Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2013年07月31日

シージャック

Kapringen
A Hijacking


デンマークのオリオン社が所有するローゼン号は、もうじきムンバイに着くはずだった。
しかし、社長のピーター(ソーレン・マリン)の元に、ローゼン号が警報を発したとの連絡が入る。
どうやらソマリア海賊にシージャックされたようだ。
連絡が途絶えて3日。
まだ海賊から要求を言ってきてはいなかったが、ピーターは船長(キース・ピアソン)を始めとする船員たち7家族に対して、説明会を開いた。
交渉をスムーズにし、一刻も早く全員を解放させるためには、マスコミに知られてはならない。
また、身代金をつり上げられると思われてもいけない。
そのため、外部から人権問題の専門家であるコナーを招いたことも、みんなに伝えた。
コナーは、ピーターと彼の部下ラース(ダール・サリム)に対し、心構えを話す。
要求額を払えば終わり、と言うものではない。長期戦の覚悟が必要だ。
また、当事者では冷静な交渉は出来ないから、訓練を受けた交渉のプロを外部から雇い、こちらの意向を代弁させるのが良い。
しかし、交渉力・渉外力に自信があるピーターは、無関係の人間に交渉させる事に納得がいかなかった。
自社の船・自社の船員は自分で・・・と言う気持ちが強かったのだ。
1つのミスが全てを台無しにするから危険だとコナーは忠告するが、それでもピーターは自分で交渉すると断言した。
その頃、船長と船員のヤンとコックのミケル(ピロウ・アスベック)は、他の船員から話され一室に閉じ込められていた。トイレも使わせてもらえない、劣悪な状況。
デンマーク語も英語も通じない海賊たちに命じられ、彼らのために料理を作っていたミケルは、海賊に雇われた通訳兼交渉窓口のオマーに呼ばれ、英語で社長のピーターに電話を掛けさせられた。
船長が体調を崩していることぐらいしか話せなかったが。
最初に海賊が要求したのは、船と船員を解放する為の身代金として1500万ドル
そこからピーターとオマーを介した海賊との交渉が始まった。
ラースら一部の幹部社員とコナーが見守る中、ピーターは冷静にオリオン社は25万ドル出すと回答した。
25日目、ミケルとヤンは、いつも傍にいる若い海賊のラシードを懐柔しようと、打ち解けた雰囲気を作っていた。
39日目、食料も底を尽いてきた。
オマーは、「自分は海賊じゃないし、人質と同じように自分も早く家族の元に帰りたいから、社長に金を払ってくれと頼むように」と、ミケルに言った。
海賊の押したり引いたりの交渉術を知っているオリオン社側は、ミケルが電話口で辛そうに話しても手加減はしない。
だがそれは海賊たちの見張られながら人質となっているミケルらにとっては、あまりにも辛いことだった。
2ヶ月が経った。
オリオン社の提示額は、90万ドル。
オマーは、自分も含め全員が殺される、とキレた。
67日目。
ずっと認めなかった家族への電話を、オマーはここに来て許した。
ミケルは妻に電話を掛けるが、これも海賊の手だった。
そして次の交渉の電話で、ピーターはついに感情的になり・・・・・・

去年と東京国際映画祭で上映された、ソーレン・マリン主演の映画、って事で見てみた。
ウーン・・・・苦しかった。
なんて息詰まるドラマなのだろうか。
TVドラマのキリング以前に見たソーレン・マリンは、どちらかと言うと滑稽さが滲み出るような役だったから、キリングの時も哀生龍の中での彼の印象がかなり変わったのだが、今回も大きく変わった。

アメリカがテロリストとは交渉しない・テロには屈しないと言う態度を貫くのと似ていて、海賊たちを増長させないためにも会社の損失を抑えるためにも簡単に身代金を払うべきじゃないことは分かっているつもりだが、だからと言って人質になっている自社の船員たちにそこまで犠牲を強いてもいいのだろうかと、気持ちが板ばさみ状態で苦しかった。
ピーターがコナーのアドバイスを無視して自分で交渉すると言い出したときには、ワンマンで思い上がった社長なのかと思ったのだが、決して自社の損失を惜しんで人質を軽んじて身代金を出し渋っているのじゃないことが伝わってきたから、ピーターを攻めることも出来ず、やり切れない思いや怒りの持って行き所が見つからずにストレスを感じた。
ソマリア海賊を責めれば簡単なのだが、妙に和気藹々としている一面を見てしまうと、何故だか責め切れないんだよね。
彼らも一緒に同じ船で長い交渉期間を過ごしているんだと思うと・・・・

監督・脚本が「光の方へ」「偽りなき者」の脚本家トビアス・リンホルムだと知って、この重苦しさの理由が分かったような気がした。
政治的なことや海賊が海賊になったバックグラウンド等は描かず、人間同士の駆け引きとそれによって犠牲となる人質のドラマを、とても淡々と描いている作品だった。
ミケルたちもピーターもどんどん疲弊していく様子が、ストレートな表現ではなくじわじわと伝わってくる感じが、なんとも言えない。
苦しいんだけど、不快じゃない。 っていう感じ?
上手く表現できない・・・・



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2013年07月30日

ヘンゼル&グレーテル

Hansel & Gretel: Witch Hunters

森に捨てられた兄妹はお菓子の家を見つけたものの、そこには魔女が。
食べられそうになったが、ある奇跡的な事が起き、魔女を殺して生き延びることが出来た。
それから15年
子供が次々とさらわれる事件が起きている町で、ベリンジャー保安官(ピーター・ストーメア)は魔女を捕まえたとして、ミナ(ピヒラ・ヴィータラ)を公開処刑にしようとしていた。
そこに割って入ったのは、名の知られたウィッチハンターになっていた兄妹、ヘンゼル(ジェレミー・レナー)とグレーテル(ジェマ・アータートン)。
魔女じゃない証拠を挙げて彼女を自由の身にした2人は、市長(ライナー・ボック)に雇われて調査しに来たのだった。
兄妹の大ファンだというハンター志望のベン(トーマス・マン)にも手伝わせて情報を収集すると、ある気になる特徴が見えてきた。
何か大きな陰謀がありそうだ。
首謀者である魔女は、普通の人間の容姿に変身することも出来る大物ミュリエル(ファムケ・ヤンセン)だった。
彼女はある大いなる望みを叶える為に、手下の2人の魔女やトロールのエドワードを使い、条件にあった子供を次々問う誘拐しているだけでなく、不可欠なもう1つの“モノ”を手に入れるために、兄妹の前に姿を現す。
ミュリエルと戦いの中で、兄妹は両親と自分たちの身に起きた事に関する秘密を知る事となるのだった。

日本でも公開されるという情報が流れたのだが、結局未公開のままDVD・Blu-Rayスルーに。
こんなに面白いのに、何でかなぁ・・・・
3Dじゃなく、2D公開でも良かったのに。

結構グロい描写があったり、ファムケは人間の容姿のままでも十分に怖かったり(笑)、兄妹を森に案内してくれた頼れるオッサンのジャクソン(ビョルン・スンクェスト)が思いのほか早く退場してしまったり・・・
アクションも豊富でワクワクさせてくれるのだが、それ以上に、兄妹を見ているだけで面白い!
頼れる兄貴で格好良い・・・・はずなのだが、ヘンゼルは子供の頃のあの事件のせいで持病持ちになってしまった上、酒と女に結構弱く、今までよく死なずに魔女狩りをしてきたなと思うほどしょっちゅう危機に陥っている(爆)
ボコられたりしている(苦笑)
打たれ強さは人一倍のようだが。
その上、シスコンだとしか思えない雰囲気が、笑いを誘いつつ魅力になっていたりもする。
しっかり者の妹グレーテルは、もしかして兄貴よりも強い?
それでも、いざと言うときはやっぱり兄貴を頼ったりね。
いい兄妹じゃないか!!
この兄妹キャラの設定は、“間違いない”設定だと思うよ(笑)

で、このヘンゼルというキャラにはまりきっていた、ジェレミー・レナー!
5年前の「ハート・ロッカー」よりも若く見え、妹と合わせたのかいつもよりも黒い髪の色で、兄妹の雰囲気が結構近いものに仕上がっていた。
腕が立つしクールに決めているのに笑いを取る役回りなのは、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」と似ていて、こんな役回りのキャラが凄くレナーにははまるんだなと改めて実感。

最近童話の実写映画化が続いているが、これが1番楽しかったし違和感なく受け入れられた。
だからこそ余計に、映画館で見られなかったのが悔しい・・・



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2013年07月29日

Skytten

The Shooter

デンマーク政府が新政権になって、7ヶ月が過ぎた。
デンマーク政府と、グリーンランド自治政府と、石油産業が手を結ぶ事になり、調印式の様子がニュースで流れた。
グリーンランドと、デンマークの石油発掘基地の多くがサポートされる。
“モーニング・ペーパー”の政治コメンテーターであるミア(トリーヌ・ディルホルム)は、ボスのステフェンからこの件を任された。
討論番組の中で、環境・エネルギー相のトマス(ニコライ・リー・カース)に対してミアは鋭い質問をぶつけた。
それを見ていた北極帰りの男(キム・ボドゥニア)は、地球の危機を前に、行動を起こす事を決意する。
ライフルを用意した彼は匿名でミアに電話を掛け、番組の中で彼女が言った事に同意する事を伝えた。
そして行動を起こした。 ピーターのタイヤ2本と再度ミラーを狙撃したのだ。
再びミアに電話を掛けた男は、彼女からの申し出を受けて会う事を約束する。
フードを深く被って顔を隠した男は、ミアの車の後部座席に突然乗り込むと、北極で得たデータの束を入れた封筒を彼女に渡し、素早く車を後にした。
データの信憑性を確かめるために、ミアは北東グリーンランドの状況について、専門家のホルガーに話を聞いた。
2件目の狙撃では、散歩中のペットの犬が犠牲になった。
その日の討論番組で、ミアは大臣たちを相手に、手に入れたデータを基に更に鋭い質問を投げかけるのだった。
その晩、あの男がミアの家を訪ねてきた。
今度は顔を曝し、録音は拒否した物の、メモを取ることは許して質問に答えた。
男はミアを同志と考えているようだったが、北極での油田採掘が続く限りこれからも狙撃を続けると言う男に、彼女は協力できないと断った。
翌日出勤すると、保安情報局のアダム(カーステン・ビィヤーンルン)が来ていた。
狙撃犯と思われる男から電話を受け書類を渡されたミアに、聞き込みに来たのだ。
ミアは、顔は見えなかったと言ったが、それからすぐに男の素性が割れた。
ラスムスという名の、地球物理学者だったのだ。

1977年の作品のリメイクだそうだ。
70年代のオリジナルも、環境問題を取り扱っていたのだろうか?
それとも、別の問題を取り扱っているのだろうか?

デンマーク語に英語字幕だけだと、やはりこの手の作品は理解が難しい。
あらすじは大雑把に誤魔化しつつ書いたが、それでも間違った事を書いているかもしれない。
北極の危機的状況を現地調査によって得たデータから痛いほど身近に感じているラスムスは、討論番組で状況を分かっていない政治家を舌鋒鋭く攻めてくれるミアを、一方的に相棒・同志のように思ってしまう。
戸惑うミア。
理解してもらえずにがっかりするが、人殺しとは思えないほど静かに身を引くラスムス。
2人のキャラクターがとてもしっかり描かれていて、良くある正義を振りかざすジャーナリストでも、独善的なテロリストでもない所が、興味深かった
ネットで見つけたこの作品の情報に書いてあった元オリンピック選手と言うのは、ラスムスの方なのか、彼の旧友で射撃の指導者をしているデトレフのほうなのか、どっちなんだろう?
ただの学者がここまで狙撃の腕がいいはずは無いから、ラスムスが元選手と言う設定なのかな?
ミアの個人的な設定も、時間的な制約に繋がって、ハラハラドキドキ感を増すのに功を奏していた。
それに、そのことが、ラスムスが話した被害を受ける子供たちの話に繋がって、説得力も増した。

お目当ては、ニコライ・L・Kとキム・ボドゥニア。
2人以外にも、知った顔が何人も出ていて嬉しかった!!
ニコライ・L・Kのキャラは政治家だが、笑顔が好感度を上げている若手で、まだまだ駆け引きは巧みではなくや実情に疎い部分があると感じさせた。
環境・エネルギー相という事で、重要な立場なのだが、自国の利益しか見えていないようだ。
その点、キム・ボドゥニア演じるラスムスは長年その方面に関わって来た科学者らしく、状況を深刻に捉えて自国の政府の方針を憂いでいる。
多くの人類のためなら政治家の一人や二人殺してもいい、と思い込んでしまうほど。
怒りを露にする暴力的なテロリストではなく、怒りを負のエネルギーとして内に溜め込み、哀愁を漂わせながら淡々と実行していく男。
ずっと髭をたっぷり生やしたむさ苦しい容姿だったのに、最後は“花嫁の父”のようにすっきりとしてしまい、服もビシッとしたスーツに。
なかなか見られないスタイルに、眼福!!

小さく見えても、キムもほぼ180cm。
デンマーク人は本当にみんな身長が高いよね。 オランダについで世界第2位。

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2013年07月26日

VICEVÆRTEN

A Caretaker's Tale

モダンな集合住宅の管理人ピア(ラース・ミケルセン)は、いつも機嫌が悪く悲観的で怒りっぽい男。
仕事も雑でいい加減。
別居中の妻とは離婚直前。
息子が出所してきても嬉しそうじゃない。
友人と呼べるのはヴィボー(ニコライ・コペルニクス)とグレーガス(トミー・ケンター)ぐらい。
ある日、空き部屋に薄い布を纏っただけの若い女(ユーリェ・サンゲンベア)が寝転がっているのを見つけたペアは、彼女を追い払おうとした。
しかし、ただニコニコ笑顔を見せるだけ。
金も持っていない彼女に、「家賃は何で払うんだ?」と訊きつつピアは・・・
その最中も、その後も、彼女はただただニコニコしているだけだった。
ピアはその女のこのためにエアマットを用意してやった。
話すことも食べることも知らない彼女の世話を焼くのが、いつしか楽しみになったピア。
もちろん“家賃の支払い”はしてもらうが。
ピアはある日ヴィボーを彼女に会わせ、彼に対しても“支払い”をさせた。
その数日後、ヴィボーは手術するはずだった膝が治ったと、嬉しい知らせを持ってきた。
彼女は天からの授かりものか?
感動したヴィボーは、グレーガスにも話し、ピアに頼んで彼女の奇跡を共有した。
だが、彼で終わりではなかった。
ヴィボーとグレーガスは、今度はジョンを連れてきた。
話を聞かされ彼女の奇跡が必要な理由を訴えられたピアは、断り切れなかった。
まるで布教するようにヴィボーとグレーガスは彼女の奇跡を話して回り、噂を聞きつけた人が後から後へと・・・・
ピアは、どんなに感謝され敬意を払われようとも、彼女を次々と他の男に貸すことには耐えられなくなっていった。

デンマーク語&英語字幕。
映像だけで物語やシーンの意味が伝わってくるタイプの作品だったから、すっと楽に見ることが出来た。
が、内容的には、最初こそ笑える雰囲気があったが、だんだん精神的に辛くなっていった。
善意と自己犠牲。 自分が愛するものを差し出し犠牲にする。
特別に与えられた能力は、人々のために使われなければいけない物なのか、それが当然なのか。
理不尽な状況に追い込まれていくピア。
突然現れた女の子は、何処の誰なのかも分からないし、奇跡が起こせる天使なのか人間なのかも良く分からない。
本当はピアのだけのものじゃないし、恋人でも娘でもペットでもないが、彼にとってはいつの間にかとてもとても大切な存在になっていた。
そんな女性を、癒しが必要な事情があるからとはいえ、他人とセックスさせるなんて・・・・
生身の女の子を、奇跡が起こせるからといって“”とみなして、みんなで共有することが正しいことなのか?
2人の友人は自分自身で奇跡の体験をしているから、みんなにその奇跡を分け与えることが正しいと思っているし、ピアと女の子の気持ちや肉体的なことには思いが至らないようだった。
金儲けが目的じゃなくて、純粋な気持ちでそうする事が善行だと信じ込んでいるから、余計始末に悪い。

奇跡の癒しを求める人々の心理や感覚がどうなっているのかも、とても気になる。
どの程生命の危機に関わる状態なのかは分からないが、奇跡に縋りたい気持ちは分かる。
しかし、奇跡にあやかれないと、怒りをあらわにし、ピアに嫌がらせをする人間の醜いエゴ
これが単なる“道具”だったら、独り占めするピアを罵ってもいいが、奇跡を起こすのは純粋な女の子なんだぞ?
若い純粋な女の子にセックスを強要し、させてもらえないと腹を立てている身勝手な奴らだとしか、ピアには思えなかった。
見ているこっちも同じ気持ちになった。

お目当ては、ラース・ミケルセン。
いつになくやさぐれた感じのキャラで、髪もぼさぼさ、不機嫌そうな顔で姿勢も悪い。
そんなラースを見るのは珍しくて、とても得した気分!
なかなか面白味のあるキャラだったしね。

不思議な女の子を演じていたサンゲンベアは、24歳ぐらい。
10代といってもそう思っちゃうような雰囲気だった。
どこかで見た顔だと思ったら、14歳の頃の映画デビュー作「Klatretøsen」を見ていた。
主役のおてんば娘が、こんな風に育ったなんて・・・・

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2013年07月25日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第六話

過去の暗影
Den som dræber - Fortidens skygge
Those Who Kill - Shadow of the Past


バスの運転手と乗客が撃ち殺された。
他の被害者とは違い、最後の一人だけ頭を撃たれた上に、わざとその姿勢に整えられている。 とミア(レアケ・ヴィンター・アナセン)が説明した。
トーマス(ヤコブ・セーダーグレン)には、どこか見覚えがある光景だった。
そう感じた理由が分かった。
イラクから社会性の欠如を理由に送還された兵士、トーマスが精神鑑定をした元患者のクリスチャン・アルメンが描いた絵に、良く似ていたのだ。
クリスチャンは少女を殺した罪で服役していたが、3週間前に釈放されていた。
すぐに家宅捜査したが誰もいず、カトリーネ(ラウラ・バック)とトーマスが残って部屋を調べていると、クリスチャンらしい男が。
結局取り逃がしてしまった。
そして、トーマスが自宅前に止めた自分の車の中で、待ち伏せしていたクリスチャンらしい男に首を絞められた。
だが、クリスチャンがトーマスの後を引き継いだ精神科医との最後の診察を受けている様子を録音したテープが残された。
トーマスが見ていたときよりも悪化しているようだ。
“妄想”だったものが、出所前には“リアル”になり計画性も出てきたと感じられる。
ところが犯人は次の殺人事件を起こした後、逃走車ごと丸焼けになってしまった。

日本では“第六話”の扱いにしているが、IMDbをチェックした感じだと、デンマークでは5話までのTVシリーズとは独立させているようだ。
人気ドラマの劇場版、といった感じ?

サブタイトルの「過去の暗影」が、トーマスに重くのしかかる。
トーマスの責任というよりも、デンマークの医療制度の弱点によって起きた事件といった方が言いと思うのだが、やはり責任を感じずにはいられないよね。
1度関わった患者を最後まで診ることが出来れば、起きずに済んだ事件は星の数ほどあるんじゃないかと感じた。
二次的な事件、逆恨みによる事件・・・

最終話らしく、ストレートにトーマスはカトリーネにアドバイス的な言葉をかける。
一話目の頃の頑なで片意地張っているようなカトリーネが、最終話ではだいぶ心の強張りが解れてきたようだ。
優しさ、愛、感謝・・・
カトリーネが素直になれないそれらの感情を、受け入れる事も表に出すことも、だいぶ出来るようになって来た。

で、ラストのビスゴー(ラース・ミケルセン)のカッコ良さと言ったら・・!!!




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2013年07月24日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第五話

死のゲーム
Den som dræber "Dødens kabale"
Those Who Kill


ゴミ処理場で、黒いゴミ袋に入れられた若い女性のバラバラ死体が見つかった。
少なくとも一週間前に殺されていることが、ミア(レアケ・ヴィンター・アナセン)の検死で分かる。
彼女によると、全て38cmに切ってあるらしい。
そしてトーマス(ヤコブ・セーダーグレン)は、犯人は躊躇い無く何も感じずに殺せるタイプだと言った。
該当する失踪者はいない。 娼婦でも無さそうだ。
トーマスは留学生かもしれないと思いつき、調べてみるとウクライナからの留学生であることが分かった。
被害者の女友達から話を聞き、トーマスは犯人像をプロファイルした。
この事件は、マスコミに伏せられていたはずなのに、誰かがリーク
警察関係者か、それとも犯人か?
ビスゴー(ラース・ミケルセン)は、お前じゃないのか?とトーマスを責めた。
だが、その記事を書いた記者の話や電話の記録から、リークしたのは犯人の可能性が高かった。
そんな中、ミアの誕生日を所内で祝った。
今まで好意を持ってくれる男を遠ざけてきたカトリーネ(ラウラ・バック)が、驚いた事に今付き合っている男、弁護士のシーモンを連れてきて、ミアを祝う同僚たちに紹介した。

カトリーネは、恋には慎重だと思ったのに、バーで声をかけて来た“見たことがある男”と簡単にそうなるのか?
飲みながら意気投合したからって・・・
弁護士だから警戒しなかった、という事ではないようだし、シーモンに妻子があると知ってますます楽しくなってしまうカトリーネに、吹っ切れたら途端に奔放になるんじゃないだろうな?と心配になったよ(苦笑)
ドラマの最初の頃に比べて表情も当たりも柔らかくなったカトリーネだが、彼女の変貌を見守るのが楽しい反面、癖が無くなっていくのが残念だったり。

一方、トーマスの私生活も、ドラマが進むと共に変化が・・・
私生活が仕事にそれ程影響を及ぼさないというか、事件に没頭しているときの彼は疲弊はしても精神的に安定しているというか、あまり表に出さない。
だから、あれ? いつの間にそうなった? と思ってしまうほど。
もっと泥沼化したり、奥さんがヒステリックになったりしても可笑しくないのに、なんだか穏やか。

でも1番穏やかなのはモルベック(フレデリク・メルダール・ノーゴー)かな?
今回は、そのモルベックが慌てるシーンが見られて面白かったよ!!



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2013年07月23日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第四話

目には目を
Den som dræber "Øje for øje"
Those Who Kill


一週間前に起きたその事件は、半年前のロシア人の殺人事件と酷似していた。
麻薬捜査班の覆面捜査官で、ヤコブ(キム・ボドゥニア)の組織に潜入しているカーステンの協力を仰いだ。
ロシアンマフィアと密接なヤコブの信頼を得て、カーステンは運転手をしていた。
腹心はミハイル。 二番手はユーリ。
リトアニア系の仕業かもしれないとカーステンは言う。
だが、残忍なヤコブが不思議と報復するなと言っているらしい。
その殺し方から、トーマス(ヤコブ・セーダーグレン)は内部の人間の犯行である可能性を示唆。
カトリーネ(ラウラ・バック)も、ありえると同意した。
しかしその直後、カーステンが同じ手口で殺されてしまった。
責任を感じたビスゴー(ラース・ミケルセン)は、彼にしては珍しく冷静さを欠く。
さらには、冷静沈着なミア(レアケ・ヴィンター・アナセン)が荒れた。
そんな状況の中、トーマスは一人でヤコブのジムに行った。
カーステンといる所をユーリに見られたとき、カーステンが弟だと紹介したのを利用して、ヤコブに会う事に成功。
単刀直入に“兄”に何があったのかと聞くが、もちろん話してくれるはずが無い。
だが兄を頼ってきたというトーマスに、仕事は紹介してくれた。
勝手に素人が潜入捜査を始めたと知って、カトリーネはトーマスを止めるが、トーマスは引き下がらなかった。
ヤコブの養子セバスチャンの送迎をする事になったトーマスは、ミハイルの“抜き打ちテスト”を何とか切り抜け、彼の信頼を得られそうだと思ったとき、「こいつが兄カーステンを殺した男だ。 撃て」と殺しを強要されしまう。

自分の息子が入院となっても、潜入捜査中だから会いに行けない。
その代わりに、ヤコブが大切にしている養子の面倒を見なきゃならない。
何かに没頭すると周りが見えなくなったり、ちょっと常識外れの言動をしちゃうところがあるトーマスだが、自分の息子に対してはもちろん、ヤコブの息子に対する態度も、とても父親らしさが滲み出ていた。
カーステンの死によって、普段は表に出さないような一面を見せたビスゴーとミア。
そして、単なる法医学精神科医のプロファイラーであるトーマスが勝手に潜入捜査を始めてしまったときの、カトリーネの彼女にしてはずいぶん優しく気遣いのある言動。
今回は、色々とメインキャストの“人間らしさ”が垣間見られて、楽しかった。

キム・ボドゥニアも冷酷な男という役の割りに、一人の父親だったり一人の組織のトップだったりという部分が見所だったよ。



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2013年07月22日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第三話

