2013年05月31日

モンスター・ナイト

Strippers vs Werewolves

満月のロンドン。
ストリップ・クラブ“ヴィクセンズ”の個室で、ジャスティス(アデル・シルヴァ)がプライベートダンスを踊っていると、興奮した客が突然毛深くなり・・・
咄嗟にジャスティスは、持っていたペンを客の目に付き指して殺してしまった。
オーナーのジャネット(サラ・ダグラス)は、そのペンがペン先がの万年筆だと聞いて嫌な予感がした。
殺された男の仲間スコット(マーティン・コムストン)らは、ジャック・フェリス(ビリー・マーレイ)の部下だった。
そして彼らは、狼男だった。
その上、かつてジャネットがストリップ・ダンサーだった頃、フェリスやタッパー(ロバート・イングランド)らとやりあった経験があったのだ。

どこら辺をどう書いたらいいのか悩んで、結局あまり書かない事に(苦笑)
コミック風のノリの良さはあったのだが、全体的にはぐだぐだで・・・
いや、色々なエピソードが盛り込まれていたり、伏線を張っていたりしたのだよ。
でも残念ながら、まとまってなかったというか活かしきれていなかったというか。
狼男の造形も、分かりやすい特殊メイクで可愛らしいタイプ?
ストリッパーの皆さんも、もう少々が欲しかったかな。
ジャスティスはストリッパーとして“メガネ女子”っぽくしている時はそれなりに見られたが、プライベートのときは凄く老け込んでいて( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

ロバート・イングランドは出番が少ないが、美味しい所はみんな持って行ったかも知れない。
このキャストの中では、1番知られている俳優だから?



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2013年05月30日

オンディーヌ 海辺の恋人

Ondine

アイルランドの漁師シラキュース(コリン・ファレル)のトロール網に、なんと(アリシア・バックレーダ)がかかった。
「死んだはずなのに、何故助かったの?」
息を吹き返した彼女は、混乱していた。
病院に行きたがらず、人に会うのも嫌がる彼女は、記憶喪失になっているようだった。
シラキュースは、彼女を亡き母の海辺の別荘に連れて行った。
彼には、腎臓病をわずらっている小学生の娘アニー(アリソン・バリー)がいた。
別れた妻マウラ(デブラ・カーワン)と彼女の新しい男アレックス(トニー・カラン)と、アニーは暮らしていた。
が、透析を受ける1時間半、シラキュースが付き添ってお話をしてあげるのだった。
今日は、網にかかった女の話をした。
人魚? それともアザラシの皮をまとった海の妖精セルキー?
とアニーは興味を持った。
水から現れた女の名を取って“オンディーヌ”と呼んでと言ったその女は、シラキュースの漁についていき船の上で歌を歌った
すると、収獲量が上がった
ある日アニーはオンディーヌに会い、色々と質問をした。
読書好きで聡明なアニーだが、オンディーヌ事をセルキーか人魚に違いないと、本気で信じているようだった。
彼女の歌のお陰か、普通はトロール網では獲れない鮭がその日は大量に獲れた。
調べに来た監視船の2人は、船底に隠れていたオンディーヌを見つける。
人に会うのを嫌がり恐れいていたオンディーヌは、セルキーの御伽噺のように、7年ここにいることは出来るのであろうか?

アイルランドが舞台。
アイルランド出身のコリン・ファレルが喋っていたのは、一般的なアイルランド訛の英語なのだろうか?
それとも、漁師言葉? 舞台となった地域の訛?
良く分からないが、耳に心地良かったよ
それに、髪を長めにして無精髭を生やしたむさ苦しい感じも、彼に合っていたと思う。

アザラシの皮をまとった妖精セルキーは、人魚姫と似ているけれど違うアイルランドの御伽噺らしい。
でも、セルキーがいるのはスコットランドの海のようだが。
で、アレックスはスコットランド人。
細かいこだわり?

禁酒のカウンセリング代わりに、告解室で神父(スティーヴン・レイ)に話を聞いてもらっていたシラキュース。
オンディーヌのことも、アニーを手元に置きたいという相談も、他に友人がいないのか心の内を吐露する相手は神父。
心の内を木に向かって話すという童話にちなみ、神父を木扱い(苦笑)

オンディーヌが本物のセルキーだった、というファンタジーではない。
ラストに向けて、彼女の素性が明らかになる。
ファンタジーが崩れるその残念感が、なんとも・・・



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2013年05月29日

荒野のマニト

マニトの靴
Der Schuh des Manitu
Manitou's Shoe


アパッチ族の15代目酋長アバハチ(ミヒャエル・ブリー・ヘルヒビ)は、掟の3条により、命の恩人レインジャー(クリスティアン・トラミッツ)と“血の義兄弟”となった。
そんなアバハチはパブを持ちたくて、サンタ・マリア(スキー・デュ・モン)の“いい物件”を、ショショーニ族の酋長の息子から金(ゴールド)を借りて購入した。
ところがその物件は・・・・
クレームは拒まれ、残ったのは借金とショショーニ族の若者の遺体だけ。
スモール・ショショーニ(サルヴァトール・パスカル)に処刑されそうになったアバハチとレインジャーだったが、何とか逃げ出し、代々伝わる家宝を探し出して借金を返そうと考えた。
家宝の隠し場所を示す地図は、4つに分けられている。
1枚は、アバハチが持っている。
もう1枚は、アバハチの双子の兄で、酋長になる代わりに“ピンク牧場”のママに納まっている、オカマのヴィネタッチ(ミヒャエル・ブリー・ヘルヒビ)が。
2人はヴィネタッチから地図を譲り受け、他の2枚の情報を得、追っ手をまくためにヴィネタッチにアバハチの振りをさせ、残りの2枚を探しにいく。
アバハチはギリシャ人のディミトリ(リック・カヴァニアン)の元へ、レインジャーはアバハチの初恋の女性ウシー(マリー・ボイマー)の元へ。
しかし、サンタ・マリアに全ての地図を奪われ、家宝の隠し場所“マニトの靴”を見つけられてしまった。

「ドリームシップ エピソード 1/2」の皆さんによる、「ドリームシップ エピソード 1/2」の3年前に作られたドイツのドタバタコメディ。
ドイツ製の西部劇って事で、“ソーセージ・ウエスタン”と表現されていた(苦笑)

歌ありダンスありシモネタありゲイネタありオカマネタあり・・・
哀生龍は「ドリームシップ エピソード 1/2」も楽しめたから、この「マニトの靴」も楽しめたのだが、はまらない人・ピンとこない人にとっては、何がいったい面白いんだ?となっちゃうような作品。
一応パロディでもあるが、元ネタなんか関係無いって感じに思えたよ。
そうそう、「ドリームシップ エピソード 1/2」でも使われていた曲、ドイツのへヴィメタバンドRageの"Straight to Hell"が使われていた。 YouTubeで聞いてみる?
この曲、好きだなぁ~♪

悪徳不動産屋サンタ・マリアの部下、オンブレ(ヒルミ・ソゼル)絡みのエピソードは、“部下の悲哀”が感じられて応援したくなったよ。
他の部下は、ジョー、ジャック、ジョン、ジム・・・ Jばかりなのは、わざとだろうな。

ちなみに、「マニト」と言うのは、インディアンの言葉で“神の住む所”と言う意味だとか?
ほんとかな?



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2013年05月28日

そんなガキなら捨てちゃえば?

Fun Size

高校3年生のレン(ヴィクトリア・ジャスティス)は、大学はNYUに行きたかった。
だから、このクリーヴランドでのハロウィーンは、今夜が最後だった。
人気者のクールなアーロン(トーマス・マクドネル)から彼のパーティに誘われ、親友エイプリル(ジェーン・レヴィ)と行くのを楽しみにしていた。
ところが、夫を亡くしてからちょっとイカレて、金髪にし26歳のキーヴン(ジョシュ・ペンス)と付き合っている母ジョイ(チェルシー・ハンドラー)から、まるで早い者勝ちと言わんばかりに、キーヴンとパーティに行くからと8歳の弟アルバート(ジャクソン・ニコル)の子守を押し付けられてしまった。
オズのドロシーに仮装し、ワイルドキャットなエイプリルと共に片腕が千切れたスパイダーマン姿のアルバートを連れて行く事になったレンだったが、一癖も二癖もあるアルバートはあっと言う間に行方不明になってしまう。
1人であちこちの家を回りお菓子をたっぷり手に入れ、コンビニでも甘いドリンクを補給したアルバートは、ある理由で彼に一目置いているコンビニ店員ファジー(トーマス・ミドルディッチ)から“ヨルゲン(ジョニー・ノックスヴィル)に対する極秘任務”に誘われて・・・
一足違いでコンビニにアルバートを探して寄ったレンとエイプリルは、おたくコンビ、ルーズベルト(トーマス・マン)とペン(オスリック・チャウ)に遭遇。
仮免取得のルーズベルトにママの車を借りさせて、4人でアルバート探し。
そんな4人が苛めっ子コンビに襲われている頃、アルバートは憧れの銀河ガールと・・・・

邦題は、的外れのような・・・
確かに手を焼かせる弟だが、レンは見捨てる事はなかった。
アーロンのパーティよりも、弟探し!
ま、このまま行方不明になったらママに殺されるって事だったから、必死に探さざるを得なかったんだろうけどね。
レンがアーロンに露骨になびく事もなければ、オタクなルーズベルトたちを軽くあしらう事も無い、結構良い子キャラ
でも鼻につくほどではなく、利用できる人は利用しちゃう要領の良さなんかもあって、見やすかった。
が、逆に言えば、個性が余り無かったな。
周りのキャラが個性が強めだから、目立たなかったと言うか・・・

高校生たちのハロウィーンのドタバタコメディだが、主役はアルバート?
全く口を利かないわりに、ふてぶてしい表情だったりニンマリ笑って見せたりと、なかなかの表現力
あの子役、上手い!!

歳にあわない若作りな格好をして若い男と付き合っているレンのママ、古代ギリシャ語を時々使うルーズベルトの2人のママたち、レンのママが行ったパーティ主催者の両親。
色んなタイプの親たちの会話も、緩くてクスッと笑える。



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2013年05月27日

サマー~あの夏の記憶~

Summer

少年時代からの親友ダズ(スティーヴ・エヴェッツ)が余命2ヶ月と宣告され、彼と彼の息子ダニエル(マイケル・ソーチャ)と同居しているショーン(ロバート・カーライル)は、かつていつも一緒にいたケイティ(レイチェル・ブレイク)に知らせようと、彼女の実家を訪ねた。
しかし、ショーンを毛嫌いしているケイティの母からは「関わらないで」と素気無くされたが、彼女の父は「シェフィールドで弁護士をしている」とだけ教えてくれた。
ショーンは学習障害があるうえ、彼の右手は動かそうとすればするほど思うようにならないと言う障害を持っていた。
そのため自分に腹を立ててキレたり、そんな彼をバカにする級友に暴力を振るったりする、小学校を退学になるような問題児だった。
だが、幼馴染のダズはいつも一緒だったし、勉強が出来るケイティはショーンの勉強を手伝ってくれた。
年頃になると、ショーンとケイティは恋人に。
しかし、受かるはずの試験でまた右手が動かず思うように字が書けず、自棄を起こしたショーンは自分の右手を・・・・
その挙句に停学処分となったショーンは、ダズと学校に忍び込んで・・・・
最悪の結果を招いた。
そしてケイティは大学進学のため2人から離れていった。
ケイティの心にはわだかまりが残り、ショーンとの間にも溝が出来ていたため、ダズの事を伝えようと事務所を訪ねてもショーンは会ってもらえなかった。
代わりに彼女の方からショーンの職場に来てくれたものの、「会いに来なければ良かった」と言われてしまう。
そんな時、退学勧告を受けたダニエルは酒場で暴れ・・・

日本では未公開でソフト化されていない作品。
WOWOWで放映されたのを、録画してもらって見た。
今と過去を行き来しながら描かれる、幼馴染の3人に起きた出来事。

車椅子のダズと彼の面倒を見るショーン。
ダズに我儘に命令されても、献身的なショーン。
あれっ ショーンは何で右手を使わないんだ? カーライル氏は左利きじゃないのに。
そんな疑問は、見ているうちに理由が明かされた。
良くも悪くもショーンとダズは離れられない関係なんだろうなぁ・・・
もし何事も無く、ショーンとケイティが結婚していたとしても、ダズは傍にいたはずだし。
そんな関係だったのに、ケイティは2人から離れる事になる。
この段階で、結構胸にズンと来たんだよね。
次にズズンと来たのは、ショーンが黙々と部屋の掃除をするシーン。
そして、笑い泣きを誘う、空気を入れて膨らませるスワンボートを使ってのシーン。

派手な演出は無く、丁寧にじっくり見せてくれる。
劇的な見せ方じゃないからこそ、逆に胸に来ちゃうんだろうなぁ・・・

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2013年05月26日

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命

The Place Beyond the Pines

公開中なので控えめに。

移動遊園地で危険なバイクショーを行っているルーク(ライアン・ゴズリング)は、以前この地に巡業で来たときに付き合っていたロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会した。
そして、今彼女はルークに知らせずに生み育てている彼の息子ジェイソンと共に、新しい恋人コフィ(マハーシャラ・アリ)と暮らしている事を知った。
彼女と息子を自分で養いたいと、唐突に移動遊園地をやめて彼女が住むNY州スケネクタディに根を下ろす事にしたルークだったが、今までその日暮らしだったため、蓄えが無い。
そんなルークを雇ってくれたのは、たまたま森の中をバイクで疾走する彼に出会ったロビン(ベン・メンデルソーン)。
彼の自動車修理店はほとんど仕事が無かったが、その代わりにロビンがルークにバイクの腕を見込んで持ちかけたのは、銀行強盗だった。
何度も強盗を成功させ、その金をロミーナと息子のためにと思うルークだったが、ロミーナは・・・
そして、ついにルークはミスを犯して警察に追い詰められた
追い詰めたのは、新米警官のエイヴリー(ブラッドリー・クーパー)だった。
ルークが閉じ篭った部屋のドアを破ったエイヴリーもまたミスを犯し・・・
エイヴリーの思いとは裏腹に、彼は一躍ヒーローになった。
そんなエイヴリーにも、妻ジェニファー(ローズ・バーン)との間にジェイソンと同じぐらいの息子AJがいた。
正義漢である一方、計算高い野心家でもあるエイヴリーは、彼を利用して私腹を肥やそうとする汚職警官デルカ(レイ・リオッタ)らを告発して、法曹界に進出。
そして15年後の今。
ジェイソン(デイン・デハーン)の高校に、AJ(エモリー・コーエン)が転校してきた。
ジェイソンは実の父の死の真相は知らず、AJもまた父がかつてジェイソンの父を逮捕したことは知らないまま、2人は親しくなっていった。

大きく3つのパートに分かれていた。
まずルーク、次にエイヴリー、そして15年後の息子たち。

その日暮らしの流れ者に近い生活を送っていたルークが、息子がいるのを知ってその生活を変えた
しかし、ロミーナはすでに新たな生活が出来上がっていて、それを変える気が無い。
まるでコフィなど存在しないかのように、ルークは彼女と息子のために善意と自己満足から・・・
命がけのスタントショーをやっているルークは、一見怖い物知らずに見える。
あまり感情を表面に出さず、落ち着いていてテンションが低いようにも見える。
ところが・・・
巡業で定住する事がなかったルークは、トラブルを起こす事に対する不安のような物も少ないのかもしれない。
何かあればすぐにその地を去ればいいのだから。
環境が変わることにも慣れているから、新たな生活にも抵抗が無い。
残念ながらロミーナにとっては、安定した家庭生活を変える事はそう簡単なことじゃなかった。

短髪で警官の制服を着ていると、案外若く見えたブラッドリー・クーパー。
15年前も、15年後の現在も、容姿的にはほとんど違和感を覚えなかったよ。
父親も父の友人も法曹界で地位のある存在。
最初っからエイヴリーには、いつかは自分もと言う野望があったのかもしれない。
腐敗した警察内部、汚職警官が許せないと言う正義感を持ちながら、それを自分の出世に利用する豪胆さ。
警官になって1年も経たない若造が、強気過ぎる条件を出している。
その自身がどこから来るのか分からないが、上を狙い過ぎて自分が潰されると言う事を恐れていないのかのようだ。
エイヴリーは彼の中にある汚い部分を上手く隠し、ヒーロー像を演じ続けた。
そして、彼の汚い部分を引き継ぎモロに出してしまったのが、息子のAJ。
どうやらエイヴリーはジェニファーと離婚していて息子は彼女の元で育ったようだが、ビックリするほど腹立たしいクソガキに育っていた。
父親の名声を利用しているようには見えなかったが、自分は大物だとでも言わんばかりの態度で、親しくなったジェイソンを半ば脅すようにして顎で使っているところなんかは、ぶちのめしてやりたくなったよ(苦笑)

全体に漂う雰囲気は淡々としていて、長い映画だと感じる瞬間もあったが、痛々しさが心地良くじわじわと来る作品だった。
ライアン・ゴズリングもブラッドリー・クーパーも、そのキャラクターについてあれこれ説明が無くても、その佇まいや表情や口調なんかで表現できる役者だなと、改めて感じた。

デイン・デハーンが気になった!
数年後には顔立ちがごつくなりそうな気もするが、とにかく今はその繊細な雰囲気がいい。

スケネクタディという変わった地名は、モホーク族の言葉で『松の木々の向こう側』と言う意味なんだそうだ。
映画のタイトルも、日本語に訳すと同じ意味になる。
そう言えば、何度も映画の中で松林が出てきてたっけ。

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2013年05月23日

ザ・ウォーター・ウォー

También la lluvia
Even the Rain


スペインの映画監督セバスティアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)、プロデューサーのコスタ(ルイス・トサル)ら映画クルーは、新大陸を発見したコロンブスによる植民地支配を描く作品の撮影のため、ボリビアのコチャバンバにやってきた。
先住民タイノ族の役を演じてもらうため、現地でエキストラの募集を行った所200人もの人たちが集まった。
こんなに必要ないしいちいち面接する必要も無いから、適当に選んで終わらせようと、コスタに言われて集まった人たちの列を見て歩くセバスティアン。
しかし、娘を連れてきた一人の男が、「みんな遠くから集まって長時間待っているのだから、全員面接するべきだ、そうするまで帰らない」と抗議の声を上げた。
その男の意志の強そうな眼差しに、セバスティアンは彼をタイノ族の族長アトゥエイ役をやらす事にした。
その男ダニエル(フアン・カルロス・アドゥビリ)と娘ベレン(ミレーナ・ソリス)の起用を、コスタは思いとどまらせようとする。 役者じゃないし、トラブルを起こしそうだからだ。
だが、押し切る形でダニエルを重要な族長役に、撮影は始まった。
今コチャバンバでは欧米企業によって水道事業が独占されていて、200%の値上がりに住民たちは苦しみ、抗議行動を起こしていた。
自分たちで掘った井戸までも、企業によって鍵を替えられて使えなくされてしまう。
その抗議行動をしている集団のリーダー的存在が、ダニエルだった。
撮影の合間に出資者と電話で喋っていたコスタは、英語だから分からないだろうと高を括って、ダニエルの傍で彼らエキストラを軽んじ見下しているような発言をしてしまう。
アメリカで2年働いた経験があったダニエルは、幻滅したように「あんたもか」と英語でコスタに言うのだった。
ダニエルは重要な役を演じる一方、水を取り戻すための大規模なデモの準備を進めていた。
セバスティアンはこの映画に強い思い入れがあるようだが、ダニエルにとっては映画よりも水の方が大切。
警察との小競り合いで顔をボコボコニされたダニエルに、コスタは「撮影が終わるまで3週間、抗議運動には参加しないでくれ」と掛け合った。
しかし、その日、ダニエルを始めとするエキストラたちは撮影現場には現れず、デモに参加していた。
撮影にはどうしてもダニエルが必要だ。
だがダニエルたちにとっては、水紛争は死活問題
最後まで撮影する自信がなくなったというセバスティアンをコスタは励ますが・・・
ダニエルは逮捕され、娘ベレンは重傷を負ってしまった。

ガエル・ガルシア・ベルナルが主役かと思ったら、ダニエルとコスタの方が重要なキャラクターだった。
セバスティアンが撮ろうとしている映画の内容と、今現在ロケ地で起きている欧米企業による現地の住民に対する水支配は、重なる部分がとても多い。
今も昔も、同じ事が行われている。 その地に暮らす人々が苦しめられている。
メイキングを撮るような感覚でセバスティアンらがエキストラの列を目にするところから始まるわけだが、現地の人々にとって“エキストラ”をやるという事がどういうことなのか、ダニエルの必死さから伝わってくる。
元々ダニエルは、理不尽なことには声を上げて抗議する性格なのだろうが、スペインからやってきたクルーたちが考える“エキストラ”に対する気楽さと、列に並んでいる人たちの真剣さのギャップが、この後の欧米人の感覚と現地の人々の感覚とのギャップにも繋がっていた。
水道事業の企業のやり口が汚いとか企業理念に問題があるという部分は小さなことで、欧米人そのものの現地の人々(特に先住民)に対する認識が
レベルだってことに問題があるようだ。

最初はコスタも同様だったが、ダニエルと接しているうちに考えを改めていく
もちろん、映画のプロデューサーとしての責任もあるし、情に流されていたら映画の製作に支障をきたすから厳しい対応を取らなきゃならないこともあるが、心情的には大きく変わったのが分かる。
セバスティアンも善人だし、コスタよりも情に流されやすいところがあるが、監督として自分のこと・映画のことでいっぱいいっぱいになっている事が多かったかな。

実話を元にしている境問題を取り上げた作品だが、ドキュメンタリー風にはなっていないし、重いが映画としての娯楽性をちゃんと備えていて、とても見やすく理解しやすい作品だった。
詳しく書かなかったが、コロンブス映画の撮影の方もなかなか面白く、俳優やクルーの性格なんかもそれなりに描かれていて、楽しめたよ。



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2013年05月22日

ゴッド・ブレス・アメリカ

God Bless America

真面目で良識のある冴えない中年男フランク(ジョエル・マーレイ)は、世の中に不満を抱いていた。
迷惑な隣人が嫌いだった。
泣き喚く赤ん坊が嫌いだった。
くだらないTV番組が嫌いだった。
そんなTVやラジオやネットで仕入れたネタを話すだけの、くだらない奴らが嫌いだった。
気に入らない奴らを撃ち殺す妄想をしていた。
フランクは1人暮らし。
別れた妻アリソン(メリンダ・ペイジ・ハミルトン)と暮らす愛娘エヴァ(マッケンジー・ブルック・スミス)に会うのを嫌がられ、アリソンは若い男と再婚すると言う。
会社の女性への気遣いをセクハラだと取られて解雇された。
偏頭痛の原因は脳腫瘍だった。
呆然とTVを見ながら銃口を咥えた。 が、フランクは考え直し、リアリティ番組に出ている我儘で馬鹿なセレブ女子高生クロエ(マディー・ハッソン)にその銃口を向けた。
フランクがクロエを撃ち殺す所を見ていたのは、世の中に幻滅していた女子高生のロキシー(タラ・リン・バー)。
すっごぉ~い!! と大興奮した彼女は、フランクの元に押しかけ、改めて自殺をしようとしていた彼を思いとどまらせた。
自殺すると言う事は間違った人を殺すのと同じ。 どうせ殺すのならクロエのようなしょうもないクズをもっと殺しちゃおう! その方が社会のためになる
クロエの両親、映画館のマナーの悪い客・・・・
ロキシーが悲惨な家庭から逃げてきた不幸な少女だと思って、まるで預かった親戚の娘のように接しながら、彼女と共に馬鹿な奴らを退治していくフランクだったが、ロキシーが普通の家庭に育った事を知ると・・・

世の中のあれこれに、怒りや憤りを感じている人は多いだろう。
政治・経済、マスコミ・メディア、隣人の立てる騒音・同僚の無駄話。
大きなことにも小さなことにも、他人事にも身近な事にも、要因は多々ある。
色々な形でストレス解消をしているだろうが、もし余命僅かで自暴自棄になったら・・・

2人のやっている事は、犯罪だ。 連続殺人・大量殺人だ。
だが、心情的には2人に同調できてしまうし、痛快だ!!と思ってしまう。
もしフランクが、悪戯半分に小動物を虐めて楽しんでいた子供が大人になり、自分の基準で“あいつは悪い奴だから懲らしめてやれ!”と人間を標的にして楽しむ大人になったのだったら、許せない行為だと思うところだ。
だが、フランクが根は善人で、楽しむために殺しているんじゃない事が分かっているから・・・・
フランクの中では、“嫌いな奴だから殺すのではなく、死に値する奴だから殺す”と一定の基準が設けられていた。
法的に死に値する奴なのではなく、社会に害なす存在だと判断した奴ら。
ま、結局は“私刑”に他ならず、女子高生と一緒に世直し殺人の旅なんて正義じゃない。
でもでも・・・ それでもやっぱり、フランクの人柄による物なのか、彼を否定しにくいんだよなぁ~~

痛快爽快に感じられるのは、ロキシーのキャラによるところが大きいかな?
ロキシーに比べて、クロエの酷いビッチ振りが・・・
殺したくなる事この上ない(苦笑)
フランクには悪いが、彼の愛娘エヴァは、ミニ・クロエだ。
クロエは金持ち我儘娘で、親が何でも買い与えてご機嫌取りしているから増長する一方。
しかしエヴァの家庭は金持ちではないから、欲しい物が手に入らす駄々をこねまくる。
その駄々のこね方が、ミニ・クロエなんだよね。
もっとちゃんと躾けろ!!! と、銃口を向けたくなりそう ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



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2013年05月21日

愛さえあれば

Den skaldede frisør
Love Is All You Need


公開中なので控えめに。

交際3ヶ月で結婚を決めたアストリッド(モリー・ブリキスト・エゲリンド)とパトリック(セバスチャン・イェセン)は、パトリックのイギリス人の父フィリップ(ピアース・ブロスナン)が所有するソレントの別荘に一足早く行き、地元の青年マルコ(マルコ・ダモーレ)とアレッサンドロ(チーロ・ペトローネ)にも手伝ってもらいながら、式の準備。
亡くなった母と父の思い出の場所で、長い事使われていなかったため、急いで床を磨き、納戸から家具を引っ張り出し・・・
何とか別荘の準備が整った頃、コペンハーゲンから親族たちが徐々に集まり始めた。
フィリップと一緒に来たのは、コペンハーゲン空港の駐車場でとんでもない出会い方をしたアストリッドの母イーダ(トリーネ・ディアホルム)。
娘を連れてやってきたパトリックの叔母ベネディクテ(パプリカ・スティーン)は、まるで自分の息子の結婚式のように大はしゃぎ。
父ライフ(キム・ボドゥニア)はというと、信じられないことに会社の若い女で浮気相手のティルデ(クリスティアーネ・シャウムブルグ=ミューラー)を伴って現れた。
アストリッドは怒るが、イーダはこれから結婚する娘の前で夫を非難することなく、何とか笑顔で取り繕った。
しかし、乳癌の治療がひと段落したばかりで、夫が長年浮気をしている事を知ったイーダは、心身ともに傷ついていた。
そんなイーダに優しくしてくれたのは、フィリップだった。
イーダは何とか明るく振舞い、空気の読めないティルデやそんな女に現を抜かすライフの愚行に目を瞑り、娘の大切な挙式の時を迎えた。
ところが、そこで思わぬ出来事が。

乳癌の治療がひと段落したイーダは、担当の女医から乳房再建を勧められたが、「夫はありのままの私が好きだから」と断った。
週一回は、夫のためにレモン・プリンを作っているというイーダ。
ところが、家の戻ってみると、会社の若い女カウチで・・
驚いた事に、かれこれ2年半も前から彼女と浮気していたというではないか。
その上、妻イーダが病気になったことが悲しく辛く・・・と、自分も苦しんだんだという事を浮気の言い訳にした。
馬鹿亭主の見本のようなライフ。
へらへら観光気分の浮気相手を連れて、妻や娘の結婚相手の親族友人も来る場所に現れる無神経さ。
その上、やっぱり君じゃないと駄目だ!! と精一杯ロマンチックな演出で、妻の許しを請う哀れな男。
きっとちょっとした匙加減で、本当に腹立たしい男になっていただろうが、演じているのがキム・ボドゥニアということもあって、哀生龍はかなり許せてしまった。
と言うか、ほぼ、彼目当てに見たようなものだしね。
もう1人のお目当ては、パプリカ・スティーン。
いやぁ~ 今回も強烈に押しが強いおばちゃんキャラ全開だった!!

デンマーク人ばかりの中に1人、イギリス人のフィリップ。
彼はコペンハーゲンで仕事をしていても、ほぼ英語しか使わない。
映画全般を通して、ほぼデンマーク語なのに、彼は基本英語。
そんなちょっとした設定が心地良かった。
ほとんど言葉の壁は感じられなかったが、デンマーク人とイギリス人の気質の違いみたいなのは、随所に感じられたよ。
そんなフィリップとイーダの共通項は、“レモン”。 ってことで。

やっぱり日本と違って、子供が小さい頃から自分自身の時間や夫婦の時間を大切にし、子供は子供・自分は自分であって、子供のために自分を100%犠牲にする事は無いみたいだよね。
誰でも自分の人生を楽しむ権利があるし、愛される権利もあるし、愛する権利もある。
そして幸せになる権利も!
その自分の権利のために他人を犠牲にする事も多そうだが(苦笑)

スサンネ・ビア監督の作品は、美しく心情に訴えるような少々重めのドラマが多いかな?
恐らく、そんな作品を期待して見た人には、少々違和感があったかもしれないし、好みに合わなかったかもしれない。
だが、実際の男女関係・夫婦関係は、こんな風に滑稽で下品でくだらなさを含んでいる物だと思う。
ラストの展開は少々お安いメロドラマ風で、哀生龍も「おや?」となったが。
他にも時々、なんの捻りも無い分かり易過ぎる(出来過ぎてる)と感じた展開もあったが。
日本人は奥ゆかしいと言うか勇気が無いと言うか、自分の本心・願望よりも、情に流されたり醜聞・他人の目を気にしたりで、我慢をしてしまう事が多いように思う。
そのような男女関係の方が、しっくり来るし理解しやすいかもしれない。
その点、自分の気持ちに正直に生きるこの作品の中の登場人物たちは、日本人の目には奔放で軽く見えてしまうかも。

正直哀生龍は、スサンネ・ビア監督の作品と言うか彼女の持ち味が、幾分苦手。
だが、彼女と良く組んでいるアナス・トーマス・イェンセンの脚本は好きなんだよね。
特に、彼女以外の監督さんの作品が。 彼自身が監督をやっている作品も含めて。

ちなみに、デンマーク語の原題は、「Love Is All You Need」と言う意味じゃない。
短絡的に言えばイーダのこと、とだけ書いておこう。

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2013年05月20日

モネ・ゲーム

Gambit
Monet Game


公開中なので控えめに。

美術鑑定士のハリー・ディーン(コリン・ファース)は、雇い主であるイギリスのメディア王ライオネル・シャバンダー(アラン・リックマン)に詐欺を働く計画を立てた。
自分を無能呼ばわりする傲慢で無礼なシャバンダーに、手痛い仕返しをしてやろうと言うのだ。
シャバンダーの美術コレクションの中には、オークションでアジアのメディア王アキラ・タカガワ(伊川東吾)に競り勝って手に入れた、モネの『積みわら “夜明け”』がある。
この作品とになる『積みわら “夕暮れ”』を、思わぬところで見つけたという状況を作り出した。
ナチスに奪われたこの作品は、パットン将軍の第一師団がナチスを襲撃した後行方不明になっている。
その時の師団長、テキサス出身のプズナウスキーの孫娘がその持ち主と言う設定。
ディーンの大親友で贋作が趣味のネルソン少佐(トム・コートネイ)が作った贋作を、多額の報酬で雇ったプズナウスキーという姓を持つテキサスのカウガール、PJ(キャメロン・ディアス)を使ってシャバンダーに『積みわら “夜明け”』の落札価格より高い値で売りつけるというシナリオ。
ところが、堂々と臆面も無く嘘をつき会話を盛り上げたPJをシャバンダーは気に入って、ハリーを排除して直接PJと交渉する事にしただけでなく、絵をドイツ人の美術鑑定士マーティン・ザイデンベイバー(スタンリー・トゥッチ)に鑑定させる事にしてしまった。

オープニングの「あらすじ紹介」的なアニメも楽しい、ちょっぴりスリリングでイギリス紳士を弄りまくるコメディ!!
変人だと言う噂のあるシャバンダーの奇行を、いつもの渋い表情でさらりと演じてしまうアラン・リックマン(爆)
本人はいたって真面目に真剣に頑張っているのにどんどんドツボにはまっていくハリーを、これまたクソ真面目な顔で演じるコリン・ファース(爆×2)
そんな2人のイギリス紳士とテンションが全く違う、天真爛漫な天然カウガールなPJ。
もうキャラ設定とキャスティングだけで、十分に笑えた!!
ストーリー的には、もう少し・・・と思う部分もあるが、とにかくイギリス紳士をいじくるコメディとしては楽しかったよ!!!

さらにそこに加わる、2つの笑えるネタ。
1つは、あの名門サボイ・ホテルでの“ハリーの災難” ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
不審極まりない行動をするハリーに対する2人のホテルマンのユーモア溢れる接客態度が、素晴らしかったよ!!
“少佐”の意味を誤解し、PJとの会話から“お盛ん”な男だと勘違いし、迷惑な客だと追い出すことも無く・・・
もう1つは、シャバンダーとの商談にやってきた、メディア関係会社の日本人集団とその通訳の、こってこてぶり(苦笑)
日本人としては苦笑いするしかない描写なのだが、それには裏が?

ライオン風カットの猫とライオンも、いい演技!?

ところで、キャメロン・ディアスのあの下着姿は、セクシー?
健康的な色気?
哀生龍は、ごつごつし過ぎて全然魅力を感じなかったんだけど・・・
アラン・リックマンの全裸とコリン・ファースのスラックス・レスの方が、彼女の下着姿よりも色気があるよね?

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2013年05月17日

狼たちの激闘

Good Time Max

天才児教室に通っていた兄弟、こつこつ真面目な兄アダムと要領も調子もいい弟マックス。
大人になってもその性格は変わらない。
T-レイ(ウィルマー・カルデロン)と共にドラッグを売っているマックス(ジェームズ・フランコ)は、客を騙してぼろ儲けしたあげく・・・
ニューヨークにいられなくなり、研修医としてカリフォルニアに行くアダム(マット・ベル)に「一緒に連れて行ってくれ」と泣きついた。
渋々ながら、ドラッグから足を洗う事を約束させて、アダムは弟を連れて行ってやる事にした。
カリフォルニアについて早々、スーツを着て就職活動を始めたマックス。
すぐに採用された。
会社に馴染むのは早かった。
元は天才。 仕事を覚えるのも早かった。
そして、退屈するのも早かった。
親しくなった同僚がオタクでドラッグもやっている奴だったのがまずかった。
研修医として努力しているアダムの信頼を裏切り、どんどんまずい方にいくマックス。
弟がまたドラッグをやっている事に気付いたアダムは、マックスを追い出した。
結婚式にも呼んでやらなかった。
やさぐれたマックスは、元も売人に逆戻り
アダムが父の危篤を知らせてくれたのに、マックスは兄と一緒に乗るはずの飛行機に乗らなかった。

監督はジェームズ・フランコ。
脚本にも関わっていた。
ドラッグでへろへろになっているキャラを演じることも多いフランコだから、自伝じゃないかってぐらいにしっくりはまっていて、少し荒い映像だった事もあって、ホームビデオのような雰囲気があった。

真面目なアダムが辛い状況になっている時も、お気楽な弟マックスは・・・
アダムは、その辛さを家には持ち帰らない。 弟に愚痴ったりしない。
だが・・・
アダムがどんどんヤバい感じになっていくのを見るのは辛いね。
真面目な善人が道を踏み外してしまう。
このまま堕ちていくのか、それともどこかで踏み止まれるのか。

映画として上手い出来なのかイマイチの出来なのか、哀生龍には判断できないが、「それでもやっぱり兄弟は兄弟なんだよな」と思えるところは好き。
この兄弟関係や、ダメ弟の“ダメ”の方向性や程度が、哀生龍には丁度良い感じでハマった。

ところで、この邦題はいったいなんだ?



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2013年05月15日

ディラン・ドッグ デッド・オブ・ナイト

Dylan Dog: Dead of Night

エリザベス(アニタ・ブリエム)から、貿易商の父が惨殺された事件を調べて欲しいと依頼された私立探偵のディラン(ブランドン・ラウス)。
しかし、犯人は人間じゃないようだ。
そっちの仕事”はもう引退しているディランは、この依頼を断ってしまった。
しかし、親友で相棒のマーカス(サム・ハンティントン)が人外のものに殺された事から、ディランはこの事件の調査を引き受ける事に。
ここニューオーリンズには、人間に紛れて多くの“不死者”が暮らしていた。
かつてディランは、中立の立場で人間と不死者の仲裁役となり、死ねないものたちを守ってきたのだ。
エリザベスの家の遺留品から、犯人はシスノス一族の少女、18歳ぐらいの狼人間だと絞り込み、ガブリエル(ピーター・ストーメア)を訪ねた。
彼は古い友人だが、犯人は彼の身内なのだ。
そこで手に入れた情報を頼りに行った先で、ディランは新たな死体を発見する。
ディランが犯人が奪った密輸品の事を知った頃、先にその情報を手に入れていた吸血鬼のリーダーであるヴァーガス(テイ・ディグス)の手下たちが襲い掛かってきた。
その上、消息不明の不死者が急増しているのは、モンスター・ハンターがいるからだという噂があり、そのモンスター・ハンターはディランだというデマまで流れていた。
次第に明らかになる、事件のあらまし。
狼人間と吸血鬼という禁断の恋人たちが、不死者の戦いを終わらせようと「堕天使ベリアルのハート」を盗んだのだった。
それが引き金となり・・・・
この事件の黒幕はいったい?
「堕天使ベリアルのハート」とはいったい?

テイ・ディグス目当てに見た。
なんか、いつ見ても何歳でも、ほとんど見た目に変化が無いように思えるんだが・・・

イタリアの人気グラフィック・ノベルの実写映画なのだそうだ。
狼人間、吸血鬼、ゾンビ・・・
典型的過ぎず、チャチっぽくも感じない、そんな不死者たちの造形は楽しめたが、パッと見種族が分かりにくかったかな。
で、迎え撃つディランは人間で、かつて一目置かれていた“中立の仲裁者”。
相棒(雑用係)のマーカスは、殺された後でゾンビとして復活
このマーカスが“なりたてゾンビ”として、色々笑わせてくれる。
でも実際、死んだ自覚もなければ生き返ったと言う自覚もなく、ましてやゾンビとして生きる際の常識なんかも知らないんだから、ゾンビになってすぐに“ゾンビらしく生きる”ことができる方が本当は変なのかも?
何しろ知能はあるんだからね。
そんな部分を本編より楽しんでしまった。

ディランは、主役なのに余り個性とかインパクトとかを感じなかったなぁ~
演じているブランドンが、癖のないハンサム系の顔立ちだからそう感じたのか?
オリジナルのグラフィック・ノベルがどんな感じなのか、気になる。



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2013年05月14日

ドライヴ

Drive

シャノン(ブライアン・クランストン)がキッドと呼ぶ寡黙な青年(ライアン・ゴズリング)は、シャノンの整備工場で働く腕のいい整備士。
そして、ドライヴングテクニックも超一流で、昼は映画のカースタントのアルバイト、夜は犯罪者の逃走を手助けするアルバイト。
シャノンは彼をメインドライバーにレースに参戦したいと考え、ギャングのローズ(アルバート・ブルックス)から金を借りて準備を進める。
シャノン自身も、ローズがかつて映画監督をやっていた頃にカースタントをやっていたが、ローズの相棒のニーノ(ロン・パールマン)のダチと契約金の事で揉めて、骨盤を折られてしまい、今も足が悪い。
そんなある日、彼が親しくなった同じ階に住む、幼いベニシオを一人で育てているアイリーン(キャリー・マリガン)の夫スタンダード(オスカー・アイザック)が、出所してきた。
だが出所早々、スタンダードは何者かに襲われた。
刑務所での借金のせいで、無理矢理“仕事”を押し付けられてしまったのだ。
それを知った彼は、アイリーンとベニシオ、そしてスタンダードを助けるために、手を貸す事にするのだったが・・・

小説は小説、映画は映画、別物だと分かってはいるが、原作がかなり気に入ったから、その記憶が薄れるのを待ってからDVDで鑑賞。
が、途中まで、別の本を読んだか?と確認したくなるほど印象が違っていて、ビックリした。
原作は暗く重苦しく殺伐としていて、哀愁とバイオレンスが漂う描き方が好みだった。
それに比べて、映画はロマンチックな雰囲気を強く感じた。
哀生龍はキャリー・マリガンが余り得意じゃないから、余計に彼女の存在が際立って感じられたのかもしれないが。
映画はその前半の穏やかでロマンチックな雰囲気と後半の荒々しく痛い雰囲気とのギャップが、いい味を出しているんだけどね。
前半でドライバーが心を許した女性とその息子の存在を描いたからこそ、後半の爆発があるんだし。
哀生龍の好みから外れていただけで。
ってことで、この作品は、映画よりも小説の方が好みだった。

それまでに哀生龍が見たニコラス・ウィンディング・レフン監督の作品とも、大分印象が違っていた。
舞台がアメリカで英語だと言うだけでなく、何か、“違う”と感じたんだよね。
痛さや理不尽さのインパクトが弱かったのかなぁ・・・・
見たことがあるプッシャー3部作、ブリーダー、ヴァルハラ・ライジングは、みんな脚本がレフン監督自身。
もしかして、ドライヴも原作をレフン監督自身が脚本にしたら・・・ もっと哀生龍好みの作品になっていたかも? と考えないではいられない。
レフン監督の色々削ぎ落とした後に残る男臭さとか、無骨さとか、容赦ないバイオレンスとか、頭じゃなくて胸にズキッと来るような強烈な印象を残す所が好きなんだよね。
そんな諸々が、全体的に控えめだったと感じてしまった。



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2013年05月13日

聖☆おにいさん

公開中なので控えめに。

世紀末を乗り越えた2人の聖人、目覚めた人ブッダ(声:星野源)と神の子イエス(森山未來)は、素性を隠して立川の小さなアパートでバカンスを満喫中。
ブッダが趣味で作っているシルクスクリーンで文字をプリントしたTシャツを着た2人は、平日ものんびりしているため、大家の松田さん(声:鈴木れい子)にニート疑惑を持たれたり、近くのコンビニ店員(声:島﨑信長)に“Tシャツのプリントチェック”をされていたり。
近所の小学生3人組に、ブッダは額の白毫を狙われ散々な目に遭ったり、サウナで出会ったヤクザの竜二(声:立木文彦)に、イエスはどこぞの組の二代目だと思い込まれたり。
うっかり奇跡を起こして、イエスは血を流してしまったり、ブッダは後光が射してしまったり。
花見、プール、祭り、イエスの誕生日、除夜の鐘・・・・
2人の聖人は楽しく一年を過ごすのであった。

コミックが好きだから、映画館鑑賞。
コミックを読んだり8巻に付属のDVDを見たときは、それ程とは感じなかったのだが、こうして映画で見ると、2人の聖人はやたらゲ○ゲ○しいと言うか、仲良しゲ○カプに見えてしまうと言うか(苦笑)
知っているネタでも、あらためてアニメで見るとまた笑えちゃうんだよね。
聖人ネタ(各種奇跡とか、弟子絡みのネタとか)はあまり多くはなく、その点では物足りなく思ったりもするが、しかしそんな事は気にならないぐらい笑わせてもらった。
ディープな聖人ネタはコミックで、映画は一般受けする分かりやすいネタで。 ってことで良いと思った。

個人的に1番ウケたのは、イエスの誕生日プレゼントとしてブッダが用意していたのは、あるTVドラマのシーズン1のDVDボックス。
そのチョイス、最高だ(爆)

コミックや小説の映画化では仕方が無いことだが、ファンは、声も含めて受け入れられない人とOKの人と、別れてしまうと思う。
哀生龍はOKだったが、大多数の反応はどうなのかな?
少なくとも、哀生龍が見た映画館ではかなり大きな声で笑っていた人が、何人もいたんだが。

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2013年05月10日

エイリアン バスターズ

The Watch
Alien Busters


オハイオ州グレンビューにあるコストコで、夜間当直の警備員アントニオ・グズマン(ジョー・ヌネズ)が惨殺された。
店長のエヴァン(ベン・スティラー)は、アントニオの敵討ちと、町の安全を守るために、“ご近所ウォッチャー”を結成する事にした。
呼びかけに集まったのは、ボブ(ヴィンス・ヴォーン)とフランクリン(ジョナ・ヒル)とジャマルカス(リチャード・アイオアディ)。
ボブがお揃いのスタジャンを作って配ったが、そのデザインの事でちょっと揉めてしまう。
が、何とか活動開始。
近所の悪ガキを捕まえて警察に突き出したり、怪しい男を捕まえたり。
逆に、警察のブレスマン(ウィル・フォーテ)から疑いの目で見られたり、近所から怪しいと不審に思われたり。
だが実際は、意気込んでいるエヴァンに比べて他の3人の意識は低く、ほとんどだらだら過ごしている事の方が多いような自警団だった。
しかし、住民を脅かす本当の敵、エイリアン(ダグ・ジョーンズ)と遭遇してからは・・・・
人間の中に、人間の皮をかぶったエイリアンが紛れている?
町の人々は疑心暗鬼になって行った。

脚本の1人に、セス・ローゲンの名があったから、見てしまった。
そしてベン・スティラーとヴィンス・ヴォーンだから、見る前からなんとなく雰囲気は分かったような。
ただ、昔に比べると弾け具合が物足りない?
その代わりというのではないが、仲間の1人ジャマルカスと、怪しげな隣人ポール(ビリー・クラダップ)が、良い味出していた。

高校生男子のノリ、下品なネタ、脱力系。
そんな所は若者向けなのかな?
だが、娘にちょっかいを出す若者に対して闘志をむき出しにするボブのエピソードとか、子供が欲しい妻に排卵日だからと言われてしまうエヴァンのエピソードとかは、大人が笑う部分だよね。
ま、全体的には、いつものごとくのB級コメディ。
気楽に見よう!



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2013年05月09日

コールド・バレッツ 裏切りの陰謀

Sofia
Assassin's Bullet


平和そうに見えるブルガリアの首都ソフィアでは、この半年でテロ組織の人間が何人殺されていた。
それも、アメリカの当局が追いきれなかったような大物だ。
昨日も一人殺され、新聞には“私刑人”の仕業かと書かれている。
在勃米国大使アシュダウン(ドナルド・サザーランド)は、“模範的”な職員ロバート・ディッグス(クリスチャン・スレイター)に“私刑人”の捜査を指示。
ロバートはまだNYにいた4年前におきたある事件で大切な物を全て失った、元FBI捜査官だったのだ。
渋りながらも引き受けたロバートは、大使から紹介された地元警察の刑事アレックスとスパソフと共に、その現場に行った。
“私刑人”は、現場にいつも口紅がついたブルガリアのタバコの吸殻を残していたが、正体は不明だった。
だが今回は、損傷が激しいながら、防犯カメラのビデオが手に入った。
捜査をする一方、ロバートは旧知のセラピスト、Dr.カーン(ティモシー・スポール)とクラブでちょくちょく会っていた。
偶然にも、ロバートが仕事で知り合った女性教師ヴィッキー(エリカ・ポートノイ)は、カーンの患者でもあった。ロバートは捜査をする一方で、カーンと行くクラブのベリーダンサーの1人を口説き落としていた。

主役はクリスチャン・スレイターで、ドナルド・サザーランドとティモシー・スポールがしっかり脇を固めているような作品を想像していたのだが、とんでもなかった。
すっきりしていないから雑然とした感じはあるものの、内容は複雑じゃないから始まった途端に大筋は見えてしまう。
何しろ、登場人物(キャスト)が少ないから、最後に大どんでん返しがあるはずもなく、意外な人が犯人という事もない。
ネタバレになるかもしれないが、(見ればすぐに分かる事だから書いてしまうが)、エリカ・ポートノイが自己満足で作った作品にしか見えなかった。
この作品の原案がそもそもエリカの書いたもの&演技が特別上手いようには見えないのに複数のキャラを演じる主役だったから、“貴女の夢叶えます!”に当たった女優志望の一般女性が、好きな男優を集めて映画を作らせてもらったかのような印象。
貶し過ぎだったらゴメンナサイ。 でもそう見えちゃったからさ。
まだ数作しか出ていない女優さんで、その多くが、自分で原案や脚本を書いていた。
自作自演するのはいいけれど、もう少しなんかこう・・・

スレイターがこんなしょぼい役なのは珍しくないし、ドナルド・サザーランドやティモシー・スポールが軽いキャラや一癖あるキャラなのも珍しくは無いが、もう少し活かして見所を作ってあげて欲しかった。
それに、舞台がブルガリアの首都ソフィアで原題にもその名がついているのだから、“土地柄”も活かせればよかったよね。
余り馴染みのない土地だから、言葉が違うなってぐらいの事しか分からなかった。



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2013年05月08日

ラストスタンド

The Last Stand

公開中なので控えめに。

その週末は高校のアメフトチームの応援で、町長をはじめ町の大半が出かけてしまったアリゾナ州ソマートン。
非番の保安官のレイ・オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、のんびりコーヒーでも飲もうとダイナーにいった。
だがそこには見慣れない顔。
車の部品を輸送中だというトラックの運転手とその相棒は、そそくさと店を後にした。
犯罪の匂いを感じ取ったレイは、副保安官にナンバーの照会を指示する。
平和そのもののこの小さな町には、3人の副保安官。
1番やる気があり狙撃も得意なサラ(ジェイミー・アレクサンダー)、古株で時々仕事をサボっているフィギー(ルイス・ガスマン)、平和過ぎる地元を出て大都会で活躍したいとやる気だけはあるのだがナンバー照会の仕方も知らず拳銃もろくに扱えないジェリー(ザック・ギルフォード)。
そんな町に、「逃走した凶悪犯が通る可能性があるからSWATを送る」とFBIのジョン・バニスター捜査官(・フォレスト・ウィッテカー)から連絡が入った。
丁度その時、町でも犯罪が起きていた。
それは脱走した死刑囚、三代目麻薬王ガブリエル・コルテス(エドゥアルド・ノリエガ)の手下、ブレル(ピーター・ストーメア)率いる傭兵軍団の仕業だった。
コルテスはFBI捜査官のエレン・リチャーズ(ジェネシス・ロドリゲス)を人質に取り、盗んだ特別仕様のシボレー・コルベットZR1でメキシコ国境の町ソマートンに向かって爆走中
FBIの検問や道路閉鎖もあっさりすり抜け、ヘリによる追跡もまんまとやり過ごしてしまう。
FBIからは手出しするなと指示されていたが、レイは自分たちで町を守り、コルテスの国外逃亡を防ぐ道を選択した。
しかし人手も武器も無い
たまたま留置場に入れられていた、元サラの恋人で、元期待の陸上選手で、元軍人で、ジェリーの友人でもあるフランク(ロドリゴ・サントロ)を、急遽副保安官に任命。
また、武器マニアで私設のディンガム火気武器博物館のオーナーでもあるルイス(ジョニー・ノックスヴィル)も副保安官にして、彼の武器を借り出した。
道を塞ぐにも車が足りず、スクールバスを持ち出した。
後の武器は、気迫と熱意と結束力?

ノリエガが目的だから、DVD待ちでいいやと思っていた。
ヒスパニック系の麻薬王(それも三代目)の脱走犯役ってことだから、どうせ大した扱いじゃないんだろうなと(´~`ヾ) ポリポリ・・・
でも、ノリエガもロドリゴも好きな友人のブログの観想を読んだら、どうやら楽しみどころが満載らしい。
ってことで、急遽映画館に!

いやぁ~ 楽しかった!
ストーリーはともかく、キャラクターがいい!
アクションで鳴らしたシュワルツェネッガーが老体に鞭打って必死にカッコイイところを見せようとしていたら、痛々しくなっていただろう。
が、歳相応の格好良さの見せ方を心得た演出で、実は過去に都会で活躍したことがあるレイの“老兵”ならではの戦い方や、1人で頑張らずに仲間と協力し合うところや、それでもなお1人でだって十分若い凶悪犯には負けていないぞと言った強さを魅せてくれた!

ハイウェイを爆走する所はスタイリッシュで現代的なクライムアクションなのだが、ソマートンではいきなり古きよき時代の懐かしさ溢れるウエスタン調に(笑)
ダイナーの客たちはのんびりまったりで、保安官が必死に説得しようとしても逃げる気ゼロ。
逆に、ハリー・ディーン・スタントン演じるパターソンのような、気概のあるご老人が大活躍(爆)
緊迫感があるかと思えば、ガクッと気が抜けるようなコミカルさもあって、気楽に楽しめる娯楽作品の魅力が満載。
そもそも、麻薬王がノリエガってところで、笑えてしまう。
三代目”ってのがぴったりだ。
金もある、体術も得意、プロのレースにも出ていたドライヴィングテクニック、軍隊並みの手駒も武器もある。だが、組織を仕切るおっかないボスと言うよりも、金持ち坊ちゃま・道楽息子にしか見えない。
悪乗りが過ぎて、赤の他人の雷親父のお仕置きをくらい、悪足掻きした末に・・・・
ラストに向けて、どんどん笑えるシーンが増えていったような気がするのは、気のせい?

車の型式とか何代目とかは詳しくないから、自分が好きなカタチを画像検索してみた。
コルベットは3代目の頃、の“Chevrolet Corvette Stingray”が好き。 黒のTバールーフとかね♪
カマロは2代目の頃、たとえば1976年モデルや1980年モデルの “Chevrolet Camaro Z28”が好き。
とにかく、2台のスーパーカーにあんなところを走らせた末に、頑丈な農耕用小型車両(?)にボロボロにされちゃうなんて、まるでコルテスとレイがぶつかり合ったみたいだね。

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2013年05月07日

ビトレイヤー

Welcome to the Punch
Betrayer


公開中なので控えめに。

離陸直前の飛行機から強引に降りて捕まった青年(エリス・ガベル)は、腹部を撃たれていた。
病院に収容されたという名のその青年は、今は姿を消している大物犯罪者ジェイコブ(マーク・ストロング)の息子の可能性があった。
3年前、1人で追跡した上に膝を撃たれて今なお心身に深い傷を残す捜査官のマックス(ジェームズ・マカヴォイ)にとってはなんとしても捕まえたい相手だったが、その一方でかつての自信と熱意を失ってしまっているマックスは消極的だった。
同僚サラ(アンドレア・ライズブロー)と共に取り調べていたウォーンズ(ジョニー・ハリス)の事も、証拠不十分で渋々無罪放免にせざるを得なかったばかり。
しかし、上司トム(デイヴィッド・モリッシー)の指示でルアンの入院している病院の方を受け持つ事になったマックスは、再びジェイコブを追跡した挙句に取り逃がしてしまう。
火がついたマックスは、ジェイコブ逮捕に本気で取り掛かる。
マックスの追跡をかわしたジェイコブは、信頼の置けるロイ(ピーター・ミュラン)の協力で、息子ルアンを撃った奴をおびき出すためにある情報を流した。
どうやらルアンは銃の密売に関わっていたようなのだ。
マックスはジェイコブを追っている内に、ある疑惑に行き当たる。
警察組織の中に、裏切り者がいるのではないか?

ビトレイヤーは、裏切り者とか内通者とかって意味だった。
そして、原題になっている「ザ・パンチ」と言うのは、3つのブロックで構成されている巨大なコンテナ倉庫のブロックの名前のひとつだった。

ロンドンの夜景が美しい。
3年前の夜、逃走するジェイコブたち4人の強盗を、武器を携帯していない若手捜査官のマックスが1人追跡する。
基本的に、捜査官は武器の携帯が認められていないらしい。
許可を得て書類にサインをして武器を受け取るシーンもあった。
銃器を携帯していれば、マックスはジェイコブを逮捕できたかもしれないし、膝を撃たれて今なお後遺症に苦しむような状況にはなっていなかったかもしれない。

上司のトムの覚えめでたいのか、同僚のネイサン(ダニエル・メイズ)は虎の威を借る狐のように、マックスを勝手にライバル視して彼より優位に立って彼を見下しているような所がある。
が、マックスの方は気にもかけていないようだ。
だが、ジェイコブを取り逃がした後もマックスを取り立ててくれたトムに対しては、信頼を寄せていた。
そんなマックスとジェイコブは、年齢も格も全然違うが、物語が進むに連れどんどん“好敵手”としての絆のような結びつきが深まっていく。
警官と犯罪者、追うものと追われるもの、善と悪。
銭形警部とルパン三世の関係からコミカルさを引いたような感じ?
任侠道のような仁義を尽くす関係と言ってもいいかな?
軽い表現をすれば、マックスとジェイコブは共通の敵に対するため一時休戦し共同戦線を張った。
若いマックスの熱さと青さ、隠遁生活に入っていたジェイコブの中で煮え滾る怒りと父親としての感情。
珍しくもない設定だが、基本、この手の設定が好きな哀生龍はツボってしまった。

見ることにした理由はピーター・マラン(ミュラン)が出ているから。
彼のキャラがまた良くてね。
ギャングものでも良く出てくる、ボスよりも年上の側近で、ボスに家族の事を任されるような存在だ。
特に指示を出さなくても、ちゃんと先回りして手はずを整えてくれるような男。
もちろん、手柄を主張するようなところもない。
更に、声がいい(笑)
猛禽類のような表情のジェイコブと好々爺然としたロイという組み合わせが、見ていて心地良かったよ

それから、見る事にした後でキャストをチェックして気付いた、ジェイソン・フレミング。
案の定(苦笑)、出番はごく僅か。
でも登場の瞬間から、顔がはっきり見えなくても形状(笑)で彼と分かる!
もちろんセリフもあったし、顔もちゃんと(?)映っていたよ。

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2013年05月06日

L.A. ギャング ストーリー

Gangster Squad
L.A. Gang Story


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1949年のロサンゼルス。
この街を支配するギャングのボスは、ブルックリン生まれのユダヤ系の男、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)。
銃に麻薬、売春に賭博、多くの“ビジネス”を成功させている彼は、今また新たなビジネスを立ち上げようと準備を進めていた。
もちろん、警察内部にも司法関係者にも政治家にも繋がりを持っていた。
パーカー市警本部長(ニック・ノルティ)は、汚職警官たちに悟られずにコーエン逮捕の作戦を進めるために、信頼の置ける熱血漢ジョン・オマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)に極秘で最強部隊を結成させた。
オマラが選んだメンバーは、強い正義感ゆえ、組織の中で上手く立ち回れずに食み出しているような男たち。 逆に言えば、金や地位や色気では買収されないような男たちだ。
一見軽そうな二枚目だが、街の現状を深く憂いているジェリー・ウーターズ巡査部長(ライアン・ゴズリング)。
暴力的で上司にも反発的だが、黒人居住区の犯罪撲滅に熱心な黒人パトロール警官コールマン・ハリス巡査(アンソニー・マッキー)。
かつて陸軍情報部に所属していた盗聴のプロ。 電気機器や電子工学に精通している心優しき頭脳派コンウェル・キーラー巡査(ジョヴァンニ・リビシ)。
凄腕の拳銃使い、テキサスの伊達男、いぶし銀のマックス・ケナード巡査(ロバート・パトリック)。
そして、若手である上にヒスパニック系ということから低く見られているため、尊敬するケナードに師事し腕を磨いている最中のナビダ・ラミレス巡査(マイケル・ペーニャ)も志願してきた。
彼らは警察官である事を隠し、ギャング顔負けのやり口でコーエンのビジネスの邪魔をし、情報を収集し、コーエン包囲網を狭めていく。
そんな中ウーターズは、マナーの先生という事になっているコーエンの情婦グレイス・ファラデー(エマ・ストーン)と、親密な関係になっていった。
そしてついにコーエンを追い詰められそうだという時、逆のコーエンの反撃の手が・・・

実際にあったギャングとロス市警の抗争を元にした、渋くて痛快な作品だった。
ニック・ノルティ、ジョシュ・ブローリン、ロバート・パトリックなどの悪役として登場しても可笑しくない正義の使途の顔触れ。
一見するとクールな二枚目だが、一癖も二癖もありそうなライアン・ゴズリングやアンソニー・マッキー。
そして、悲哀と笑いを誘う真面目で優しい雰囲気が持ち味のジョヴァンニ・リビシとマイケル・ペーニャ。
○○戦隊△△レンジャーのように、個性と役回りがはっきりしているメンバーが揃っていて、ギャング映画の格好良さと派手なアクション映画の楽しさがミックスされた、ドキドキワクワク出来る映画だったよ。
少々どぎついシーンもあるから、バイオレンスが苦手な人は一瞬顔を背けたくなるだろうが、男臭さや渋さや友情やチームワークなどが好きな人には、向いていると思う。

泥臭いのに格好良いのは、その服装・スタイルも大きな要因。
そのファッションは古臭いとは感じない。
今見てもクール!
ネクタイ、帽子、ベスト・・・ ちょっとした違いで個性を出したりおしゃれへのこだわりを見せたり。
そして、彼らが使う銃。
銃の種類のことは詳しくないから分からないが、見ていてしっくり来ているからリアルに見える。
最近の映画なら、派手な演出をして見栄えのいいポーズで撃ったり、大きな銃や機能が色々ついた銃を使うシーンもよく見られるが、この映画だとそっち方面の派手さはない。
だが、手に馴染んだ使い慣れた愛器を自分の手の延長のように使っている姿や、キャラにあった銃を使っているところが地味だがいいんだよね。

で、ミッキー・コーエン。
細くて小柄に見えるショーン・ペンだが、ボクサー経験もあるコーエンの強さと怖さ、そしてふてぶてしさが滲み出ていて凄みがあったよ。
映画を見た後コーエン本人の顔を画像検索したら、かなりショーン・ペンとは違っていたが、外見が似ているだけの俳優ではなく演技力と存在感のある俳優をキャスティングして正解だったと思う。
コーエンの腹心の部下カール・ロックウッドを演じているのは、ホルト・マッキャラニー。
このキャラも格好良かったよ! マッキャラニー本人の顔立ちや表情も格好良いんだけどさ。
“ギャング・スクワッド”が“正義に忠実な男たち”ならば、ロックウッドはコーエンに忠実な男。
悪人であっても、忠義を尽くす奴は魅力的だ。

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posted by 哀生龍 at 11:37| Comment(0) | TrackBack(9) | 英数 | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

ロラックスおじさんの秘密の種

The Lorax
Dr. Seuss' The Lorax


スニード・ヴィルは、プラスチックと作り物の町。
何でもあるが、自然はゼロ
草木一本生えていない。
排出されるゴミや化学物質がどこに行ってどう処理されるのかを知らない人々は、当たり前のように町の有力者オヘア(声:ロブ・リグル)から新鮮な空気を買っていた。
だが、この町に住む女子高生のオードリー(声:テイラー・スウィフト)は、本物の木が世界で一番見てみたいものだった。
それを知り、彼女が大好きなテッド(声:ザック・エフロン)は、本物の木はどうしたら手に入るんだろうと考えた。
昔はこの町にも本物の木が生えていたと言う。
それを知るおばあちゃん(声:ベティ・ホワイト)が、ママ(声:ジェニー・スレイト)の目を盗んで、こっそり教えてくれた。
ワンスラー(声:エド・ヘルムズ)が事情を知っているから、まず彼を探すようにと。
ワンスラーがいる所は、空気が汚れて澱んでいる町の外。
人目を忍んで1人で暮らしているワンスラーは、テッドに言った。
自分がスニードを発明したため、木は絶滅してしまった。 自分が木を絶滅させた
若い頃、ワンスラーはスニードで成功する事を夢見て町を出て、スニードに最適な素材となるトラッフラの木が生い茂るパラダイスに辿り着いた。
木の天辺のふわふわな部分を使うため、ワンスラーは一本伐採した。
すると、その切り株から伝説の年老いた小うるさい森の番人、木の代弁者ロラックス(声:ダニー・デヴィート)が現れた。
切り株を見て木の死を悼んだロラックスは、ワンスラーを追い出しにかかった。
だが・・・
翌日も話の続きを聞きに行こうとしたテッドは、オヘアの妨害にあう。
木はタダで新鮮な空気を作り出すから、空気を売って金儲けをしている強欲なオヘアにとっては、自然の木を待ちに持ち込まれたらは困るのだ。

ロラックスおじさんに吹き替えを志村けんがやっていたから、もっとふざけたコメディっぽい作品なのかと勝手に思い込んでいたけど、全然違っていたよ。
原作はドクター・スースだと、レンタルしてから気付いた。 そうか、それなら納得の内容だ!
同じくドクター・スースの原作をアニメ映画にした「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」も、ふわふわした質感が印象的だったが、今回のトラッフラの木やロラックスおじさんも、同じような質感だった。
原作の挿絵も、同じようなふわふわ感のある絵柄なのだろうか?
見た目のほんわかした雰囲気と、物語の中で語られている事の重いテーマとのギャップが、思いのほか心地良く感じた
見やすかったしね。
ミュージカル風に、歌が沢山入っていたのも楽しくて良かった。

ビジネスなんだから、儲けを追求してもいいだろ? と他人の迷惑顧みず、“自分の儲けだけ”を追及する奴。
これぐらい、大した事無いって。 と小さなことから環境汚染・環境破壊は始まり、終いには取り返しのつかないところまで。
自己中の心無い人の行動がきっかけになることが多いだろうとは思うが、環境汚染・環境破壊は、普通の善良な人の些細な行動から始まる事もある。
ドクター・スースの言葉として、「もしあなたが何もしなければ、世界は変わらない」という言葉が出てきた。
多分映画の中ではテッドが行動を起こしたように、「現状に慣れ諦めたらそれ以上良くはならない。 小さなことからでいいから、行動を起こそう」という意味で使われているんだと思うけどね。
でもワンスラーがやった事のように、悪い事にもあてはまる言葉だと思う。 「あなたがそれをやらなかったら、変わらなかった。 木は生え続けていた」 ってね。
世界を良くするのも、悪くするのも、あなた(自分の)の行動から。
自分1人ぐらい、と思っちゃいけないんだよね。



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posted by 哀生龍 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする