2013年10月31日

ルール 無法都市

Sinners and Saints

地元の大物ドラッグ・ディーラーであるウェド(クリフォード・“メソッド・マン”・シムズ)ので、新聞記者のマルコムが火をつけられて殺された。
母、妻、2人の子供も殺された。
ウェドよりも先に犯人を見つけなければならないため、ニューオーリンズ警察の殺人課は路上犯罪課に応援を要請。
候補に挙がったのは、先日捜査中に相棒を殺された刑事のショーン・ライリー(ジョニー・ストロング)。
ショーンは、日頃から犯罪者に対する容赦ない行き過ぎとも言える暴力が問題視されていて、トラハン警部(トム・ベレンジャー)はそんな彼を心配していた。
また同じ手口で偽造IDを作っていた二人が殺された。
ショーンは殺人課の刑事ウィル・ガンツ(ケヴィン・フィリップス)と協力して、捜査を開始。
彼らのもう1人の仲間、ルイスを犯人が探していることが分かる。
そして、ショーンが特殊部隊にいた頃からの友人、先日久し振りに再会したコリン(ショー・パトリック・フラナリー)に電話をかけてきたルイスと同一人物だと知った。
もしかすると、と最初に殺された新聞記者の電話の履歴を調べると、やはりコリンの電話番号が。
コリンは何か大きなネタを掴み、それが原因で狙われているのだった。

この邦題は、もうちょっとどうにか出来なかったのかなぁ~
そして、本編よりも、予告編の方が気持ちが高揚したような・・・(苦笑)
流れる曲も好みだったし、切れもあったし。
本編の方は、サスペンスの要素の盛り込み方・見せ方が少々まどろっこしくて、テンポが悪くなってしまっていたように感じる。

その代わり、詳しい事は全く分からないが、とにかく銃器類が沢山出てきて、気分爽快というぐらい撃ちまくっていた。
種類も多い方なんじゃないかな?
ストーリー的にはDVDを自宅鑑賞するだけで充分だと思うが、銃撃戦のシーンはやはり映画館で楽しみたいと思った。
大きなスクリーンと迫力ある大音量で“体感”したら、すっきりするんじゃないかなぁ~~

お目当ては、フラナリー兄さん。
最近見た中では、この役柄はまぁまぁいい方?



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2013年10月30日

デッドマン・ダウン

Dead Man Down

公開中なので控えめに。

部屋の掃除をしていたヴィクター(コリン・ファレル)は、ふと、道を挟んだ向かいのアパートの女性(ノオミ・ラパス)と目が合った。
彼女は手で挨拶を寄越し、戸惑いつつヴィクターも同じようにした。
その女性ベアトリスと直接会ってみると、交通事故で負ったという酷い傷が顔に残っていた。
それこそが、彼女がヴィクターに誘いをかけた本当の理由だった。
「自分の顔を壊した男を殺して欲しい。 引き受けてくれなければ、部屋で男を殺した事を警察に言うわよ」と、ベアトリスはヴィクターを半ば脅すように詰め寄る。
ヴィクターは、ギャングのボスであるアルフォンス(テレンス・ハワード)の部下の1人。
だからと言って、脅し半分で頼まれたからといって、簡単に殺しを引き受けるわけにはいかない。
ヴィクターにはヴィクターの目的と計画があるからだ。
一方アルフォンスは、3ヶ月前から脅迫されていた。
手紙や意味ありげな写真が送られて来ていたのだ。
そこに書かれていた字から、ジャマイカ人の売人が思い当たり、彼とその仲間を殺したが、残念ながら脅迫者は別にいた。
この失敗で、アルフォンスは大ボスのロン(アーマンド・アサンテ)の怒りを買い見放され、組織から外すと言われてしまう。
ボスを窮地から救うことでのし上がろうと考えたのは、14ヶ月前にヴィクターと時期を同じくして組織に入った若くて血気盛んなダーシー(ドミニク・クーパー)。
脅迫者探し出そうと、ダーシーは手がかりを追ったために殺されたポールの足跡を辿り、次々と手がかりを見つけていく。
そんな中、ヴィクターは自分を信頼してくれているアルフォンスのために動き、ベアトリスとも会い、そして着々と自分自身の計画も進めていた。
しかし・・・・

波長が合うNiels Arden Oplev(ニールス・アルデン・オプレヴとかニールス・アルデン・オプレフと言った表記が多いと思うが、哀生龍のブログではニルス・アーデン・オプレウと書いている)監督の作品だったから、とても楽しみだった。
アナス・W・ベアテルセンが多く起用されていることもあって何作も見ているのだが、ドラマもサスペンスもコメディも、どのジャンルでも好みに合うんだよね。
特に監督本人が脚本を書いている作品は。
この「デッドマン・ダウン」の脚本は書いていないけど。
今回の作品は、ドラマチックでロマンチックでありながら、全体的には抑えたトーン
復讐物語だが、荒々しさよりも静かな怒り、悲しみ、優しさ、そして覚悟が伝わってくる。
胸にグッと来る、と書くとちょっと臭いが、でもそんな感じだ。
色んな要素が入ってきている作品で、人によってはこのバランスに物足りなさを感じるかもしれないが、哀生龍には丁度良くて、心地良かった。

コリン・ファレルはヴィクターの優しい部分や悲哀も、兵役の経験があるギャングとしての身のこなしも、どちらにもぴったりはまっていたから、代わりの俳優が全く思いつかないのだが、それでも、もしこの作品をデンマークで作っていたら誰が演じたんだろう・・・と。
アナスも、ちょい役で出てもらいたいところだ。
正直、テレンス・ハワードは“ギャングのボス”には見えなかった。
貫禄不足というか、テリー(ルイス・ダ・シルヴァ・Jr.)のような強面を部下として使える器には見えなかったというか(苦笑)
ベアトリスの母(イザベル・ユペール)は、可愛らしい女性だった。
母親というのはウザったい存在のことが多いが、彼女からはそんな印象を受けなかったよ。

舞台はアメリカだが、フランス人、ハンガリー人、ジャマイカ人、アルバニア人と入り乱れていて、色々な言葉も出てくる。
いや、アメリカだからこそ?

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2013年10月29日

超時空戦記 レヴェレーター

Scavengers

宇宙船レヴェレーターのキャプテン・ウェイク(ローク・クリッチロウ)とその仲間エマーソン(ルイーズ・リントン)、オロス(タイラー・ポエル)、ドクター・マロリー(ジェイミー・ストレンジ)、そして12号(マーク・ウィストラッチ)は、宇宙の残骸回収屋“スカベンジャー”。
データ・オーシャン(ジョン・リー・エイムズ)に指示されたタンカーからの回収作業中、別のスカベンジャーの船も現れた。
更には、因縁の相手キャプテン・ジェケル(ショーン・パトリック・フラナリー)の宇宙船ガターまでもが。
タンカーからの回収物は、特異なエネルギー反応を示していた。
それこそが、ジェケルが探していたもの。
ガターの4機の戦闘機に囲まれたが、ウェイクを危険に曝しつつも、エマーソンはいつもと違う手を使って、何とかウェイクとジェケルが“カオス・ジェネレーター”と呼んだその回収物を救うことに成功。
だがジェケルの激しい追撃が。
エマーソンはレヴェレーターをワープさせて辛うじて逃げ、逆にガターとジェケルら乗組員は大打撃を負った。
いったい“カオス・ジェネレーター”とはなんなのか?
それを持って帰ったウェイクはなんとも無かったのに、12号が触れた途端!!
更にそれは、レヴェレーターの異常個所も示した。
難を逃れたウェイクらは、それをデータ・オーシャンに見せる事に。
ジェケルもしつこくそれが発する特異なエネルギーを追って、データ・オーシャンの元へ。
それが持つと後2つあることが分かったジェネレーターを、ウェイクらはジェケルから守り切ることが出来るのであろうか?

こ・・これはいったい・・???
何だこの2013年の作品とは思えないチープさは???
いまどきのゲームの方が、もっといいCG映像を作るぞ?
いったい誰へのサービスだろう? と思うような、ちょっとしたお色気シーンがあったり、危機感の感じられない緊迫シーンがあったり・・・
苦笑失笑、唖然呆然、何故こんな作品が日本版DVDになるのに、あれやらそれやらといった良い作品がならないんだ?
と思うような内容なのに、続編もあるよ、と言いたげなラストシーン。
あまりにもいい加減な“処理”方法だったから、やばいんじゃないかなと思ったら案の定で、凄い脱力感に襲われた。
しかしながら、力が抜け具合が楽しかったような・・・・(笑)

こんな作品に何故彼らは出演したんだろう?
お目当てはフラナリー兄さんなのだが、彼がある種のキャラを演じる時によく見せる仕草・身振り手振りで、1人大熱演状態(苦笑)
こんな作品でも手を抜かないというか、こんな作品だからこそ好きなだけ自分の世界に浸りながら熱の入った演技をするというか。

円谷プロが、「カオス・ジェネレーターの謎!」みたいなストレートなタイトルをつけて「ウルトラQ」風に作ったら、もっと・・ごにょごにょごにょ・・・・・



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2013年10月28日

僕が星になるまえに

Third Star

公開中なので控えめに。

29歳の誕生日を家族や親友と共に祝ったジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、30歳の誕生日を迎えることが出来ないと自覚していた。
末期のガンなのだ。
みんなは気を遣い出来るだけ明るく振舞っていたが、正直どう接したら良いのか分からないし哀しく辛かった。
彼自身も、遺される家族や友人たちの事を心配していた。
そして、彼は憐れみの目で見られるのが嫌だった。
誕生日会の後、ジェームズと3人の親友は、彼が世界で一番行きたい場所“バラファンドル湾”への小旅行に出発した。
広告関係の仕事で成功していたが、職を失ってからはジェームズの身の回りの世話をしているデイヴィー(トム・バーク)。
TV番組の制作をし、もう愛してはいないのに付き合い続けている恋人がいるビル(アダム・ロバートソン)。
会社を経営してはいるが、父の影響もあって小説を書きたいと思い続けているマイルズ(JJ・フィールド)。
杖無しでは歩けないジェームズのために、3輪のカートを用意し、薬はもちろん、ガスボンベや2つのテントや着替え、そしてビルが種から育てた苗木も持って出発した。
舗装されていない山道を、大荷物を持ちカートを押して進む彼ら。
途中の村で喧嘩に巻き込まれたり、カートが故障したり、荷物を失ったりと色々アクシデントはあったが、それもまた旅の楽しみ。
体力が次第に落ち、痛みにモルヒネを使う量が増えていくジェームズに、心を痛め不安が増す友人たち。
友情に幸せと喜びを感じる一方で、良いことも悪いことも本音が口をついて出て、荒い口調で互いを傷つけるような事を言ってしまうことも。
今言って置かなければ、もう言えない。 今だからこそ言って置かなければ、後悔する。
そんな、親友だからこその苦言や批判だと分かってはいても、刺々しくなってしまう時もあった。
やっとの思いで目的地に到着した時、ジェームズは“最後の願い”親友たちに告げた。

シャーロックでベネディクト・カンバーバッチの人気が出る前の2010年の作品ってことだが、主役じゃなくても良ければ、それより前の作品も日本で見られるよね。
「アメイジング・グレイス」は2006年の作品。
映画ではないが主役で古いのと言うと、2008年のTVミニシリーズの「ラスト・エネミー」かな?
哀生龍が見たことがある1番古い作品は、多分「To Kill a King」(海外版だったから、難しくて感想を書いていないのだが)。
主役じゃないけど。

正直哀生龍は、ベネディクト・カンバーバッチのファンではない。 気にはなるが特に好きでも嫌いでもない。
顔はどちらかと言うと苦手。 シャーロックの容姿が1番好き。
それから、声が好き。
と言う程度だから、この作品は彼を目当てに見たわけではなかった。
単純に、物語に興味を惹かれたから。

Twitterでも呟いたが、とても哀生龍の好みにあっていて、いい作品だと感じた。
重い物語ではあるが、作品そのものは重苦しい気負いを感じさせなかったから、辛くても心地良さが得られる映画だった。
日本だったら、泣ける作品とか宣伝して、ここで泣いてくれと言わんばかりのシーンがあったりするのだが、この作品には、いかにも泣かせる所・感動させる所といった、あざといと感じてしまうような演出がされたシーンは無かった。
少なくとも、哀生龍はそう感じた。

憐れんではいけない、本人もそれを嫌がっている。 と分かっていても、どう接したらいいのか分からない。
親友の死が目前に迫っていることへの恐怖、悲しみ、精一杯の優しさ、そして気負い。
友人たちから溢れだすそんな思いに、胸が熱くなる。
気丈に振舞い、死を受け入れ覚悟を決めてはいても、時々襲い来る恐怖と悔しさと怒り。
周りに対する甘えや我儘な言動、まだまだ人生が続くのに精一杯生きていないように見えてしまう周りの人々への苛立ちや妬み。
死に直面している本人の心の叫びが、胸に痛い。
そんな重く辛く痛々しい物語だが、清々しさや潔さ温かさと幸福感がいっぱい詰まっていて、嬉しさ・喜ばしさを感じることが出来た。

旅が進むにつれて、少しずつ減っていく荷物
生きていくために必要なものはなんなのか?
無くてもいいもの・余計なものはなんなのか?
最後まで手放してはいけない一番大切なものはなんなのか?

旅に出た4人の中で、ビルを演じたアダム・ロバートソンだけは知らなかった。
初めて見た。
TVには色々出演しているが、映画への出演は初めてのようだ。
今後も、TVが中心なのかなぁ・・・

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ラベル:ドラマ 青春
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2013年10月25日

グランド・イリュージョン

Now You See Me
Grand Illusion


公開中なので、控えめに。

正体不明の人物からタロットカードを受け取った4人のイリュージョニストは、チームを組んで「フォー・ホースメン」を名乗った。
クロースアップ・マジックを得意とするJ・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)。
催眠術とメンタリズムを得意とするメリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)。
エスケープ・マジックを得意とするヘンリー・リーヴス(アイラ・フィッシャー)。
ピックポケットを得意とするジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)。
その夜、彼らはラスヴェガスの巨大ホールのショーで、銀行を襲撃した。
無作為に選んだフランス人男性の口座がある銀行は、フランス・パリ9区の“クレディ・リパブリカン銀行”。
彼にカメラのついたヘッドギアを装着するとその金庫室に瞬間移動させ、紙幣を吸い出す様子を中継させる。
その紙幣は、ショーを行うホール内に紙吹雪の様に舞飛んだ。
本当に、その銀行から大金が消えうせたため、FBIによって4人は拘束されてしまう。
捜査に当たるのは、FBI特別捜査官のディラン・ローズ(マーク・ラファロ)。
そして、不本意ながら一緒に捜査する事になった相棒は、インターポールから派遣されてきたフランス人捜査官のアルマ・ドレイ(メラニー・ロラン)。
しかしながら、証拠不十分で釈放を余儀なくされた。
そんなディランらが助言を求めた相手は、マジックの種を見破るプロであるサディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)だった。
フォー・ホースメンは、再び大金を動かした。
今回は、彼らのスポンサーであるはずの、大富豪アーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)の巨額の資産が!
4人を取り逃がしたディランとアルマは、徐々に心を開き協力し合うように。
一方、屈辱的な目に遭ったトレスラーは、犬猿の仲だったサディアスに彼らへの復讐を依頼する。
そして、フォー・ホースメンのラストショーを前に、彼らの次のターゲットの情報を手に入れたディランたちは・・・

誰が4人を引き合わせたのか?
何故彼らは大金を盗み、それを自分たちの物にするのではなく、観客たちに撒き散らすようなイリュージョンをやるのか。
“5人目のフォー・ホースメン”はいるのか?
マジック集団“アイ”は存在するのか?
そんな、ストーリー上の謎解き部分は、それ程盛り上がらなかったような気がする。
やる事の規模は大きかったが、その目的は、当人には申し訳ないが私怨としか言いようが無い。

逆に、「フォー・ホースメン」のスーパー・イリュージョンは楽しかった
BGMも盛り上がる曲調だったしね。
最初の個々が見せたマジックも、大掛かりなショーも、取調べ中のちょっとした手品も、ワクワク出来た。
哀生龍はつい種や仕掛けを探してしまう方なのだが、分かっても分からなくても楽しいんだよね。
たとえ種や仕掛けを知っている手品でも、それを上手に見せるところがイリュージョニストの腕だから、どんな風に客を騙すのかや、騙された客のリアクションを見るのも楽しい。
そう言う意味で、フォー・フォースメンは魅力的なイリュージョニストだった。
キャスト自身の魅力や持ち味も生かされていて、それぞれが得意なマジックのタイプもピッタリ合っていたと思う。
元々ジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソンがお目当てだったから、ちょっと贔屓目かな?

この後、彼らはどうなるのか・・・・
ちょっと気になる。

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2013年10月24日

ラブ・トライアングル

Your Sister's Sister

一年が経ち、トムのためにみんなが集まった。
彼はみんなから好かれ、尊敬されていた。
彼の魅力を語り合い献杯する仲間たちに、トムの兄ジャック(マーク・デュプラス)はみんなの知らないトムの一面を話し出した。
「そんな男じゃない」とみんなは認めたがらなかったが、ジャックは「どうせなら、一部だけではなく、全てに対して敬意を表したい」と。
酔っていたとはいえちょっと大人気なかったと自覚するジャックに、彼の親友でトムの恋人でもあったアイリス(エミリー・ブラント)は1つの提案をした。
まだ弟の死から立ち直れていないジャックに、島にある彼女の父の家に行くようにといったのだ。
誰もいない静かな場所で、TVもインターネットも無い場所で、1人ゆっくりと考え事をするのがいいと、彼女は思ったのだ。
ところがジャックが行ってみると、女性がいるではないか。
彼女はアイリスの姉ハンナ(ローズマリー・デウィット)だった。
アイリスを通じて互いの話を聞いていた2人は、部屋はいくつもあるからと、どちらもこの家に泊まる事に。
ハンナもまた感傷に浸り心の傷を癒すために来ていることが分かると、色々と話し、酒を酌み交わし、楽しく酔っ払う。
ハンナはレズビアンであることから、間違いが起こるはずはなかったのに・・・
翌朝、仕事が忙しいから行けないと言っていたアイリスが、買出しをしてやってきた。
仕事が早く終わったのだ。
親友であり弟の恋人だったアイリスの姉と関係してしまった事に心が咎めたジャックは、秘密にしようとハンナに言う。
姉がいた事にちょっと驚いたアイリスだったが、前からジャックと引き合わせたいと思っていたから、丁度良かったと喜んだ
その夜、ベッドに入ってからアイリスはハンナにジャックの印象を聞いた。
トムの兄で親友だからと思いつつも、アイリスはジャックが好きになっていたのだ。
だが、アイリスがジャックとハンナの秘密を知ってしまう
ジャックは家を出て、自転車で走り、そして戻って来た。
ジャックの決意表明に、姉妹は・・・

リアルな大人の恋愛ドラマに感じた。
トムの大学時代の友人たちは、彼の良い所ばかりを取り上げて「あいつはイイ奴だった」とグラスを掲げる。
「たった2年間しか知らないお前らに、弟何が分かる!」 と兄ジャックが歯痒く思うシーンが、まずグッと来た。
弟を愛していたからこその言葉。
ジャック自身も、この場でこんな事を弟の友人たちに言うこともないだろうと、言ってしまってから悔やむ。 でも言わないではいられなかった。
綺麗な面だけを綺麗に描く美しいラブストーリーを否定するつもりは無いが、この作品は“人間同士が関わると言うことは、汚い生々しい部分を見て見ぬ振りしていては成り立たない”と言うこともちゃんと描いているから、実感が湧く
その上、その部分の描き方が心地良く感じるんだよ!
わざとらしく嫌な面を見せて大袈裟に衝突させたりする作品は多いが、この作品は、とにかく“普通”に思わせてくれる。
きっと、メインキャラの3人の人柄も哀生龍が好ましく思うタイプだったからだろう。

ジャックという男は嫌味な事を言ったり、下品な表現をしたり、ベッドでのやり取りも“現実は映画のようにスマートには行かないよね”と言って上げたくなるような(笑)
でもいい奴なんだよ。
誠実で優しくて、特別なハンサムでもないしモデル体形でもないけど、居心地の良さを感じる男
欠点は色々あるけれど、トータル的にいい男なんだよ。
姉妹も、同じように美点も欠点も長所も短所も見せてくれていて、やっぱりトータル的に心地良い人たち。

ドラマチックだけど、地に足がついている落ち着いた作品だった。
汚い部分嫌な部分も見せているとはいっても、映画だからやっぱり見せていない部分もあるのだが、それを感じさせなかった。
見せ方や台詞回しや俳優によっては嫌味に感じるような部分も、そう感じさせない。
ここに4人目5人目の友人知人、もしくは赤の他人が関わってきたら、全く別の作品になっただろう。
全体的に、哀生龍の好みにハマって、ほっこり出来た!!



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2013年10月23日

バレット・イン・ザ・フェイス

Bullet in the Face

またいつもの悪夢を見て飛び起きたグンター(マックス・E・ウィリアムズ)。
隣に寝ているのは、仕事仲間であり恋人であり、2人のボスであるヨハン・タンホイザー(エディ・イザード)の女でもあった。
そのマルティーヌ(ケイト・ケルトン)から妊娠を告げられたグンターは喜んだが、その日の仕事の直前、タンホイザーから電話で「マルティーヌが浮気しているから、殺せ!」と命じられてしまった。
飽食店を襲撃するついでに、彼女のことも撃ってしまえと言うのだ。
しかし・・・
3ヵ月後。
病院で目覚めたグンターは、包帯の下から現れた自分の顔を見て驚愕した。
あの襲撃の時に自分が撃ち殺した刑事の顔が、そこにあったのだ。
女警視総監(ジェシカ・スティーン)は、顔を撃たれた死にぞこないの凶悪犯を、あろうことか刑事に仕立て上げて、抗争を続けるタンホイザーとラッケン(エリック・ロバーツ)を潰すために利用する事にしたのだ。
グンターと組むのは、グンターに殺され顔を奪われた刑事の元相棒ハガーマン(ニール・ネイピア)。
ハガーマンの悲壮感漂う様相とは裏腹に、グンターはバッジと拳銃を手に入れた上に、復讐が出来るとして大はしゃぎ。
まずは、ラッケンの部下の中にタンホイザーの手下が紛れ込んでいると言う情報を得、その名前を聞き出そうとしているところに、そこに現れたマルティーヌに情報源の男は殺されてしまった。
肝心の名前を聞きだせないまま、グンターはラッケンに会いに行き、「金を出せば、裏切り者を教える」とグンターはラッケンに持ちかけた。
グンターとハガーマンは、神父の自殺事件や少年による惨殺事件等の捜査もしつつ、タンホイザーとラッケンに手を伸ばしていくのだった。

TVMというか、TVミニシリーズかな?
アメリカの作品だが、Brütevilleという都市名や登場人物の名前はドイツ系。 グンターもドイツ訛で喋る。
30分×6エピソードのようだが、レンタルしたDVDは124分だった。
2話分が省略されたってことだな。
1話目は、“刑事”グンターが生まれた経緯と、主要キャラであるタンホイザー、ラッケン、マルティーヌ等の人物紹介のような内容。
女警視総監は、字幕では警視総監となっていたが、警察署長だと思われる。
2話目以降は、DVDでは明確に区切ってはいなかったが、1話ごとに何らかの事件が起きて、それを捜査してみるとタンホイザーに繋がっているといった感じだった。

ストーリーよりも、キャラ濃い登場人物たちを見て楽しむ、といった印象。
どいつもこいつも馬鹿すぎるぞ! とツッコミたくなるような、ダーク・コメディだった。
グンターの癖のあるキャラについて行けるかどうかで、楽しめるか不愉快になるかが分かれるかもしれない。
哀生龍はぎりぎり踏み止まったというか、お目当てのエディ・イザードのキャラが楽しかったから彼に救われたというか・・ ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

Wikiによると、あの“ジョーカー”をモデルにしているらしいが、とにかくグンターのキャラが大袈裟でウザったい
馬鹿笑いも、人を馬鹿にしたようなニヤケ顔も、正直不愉快に感じるほどのイカレッ振り。
その割りに、バッジを悪用して殺したり略奪したりといった暴走は無かったような?
ハガーマンを悲しませるような言動は多かったが、捜査を妨害するようなことも無かったような?
そのハガーマンは、性格的にも感傷的で内向的なのだが、相棒を殺した男を相棒にしなければならないということが、本当に哀しくて仕方が無いらしい。
それには可哀想な理由があって・・・

一番の策略家の行動は、現実世界ではどの程度通用するのかなと考えてしまったよ。
この作品ではどのキャラも個性的で見た目も言動も大袈裟でインパクトがあるから、それを上手く利用し、いやそれを狙ってみんなにインパクトを与えたのかもしれない。

お目当てのエディ・イザードは、広場恐怖症のようだ。
スノーボールや水晶玉をいつも手に持っていて、チェスが好きな洒落者。
組織のボスのようには見えない。
威圧感を覚えるどころか神経質な小心者に見えるが、その分、疑い深く嫉妬深く冷酷なんだろう。



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2013年10月22日

ゴースト・エージェント R.I.P.D.

R.I.P.D.

公開中なので控えめに。

ボストン警察のエリート警官、ニック・ウォーカー(ライアン・レイノルズ)は、相棒ボビー・ヘイズ(ケヴィン・ベーコン)と共に違法薬物を押収した際に、金塊を見つけて着服してしまった。
ボビーは後でカネに換えようと考えていたのだが、良心が咎めたニックは、一旦は庭に埋めたものの、やはり押収物として届け出るとボビーに言った。
その直後に2人は凶悪犯の逮捕に向かったのだが、ニックは殉職してしまうのだった。
天国に向かうトンネルの向こうでニックを待っていたのは、場違いな小部屋で場違いな服を着た女性(メアリー=ルイーズ・パーカー)だった。
このまま神の審判を受けるか、警官としての能力を活かしてR.I.P.D.のエージェントになるかを選択しろと、その女性から言われた。
彼女はこの組織のプロクター(監督官)で、この組織は、成仏せずに悪霊となって“この世”に留まり続けている奴らを取り締まるのが仕事。
任期は100年で、その間の評価は、神の審判に影響を与えるらしい。
“この世”で仕事が出来るのなら、愛する妻ジュリア(ステファニー・ショスタク)にも会える。 という下心で、ニックはこの仕事を請けることに決めた。
ニックの相棒は、ベテランのロイシーファス・パルシファー(ジェフ・ブリッジス)。 通称ロイ。
彼は西部開拓時代のガンマンで、口髭を生やしカウボーイ・ハットを被っている、二丁拳銃のオッサン。
ロイがまずニックを連れて行ったのは、ニックの葬儀の場だった。
遠くから見守っていたニックだったが、悲嘆に暮れる妻の顔を見、慰めるように寄り添うボビーの姿を見ると居ても立ってもいられず・・・
しかし彼女は夫であるニックのことが分からなかった。
それもそのはず、“この世”ではアバターと呼ばれる別の姿になっているからだ。
中国系の爺さんの姿では、分かるはずもない。
がっかりしたニックに、早速ロイは悪霊を見分け、あぶり出し、逮捕する方法を教える。
ある種の香辛料を使うと、人間の姿になっている悪霊が本性を現すのだ。
こうした確保した悪霊のノーウィッキー(ロバート・ネッパー)は、金塊を隠し持っていた。
証拠品として2人は持ち帰ったが、これがただの金塊ではないことが判明。
更には、自分が庭に埋めた金塊もそれに関係があることが分かっただけでなく、それを狙っているのがあろうことか、元相棒のボビーだと知ったニックは・・・

相棒物は基本的に好きだ。
クールなコンビもいいが、こんな凸凹コンビも大好物。
それぞれ死んだときの自分へのこだわりなのか執着なのか、それとも自分の意思とは関係ないのか、そこら辺は良く分からないが、服装ややり方にそれぞれのスタイルがある。
プロクターが歳に似合わないような(おっと失礼 笑)ミニスカートに白いロングブーツなのも、ロイが口髭にカウボーイ・ハットに二丁拳銃なのも。
ニックも100年近く働いた頃には、オールド・スタイルになってるんだろうね。

で、なかなかの問題児のようなロイのキャラが、とても可愛げがあっていい!
相棒としては少しきつそうだなと感じる部分もあるが、やんちゃ坊主のようでキュートなのだ。
噛みタバコをくちゃくちゃやりながら喋ってるんじゃないかと思える、あの独特の口調も似合っていていい!
プロクターとの関係も、見ていて微笑ましい
手のかかる、面倒事を持ち込む、規則違反を平気でするような部下なのだろうが、プロクターは ┐(-。-;)┌ヤレヤレ と思いながらも世話を焼くのが楽しいんじゃないかなぁ・・・
新人君にとっては、面倒を見てくれる先輩かつ相棒がこれじゃ、ちょっとやそっとじゃメゲナイ性格じゃないとね。
ニックはメゲナイ性格だった、と言うことだ。
そうそう、ロイの“この世”のでアバターは、マリサ・ミラーが演じる程良い色気と健康的な魅力を持つ美女。
ニックのアバターとのコンビは、見た目のインパクトが・・・(爆)

悪霊が本性を現すと結構チープな印象のCGになるのだが、そのチープな印象がこの作品にはピッタリ。
2Dで見たのだが、悪霊キャラは3Dで見る方が見栄えがいいような気がする。

ジェフ・ブリッジスの歌も本編中に少しと、エンドロールで聞けたので、それも嬉しかったな♪

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2013年10月21日

ブロークン シティ

Broken City

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主に浮気調査を引き受けている私立探偵のビリー・タガート(マーク・ウォールバーグ)は、NY市長のニコラス・ホステラー(ラッセル・クロウ)に呼びつけられた。
妻キャサリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の浮気調査だ。
市長選の投票日を目前に控え、若き対立候補のジャック・ヴァリアント(バリー・ペッパー)に不利なネタとして利用される前に、相手が誰なのかを掴んで置きたいというのだ。
こんな依頼を冴えないタガートに依頼してきたのには、訳があった。
実は、7年前にタガートはある事件が原因でNY市警を辞職したのだが、それに関するある秘密を、タガートはホステラー、そして当時は署長だった現本部長のコリン・フェアバンクス(ジェフリー・ライト)の3人で共有していた。
それは、互いの弱みを握っているようなものだった。
その上、報酬は破格の5万ドル。 それも、半分を前金としてこの場で渡すと言うじゃないか。
タガートに断る理由は無かった。
早速助手のケイティ・ブラッドショウ(アロナ・タル)と共に、キャサリンの尾行を開始。
かなり際どい手を使って、会う約束をした相手の電話番号を手に入れた。
その番号の主は、目撃されたのと同じ車に乗っていることから、キャサリンの密会相手に間違いないと判断する。
なんと、ヴァリアントの右腕である選挙事務長のポール・アンドリュース(カイル・チャンドラー)だったのだ。
密会場所まで追跡して隠し撮りに成功したタガートだったが、それに気付いたキャサリンから、5万ドルで手を引くようにと頼まれた。
彼女は、これがただの浮気調査じゃない事を匂わせ、市長であるホステラーには裏がある事を示唆する。
この直後にホステラーと会ったタガートは、きちんと裏を取ってから報告しようとしたのだが、その場に持ってきていた写真を奪われ、報酬の残りを受け取るしかなかった。
その翌日、タガートにショックを与える事件が!

NY市長になり、再選となる今回の市長選も勝つ気満々のホステラー。
この地位にいると言うことが、彼の実力の証明だろう。
表の顔と裏の顔を上手く使い分け、狡猾で目端が利き、頭の回転が速くて論戦にも強い。
自分の地位を守りさらに権力を強め、私利私欲満たそうと画策する男。
そんな市長と太いパイプを持ち、甘い汁を吸おうと狙う“支援者”たち。
腐った政治家とその周辺の人間たち。
彼らの大きな権力に翻弄され巻き込まれながらも、正義を通そうとする人たち
1度は不正に加担してしまったとしても正義の側に戻ることは出来るし、自分を利用した相手に何らかの形で復讐を果たそうともする。
対立候補のヴァリアントは、勢いがあり受けもいいようだが、NYのような街の市長になるには精神面の弱さが感じられる。

警察組織や選挙の情報戦にも触れつつ市長の腐敗振りを描き出す社会派ドラマである一方で、サスペンスとしても面白さも!
大して身にならない浮気調査をこつこつこなすものの、人がいいのか要領が悪いのか、費用の回収が上手く行っていないタガートの探偵事務所。
大学出たての可愛いケイティは、可愛いだけでなくなかなか粘り強く取り立ての電話も積極的に掛ける、頼りになる事務員兼助手。
きっといい相棒になると思う。
胡散臭い市長に胡散臭い妻、口が上手い選挙事務長も油断がならない。
そして、元上司のフェアバンクスは、敵なのか味方なのか・・・

どの役もイメージに合ったキャスティングがされていると思う。
特に彼の声が好きだということもあって、ラッセル・クロウは見ていてウキウキワクワク。
優しい声でありながら、有無を言わさない威圧感を与える裏の顔。
現職市長としての経験と慣れで余裕を見せる、パーティや論戦での顔。
そして妻に見せる顔。
スーツを着るとちょっと体のでかさが目立ってしまうのが気になったが(苦笑)、それでも市長役がとても似合っていた!
この作品を見たら、昔見た「インサイダー」をもう1度見たいと思ってしまったよ。

これだけ楽しめたのに、後半(印象としては物語の3分の2以降ぐらいかな?)で“そろそろ結末かな?”と思ったところからラストまでが、少々長く感じてしまった。
なんでかな?

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2013年10月18日

ラスト・ミニッツ

A Common Man

スリランカ最大の都市コロンボ。
警察本部のにある警察特殊部隊の監察総監、略してDIGことモリス・デ・シルヴァ(ベン・クロス)の携帯に電話がかかった。
5ヶ所に爆弾を仕掛けた。 回避方法はある。 1時間後にまた電話をするから、それまでに権限のある人間を呼んでおけ」
男(ベン・キングズレー)はそう言って電話を切った。
生憎総括監察官は出張中。
DIGは若手警官のモヒディン(パトリック・ラットナム)を呼び、関係者を集めさせた。
同じ頃、TVレポーターのディルキー・テヌワラにも電話がかかった。
「特ダネがある。 ポルゴダ警察署に急いで行け」
そして1時間後、再びDIGに男から電話がかかった。
男の要求は、4人のテロリストの釈放だった。
本気である事を証明すると言う男は、警察署に仕掛けた爆弾が40分後に爆発すると告げる。
そして爆発3分前に、電話で解除方法を教えるのだった。
DIGは事の重大さを認識し州首相に知らせようとしたが、彼もまた出張中。
ひとまず、副首相に状況を説明する。
その一方で、モヒディンにどんな些細な情報でもいいから集めろと命じた。
4人のテロリストとその男の関係は?
何故“今”釈放を要求したのか?
男の真の目的は?
男は誰なのか?

舞台がスリランカという映画は、もしかすると初めて見たかもしれない。
警察組織や為政者の責任権限等はこの地ならではと言う部分かもしれないが、概ね、どの国を舞台にしても通用するような内容だった。
特に、爆破テロ攻撃を受けている国や場所。

国家国民の安全を守る立場の人にとって、テロ対策は重要な懸案。
そして、一般人にとっても、他人事ではない身近な恐怖。
ある登場人物は言う。
朝家を出るときが家族との今生の別れとなるかもしれない、と。
平和ボケしている日本人の哀生龍は、そんな事を考えて出勤したことが無い。
自分がいつも乗るバス、電車に爆弾が仕掛けられていたら。
いつも行く建物に、路上に止まっている車に、目の前にいる人の身体に・・・
そんな風に考えたら、安全な場所などどこにも無いじゃないか!

正体不明の男を演じるベン・キングズレーは、奥さんに頼まれた買い物をする優しい夫であると同時に、何を考えているのか分からない不気味さやを、内に秘めた凶気を、静かな演技でじわじわと醸し出してくれていた。
この作品で見知った俳優は、そんなベン・キングズレーと、重大な責任を突然負う事になった監察副総監を演じるベン・クロスだけ。
でもこの2人がいるだけで、全く知らない異国の話という印象が非常に薄まった。
もちろん、英語の作品だったことも大きな要因だが。

見応えのあるキャラがいる一方で、一昔前のドラマに出てきそうな、安っぽく大袈裟なキャラも。
チンピラ風刑事とか、気ままなハッカーとか(苦笑)

暴走刑事、保身に走る一方で重責を誰かに押し付ける権力者、テロに怯える人々、正義をまっとうしようとする警察官。
この事件の首謀者の目的には共感できても、その手段は・・・



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2013年10月17日

トランス

Trance

公開中なので控えめに。

ゴヤの「魔女たちの飛翔」が高値で落札された瞬間、オークション会場が襲撃された。
訓練通り、競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は素早く絵画を会場から持ち出し、バッグに入れ、所定の金庫に投入しようとした。
まさにその瞬間、ギャングのリーダーのフランク(ヴァン・サン・カッセル)が現れた。
緊急時のマニュアルでは人命優先だったが、サイモンは果敢にもフランクの首筋にスタンガンを押し当てる。
だが結局は殴られ気を失っているうちに、ギャングたちにバッグを奪われてしまった。
退院したサイモンは、部屋が荒らされている事に驚いた。
フランクたちの仕業だった。
バッグの中に絵画が入っていなかったためサイモンを拷問して吐かせようとしたが、思い出せないと喚くばかり。
フランクとやりあった時に頭部を強打したことが原因で、記憶の一部が欠落してしまっていることが分かった。
そこで、フランクは催眠療法でサイモンの失くした記憶を引き出すことに。
ネットで検索した数名の催眠療法士の中から、サイモンは名前が気に入ったからと、エリザベス・ラム(ロザリオ・ドーソン)をチョイス。
まずは、車のキーが見つけられないと言って治療を受けてみたところ、彼女は期待以上に腕が良かった
その上、察しも良かった。
サイモンがトラブルに巻き込まれている事を見抜き、大胆な手に打って出た。
同等の立場のパートナーにしてくれるのなら協力する、とフランクにサイモンを治療するにあたっての条件を突きつけたのだ。
サイモンがその条件を飲むと、エリザベスはサイモンにあらゆる治療を試み、彼の記憶を徐々に呼び覚ましていく。
サイモンが忘れていたのは、絵画の隠し場所だけではなかった

この手の映画は、つい“誰が誰をコントロールしているのか、騙しているのか”に気が行ってしまって楽しみ切れないことが多いのだが、楽しんで見ることが出来た。
主要キャラはたったの3人だから、無駄に話が広がることもなくて疲れない。
音楽の使い方・選曲が好みにあっていたから、特にオープニングのスタイリッシュかつアップテンポで展開するオークション会場での出来事の見せ方に、一気に作品の世界に引き込まれた。
正直、哀生龍にとってのダニー・ボイル監督の作品は、がっつりハマれるタイプとあまり興味を惹かれないタイプの落差が大きく、「トランス」もどうかなと半分心配しながら見たのだ。
久々の当たり!
全てがすっきり収まったとは感じなかったが、変に謎解きだけに引っかかることなく全体を楽しむことが出来たのが良かった。
色々と苦手なカッセルですら、アクがなくて凄く見やすいキャラで良かったしね(笑)

それでもやっぱり見ている間、催眠“トランス”状態で追体験している部分と、現実世界で体験している部分の境目を見極めたい・事実を見極めたいと言う気持ちはずっとあった。
誰が誰を騙そうとしているのか、誰を何のために利用しようとしているのか、誰がこの場をコントロールしているのか、何故そんな事をしているのか、色んな疑問を持ちながら見てしまった。
それで疲れ果ててしまうと、見終わった時に楽しい映画だったとは思えなくなってしまうのだが、この作品は哀生龍に丁度良かった

ダニー・ボイル監督の作品でマカヴォイ主演なら、コテコテのスコットランド訛が聞けるスコットランド舞台のサスペンス・コメディとかが見たいなぁ・・・
「シャロウ・グレイブ」のような感じの。

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2013年10月16日

ファントム/開戦前夜

Phantom

公開中なので控えめに。

1968年。冷戦下のソビエト連邦
2ヶ月半に及ぶ航海から戻った潜水艦の艦長デミトリー・“デミ”・ズボフ(エド・ハリス)は、司令官のマルコフ(ランス・ヘンリクセン)より次の指令を言い渡された。
引退間近のデミは、引退間近の潜水艦B-67の指揮を任されたのだ。
デミも部下たちも休暇に入るはずだったのに、取りやめになってしまった。
急なことで呼び戻せなかったクルーの補充要員と、試作装置“ファントム”の実験のための技術者ブルニー(デイヴィッド・ドゥカブニー)とガーリン(デレク・マジャール)も乗り込んだ。
デミの忠実な部下であり頼れる右腕でもある副長のアレックス(ウィリアム・フィクトナー)は、補充されたクルーの名簿を作ったものの、その名前に該当する個人情報が存在しない事に気付く。
不審に思ったアレックスは、ブルニーとガーリンもただの技術者ではなく、KGBの特殊部隊の人間ではないかとの疑いを持った。
デミに渡されていた“外洋に出てから開封するように”と言われた指令書には、アメリカ軍の動きの監視と“新兵器”ファントムの実験を行うことが書かれていた。
艦長であるデミに対して不遜な態度を取り挑発さえした2人の技術者は、アメリカの原潜に対する実験に成功すると、デミの隙をついてB-67を乗っ取った
B-67には核ミサイルが搭載されている。
ブルニーらの思惑を阻止しなければ、核戦争が起きてしまう。
核ミサイルを奪われ利用される前にと、デミはブルニーらの目を盗み、核弾頭に詳しい部下ティルトフ(ショーン・パトリック・フラナリー)に無力化を命じた。

「プロジェクト・ジェニファー」と呼ばれる、消息を絶ったソ連の潜水艦にまつわる事実を基にした、見応えのある作品。
前半は色々伏線が盛り込まれていながらも割りと地味な展開だったが、後半、特にラストに向けてどんどん加速し畳み掛けるような展開は、緊迫感とワクワク感を満喫することが出来た。
デミの優秀な父親、デミ自身の過去の重荷、アレックスとの強い信頼関係と絆・・・・・
潜水艦物に外れはないと言われるようだが、確かにのめり込んで見てしまう作品が多いように思う。
その魅力の1つは、この逃げ場のない密室そのもの。
もう1つは、男同士の友情と信頼と裏切りと、精神的に追い詰められた時に出るその人の本質。
潜水艦物は、そこで起こる事も、乗組員それぞれも、どれもがドラマチックに感じるんだよね。
エド・ハリスと“相棒”ウィリアム・フィクナーの、重厚感たっぷりの艦長副長コンビは、見ていてとても安心感があって、若造ドゥカブニーになんか負ける気がしなかった(笑)
逆に、立派な口髭で貫禄を出してはいたが、ジョナサン・シェックが演じた海軍の政治担当官パブロフは、いざと言うときには役に立ちそうにないな・・と。

帰港後休暇中に結婚するはずだったサーシャは、デミの計らいで再出港の前に挙式。
ああ・・・ 死亡フラグが・・・
休暇は取りやめだと聞かされたときにブー垂れたティルトフも、ヤバいよなぁ・・・
とは言っても、フラナリー兄さんの見せ場&駄目っぷりを楽しめるお似合いのキャラだったから、良しとしよう!

最後の最後の演出。
一歩間違えれば安っぽく苦笑いを誘うような演出だったのだが、それが分かっていながらも胸にグッと来た。

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2013年10月15日

天使の処刑人 バイオレット&デイジー

Violet & Daisy

公開中なので控えめに。

ティーンエイジャーの殺し屋、バイオレット(アレクシス・ブレデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は仕事を選り好みしてお手軽なものばかりを引き受けていた。
ただし、やるとなったら容赦なく銃弾を撃ち込む度胸と冷淡さも持ち合わせている。
その日も、ラス(ダニー・トレホ)から「報酬アップの楽な仕事」があると電話を貰ったが、あっさりとお断り。
が、彼女たちのアイドル“バービー・サンデー(コディ・ホーン)”が出した新作ドレスがどうしても欲しくなって、2人はその仕事を請ける事にした。
ターゲットのマイケル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は、自ら、トラックを盗んだのは自分だと名前と住所をギャングのボスに連絡してきた男。
聞いたとおり、簡単に部屋には入れたが、肝心のマイケルがいない。
待ちくたびれて眠りこけてしまった2人がハッと目覚めたとき、2人にはブランケットがかけられていた上に、正面のソファでマイケル自身も居眠りをしていた。
いつもとは何かが違う
2人が自分を殺しに来たと知りながら焼きたてのクッキーを振舞ってくれるマイケルに、2人はプロらしくなく色々質問してしまった。
マイケルは、殺されようとして盗みを働いたようだ。
動揺する2人に、他からも盗んでいて、2人が殺さなくても別の殺し屋が来るはずだと言う。
情が湧く一方で、仕事を全うするために、足りなくなった銃弾を買いにいくバイオレット。
見張りを兼ねてマイケルの部屋に残ったデイジー。
心揺らぐ2人の女の子殺し屋は・・・

シスターのコスプレでピザを配達しに行く2人が、涼しい顔で銃を乱射して殺しを行う。 って予告編の印象から、もっと軽快でコミカルな作品だと思ったのだが・・・
予想外に、不思議な雰囲気で、ふわふわ危なっかしく掴みどころの無いティーンエイジャーの発想&言動に、キョトンとしてしまった。
18歳になったばかりのデイジーの、ピュアな部分と大人になろうとしている部分が初々しい。
デイジーを相棒とする前に、ローズと言う相棒を失っているバイオレットの、デイジーには無い心の傷のようなものが、彼女を少し大人に見せている。
姉妹のような、それよりももっと密接な関係のような2人。
女の子に有り勝ちな、特別仲の良い女友達とは考えることも好みも何もかも自分と一緒のはず、そうじゃなきゃ嫌だと言う、この年頃ならではの特徴が出ているようで、「殺しの仕事の最中にそんな調子で大丈夫なのか?」とハラハラさせられた。

一方、死を願うくたびれた中年男のマイケルは、娘と上手くいっていないようだ。
まさか自分の娘と同年代の女の子の殺し屋が来るとは思っていなかった彼も、家に帰ったら2人が眠りこけていたのだから、きっと困惑したに違いない。
彼は依頼者としてではなく、父親的な視線で2人を見、2人と会話し、2人の心に漣を起こした。

その組織の中で、バイオレットは序列8番、デイジーは9番の殺し屋。
全部で何人いるのかは知らないが、こんな2人がひと桁台にいるようじゃ・・・(苦笑)
憧れの1番は、アイリス(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)。
全員女性で花の名前がついているのか?

生憎好みの作品ではなかったが、ふわりと着地したそのラストや余韻は悪くはなく、それなりにいい気分で見終わることが出来た。

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2013年10月11日

マシンガン・シスター 復讐の天使

マシンガン・シスター
Nude Nuns with Big Guns


国境近くのその教会組織は、腐り切っていた。
いくつもの店を経営しているギャングのチャヴォ(デイヴィッド・カストロ)は、その教会に麻薬を作らせていた。
シスターたちは全裸にヴェールだけと言う姿でその麻薬工場で働き、下手をすればチャヴォの店で薬を打たれて売春をさせられた。
そのシスターを神父や司祭が買うことも。
サラ(アサン・オルテガ)もまた、ヤク漬けにされた売春シスターの1人だった。
意識が朦朧としうなされた彼女は、神からのお告げを聞く。
生きて使命を果たせ。 神に逆らう物を全て殺せ。 と。
美しい2丁の拳銃を譲られたサラは、1年後に・・・
シスター・アンジェリーナはカルリトス司祭に、ベルナルド神父たちがよそ者に殺されてしまったと伝える。
そのよそ者が、カルリトス司祭の名を口にしていた、とも。
次々と教会関係者が殺されていくため、チャヴォに犯人探しが依頼された。

予告を見て、ロバート・ロドリゲス臭を感じたから見てみた。
確かに、ロバート・ロドリゲスの「エル・マリアッチ」「マチェーテ」なんかに雰囲気と言うかテイストが似ていた
その点では、好みにあっていて結構気楽に楽しんで見ることが出来た。
が、作品のレベルとしては、ロバート・ロドリゲスの「エル・マリアッチ」「マチェーテ」のファンが自分でも作ってみました、的な程度。
自分が撮りたいシーン、作りたいシーンだけを寄せ集めた感じで、底が浅くとってもチープな出来
でも不思議とその安っぽさと作品の雰囲気がマッチしていて、許せちゃったりする。
監督も脚本家も全然知らない人たちなのだが、笑える程度の下品さや、女性の胸やレズシーンや、シスターと神父たちが禁忌を犯す設定が好きなのかな?
他人にはおススメしにくいが、哀生龍はOKだった。

シスター・サラも綺麗で可愛げもあって、主役としての見栄えは良かった。
撃たれた時は、自分で摘出して傷口を熱したスプーンで焼くという、結構な頑張りも。
力が入ったシーンのようだが、その分ちょっと浮き気味(苦笑)
ギャングの皆さんは、お揃いのレザー・ベスト。
左胸に名前のワッペンが全員ついていて、チャヴォは名前の上にもう一枚、社長って肩書きのワッペンも。 (見間違えじゃなかったら「Pres.」となっていたから)
まるでファミレスの制服

この作品、ロバート・ロドリゲスが作ったら、きっともっと面白くなっていただろうなぁ・・・



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2013年10月10日

リトル・キングダム ~《小さき者》たちの大きな冒険~

Clash of the Empires

豊かな自然の中で、平和に穏やかに暮らしている《小さき者》ツリー族の果樹園を、野蛮で好戦的なロック族が襲撃した。
翼を持つドラゴンやオオトカゲを使い、人々を次々とさらっていく。
ゴベンはロック族襲来を告げるために急いで戻り、ジャイアンツと呼んでいる人間族に頼んでさらわれた人々を助けようと提案した。
しかし、連絡の取りようが無いとか、嫌いだとか、怖いとかの反対意見が。
ゴベンの父タクテクはとにかくジャングルに隠れようと言ったが、間に合わなかった。
妻スタもさらわれてしまった。
自分で助けにいく事にしたタクテキに、ゴベンも、妹で母と同じく癒し手であるオミも付き随う。
ロック族の住む山に行くためには、どうしても人間族の住む場所を通らなければならない。
ツリー族にとって人間族は巨大で、危険な種族だった。
武器を持ち、猛獣を倒し、食らう人々。
だが3人は偶然にも、狩りの獲物に逆に殺されかけた人間を救う事になった。
狩りの頭領アムサー(クリストファー・ジャッジ)は、命の恩人となったツリー族の3人に手を貸すため、族長に会わせて通行の許可を取ろうとした。
ところが族長は、ロック族とは休戦中であるため面倒ごとを嫌がり、種族を守るためとして通行の許可も戦いの援助も拒否。
納得のいかないアムサーは、個人的に3人を助ける決意をする。
部下のバーム、その弟ペッシュ、そして女戦士レイラン(バイ・リン)も、味方についた。
しかし、森には大蜘蛛や巨大な毒蜥蜴や危険な植物が。
その上、今夜は月夜。
供宴が始まってしまえば、さらわれた人々の命が・・・
たった7人の救出隊は、間に合うのであろうか?
この僅かな人数で、凶悪なロック族に立ち向かえるのであろうか?

この監督、有名な作品にVFXとして関わって来た人らしい。
確かに、この作品と同じOV作品でCGキャラを登場させるB級作品に比べると、上質だった。
とは言っても、大作とは雲泥の差だが。

森に詳しいく、知恵と癒しのわざと“お助け棒”が強味だが、小柄で非力なツリー族。
力と武器と体格が強味も人間族。
2つの種族が協力し合えば、ロック族にも打ち勝てる! かも?
そんなファンタジーらしく、分かりやすい王道路線で作ったのも、好感が持てた。
変に頑張り過ぎて大コケしたり、ストーリーや設定に懲りすぎて散り散りになってしまうOV作品も多い中、素直な内容だったと思う。
(何を上から目線で偉そうに、と自分にツッコミを入れておこう)

ただ、どうしてもバイ・リンを見ると、突飛な事をしでかすんじゃないか? 突然ヤバいキャラが露呈するんじゃないか? と、変な勘繰りと期待が・・・・(苦笑)
まっとうな役も何作か見ているのだが、そうじゃないキャラの印象が強烈過ぎてね( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



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2013年10月09日

スパイ・アプリケーション

Privacy

賞金1万ドルのプログラム・コンテストへの出品するアプリの開発はもうやめようと思い始めていたハイテクに精通している大学生のマーク(ジョン・シェパード)は、ある上院議員がTVで言った事を聞いて、監視アプリを思いついた。
親友トビー(クレイトン・マイヤーズ)は、「モラルに反するし、そもそも違法じゃないのか?」とからかい半分に言う一方で、マークをけしかけた。
出来上がったアプリを試しに動かしてみると、他人の電話に次々と勝手にダウンロードされアクティヴになって行き、トビーはさすがにやばいんじゃないかと思う。
が、2人ともこれほど重大な事になるとは考えなかった。
このアプリのせいで、2人は殺されるかもしれないような危険に巻き込まれてしまったのだ。
監視カメラのようになった街行く人々が使っている電話からの映像や音声を次々切り替えていたマークは、一人の女性(ジーナ・ブッシュ)に目を留めた。
彼女が映る映像を追いかけていったマークは、自分も持っている「1984」を呼んでいた彼女が、明日もまたその席で電話の相手の男と会う事を約束したのを聞いて、足を骨折している自分の代わりにトビーに頼んでその席にカメラを仕込んでもらった。
政治家絡みで、彼女が怯えているように思えたからだ。
アレクシスと言う名前で、NYUの大学院生ということが分かり、更にトビーにストーカーさせた結果、元カレのスコット(ブレントン・デュプレッシ)を怖がっていることも分かった。
トビーは彼女を助ける振りで、空き部屋のあるマークの住むアパートにつれて来た。
しかし、彼女には色々怪しい点があった。
その上、スコットはFBIの身分証明書を持っているではないか。
彼女は何をしたのか? 何をしようとしているのか?
彼女は悪人なのか? それとも潔白なのか?
トビーは通報しようと言うが、マークは嫌がる。
だがもう遅かった。

この手のアプリは、きっともう開発されているんだろうなぁ・・・
モバイルツールは携帯電話もノートPCもスマホもiPadも・・何一つ持っていないから、ピンと来ないのだが。
原題が「Privacy」と言うぐらいだから、プライバシーの侵害とか危機とかそれに対する警鐘とか、意識しようと思えば出来ることだが、軽くて小さな枠で描かれていたからほとんど緊迫感は無かった
軽い気持ちで他人の事に首を突っ込んだ馬鹿な大学生のラブコメ&クライムサスペンス、程度のノリ。
だが、テロの惨事を回避するためにはプライバシーの侵害は仕方が無いのか? 監視されるぐらいの事は当たり前だと思わなきゃならないのか? そう考えるとゾッとする。

話を広げるためなのか、ギークな“頭脳”のマークと彼にあれこれアイデアのヒントを出す“手足”役のトビーという、かなり古典的なコンビを持ち出してきた。
賞金を狙うアプリ開発の相棒としては互いに持って来いなのかもしれないが、探偵ごっこの相棒としては・・・??
それも、スノボでこけて片足骨折って、もうちょっとどうにかならなかったのか?
「裏窓」を、学生コンビとスパイ・アプリで軽く薄っぺらにしたような?
政治家だFBIだ、と国家規模の物凄く大きな話に広がっていくのかと思えば、ちっちゃいことで終わっちゃったし。
コミカルにするか重たくするか、もう少しどちらかに寄せてくれたら良かったのになぁ・・・・

ところで。
スマホで何かを見ながら歩く人は、確かに良く見かける。
正直、危ないし邪魔だしマナーに反する人もいるから、体当たりしてやりたくなることもある。
が、この作品のように、自分の顔がカメラに映るような状態で持ちながら歩いている人は、こんなに多いのか?
違和感も無く珍しくも無い光景?

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2013年10月08日

ラスト・キリング 狼たちの銃弾

Tomorrow You're Gone

4年の刑期を終えて出所したチャーリー(スティーヴン・ドーフ)は、刑務所に暗号の手紙を送って寄越した“ザ・ブッダ”(ウィレム・デフォー)の仕事をする事になっていた。
その手紙には「出所したらある男を殺せ」と書いてあった。
ブッダにとって邪魔なその男は、チャーリーにとっても邪魔者だったのだ。
指示されたロッカーで金と銃と封筒を手に入れたチャーリーは、バスの中でフローレンス(ミシェル・モナハン)から声をかけられた。
本名の代わりにサムソンと名乗った彼とフローレンスは、バスを降りるまでの間に、彼女の部屋でテイクアウトのピザを食べる事に話がまとまった。
フローレンスの誘惑は抗いがたかったが、予定通り仕事はきっちりやっつけた。
そのつもりだった。
しかし、ブッダは不満だったようだ。
目撃者である女を殺さなかったからだ。
女はターゲットではなかったし、顔も見られていないし、縛ってきたから殺す必要は無いとチャーリーは考えたのだが、ブッダは分かってくれなかった。
そしてフローレンスも、チャーリーの事を、彼の過去を、彼の置かれた状況を知ってか知らずか、ゆっくりゆっくりと彼を追い詰めていった
チャーリーは“答え”を見つけられるのか?
どうやって決着をつけるのだろうか?

美しく愛嬌があり奔放なフローレンスに、少し振り回されつつも癒されるチャーリーには、トラウマとなっている過去がある。
スティーヴン・ドーフの雰囲気が、チャーリーというキャラとリンクしていて、痛々しくも心地良かった。
追い詰められやつれた表情、ほとんど抵抗無く人殺しをする一方で自分の中で線引きがされていて殺しを楽しんではいない様子、助けの手を差し伸べてやりたくなるような雰囲気。
思い詰めているようにも見える、無表情。
デフォーは、もう少し怪しさを出していても良かったな。
“ザ・ブッダ”のカリスマ性や支配力を持ってすれば、あんな要人の1人や2人、喜んで殺すような小物は沢山いるだろう。
わざわざチャーリーが出所するのを待って殺させたという部分を、ブッダ側からももう少しねちっこく見せても良かったんじゃないかと、個人的趣味でそう思ってしまった。
あえて怪演は抑えたのだろうが、ついデフォーだからと期待してしまうんだよね。

全体的に、哀愁と危なっかしさを“雰囲気”で見せていくような作品だった。
が、邦題だけ見ると、もっと安っぽいB級作品に思えるよね(苦笑)



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2013年10月07日

ヒプノティスト―催眠―

Hypnotisören
The Hypnotist


学校の体育館で、体育教師が滅多刺しになって殺された。
上司からは地元警察に任せろと言われたが、彼の自宅でも妻子が同じように殺されていたことから、国家警察のヨーナ・リンナ警部(トビアス・ジリアクス)は捜査を続ける事に。
唯一生き残った15歳の長男ヨセフ(ヨナタン・ブークマン)は危篤状態で病院に運ばれ、意識不明
何とか目撃証言が欲しいヨーナに、担当医のダニエラ・リチャーズ医師(ヘレーナ・アフ・サンデバリ)は1つだけ方法があると言って電話を掛けた。
彼女が呼んでくれたのは、精神科医でトラウマ治療の第一人者、エリック・マリア・バルク(ミカエル・パーシュブラント)だった。
彼なら“催眠”を使って証言を引き出すことが出来るとダニエラは考えたのだが、エリックは自分が催眠を使う事は禁止されていると言って一旦は拒んだ。
“腕が良すぎる”ために、過去に何かがあったらしい。
しかしエリックは昏睡状態のヨセフに“催眠”を試してみた。
すると、ヨセフは反応を示し、いくつかの情報を引き出すことに成功。
また、同僚のアグダレーナ(エヴァ・メランデル)から、ヨセフには施設に入っていた姉がいるという情報がもたらされた。
地元警察は最初に殺された父親のギャンブル絡みで捜査をするようだったが、計画的な一家皆殺しだと考えたヨーナは、ヨセフと姉エヴェリンに24時間体制で警備をつけるように指示。
しかしなかなか姉の居所は掴めない。
今のところ有力な手がかりは、ヨセフが読んでいた“血族”からの手紙だ。
文面から想像するに、犯人はずっと見ていたが会った事は無いらしい。
何とか姉を見つけ出した一方で、国家警察がエリックを使って捜査する事を問題視する新聞記事が出てしまった。
そのタイミングで、エリックが睡眠薬を飲んで深い眠りについている間に、エリックの息子ベンヤミン(オスカル・ペッタソン)が誘拐された。
妻シモーヌ(レナ・オリン)も犯人に注射を打たれたために、犯人を見たはずなのに何も覚えていなかった。
画家であるシモーヌのアトリエの壁には、“催眠をやめろ。 またやったら息子の命は無いぞ”と言う脅し文句が。
犯人は、エリックに対する個人的な恨みを持つものなのか、それとも一家惨殺犯と同一人物なのか。
エリックは再びヨセフへの“催眠”を試みた。

「未来を生きる君たちへ」はまだ見ていないから、ミカエルに対してはアクションの人というイメージしかなくて、ずっと物静かに控えめにしているキャラクターが少し意外に感じた。
その一方で、イメージ通りのレナ・オリンのヒステリックな様子には毎度の事ながら圧倒されてしまった。
作品その物の印象は、監督がラッセ・ハルストレムだからか、サスペンス・ミステリー色よりもドラマ色が濃かった。
タイトルからのイメージだと、もっと催眠術・催眠療法が多用されて、そこから意外な犯人が浮かび上がる作品だと思ったのだが、それ程でもなかった。
と言うか、“腕が良すぎる”はずのエリックの“催眠”の様子を見ていると、過去に問題を起こしたのが納得できてしまう(苦笑)
誘導尋問に近い語りかけや、先入観や予め答えを予測しての問いかけが何度かあって、これじゃ問題を起こしても致し方ないだろうと思えてしまったのだ。
事を焦って強引に記憶を引き出そうとしたためのミスだろうが、ちょっとお粗末感を覚えたのが残念。

犯人も、登場シーンからして怪しいと言うか、印象に残るような見せ方をしているから、その時点で「犯人もしくは事件に深く関わっている人物だ」とすぐに分かってしまった。
サスペンスの謎解きがメインの作品じゃないにしても、もう少し・・・・

どうでもいい事だが、最後に登場人物たちが食べていた箸で麺類はいったいなんだ?
バルク一家が食べていたのとヨーナが車で食べていたのは、違う面料理だと思うが。
買った店は「Thai kök」(直訳するとタイの台所)だから、タイ料理だとは思うのだが。



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2013年10月03日

ザ・レジェンド ソロン王の野望と勇者の逆襲

The Legends of Nethiah

10歳のガブリエル(ジャレッド・ヤング)は、両親が離婚する事になったのが原因で学校で問題を起こし、停学となってしまった。
共働きの両親は口喧嘩が耐えなかったが、父スタン(ジロン・ガイ)も母スーザン(ローラ・コヴェリ)も同じようにガブリエルを愛していて、どちらと暮らすかの選択を彼に任せる事に決めていた。
そのことが逆に、ガブリエルの重荷になっていた。
誰もが傷つかない選択は無いと分かっていたから。
そんなガブリエルに、祖父(ロバート・ピカード)が話して聞かせたのは、ある世界のある時代のある村で暮らしていたナサイヤの話
征服者ストライファーの王ソロン(エイプリル・リトル・ジョン)は、その村に目をつけた。
村や愛する人を守るため村人たちは戦ったが、殺されたり奴隷になったりしてしまう。
少年ナサイヤの父も殺され、母は囚われの身となった。
ナサイヤも結局捕まってしまうのだが、彼は殺されず、奴隷にもされず、代わりに剣闘士として鍛え上げられる事に。
強い男に成長したナサイヤ(ジェレマイヤ・セイズ)は400回も勝ったが、ある日「もう戦わない」事を選択する。
ソロン退治を決意したナサイヤの前に現れたのは、自由戦士ではあったが“沈黙”を課せられているハニフ卿(ロバート・ピカード)。
ハニフ卿から“魔除け”を授けられたナサイヤは、妖しい女に惑わされずに村に戻ることが出来たが、そこには死んだはずの両親が・・・

離婚間近の両親の言い争う声も、自分が両親のどちらと暮らすか選択しなければならないことも、10歳のガブリエルにはストレスになっていた。
苦しんでいた。
それを知った祖父が話してくれたファンタジーは、彼にを示すものだった。
という作り。
話を聞きながらガブリエルがイメージしているからなのだろう、「ファンタジーの世界の登場人物を演じているのは、現実世界で彼が知っている人」、という設定のようだ。

交互に出てくる現実世界の物語もファンタジー世界の物語も、どちらもいい感じなのだが、半分ずつだから物足りなく感じてしまった。
もう少し2つの世界がリンクしていても良かったかも。 (それじゃ有り勝ち?)

ファンタジー世界のキャラの造形が、お安い感じなのがこの作品では逆に良かった。
少年が話を聞きながらイメージしている世界なら、この程度の完成度が丁度いい、と感じたのかもしれない。
どことなく魅力的だったし(笑)



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2013年10月02日

バッド・アス

Bad Ass

メキシコ系アメリカ人のフランク・ベガ(ダニー・トレホ)は、ベトナム帰りの退役軍人
戻ったときには、恋人はすでに結婚していた。
学歴も無い負傷兵には仕事の口も無く、高齢となった今も月500ドルの障害者手当てとホットドックスタンドの稼ぎで暮らしている。
いつもの路線バスの中で乗客に絡んでいた2人の白人の若者をやっつけた様子が、他の乗客によって動画サイトにアップされた事がきっかけとなり、フランクは“バッド・アス”として一躍有名人となった。
地元の警官マラク(パトリック・ファビアン)とも親しくなった。
その3ヵ月後に母が亡くなり、遺言により母が暮らしていた家に引っ越したフランクは、親友であり命の恩人でもあるクロンダイク(ハリソン・ペイジ)と一緒に住む事に。
ところが、市長(ロン・パールマン)がギャングを一掃する“ストリート清掃作戦”を発表した直後、クロンダイクは夜道で何者かに殺されてしまった。
フランクはフランクで、リカーショップで強盗に遭遇し、また鉄拳を振るうことに。
危険に自ら首を突っ込む事を心配したマラクからは、控えてくれよと言われてしまう。
しかし、警察組織に不満を覚えたフランクは、自分の手でクロンダイクを殺した犯人を見つけ出して制裁を加える事にした。
現場には、まだいくつもの物証が残されていた。
薬莢を銃砲店で見てもらうと、政府発行の物だと判明。
また、ネックレスのロケットの写真から、持ち主が誰なのかはすぐに分かったが、なかなか本人の基に辿り着けない。
そんなある日、家が荒らされ、巨漢の男にメモリーは何処だと脅された。
パソコンにもメモリーにも疎いフランクだったが、クロンダイクが殺された理由が、そのメモリーに入っている情報であることは分かった。
何故クロンダイクのメモリーを、パンサー(チャールズ・S・ダットン)を狙っているのか?
いったいどんな情報が入っているというのだ?

ダニートレホ目当てに見たので、満足!
足と心に戦争の傷を残すフランク。
むさ苦しい長髪に伸ばし過ぎのあご髭、古傷だらけの顔に怖い目。
これで汚らしい格好をしていたら、絶対に近付きたくないと思うような男なのだが、真面目で正義感があって紳士的な男。
しかし、怒らせるとおっかない。
この歳で何処にそんなパワーがあるのか? と驚かされるほど強い!
それも、素手なのに強い!
普段からビックガンやマチェーテを持っていたら間違い無く無敵に見えるダニー・トレホだが、このフランクと言うキャラは、“おっちゃん、武器なんか持っていなくても、素手で十分無敵なんだぜ!!!”だった♪♪

そんな強面のフランクが、お隣の奥さんアンバー(ジョイフル・ドレーク)から手料理にお呼ばれした時には、ウキウキしながらドレスアップしちゃうんだよね。
彼なりに精一杯イイオトコに見えるように準備する様子が、笑えるほどキュートでやられたよ♪
パソコン関係が全く分からない所も、“可愛いお年寄り”なんだけどさ。

ストーリーの方は、大したこと無かったなぁ・・・
わざわざロン・パールマンを据えた割りに、“彼が演じている”以外の見所が無かった市長を始め、敵か味方かもう少し怪しげだと良かった警官のマラク、存在感がなかったパンサー。
フランクに対抗できるような敵がいなかったのが残念。



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