閉ざされた世界
Den som dræber "Ondt blod"
Those Who Kill


服役中の囚人が、刑務所内で殺された。
ウガンダから密入国したケイバと呼ばれる18歳の被害者は、薬で眠らされた上にレイプされていたが、こめかみを鈍器で殴られたのが死因だった。
死体の状態と置かれた場所から、トーマス(ヤコブ・セーダーグレン)は見せしめの殺人だと考えた。
彼を知る誰かへのメッセージだ。
看守たちは警察に非協力的だったが、ある女性スタッフから情報が得られた。
受刑者のヘニングから勉強を教わり、高卒に資格を取ろうとしていたこと。
そして、その晩、独房の鍵を開けた者の名前も。
受刑者のまとめ役でその晩に独房から出られた者の一人、マーティン・フュー(ウルリク・トムセン)の話を聞きにいったトーマスだったが、フューはトーマスの兄の事を知っていた。
そして、多くの受刑者が口を噤んでいるため、トーマスとカトリーネ(ラウラ・バック)は、刑務所のカウンセラーとして彼らを見てきたセシリアから話を聞いた。
ヘニングの取調べ中に、またカトリーネがキレた。
責め立ててヘニングを追い詰めるカトリーネだったが、次の被害者となったのは、そのヘニングだった。
同一犯だと思われ、フューは犯人ではないが何かを知っていると感じ取ったトーマスは、カギである彼とある取引をするのだった。

カトリーネが悪に対して極端なのも、容疑者・犯人に対してキレるのも、彼女自身の過去が原因だった。
今回は、男同士のセックスはレイプしかありえないと決め付け、同性に対する愛情(刑務所内の同性愛もどきを含む)や、そこから派生した男同士のセックスを理解できず、理解しようともせず、激しく嫌悪感と拒絶反応を示していた。
そんな彼女に、セシリアは言った。
まずは相手を理解しようとする事
それが大切なことだと話す。 許すかどうかはその次のこと。
セシリアの語った事に、カトリーネは感じる物があったようだ。
彼女に不足している、考え方、他人との関わり方。
カトリーネは、刑事の適正試験に本当に合格しているんだろうか? と思いたくなることがしばしばある(苦笑)
彼女を野放しにしていたら、自白の強要による冤罪事件とか、取調べ中の暴力行為(言葉での暴力を含む)で訴えられるとか、って事は日常的に起きているんだじゃないだろうか?
ビスゴー(ラース・ミケルセン)は苦労しているんだろうなぁ・・・
お守り役のモルベック(フレデリク・メルダール・ノーゴー)にも同情してしまう。



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2013年07月19日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第二話

偽りのユートピア
Den som dræber "Utopia"
Those Who Kill


自宅で母親と息子が殺された。
ビスゴー(ラース・ミケルセン)は、モルベック(フレデリク・メルダール・ノーゴー)に指揮を執らせると言ったが、カトリーネ(ラウラ・バック)は自分がと。
その現場に勝手に入り込み、変人の野次馬としてトーマス(ヤコブ・セーダーグレン)が連行されてきた。
気が変わって警察に協力する事にしたトーマスは、犯人は夫ではないと言った。
その言葉通り、死体となって見つかった夫の指には、結婚指輪が無かった。
前にも似た事件があった事を思い出したカトリーネは、共通点を探すように指示を出した。
1人の容疑者が見つかった。
取調べ中、またキレたカトリーネ。
結局その男は釈放される事になったのだが、その直前、容疑者のPCからヒントとなる画像が多数見つかった。
理想の3人家族になろうとする犯人は・・・

またキレたカトリーネ(苦笑)
そんなカトリーネに、優秀だからこそきちんと真っ直ぐ育ってもらいたいと思っているビスゴーは、時に厳しくする。
父と娘、監督と選手、師匠と弟子。
才能はあるのに精神面のコントロール力が弱いカトリーネを、ハラハライライラしながら見るのも、案外楽しい物だ(笑)

そして、トーマスの、“警察じゃない"からこその、無茶な行動も楽しい!
何か考え始めると周りが見えなくなるというか、常識的な行動をとることよりも自分の考えをまとめる方が優先されたり、考えが正しかったのか確かめたくなるのは、研究者らしい“変人”っぽい部分だよね。

今回の犯人役のあの人も、色んな作品で見る。
北欧映画以外で見ることの方が多かったから、最近になってスウェーデン出身だと知ったときはかなり驚いた。



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2013年07月18日

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 第一話

死を支配する者
Den som dræber "Liget i skoven"
Those Who Kill


ビスゴー(ラース・ミケルセン)は、死体が森の中で見つかった事件の捜査指揮を、彼の部下の中では最年少で警部補となったカトリーネ(ラウラ・バック)に任せてみる事にした。
鑑識のミア(レアケ・ヴィンター・アナセン)によると、埋められてから5〜6年経っているようだった。
DNAから被害者が判明したが、ある理由からビスゴーはカトリーネを捜査から外してしまう。
しかしカトリーネは、鑑識に回される資料のコピーをとって、独自に捜査を進めるのだった。
死体の姿勢が気になったカトリーネは、それに関する記事を見つけて、それを書いた法医学精神科医のトーマス(ヤコブ・セーダーグレン)に会いに行った。
もう警察の仕事はしないと断るトーマスだったが、結局は引き受けてしまう。
そして彼は、他にも死体があるはずだとカトリーネに言った。
新たに4体見つかり、ビスゴーはカトリーネを捜査に復帰させた。
トーマスは言う。
犯人独自のこだわりを見つけることが、犯人に繋がる。
姿勢、髪を切ったこと、ターゲットの共通点・・・
だが、過去に何かあったらしく、ビスゴーはトーマスの起用に否定的だった。
その頃犯人は、新たな犠牲者を・・・・

デンマークのTVドラマ。
一話90分をDVDで鑑賞。
デンマークでは、パート1・2と45分ずつ放映したようだ。
日本で(WOWOWで)はどんな風に放映されたのかな?

若くやる気に満ちているというか、片意地張っているというか、自分で仕切らないと気が済まないというか、とにかく気が強いカトリーネ。
正義感に突き動かされて、というよりも、間違いな悪に対する激しい憎悪が彼女の原動力だ。
だから、優秀ではあるが自分を抑制できない危なっかしい殺人課の刑事。
とにかく切れやすく手も早い(苦笑)

いわゆるプロファイラーのトーマス。
大学での講義ではジェフリー・ダーマーやテッド・バンディを取り上げて、犯人になりきることで推理するような描写もあった。
のっそり背が高く、髭面で、変わってはいるが穏やかなトーマスは、カトリーネとは対照的。
プロファイルによって犯人を見つけ出し追い詰めるといった部分を劇的に演出していないから、プロファイルそのものよりも、トーマスというキャラクターをじっくり楽しむことが出来ると思う。

カトリーネよりも先輩のはずなのに、彼女に見くびられているというか見下されているというか、そんな印象のモルベック(フレデリク・メルダール・ノーゴー)。
彼の凄い所は、すぐに感情的になるカトリーネに振り回されたり影響を受けたりしないほど、精神的に安定しているところ。
目立たないが、実はカトリーネのお守り&重りといったところだろう。

カトリーネが心を開き頼れるのは、ミア。
鑑識という仕事柄なのか淡々としている少し個性的な女性だが、とても親しいのにべたべたしていない所がカトリーネには心地いい相手なのかもしれないな。

そして、一番のお目当ては、ビスゴーのラース。
カトリーネの事を父親のような眼差しで見守る上司。
彼女にチャンスを与えつつ、甘やかさないようにちゃんと自制している様子が見え隠れ。
厳しさとユーモアをバランスよく持っている、理想の上司って感じだ。

みんな今までに映画やドラマで見たことがある俳優ばかり。
今回のゲスト(つまり犯人)も、あるドラマで最近見知った人。
デンマークの作品は、映画にしろドラマにしろ、見知った人が多く出てくるからそれだけで楽しいんだよね♪



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2013年07月17日

モンスターズ・ユニバーシティ

Monsters University

公開中なので控えめに。

子供の頃からの夢、誰よりも恐ろしい“怖がらせ屋”になるための第一歩、憧れだったモンスターズ・ユニバーシティの“怖がらせ学部”に合格したマイク・ワゾウスキ(声:ビリー・クリスタル)は、誰よりも真面目な努力家だった。
小柄で、大きな目玉がキュートで、声も恐ろしい呻り声とは程遠いマイクは、知識は誰よりも豊富に詰め込んでいたが、実技はイマイチ。
どんなに素質が無いと言われようと馬鹿にされようと、マイクはめげなかった。
その点同級生のサリーこと、ジェームズ・P・サリバン(声:ジョン・グッドマン)は怖がらせ屋の名門サリバン一族の出身。
生まれ持ったその恵まれた容姿と才能という武器を持っているがゆえに、鼻持ちならない自惚れ屋で努力などさらさらする気もなかった。
だが、サリーにも彼なりの重荷を背負っていた。
名門サリバン一族の出という大きなプレッシャーだった。
2人は期末試験の成績を競い合っていたが、それが元で騒動を起こし、厳格な学長ディーン・ハードスクラブル(声:ヘレン・ミレン)から学部を追い出されてしまった
サリーはエリート友愛会「RΩR」からも追い出され、腐ってしまう。
だが、これしきの事でへこたれるマイクじゃない。
学長に直談判し、伝統ある大学行事“怖がらせ大会”で優勝したら、怖がらせ学部に復帰できる事に。
ただし、優勝出来なかったら・・・
大会はサークル対抗の上、メンバーは6人(6体)という制約があった。
マイクは落ちこぼれ友愛会「OK」に入れてもらったが、あと一人足りない。
渋々ながらそこに加わったのは、マイクと張り合ってきたサリーだった。
熱血マイクの特訓と戦略によって、それぞれの個性・長所と短所を知り、活かし、協力し合うことで、希望の光が見えてきた。
マイクとサリーの関係も変わってきた。
だが、1番大きな障害は、マイク自身の素質だった。
彼らが迎えた結末とは?

モンスターズ・インクの前日譚
2D字幕で見た。
声を当てている俳優たちが魅力だからね!!
あの小憎たらしいランドール・ボッグス(声:スティーヴ・ブシェミ)も同級生で、なんとマイクのルームメイトだった!
サリーもマイクもランドールも、かつては全然違う性格をしていた。
良くも悪くも、学生。
自分を過大評価をして変な自信を持っていたり、壁にぶつかると諦めてしまったり、不器用はほどに直球勝負で当たって砕けたり・・・
哀生龍が好きな、ちょっとお馬鹿な学生生活物、青春コメディの要素が盛りだくさんでとても楽しかった。
が、その反面、一作目よりも内容が真面目というか道徳的・教育的な要素が色濃く出ていて、ちょっとノリが悪くなったように感じる部分が結構あった。

夢は叶うもの。
ただし、理想通りの形で実現するとは限らない。
どんなに努力しても埋められないマイナス要素というものは実際にあるし、正義が必ず勝つとは言えないし、努力は報われるという保障もない。
でも、諦めなければ、何らかの形で夢は叶う。
前日譚だから、彼らの今が「モンスターズ・インク」で活躍する未来につながっていることは、大前提だし(笑)

で、1番ワクワクしたのは、OPとEDのマーチングバンドの曲。
切れのいいドラム・パーカッションが効いていて、もっと長く聞いていたかった。
更に言えば、グランドドリルが見たかった(無理だって 笑)

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2013年07月16日

バーニー みんなが愛した殺人者

Bernie

公開中なので控えめに。

バーニー・ティーディ(ジャック・ブラック)は、テキサス州の小さな田舎町カーセージの葬儀ディレクター助手。
遺体のエンバーミング処理の腕も、悲しみにくれる遺族たちへの細やかな心配りも、賛美歌の歌と演奏も、棺おけの売込みまでも、申し分の無い男
その上、教会での活動や、町をより良くするための活動、学校の演劇部の指導など、市民活動も積極的。
さらには、町の人々、特に未亡人への日常的な心配りやサポートにも熱心。
こんなバーニーは、町一番の人気者だった。
もちろん、町一番の嫌われ者、マージョリー・ニュージェント(シャーリー・マクレーン)に対しても、バーニーは分け隔てなく親切だった。
彼女の夫の葬儀も彼が執り行ったし、友達もいない孤独な未亡人となったマージョリーの家をたびたびささやかな手土産を持って訪ねて行ったりもした。
マージョリーは疑り深くて傲慢、頑固で我儘、夫から引き継いだ銀行の運営や投資には辣腕を振るい、投資管理会社のロイド・ホーンバックル(リチャード・ロビショー)にも厳しかった。
最初はバーニーに対しても警戒していたマージョリーだったが、次第に心を許し、一緒に食事に出かけたりバーニーに誘われて町の芸術イベントに参加するようになっていった。
それどころか、身の回りのことも仕事も全てバーニーに任せるようになり、バーニーを同伴して旅行にも出かけるようになった。
葬儀社の仕事を続けられなくなったバーニーは、彼女の家に住み込むだけでなく、プライベートに使える時間すらどんどん削られていく。
バーニーを特別な友人のように扱っている内は良かったが、マージョリーは傲慢で我儘な性格が変わったわけではなく、いつしかバーニーを支配し理不尽で横暴な要求を次から次へと突きつけるようになった。
温厚で親切で心優しいバーニーにも、ついに限界が。
ある日、反射的にアルマジロ退治用の銃でマージョリーを・・・・

実際にあった事件を基にしていて、バーニーはまだ存命。
何処までが事実なのか、どこら辺は映画の演出なのか、気にはなるところだが、哀生龍は単純に映画として楽しんだ。

あらすじとして書いた部分は、言うなれば第一幕。
衝動的に殺人を犯してしまったバーニーが、自首できぬまま彼女の財産を“善行”に使いながら過ごす日々を描く部分は、第二幕。
そして、変にやる気に燃えてしまった地方検事ダニー・バック・デイヴィッドソン(マシュー・マコノヒー)が、裁判でバーニーを追い詰めていく部分が、最後の第三幕。

第一幕で、どれほどバーニーが町の人々に好かれている善良な男なのかを描いている。
当たりの柔らかい見た目や声質や仕草。
同年代の女性との付き合いは無く、特定の男友達もいないようで、自分の時間とお金は誰かを喜ばすために費やしているから、この小さな田舎町では自然と老齢のご婦人方とのお付き合いが増える。
正直、不自然なほどだ(笑)
いい人過ぎて、逆に内心嫌っている人もきっといるだろうな。
地方検事のダニーのように。
ジャック・ブラックのこてこてのあくの強さを上手く抑えて、人好きのする部分だけを十分に引き出していたと思う。

そして同時に、マージョリーが嫌われている理由も、嫌というほど・・(苦笑)
歳を取るとどうしても頑固になり我儘になり怒りっぽくなる物だとは思うが、そんな生易しいレベルじゃない。
まるで下僕か奴隷のように扱われれば、誰だって腹も立つし不愉快にもなるし、付き合いたくないと思うのが当然。
だからといって、殺されて当然、とまでは言わない。 言いたくない。
演じているのがシャーリー・マクレーンだから、憎たらしい性格の悪さが影を潜めている時のマージョリーはとても可愛らしい。
マージョリーにも可愛い所があるじゃないか! きっと昔は、結婚当初は、こんな風に可愛らしい女性だったんだろうな。
と、彼女だって100%の悪女じゃないだと観客に思わせる部分があるからこそ、気を許した所での本領発揮がガツン!!!と効くんだよね。

で、第二幕。
おいっバーニー! お前、何やってるんだ!!
いつからそんな策略家になったんだ?

そして、イライラむかむかの第三幕。
さっさと自首していればこうはならなかったのに・・・・
みんなから好かれているバーニーは、殺人犯と分かってからも町の人々は同情的で、意地でも彼は罪を犯していないと信じる人も。
だからこそ余計に、ダニーはバーニーを有罪にするぞと気合が入って・・・
もちろんバーニーは罪を犯しているんだから、有罪になるのは仕方が無いと思うし、そうならなきゃ正義じゃないとは思う。
が、しかし、ダニーのやり口は腹が立つ!
雑誌やTVで、発言のごく一部だけを切り取って、本人の意向とは全く違った意味を持たせた内容の記事にしてしまうことが良くあるが、その手法でバーニーを実際以上の極悪人に仕立て上げようとしていた。
陪審制度だから、強い印象を残すようにアピールすることが重要なのはわかるが、あそこまで悪質な悪意に満ちたやり方で、“殺人犯”バーニーの人物像を作り上げなくても・・・・

ストーリー的には、黙って見ているだけの観客であることが苦痛に感じるシーンが多々あったが、ジャック・ブラック的には十分楽しめた!
とにかく、ジャック・ブラック・オン・ステージと言ってもいいぐらいに、色んなジャンルの曲を歌うシーンが沢山。
学生劇でもミュージカル風の作品に出演。
はじけたキャラを演じることが多い彼にしては、バーニーはとても大人しいキャラだったが、物足りなさは感じなかったよ。

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2013年07月12日

ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星

The Loneliest Planet

グルジアを旅行中のバックパッカー、婚約中のアレックス(ガエル・ガエルシア・ベルナル)とニカ(ハニー・フルステンベルク)は、幸せの絶頂だった。
何でも楽しんでしまえる心のゆとりがあった。
体力もあった。
コーカサスのトレッキングも、現地で山岳ガイドとして中年のダト(ビジナ・グジャビゼ)を雇うと、馬やロバは借りずに自分で荷物は自分で背負って歩いた。
彼らの行く先々には美しい景色と共に、紛争の爪あとが残されている。
途中で行き会った3人のグルジア人。
若者はニカを指差して執拗に何か怒鳴りたて、困惑するアレックスとニカに年長者の男が銃を突きつけた。
何とか事無きを得た物の、その一瞬のアレックスの行動は、それぞれの心に大きなショックを与え、わだかまりとなった。
互いに距離を置くようになった2人。
気を使いつつも余計な口出しはせずに、今までと同じように接するダト。
少しずつではあったが2人の気持ちがほぐれて来た頃に、また試練が起きた。
その夜、アレックスが1人で先にテントに戻ると、ニカは1人ダトの身の上話に耳を傾けた。
そして・・・

冒頭からして熱愛中の2人の見せ方がとても女性的だなと思ったら、監督・脚本はジュリア・ロクテフという女性だった。
撮影しているのはインティ・ブリオンという男性カメラマンだったが。
女性的なのが良いとか悪いとかじゃなくて、単純に、女性的な感性が伝わってきたと言うだけの事なのだが、哀生龍はそれを感じさせる作品と相性が悪いことが多くて、見始めた途端に身構えてしまった哀生龍である。

で、案の定、どうにもこうにも哀生龍にとっては引っかかりどころがなく・・・
嫌いなら嫌い・不愉快なら不愉快で感情が動くのだが、残念ながら哀生龍には全くピンと来なかった。
カップルの心の動き、グルジアという土地の持つ過去、そこに生きるダトや山で出会った3人のこと、コーカサスの景色・・・
頭には入ってきても、感情的にはするっと通り過ぎてしまった。
ドグマ95に似た雰囲気もあったが、それよりもずっと詩的
きっと波長の合う人には、ダイレクトに伝わり感情が揺さぶられ心が震えるんだろうなぁ〜〜

美しい景色ではあるが、人物のアップが多く、たまに引きの映像が合っても風景・地形の全体が入らないから、旅行番組のような感じで風景を楽しむ事は出来なかった。
その上、哀生龍はアウトドア派じゃないし歩くことそのものが好きじゃない(苦笑)から、トレッキングにも全く興味が無く、淡々と延々とトレッキングを楽しむ様子を見ているのは、なかなか辛い物があった事を白状しておく。



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2013年07月11日

コロンビア・コネクション ―麻薬シンジケート壊滅作戦―

Through the Eye

ジャック(ロバート・ソーン)は、相棒のロッシ(トム・サイズモア)が麻薬取引の現場で押収した証拠品のドラッグに手をつけたのを見てしまった。
それが原因で、ロッシに嵌められたジャックは、汚職警官として投獄された。
そんなジャックの経歴にDEAが目をつけた。
コロンビアからの麻薬密売ルートの大物になったロッシとそのコネクションを潰すために手を貸さないかと、DEAはジャックに持ちかけた。
協力すれば残りの刑期が免除される上に、他にも色々ジャックにとって美味しい条件を並べた。
ジャックに選択の余地はなかった。
まずは小者を騙してまんまとシンジケートに潜入したジャックは、ロッシと再会。
そしてロッシが繋がりを持っている“麻薬王”の情報を得た。
過去のわだかまりはあったが、ジャックはロッシの仕事を手伝うことに。
こうしてロッシの組織の一員となったジャックは・・・・

トム・サイズモアが出ているから見たのだが、彼以外は知らない俳優ばかり。
主役のジャックの個性が余りはっきりしていないから、主役としてはちょっと押しが弱かった
ロバート・ソーンの見た目も、主役の割に印象が薄かったし。
かと言って、トム・サイズモアも悪役だが大人しかったような気がする。
ということで、全体的にインパクトが弱かったのが、勿体無かった。

一応、お約束通り(?) 美女といい関係になったり、ハラハラドキドキのアクションシーンがあったり・・・
どうせトム・サイズモアのB級感漂う作品なのだから、もう一押し、派手にやっても良かったんじゃないかと思う。



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2013年07月10日

おかしなおかしな訪問者

Les visiteurs
The Visitors


1123年
国王の側近である騎士ゴッドフロワ(ジャン・レノ)は、豪傑伯と呼ばれるモンミライユの領主。
手柄を立てた褒美に、国王はゴッドフロワにプイユ公の王女フレネゴンド(ヴァレリー・ルメルシェ)を娶らせる事に。
だが、王女に会いにいく途中で魔女を捕まえたばかりに、ゴッドフロワは薬を盛られて・・・
“それ”が起きる前に戻るために、ゴッドフロワは老魔術師エウザエビウス(ピエール・ヴィアル)に薬を作ってもらった。
ところが手違いがあった。
ゴッドフロワと下僕のジャクイユ(クリスチャン・クラヴィエ)が辿り着いたのは、現代だった。
甲冑姿のゴッドフロワと奇妙ななりのジャクイユは、舗装道路や車といった見たことも無い物に驚きつつも、まずは腹ごしらえと・・・
いかれた大道芸人か何かだと思われた2人だったが、幸運にもモンミライユ伯ゴッドフロワという名前を知る者がいた。
豪傑伯の末裔、女伯爵ことベアトリス(ヴァレリー・ルメルシェ)は、事故に遭って記憶を失ったユベールに違いないと彼を引き取るが、未来に来てしまった事に気付いたゴッドフロワは彼女が自分の子孫である事を理解した。
彼らの城はジャカール(クリスチャン・クラヴィエ)という金持ちが買い取ってホテルにしていたが、ゴッドフロワはこの世界で魔術師を見つけて元の世界に戻るために、城の地下道がまだある事に一縷の望みをかけてそのホテルに乗り込んだった。

以前、この作品のハリウッド・リメイク版「マイ・ラブリー・フィアンセ」(監督・脚本・主役の2人は変わらず)を見たことがあったが、オリジナルは初めて。
続編の「ビジター」も、確かまだ見ていなかったな。

お目当ては、ジャン・レノじゃなくて、脚本にも参加しているクリスチャン・クラヴィエ。
何作か共演作を見ているが、渋めのジャン・レノがコミカルなキャラを演じているのが面白いのと同時に、ジャン・レノをオモチャにしながら美味しい所を持っていくようなクラヴィエが面白くて好き。
正直、今この作品を見ると古い印象を受けてしまうが、でもそのコテコテな感じが“らしくて”良かったりする。

未来の自分の子孫との出会い。
タイムスリップによるギャップ。
魔術。
フランス語だから言葉での笑いはピンと来ないが、分かりやすい設定と分かりやすいギャグとで、脱力しながら見るのに丁度良かった。



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2013年07月09日

みんなで一緒に暮らしたら

Et si on vivait tous ensemble?
And If We All Lived Together


独り暮らしのクロード(クロード・リッシュ)の75歳の誕生日を祝うため、彼と、ジャンヌ(ジェーン・フォンダ)とアルベール(ピエール・リシャール)の夫婦は、アニー(ジェラルディン・チャップリン)とジャン(ギイ・ブドス)のパリ郊外の一軒家に集まった。
5人は40年来の親友だ。
だがこの年になると色々と家庭の事情もあって、名残惜しかったが早めに切り上げる事に。
「みんなで一緒にここに住めば」とジャンは提案するが、誰も真剣には受け取らなかった。
だが・・・
ジャンヌは持病が進行した事をアルベールには隠していた。
自分の最後の日に向けて準備を進める一方で、物忘れが日増しに酷くなるアルベールの事が気がかりだった。
愛犬の散歩に1人で行ったアルベールが転んで病院に担ぎ込まれた事から、ジャンヌは民俗学の勉強をしている東ドイツ出身の青年ディルク(ダニエル・ブリュール)を犬の散歩係に雇う事にした。
熱心なNPO活動家だったジャンは、高齢を理由に活動への参加を断られてしまいショックを受ける。
心理学者で小言が多いアニーは、に遊びに来てもらいたくて庭にプールを作ろうと考えていた。
写真が趣味のクロードはこの歳になってもまだ女性とデートをし、彼が撮る写真はそんな女性たちのヌードだった。
そのクロードが心臓発作を起こした。
独り暮らしの父を心配して息子はクロードを老人ホームに入居させたのだが、見舞いに行った友人たちは、こんな所で大親友を死なせられないと、勝手に脱走させてしまった。
それぞれの事情で、急転直下、共同生活が始まった。
犬の世話係兼お手伝いさんとしてディルクも同居し、彼らを研究対象にする事になった。
ルールが無いのがルール。
40年来の友人たちではあったが、一緒に暮らしてみると些細な事から衝突が起きたり、知らなかった事柄が露呈したり・・・

親しき仲にも礼儀あり、と言いますが・・・
長年友人や夫婦でいると、甘えが出てつい自分の我儘を相手に押し付けてしまったり、自己中というか自分最優先な言動をしてしまったり、しがちなもの。
その上、歳を取ると我儘度が増して頑固さも増して、どんどん扱いにくくなる。
悪気は無くても周りの人たちに迷惑をかけてしまい、申し訳無いと思いつつも、自分が歳を取った事を認めるのが嫌で逆ギレしてしまったり。
共同生活というものは、色々と大変なものなんだろうと想像する。

そんな部分をシニカルに描いているだけでなく、老人の性についても当たり前の出来事の1つとして描かれていた。
青年ディルクとの会話。
わざと際どい話題を持ち出したりしてからかっているかのように見える部分もあれば、老人の性はタブーな話題じゃないと分からせようとしているように見える部分もあった。
ちょっと緊張し逃げ腰になりつつも、ちゃんと紳士に向き合うディルクの性格が良かったこともあって、変に下世話な印象を与えなかったのは良かった。

血の繋がった身内だからこそ、と言う部分もあれば、赤の他人だからこそ、と言う部分もある。
相手があることだから、自分の理想通りに行かない事も多いが、できる限りハッピーに人生を終えたいなぁ・・・と思ってしまった。

正直、苦手なフランス語じゃなかったも、もっと気楽に見られたと思う。



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2013年07月08日

25年目の弦楽四重奏

A Late Quartet

公開中なので控えめに。

結成25年目を迎えた弦楽四重奏団“フーガ”は記念すべき今回の演奏会の曲目に、ベートーヴェンの難曲「弦楽四重奏曲第14番」を選んだ。
冷酷までに精確な演奏をする第一ヴァイオリンのダニエル(マーク・イヴァニール)、第一ヴァイオリンを引き立たせながら色彩や深みを与える第二ヴァイオリンのロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン)、ロバートの妻で感情表現豊かなヴィオラのジュリエット(キャサリン・キーナー)、そして“完璧な四角”を支えるチェロは彼らの父親的存在のピーター(クリストファー・ウォーケン)。
リハーサルを始めたものの、ピーターはどうも調子が悪い。
精密検査の結果、パーキンソン病の初期である事が分かった。
進行を遅らせる薬を飲む事になったが効果が出るかどうかは分からず、ピーターは今期限りで引退する事を、みんなに告げた。 後任者の候補もすでに考えていた。
3人は動揺を隠せない。
特に、文字通りピーターが親代わりだったジュリエットは、彼が抜けたら自分もフーガを辞めるかもしれないというほどのショックを受けた。
一方ロバートは、チェリストが変わりフーガの音色が変わるのであればと、これを機会に第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンを交代制にしないかと提案し、顰蹙を買ってしまう。
これがフーガにとっても夫婦にとっても、不協和音の原因となった。
ダニエルからもジュリエットからも第一ヴァイオリンは無理だ・向かないと否定され、ロバートは自分の才能や資質まで否定されたように感じて怒りを爆発させた。
怒りに任せて浮気してしまったロバート。
すぐにそれに気付いたジュリエット。
更に別の問題も浮上した。
第一ヴァイオリン奏者を目指す2人の娘アレクサンドラ(イモージェン・プーツ)はピーターの講義を受けていたが、彼の勧めでダニエルに個人レッスンをしてもらうようになったのだが、あろうことか彼と・・・
時間はどんどん過ぎ、演奏会の日を迎える。
彼ら4人は、“完璧な四角”に戻れたのだろうか?
そして、ピーターの病状は?

またまた音楽関係の映画。
今回は、ピーター1人が他の3人よりも30歳近く年上で、一足早く引退を迎える事になる。
師弟関係であったり親子のような関係であったり、もちろん才能豊かな仲間であり互いを尊敬し尊重し、互いの才能を引き出して素晴らしい演奏をする音楽家たちだ。
更には、ライバル関係あり夫婦関係あり過去の関係もあり・・・

キーとなる「ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番」は、変わった曲だった。
普通は4楽章で更生される所が、この曲は7楽章もある。
その上、全曲を通して演奏する“アタッカ”が望ましいとベートーヴェンが言い残しているため、楽章と楽章の間でチューニングし直すことができず、演奏が進むに連れてそれぞれの音が微妙にずれていく事になる。
登場人物とフーガの状況は、あたかもこの曲のようなのだ。
25年間、上手く調和してきた4人なのに・・・・・
プロの音楽家として、1人の人間として、何を優先し何を後回しにしてきたのか。 ある物を手に入れるために何を諦めたのか。
ピーターの引退宣言がきっかけとなって、他の3人にも人生の転機が訪れ、色々な事が噴出

一歩間違えれば、お安い昼メロのような愛憎劇になってしまうような内容なのだが、音楽家という設定と巧い役者達の共演で、生々しいけれど上質な印象の作品に仕上がっていた。
素人目には、彼らの演奏はとても自然に見えたし。
金管楽器と打楽器の音色が好きな哀生龍にとって、弓で弾く弦楽器の音色は苦手な部類に入る。
最近はチェロの音色が心地良く感じられるようになって来たが、音域が高くなればなるほど、今もやはり苦手と感じてしまう。
そんな哀生龍だったが、この映画は映画館で見て良かったと思った。
フーガの音色は心地良かった。

お目当てはフィリップ・シーモア・ホフマン。
彼は見た目も好きだが、特に声が好き。
オペラ歌手の役も見て見たいなぁ・・・ 本人の声で(さすがにオペラは無理?)
今回は演奏シーン出て指が映るシーンが多く、あのむっちりした指を見るたびに、出来ればヴァイオリニストよりもピアニストの方が・・・と思ってしまった(^^ゞ
むっちり指が鍵盤の上を滑るように滑らかに弾くのを見ると、ピアノの音色まで軟らかく滑らかに子カエルから、ピアニストの指は筋張った細長い指よりもむっちり指の方が好きだから。

最後の演奏会は、哀生龍の想像を超える展開でちょっと驚いたよ。

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2013年07月05日

人生はノー・リターン 〜僕とオカン、涙の3000マイル〜

The Guilt Trip

UCLAで有機化学の修士号を取ったアンディ(セス・ローゲン)は、3年ほど環境保護庁に勤めた。
今は、自分が開発した人にも環境にも優しい液体洗剤「サイオクリーン」を、自分自身で売り込み中
その途中で、久し振りに実家に寄った。
飛行場まで迎えに来た母親ジョイス(バーブラ・ストライサンド)に熱烈歓迎され、アンディの笑顔は引きつり気味。
8歳の頃に父が亡くなっていることもあってか、アンディは子供の頃からジョイスに愛されて育った。
が、いつの頃からか過保護で過干渉な母が煩わしく、構われすぎて鬱陶しいと思うように。
精一杯の親心だと分かってはいるが・・・
アンディ自身も恋人がいなかったが、母が新しい相手を見つけてくれればと思っていた。
すると母から思いがけず、「運命の恋」の話を聞かされた。
この地から車でアメリカを横断しながら「サイオクリーン」の売込みをする予定のアンディは、ある理由から、母を一緒に連れて行く事に。
シスコまでおよそ一週間のドライヴ。
売り込みはなかなか上手くいかない。
小さなレンタカーでは、ずっと母は落ち着きが無く喋り続ける。
雪に見舞われ足止めを食えば、ジョイスはアンディの元カノのジェシカ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)に連絡してしまい、ジェシカと彼女の夫ロブ(コリン・ハンクス)の家へ。
その上、商談の席に同席する事態まで。
何度も衝突しつつも、何とか乗り切ってきた2人。
シスコまであと一息というとき、ジョイスはベガスに残ると言い出した。
息子アンディから、この旅に母を誘った理由を聞いたとき、ジョイスは?
そして、最後の「サイオクリーン」の売り込みの成否は?

セスとバーブラの相性に、この作品の全てがかかっていたような。
結果、大成功!!!
この絶妙な母と息子の距離感が、くっついたり離れたりの波が、いい感じにリアルだった。
母親にとって息子は、何歳になってもどれだけ偉くなっても「私の可愛い坊や」のままで、いつまでたっても子供扱いして余計な心配をする。
息子はそんな母親がウザったく、イライラし、「恥ずかしいからもうやめてくれ!」「もう大人なんだから、構わないでくれ!」と言ってしまったり。
でもそう言われた母が悲しそうにすると、酷く後悔するし、ちゃんとそれも母の愛なんだと「参ったなぁ・・・」と思いつつも受け止めたりする。
脚本や演出もう上手いんだろうが、とにかくセスとバーブラの息の合った自然な感じが、身近に沢山実例がある母と息子に似ていると思えたんだよね。

特に、バーブラが魅力的。
セス・ローゲンを目当てに見たのだが、彼女が相手役で良かったと本当に思ったよ。
お節介でお喋りでマイペースで、とにかく息子を愛して病まない母親。
映画を見ているこちらが不愉快にならない程度のウザったさが、楽しんで見られた最大のポイントだと思う。
見ている側までもイライラが募ってジョイスを嫌いになりそうなほどだったら、こんなに楽しめなかったからね。

ストーリーの締めくくり方が、好み。
過保護・過干渉な母とそれを煩がる息子が、一週間もドライヴしながら各地でプレゼンをしていく。
何度もありがちな似たようなエピソードを繰り返しすが、出発と到着の部分はちょっとだけ描いている物が違う。
気持ち良く着地できてすっきり! って感じかな?



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posted by 哀生龍 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月04日

アンコール!!

Song for Marion

公開中なので控えめに。

70歳を過ぎても姿勢も良く矍鑠としているが、無口で不機嫌そうな強面で気難し屋のアーサー(テレンス・スタンプ)。
体は不自由になってきているが、陽気で社交的で歌う事が大好きなマリオン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)。
性格は正反対の2人だったが、とても愛し合っている夫婦だった。
今日もアーサーは、シニア世代の合唱団に入っているマリオンの車椅子を押して、近くの公民館での練習に送っていき、終わるまで外でタバコを吸いながらじっと待っていた。
指導をしている若い音楽教師エリザベス(ジェマ・アータートン)は、思い切って合唱コンクールへの出場を目指すことを決め、合唱団に“年金ズ(OAPZ)”という名をつけた。
俄然張り切ってロックやヒップホップの練習に励むメンバーの中には、張り切り過ぎてしまう人も。
そんな時、マリオンが練習中に倒れてしまった。
ガンが再発してしまったマリオンには、もう有効な手立ては無かった。
自宅で療養するマリオンを献身的に看病するアーサーは、更に頑固になり、近くに住む息子ジェームズ(クリストファー・エクルストン)に当たってしまう。
家の外で歌ってマリオンを励ます合唱団にも苛立ち、怒鳴り散らして追い払った。
だがマリオンは、気丈にも前向きに生きようとしていた。
体調が良くなれば練習に行き、予選でのソロを任されて熱心に練習。
練習に行けない時は、エリザベスから練習のポイントを聞いてきて欲しいと、アーサーを1人で行かせた。
最初はとても気まずかったが、少しずつアーサーは合唱の練習を見聞きしエリザベスと話す機会が増えていく。
そして無料コンサートという形で行われた予選の日、アーサーはマリオンの歌声を聞き・・・
愛と幸せを確認しあった老夫婦に、ついに別れの時が。
残されたアーサーは・・・

それ程、はた迷惑なタイプの頑固爺さんではなかった。
少し意固地になっている、人付き合いが苦手なご老人、といった程度。
長年連れ添っている奥さんにとっては、他人が思うほど扱い難い夫じゃないだろうし、一緒にいて苦痛に感じる事もない。
それどころか、不器用ではあるが、本当に自分を愛してくれている優しい夫なのだ。
映画が始まってすぐ、アーサーとマリオンがどんなに愛し合っている夫婦なのかが伝わってきて、もうそれだけで胸が熱くなった。
2人一緒に事故にでも遭わない限り、どちらかが先に旅立たなければならない運命。
人間いつかは死を迎えるのだから、愛する人を残して先に逝かなければならない人がいれば、愛する人をっ見送り残されてしまう人もいる。
すぐ近くに1人息子がいて、可愛い孫娘がいるにも拘らず、拒絶するように距離を置いてしまうアーサー。
アーサーの不器用さが愛らしくもあり可哀想でもあり・・・・

実はアーサーと似たり寄ったりの不器用さがある、エリザベス。
そんなこと、わざわざアンタに言われなくても本人が一番良く分かっている。 というような事を“人生の先輩世代”のアーサーに言ってしまうところは、まだまだヒヨッコ。
少々お節介でもあるし。
同世代の異性と上手く付き合えないようだが、なんとなく分かるような気がしたよ。

シニア世代の合唱団だと、童謡や民謡やクラシカルなスタンダードナンバーを想像するが、彼らは明るく陽気にポップな曲やロックな曲を歌っている。
日本人の我々にも馴染みがある曲も多かった。
哀しい出来事とのギャップに、“それが日常”であり、“それでも人生は続く”なのだと思わずにはいられない。

哀生龍にとってはおしどり夫婦の見本のような両親の事や、自分の老後の事を思い浮かべながら見てしまったせいで、いつもならどうってこともないシーンやセリフに、何度もウルッと来そうになった。
哀生龍にしては非常に珍しい事だ。
哀しくて泣けてくるような作品じゃなくて、愛おしさと幸福感と不器用さに笑顔になりながらも泣けてくるような作品、と言えばいいかな?

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posted by 哀生龍 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月03日

ハングオーバー!!! 最後の反省会

The Hangover Part III

公開中なので控えめに。

狼軍団(ウルフパック)の問題児。 40歳を過ぎていまだ実家暮らしで親の脛を齧っているアラン(ザック・ガリフィナキス)。
彼が愛してやまなかった父シド(ジェフリー・タンバー)が急死した後、義理の兄で狼軍団の仲間ダグ(ジャスティン・バーサー)らアランの身近な人々は、半年も薬を飲んでいない彼をリハビリ施設に入れる事を決断した。
何とかアランを丸め込み、ダグ、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)の狼軍団4人でアリゾナの施設へと出発した。
ところが突然後続車に追突され、幅寄せされ・・・・
彼らの車を襲ったのは、ギャングの大物マーシャル(ジョン・グッドマン)だった。
ダグを人質に取ったマーシャルは、中国人マフィアのチャウ(ケン・チョン)を探し出し、彼が奪った金塊を取り戻せ、と3人に命じる。
何故自分たちが? と首を捻る狼軍団だったが、実は、アランはチャウのメル友だったのだ。
偶然にもそんなタイミングで、タイの刑務所を脱獄したチャウからアランにメールが届いた。
アラン1人と会うつもりで姿を見せたチャウだったが、フィルとステュもいる事に気付くと、突然逃走。
彼らは金輪際足を踏み入れたくなかったラスベガスで、命がけの大捕り物
何とか捕獲すると、チャウは渋々金塊の隠し場所を明かした。
自分の屋敷の壁に隠したが、刑務所に入っている間にその屋敷は金持ちの別荘になってしまったと言うのだ。
凶暴そうな2匹の番犬としっかりしたセキュリティシステムを掻い潜り、一般人の彼らはマフィアのチャウと共に屋敷に潜入した。
ところが・・・

ハングオーバーの3作目。
でも「パート3」だから、3作目というよりも3部作のラストという意味合いが強いのかな?
ところが、二日酔いの朝から始まり失くした記憶を辿って・・・という前の2作とは全く違う展開
冒頭から、チャウが顔を見せるまでは別の作品を間違えて見てるんじゃないかと思ってしまうほど、全く印象が違っている。
ところが、チャウの顔を見てホッとした(?)後は、お約束無視の流れに違和感を覚える事もなく、チャウとアランに美味しい所を全部持ってかれようと、狼軍団が幾分大人しくなっていようと、ニマニマしながら楽しめてしまった。
意味の無い場か騒ぎが減った分、パワー男子たように感じる部分も確かにあるが、逆にストーリーが分かりやすくて脱力しながらまったり見ていられて良かったよ。

今回のヒロインは、質屋の看板娘キャシー(メリッサ・マッカーシー)。
ビリー・ジョエルが取り持つ恋?
そして、ステュの元妻ジェイド(ジェザー・グラハム)と大きくなった息子君。
この息子君とアランの交流も見ものだ(笑)

今回もほとんどスクリーンには現れないダグ。
そして、非常に真面目なのに1番とんでもない事になるステュ。
いい加減なのに男前な事をやってくれたりするフィル。
ぶれないアレンとチャウ。
彼らと監督とこの作品のファンが内輪受けしているようなノリの作品だから、こんな感じ(どんな感じ?)でいいんだよね。

で、今回は“ハングオーバー”は無し? と思っていたら、やっぱりありました!
恐ろしい“飲み過ぎた翌朝”(爆)
一晩でこんなになるなんて、凄腕?

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posted by 哀生龍 at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする