2013年09月30日

クロニクル

Chronicle

公開中なので控えめに。

暴力的な父(マイケル・ケリー)と病気で寝たきりの母(ボー・ピーターセン)と暮らす、内向的な高校3年のアンドリュー(デイン・デハーン)は、人と壁を作りがちな性格が災いしてか、友達と言えるのは、同じ高校に通う同学年のいとこマット(アレックス・ラッセル)ぐらい。
最近は中古のビデオカメラで自分の生活の一部始終を撮影する事が、唯一の楽しみ。
ある日、マットに誘われて顔を出したパーティで、学校で人気者のスティーヴ(マイケル・B・ジョーダン)から凄いものを見つけたから撮影してくれと強引に頼まれた。
マットとスティーヴが見つけたのは、地面に開いた深い穴
3人で奥まで行ってみると・・・
それがきっかけで、3人は殊能力が使えるようになった。
いわゆるサイコキネシスだ。
最初はおもちゃを動かすのもなかなか上手く行かなかったが、毎日のように3人はつるんで能力を鍛え、
その内スカート捲りや車の位置をずらすことも出来るようになり、アンドリューの退屈だった生活は一変。
特にアンドリューはコントロールが上手く、カメラを中に浮かして撮影することも。
だがある日、煽って来た車に軽い気持ちで力を使い、危うく殺してしまうような事故を起こしてしまった。
インテリで真面目なマットは、力の使い方にルールを設けた。
しかし、アンドリューはそれに不満を持った。
終いには空も飛べるようになった彼ら。
相変わらずアンドリューには2人以外に友達も恋人もいないことから、スティーヴはアンドチューを学校のタレント・ショーに出演させた。
一躍人気者になったアンドリューだったが・・・
力を思う存分使えない不満、家庭の不満、女の子と思うように行かないことへの不満、そして特殊能力があっても人生を思い通りに出来ない不満が重なって、アンドリューはとうとう暴走してしまった。

「欲望のバージニア」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」「リンカーン」で印象的なキャラを演じたデイン・デハーンが、これらの作品にに出る前の作品。
全部2012年の作品だが、この年にもう一作、出演作が公開になっている。
凄いな!

3人の高校生は、演じている俳優の見た目の印象通りのキャラクター。
全くタイプの違う3人は共通の体験とその体験で得た力で結ばれ、特別な関係と特別な世界を築いていく。
しかし、元々繊細で内向的で人付き合いが苦手なアンドリューは、感情のままにその力を使ってしまい・・・
そうなる事は分かり切っていたから、見ていて痛々しかった
が、それが心地良くも感じられた。
3人の演技も上手いし、作品の空気感も良かったし、特殊能力の映像表現にわざとらしい特殊効果が感じられなくて自然に見えたから、この痛々しさに苛立つことなく世界に浸れたんだと思う。

特殊能力があるからといって、正義のため人助けのために使わなくちゃいけないという決まりは無い。
感受性豊かな多感な年頃の高校生が、自分のため、自分の欲望を満たすために使ったとしても、責められはしない。
しかし、周りの人や器物に対する破壊行為がエスカレートして行ったら・・・

個人的な趣味で言えば、ある結末を迎える直前の、それを予感させる所で映画が終わっていたら・・・と思う。
アメリカ映画で有り勝ちな、結末まで描いた上に後日談までくっついているような映画の終わらせ方は、“蛇足だ”と感じることが多いんだよね。
この映画も、青春の繊細で痛々しさを上手く描き出していたからこそ、もう少し手前で、不安を煽りつつも期待を持たせるような予感を漂わせて映画を終わらせて欲しかった、と思ってしまったのだ。
もっと余韻に浸りたかったから・・・

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2013年09月27日

彼女はパートタイムトラベラー

Safety Not Guaranteed

シアトルマガジンの会議室では、ブリジット(メアリー・リン・ライスカブ)が部下たちに何かいいネタはないかとせっついていた。
ジェフ(ジェイク・ジョンソン)の案が採用され、インターンのダリアス(オーブリー・プラザ)とアーナウ(カラン・ソーニ)が手伝うことに。
そのネタとは、新聞広告で過去へのタイムトラベルの同行者を求めた人物を見つけて取材する、というものだった。
新聞社は広告主の個人情報を明かしてはくれなかったが、応募者の連絡先として私書箱が書かれていたことから、まずはその海辺の街に行く事に。
ついに1人の男(マーク・デュプラス)が、その私書箱を確認しに来た。
すぐさまダリアスは彼の車を追い、勤務先とケネス・キャロウェイという名である事を突き止めることが出来た。
まずはジェフが1人で会いに行った。
「過去への旅の同行者を求む」
*ジョークではない。
*報酬は戻ってから支給。
*武器を持参すること。
*安全は保障しない。

そんな広告の内容など髪の毛ほども信じていないジェフは、顔にも態度にもそれが出てしまっていた。
本気じゃないただの冷やかしとすぐに見抜かれて、ジェフはケネスに追い払われた。
次はダリアスが行く事に。
女の方がいいだろうというのが、ジェフの言い分。
だが女の色気とは正反対のアプローチで、ダリアスはケネスの関心を惹く事に成功した。
正体不明の何者かに狙われているらしく、ケネスはとても慎重だったが、話を聞くことができた。
目的はまだ明かしてくれなかったが、2001年に戻る予定だという。
ダリアスを同行者にする事に決めたケネスは、早速基礎訓練を開始。
筋力トレーニングに山道をランニングしたり腕立て伏せをしたり、射撃の腕を鍛えたり格闘技をやったり。
その一方で、タイムマシンの材料・部品の調達も。
調達というと聞こえはいいが・・・
そんな時間を過ごす間に、互いの好感度はアップし、信頼感も増していった。
一方、インターンの面倒を見、手本を示すはずのジェフはと言うと、近くに住む元カノのリズ(ジェニカ・バージェレ)の元へ・・・
もちろん取材対象はケネスだけでなく、ケネスの恋人だった女性ベリング(クリステン・ベル)にも話を聞いた。
ついにタイムトラベルを決行する日が来るという時に、政府の人間がスパイ容疑でケネスを捕まえに来た。
ケネスは本当にタイムトラベルが出来るのか?
それとも、ただのイカレたスパイなのか?

半人前のインターンと仕事は遊び半分の大人という組み合わせで、“両面からアプローチ”して見せているところが面白かった。
普通の大人なら、胡散臭い広告を鵜呑みにして信じるはずが無い。
広告主が大真面目だなんて、到底信じていない。
たとえ信じていなくても、取り入るために話を合わせるのは、小ざかしくはあったが、良くやる手だろう。
インターンじゃなくて若手新人社員だったら“仕事だから渋々”となっていただろうが、社員に比べればリスクを背負っていないし責任も負わされていないインターンだから、自分の興味本位で突き進むことも可能だった。
ましてや、上司のジェフが、仕事での出張をバカンスと言うぐらいの大人ならば・・・

社交性や協調性に少々難があり、愛想も無いダリアス。
生物学と生命科学を専攻し、インターンのあと最終的には博士号を取得する予定のアーナウ。
ジェフは何でこの二人を手伝いに選んだんだろう?
ダリアスは思いのほかいい働きをしたが、アーナウの方は反応が鈍いというかどこかずれているというか・・・
いや、彼も彼なりに見せ場はあったけどね。

全体的には面白かったのだが、時々その緩さとか歯痒さとかジェフのいい加減さに、イラッと来ることもあったな( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



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2013年09月26日

ヒトラーコード39

Glorious 39
ブラック・レコード~禁じられた記録~


1939年、夏。 イギリス。
有力者である議員のアレクサンダー(ビル・ナイ)には、3人の子供、養女のアン(ロモーラ・ガライ)、息子ラルフ(エディ・レッドメイン)、娘セリア(ジュニー・テンプル)がいて、子供たちは分け隔てなく育てられた。
その屋敷には、アレクサンダーの古い原稿や書類が仕舞われている、入ってはいけないと言われている物置があった。
偶然そこでアンはレコードを見つけた。
家族に見せ、“フォックス・トロット”と言うタイトルだったためダンス音楽だと思ってかけてみると、会議の記録のようだった。
アレクサンダーは、内務省勤務のバルコム(ジェレミー・ノーサム)が「政府で管理出来ない物を預かってくれ」と言っていた物だろうと、不思議に思うアンに答えた。
それから2週間後。
女優として撮影現場にいたアンに、恋人で外務省に勤めるラルフの同僚でもあるローレンスから電話が入った。
共通の友人、若手議員のヘクターが自殺したらしい。 と。
ヘクターは、イギリスの現政権がヒトラーに歩み寄っていると非難する一方で、チャーチル支持を明言していた。
ローレンスはヘクターの両親に会いにスコットランドに行くと言い、アレクサンダーは、怪しいものを預かりたくないからバルコムに持ち込んだ荷物を引き取ってもらうことにする、と言った。
しかし、アンは2枚のレコードを密かに手元に残した。
所々聞いてみると、1枚には会議の記録、もう1枚にはヘクターが誰かと言い争う声が。
アンは年配の俳優ギルバート(ヒュー・ボネヴィル)にレコードを渡し、誰が何の話をしているか聞いてもらった。
結果を教えてもらう前に、ギルバートまでが・・・
そんな時、ついにヒトラー率いるドイツとの戦争が始まり、アレクサンダーは資金調達のためにアメリカに行く事になった。
アンは父に頼まれ叔母のエリザベス(ジュリー・クリスティ)の屋敷に行き、彼女の傍にいてあげる事に。
そこでもう1度レコードを自分で聞き直したアンは、信じられない人物の声が入っている事に気付いた。
慌ててロンドンに行こうとして、アンは途中の検問で拘束されてしまう。
やっと父やローレンスに、レコードのことやあの声の人の事を相談できると思ったのだが・・・・

戦争物のようで、結構スリリングなサスペンスに仕上がっていた。
サイコ・ホラーのような雰囲気もあって、不安感を誘う演出もチラホラ。
少々テンポが遅いと感じる部分もあったが、誰を信じていいのか、誰が敵なのか、そう簡単に見分けられなかったため、最後まで楽しむことが出来た。
表情や態度に何処となく怪しげなところがあって敵にも見方にも見えるようなキャラばかりで、みんなを疑いながら見てしまった(笑)
ビル・ナイが目当てだったのだが、どのキャストもキャラにあっていて面白味が出ていた。

アメリカ映画じゃこの雰囲気は出ないだろうなぁ・・・

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2013年09月25日

ジャッジ・ドレッド

Dredd

核戦争で荒廃したアメリカには、8億人が暮らしている汚染地帯“メガシティ #1”がある。
治安が崩壊した街で秩序を守るために戦っているのは、陪審であり、執行人であり、判事でもある裁判所の人々
ドレッド(カール・アーバン)も、そんなジャッジの1人。
ある日ドレッドは上官からの指示で、ジャッジ候補のアンダーソン(オリヴィア・サールビー)を、一日だけ任務に同行させる事になった。
ジャッジとしての適性には問題があるが、特別な能力を持つ強力なミュータントであることから、最後のチャンスとしてドレッドが卒業試験代わりに実地で適性を見るのだ。
早速事件が起きた。
“ママ”(レナ・ヘディ)の組織が支配している“ピーチツリー・ビル”で、別組織の売人3人が見せしめに殺されたのだ。
死体を見たアンダーソンの状況判断は、まずまず。
殺された3人は、最近問題になっているドラッグ“スローモー”を吸わされていたようだ。
彼らが住んでいた39階へ。
非常に治安が悪く危険なビルだったが、特殊能力を使うためにアンダーソンはヘルメットを被っていない。
すぐに能力は活かされた。
39階で逮捕した中に、3人を殺したケイ(ウッド・ハリス)が含まれている事に気付いたのだ。
そして、監視カメラを通して、ママも手下が捕まった事を知った。
すぐさま、システムの点検と称してビルを閉鎖
住人たちには、「ジャッジを抹殺するまで封鎖する。部屋から出ず、匿うな」と通告。
ドレッドらは本部への連絡も妨害され、1人+半人前だけで組織の連中に立ち向かい、窮地をしのぐことになった。
更には、逮捕した容疑者ケイを連れて行かなければならない。
“ママ”はケイがジャッジに“あの事”を白状させられるのを阻止するために、手段を選ばなかった

スタローン版も昔に見たはずなのだが、ほとんど記憶に残っていなかったから、特に比較することなく見ることが出来た。
カール・アーバンは1度も素顔を見せず、ずっとヘルメットを被ったまま。
いつもより低く作った声で、ヘルメットから見える口はいつもへの字。
無精髭は無骨さを演出したかったのかもしれないが、残念ながらワイルドには見えなかったなぁ・・・
本当に文字通り“無精”な印象に見えて、清廉潔白なジャッジから程遠い見た目に仕上がっていた(苦笑)
コスチュームは、スタローン版がイギリスのコミックのコスチュームに近かったのに対して、より機能性を重視した特別機動隊風なデザインになっていた。

“スローモー”というドラッグを使うと、全てがスローモーションになったように感じる。
スローモーションな幻覚を視覚的に見せる演出があったのだが、これが結構まどろっこしくてね。
それが何度も出てきたから・・・・ ( ̄へ ̄|||) ウーム

ストーリーはともかくとして(苦笑)
ドレッドとアンダーソンの関係が良かった。
試験に受からなければジャッジになれないアンダーソンは、やる気はあっても適性に問題がある。
それを上司から説明された時、ドレッドは彼女はジャッジにふさわしくないと考えた。
が、試験代わりに同行させるとなったら、先入観に縛られること無く、きちんと面倒見ていた。
先入観に左右されるようじゃ、ジャッジにはなれないだろうけどね。
彼女の方も、合格を焦って自分を良く見せようとする事も無く、出来る限り冷静に正しい判断を下そう・足手まといにならないようにしようと頑張っていた。
そんな2人の関係は師弟関係とも違うし、相棒と呼ぶには彼女はまだまだ力不足。
試験官と受験者の関係ではあるが、現場じゃそんなことは言っていられない。
ドレッドはアンダーソンを「ルーキー」と呼んでいるのだが、「相棒」と呼ぶ時が!!



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2013年09月24日

エリジウム

Elysium

公開中なので控えめに。

2154年、荒廃した地球、LA。
孤児院育ちのマックス(マット・デイモン)は、大企業のアーマダイン社の工場で働いていた。
しかし、犯罪歴のあるマックスは警備ロボットから手荒い仕打ちを受け、保護観察所ではボロい窓口ロボットに素っ気無い対応をされる。
その上、職場では横暴な工場長が・・・
仕事中の事故で最大量の照射線を浴び、余命5日となったマックス。
死ぬまで体の機能を保つ5日分の薬を与えられただけで馘となったマックスは、生き長らえるために上空400kmに浮かぶスペースコロニー“エリジウム”行きのチケットを手に入れる事に。
理想郷に暮らすのは住人として登録された超富裕層のみで、そこにはどんな病気も怪我もあっと言う間に治す医療ポッドがあった。
友人でありかつての強盗仲間でもあるフリオ(ディエゴ・ルナ)に付き添われて、エリジウム行きのチケットと偽IDを売ってくれる闇商人スパイダー(ワグネル・モウラ)に会ったマックスは、今は金が無いが代わりに何でもして返すと言って頼み込む。
そこでスパイダーが持ちかけたのは、エリジウムの住人であり地球で商売している金持ちの頭の中のデータを盗むというもの。
超富裕層の財産を奪おうというのだ。
承諾したマックスは、戦闘用強化外骨格“エクソ・スーツ”を直接体に装着し、憎いアーマダイン社のカーライル社長(ウィリアム・フィクトナー)を襲撃。
フリオやスパイダーの仲間を失ったものの、何とかデータを自分の頭にダウンロードしたマックスだったが、彼自身も怪我を負って病院へ。
その病院で働く看護師のフレイ(アリス・ブラガ)は、同じ施設で育ったマックスの幼馴染
彼女に助けを求めたマックスは、フレイの抱える事情を知ることとなった。
カーライルの頭の中には、予定外の物も入っていた。
地球からの侵入者を完全排除しエリジウムの治安を守りたいデラコート防衛長官(ジョディ・フォスター)は、穏健派のパテル(ファラン・タヒール)に代わって自らが総裁の座につくため、エリジウムを建造したカーライルとある密約を交わしていたのだ。
スパイダーはそれを知ると、もっと大胆な内容に計画に変更する。
だが、彼らの前に立ちはだかるのはデラコート直属の地球人エージェント、凶悪で残忍なクルーガー(シャールト・コプリー)だった。

“○○監督”だから見てみようとは滅多にならないのだが、「第9地区」のニール・ブロンカンプ監督・脚本の長編2作目だから、今度はどんな作品なのかなと気になって見る事にした。
主役がマット・デイモンということも大きな理由だけどね。
今回も風刺・皮肉・批判たっぷりで、今回の方が「第9地区」よりもストレートで明白だったような気がする。
ストーリー展開も嫌いじゃないし、スピーディーなのも良かった。
が、ちょっと好みと外れていたのか、乗り切れない部分もあった。

と言いつつ・・・
登場人物にはかなりハマった。
キャラとキャストとの相性も良くて、もっとその人物の事を見てみたいと思ったキャラが何人も。
マックスとフリオとスパイダーとクルーガー、この4人に特にハマった哀生龍である。
マット・デイモンの派手さが無くて垢抜けない中坊のような雰囲気が合う、頭が切れないわけではなくが要領が悪く、真正面からぶつかっていくようなマックス。
ディエゴ・ルナの気弱そうな不安げな笑顔が似合っていた、お下げ髪も可愛い弟分のフリオ。
ウィリアム・フィクナーの怪しく裏がありそうな表情がピッタリの、才能はありながら小物だったカーライル。
ジョディ・フォスターの切れ者らしい凛々しさが効いていた、冷酷な野心家のデラコート。
まだどんな飛び道具を隠し持っているのか分からないシャープト・コピリーが演じるクルーガーは、もっと不快に感じるぐらい汚らしく野蛮でも良かったかな?
でも、嬉々として攻撃してくる様子は、悪い奴ではあるが見ていて楽しかった。
ワグネル・モウラの事は今回初めて知ったのだが、彼の容姿や雰囲気もスパイダーというキャラが気に入った理由の1つ。

SFやファンタジーだと、“明らかな”CG等の特殊効果の映像があっても、あまり意識しないように自分の中でキャンセルしていることも多い。
しかし出来ることなら、自然に作品全体の中に馴染んでくれている方が良い。
その点この作品は、どの部分がリアルでどの部分が特殊効果による偽の映像なのかをほとんど意識せずに見ていられた。
分野によって進歩・進化の度合いがバラバラなところにも、リアルさを感じた。
非常に進んだ分野と、後回しになって全く進んでいない分野。
必要に迫られて進歩した分野と、特に進歩しなくても事足りるからそのままの分野。
全てが一律に近未来的じゃなくていいんだよね。
公共サービスの窓口ロボットの古めかしさ(笑)
今とほとんど変わらない工場ラインの手動部分
もし、医療ポッドが地球にあり、地球人の無料利用が認められていたらどうなっていたろう?
更なる人口増加に見舞われるだけ?
即死さえしなければすぐに治るから、ますます暴力的な事件が起きる?

エリジウムは、ギリシャ神話に出てくるエリュシオンに由来する名前だろう。
理想郷とか至上の楽園とかって意味で使われるが、本来は“死後”の楽園。
英雄や善人の魂が暮らすことが出来る場所。
ほぼ不死となった人にとっては、生きている世界も死後の世界も変わりない?

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2013年09月20日

クリーンスキン ~許されざる敵~

Cleanskin

シークレットサービスのユアン(ショーン・ビーン)は、任務に失敗した。
警護していたハリー(サム・ダグラス)を殺されてしまった上に、爆弾まで奪われてしまったのだ。
その爆弾が、無差別自爆テロに使われてしまう。
南ロンドンのレストランが爆破され、そこで開かれていた“2004年委員会”に出席していた、中東でエネルギー利権を有し、イラク戦争を支持する組織に名を連ねていた下院議員3人も犠牲となった。
ユアンは上司シャーロット(シャーロット・ランプリング)から、黒幕を見つけ出して、これ以上の計画を阻止するように命じられる。
それも、選挙前に解決しなければならない。
シャーロットが新しい相棒として寄越した若いマーク(トム・バーク)と共に、捜査を開始。
まずは、ハリーがその日ホテルの部屋に呼んだ娼婦を締め上げた。
彼女の口から出たのは、ポールという名前。
アラブ系の男で、もう1人仲間がいたらしい。
だが、ポールの生け捕りに失敗。
もう1人の仲間アッシュ(アビン・ガレヤ)は、6年ほど前の大学生の頃、ケイト(タペンス・ミドルトン)と付き合っていた頃に、ナビル(ピーター・ポリカープー)からイスラム教徒の集会に誘われた。
それがアッシュにとっての転機だった。
ポールの携帯が使われたという情報を得たマークは、ユアンに伝え、2人は発信のあった場所へ。
裏切り者を見つけ出したユアンは、裏で糸を引く人物に辿り着けるのか?

イギリス映画ならではの渋めの作品。
ショーン・ビーンとシャーロット・ランプリングという組み合わせが、なかなかのインパクト!
いきなり任務に失敗し、女上司やボスに怒られるという、ショーン・ビーンらしい役回りから始まり、任務のためなら綺麗事や正義だけじゃやってられないとでも言うように、なかなか荒っぽい一面も見せてくれるユアン。
駄目キャラと渋キャラ、両方見られて美味しかった!
ショーン・ビーンがユアンという名前のキャラを演じている、という事にもにやけてしまったんだよね(笑)

そして、普通の大学生だったアッシュが、自爆テロを納得させられて・・・
という経緯が、結構リアルに感じられた。
狂信者だったわけでもない将来有望な青年が、何故テロリストに?
その疑問に対する、1つの答えかな?

クリーンスキンってどんな意味なのか気になって、ネット辞書で調べてみたら、「焼印の無い動物」 ⇒ 「前科(犯罪歴)の無い人」 という意味だった。
なるほど・・・



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2013年09月19日

ゲット・ラッキー

Get Lucky

ロンドンに戻って来たラッキー(ルーク・トレッダウェイ)は、兄ラファエル(T・J・ラミニ)や昔馴染みのジョージ(リッチー・キャンベル)そしてカービー(アリ・クック)と再会。
早速カービーに頼まれ、翌日にはドライバーの仕事をした。
カービーが狙ったのは、地元を牛耳っているジギッチ(ジェームズ・コスモ)の金庫。
逃げ切れずに、ジギッチの部下セバスチャン(クレイグ・フェアブラス)とクレーマー(テリー・ストーン)に捕まってしまった。
20万ポンドを返さなくてはならなくなったラッキーは、ラファエルに相談。
すると、巻き込みたくなかったが、と前置きして、ラファエルはある大きな計画を明かした。
ボスである叔父ジギッチを見返してやりたいと考えているニコ(マレク・ラヴェツ)と、その相棒イーライ(ジェイソン・メイザ)と手を組み、死者を出さずにカジノを襲撃しようとしていたのだ。
逃走車のドライバーはもちろんラッキー。
ロンドンで目立たない車“ブラック・キャブ”を用意し、ジョージが整備してくれていたのだが、そのジョージが姿を消した。
予定を一部変更して4人で計画を決行し、死者を出したものの金庫の中身は手に入れた。
だが、それでラファエルの計画が終わったわけではなかった

心地良いイギリス訛。
派手さは無いが、時々流れる地味ながらスタイリッシュな雰囲気。
兄弟の過去と兄弟の関係。 精神的な繋がり。
頼れる部下セバスチャンと、余計な火種となってばかりのクレーマー。
将来は大物になるかもしれないニコと、一生小物のままであろうイーライ。
ラッキーが恋したブリジット(エミリー・アタック)と、ラファエルが愛しつつも利用していたアナベラ(レベッカ・フェルディナンド)。

小さくまとまってしまっているし90分無い作品だから、迫力とか盛り上がりには欠けているが、でもこの雰囲気は好きだな。
それぞれの思惑が交錯し、計画が入り乱れたり破綻したり・・・
ラストもいい所で切られていて、“ラッキー”って感じ?



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2013年09月18日

怪盗グルーのミニオン危機一発

Despicable Me 2

公開中(これから公開)なので控えめに。

かつては月をも盗んだ怪盗グルーだったが、今は孤児三姉妹マーゴ、イディス、アグネスの良きパパとしてまっとうな仕事をしていた。
相棒のネファリア博士とミニオン軍団と共に、ジャムやゼリーを作っている。
そんなグルーの経歴を見込んで、反悪党同盟の幹部サイラスはある任務を依頼した。
極秘研究所から盗まれたPX41という突然変異を引き起こす薬を探し出し、犯人を捕まえてもらいたいというのだ。
同じ頃、ネファリア博士は悪党時代を懐かしみ、転職を決意。
グルーの下を去っていった。
捜査官のルーシーと共にショッピングモールのお菓子の店の出店者を装い、薬があると思われるいくつかの店をスパイするグルーは、早速メキシコ料理店を営むエドアルドに注目。
死んだと思われている伝説の怪盗エル・マッチョに違いない。
だが薬の反応があったのは、フロイドの店。
いや、でも、エドアルドが怪しい。 そうとしか思えないグルー。
ところが、エドアルドのませた息子アントニオに、マーゴが・・・・
そして、いつの間にか多くのミニオンが姿を消してしまっていた。
薬を盗んだのはいったい・・・
ミニオンが消えた理由は?
そして、ミニオンに似て非なる紫色をした生物の正体は?

声の出演
グルー:スティーヴ・カレル/笑福亭鶴瓶
マーゴ:ミランダ・コスグローヴ/須藤祐実
イディス:デイナ・ゲイアー/矢島晶子
アグネス:エルシー・フィッシャー/芦田愛菜
ルーシー:クリステン・ウィグ/中島美嘉
ネファリオ博士:ラッセル・ブランド/伊井篤史
エドアルド/アル・マッチョ:ベンジャミン・ブラット/中井貴一
アントニオ:モイセス・アリアス/宮野真守
フロイド:ケン・チョン/山寺宏一
サイラス:スティーヴ・クーガン/坂口芳貞

もう少し、ミニオンの出番が多ければ良かったのになぁ・・・・
タイトルにも“ミニオン危機一髪”とついているから、もっと出番が多いと期待してしまったのだ。
いや、もちろん充分に出番はあったし、キュートな所も沢山見られて楽しかったよ!
プログラムに書かれているだけでも、デイブ、ケビン、フィル、ティム、トム、カール、ジェリー、スチュアートと、個体の識別がちゃんとされているしね。
1回見ただけじゃ見分けられないけど(^^ゞ

ルーシーは、最初の内はウザったくてウザったくて嫌だったんだが、最後の頃には見慣れていた。
グルーのロマンスと、マーゴのロマンス、二本立て(笑)
孤児三姉妹は、年々“おませさん”になっていくことだろうから、振り回される“パパ”グルーの奮闘振りが見てみたいね。

ストーリーは、大人にとってはもうひと捻り欲しいところだが、子供向けの作品としたらこの位でいいんだろうな。
ネーミングで笑いを取ったり、ちょっとしたやり取りで笑いを取ったり、子供にも分かりやすい演出は気軽に楽しむには丁度良かったし。

後はやっぱり、ミニオンの出番がもう少し多かったら・・・ (まだ言ってる 苦笑)

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2013年09月17日

ウルヴァリン:SAMURAI

The Wolverine

公開中なので控えめに。

カナダの山奥に独り隠れ住んでいるローガン(ヒュー・ジャックマン)の前に、日本人の女ユキオ(福島リラ)が現れた。
かつてローガンが命を救った日本人の矢志田(ハル・ヤマノウチ)が、死ぬ前にどうしても会いたがっているというのだ。
渋々日本に同行したローガンは、大物実業家となっていた矢志田の大邸宅に案内され、病床に伏せる矢志田と再会した。
ローガンが不死身の肉体を持つことを知る矢志田は、ローガンが不老不死に苦しんでいることも知っていた。
矢志田はその能力を別の人間に移す方法を見出したといい、ローガンに“普通の人生”を与えてやろうと申し出る。
思いもしなかった話に動揺するローガンだったが・・・・
その晩、矢志田は急死。
矢志田が息子シンゲン(真田広之)ではなく、孫娘のマリコ(TAO)を後継者に指名していたため、邸内はざわついていた。
更には、その葬儀に謎の武装集団が。
マリコの幼馴染ハラダ(ウィル・ユン・リー)率いる忍者軍団がシンゲンやマリコを守るが、ローガンも加勢。
ところが何発も銃弾を受けたローガンは、怪我を負ってもヒーリング・ファクターによりすぐに回復するはずの体が、弾を体外に排出することも出来ずに大きなダメージを負ってしまった。
動揺し困惑するものの、マリコを守るため、別荘に隠れた彼女の傍に付き添った
その地は、かつて敵兵だった矢志田を命がけで守った場所でもあった。
いつしか恋が芽生えた2人だったが、ミュータント能力が衰えたローガンは、彼女を守りきれず、追っ手に奪われてしまう。
敵は何者なのか?
何故、ローガンは衰弱してしまったのか?
このまま彼は、死んでしまうのだろうか?

その他のキー・パーソンは、マリコの婚約者だった法務大臣の森ノブロー(ブライアン・ティー)、矢志田が見つけてきた化学者で、実はミュータントのヴァイパー(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)、夢の中に出てくるウルヴァリンの恋人シーン(ファムケ・ヤンセン)、シルヴァー・サムライ、そして最後の最後に登場する大御所2人。

冒頭のカナダのバーでルール違反のハンターとひと悶着起こすシーンが、最初のX-MENを思い起こさせた。
正直、あの頃のウルヴァリンの方が好きだ。
X-MENシリーズにしろスピンオフにしろ、ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンの作り込みがどんどん過剰になってきていて、ストイックなイメージが強くなり過ぎてきたように感じるんだよね。
哀生龍がウルヴァリンのファンになったのは、90年代に放映されたアニメとコミックからだから、“ずんぐりむっくりのやんちゃなオッサン”が哀生龍の中での彼のイメージ。
粗野で粗暴で柄は悪いが心優しい所がある、頼れるオッチャン。
一作目のX-MENを見たとき、すらっと背が高くスマートなヒュー・ジャックマンは体形的にかなりかけ離れてはいたが、それでも表情や笑顔にやんちゃな所が見て取れて結構あっていると思った。
それが、どんどん笑顔を見せなくなり、どんどん体が絞られ、哀生龍の中の“ウルヴァリン”とは別物の“ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン”になっていってしまった。
正直、哀しく感じる時もあるし、ウルヴァリンを映画で見たいという気持ちも弱くなってきてる。

今回は、ウルヴァリン関係のエピソードの中では良く知られている“日本でのエピソード”の映画化だから、楽しみだった。
と同時に、どんな風に日本が描かれるのか、ウルヴァリン自身がどんな風に描かれるのか、不安も大きかった。
日本語のセリフと英語のセリフが入り乱れ、日本人役は基本的に両方を喋っていた。
どうしても、“セリフを喋ってます”と感じてしまうからただでさせ日本語のセリフは好きじゃないのに、下手な人や日本人じゃない人も日本人役を演じているから・・・・
真田さんがビシッと締めてくれて良かった(苦笑)

今回は、ウルヴァリンに関わるエピソードの映画化ではあるが、”ウルヴァリン”の映画というより“ローガン”の映画という印象が強かったな。

ところで、たとえ客人が山から出てきたばかりで垢だらけだったとしても、日本人は客人をデッキブラシでごしごし洗うようなことはしない。
それだけは、誤解の無いように言っておきたいと思う(笑)

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2013年09月13日

スーサイド・ショップ

Le magasin des suicides
The Suicide Shop


公開中なので控えめに。

公共の場での自殺には違反切符を切られる、その絶望に覆われた街で、確実な死を望む人々に手を差し伸べるのはトゥヴァシュ一家が営む老舗の自殺用品専門店
店主ミシマ(声:ベルナール・アラヌ)、妻ルクレス(声:イザベル・スパド)、長男ヴァンサン(声:ロラン・ジャンドロン)、長女マリリン(イザベル・ジアニ)は超ネガティヴ思考ながら、ミシマとルクレスの接客は丁寧で愛想が良く心配りが行き届いている。
そして品揃え豊富で、どの商品も成功確実の品質。
絶望した人々に無くてはならない店だから、トゥヴァシュ一家は自殺なんかしていられない。
ところが、3人目の子供アラン(声:ケイシー・モッテ・クライン)は生まれた時から、夫婦を悩ませる事に。
トゥヴァシュ一家の子でありながら、いつのニコニコ笑顔を絶やさない。
すくすく育ったアランは、超ポジティヴ思考で明るく元気で、ミフネを困惑させた。
自分の手で息子を殺してやりたい、と思わせるほどに。
そんなアランは、人々が次々と自殺していくことが納得できず、自殺したがることが信じられない。
親に隠れてこっそり商品に手を加えて死なないようにするだけでなく、友達と計画を練って思い切った事をしでかした。

ルコントの名前は良く知っているが、多分、見たことがあるのは「橋の上の娘」だけだと思う。
好んでフランス語の映画は見ないから。
今回見る事にしたのは、予告を見て興味を惹かれたから。
絵本を動画にしたような感じのアニメで、舞台は自殺用のグッズを扱う店? いったいどんな話なんだ?
と。
たまたま3D上映の映画館で見たのだが、XpanDだったのが残念。
重いとかメガネの上にかけにくいといったマイナス点以上に、暗くなってしまうことが最大のマイナス点。
これが実写作品だったらそれほど気にならなかったかもしれないが、絵本のようなアニメの色が褪せたように見えてしまうのは勿体無いのもほどがあるぞ!!

商売熱心でやり手の夫婦。
しかし、長年に亘って自殺用品を売ってきたのに、それを使って自殺する瞬間を目の当たりにしたのは初めてだったのだろうか?
衝撃を受けたミフネは・・・・
ミフネもルクレスも自分の商売の意味を知っていて、それに気付かない振りをしてきただけ。
罪の意識を感じつつ、感じない振りをしてきただけ。
いい感じの痛さがあったよ!

自殺したがる娘。
自分の息子を死に向かわせる父。
ブラックジョーク満載。
更には、ミュージカル仕立てで、不謹慎なほど明るく楽しいシーンがあったり、ちょっとお色気シーンがあったり。
アランの影響でヴァンサンやマリリンが変わっていく様子も、見所の1つ。

面白いが、哀生龍のツボからは外れていた。
あぁここは笑う所だなと頭では分かっても、笑いの衝動は起きない。
ブラックでシニカルなタイプの笑いだから、ニヤリとするだけで良いんだろうけどね。

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2013年09月12日

アップサイドダウン 重力の恋人

Upside Down

公開中なので控えめに。

その双子惑星の間には、“二重引力”が存在していた。
あらゆる物質はそれが生まれた惑星の引力に引っ張られ、反対側の惑星にあってもその惑星の引力の影響は受けない。
また、反対側の惑星の物質“逆物質”に長時間接触していると、その逆物質は発熱し燃え出してしまう。
そして人間は、どちらの惑星で生まれたかによって階層が決まり、両者の交流は法律によって禁じられていた。
唯一、両惑星を繋ぐ建物にある「トランスワールド社」の中では、交流を持つことが出来た。
アダム(ジム・スタージェス)は貧困層が暮らす“下の世界”の住人。
10年前に死んでしまったと思っていた“上の世界”の恋人エデン(キルスティン・ダンスト)が生きている事を知ったアダムは、彼女が働く「トランスワールド社」に、必死の思いで就職した。
ある秘密の成分を配合した全く新しいアンチエイジング・クリームの開発者として日々真面目に働く一方で、頭上にある“上の世界”のオフィスに入り込む準備を進めていた。
ついに準備が整い、親しくなっていた頭上の席で働くボブ(ティモシー・スポール)の名を騙ってエデンに会ったアダムだったが、残念な事に彼女は10年前の事故により記憶を失っていた

物語の主軸は、分かりやすい甘酸っぱさの残る青春ラブコメのようなものだから、これ以上は書かないで置く。
SFファンタジー的な設定部分も、二つの世界が存在すると言うのは、最近ではもう珍しくも無い
貧困層と富裕層の世界、地上と天空の世界とか、地下と地上の世界等々・・・・・
たいていの場合、下に住む人が上の世界に行きたがり、貧困層が富裕層の世界に忍び込みたがる。
アップサイドダウンで面白いと思ったのは、上の世界の住人と下の世界の住人が1つの空間を共有するオフィスがあるってところ。
下の世界の住人を完全隔離していないのが、珍しいと思ったよ。
そして、逆物質。
細かい演出が楽しかったのだが、いくつか見ている時に気になった点が。
アダムとエデンがずっと手を繋いでいたら、やっぱり発火するのかな?
逆物質を食べても平気そうだったが、一定時間が過ぎて消化された後に発火することはないのかな?
なんてことが気になってしまった(笑)

貧困層の世界の仲間同士が協力したり応援したり、と言うことは良くある。
また、富裕層に体制に不満を持つ協力者がいることも良くある。
が、アダムに協力してくれるボブは、ちょっと違う立ち位置。
貧困層を必要以上に敵視する富裕層の人間がいる一方で、富裕層ならではのおっとりとした大らかさで貧困層の人間を受け入れる人がいる。
ボブはそんな感じの人。
正直、彼は裕福な暮らしをしているようにも見えなかったから、上の世界の中ではクラスが下の方なのかも知れないが。
おっとりしているようで、やる時はやる!
頼りになるオッチャンって感じかな?(笑)

にしても・・・・
あそこまで劇的な効果が出る美容クリームなんて、実際は怖くて使えないぞ!
と、化粧品・医薬部外品の仕事に関わっている哀生龍は苦笑いだったのである。
SFファンタジー映画の中の話と分かっていても、仕事柄つい・・(^^ゞ

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2013年09月11日

わたしはロランス

Laurence Anyways

公開中なので控えめに。

90年代のカナダ・モントリオール。
小説家であり高校の国語教師でもあるロランス(メルヴィル・プポー)は、30歳の誕生日に同棲中の恋人フレッド(スザンヌ・クレマン)に重大な告白をした。
僕は女になりたい
ショックを受けて「ゲイなのを隠して付き合っていたの?」となじるフレッドに、ロランスは一生懸命説明する。
ゲイなのではなく、間違って男の体で生まれてしまったのだと。
私が大好きなその体を否定するの? と、更に言い募るフレッド。
私に隠れて私の服を着たんでしょ? 私の下着を身に着けたんでしょ? 正直に言いなさいよ!
ヒステリックにロランスをなじり白状させようとするフレッドには、自分が愛した“ロランスという男”のことも、愛し合った2人も時間も、何もかもがロランス本人に否定され虚構だったかのように思えたのだ。
しかし、心は女性であってもロランスがフレッドを愛していたことや今も変わらず愛していることは嘘ではなく、落ち着きを取り戻したフレッドもまた、やはりロランスを愛していた。
一番の理解者になろう。 自分が彼を支えよう。 フレッドはそう決意する。
ついに女装して出勤したロランスに、教師たちも生徒たちは思いのほか冷静な反応だった。
だが、保護者からの苦情が。
教師は辞める事になったが、女装での生活はその後も続けた。
フレッドから贈られたかつらを被ったり、2人で化粧をしたりして、仲良く一緒に外出もしたし外食もした。
2人が普通に振舞っていても、モントリオールの田舎町では好奇の視線に晒され、好奇心丸出しで不躾な事を聞かれたりする。
それに耐えられなくなったのは、ロランスではなくフレッドだった。
数年後。
2人は別々の人生を送る事になったのだが、互いに相手を忘れられなかった。
今でも愛していた。
ロランスは新しく出した詩集をフレッドに贈り、フレッドはその中にロランスからのメッセージを読み取り、そして・・・

カナダのモントリオールは、地名こそ良く知っているがどんな街なのかはぜんぜん知らず、その片田舎となると全く想像がつかない。
更には、この街の第一言語はフランス語である上、映画の主役がプポーだから、時々カナダではなくフランスのどこかだと錯覚してしまった。

正直、苦手なフランス語だから最初の内はそれが気になって仕方が無かったのだが、次第に気にならなくなっていった。
シーンに合わせて使い分けられていた色んなタイプの音楽がとても心地良く、時には気分を高揚させてくれる。
フレッドの髪色や人々の服、そして街の景色。 その色彩も素晴らしく、時にはアートのようだった。
特に、ロランスの心の避難所となった“ローズ”の皆さんと、その空間と、パーティー!!
パーティーシーンに監督自身も出ていたんだね。
登場人物も、それぞれ奥行きがあって、変に美化されていない所にリアリティが感じられて、とても興味を持って見る事が出来たよ。

90年代のモントリオールは、ゲイ・同性愛者に対する偏見はどうだったのだろう?
教師が女装して学校に現れても、チラッと視線を送るだけで取り立てて騒ぎ立てはしなかったところを見ると、見た目が変わっていることぐらいじゃ動じないような街なのかもしれないなぁ・・・
ただこれが自分自身のこと、自分が愛した人のこととなると、話は別。
告白するまでに30年近くかかったロランス。
彼と両親、特に母(ナタリー・バイ)との関係が興味深い。
どうも、あまり子育てには熱心な方じゃなかったようだが、子供の頃から現れていた息子の本質はちゃんと感じ取っていたようだ。
大人になって独立している息子と母の距離感は、あの程度でも普通の範囲だと哀生龍なんかは思うのだが、現地の人には息子に冷たいとか無関心だとか思われてしまうのだろうか?
告白した時に、泣き喚かれたり大騒ぎされたりするよりは、「あ、そ」と拍子抜けするほどあっさり受け止めてくれた方がマシじゃないかと哀生龍は思うのだが、その感じ方やどちらの方が気が楽かってところは人それぞれだよね。
フレッドも、充分頑張ったし大変だったと思う。
どんなに本人を愛していても、一生2人っきりで部屋に篭って暮らすことは出来ないから、土地柄といった“その他の要素”を無視する事は出来ない。

それに、「本当は、心は女」だというロランスから女である自分を愛していると言われても、フレッドは混乱するばかりだよね。
それは女のロランスとして女のフレッドを愛していると言うこと?
男の身体を持ったレズビアン?
「実は心は女だから男性が好きで、女の貴女とは偽装の恋人だった」と言われた方が、分かりやすかったかもしれないなぁ・・・
いや、フレッドにしてみれば、どちらであっても大差ないのか?

この映画の魅力は、本人の苦悩や苦境を描き出すだけでなく、そんな人と密接に結びついた周りの人々が立たされた状況が同じぐらい丁寧に描き出されている部分。
それに、同じ問題を抱えた人が皆同じ考え方をするわけじゃないし同じ解決方法を選ぶんでもないといった当たり前の事、勝手に他人をカテゴライズして決め付けてしまう癖のある人がついうっかり忘れがちな部分を、分かりやすく見せてくれていた。
当たり前のことだが、ロランスも、フレッドも、ロランスの母も、あの不躾なオバサンも、“ローズ”の皆さんも、ロランスがフレッドに会わせた人も、ロランスを応援していた同僚も、誰もが自分にとっての当たり前の世界を持っているんだよね。
それを他人に押し付けるのか、他人の世界と上手くバランスを取れるのか。
自分と違う世界観を受け入れられるのか、出来ないのか。
好き嫌いや善悪で判断するんじゃなくて、その違いをどう受け止め理解し消化していくのかが肝心なことだし、難しいことなんだよなぁ・・・

確かに座り疲れるぐらい長い映画だった。
でも、見ていて長く感じないほど、飽きることなく中弛みもなく、最後まで集中して見ることが出来た。
丸坊主の普通にスーツが似合う男が、徐々に女性になっていくその時間の流れもとても自然だった。
最初は化粧も下手だったし、立ち居振る舞いも含めて女装もあまり似合っていなかった。
それが、顔も声もそのままなのに女性らしさが増していく。
プポー本人にはオネェ臭さは感じないのだが。

そうそう、いつも思うことだが、やっぱり今回も思った。
プポーってこんな顔だったっけ? と(苦笑)
彼の顔を思い浮かべようとしても、いつも全体のぼんやりとしたイメージしか思い出せないのは、何故?

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2013年09月10日

キャプテンハーロック

SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK

公開中なので控えめに。

広域指名手配S-00999 海賊船アルカディア号を駆る不死の男、キャプテンハーロック(声:小栗旬)。
広く宇宙に散っていた人類が地球への回帰に転じ、居住権を巡るカム・ホーム戦争が勃発。
その当時は英雄だったハーロックは、終戦後政府に叛旗を翻し、海賊となったのだった。
その後の世界を支配しているガイア・サンクションにより地球は不可侵の聖域となり、人類は帰れぬ故郷を遠くに望みながら滅び行く道をゆっくりと進んでいる。
そして今、ガイア・サンクションは、ハーロックの暗殺を総官直属の親衛艦ガイア・フリートの長官イソラ(森川智之)に命じた。
工作員としてアルカディア号に潜入したのは、イソラの実の弟ヤマ(声:三浦春馬)だ。
ヤマがこの死と隣り合わせの危険な任務を自ら志願したのには、訳があった。
彼が引き起こした事故により、イソラと、兄弟の幼馴染でイソラの妻となったナミ(声:坂本真綾)、そしてヤマ自身が被害に遭い、将来を嘱望されていたイソラは車椅子での生活を余儀なくされてしまったのだ。
ヤマにはハーロックの暗殺以外に、もう1つの任務があった。
ガイア・サンクションからハーロックが盗み出した100基の次元振動弾の発見と奪回だ。
すでに98基が設置済みであり、99基目を今から設置する事を知ったヤマは、ハーロックの補佐役である女性乗組員でヤマの面倒を見てくれているケイ(沢城みゆき)と共に、その危険な任務に就いた。
そこでケイから聞かされた、ハーロックの真意
そして、突然のトラブルで死に瀕したヤマを救出に現れた、ハーロック自身。
暗殺の絶好のチャンスと銃を向けるヤマに、ハーロックが言った言葉
ヤマの心に迷いが生じた。
ハーロックが隠していた真実。
ガイア・サンクションが隠していた事実。
全てが明らかになったとき・・・・

哀生龍はかつてTVアニメだった頃にファンになり、サントラも持っているし、当時はカンペンケースなんかも使っていた(歳がばれる 笑)
だから、実写ではなくCGアニメで映画化されるという事を知って楽しみだった。
その反面、アニメよりも実写に近い見た目のCGアニメになること、当時のアニメの時とは声優が代わる・俳優が声を当てること、等に不安もあった。
結果は・・・
異星文明人ニーベルング族最後の生き残りミーメ(声:蒼井優)と、彼女の文明が開発した永久エネルギー“ダークマター”。
彼女たち種族のために尽力したハーロックの唯一無二の親友トチロー。
アルカディア号最古参の副長ヤッタラン(声:古田新太)。
外せないキャラクター、キーワード、セリフ、武器、戦法・・・
そうそう、トリさん(声:福田彩乃)も。
それらを再び見られて嬉しかったし、3Dも見やすく楽しめた!
井上真樹夫の声や水木一郎の歌が聞けないのは残念だが、プロの声優ではなく俳優が声を当てていることへの違和感はほとんど無かったよ。

物語についてはこれ以上詳しいことは書かないが・・・
やっぱりね、ハーロックの物語は男のロマン!
臭いセリフも、アニメならOKだったりする(笑)
“キャプテン”ハーロックと乗組員たちの関係、ヤマ・イソラ・ナミの関係、ハーロックとヤマの関係、ハーロックとトチローの関係・・・
物語そのものよりも、それぞれの関係やその描かれ方に胸が高まる。
大人になって改めて見ても、かつて好きだった世界はやっぱり好きなんだよなぁ~~

かなりリアルなCGアニメのせいで、ヤッタランが太り過ぎたキャイーンの天野君に見えて仕方が無かった(苦笑)

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posted by 哀生龍 at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

マン・オブ・スティール

Man of Steel

公開中なので控えめに。

子供の頃から超人的な能力を発現していたクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)は、その能力を活かして人命救助をしては姿を消し、新たな土地に移り、仕事を転々として正体を隠してきた
子供の頃、その鋭過ぎる感覚に苦しみ、級友を救うために思わずその力を発揮して奇異の目で見られたクラークに、父ジョナサン(ケヴィン・コスナー)は重大な秘密を明かした。
クラークは赤ん坊の頃に、たった独り宇宙船に乗せられて地球外からやって来たのだった。
宇宙のどこかに、お前を別の名で呼ぶ両親がいるはず。 お前には使命があるはずだ。
そう育ての父であるジョナサンは言ったのだった。
しかし、今はまだ正体を明かす時じゃないとクラークが力を使う事を止めたジョナサンを、クラークは目の前で亡くしてしまう。
そして時が流れ、クラークはとうとう自分の出自を知り、両親を知る機会を得た。
現地の雑用係として、氷河に閉じ込められた謎の物体の取材にやってきた記者、『デイリー・プラネット』のロイス・レイン(エイミー・アダムス)の手伝いをしていたクラークは、その謎の物体が宇宙船であり、彼が持っていた“”によって実の父ジョー=エル(ラッセル・クロウ)の映像を呼び起こしたのだ。
乱開発により爆発の危機に瀕した故郷クリプトン星から、科学者であり指導者の一人でもあったジョー=エルは、一縷の望みを賭けて産まれたばかりの息子カル=エルを地球に送り出したのだった。
地球人と理解しあい、協力しあい、より良い未来を築く事を父から託されたと知ったクラークの前に、種族を守る事を使命とするゾッド将軍(マイケル・シャノン)が部下たちを引き連れて現れた。

子供の頃にTV放映されたスーパーマンの映画を何本か見ているが、彼のこともその世界観の事もほとんど知らないに等しい状態で、今回の新作を見た。
キャストが決まったときの第一印象は、かつてのスーパーマンや最近のTVシリーズのスーパーマンを演じた俳優たちが、正統派二枚目でさわやかな好青年といった印象だったのに比べて、地味で苦悩の表情を滲ませた渋めの俳優だな、と言うものだった。
インモータルズの時の印象がそうだったから(^^ゞ
しかし、その超人的能力を生まれながらにして持っていたがための苦悩と苦境が、物語の大部分を占めていたから、その印象がピッタリはまっていたように思う。

クリプトン星では高度に文明が発達していて、子供は遺伝子操作で生まれる前から職業が決まっているらしい。
指導者は指導者として、科学者は科学者として、将軍は将軍として・・・
だから、ゾッド将軍も、地球人から見たら悪辣非道に見える部分もあるが、種族を守ることが使命であり、それが何物にも優先される事が生まれる前から決まっていたのだから、ある意味彼は将軍として正しい事を行っていた。
ある時点まではね。
その事を言い訳にして愚痴る姿は、情けなかったぞ(苦笑)
このシステムから外れた存在のカル=エルは、どんな適性を持っているのだろう?

ゾッド将軍が地球人や地球その物に何の配慮もせずに任務遂行に全力を注ぐのは、そういう生まれだから仕方が無いというか、渋々ながら納得できる。
が、地球を守ろうと言う意思のあるクラークが、あの大都会で戦い続けるのは如何なものか?
ゾッド将軍はクラークを追ってくるのだから、彼が何も無い荒野なり海なりにあえて逃げて、そこを戦いの場にすれば良かったものを・・・
身も蓋もない事を言ってしまえば、そもそも地球に送られて来なければ、地球が彼ら種族の問題に巻き込まれることも無かったのに、と言いたくなるほどの惨事だった。
この戦いがきっかけで、逆にクラークに非難が集中しても可笑しくないと思うんだけどね。

ゾッド将軍の右腕ファオラ=ウル(アンチュ・トラウェ)、育ての母マーサ(ダイアン・レイン)、ネイサン・ハーディ大佐(クリストファー・メローニ)と言った注目キャラもいたが、哀生龍のお目当ては、ジョー=エル。
と言うか、ラッセル・クロウ。
正直、ラッセル・クロウが出ているから見たようなもの(笑)
実の父だから、出番は冒頭だけかな?
とあまり期待しないで見たのだが、どうしてどうして!
宇宙船に残された映像は、単なる録画の再生ではなく、ある種のサポートコンピューターのようにちゃんと会話が出来、船内の案内役もしてくれる優れものだったから、何度も登場シーンがあって嬉しかったよ♪
正直中弛みして眠気に襲われたのだが、ジョー=エルが再登場した途端にシャキンと目が覚めたぐらい(苦笑)
今回のスーパーマンのコスチュームは、お約束の“赤いパンツ”が無かったが、無くて良かった。
ジョー=エルもゾッド将軍も、羽織物や装備を取ったら中はお揃いだったから。
そうそう、胸のS字マークの由来も、ちゃんと明かされていた。
スーパーマンのSじゃなかったんだね。

で、ラッセル・クロウの話に戻るが・・・
今までにも何度も書いているが、哀生龍はグラディエーターのような短髪よりも、ウェーブが出るぐらい全体的に眺めで前髪を下ろしている髪型が好き。
今回はその好みどおりの髪型で、その髪を振り乱しながら闘う姿が格好良くて大興奮!
ライフルのように銃を構える姿も凛々しく、絶対にカル=エルよりもセクシーだ!!

映像美とハンス・ジマーの音楽で、仰々しいぐらいの壮大さを出しているシーンが何回かあったが、地味なシーンとのギャップは凄かったものの、哀生龍は結構そういう壮大な感じは好きかも。
映画を見てるぞ! って気分になれるからね。

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2013年09月06日

ヒットエンドラン

HIT & RUN
Hit and Run


恋人チャーリー(ダックス・シェパード)に励まされて、アニー(クリステン・ベル)は大学の上司デビー(クリスティン・チェノウェス)と面談した。
その結果は、馘どころか栄転の話だった。
カリフォルニア大学から引き抜きの話が来たのだ。
しかし、それにはミルトンからLAに引っ越さなくてはならない
喜ばしい話なのに、アニーとチャーリーはギクシャクとしてしまう。
何故かと言えば、チャーリーは証人保護プログラムによって保護されている身。
仲間を裏切った犯罪者、それがチャーリーなのだ。
それを知った上で付き合っていたアニーは、今の仕事を続ける事を決意するが、とにかく面接だけは受けに行かなければならない。
チャーリーは、アニーを応援する道を選び、LAまで車で送っていく事にした。
LAに行くのは4年ぶり。 きっと大丈夫さ。
ところが、敵は近くにいた。
アニーの元カレでチャーリーが保護されている身だと知っているギル(マイケル・ローゼンバウム)は、まだアニーを諦めていないどころか、自分の彼女だと言い張っている男。
彼は嫉妬から2人の行く手を妨害するだけでなく、偶然入手したチャーリーの本名を足がかりに“関係者”アレックス(ブラッドリー・クーパー)に情報を流してしまった。
2人を追うのは、ギルとアレックスだけじゃない。
チャーリーを担当している連邦執行官のランディ(トム・アーノルド)も、勝手に州外に出られちゃかなわないと慌てて追ってきた。
すると肝心のアニーが、チャーリーの本名を知ってしまったことから、自分に隠し事をしていたと腹を立てて、LAにはギルに送ってもらうと言い出す。
その直後、アレックスと相棒のアレン(ライアン・ハンセン)に追いつかれて、2人は捕まって仕舞った。
2人が連れて行かれた先は、なんとチャーリーの父クリント(ボー・ブリッジス)の所だった。

主演のダックス・シェパードが、監督と脚本も担当していた。
内容は突っ込みどころ満載だが、なかなかスピード感があって、どたばた感も哀生龍の波長に近いものがあったから、案外楽しめたよ。

証人保護プログラムも、きちんとルールを守らなきゃ何の意味もない。
いけない事を承知で、ナンバーも変えずに持ってきていた愛車。
普段は乗っていなかったようだが、なにもLAに行くときに身元を明かすようなものに乗ることないだろう?
それに、付き合って1年程度のアニーに、自分が保護下にある事を明かしてしまっていたのもチャーリー自身の落ち度だし、その事を元カレに話しちゃうアニーもアニーだ。
それにそれに、簡単に本名がばれるようじゃ、このプログラムも大した事ないね(苦笑)
おまけに、彼を守ってくれるはずの執行官が、あれじゃぁ・・・・
トム・アーノルドらしいキャラクターではあったが、お約束過ぎて ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
ドレッドヘアに黄色いサングラスが、妙に似合っていたブラッドリー・クーパー(笑)
もしかして出演者は、ダックス・シェパードのお友達?
クリステン・ベルは婚約者だっけ? 2人の間に子供もいたよね?
出番は少なかったが、ジェイソン・ベイトマンやショーン・ヘイズも出ていたし。

ストーリーを楽しむよりも、ワンシーンごとに笑って楽しめばいい作品かな?



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2013年09月05日

キラー・ハンター

Rites of Passage

カリフォルニア大学サンタバーバラ校は、学力レベルが高い一方で、全米4位のパーティスクールだった。
そこの学生ネイサン(ライアン・ドノフー)は、父が持っている土地にチュマシュ族の埋葬地があるから、そこで儀式の再現をしようと思う、とナッシュ教授(スティーヴン・ドーフ)に持ちかけた。
そこはチュマシュ族に傾倒している兄ベニー(ウェス・ベントリー)が管理していて、イカレた居候デルガド(クリスチャン・スレイター)もいた。
その日人を来るとは聞いていなかったベニーは、ネイサンが同じ講義を取る仲間や教授らを連れてきたのを知ると、神経質な口調で追い出せと言った。
ベニーはトラブルに見舞われていたのだ。
前の晩、チュマシュ族のシャーマンが使う幻覚作用のあるハーブティー、チョウセンアサガオ茶を飲んでパーティに顔を出したベニーは、ぶっ飛んだ状態のまま女子学生のペネロペ(ブリアナ・エヴィガン)を連れ帰って拘束していた。
彼女を“花嫁”にしようとして逃げられ、追いかけ、そしてとんだ事になってしまったのだ。
だが、ネイサンの仲間の中に、チュマシュ族とイギリス人のハーフでネイサンの恋人でもあるダニ(ケイト・ベイバリー)を見つけ、ベニーは招かざる客たちを黙認する事に。
“結婚式”のことで頭がいっぱいになっていた挙動不審のベニーを見つけて、いきなり口撃を仕掛けたスクオール(アンジェリック・ザンブラーナ)に驚き戸惑うベニー。
その理不尽極まりない口撃に腹を立てたのは、デルガドだった。
ベニーとデルガドは、スクオールとボーイフレンドと揉めて・・・
そして夜。
学生たちの方も色々あったが、とにかく儀式はやる事になった。
ベニーは例のハーブティーを作り、着々と結婚式の準備を進めていた。
一方デルガドは、幻の存在パンチョに止められたにも拘らず、“復讐”を始めていた。

お馬鹿でエッチな大学生が次々殺されていく“あの手”の作品かと思ったら、微妙に違った。
先住民の儀式で何かが蘇り、そいつが次々殺していくのかとも思ったが、それでもなかった。
アクシデント的に殺傷事件が起こり、酒とパイプとハーブティーでラリって幻覚を見たり幻聴を聞いたりして、それぞれが勝手にトリップしちゃっていてまとまりつかず?

それでもなんとなく楽しめたのは、大人組のお陰かな?
悪乗り知っちゃっていてもこの手のB級作品には思いっきり馴染んでいる、スレイター!!
デルガドのマイペース振りというか、自分の世界に入ってる彼はまるでスレイターの1人芝居を見ているよう(笑)
同じく、自分の世界に入り込んでいるベニーのウェス・ベントリーがまた、もてない男の妄想をシャーマン・テイストの世界の中で作り上げているかのようで、見ていて面白い。
そして、教授と言う立場の割りに・・・な、スティーヴン・ドーフ。
B級作品で真面目に深刻な顔をして見せたりすると、それだけで笑いが取れる。

そんな中、スクオールだけはもうどうにもこうにも腹立たしくて。
パーティ好きの大学生ではあっても、学力優秀な彼らは案外まともで真面目。
ま、弾け方が足りないとも言えるが。
しかし、スクオールだけはどう見てもお馬鹿
相手の迷惑顧みずに自分が楽しめることやエッチなことを優先し、思い込みが激しく頭から決め付け相手を一方的に責め立てる、超迷惑な自己中女!
スクオールって、英語で書くとリスのことで、変人と言う意味もある単語。
彼女の本名じゃなくて、きっと変人って意味のあだ名なんだろうな。 と勝手に決め付けておいた。



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2013年09月04日

ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女

Hansel & Gretel

双子の兄妹ヘンゼル(ブレント・リディク)とグレーテル(ステファニー・グレコ)は、父(スティーヴ・ハンクス)から自分たちと3歳しか違わないルビー(トリッシュ・コーエン)と再婚すると報告され、驚いた。
家を売って船を買い、夫婦水入らずで世界旅行に行くと言うじゃないか。
リリス(ディー・ウォーレス)のパティスリー『ザ・ジンジャーブレッド・ハウス』でアルバイトをしているしっかり者のグレーテルは父の幸せを喜んで祝福したが、家がなくなったらオンライン・ゲームが出来ないと言ってヘンゼルはふてくされてその場から逃げ出した。
グレーテルが森の中で見つけたとき、ヘンゼルは罠に足を挟まれて動けずにいた。
何とか罠をはずし、森の中の家に助けを求めると、出てきたのはリリスだった。
昔の家だと言いつつ招き入れてくれた彼女は、パイや焼き菓子などを振舞ってくれた上に、泊まるように言ってくれた。
翌朝、グレーテルが目覚めたときには、ヘンゼルは近所の人が病院に連れて行ってくれた後だった。
しかし、実際は、地下牢に鎖で繋がれていたのだ。
他にも3人が。
家畜として太らせてから“肉”として食べるんだと、ケヴィン(クラーク・ペリー)。
信じたくは無かったが、実際に女の子が一人牢から連れて行かれて・・・・
そんな事とは露知らず、グレーテルはリリスから店を継いで欲しいと懇願され、押し切られるような形で書類にサインをしようとしていた。
グレーテルに自分に似たものを感じ、彼女を気に入っていたりリスは、双子の息子の妹としてグレーテルを自分の家族にしようと考えたのだ。
だがグレーテルは勇敢にもリリスに逆らって逃げようとする。
結局グレーテルは自分の思い通りにならないと分かると、リリスは彼女も地下牢へ。
決して諦めずに、逃げる努力を続ける兄妹。
そんな家畜たちを決して逃がそうとはしないリリス。
果たして結末は?

連続若者失踪事件は、実は誘拐事件であり、その目的は人喰いだった!!
リリスには魔女的な部分も確かにあったが、狂気の人間っぽかった所が怖かったな。
いつもニコニコ美味しいパイやジンジャークッキーを作って売っている、あの人の良さそうなオバサンが、狂気の一面を剥き出しにする瞬間の形相と言ったら・・・
{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~

ビデオ作品で映画の公開に合わせた便乗物かなと高を括っていたのだが、思ったよりも独自のストーリーが出来ていた。
が、そこはそれ、折角のホラー演出が少々チープで、哀生龍も安心して見られる程度の怖そうで怖くないファンタジー・ホラー?

双子の苗字はグリムだった(笑)
どうして駄目兄&しっかり者の妹って組み合わせが、多いのかな?



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2013年09月03日

スター・トレック イントゥ・ダークネス

Star Trek Into Darkness

公開中なので控えめに。

探査活動中のUSSエンタープライズのカーク船長(クリス・パイン)は、その惑星の火山の爆発を防ぎ、未開の原住民を救うために、歴史や文化に干渉せずに済む方法での作戦を実行した。
しかし、予定外の事態になり副長のスポック(ザカリー・クイント)の命が危険に曝された。
そんな状況でも、自分自身の命よりも規則遵守を優先させようとするスポック。
だがカークは、違反行為である事を承知の上で・・・
カークは日誌にこの一連の事を明記しなかったのだが、クソ真面目なスポックがきちんと報告してしまった。
命を助けてくれたことには感謝するが、義務は義務であり当然の事をしただけだ。 と、スポックは言うのだった。
これによって、カークは副長に降格。
そしてUSSエンタープライズの指揮権は、再びパイク提督(ブルース・グリーンウッド)の手に戻った。
その直後、爆破事件が起こり、各艦の船長・副長ら幹部に非常招集がかけられた。
犯人は元艦隊士官のハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)であることはすぐに判明したが、そのテロ行為の意図は?
カークがその意図に気付いた時にはすでに遅く、機銃掃射を受けて多くの死傷者が出た。
パイク提督も犠牲となった。
カークは父親代わりだったパイク提督の仇を討つために、マーカス提督(ピーター・ウェラー)からハリソン抹殺の許可を取り付けた。
ハリソンは小型トランスワープ装置を使って、惑星連邦と一触即発の状態にあるクリンゴン帝国の母星であるクロノスに逃亡していた。
戦争を引き起こさないために、中立地帯から開発中の光子魚雷を撃ち込むように、マーカス提督はカークに指示。
だが機関主任のスコッティ(サイモン・ペッグ)は、安全性を確認できない新型魚雷の積み込みを断固拒否。
カークはスコッティを解任せざるを得なくなった。
逆に、予定外の搭乗者があった。
出港直前に、科学士官のキャロル(アリス・イヴ)がこの危険な任務への参加を志願してきたのだ。
USSエンタープライズは、中立地帯に無事に侵入。
しかし、マーカス提督の指示通りでは裁判無しの処刑となるため、違法だとスポックらが強くカークを止めた。
説得に応じて、生きたまま逮捕して地球に連れ帰る事をカークは決断し、作戦を変更した。
この作戦変更は、正しい選択だったのだろうか?
そして、ハリソンの真の思惑とは?

今回も、カークとスポックの青春&成長物語の色が濃かった。
いくつかのエピソードが絡み合い、行き着く先は、二人の成長なのだ。
直感で動きがちで、船長という立場や責任の重さに対する認識が甘いカーク。
自分の判断1つで自分の運命だけでなく、その星の・文明の・連邦の・乗組員の運命にまで大きく左右するという事を、実感を持って理解してはいない。
それに対する責任の持ち方・取り方も分かってはいない。
資質はあっても、経験不足。
パイク提督はカークを買っている一方で、その甘ちゃんな部分をどうにかしたいとも思っているご様子。
一方、バルカン人と人間のハーフであるスポックは、カークにとって感情に流されずに正しい判断を下してくれる頼もしい相棒であると同時に、堅物すぎる所に腹が立つ存在でもある。
規則を破る手段をとってまで、何故カークは自分を救出したのか、スポックはピンと来ていない。
しかし物語が進むにつれて・・・
冷酷非道の凶悪なハリソンは、2人にとって良い見本となった。
ハリソンは何故そんな犯罪行為を犯したのか?
その理由、その感情、それが明らかになると、2人にもそれぞれ感情や考え方に変化が!

その他のメンバーも、今回もまたキャラにブレ無く楽しませてくれた。
ボーンズ(カール・アーバン)やスコッティとの、コミカルなシーン。
ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)とスポックの、なんとも言えない距離感。
頼れるスールー(ジョン・チョウ)と相変わらず頼りなげなチェコフ(アントン・イェルチン)
今回も、老ミスター・スポック(レナード・ニモイ)が登場!!

キャラにブレはなかったが、イメージじゃないぐらいに走っていた。
スポックが全力で走る走る!
更には、キレて殴る蹴るの大暴れ!!
スコッティも必死に走り回っていたし、ハリソンも疾走また疾走。
宇宙規模の物語なのに、見所は人間ドラマだから、どうしても宇宙とは関係無い部分で力が入る(笑)
更に言えば、“セットで撮ってます”感が溢れるせせこましい絵面が多かったような?
TVシリーズはほぼ見たことが無いも同然なのだが、絵面がTVシリーズっぽいのかな?

ハリソンの邪悪に満ちたニンマリ笑いは怖かった。
あの笑顔はホラーだ!
そして、1作目2作目と見れば見るほど、スポックが可愛く思えてくる(笑)

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2013年09月02日

愛情は深い海のごとく

The Deep Blue Sea

1950年ごろのロンドン。
バトル・オブ・ブリテンから生還した英国空軍パイロットのフレディ・ペイジ(トム・ヒドルストン)が愛した女性ヘスター(レイチェル・ワイズ)は、判事であるサー・ウィリアム・コリアー(サイモン・ラッセル・ビール)の妻だった。
歳の離れた夫ウィリアムは物静かで優しかったが、幾分マザコン気味で、その義母(バーバラ・ジェフォード)とヘイリーは折り合いが悪かった。
そんな夫にフレディとの浮気を知られても、ヘスターは関係を続け、ウィリアムは彼女と離婚をしなかった。
いや、離婚は絶対にしないと言い切った。
その代わり、ヘスターを追い出した。
ウィリアムは自分の部屋にとしてヘスターを迎え入れ、好きなようにしていいと言ってくれた。
フレディと相棒のジャッキー・ジャクソン(ハリー・ハッデン=ペイトン)、彼の奥さん、そしてヘスターは、良く一緒にパブで飲んで喋り、ダンスを踊ったりして日々を楽しく過ごしていた。
フレディはジャッキーと2人で出かけることもあり、その週末もフレディはジャッキーとゴルフに出かけた。
戻って来たフレディは、ヘスターが元気が無い事を不思議に思った。
大切な日を失念してしまったこと見気付くのに、フレディは少し手間取った。
詫びながら抱きしめたヘスターのガウンのポケットには、彼宛の手紙が。
読まないでと止めるヘスターだったが、フレディは自分宛の手紙だからと読んでしまう。
部屋を飛び出したフレディと入れ替わるように、ウィリアムがその部屋に現れた。

1955年にもビビアン・リー主演で映画化されている戯曲だそうだ。

戦後、生き延びた事を喜び、“生”をジャッキーと共に謳歌するフレディ。
2人のやり取りはまるで漫才かコントのように面白く、戦争で楽しめなかった青春を今楽しんでいる様子が微笑ましい。
夫には無いその若々しさや覇気情熱と言ったものに、ヘスターは惹かれたように思える。
だが、フレディはまず自分のことがあって、ヘスターの事はもちろん愛しているが、それは自分の人生の一部。
彼と付き合い、今回のことがあって、ヘスターは初めて夫の自分に対する愛情表現を理解し実感したのかもしれない。
年齢の違い、育ちの違い、モラルに対する姿勢の違い。
何よりも、愛情の深さや形や表現方法、愛したい気持ちと愛されたい気持ちの比重の違い。
そんな違いが、ヘスターとウィリアムとフレディの言動に表れていて、愛しているのに幸せになれない関係の描き方が心地良く感じた。

ヘスターはウィリアムの家系よりも身分が低いと言うか一般的な庶民で、義母にとっては息子にはふさわしくない嫁だったのだろう。
たとえば、彼女が紅茶を入れたときに、チラッと嫌味を言った。
今はそうとも限らないようだが、当時は一般的にミルクを先にティーカップに注ぐのは庶民のやり方。
ティーカップに茶渋がつき難くするためだとか、ミルクの質の関係だとか・・・・
そんなヘスターの父は、牧師
判事も牧師もモラルには厳しく、正しいことや善悪にも厳しい。
フレディは、彼らとは違っていたんだろうね。
逆にその違いのせいで、喧嘩も多かったんだろうなぁ・・・

愛とは何か?
夫婦や恋人の間での威厳と尊厳とは?

ヘスターのやったことが犯罪行為だった時代が舞台。
戦争で仲間を多く失い、また、今生きている幸運を噛み締めているフレディにとって、ヘスターの行為は許せないものだったんだろうし、理解出来なかったんだろう。

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