとしたが、応対してくれた研究員から思わぬ情報を得る事となった。

ジャド・ネルソンが出たエピソードがあると教えてもらい、見ることが出来た!
感謝♪♪

ショーンがサイキックなのだが、エスパー的なサイキックではなく、鋭い観察眼と高い記憶力と物事を結びつける発想力が人並みはずれていた。
それを今ふっと頭に浮かんだかのように、もしくはいんちきマジシャン風に言う物だから、笑える。
ショーンの能力をもっとクールに用いることができれば、シャーロック・ホームズ風になるのに。
軽くていい加減に見えるショーンに対し、相棒のガスは知的な印象。
この2人のやり取りだけでも可笑しいのに、2人の刑事が絡むとますますコントのようになっていく。
人気があるのも良く分かる面白さだった。
そうそう、字幕版で見られたのも嬉しい!!
海外ドラマは、吹き替え版だけってこともあるからね。

で、ジャドの役。
メガネを鼻先に乗せ、鼻の下にたっぷりと髭を生やし、いつも手には黒い手袋。
ショーンに(本物の医者かどうか)胡散臭いと言われ、「私はいつもこれを持っている」と威厳たっぷりに取り出したのは聴診器(爆)
それで納得してしまうショーンもショーンだが・・・
オチャラケている超能力探偵と真面目くさった医学博士のやりとりだったから、分かりやすいオチにガクッと来た。
それがまたこのドラマの楽しい部分なんだろうね。

それにしても、まともな医者にしろマッドサイエンティストにしろ、“博士”役はいつ見てもはまっているよね、ジャドってさ。

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2013年04月24日

カルテット!人生のオペラハウス

Quartet

公開中なので控えめに。

Dr.コーガン(シェリダン・スミス)が運営している美しく広い庭を持つビーチャム・ハウスは、イギリスの静かな田園地帯に立つ、引退した音楽家たちの老人ホーム。
毎年恒例となっているヴェルディの誕生日を祝うガラコンサートに向けて、演目の調整とリハーサルが行われていた。
資金難のハウスは、このガラコンサートをさせて収益金を得なければ、閉鎖の恐れもあった。
それゆえ、いつも以上に仕切り屋のシィドリック(マイケル・ガンボン)はピリピリするほどに張り切っていた。
だが、スター・ソリストのフランク(マイケル・バーン)が体調不良で降板してしまい、チケットの売れ行きにも影が。
そんな時、かつてのプリマ・ドンナ、ソプラノ・オペラ歌手として大活躍した大スター、ジーン(マギー・スミス)が入居してきた。
コーガンやシィドリックにとっては喜ばしい事だったが、ハウスの古株、テノールのレジー(トム・コートネイ)、バリトンのウィルフ(ビリー・コノリー)、メゾソプラノのシシー(ポーリーン・コリンズ)には、少々複雑な思いがあった。
最近少し認知症の症状が見られるようになったシシーがいつもいつも聞いているCDは、再発売された『リゴレット』だ。 この伝説のカルテットを歌った4人が揃って喜ばしい事のはずだったが、実は、レジーとジーンは・・・
わだかまりの残る2人。
繰り返し練習してきたジーンの謝罪の言葉も、レジーには届かなかった。
元々プライドが高く、今もなおプリマ・ドンナのときの癖が抜けないジーンは、ガラコンサートでカルテットを歌って欲しいと言われても、取り付く島も無いぐらいきっぱり断ってしまう。
昔のような美声が出せないから、人前じゃ絶対に歌わないと心に決めていたのだ。
その上、この音楽家ばかりのハウスには、かつてのライバルもいるのだから、満足のいかない歌声は聞かせられない。
このままでは、ガラコンサートの成功は見込めず、ハウスの存続も・・・・
ジーンは老いを受け入れ、レジーとのわだかまりを取り除き、再びカルテットをかつての仲間で歌う事はできるのであろうか?

ダスティン・ホフマンの初監督作品として注目されているようだが、哀生龍が見る事にした理由は、予告の雰囲気と、何よりもビリー・コノリー(笑)
今もなお、セクハラまがいの言動で女性達にちょっかいを出し愛想を振りまく、やんちゃな女好きだが憎めないウィルフ。
歳をとって体のほうは思うようにならなくなっても、いやだからこそ、心は若々しく色気も失わないように心がけているようだ。
俳優でシンガーでコメディアンのビリー・コノリーの持ち味と、ウィルフのキャラクターがとてもマッチしていて、楽しいのなんの。
他の3人も、俳優のイメージや持ち味と役柄がマッチしていたのは同じ。
キャラクターに対する予想を裏切らない安心できるキャスティングは、それだけで心地良かった。
予想外の配役で成功する場合もあるが、今回はストレートに似合う俳優を配置したのは正解だと思う。

同業者だけの老人ホームは、社宅にも似ている。
老人ホームに入ったからといって、“音楽好きの老人”として平等な関係になるは言いがたい。
外の世界での立場、全盛期だった頃の名声は、引退しても付いて回るから、歳を取ろうが同じようにケアを受ける立場になろうが、ライバルはライバル。
特にこのビーチャム・ハウスでは、音楽をやり続けているから、他の人よりも先に下手になりたくは無い。
口では体の不調を自慢しあい、杖を見せて笑いあってはいても、実際はそう簡単に老いを受け入れられる物じゃない。
一般の人もそうなのだから、プライドの高いソロ歌手を始めとするかつて名声を受けたスターたちならなおそうだろう。
老いとプライドにどうにか折り合いをつけ、残りの人生も楽しみたいものだ。
ある意味、老人ホームは子や孫たちと一緒に家で暮らすよりも、老いや死を身近に感じる場所のようにも思えた。

本物の、高齢の音楽家たちが、老人ホームの入居者役で登場。
とても楽しそうに、音楽を奏でている。
歌う事も演奏する事も全盛期のようには出来なくても、音楽は楽しい物なのだ・楽しむ物なのだと見ているだけで伝わってくる。
4人の主役たちに、口パクでオペラを歌わせなくて大正解。
この映画では、そんなシーンは見せなくていいのだ。

個性的な4人。
もっとぶつかり合っても可笑しくないが、本当に仲が良いのか歳を取って丸くなったのか、生活の中でも息が合っている。
つんとしているプリマ・ドンナのジーンも、ウザったいぐらいお喋りなシシーも、“不愉快な困った老人”ではなかった。
レジーもウィルフも暴君シィドリックさえもも、可愛らしさがあったんだよね。
自分も、可愛げがある老人になれるのだろうか? と思ってしまったよ。

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2013年04月23日

ヒステリア

Hysteria

公開中なので控えめに。

1800年代、ヴィクトリア朝最盛期のロンドン。
若いモーティマー・グランビル医師(ヒュー・ダンシー)は、患者を救うことを第一に、革新的な説も新しい治療もどんどん取り入れようとしては、頭の固い伝統を重んじる院長と衝突して馘になった。
何ヶ所も転々とした彼を住み込みで雇ってくれたのは、丁度人手が欲しかったロバート・ダリンプル医師(ジョナサン・プライス)だった。
ダリンプルは女性の半数が罹っていると言われるヒステリー(ヒステリア)治療の権威で、毎日多くの女性患者を、一人ひとり時間をかけて治療している。
子宮が原因と思われる女性に特有の「すぐに泣く」「異常性欲」「不感症」等々のヒステリー症状に、ダリンプルのマッサージ治療はとても効果があったのだ。
すぐにテクニックを身につけたグランビルは、若くハンサムな事もあって、毎日予約で埋まるほどの人気を得る。
ダリンプルには2人の娘がいた。
長女シャーロット(マギー・ギレンホール)は、女性の社会進出を目指すと共に、社会的弱者のためのシェルターを運営していた。
上流階級意識が強く、娘が身分の低い人々と関わる事を良しとしない父と彼女は、何度も衝突していた。
父に反発する様子は、まさしく凶暴性のあるヒステリー
次女エミリー(フェリシティ・ジョーンズ)は姉とは正反対に、控えめで貞淑な品の良い女性で、さらには骨相学を得意とする知的なところもあり、グランビルは彼女に惹かれていった。
ある日、ダリンプルはグランビルに、エミリーと結婚して病院の跡を継いでくれないかと打診した。
異存など無いグランビルだったが、治療の忙しさから腱鞘炎になり、大失敗をしでかしてしまう。
だが、それが画期的な医療機器の発明に繋がった。
グランビルの親友エドモンド・セント・ジョン=スミス(ルパート・エヴェレット)は裕福な発明家
彼の試作品“電動回転羽根はたき”を手にしたグランビルは、マッサージ効果が得られる事に気付いたのだ。

女性特有の感情の爆発状態、急に泣き出して止まらないとか、突然キレてキンキン声で喚いたり引っ掻いたり物を投げたりするとか、欲求不満でイライラしたり、と言った男には理解しがたく手のつけられない状態をヒステリーと“ひとくくり”で言い表していた時代。
身分の差・貧富の差があり、女性の地位が低く、性的に抑圧されていた当時のイギリス
高額の治療費を取っていながら大したことはせず、どんどん進歩する医療を鼻で笑って“由緒正しき古来の医療”を正しいとする医者と、金儲けよりも患者を救う事を最優先したいヤル気に溢れる若き医者。
そんな時代背景の下、“女性向けの大人のおもちゃ”となる「ヒステリーの治療に有効な医療機器、電動バイブレーター」が誕生した!
と言う事実を基にした作品。

いやらしさが無く、カラッと明るく快活でコミカルな見せ方をしているので、下品な表現やいやらしい内容が苦手な女性でも楽しく見ることが出来ると思う。
その部分だけでなく、偉そうに女性を判断し決め付けている男性の女性に対する偏見や思い込みを浮き彫りにしていたり、身分の違いや地位の低さに打ち勝とうと意欲的に活動する女性を描いていたりと、普通のドラマとしても楽しめる物語が用意されている。

性格の違うダリンプル家の姉妹。
ダリンプル家のメイドは、シャーロットが連れてきた元娼婦のモリー(シェリダン・スミス)。
お上品なダリンプルの患者たち。
女性映画は苦手な哀生龍だが、彼女たちを見ているのは面白おかしく、苦手なキャラであっても抵抗がなかったよ。
でもお気に入りのキャラは、優雅でマイペースなエドモンドだけどね。
きっと彼も、変わり者の金持ち坊ちゃんと思われていたんだろうなぁ~~

劇場に、プログラムに載っていた歴代のバイブレーターが展示されていた。
一見ハンドドリルのような感じで、これを治療に使ってみようと思いつたなんて凄い(笑)

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2013年04月22日

リンカーン

Lincoln

公開中なので控えめに。

二期目に入ったリンカーン大統領(ダニエル・デイ=ルイス)は、「奴隷解放宣言」だけでは真に奴隷を解放する事は出来ないと知り、法律でそれを定めようと議員に働きかけていた。
しかし今のままでは可決は難しい状況だった。
奴隷解放の賛否を巡って起こった南北戦争は4年目に入っても終結の兆しはなく、共和党の党内からも、戦争の終結を優先するために奴隷制を認めようと言う声も出ていた。
だが逆に、民主党の中にも、単なる労働力としてまるで農耕馬のように扱われる奴隷に対する人権無視を、間違っていると考える者もいた。
リンカーンはスワード国務長官(デイヴィッド・ストラザー)や党内保守派のブレア(ハル・ホルブルック)に票の取り纏めを指示。
それでも足りない20票をなんとしても確保するために、3人のロビイスト、ビルボ(ジェームズ・スペイダー)、レーサム(ジョン・ホークス)、シェル(ティム・ブレイク・ネルソン)が奔走する。
そんな大統領を静観しているのは、党内の奴隷解放急進派、議会で誰よりも強く奴隷解放を叫ぶスティーヴンス(トミー・リー・ジョーンズ)だった。
一方、夫であり父であるリンカーンは、家庭内でも気がかりな事があった。
頭痛持ちの妻メアリー・トッド(サリー・フィールド)は、幼い息子を亡くした悲しみからまだ立ち直れていない。
大学から戻ってきた長男ロバートは、南北戦争の惨状を垣間見ると、正義感に駆られて両親の反対を押し切って北軍に入隊。
軍服を身に着け、無邪気にじゃれ付いてくる末っ子のタッド(ガリヴァー・マクグラス)は、リンカーンにとってホッと癒される存在だった。
そして1月25日。
ついにリンカーンは、下院議会に「合衆国憲法修正第十三条」を提出した。
民主党の奴隷制度強行賛成派のペンドルトン(ピーター・マクロビー)とウッド(リー・ペイス)は、大統領の不誠実な行動を示すある情報を掴んでいた。

正直、“リンカーン大統領の映画”にはあまり興味はなかった。
ダニエル・デイ=ルイスが好きだから、見る事にしたのだ。
最初にリンカーン役にオファーされていたリーアム・ニーソンが、そのままリンカーンを演じていたら・・・と想像しようと思っても、ちょっと想像がつかない。
役作りに定評のあるダニエルだが、本物のリンカーンを知らないからその完成度は全く分からない。
だが、見た目の印象は“リンカーンそのもの”と感じられた。

南北戦争の詳細も、奴隷解放のためにリンカーンが具体的に何をどのようにしたのかも、勉強不足の哀生龍は良く知らないままこの映画を見た。
大義のために、どれほどの犠牲を払うのか?
南北戦争の終結を優先するのか、奴隷解放を優先するのか。
大統領の決断は、天秤を片方に傾ける事になり、必ず国民の犠牲が大なり小なり伴う事になる。
どこまでが事実なのかは分からないが、リンカーンを清廉潔白な英雄として描くのではなく、政治家としてどんな手段を持ってそれを成したのかを隠さず描き出した作品だった。
戦争の終結と法案成立のタイミングを調整する事が、それほど重要だったとは!
あの場面の会話は、とても分かりやすくそれを説明してくれていたから、政治に疎い哀生龍にも良く分かったよ。

150分もある作品だったが、全く長さを感じなかった。
丁度良い緊張感で、飽きる事もなかったし、疲れることも無かったし。

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ラベル:ドラマ
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2013年04月20日

ブレイクアップ

Pressed

金融会社の営業部長の職にありながら、突然リストラにあったブライアン(ルーク・ゴス)。
丁度その日から妻子と共に山小屋に行く約束になっていたのだが、仕事を理由に2人だけで行かせたブライアンは、その間に再就職をしようとあちこちに電話を掛ける。
妻が思っているほど家計は楽ではなく、急いで証券の現金化をしなければならなかった。
なかなか思うように行かないブライアンがその夜寄ったバーは、偶然にも高校時代の同窓生ジミー(マイケル・エクランド)の店だった。
ブライアンの話を聞いたジミーは、財布の中の有り金を出させると、スポーツ賭博でたった一晩でその金を10倍にして見せた。
当座の金は何とかなったが、ブライアンはもっと金が必要だった。
すると、ジミーは一攫千金の大きなビジネスがあると持ちかける。
10万ドルを一週間で3倍にしてやる。 失敗したらバーの権利を半分やる。
悩んだ末、その話に乗ったブライアンは10万ドルを用意してジミーに預けるのだが・・・
ジミーが金を積んだ車から離れた僅かな間に、車ごと盗まれてしまったのだ。
約束の一週間を過ぎてやって来たブライアンに、ジミーはトラブった事を白状するしかなかった。
その上、ジミーはボスからジミーが仕組んだと疑われてしまい、ヤバい奴らに追われていた
ブライアンが用意した金は、大きな麻薬絡みの取引に使われるはずだったのだ。
2人は揉み合いになり、気付いた時にはジミーは死んでしまっていた。
大慌てで店を掃除して痕跡を消し、死体を始末したブライアンは車泥棒も見つけ出した。
悪戯半分に盗んだ高校生、裕福なオタクのサム(ジェフリー・バラード)と、ぼろいアパートの家賃を払うのもままならない暮らしをしているジェシー(タイラー・ジョンストン)だ。
2人が散財した分を取り戻すため、ブライアンはジェシーを人質に残し、サムに買った品々を返品しに行かせた。
金は取り戻せても、ジミーがしくじった大口取引のつけはブライアンたちに回ってきた。
家を襲撃され、ブライアンも、彼が逃がしてやろうとした高校生たちも、あっという間に捕まってしまったのだ。

ルーク・ゴスが主役だから、もっとアクション系だと思っていたのだが、なかなか見られないようなキャラを演じていた。
強面の軍人や犯罪者が似合う彼なのに、金融業の営業部長と言われても違和感が無いのが面白い。
もともとスーツがビシッと決まる男ではあるけどね。
それでもルーク・ゴスらしく、掴みあいも銃を撃つのも過失致死の後始末も、ただのサラリーマンらしからぬ・・・・(笑)
車を盗み金を使い捲くっていたのが高校生だと知ると、説教する程度で、それ以上責めはしない大人っぷり
さらには、いつ殺されてもおかしくない状況でも、彼らを守ろうとする格好良さ!
原因となったのがまだ子供であっても、容赦なく「こいつらが悪いんだ!」と自分の盾にして命乞いしちゃう大人が多いからね。

ジミーも、犯罪に関わっているが、根っからの悪じゃない。
自分自身がヤバい状況だったにも拘らず、ブライアンに対してはかなり誠実だった。
こんな事になってしまった事を申し訳ないと思っているのが感じられた。
ボスも、皆殺しにするのは簡単だったはずだが、“素人さん”に対しては・・・・
あのラスト、哀生龍は好きだ。

ブライアンやジミーやボスが魅力的だったから、高校生たちや奥さんの言動が、どうにも癇に障ってしまった(^^ゞ



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2013年04月18日

REPEAT リピート

MoniKa

ロスで暮らす売れない俳優のレーガン(ジェイソン・ワイルズ)は、ダブル(C・トーマス・ハウエル)から写メを受け取った。
「女が2人いるからラスベガスまで来い」
その女のを見て、レーガンは重い腰を上げた。
行ってみると、そこは酷いモーテル。 その上、呼んで置きながらダブルの部屋はノックしてもうんともすんとも言わない。
だが代わりに、レーガンにあてがわれた女モニカ(セリナ・ヴィンセント)が待っていた
夜はバーで、朝方まで海辺で、そして部屋の戻り激しく愛し合った。
目覚めると、モニカはいなかった。
レーガンがダブルの部屋に行ってみると、彼の様子がおかしい。
一緒にいた女アンドレア(エリサ・ドノヴァン)の親友が殺されたという。
その親友とは、レーガンが一緒に過ごしたモニカのことだった。
ダブルが言うには、すぐそこで4発撃たれて死んだらしい。
それどころか、今の今まで居た209号室には立ち入り禁止のテープが貼られ、中は酷い有様。
本当に最高の夜を過ごしたというのに、モニカは会う前に死んでいた?
妹リアン(シャイラ・ビーズリー)のために、ゴーストになって戻って来たんだわ!
アンドレアは取り乱しながらそう言った。
リアンの恋人は、ここらで幅を利かせている麻薬の売人テリー・ジョー(ジェフ・ブランソン)。
テリーが売る覚せい剤を、リアンも使っていた。
モニカは妹を取り戻そうとしていたが、間に合わず、過剰摂取でリアンは死んでしまう。
テリーと彼のボスであるイーライ(アンドリュー・ハワード)の大口取引の話を、リアンから又聞きしていたモニカは、その取引現場に乗り込み・・・
彼女は、ベトナムで戦った元警察官の父から銃の全てを学んでいた。
そして今、テリー・ジョーは13万5000ドルを奪い返すために、モニカを探し出し、口を割らない彼女を殺してしまったのだ。
だが、金の行方は分からずじまい。
そんな成り行きで殺されたはずのモニカと、レーガンはまた会っていた。
子供の頃から予知夢“ビジョン”に悩まされていたレーガンだったが、彼女は確かにそこに存在していた。
テリーは執拗に金を奪い返そうと死んだはずのモニカを追い、モニカはレーガンと共に復讐のためにレーガンとイーライに牙を剥くのだった。

で、結局、予知夢とかビジョンとか、ゴーストとか・・・・そういう設定は活かされていた?
なんとなく、時間の感覚や状況をややこしくしただけで、効果的な使われ方はしていなかったような・・・
普通に、ギャング(マフィア)と強気の素人さんの戦い、復讐劇、ボスと部下の衝突、追走劇がメインだった。
SFっぽさ、ホラーっぽさが、余り馴染んでいなかったのがもったいない。

多分、C・トーマス・ハウエルが出ているから借りる事にしたんだと思うのだが、彼の出番も・・・・・( ̄  ̄;) うーん



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2013年04月17日

ネイビーシールズ

Act of Valor
NAVY SEALS


コスタリカに“メキシコの医師 リサ・ヴォーン”として活動中だったCIAのリサ・モラレル(ロゼリン・サンチェス)が、同僚のウォルター・ロス(ネストール・セラノ)といたホテルで奇襲を受けた。
ロスは撃たれ、モラレスは拉致されてしまう。
彼女の奪還を命じられたのは、NAVY SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)のチーム7。
パラシュート降下し、2隻のボートで川を上り、ジャングルのその場所から手際良く拷問を受けていたモラレスを救出したものの、執拗な追っ手に撤収地点に辿り着くまでの間も銃撃戦が続いた。
負傷者は出たが、モラレスと彼女の携帯を取り戻すことに成功。
その携帯には、物騒な情報が入っていた。
麻薬と武器密輸で10億ドルとも言われる財を成したクリスト(アレックス・ヴィードフ)が、国際テロリストのアブ・シャバール(ジェイソン・コットル)に手を貸そうとしているのだ。
原理主義的で金や麻薬には興味が無いシャバールの狙いは、クリストの手がけている密入国。
自爆テロの実行者をアメリカに密入国させる計画が進んでいた。
自爆テロ用の最新アイテムが作られているウクライナで、2人は密会した。
チーム7は二手に分かれ、この情報を元にアフリカへ飛び、兵器の移送を監視。
そこにはシャバールの姿も。
その一方で、クリストのクルーザーを急襲して身柄を拘束。
16人に自爆テロを実行させる準備が進んでいる事がわかった。
そして、メキシコから入ってくるだろうと、国境の町メヒカリへ。

本物の隊員が出演。
ルーク大尉、副官で特殊作戦兵のデイヴ、一等兵曹のマイキーとサニーとワイミー、二等兵曹のエイジェイとレイ、そして上級兵曹長の“シニア・チーフ”だ。
家庭ではよき夫・よき父である彼ら。
ひとたび出撃となれば、仲間に命を預け仲間の命を守る固い絆で結ばれたチームメイトだ。
士気に関わるから、誰かが心配事や悩み事を抱えている時は、それが個人的なことでもみんなで解決するらしい。
ちょっと苦笑いしてしまったよ。

企画協力としてトム・クランシーが関わっているらしいが、ストーリー的には取り立てて書くような事は・・・(^^ゞ
変に分かりやすくて、変に彼らの結束力と勇気が強調されているように感じて、“宣伝映画?”という印象も無きにしも非ず。

だが、本物はやり凄い!
切れの良さ、無駄の無い動き、細心の気配り心配り。
スマートな“ランボー”の集団だ、と思ってしまった(失礼だが)

海軍の映画だが、戦艦から始まるのではなく、スカイダイビングのような降下訓練から始まる。
色々“本物”が出てきて、見ているだけで楽しい。
ゴムボートで浮上してきた潜水艦に滑り込むように乗り上げる所なんか、普通の映画じゃ見られない。
また、前半の救出で気では、ゲームっぽい見せ方をしているから、その手のゲームが好きな人にとってはまた違った面白さがあったんだと思う。
哀生龍はその手のゲームはやらないけど。

オリジナルタイトルは、「勇気ある行為」という意味らしい。
また、「勇気あるところに、常に希望がある」とラストで出てきた。
映画の演出なのか、本当にそんな場合は咄嗟にあんな行動を取れるものなのか、哀生龍には分からない。
だが、それをやってしまうのが彼らなんだ! と大いに褒め称え賞賛する映画なんだろうね。



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2013年04月16日

逆転のメソッド

Lightbulb
Ingenious

ジェレミー・レナー 逆転のメソッド


高校の頃からの大親友、アイデアマンのマット(ダラス・ロバーツ)と軽くて調子のいいサム(ジェレミー・レナー)は、「国際ギフト」という小さな会社を運営している。
社員は彼らのほか、ブレンダ(デビー・ローゼンタール)とビーン(エディ・ジェイミソン)の2人だけ。
マットが考え出したアイデア商品を、マットとサムがあちこちに売り込みに行っているのだが、なかなか売れずに苦戦中。
自信作の“ドリーム犬時計”も元手が無いから、客が欲しがるような犬種のバリエーションを増やす事ができず、今までのアイデア商品共々在庫は増える一方
新たに開発した“スロット時計”をギフトショーに出すため、まずは資金作り
マットの妻でCAのジーナ(アイェレット・ゾラー)からカジノを固く禁じられていたから、サムの提案で二人はドッグレースへ。
何度も賭けで散財し、それが原因で2回も離婚しているサム。
結局今回も散財しただけ。 その上ジーナにもばれてしまった。
それでもギフトショーには出展した2人。
二人に声をかけ来たニューキン(リチャード・カインド)は“ドリーム犬時計”に興味を持ってくれた。
だが、TV通販広告の大手だと知ると、資金提供をすると言われてもマットは首を縦には振らなかった。
その代わり“ドリーム犬時計”の犬種を増やして自分で売るために、何とかマットは7000ドルを工面した。
それにも拘らず、またもやサムのもっともな資金運用案に乗せられてしまったマットは・・・
やはりニューキンを頼るしかないと苦渋の選択をしたものの、その大切な商談をサムがぶち壊した
マットとジーナの関係も壊れ、会社は潰れ、ニューキンにはアイデアを横取りされた。
どん底に落ちたマットだったが、そんな時にこそ、新たな閃きが!!

2009年の作品。
前髪を下ろしているだけでも若く見えるレナーだが、実際に顔の肉付き的にも若くて今より大分すっきり。
サムはえっらい迷惑な奴だが、あの目を見ると「しかたねぇなぁ」と許したくなる(笑)
高校からの親友じゃなきゃ、優しいマットだって怒り狂うに違いないが、そういう奴だと分かっていながらずっと付き合いが続いてるって事は、どこか憎めないサムのことがきっと好きなんだろうな。
1番しっかりしているのは、現実的な女性であるジーナ。
夢を売るのが仕事」とか言っているマットは、エジソンをリスペクトしているらしい夢見る男。
女はそんな夢を追いかける男が好きだし、ダメ男に弱いし、しっかりと稼ぎがあるから救いの手を伸ばしてやりたくなるのも当然。
だが、ジーナはそれだけでなく、厳しさも持ち合わせていて共倒れにはならない
実話を基にした作品だそうだが、彼女のような出来た女性が傍にいなかったら、マットとサムはもっと早く潰れていたに違いない。
そして、あんな物があんなに売れはしなかっただろう。
少なくとも、哀生龍は買わないな(笑)
くっだら無い物もつい買ってしまう哀生龍だが、あれはいらない。

はっきり言って、会社が潰れた後の仕事の方が、間違いなく決まった稼ぎにはなるはず。
ギャンブル好きって事以外は、職場で暴力を振るうとか、仕事中に酒を飲んで迷惑をかけるとか、そんな失敗はしないだろうから。
というか、レナーは肉体労働が良く似合う(笑)
左利きだから、かなづちを打つだけで「おっ!」っとなってしまった。

Lightbulbは電球の事。
閃いた時に頭の上で光る“あれ”。
ってことで、転じて閃きの事も意味するようだ。



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2013年04月15日

天使の分け前

The Angels' Share

公開中なので控えめに。

すでに多くの犯罪歴を持ち、少年刑務所を出て10ヶ月のロビー(ポール・ブラニガン)は、親の代から敵対しているクランシー(スコット・カイル)らに売られた喧嘩を買ってしまい、過剰防衛で有罪となった。
だが、この10ヶ月は特に問題を起こしていない上に、恋人レオニー(シヴォーン・ライリー)から良い影響を受けているだけでなく、その彼女が近々出産しボビーは父親になることから、刑務所に行かずに済んだ。
その代わりに、300時間の社会奉仕活動をする事になったロビーは、ハリー(ジョン・ヘンショー)の元で似たような境遇の若者と一緒に、ペンキ塗りの仕事をする事になった。
出産のため入院したレオニーの元にハリーと共に駆けつけたロビーだったが、レオニーの父とその兄弟に阻まれ、暴力を持って追い払われてしまう。
喧嘩っ早く何度も警察のお世話になっているロビーを、レオニーの交際相手として認めてくれていなかったのだ。
だが、そんなロビーを家に連れ帰り、取って置きのウイスキーで子供の出産を祝ってくれたのは、ほかでもないハリー。
社会奉仕活動を命じられるような若者たちの可能性を信じ、変わるチャンスを与えようとするハリーは、彼らをオフの日にウイスキーの蒸留所見学に連れて行った。
それがきっかけとなって、ロビーはウイスキーに興味を持ち、ハリーに教わりながらテイスティングの才能を開花させていく。
しかしその一方で、クランシーは執拗に喧嘩を吹っかけてロビーを怒らせようとし、孫をロビーのようにはしたくないレオニーの父は5000ポンド出してやるから一人でロンドンに行けと言う。
何とか今度こそ更生しようと努力しているロビーの心の支えは、レオニーと生まれたばかりの息子ルーク。
最近発見された貴重且つ最高級と思われるスコッチウイスキーの樽がオークションに掛けられると知り、何とか定職に就き2人と安定した家庭を築きたいロビーは、とんでもない計画を思いついた。

監督ケン・ローチ、脚本ポール・ラヴァーティ。
という事で、予告では明るく楽しそうなシーンもあったが、かなり厳しい現実が突きつけられる重い作品なのではないかと、覚悟をして見に行った。
が、ドキドキハラハラしながら最悪の結末をも覚悟をしていたのに、予想とは違う形でエンディングを迎え、ホッとしてしまった。
ケン・ローチの作品にして見終わった時に明るく楽しい印象が強く残って、気持ち良く見終わることが出来た。
ケン・ローチの作品にしては少々意外ではあったが、哀生龍好みの心地良さがあってとても楽しめた。

もちろん、厳しいシーンはある。
特に前半は、ロビー本人がどんなに更生しようと思っても、その心を挫くような事を周りから言われてしまう。
今までの行いが災いして、ロビーが変わると信じない大人が多くいる。
映画の中でロビー・サイドを見ているから、はなから信じようとせずにロビーを否定する大人たちの凝り固まった偏見に腹も立つが、現実社会では前科者に対して偏見があることが普通なんだよね。
裁判を受け服役し罪を償った件ですら、被害者にとっては加害者が刑務所に入って罰を受けたからといって、それで全てが終わりじゃない。 感情は収まらない。
不信感と嫌悪感は理屈じゃないから、ロビーがどんなに更生しようと努力していても、感情的には彼が変わるなんて信じられない。
それでもロビーが頑張れたのは、ハリーとレオニーとルークの存在があったから。
そして、悪い環境によって確かに悪い育ち方はしてしまったが、根は腐っていなかったロビー。
自分が更生するだけでなく、仲間の更生を助けようとまで!
逆に、そんな彼があんな計画を立てて実行してしまう事が、ちょっと矛盾していると感じられてしまった。
でも、犯罪が身近な彼らにとっては、まっとうな暮らしをするための最初のステップとして金を手に入れるには、この手段も有り! だったんだろうな。

ロビーがハリーの元で一緒に働く仲間の内、特に仲良くしていたのは3人。
お馬鹿なアルバート(ガリー・メイランド)、手癖の悪いモー(ジャスミン・リギンス)、そしてライノ(ウィリアム・ルアン)。
4人して“スコッチウイスキーおたく”の振りをするために、キルトとスポーランを身につけた4人。
舞台はスコットランドのグラスゴーだが、だからと言って、彼らが元々キルトとスポーランを持っていたとは思えない。
どうやって調達したんだろう?

ウイスキー口座を開いたり、オークションの前にテイスティングをしていたロリー・マカリスター役のチャーリー・マクリーンは、本当にスコッチウイスキーの世界的権威だそうだ。

「天使の分け前(Angels' Share)」の事は、学生の頃に「天使の取り分」として知った。
ウイスキーに限らず樽の中で熟成させている間に、蒸発して減った分をそう呼ぶ。
出来上がるまでの間に、天使が先に飲んでしまった。 というニュアンスじゃなくて、美味しい酒を天使と分かち合った。 というニュアンスがいいよね。

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2013年04月11日

レザボア・ヴァンパイア

Vampires Anonymous

ヴィック(ポール・ポポウィッチ)は、心底食生活を変える必要性を感じた。
5回目のデートで、つい彼女を・・・
ヴィックは「ヴァンパイア治療協会」に助けを求める電話を大急ぎで掛けた。
やって来たのは、協会で治療を受けているマフィアのジーノ(マイケル・マドセン)。
彼が言う事には、完治は難しいが抑制は出来るとのことだった。
協会に行ってみると、まるで断酒会のグループセラピーのような雰囲気。
協会に入った理由は人それぞれだが、みんな“食生活”に問題を抱えているのは同じ。
12ステップあるプログラムを実行するため、まずは最初に“血の好み”を調べた。
ヴィックの場合は、“”だと分かった。
どうしても吸血衝動が抑えられないときは、人を襲うのではなく、“羊”の血で我慢しろという事だ。
これも12のステップのひとつ、ステップ4だ。
人間は少なく羊が多い土地、ノースカロライナのロック・クリークに引っ越したヴィックだったが、放牧されている羊が急に何頭も行方不明になって牧場主に警戒されてしまう。
しかしこの地でヴィックは新たな恋を見つけた。
マギー(ニコール・フォレスター)を口説き落とすため、今度こそデートで失敗しないようにと頑張るヴィック。
しかし、成り行きで餌食にしてしまった、彼女に絡んだチンピラの死体を隠していたヴィックは・・・
その頃、ヴァンパイアの敵、スレイヤーと呼ばれる社が羊の事件を調査するために、女王蜂ことタフタ(ミシェル・スタフォード)が町に。
ヴィックは新しい食生活とマギーを手に入れる事は、出来るのであろうか?

マドセンが出ているからってだけで、邦題に“レサボア”と付けてしまう大胆さ(爆)
10年前のマドセンは、まだ細い(笑)
彼目当てに見たから、出番の少なさは残念だったのだが、その少ない出番で大いに楽しませてくれたから思ったよりも満足できた。
大きな鏡の前で牙をむいて変な動きをしている所に、奥さんから声がかかり・・・
その時の“いたいけな少年”のような表情と瞳が更に笑いを誘い・・・(爆)
マフィアって言うより、やんちゃなオッサン

色々なアイデアを盛り込んではみたものの、上手く回収できなかったような作品。
ヴァンパイアと人間がそれとなく共存していて、ヴァンパイアは病気の扱い。
ただし根治薬はないから、自らコントロールするように務めましょう! 出来なければ治療協会で仲間たちと一緒に生活習慣を改めましょう!
・・・・的な?
治療協会や12のステップがもう少し活かせていたら、面白くなったと思うんだけどなぁ・・・
一応この作品は、青春ラブコメだと思うから。
何年もこの協会にいるヴァンパイアもいたが、このプログラムで良くなった症例は何割ぐらい?



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2013年04月10日

ゴートゥーヘル

Give 'em Hell Malone
Malone


愛する家族を殺され殺し屋になった男、私立探偵マローン(トーマス・ジェーン)。
素手で心臓を抉り出すと恐れられる彼が今回依頼された仕事は、あるカバンを手に入れること。
激しい銃撃戦に遭い一旦はカバンを奪われてしまうが、マローンは負傷しながらもカバンを手に入れた。
開けてみると、中にあったのは・・・
カバンの受け取りに失敗したウィットモア(グレゴリー・ハリソン)は、マッチスティック(ダグ・ハッチソン)に始末させろと殺し屋ボルダー(ヴィング・レイムス)に命じた。 それからモーラー(クリス・イェン)を呼ぶように、とも。
この仕事を10万ドルでマローンに依頼したのは、長い付き合いの仲介役マーフ(リーランド・オーサー)。
カバンを取りに来る事が相手に知られていた。はめられた。依頼人を教えろ。
そうマローンがマーフに迫っていると、自分が依頼人の代理人だと言うエヴリン(エルサ・パタキ)が自らその場に現れた。
エヴリンはカバンの中がだと知ると、中身はどこだとマローンに食いかかる。
彼女は、人質に取られている弟を救うため、今夜中に届けなければならなかったのだ。
それを聞いたマローンは、中に入っていた物を彼女に渡す代わりに、取引場所まで彼女と一緒に行った。
だが、エヴリンの弟は殺され、空ではあったがカバンも奪われ、手がかりとして残ったのはエヴリンが受け取った依頼主からの手紙だけ。
ウィットモアが差し向けた手下たちがマローンに迫る中、マローンも黒幕がウィットモアだという事実に辿り着いていた。
カバンに入っていた“愛のカタチ”はなんなのか?
それにはどんな意味があるのか?
ウィットモアはマローンをどうしようと考えているのか?

トーマス・ジェーンとリーランド・オーサーが目当てだったのだが、なかなか面白かった。
ファッションも独白もハードボイルド風に決めているマローン。
作品ももちろんハードボイルド系でバイオレンスアクションや銃撃戦が楽しめる。
その一方で、悪役のマッチスティックやモーラーは、コミックの悪役キャラのようだった。
老人ホームで暮らすマローンの母とマローンのシーンは、かなりコメディ。
いや全体的に、クールに決めている中にコミカルさが漂っていたな。
そんな感じだから、全体的に芝居がかっている。
それが鼻につくようだと楽しめないが、好きな人ならニマニマしながら気楽に見られるんじゃないかなぁ~

モーラーは東洋系。
東洋系は幼く見られることが多いようだが、ロリポップな彼女がいい大人だと日本人ならすぐに分かるよね。
だから、殺し屋としての怖さ以前に、登場した瞬間、“その歳でその格好?”的な不気味さを感じてしまった(苦笑)
一般的にはマッチスティックの方が、パッと見は不気味で怖いと思う。
名前の通り、“火遊び”が好きなサディスティックな男。
という触れ込みではあるが、彼は全然怖くなくて、コミカルだった。
陰湿なキャラや変質者や変態キャラが似合っちゃうダグ・ハッチソンが、今回もいい味出していたよ。
2人のキャラが強烈だったから、ボルダーが地味に見えてしまった。
ヴィング・レイムスが演じているからなのか、殺し屋らしさよりも誠実さが強く出ていたし。

マローンとマーフのシーンをもっと見たかったなぁ~~
マーフの登場シーンはただでさえ少なかったのに、余計な一言を言ったがために・・・・
あの一言はマーフらしくない!! 普段の彼だったら、絶対にそんな事をあんな性格の奴に言うはずが無い!!
と哀生龍は1人で憤慨するぐらい、悔しい展開だった。



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2013年04月09日

キラー・スナイパー

Killer Joe
Killer Joe: A Twisted Redneck Trailer Park Murder Story


ある雨の晩、売人をやっているクリス(エミール・ハーシュ)はアンセル(トーマス・ヘイデン・チャーチ)に会いに来た。
クリスは切羽詰っていた。
ディガー(マーク・マコーレイ)に6000ドルを払わなきゃならなくなったから、1000ドル貸してくれ。 金を返せなきゃ殺されちまう
アンセルは再婚相手のシャーラ(ジーナ・ガーション)と、クリスので少々頭の弱い天然のドティ(ジュノー・テンプル)と暮らしていた。
継母のシャーラもろくな女じゃないが、クリスが一緒に暮らしている実の母アデルも性悪。
クリスの商売品であるドラッグを盗みやがったのだ。
父親が1000ドルも貸してくれるはずが無いのは、百も承知だった。
本題はこれから。
5万ドルの保険金がアデルに掛けられているから、それを手に入れようというのだ。
受取人はドティだが、あの妹ならどうにでもなる。
殺し屋に支払った残りの3万ドルを山分けすれば、ドティのためにもなるじゃないか。
クリスは、もう殺し屋の目星もつけていた。
ダラス警察の刑事でありながら副業で殺し屋もやっている、“キラー・ジョー”(マシュー・マコノヒー)と呼ばれる男だ。
何とか父親を言いくるめたものの、キラー・ジョーは前払いだと言う。 それも2万ドルではなく2万5千ドル。
保険金が下りたら払うからと頼んでも、聞いてくれそうに無かった。
だが諦めかけたとき、気が変わったのか、キラー・ジョーは“担保”を提案してきた。
ドティを差し出せというのだ。
父と息子は悩んだが、結局仕事を頼み、ドティにジョーと2人で夕食時を過ごさせる事に。
紳士的で、ドティを落ち着かせてくれるキラー・ジョー。
彼には何故か逆らえない。
それどころか、ドティは彼にしてしまったようだった。
どんどん親密になっていく2人に、妹思いのクリスは土壇場になって中止にしてくれとキラー・ジョーに頼み込むが・・・

狙撃手なんか出てきたか?
ジョーはスナイパーじゃないぞ?
ジャケットの印象とこの邦題からすると、派手なアクション物かクールな狙撃手者をイメージしちゃうじゃないか!
確かにアクションはあった。
バイオレンスといっても言いぐらいの、荒々しいボコ殴りもあった。
監督か脚本家のどちらか分からないが、もしかして、特に顔を攻めるのが好き?
逃走&追跡もあったし、サスペンスもあった。
が、これはかなりえげつないブラック・コメディ
それにプラスして、下品なセクシャルシーン結構ある。
下品という所がポイント!
この作品のブラック・コメディのテイストには、お上品な色気は絶対似合わない。
下品だからいいんだよ!!
最初は唖然とさせられるが、妙な楽しさがあって、哀生龍はこういうのは嫌いじゃないよ。
ラストも唖然とさせられたな(苦笑)

ドティの天然で鋭い所は、もしかすると登場人物の中で1番年下だが1番大人かもしれない。
そして、クールで怖い刑事兼殺し屋のキラー・ジョーが、案外・・・・ [壁]・m・) プププ
このハズシ方が、コメディなんだよ!
淡々としていてテンションが低いのに威圧感があり、目が死んでいるのに凄みがある。
普段はキレたりしない所が逆に不気味で怖いが、キレるとヤバイ感じで怖いけれど笑わせてくれる。

優等生キャラも似合うエミール・ハーシュだが、こんなキャラもはまるよね。
お前、馬鹿だろ?
とツッコミを入れつつも、「困った奴だなぁ~ 今回だけだぞ?」と金を渡してやったりしたくなるキャラだった。
そして冒頭からやってくれるジーナ・ガーション。
他の女優さんがやったら“捨て身?”と思ってしまうところだが、“姐さんなら大丈夫っす!”って感じ?

オリジナルのポスターには、でかでかと真ん中にフライドチキン。 登場人物は写っていない。
あれは、手羽(ウィング)かな?
やっぱりフライドチキンは、モモ肉(ドラム)が食べやすいよね。
って話じゃない? (笑)
何のことかは、見れば分かる。
でも、下品なブラック・コメディが苦手な人には、おススメしないよ。

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2013年04月08日

ヒッチコック

Hitchcock

公開中なので控えめに。

アルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)の新作「北北西に進路を取れ」は大反響となったが、記者は60歳になる彼にそろそろ引退する頃合ではと質問を投げかけた。
まだまだ引退など考えていないヒッチコックは、更に大胆で観客の意表をつくようなサスペンスを取りたいと、題材を探す。
彼が見つけ出したのは、異常な事件を起こした殺人鬼エド・ゲイン(マイケル・ウィンコット)をモデルにした小説「サイコ」だった。
だがパラマウントのバーニー・バラバン社長(リチャード・ポートナウ)は、あまりにおぞましく恐ろしい内容に、出資を渋る。
契約ではあと一作パラマウントで作れることになっているが、バーニーは「北北西に進路を取れ」のような作品を望んだのだ。
同じような作品ばかり撮らされるのはごめんだと、ヒッチコックは自己資金で撮影する事にした。
自宅である豪邸を担保にしてまで「サイコ」を取りたいという夫に、妻であり脚本家であり編集であり助監督でもあるアルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)は、止めるどころかいつものように協力することに。
しかし、同じ頃、アルマは脚本家で友人でもあるウィットフィールド・クック(ダニー・ヒューストン)に頼まれ、脚本を共同執筆していた。
その事が、ヒッチコックの精神状態に悪影響を及ぼしていた。
楽しそうにウィットと何かを話し、いそいそ彼との仕事に出かけていき遅く帰ってくる妻が、彼と浮気をしているのではないかと・・・
更に、「サイコ」の方にも問題が山積だった。
裸やショッキングな殺人シーンに厳しい映倫から、肝心のシーンにダメ出しをされた。
パラマウントが配給をしてくれる事にはなっているが、映倫が許可を出さなければどうにもならない。
一方で、主演はアンソニー・パーキンス(ジェームズ・ダーシー)ジャネット・リー(スカーレット・ヨハンソン)をヒロインに、ヴェラ・マイルズ(ジェジカ・ビール)をその妹役に撮影は進んでいたが、肝心のヒッチコックが高熱を出して倒れてしまったのだ。
その知らせは、ウィットが借りている海辺の別荘で彼と執筆中だった、アルマの元に届いた。

『アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ』が原作なのだそうだ。
ヒッチコックがイギリス人だったことも、奥さんが同じ業界で働いているイギリス人だったことも、「サイコ」が実在の殺人犯がモデルの小説が元になっていることも、今回初めて知った。
そもそも、哀生龍は「サイコ」はかの有名なシャワーシーンぐらいしか知らないのだ。
というか、ヒッチコック作品は、ほとんど見たことがなく、有名な作品も有名なシーンを見たことがあるだけの物ばかり。
まともに見た記憶があるのとしてパッと思い出せるのは、「裏窓」と「ハリーの災難」ぐらい?
そうそう、ヒッチコック劇場のオープニングテーマが、シャルル・グノー作曲の「操り人形の葬送行進曲 “Marche funebre d'une marionnette”」という事も、今回知ったことの1つ。

そんなヒッチコックをほとんど知らない哀生龍にとって、この作品は「メイキング・オブ・サイコ」の部分より、ヒッチコック夫妻の関係を楽しんだ。
ヒッチコックはブロンド美人が好きで、そんな主演女優に惚れてしまうらしいが、アルマが生涯唯一の妻だったようだ。
同じ業界にいるが、職種は違う夫婦。
夫婦であると同時に、ビジネスパートナーとして対等に意見を言い合える関係に見えた。
ある一面では対等以上にアルマは強く、彼女が厳しく夫を管理し冷静に耳の痛い事も言える人だから、ヒッチコックはいい作品を作れたのだろう。
愛しているからこそ、影から彼を支え、自分の手柄を殊更主張することなく、不平不満も飲み込める器の大きい女性。
逆に、いつも夫と仕事をしていると、仕事場でも家でも四六時中その関係が続いてしまう事になる。
だから余計に、ウィットとの仕事は、環境や気分が変わって楽しかったのだと思う。
それに、女性として見てもらえてるという気持ちも、彼女を心地良くさせたのだろう。
哀生龍も相棒とは同じ会社に勤めている。
映画の中のヒッチコック夫妻に自分の事を重ねて見ていた所もあって、ヒッチコックが倒れてからラストまでの2人には、特に気持ちが入ってしまったよ。
とてもうらやましい夫婦だと思った。

ヒッチコックには、もう1人、辣腕の女性が付いていた。
秘書でありチーフ・アシスタントであり、色々な事でアドバイスできる右腕、ペギー・ロバートソン(トニ・コレット)だ。
彼女もまた完璧なパートナー
こんな部下がいたら、瑣末な事には煩わされずに済むだろうし、見落としている事もきっちりフォローしてくれるだろうし、こちらの指示に対して“一を聞いて十を知る”以上の事をしてくれそうな気がする。
ボスの妻であるアルマとも円満な関係だってことも、高ポイント!

トニ・コレットもクラシカルな髪形やメイクや装いが良く似合っていたが、ヒッチコックにとっての2人のヒロインを演じたスカーレット・ヨハンソンとジェジカ・ビールもとても良く似合っていて、本人に似ているのかどうかは全然分からないが、映画の世界に馴染んでいるという点では上手いキャスティングだったと思う。
ジェームズ・ダーシーが目立たな過ぎて可愛そうだったが(笑)

映倫の検閲官を上手く口説き落としたヒッチコックだったが、実際もそうやったのかな?

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ラベル:ロマンス ドラマ
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2013年04月05日

フロントミッション 革命の反逆者たち

There Be Dragons
Encontrarás dragones


“オプス・デイ”の創立者である、今は亡きホセマリア・エスクリバーが聖人に列せられるのにあわせ、ジャーナリストのロベルト(ダグレイ・スコット)は彼の本を書くことに
ホセマリアについて取材する中で、ロベルトは自分の父マノロが神学校で彼と一緒だった事を知った。
疎遠だった上にわだかまりのある父と8年ぶりに再会したロベルトに、始めの内病床のマノロは当時の事を話したがらなかったが・・・
ホセマリアとマノロの出会いは、9歳の頃だった。
マノロの父は裕福だったが、ホセマリアの父は、立派な人だったが貧乏だった。
同じ新学校に通う事になったが、マノロは1年でやめてしまった。
そして1935年。左派が勝利し共和制国家となったスペインだったが、翌年右派のフランコ将軍らが反乱を起こし、スペインは内戦状態になった。
「勝ち組になれ」といい、貧しい労働者を見下していたマノロ(ウェス・ベントリー)の父は、共和主義者に殺されてしまう。
神父になっていたホセマリア(チャーリー・コックス)が会いに来ても、マノロは冷たくあしらった。
しかしホセマリアは、彼にロザリオを渡し、その後も年に1度は手紙をマノロに送るのだった。
ユダヤ人にも等しく祈りと情愛を与えるホセマリアが神と対話をしている頃、マノロは父の古いファシストの友人からスパイ役をやるように言われ、共産主義者の仲間として潜り込み、スパイ活動を始める。
彼らのリーダーのオリオール(ロドリゴ・サントロ)が開く集会では、ハンガリー出身のイルディゴ(オルガ・キュリレンコ)らと一緒に気分の高揚と興奮を味わい楽しんだ。
同じ頃、ホセマリアは“オプス・デイ”の仲間たちと共に、教会と信仰を守ろうと務めていた。
新婦の声などには耳も貸さず、教会や神父服は攻撃の対象となる一方で、神の教えや告解の場を求める人はいた。
そんな信者のために、ホセマリアはこっそりと、神父としての勤めを果たしていた。
マノロはスパイ活動を続けていたが、限界が来ると、ある人物に罪をなすりつけた。
ホセマリアは、彼を守ろうとする仲間たちに押し切られるような形で、スペインから脱出した。
信者たちを見捨てて逃げることに後ろめたさを覚えたが、仲間たちが“ホセマリア神父が死んでしまっては駄目だから”と言って、逃がしてくれたのだ。
そして、父マノロから息子ロベルトへの最後の告白は・・・

“オプス・デイ”のこともホセマリア・アスクリバーの事も全く知らなかったのだが、実在し列福・列聖された神父だそうだ。
実話を基にしているそうだが、マノロの方はどうなのだろう?
実話の部分と作られた部分を見分けられないから、全部まとめて“映画”としてみちゃったんだけどね(^^ゞ
生まれた家や親の性格が違っていたら、間違いなく2人の人生は変わっていただろう。
生まれながらにして持っている気質だけでなく、やはり“育ち”、成長する中で備わっていく後天的な性格がその人に与える影響は大きいよね。

スペインが舞台なのに、英語の作品だったのがとても残念。
苦々しいエピソードや信仰に生きる人にとっての内戦を描いているから、結構ずっしり。
だが、感動の一大巨編・壮大な叙事詩のような音楽で、盛り上げてくれた。
はっきり言って、日本版のジャケット写真のイメージとは違う作品だよ。

お目当ては、子供の頃のシーンでホセマリアの父ドン・ホセを演じたジョルディ・モリャ。
ほんの数分?
でも、ロドリゴ・サントロも見られたし、“オプス・デイ”の1人ペドロ役はウナクス・ウガルデだったし、アナ・トレントやデレク・ジャコビなんかも出ていたし・・・



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2013年04月04日

宇宙人王(ワン)さんとの遭遇

L'arrivo di Wang
The Arrival of Wang


中国語の同時通訳を、ガイア(フランチェスカ・クティカ)は破格の2000ユーロで依頼された。
ただし、国家の重要案件であるため、詳細は知らされず、その場所まで目隠しされて連れて行かれた。
その上、真っ暗な部屋で、局長のキュルティ(エンニオ・ファンタスティキーニ)が尋問する相手を見ることも出来ない。
その相手とは、2週間前にローマに来たらしい、“王(ワン)さん”。
キュルティは王さんの言う事を全く信じず、犯罪者と決めつけたような取調べだった。
何故ローマに着たのか? 何故アモニーケさん(ジュリエット・エセイ・ジョセフ)の家に入り込んだ? 何故中国語を話すのか?
世界中で1番使われているのが中国語だったからと、王さんは答える。 多くの人と会話できると思ったからと。
キュルティの言動にも質問の内容にも納得が出来ないガイアは、相手の顔が見られないと微妙なニュアンスが分からないからと言って、電気を点けて貰った。
なんと、テーブルの向こう側に座っていたのは、銀色のイカ型宇宙人だった。
見た瞬間はパニックを起こし逃げ出そうとしたガイアだったが、落ち着いてみると、王さんは礼儀正しく、どこか哀愁のある可愛らしさが感じられた。
遠い星から文化交流を目的に来たと王さんは言うが、両星の友好関係を願う宇宙人の王さんの言い分など微塵も信じないキュルティは、本当の狙いはなんだ? 何故地球に来た? と執拗に問い詰め続ける。
恫喝するようなやり方にガイアは反対だった。
その上、王さんは脱水症状になって体調が悪くなってしまう。
ガイアはキュルティに逆らって、王さんに水を飲ませてあげるのだった。
だが、更に取り調べは厳しさを増していく。
王さんの機械“宇宙発信器”の機能についても、彼の答えを嘘だと決め付けたキュルティは、どこからかの指示でやり方を変えた。
王さんは拷問されても、回答の内容を変えようとはしない。
ガイアは王さんの身を案じ、王さんはガイアの身を案じた。
とうとう耐えられなくなったガイアは、王さんを救うために・・・

イタリアのSFブラックコメディ。
シニカルなコメディであると同時に、色んな方面の微妙な問題を盛り込んでいて、かなりやばい感じで面白い作品だった。
ただ漠然と「中国語を喋る宇宙人」としてしまわずに、ちゃんと、地球上で1番使われている言語として中国語を選択したという理由がつけられていたり、キュルティは容疑者を締め上げるのが好きなわけじゃなく、仕事としてやむを得ず汚れ仕事をやっているといった一面も覗かせていたりと、思っていた以上にちゃんと細かい所まで設定されていた。

誰でも陥りやすいことだが、自分が見聞きした範囲の事だけを判断基準にして、良し悪し・善悪を決め付けてしまうことは危険だ。
人当たりが良く印象が良い人が実は詐欺師だったり、胡散臭くて悪人面の人が実はとても親切だったり、印象だけで判断するのも危険。

取調べで証言を引き出すテクニックで「良い警官・悪い警官」と呼ばれるやり方があるが、キュルティは悪い警官、ガイアは良い警官のようだった。
そして王さんは、胆が据わっている口が堅い犯罪者なのか、辛抱強い可愛そうな無実の人なのか、深読みしているうちにだんだん分からなくなる(苦笑)

ラストは、驚いたり“そう来たか”と思ったりするのではなく、笑ってしまった
笑っちゃってもいいよね?



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2013年04月03日

モルタデロとフィレモン

La gran aventura de Mortadelo y Filemón
Mortadelo & Filemon: The Big Adventure


スペインの諜報機関TIAの本部では、バクテリオ博士(ハンフリー・トペラ)が今日も発明に精を出していた。
出来立てほやほやの銃「DDT」は、やる気をなくさせる光線を出す。
スーペル局長(マリアーノ・ベナンシオ)に効果を見せたものの、地下の警備をするはずの2人、モルタデロ(ベニト・ポシノ)とフィレモン(ペペ・ビジュエラ)が寝坊したために侵入者を許してしまい、DDTが盗まれてしまった。
局長は優秀で15ヶ国語が話せるフレディ(ドミニク・ピノン)に、DDT奪還を命じる。
一方で、モルタデロとフィレモンには、他の発明品を全て、こっそりフィレモンの実家に運んで隠すようにと指示。
が、もちろん上手く行くはずもなく・・・
同じ頃、犯人はDDTをイギリスを挑発中のドグサイ共和国の将軍、暴君カリメロ(パコ・サガルサス)に売りつけようとしていた。
駄目駄目エージェントのモルタデロとフィレモンは、独自にDDTを取り戻す作戦を立てた。

最初、ジャケットの画像を見たときは、クレイ・アニメかと勘違いしてしまった。
それほど、2人の容姿や表情やポーズが、マンガチックだったのだ。
この作品は、スペインで人気のコミックが元になっているのだそうだ。
特に、ひょろっと背が高いメガネのモンタデロを演じるベニト・ポシノは、コミックのキャラそっくりだとか。
内容も、スパイ・コメディなのだが、とてもデフォルメされていてギャクマンガをそのまま実写にしたことが良く分かった。
ブラックでシニカルで、ナンセンス・ギャグが小気味良いんだよ。
昔のドリフターズを思い出させた。

主役の2人もどう見ても落ちこぼれ組みなのだが、ダニーのとコルネホとフレデリコの3人も更に使えない(苦笑)
こんなんでTIAは大丈夫なのであろうか??
カリメロ将軍もろくでもない奴だったが、彼の方がまだ使えるんじゃないかと思ってしまったよ。
サイドストーリーかと思っていたカリメロ将軍は、案外重要な役回りだった。

字幕では、DDT(D/ダウナー D/電波 T/飛ばし機)となっていた。
スペイン語でDDTは何の略なのか気になって調べてみた。
El DDT (Desmoralizador De Tropas) 英語にするとDemoralizer of troops かな?
軍隊の士気をくじく、軍のやる気を失わせる、そんな意味らしい。

で、見た理由は撮影がシャビ・ヒメネスだったから。
こんな作品もとるのかと、少々意外に感じた。
色使いも鮮やかで、いつもよりも色が溢れていた。



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2013年04月02日

ホーンテッド

The Abandoned

マリー(アナスタシア・ヒル)は、2,3日の滞在予定で、娘エミリーを残して一人ロシアに来た。
ロシア生まれのイギリス育ちで、アメリカ人の夫とアメリカに暮らしているマリーは、母の死について公証人のミヒャリンに調査をしてもらっていた。
彼から母の死亡証明書を見せてもらったが、“あの時”何が起きたのかは分からない。
マリーを産んですぐに母は殺され父や兄弟姉妹の記録は見つかっていなかった。
両親の土地はまだそのままになっていて、マリーは相続するための書類にサインを求められる。
しかし、けっしてその土地が欲しくてロシアに行ったわけではなかった。
ミヒャリンから資料をもらい、マリーはその土地に行って見ることにした。
案内役にアナトリーという男を雇い、彼の古いトラックで連れて行ってもらうことに。
その土地は川に囲まれていて、“”と呼ばれていた。
40年以上廃墟のままだったその家で、生い立ちを探すつもりだった。
着いて早々、不気味な事が起きた。自分自身をその家で見たのだ。
逃げ出し、川に落ちた金槌のマリーを助けたのは、同じ目的でここに来たと言う、ニコライ(カレル・ローデン)。
彼が言う事には、2人は双子の兄妹で、ニコライは先週ミヒャリンから母の写真を受け取ったと言った。
家の中には、母が殺されたときの痕跡が残っていた。
ベビーベッドの1つには、マリーの実の母がつけた“ミラ”と言う名が。
2人の前に現れた、2人のドッペルゲンガー。
彼らを傷つけると、自分自身が傷ついた。
あれは死を予告する生霊だと、ニコライは言った。
そのニコライが・・・・
トラックで送ってくれたはずのアナトリーはどこに消えてしまったのか?
トラックで渡ったはずの橋は、誰が落としたのか?
そもそも、トラックで来たこと自体が幻なのか?
そしてマリーは、“あの日”、いったい何が起き、何故母が殺させなければならなかったのか、全てを目撃する事となる。

ホラーは大の苦手だが、割と大丈夫だった。
生霊が現れるタイミングは予測が出来て、それほどビックリ・ドキッとさせられずに済んだからだ。
しかし、マリーの母親に起きた事が分かるに連れ、また、双子の兄妹が誕生日を前にしてこうして生家で出会ったことの意味を知るに連れ、空恐ろしさがひたひたと沁みこんで来た。
自分に跳ね返ってくるから攻撃する事ができない生霊。
自分の死に様を予告している生霊。
見ず知らずに幽霊よりも、ある意味恐ろしいかも・・・

そもそも、何で苦手なホラーを見たかと言えば、撮影がシャビ・ヒメネスだったから。
この作品の基調は、緑色かな?
全体的にじめじめと水っぽく湿っていて、薄っすら緑色に寄っている色調。
怖いんだけど美しいと言ったらいいのだろうか?
なんか好きなんだよね、ヒメネスの映像って。



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