Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2014年01月31日

すべてはその朝始まった

Derailed

10月の雨の朝。
チャールズ(クライヴ・オーウェン)はいつもの電車に乗り遅れた
その上、切符は買い忘れるは、ATMに寄れなかったから現金の持ち合わせはないは・・・
彼の乗車賃をスマートに払ってくれたのは、偶然乗り合わせていた女性(ジェニファー・アニストン)だった。
彼女はルシンダと言う名前で、投資アドバイザーだと言う。
チャールズはCM制作会社で働いているが、元は教師。
持病のある娘エイミー(アディソン・ティムリン)の高額な治療費を稼ぐために、転職したのだ。
この事がきっかけとなり、2人は家族の事を話したり、食事をしたり、飲みに行ったり・・・
そしてキス。
いけないと分かっていながら、ホテルに入った2人。
この過ちの代償は高くついた。
その部屋に押し込み強盗(ヴァンサン・カッセル)が入ったのだ。
銃を突きつけられ、金を盗られ、暴力を振るわれ・・・
夫も子供もいるルシンダは、家族に知られる事を恐れ、警察にも病院にも行かなかった。
強盗ラロッシュは、2人が不倫関係なのにつけ込んで、更に金を要求してきた。
11月のある日などは、大胆にも仕事関係の良い人の振りをしてチャールズの家に上がり込んだ。
耐えられなくなったチャールズは、刑務所に入った経験のあるウィンストン(RZA)や弁護士に相談し、告訴しようとルシンダに持ちかけた。
だが、彼女は拒んだ。
彼女はチャールズ以上に苦しんでいたのだ。
ドツボにはまっていくチャールズ。
殺人事件まで起き、刑事(ジャンカルロ・エスポジート)にも目をつけられてしまう。
にっちもさっちも行かなくなったチャールズは、警察を頼らずに、エイミーのための金を自分で取り戻す決意を固めた。

妻子ある男。
共働きで、学校に通えない娘の勉強も見、高額の治療費を必死に稼ぎ・・
だからと言って、息抜きに女遊びをするような男ではなかった。
それなのに、出来心から・・・
と言う単純な話しかと思っていたら、途中から方向性が違うことが分かってくる。
疑うべきは誰?
明らかに怪しいのはあいつとかこいつとか・・・
もしかすると、この無関係そうな奴も?
と疑いながら見た。
本気で必死に犯人探しをするような作品じゃないから、チャールズがこの窮地をどうやって脱出するんだろうなぁ・・と、高みの見物をするような気分で見られた。

クライヴ・オーウェンは、頭の切れるアクションも得意なキャラを良く演じている一方で、風采の上がらない野暮ったい弱気なキャラも似合うんだよね。
ジェニファー・アニストンの方は、キャッキャしていないのがちょっと珍しく感じたな。

色々書くとネタバレに繋がってしまうから、これぐらいにしておこう。



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2014年01月30日

ロード・トゥ・ザ・ナイト アイヴァンホーの聖なる剣

Young Ivanhoe

イングランド王のリチャード一世(マレク・ヴァシュート)が十字軍の遠征で留守の間に、ノルマン人サクソン人の領地を略奪。
留守を預かる王弟ジョン(イアン・ファルコナー)の補佐官のノルマン人デ・バルジェ伯爵(ニック・マンキューゾ)は、領地を奪われたサクソン人から更に金品も奪っていた。
サクソン人の郷士セドリック(ジェームズ・ブラッドフォード)もまた、領地を奪われた1人。
彼の息子アイヴァンホー(クリス・ホールデン=リード)は親友タック(マシュー・ダニエルズ)と共に、元は父の土地だった森に入り込んでいるのを見つかり、伯爵一行から追われてしまう。
逃げ込んだ馬車には、気丈な若い女性と侍女が。
驚いた事に、彼女ロウィーナ(レイチェル・ブランチャード)は父の客だった。
サクソン人であるアルフレッド王の子孫で、かつて暮らした土地を訪ねてきたらしい。
一方、逃げそびれたタックは伯爵に捕まってしまった。
セドリックの右腕エドワード(トム・ラック)からその知らせを受けたアイヴァンホーは、父が王弟ジョンに頼もうと言うのを遮って、自ら伯爵の居城に忍び込んだ。
運悪く伯爵の右腕、裏切り者のサクソン人ヒューリット(ギャヴィン・スチュアート)に見つかったが、元は自分が住んでいた場所。 逃げられないはずがなかった。
セドリックの家に押しかけてきた伯爵は、王弟ジョンの命により全員外出禁止、と命じた上、アイヴァンホーが戻ったら捕える、とも言った。
そこにロウィーナが入って来て・・・
だが彼女が行動を起こす前に、傍にいたエドワードが伯爵に無礼を働き、捕えられた。
伯爵は、ある大きな計画を目論んでいた。
自分の権力を更に堅固なものにするため、ロウィーナと結婚する事も考えていた。
更に、捕えたエドワードを餌にアイヴァンホーを罠にかけようともしていた。
それを知ったロウィーナがアイヴァンホーを止めようとするが、彼はエドワードから教えられた男ペンブロック(ステイシー・キーチ)の力を借りて・・・
そして馬上試合の日。

TVM。
作品としてはちょっと雑な感じがする部分もあったが、クリステン・ホールデン=リードがお目当てだったから、まぁそれなりに・・・・(苦笑)
20代半ば?
今まで見た中で、1番髪が長いクリスだったかも。
若く、血気盛んで直情的で、考えが浅く視野が狭いアイヴァンホーが、徐々に男らしく凛々しい顔立ちになって行くのがいい。
一方ロウィーナ、若いのに賢く気高く、自分を守ることが出来る心身の強さがあり、自分を犠牲にする事も厭わないような出来た女性。
なかなかいい取り合わせじゃないか?
セドリックとエドワードの関係も、もっと深く掘り下げて見せて欲しかったよ。



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2014年01月29日

なんちゃって家族

We're the Millers

公開中なので控えめに。

デイヴィッド(ジェイソン・サダイキス)は堅実で人が良いマリファナの売人。
妻子・家庭と言った足枷もなく、気ままな生活を送っていた。
が、その人の良さが災いし、近所の悪ガキにマリファナと金を全部奪われてしまった。
元締めのブラッド(エド・ヘルムズ)は、メキシコからマリファナをちょっと運んできてくれれば損失はチャラにする上、報酬も出してやろうとニコニコしながらデイヴィッドに持ちかける。
デイヴィッドは断わりたかったが、断われる立場にはなく、期限までにブツをブラッドの元に運ばなければならなくなった。
どうやったら、安全に麻薬を持って国境越えが出来るのか?
丁度、独立記念日だ。
仲良し家族が大きなキャンピングカーで小旅行を楽しんでいる風を装えば、自分ひとりで行くよりも確実に疑われないに違いない!
同じアパートに住む18歳になるケニー(ウィル・ポールター)は、親が留守がちだから好き勝手に出来るし、それより何より、デイヴィッドがトラブルに遭った原因が自分にあると分かっているから、率先して息子役を引き受けた。
奥さん役は、お隣さんのローズ(ジェニファー・アニストン)に頼む事に。
ストリップクラブのポールダンサーをやっている彼女は最初こそ冗談じゃないと断わったが、就業規則がちょっと変更になったためオーナーのトッド(ケン・マリーノ)と揉め、職を失った上に部屋からも立ち退きになって、仕方なく奥さん役をそれなりの報酬で引き受ける事に。
そして、ケニーが姉役としてつれてきたのは、悪ぶっているホームレスのケイシー(エマ・ロバーツ)だった。
彼女も、小遣い稼ぎ程度の気持ちで参加を承知した。
4人は、ごく普通のサラリーマン家族“ミラー一家”に見えるように身なりを整えて出発。
用意されていたキャンピングカーが想像以上に大きく立派で驚いた事を覗けば、順調な滑り出し。
もちろんメキシコへの入国はスムーズで、カーナビが目的地までちゃんと彼らを連れて行ってくれた。
恐そうな男ワン・アイ(マシュー・ウィリグ)にブラッドから教えられた名前を出すと、これまたあっさりと取引完了。
だがその麻薬の量の多さは・・・
ビビリつつ、再び国境の検問所へ。
指定されたレーンの検査官は買収済みだと言われたが・・・
やたら人懐っこいキャンピングカーで旅行中のフィッツジェラルド一家、ドン(ニック・オファーソン)、エディ(キャスリン・ハーン)、娘のメリッサ(モリー・クイン)との、ハラハラドキドキの交流。
彼らに麻薬を奪われたと追いかけてきた男パブロ(トメル・シスレー)との死闘。
次々とデイヴィッドを窮地に追い込む出来事が起き・・・

軽いタイトルや偽家族を演じる4人のキャストに、気楽に見られそうなコメディの予感がして、映画館で見る事にした。
見て大正解だった!
とにかく、諸々が哀生龍好みで思いっきり楽しめた。
ベタな部分も、暑苦しくウザったいフィッツジェラルド一家も、一難去ってまた一難のハラハラドキドキ間も、ほっこりするハートウォーミングな出来事も、なんちゃって家族そのものも、匙加減やバランスが哀生龍にとっては丁度良くて、文句のつけようがなかった。
ただこういうコメディは、好みとちょっとずれるだけで全くのれない笑えないって事になるから、おススメする相手を選ばないとね。

ルイス・ガズマン演じるメキシコの警官とのお約束ネタや、ジェニファー・アニストンのストリップダンスや、変人っぽいブラッドのペットや、毒蜘蛛により災難や、ベイビー危機や、キスの特訓や、テントでの誤解や・・・・・
色々な小ネタのどれを取っても、分かってても笑えてしまった。
その上、なんちゃって家族4人それぞれが普段は“独り”なのに、即席家族が上手く噛み合って妙に上手くいっているところに違和感も覚えず、“家族”の良さをが滲み出てきちゃったりするハートウォーミングな部分にもあざとさを感じず、久し振りに非常に波長があって心地良かった。

いつも、エド・ヘルムズとジェイソン・サダイキスの名前と顔がごっちゃになってしまうのだが、まさかその2人が顔を揃えて登場とは(苦笑)
サダイキスが薄っすら無精髭を生やし前髪を下ろしているとそうでもないのだが、“サラリーマン風”に整えると更に2人が似て見えてしまうと言う・・・
でもはっきり分かった。
哀生龍好みの低めの良い声の方がサダイキスだ!(笑)
それに、彼は前髪を下ろして自由任っぽくしている方が、ずっと魅力的に見える。

ジェニファー・アニストンは、少し前に見た映画では腹筋が鍛えられ過ぎて色気を感じないと思ったのだが、今回は幾分筋肉の我が目立ちにくくなっていたような気がする。
個人的な趣味を言えば、ストリッパーはもう少し柔らかそうな肉体の方が・・・

そして、ウィル・ポールターが、ぐんっと背が伸びていて驚いた。
エマ・ロバーツが低めだからなのか、この身長差はインパクトがあったよ。
きつい形の眉をしている彼だが、そんな彼が純情童貞君なのが逆に良かったと思う。

で、まさかトメル・シスレーが出ているとは思わなかった。
ラテン系にもアラブ系にも見える彼だが、出身はドイツ、育ちはフランス。
スタンダップコメディをやっていたという事は情報として知ってはいたが、フランス語のアクション物しか見ていないから、コメディ映画でお目にかかって驚いたよ!

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2014年01月28日

アイム・ソー・エキサイテッド!

I'm So Excited!
The Passenger Lovers


公開中なので、控えめに。

ペニンシュラ航空2549便は、メキシコ・シティに向けてマドリードのバラハス空港を飛び立った。
そして1時間半。
ほぼ満席のエコノミークラスは、エコノミー症候群予防と称したスペシャルドリンクの効果で、客どころか客室乗務員までもが爆睡中。
しかしビジネスクラスには、クレーマーのノルマ(セシリア・ロス)がいるから、ビジネスクラスの客室乗務員ホセラ(ハビエル・カマラ)、ウジョア(ラウル・アレバロ)、ファハス(カルロス・アレセス)は気が気じゃない。
映画が見られなかったり電話に不具合があったりと、いつクレームをつけられてもおかしくなかったからだ。
いや、それ以上の大問題が発生していた。
嘘がつけないチーフCAのホセラには、機長のアレックス(アントニオ・デ・ラ・トーレ)も副機長のベニート(ユーゴ・シルバ)も詳しいことは教えていなかったが、機体トラブルでまだスペイン上空を旋回し続けていたのだ。
酒が手放せないウジョアと一緒になって、ホセラも盗み飲み。
ファハスは小さな携帯用祭壇を開いて、お祈り。
そんな彼らの心配など知らないはずの女性客、予知能力があるアラフォー処女ブルーノ(ロラ・ドゥエニャス)は、コックピットに入り込んで微妙な予言をした。
他にもビジネスクラスには、気になる客たちが。
新婚カップルの新郎(ミゲル・アンヘル・シルベストレ)は、薬を飲ませて新婦(ラヤ・マルティ)を眠らせ続けている。
ノルマはクレーマーというだけでなく、SMの女王として数多くの大物たちと関係し、彼らの秘密を握っているらしい。
父親が彼女のファンだったと言う男は、警備アドバイザーのメキシコ人インファンテ(ホセ・マリア・ヤズピック)。
操縦士の免許があると言う男は、海外に高飛びしようとしている銀行の頭取のセニョール・マス(ホセ・ルイス・トリホ)。
機内に音声が流れてしまう事を承知の上で愛人のアルバ(パス・ベガ)に電話を掛けることにしたのは、元人気俳優のリカルド(ギレルモ・トレド)。
ところが、アルバは話中に電話を落としてしまい、偶然にもそれはリカルドの元カノのルティ(ブランカ・スアレス)の元へ。
何とか場の空気を和ませようと、3人の客室乗務員はゲイゲイしく歌い踊るものの・・・

3人のオネエCAが歌い踊る予告を見て、見る気満々だった。
映画祭で上映されたときは都合があわなかったが、一般公開されるとその時点で分かっていたからゆっくり待つ事に。
アルモドバルのコメディを見るのは、かなり久し振り。
それも、主役は女性じゃない、と言う所が哀生龍には嬉しかった。
何しろ哀生龍にとってアルモドバルの女性が主役の作品は、苦手な部類に入るから(^^ゞ
はっきり言ってしまうと、彼の作品の中で「バッド・エデュケーション」だけ、飛び抜けて好きなんだよね。
今回のお目当ハビエル・カマラも、初めて彼を知った「トーク・トゥー・ハー」でのベニグノというキャラは、どうにもこうにも受け付けなくて・・・(苦笑)
その後見たいくつかの作品では、普通のキャラを演じると上手い俳優さんという印象なのだが、「バッド・エデュケーション」でのパキートはまた強烈だった。
そのオカマちゃん振りがキモ可愛くて ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

この作品の冒頭に、アントニオ・バンデラスとペネロペ・クルスの短いシーンがある。
それがそもそものきっかけで、トラブルが起きるわけだ。
普通だったら・・・・
空中を旋回中の飛行機の中と言う密室。
受け入れてくれる飛行場が見つからない。
見つかっても上手く着陸できるか分からない。
燃料切れで墜落するかもしれないし、着陸失敗するかもしれない。
そんな状況にあると知った客たちがパニックを起こし、流血騒ぎになる可能性だってある。
それなのに、この作品では、全く緊迫感が無い
CAがあたふたするだけで、見ていても全然不安にならない。
密室と言う息苦しさもないし、ヤバイ状況だと伝わってこない。
よく言えば、観客は、ゆったりまったり際どい笑いを楽しめばいい作品。
悪く言えば、締りがなくて、キャラ毎に用意されているエピソードの温度差があって、時々眠気が・・・
近くの席から、イビキが聞こえてきたぐらいに ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
・・・・そう言えば、アルモドバルのコメディって、いつもこんなリズム感だったかも?

三角関係(いや四角関係?)のキャラがいたり、性的嗜好が揺らぐキャラがいたり、性を武器にしてきたキャラがいたり、処女を捨てられるかどうかと言うキャラがいたり・・・・
カラフルで、生々しくて、笑えて、ハッピーなラブコメ
それは間違いない。

数人、始めて見たキャストがいた。
多分、ユーゴ・シルバも初めてだと思うのだが、何となく見たことがあるような気がしてしまう顔立ち。
気になるから、他の出演作も見てみたいなぁ〜

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2014年01月27日

オンリー・ゴッド

Only God Forgives

公開中なので控えめに。

タイのバンコクでボクシング・クラブを経営しているビリー(トム・バーク)が惨殺された。
弟ジュリアン(ライアン・ゴズリング)は、犯人を見つけ出す。
しかし兄が殺された理由が、男の売春婦である未成年の娘を嬲り殺した事にあると知り、またすでに男が片腕を切り落とされると言う裁きを受けていたことから、ジュリアンは兄を殺した男を許すのだった。
だが、ビリーの遺体を引き取るためにアメリカから飛んできた兄弟の母クリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)は、ジュリアンの生ぬるさに腹を立てる。
兄弟の裏ビジネスのボスであり、巨大組織を仕切っているだけあって、クリスタルは容赦ない
次男が頼りにならないと分かると、すぐに組織の男に犯人を殺させた。
だがクリスタルは、ビリーが殺された現場に警官と思われる男(ヴィタヤ・パンスリンガム)が居たという情報を得ると、報復のためにそいつも殺せと命じる。
神に成り代わって裁きの刃を振り落ろすその男、元警官のチャンは、自分が狙われていると知ると・・・

ニコラス・ウィンディング・レフン監督の作品だから、気になって見た。
残酷で美しい静かなバイオレンス。
ライアン・ゴズリングは「ドライヴ」の時と同様に寡黙な男を演じているが、原作・脚本がレフン監督じゃない「ドライヴ」に比べるとオリジナルのこの作品の方がレフン監督のが濃く出ているように感じられ、ゴズリングが演じるキャラの中にあるファンタジーな部分がその人物の一面を雄弁に物語っていたような気がする。
そして照明の使い方と言うか、それぞれの場面を印象付ける色使いが、レフン監督らしく感じた。
どちらかと言うと、作品から受ける印象は「ヴァルハラ・ライジング」の方に近いかな?
正直、「プッシャー」シリーズや「ブリーダー」のように、ストレートに分かりやすく訴えてくる作品の方が、“物語"を楽しめるのだが、この作品や「ヴァルハラ・ライジング」のように感覚的に“来る”作品も嫌いじゃないんだよね。
物語よりも雰囲気に浸ってしまうというか。
冷酷で残虐なのに、不快感が無いどころか心地良い。
それって、ちょっとヤバイ?(苦笑)

荒々しい内容なのに、とにかく静か。
静寂、カラオケ、静寂、カラオケ・・・(爆)
チャンを演じるヴィタヤ・パンスリンガム本人が歌っているカラオケシーンの、なんとも微妙な空気が、ある種の衝撃だった。
絶対に笑っちゃいけないような場面でふっと笑いが込み上げてくる、あの感じに襲われる。
じっと静かに身じろぎもせずにステージを見つめる警官たち。
そのシーンを見詰めるこちらも同じように硬直。
笑いの衝動にむずむずもぞもぞしそうになりながらも、やはり硬直。
“死の天使”“神の裁きを下す男”は、やっぱり何かが違う ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

タイトルの「オンリー・ゴッド」(Only God Forgives)とは、“裁きを下し、罰を与えるのも赦しを与えるのも、神のみに許された御業”って意味でいいんだよね?

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2014年01月24日

ネバー・フォーゲット

Never Forget

意識を取り戻したとき、男(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は森の中にいた。
それも、木に逆さ吊りになっていた。
身じろぎしていると、ロープが切れて落下。
こめかみの辺りに怪我をしていた。
足も痛めた。
更に悪い事に、記憶喪失になってしまったらしい。
何故ここにいるのか、何故吊るされたのか、自分は誰なのか?
地に汚れた服から落ちたナイフには、「トム・マーティン」と彫られていた。
ポケットに入っていた財布の中のIDには、フランク・ヒルと書かれていた。
恐らく、自分はフランクなんだろう。
そんな彼を蹴り倒した男(クリス・ホールデン=リード)は、を突きつけながら「どこだ! 言え!!」と怒鳴った。
もちろん記憶喪失のフランクには、何のことだか分からない。
男の名はアンディだった。
フランクが本当に記憶を失っているとは信じ切れなかったものの、銃を向けるのはやめて、キャビンに行くといった。
フランクも知っているはずの場所だ。
森の中を進む間にフランクの脳裏にふっと浮かび上がる女(サラ・マンニネン)の姿。
それが誰だかも思い出せない。
時間が無いというのに、ぐだぐだと喋り、拗ねて座り込み、偉そうな事を言うフランクに苛立ちながらも、アンディはぐっと堪えてキャビンを目指す。
ところが道に迷って同じ場所に戻ってしまった。
携帯電話も使えないし、パークレンジャーも来ない。
フランクは隙を見て逃げたが、また捕まってしまった。
その間に、また少し思い出した事があった。
自分と、自分の恋人ナターシャと、友人カップルが・・・
彼女に何かをしたのは、自分なのか? それともアンディなのか?
森の中で殺されていたパークレンジャーは・・・
ここには他に誰がいるんだ?
次に思い出したのは、血塗れになった部屋。
少しずつ記憶が戻ってくるフランク。
その日何があったのか?
ナターシャをどこにやった?
“男”は自分なのか? アンディなのか?
人殺しは誰?

クリスがお目当てだったから、ずっとルーとクリスの2人だけで出ずっぱりだったのは嬉しかったが、内容はイマイチ。
80数分なのに、もっと長く感じるようなモタツキ感。
森の中を放浪しながら会話するだけで、時々フランクの記憶がフラッシュバック。
それも同じようなことの繰り返しで・・・
おまけに、1人は記憶喪失で、1人はどこか怪しげ。
どちらの記憶が真実なのか、どちらの言い分が真実なのか、ずっと曖昧
狙って上手く曖昧に見せて観客の不安を煽る、と言うのならいいのだが、どうもただ見せ方や組み立て方が下手なだけなんじゃないかと感じてしまった。
最後まで見ても、なんだかすっきりしない。
上手に答えを曖昧にしたまま終わらせる映画ももちろんあるが、この作品は上手にしめられなかったような印象を受けた。



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タグ:サスペンス
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2014年01月23日

スティーラーズ

Pawn Shop Chronicles
Stealers


公開中なので控えめに。

アメリカ南部のある町の原っぱで、時々幻覚症状に襲われるロウドッグ(ポール・ウォーカー)と、白人至上主義のランディ(ケヴィン・ランキン)は、ショットガンを持ってくるはずのヴァーノン(ルーカス・ハース)を待っていた。
3人でドラッグ・ディーラーのスタンリー(ノーマン・リーダス)から、金を強奪する計画だった。
ヴァーノンは、アルトン(ヴィンセント・ドノフリオ)の質屋に寄り道していたのだ。
それも、肝心な銃を質草にしてしまったため、ヴァーノンは短気なランディに・・・・
同じ日、リチャード(マット・ディロン)もアルトンの質屋に寄った。
数年前に誘拐された妻のリングをその質屋に入れた男こそ、妻を誘拐した奴に違いない。
誘拐犯ジョニー(イライジャ・ウッド)は、誘拐した女性たちを監禁していた。
リチャードの妻は特に彼のお気に入りのようで・・・
ドサ回りのリッキー(ブレンダン・フレイザー)は、敬愛するプレスリーの物まね芸人。
その夜のショーの前に揉み上げを整えておこうと、理髪店へ。
理髪店は2軒。
さてどちらの店に入ろうかと悩むリッキーに声をかけてきたのは・・・

ポール・ウォーカー自身が製作に関わっている作品。
キャストは豪華
キャラたちはヘタレ(苦笑)
ハイテンションでやる気はあっても、成り行きはぐだぐだ
これぞB級! って感じの緩いクライムサスペンス・コメディ。
いやぁ〜 この緩さはいいね(笑)
いい感じに眠気を誘われる ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

お目当てのノーマン・リーダスは、ずっとマスクを被ってた。 でもなんだか楽しそうに見えたな。
イライジャ・ウッドは、気弱で無害そうななのにヤバさがひしひしと感じられる雰囲気が、似合い過ぎだ!
憐れを誘うほどの、似非プレスリー。 ブレンダン・フレイザーってあんなに太ってたっけ? 役作り?
逆に、ヴィンセント・ドノフリオは曲者オーラを消していた。 彼と彼の店がこの映画のなのだ!
ストレートに「ポーン・ショップ・クロニクル」とかにしても良かったのになぁ・・

トーマス・ジェーンやDJ・クオールズやシャイ・マクブライドなんかも出ていた。
パンフレットが作られていなかったのが、本当に残念でならない。

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2014年01月22日

アウトロー

Svartur á leik
Black's Game


【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに。

アイスランド、レイキャビク。
泥酔し暴行事件を起こし、起訴される事になってしまった学生のステビ(ソー・クリスチャンソン)。
警察署を出たところでばったり会った年上の幼馴染トティ(ヨハンネス・ハウクル・ヨハネッソン)から、腕利きの弁護士を紹介してもらえる事になったが、その代わりにトティの仕事を請ける事になった。
警察も見つけられなかったある物を、ある部屋から見つけ出すという仕事だ。
トティが教えてくれたパニックを起こしそうな緊急事態になったときの対処法が功を奏し、仕事を成功させたステビは、信用の置ける相棒としてトティの組織に入れられた。
トティは、まだ規模の小さなレイキャビクの麻薬業界を牛耳るファラオ(スロストゥル・レオ・グンナルソン)と手を組んでいたのだが、自分の組織だけで麻薬取引をしようと目論んでいるのだ。
運転手兼麻薬取引を仲介する運び屋となったステビは、トティの仲間、特に魅力的な女性ダグニー(マリア・ビルタ)との時間にすっかり馴染んだかに見えた。
しかし、冷酷なヤバい男ブルーノ(デイモン・ヤンガー)がレイキャビクに戻って来たことから、ステビの周辺はきな臭くなっていく。
半ば強引にブルーノはトティと手を組み、ファラオを潰して麻薬業界を独占しようとする。
だが・・・

ニコラス・ウィンディング・レフンが製作総指揮の1人として関わっていると言うことで、見てみた。
オスカー・ソー・アレクソン監督は、この作品が長編映画第一作目という事だったから、それ程大きな期待はしていなかった。
期待しなかったのが良かったのか、逆にオープニングからがっつり食いついてしまったよ。
使われている曲もとても好みだし、暴力的で猟奇的なシーンも含めて、楽しくて心地良くて興奮しまくった。

ステビはトティから“サイコ”と呼ばれていたが、サイコ野郎はブルーノ。
何をしでかすか予測がつかないような怖さがあるブルーノだが、「こいつはきっと○○をやるだろう」「◆◆に違いない」と思った通りのキャラだったから、ゲス野郎なのにニヤニヤしながら見ていられた。

ステビを弟のように可愛がり面倒を見てくれるトティが、とにかくいい奴なんだよね。
いや、社会的には悪い奴なのだが、組むのならトティが1番!
信頼できるし、男前な性格だし、気さくだし。
だが、ステビは警察署の外でトティと再会していなければ、暴行の罪を償った後まっとうに生きていたかもしれないな。

監督の趣味なのか、一部の客層にアピールしているのか分からないが、やたらと鍛えられた肉体を見せ付けていたのには笑った。
みんなで仲良く筋トレ(爆)
麻薬組織と言うより、高校の体育会系の悪ガキ集団に見えたり見えなかったり。
その部分も含めて、青春映画っぽさもあった。
ワルい仲間と恋と暴力。
哀生龍が好きな要素がたっぷり!!

アイルランド語も耳に心地良く、映画館の大音量で見られて本当に良かった♪

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2014年01月21日

ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火

Belyy tigr
Белый тигр
White Tiger
White Tiger - Die große Panzerschlacht


【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに。

第二次世界大戦末期のロシア戦線。
1人のソ連軍の戦車兵(アレクセイ・ヴェルトコフ)が、ドイツ軍の戦車の攻撃を受け、全身の90%以上に大火傷を追ったにも拘らず、脅威の回復力で生き延びた。
記憶喪失で自分の事は名前も何も覚えていなかった彼は、いつの間にかイワンと呼ばれるようになり、便宜上、イワン・ナイジョノフ(“発見された”と言う意味)と名付けられた。
彼は精神もおかしくなったのか、それとも特殊能力を身につけたのか、“戦車”の話すことを理解し、“戦車の神”の声が聞こえるようだった。
イワンが言うことには、神出鬼没ですでに伝説的な存在であるドイツ軍の白っぽい戦車“タイガーT改”は、あの森の向こうにいるらしい。
しかし沼地があり、戦車が沼地を渡れるとは思えない。
ところが、イワンが言ったとおり、再びホワイトタイガーは現れた。
ソ連軍も負けてはいられない。
装甲を強化した改良型の戦車“T−34/85”を作り、優秀な戦車兵を乗せる事に。
女好きの砲手、酒好きの装填手、そして戦車長はイワンだ。
一見頼りなげな彼らだったが、戦車の操作能力の高さ、砲撃の正確さ、そしてホワイトタイガーの存在を感じ取れるイワンの能力により、宿命の対決は・・・

単純に、戦車が見たくて見た映画(笑)
と言っても、全然詳しくないから、残念ながら映画に出てきた戦車の名前がパッと分かったりはしない。
チラシには、「W号戦車」「BT−5快速戦車」「T−34/76」「マチルダU歩兵戦車」「M3中戦車リー」「JSU−152自走砲」などなど、と書かれている。
戦車に詳しい人に解説してもらいながら見たいところだ。

観客の多くは中高年男性だった。
きっと戦車好きのオッサンに違いない(笑)
最近は戦車好きの女性も増えているようだが、ロシア映画だったからなのか哀生龍が見た回は上映時間が遅かったからなのか、女性客はあまり見当たらなかった。

タイトルのイメージから、こてこてのミニタリー物で、ソ連とドイツの戦車戦がメインなんじゃないかと想像していたのだが、思いのほかファンタジーで驚いた。
戦車の声が聞こえるなんて、メルヘンじゃないか!
あいつは俺から逃げた。 あいつは俺を待っている。 なぁんて。
ホワイトタイガーに乗っている人間に対してのセリフじゃなくて、戦車そのものに対して言っているところなんか、もう可愛らしいビョーキ野郎かオタク君か・・・
と言うか、ホワイトタイガーに人間が乗っているとは思えない。
ホワイトタイガーは戦車そのものが意思を持って、人間を乗せずに勝手に動いているようにしか思えなかったよ。
描き方によってはホラーにもなっただろうが、そうしなかったところに、製作者の皆さんの“戦車萌え”を感じてしまうんだよね。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
色々謎めいたまま、と言うのも好きだな。

子供の頃から戦車が出てくる映画が好きだったから、久し振りに戦車が沢山出てくる映画が見られただけでテンションが上がってしまったのだが、登場人物も魅力的だった。
優秀なはずなのにちっともそうは見えない“T−34/85”の3人。
ロシア軍は人手不足なのか?(苦笑)
イワンの能力の正体はわからなくても信頼できる能力だと考えて、彼を信じ見守ってくれる上官。
ロシア人の名前は慣れていなくて、全然覚えられなかった。
その上、IMDbを見ても、読み方が良く分からない人が多かったから、ばっさり省略してしまった(^^ゞ

戦車の解説付きのパンフレットを作ってもらいたかったなぁ・・・・

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2014年01月20日

New York 結婚狂騒曲

The Accidental Husband

【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに。

Dr.エマ・ロイド(ユマ・サーマン)は人気の恋愛カウンセラー
電話相談のコーナーもある彼女のラジオ番組には、多くの女性ファンが付いていた。
そんなエマ自身は、彼女の本を担当する発行人のリチャード(コリン・ファース)と挙式間近
式に先立ちリチャードと共に婚姻届を出しに行ったエマは、驚愕の事実を告げられた。
「貴女はすでに結婚していますよ」
そんな、まさか!
コンピューターのトラブルに違いないと言っても、取り消すためには正規の手続きが必要だと、書類の束を渡されてしまう。
その上、エマだけではなく、“”にもサインしてもらわなければならない。
名前と住所を頼りに尋ねていくと、インド料理のレストランに辿り着き、職場の消防署を教えられ、すでに仕事を上がっていた“夫”パトリック(ジェフリー・ディーン・モーガン)とはバーでやっと会うことが出来た。
が、仲間たちと一緒にいたパトリックに歓待され、飲まされ、盛り上がり、なかなか本題に入れぬまま・・・
仕事も忙しく、結婚式の準備も忙しくてなかなかサインがもらえずに、何度もパトリックと会い一緒に過ごし、婚約者のリチャードと誤解されている内に、次第にパトリックに心を引かれていくエマ。
その上、リチャードの出版社から手を引こうとしているボレンベッカー氏(ケア・デュリア)にも、リチャードだと思われたパトリックが気に入られてしまったため・・・
生真面目で完璧な理想の夫リチャードと、陽気で破天荒で先が読めないパトリック。
大きく心が揺らいだエマに、再び驚愕の事実が。
実はパトリックは・・・

恋愛や夫婦に、万人に当てはまる「完璧で理想的」な人・形・タイプなどない。
が、カリスマ恋愛カウンセラーのエマがアドバイスした事は、まるでそれしか正解が無いように悩める女性の心に響いてしまう。
ほんの数秒〜数分、悩みを電話で話しただけで女神の審判が下されるのだ。
リスナーや彼女の本の愛読者にとっては、“良く知っているカウンセラー”。
でもエマにとっては、見ず知らずに相談者
冷静になって考えれば、無責任にマニュアルを当てはめて答えているだけなのに、それを鵜呑みにしてしまう女性たち。
そのせいで男の方は、あらぬ疑いをかけられたり、駄目男のレッテルを貼られたり、挙句の果てには破局に追い込まれることも。
映画を見ている哀生龍は他人事だから笑って楽しんでいるだけでいいが、当事者にとっては笑い事じゃ済まされない。
数日後に挙式のはずだったのに、突然、これと言って致命的な理由も思い当たらないというのに婚約者から破談を言い渡された男にとっては、エマは仇のような存在だろう。
と、まぁ、ラブコメの王道を行くようなストーリーと、キャラクターにピッタリのキャストたちで、大きな安心印が付いた作品だった。
お陰で、肩も凝らずに気楽に楽しむことが出来た反面、予想外の出来事は何も起きずに少々物足りなさを覚えてしまった。
ま、ジェフリー・ディーン・モーガンとコリン・ファースが目当てだったから、十分楽しんじゃったんだけどね。
哀生龍はユマ・サーマンはあまり得意じゃないのだが、この作品では彼女の苦手な部分があまり出ていなかったようで、それも楽しめた理由の1つだと思う。

パトリックはインド料理のレストランの上に住んでいて、インド人オーナー一家とは、まるで家族の一員のように親しくしている。
そのため、映画の途中でインド的な盛り上がりが(笑)
ここ数年ボリウッド作品が日本でも人気が出ているから珍しくもないが、これは2008年の作品だ。
もし当時日本で公開されていたら、かなりオォッとなったんじゃないだろうか。

エマの父ワイルダー(サム・シェパード)も、出番こそ多くはないが、とても良いキャラだった。
さすが年の功と言うか、エマの恋愛アドバイス以上に含蓄のあるお言葉が♪

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2014年01月17日

ラコニア号 知られざる戦火の奇跡(後編)

Uボート156 海狼たちの決断(後編)
The Sinking of the Laconia Episode #1.2


ヒルダ・スミス(フランカ・ポテンテ)は、他の英国人のようには感謝しなかった。
それどころか、ドイツ軍のハルテンシュタイン艦長(ケン・デュケン)に対して臆せずものを言う。
「2500人のうち、半分ぐらいは魚雷のせいで死に、この潜水艦に助けられたおよそ200人を除くと、800人ぐらいはまだ海を漂流している。 あなたのせいよ
その頃、アフリカに駐留しているイギリス軍では、敵国ドイツのUボートからの知らせを傍受していた。
この知らせは冗談か罠か。 それとも本当の事なのか?
救助を向かわせるべきかどうなのか。
人道的な行為を求められて無視したら、非難される恐れもある。
イギリス軍のハサウェイ大尉(ダニー・キーオ)は、アメリカの出方を見るため、知らされた座標近くのアセンション島のアメリカ軍に、「英国の船が消息を絶った」とだけ知らせた。
あえてUボートからの救助要請については伏せたのだ。
一方U−156では、いざと言う場合に備えるため、救助した200人以上を乗せた状態での潜航テストを行う。
すると、船首が重過ぎて・・・
危機を乗り越えた後、ハルテンシュタイン艦長はトーマス・モーティマー(アンドリュー・バカン)が高級船員だと分かると、彼を戦争捕虜とし、ラコニア号でのイタリア人捕虜の扱いについて訊ねた。
運良くイタリア人の捕虜の証人がジョバンニだったため「彼は良くしてくれた」と言ってもらう事が出来た。
そのモーティマーに、ハルテンシュタイン艦長は遭難者リストを作るようにと命じる。
その目的は・・・
そんなU−156に、デーニッツ提督(トーマス・クレッチマン)から連絡が入った。
救助のためにUボートを新たに送り込むことと、イタリア軍が賛同して潜水艦カッペリーニ号を出してくれる事になったと言うことが、伝えられた。
そしてフランスのヴィシー政府とも交渉した結果、非武装艦が救助に向かうことに。
戦友シャフト艦長(サイモン・ヴァーホーヴェン)のU−507とカッペリーニ号が去った後、フランス船を待つU−156の前に現れたのは、アメリカ軍のB−24リベレーター爆撃機
赤十字の旗を掲げていたにも拘らず、U−156は攻撃を受けた。
その時ハルテンシュタイン艦長がとった行動は?
そして彼の部下たちは・・・

かなり美化して作ったからなのか、本当にそうだったのかは分からないが、イギリス軍とアメリカ軍の描写と比べると、ドイツ軍、特にハルテンシュタイン艦長とデーニッツ提督の立派なことといったらない。
恐らくデーニッツ提督は、部下ハルテンシュタインの気持ちも汲んでやりたいし、世界中から非難の的のナチスドイツであっても人道的な面がある事を示したかったんだろうし、間違い無くそれを良しとしない上層部への対応にも苦慮したんだろう。
その結果が、ハルテンシュタインの行為を讃えて勲章を授与する一方で、非人道的な「ラコニア指令」の発令に繋がったんじゃないかと・・・
「ラコニア指令」は、簡単に言うと撃沈した船の生き残りを助けるんじゃないって内容だ。
そもそも、前の大戦で独軍と英軍が勝手に“クリスマス休戦”をやった事により、ドイツで今そのような事をしたら、軍法会議にかけられて射殺される、と言う決まりになってしまった、と言っていた。
他国では美談になっているのに。

イギリス軍のハサウェイの事なかれ主義というか、火中の栗を間抜けに拾わせようとする狡さというか、人格者が多い分、非常に嫌な奴に見えてしまった。
そして、彼に乗せられたアメリカ軍のお気楽さにも、イラッとさせられた。
爆撃機に乗っていたのは多くが新兵で、早く敵を撃ちたい・手柄を立てたいとはしゃぎまくっていて、「人殺しをする」と言う認識など微塵もないのだろう。
赤十字の旗の事を知らされた管制官の方も酷いもので、「敵のUボートだぞ? 赤十字など関係ない」と爆撃命令を出してしまうんだよね。
本来の目的は、消えたイギリス船の捜索のはずだったのに。

ヴェルナー・ハルテンシュタイン艦長には、機関士のロストウ(マティアス・ケーベリン)。
カール・デーニッツ提督には、補佐官的な役割に思われるドレクスラー(ニコライ・キンスキー)。
ハサウェイ大尉には、次席三等航海士のリンカーン(ジェームズ・アレキサンダー)。
それぞれ、上司と部下は違うタイプの人間だった。
片方が慎重派なら他方は好戦的、と言う感じで。

U−156の救助支援に来たUボートは、ハルロ・シャフトのU−507とエーリッヒ・ワーデマンのU−506だったようだ。
と言うような情報が載っているのは・・・
uboat.netの記事「The Laconia Incident」 ⇒ ここ
↑は、ウィキペディアの記事「ラコニア (客船・2代)」 ⇒ ここの記事の最後にリンクが張られていた。

Uボート関係に興味のある方は、こちらのサイトも是非!
U96調査報告書 ⇒ ここ



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2014年01月16日

ラコニア号 知られざる戦火の奇跡(前編)

Uボート156 海狼たちの決断(前編)
The Sinking of the Laconia Episode #1.1


ラコニア号のシャープ船長(ブライアン・コックス)は、少々不機嫌だった。
元は優雅な客船だったというのに、今は貧弱な武装をしたイギリス軍の兵員輸送船に成り下がってしまったからだ。
兵士と軍の資材以外にイタリア人捕虜1800人が乗せられ、160人のポーランド兵が捕虜の見張りに付いた。
その上、80人程度の民間人も乗っていた。
赤ん坊を連れたヒルダ・スミス(フランカ・ポテンテ)が乗船手続きをしようとしたときには、すでに乗船時間は過ぎていたのだが、次席三等航海士のトーマス・モーティマー(アンドリュー・バカン)の計らいで乗ることができた。
出港してしばらく経つと、鉄格子のはまった船倉に押し込められているイタリア人捕虜たちが騒ぎ出した。
様子を見に降りてきたモーティマーに、英語が喋れるジョバンニが苦情を申し立てる。
環境は劣悪で、ポーランド兵から酷い扱いを受けている、と。
そのラコニア号の黒煙を喜望峰近海の水平線の彼方に見つけたのはドイツ軍の潜水艦、ハルテンシュタイン艦長(ケン・デュケン)のU−156だった。
慎重に追跡したU−156は、その晩ラコニア号に向けて魚雷を発射。
被弾したラコニア号のシャープ船長は、すぐさま救難信号を出し、数の足りない救命ボートには女子供を優先で避難を開始。
更に、機密文書と暗号表の処分も指示。
一方ポーランド兵は、捕虜たちに銃を向け、どんどん浸水が進む船倉から捕虜たちを逃がそうとはしない。
沈没を覚悟したモーティマーは船と共に・・・と思ったのだが、シャープ船長は彼がまだ若いことから、英雄気取りはやめろと叱責して下船を命じた。
U−156はしばらくその場に留まり様子を窺っていたが、ハルテンシュタイン艦長は、自分が沈めた船に民間人、それも女子供が乗っていた事に気付いた。
更には、同盟国イタリアの捕虜たちもいることも。
問題になると承知のうえで、見殺しには出来ない、とハルテンシュタイン艦長は生存者の救助を決めた。
国籍に関係なく出来る限り助けるよう、そして、全員を丁重に扱え。と部下たちに命じる一方で、すぐに上官であるデーニッツ提督(トーマス・クレッチマン)に電報を打った。
運良く生き延び救助されたヒルダは、ドイツ兵から施しを受ける事を嫌がったが・・・
ハルテンシュタイン艦長は、敵艦を撃沈した事を労う一方で、戦時下でも海の男として正しい行いをするのは当然。と部下たちに説く。
デーニッツ提督からの指示が届かないことに痺れを切らし、ハルテンシュタイン艦長は、連合軍の通信帯に英語で打電した。
193人を救助済みである事と、座標を知らせた。
そして、遭難者を救助する船には攻撃しないと言うことも、あわせて知らせた。
かっこうの標的になる事を覚悟の上だった。

イギリスとドイツが作った、史実を元にしたTVミニシリーズ。
ドイツ人はドイツ語、イギリス人らは英語で話しているのがいい。
潜水艦物に外れ無しと言われるとか言われないとか耳にするが、単に戦うだけの物語じゃないところも面白かった。
あの極悪非道なナチスドイツの艦長が人道的な行為を行った、と言う部分は例えば「Uボート 最後の決断」でも見られるが、史実と言う所に重みがある。
戦時下で、それも自分がその船を沈めておきながら救助するという決断を下し、敵国に対しても救助を要請し、救助のために一時休戦状態にすると言い出すなんて、肝が据わっている。
だが、何しろあのドイツが言い出したこと。 鵜呑みにして良いのかどうか・・・ と思われても仕方が無いよね。

更に、軍人の視線だけでなく、英国のレディーやワケアリ民間人の視線からも描いているから、奥行きがある。
反面、ありがちなメロドラマっぽくも見えてしまったが(苦笑)

お目当ては、ケン・デュケン。
似合うね、こういう性格のキャラ。
彼が若く見えるから、クレッチマンが凄く老け込んで見えてしまったよ。

この史実に関する情報については、後編の感想のときに。



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2014年01月15日

完全なる脱獄

Kajinek
Kajínek


ビロード革命と呼ばれる民主化革命後のチェコでは、犯罪が激増していた。
カイーネク(コンスタンチン・ラヴロネンコ)は、パーマー(ヴェルナー・ダーエン)の車を襲い、パーマーとボディガードのズビニクの殺害および、ズビニクの弟ヴラスタ(リチャード・ネメック)の殺害未遂で逮捕された。
生き残ったヴラスタの証言により、カイーネクは有罪となり、終身刑を言い渡された。
それから10年。
新しい証拠が出たため、再審請求をしようと女弁護士ポコロヴァ(タチアナ・ヴィルヘルモーヴァ)はカイーネクと接見。
しかし弁護士を信用せず嫌ってさえいるカイーネクは、大きなお世話だと脅すように拒絶した。
冤罪だと信じるポコロヴァは、諦めない。
ポコロヴァは同僚であり恋人であり、カイーネクを無期懲役から救えなかった弁護士ドレジャル(ボグスワフ・リンダ)にも協力を求める。
彼女が手に入れた、カイーネクの裁判の2週間前に撮られたインタビュー映像には、ヴラスタと同房だった囚人ブイヨンが「彼は警官がサブマシンガンを撃ったと言っていた」と答えているのだ。
だが、再審しても同じ判事だから無理だろうとドレジャルは言う。
何故同じ判事が続くのだろうか?
1人熱心に証拠集めをし再審請求の準備を進めるポコロヴァに、ついにカイーネクの心も動き、彼女に弁護してもらうことに。
ドレジャルに強く止められても、彼女は聞き入れなかった。
ポコロヴァが次に頼ったのは、ドレジャルの友人でもあるノヴォトニー(ウラジミール・ドゥローヒー)。
彼はかつて警察本部に勤めていて、カイーネクの事件を扱ったプルゼン警察を監督していた男だ。
彼は、捜査に誤りがあった。 ずさんだった。 と率直に答えてくれた。
その上、警官が関わっていたことも、正直に話してくれた。
誰かと言うことまでは分からなかったため、全員を停職にしたらしい。
その当時、減刑と引き換えにその警官の名前を言うようにとカイーネクに取引を持ちかけたが断られた。 と言うことも教えてくれた。
ポコロヴァからその話を聞き、カイーネクは、レチコ(ミカル・ドゥローヒー)と言う捜査官だったと、彼女に明かした。
もし当時カイーネクが彼の名を出していたら、彼は12年は食らっただろう。
この事件に関わった警官は、レチコ1人ではなかった。
そしてヴラスタが生き残ったのも、偶然ではなかった。
案の定、再審請求は棄却されたが、それでもなおポコロヴァは諦めなかった。

これは実話を元にした作品で、イジー・カイーネクは、チェコでもっとも有名な囚人らしい。
何度も何度も脱獄を繰り返す囚人の話しかと最初は思ったのだが、そうではなかった。
何故彼は口を噤んでいたのか。
もちろん彼は清廉潔白なる男ではなく、叩けばいくらでも埃の出る男なのだが、「1人でパーマーらを殺した」と言うのは冤罪だと信じ、たとえ犯罪者であっても正当な裁判を受ける権利があると、ポコロヴァは奔走。
そんなポコロヴァの味方は誰なのか? 敵は誰なのか?
何故彼女は、ここまでカイーネクの事件にのめりこみ、諦めないのか?
カイーネク一人の話ではなく、彼女に関わる事も絡んでくる。
映画として、結構見応えがあって面白かった。
が、キャスト的に誰が怪しいのか分かりやすかったのが少々残念な点。

お目当ては、レチコの友人ブコフスキー役のケン・デュケン。
出番はそれ程多くは無いが、それなりに重要な役どころではあった。
彼はドイツ人だが、他の国の作品に出ていても浮いて見えることも無く、その国の言葉を話していても違和感を覚えないところが不思議。
日本語でさえ、上手に喋りそうに見える。 名前もケンだし(笑)



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2014年01月14日

劇場版「空の境界」終章/空の境界

3月の雪の晩。
黒桐 幹也(声:鈴村健一)は、初めて会ったあの場所で、初めて会ってから4年後に、再び両儀 式(声:坂本真綾)と会った。
会うような予感がしていたのだ。
しかし、そこにいたのは女性の人格の式でも、男性の人格の織でもなく、第三の人格だった。
式と織には認識できない存在だという“両儀 式”は、黒桐の願いを聞くために今日は現れたと言うではないか。
何を望むのかと訊かれ、黒桐は「いらないよ」と。
分かりきった答えだった。
唐突に“両儀 式”は「人格はどこに宿るのか」と言う質問を投げかける。
人格、知性、心、精神、魂・・・
2人は語り合った。
脳だけではなく、体が無ければ・・・
“生きていける”と言うだけでは意味が無い。
肉体があり、そして・・・
式と織がに宿っているのだとすれば、第三の人格“両儀 式”は肉体に宿っている“本質”“原型”なのだ。

『  』(から)とか“がらんどう”とか、入れ物としての肉体をイメージさせる表現がこの作品にはでてくるのだが、両極端の人格が脳・知性に宿り住み分けていただけでなく、肉体にも別の人格が存在したと言うことのようだ。
全体を通して見て始めてニュアンスが伝わってくる部分だから、このエピソードだけで説明するのは難しい。
長々と喋り続けていても、言葉だけで伝えるのは至難の技だろう。
さらには、日本語の作品だから字幕が無いため、耳からの情報となる。
字幕をつけて目から文字としても入って来た方が、頭に入りやすい。 と感じるのは、いつも映画を字幕付きで見ているからだろうか?
この作品に関しては、哀生龍は先に小説で読んでいたから、文字の方がしっくり来るのかもしれないし。
同じ理由から、この作品は視覚的に見るよりも文章として読んだ方が楽しいと感じる。
この終章も本で読みたい。
ほとんど両儀式のモノローグで、絵面もほとんど変わらないから・・・・
それに話している内容をじっくり吟味し消化するためにも、セリフを耳で聞き流すよりも文字をしっかり読んだ方がいいと思った。

『「空の境界」 the Garden of sinners』は第一章〜第七章まであり、一章ごとに劇場公開されて来た。
そして、その後日談のような形で、この30分ものの終章は公開された。(らしい)
章ごとに英語のサブタイトルがつけられているが、この終章にはない。
何故かな?



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2014年01月13日

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主

Odd Thomas

公開中なので控えめに。

南カリフォルニアの小さな町でダイナーのコックをやっているオッド・トーマス(アントン・イェルチン)には、名前が示すように奇妙な所があった。
地上を彷徨う死者の霊が見える上、話すことが出来ない霊の気持ちが分かるのだ。
彼がこの能力を持っている事を知っているのは、恋人のストーミー(アディソン・ティムリン)と、警察署長のワイアット(ウィレム・デフォー)だけ。
今日もその能力で少女を殺した男を見つけ出し、逮捕に協力したのだった。
そんなオッドには、血の惨劇が起きる前に現れるボダッハと言う悪霊も見えた。
しかしボダッハにそのことがばれると殺されてしまうから、目を合わせたり驚いたりしないように、極力気をつけていた。
そのボダッハが、オッドが働くダイナーに来たキノコ頭の客(シュラー・ヘンズリー)にまとわり付いていた。
オッドが悪夢を見た翌日、友人ヴァイオラ(ググ・ンバータ=ロー)から自分が死ぬ夢を見たと相談を受けた。
それが自分の見た悪夢と関係があると気付き、オッドは夢に出てきた“ボーリング柄の赤黒シャツ”を探す事に。
オッドが持つもう一つの能力“霊的磁力”により、歩き回っている内に、自然と捜し物が見つかるのだ。
モールの中のストーミーが店長をしているアイスクリームショップで、あのキノコ頭の男が大量にアイスを買っているのに遭遇。
彼にまとわり付くボダッハの数は、尋常でなかった
これは大惨劇が起こるということだ。
男の家まで後をつけたオッドは、誰もいない隙に中に侵入。
その男の名前がボブと言うことや、この部屋には複数の人間が出入りしていること、そして霊界の入り口があることも分かった。
さらには、8/15のカレンダーが破り取られている事を発見したオッドは、その日に何かが起こるとワイアットにすぐに連絡した。
ワイアットは部下のエックルズ(カイル・マッキバー)に情報を集めさせ、またオッドが危ないと言う場所をヴァーナー(ニコ・トルトレッラ)に監視させる。
ところが・・・

人気小説の映画化らしい。
100分無い作品だが、キャラクター紹介もこの世界に入り込むために必要な要素の説明もスムーズで、とても見やすかった。
ジャンル的な要素も盛りだくさん。
青春、コメディ、ロマンス、サスペンス、アクション、ホラー(オカルト)・・・
ホラーが苦手な哀生龍が楽しめた程度の怖さで、ちょっと緊張しつつも楽しく見ることが出来た。
ラストも好きだな。

特殊能力を持っているからといって、特別戦闘能力が高いわけじゃないし、推理力があるわけでもない。
しかし悪事を見逃すことも出来ないし、これから起こるであろう惨劇を無視することも出来ない、そんな善良な青年
霊と悪霊と予知夢を頼りに、なんとか情報を得、勘を働かせ、警察署長の力を借り・・・
逆に、その能力のお陰で事情を知らない人たちからは変わり者だと思われてしまう、ちょっと可哀想なオッド。
でも、理解し支えてくれる恋人と父親的存在の所長の存在を励みに、今日も頑張るオッドなのであった(笑)
このカッコ良過ぎない、強すぎないヒーローを演じているのが、ひ弱な印象が拭えないアントン・イェルチンだから、とてもハマっていた。
そのアントンは、猛然と奪取して悪い奴を追走し、ぶん殴り、彼女を守り・・・
パワーは人並みでも、気持ちでは負けていないところが格好良かったよ!

怪しげなキャラクターを演じることも多いデフォーだから、警察署長が最後の最後までオッドの味方でいてくれるのか、少しハラハラ。
まるで母親かお姉さんのようにオッドを励まし見守り時には警告を発するストーミーは、甘ったるくない所が魅力的だった。

キノコ頭の奇妙なボブを演じたシュラーは、この作品の監督であるスティーヴン・ソーマズの「ヴァン・ヘルシング」のフランケンシュタイン・モンスターだね。
「オクラホマ!」での美声に圧倒されたのだが、ミュージカル映画に出る予定は無いのだろうか?

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2014年01月10日

ドリフト

ドリフト 神がサーフする場所(ところ)
Drift


1960年、シドニー。
キャット(ロビン・マルコム)は、2人の息子を連れて暴力的な夫の元から逃げ出し、息子たちの強い希望で海辺の町シークリフに住み着く。
それから12年。
弟ジミー(ゼイヴィア・サミュエル)は、地元のアマチュア・サーフ大会で優勝
一方兄アンディ(マイルズ・ポラード)は、洋裁の仕事をする母と共に家計を支えるため、製材所で働いていた。
ある日この町に派手なカラーリングのバスでやってきたのは、波乗りの写真を撮ってその日暮らしをしていると言うヒッピーのようなJB(サム・ワーシントン)と、ハワイ出身の女性サーファーのラニ(レスリー=アン・ブラント)。
ラニが着ていたサーフィン用のウェットスーツは高くて兄弟には買えなかったが、それを真似て母に手作りしてもらった。
お陰で寒くなってもサーフィンをする事ができた。
同僚のパーシーが定年退職し、アンディは昇進を言い渡されたが、彼はそれを蹴って仕事を辞めてしまった。
それは、サーフショップを開くためだった。
ガレージを改修し、母と弟、そしてこの町に来てすぐに仲良くなったガス(アーロン・グレナン)の4人の店。
自分たちのボードでみんなのサーフィンの腕が上達する事を夢見るアンディは、なかなか売り込み上手で、出足は好調。
しかし資金不足
彼らの行く手を阻むのは、融資を渋る銀行や地元のギャングのミラー(スティーヴ・バストーニ)。
JBも協力的で、彼が撮った“良い映像”の上映会と移動販売は成功する。
それでもなお、融資をしてもらえない。
その上、ガスがドラッグにはまってしまい・・・・・
パーシーが退職金をアンディに託してくれたお陰で、街中に出店することが出来たものの、ドラッグ問題が足を引っ張る。
さらには、大手のサーフショップが進出してきた。
全てを仕切り直すため、プロサーファーの大会に出て優勝賞金5000ドルを手に入れようと、考えたアンディは・・・

当時のサーフショップ、サーフブランドの実話を元に再構築して創造されたストーリーだと言うことだが、出来事そのものよりも、人間関係に惹かれた。
真面目な兄とお気楽な弟。
自由人で臨機応変に立ち回ることが出来るJBと、不器用でJBのように要領良くは生きられないアンディ。
アンディは母を支え家族を支えるが、母もまた兄弟たちを支えいる。
左足は悪いがサーフボード作りと修理が得意なガスと、彼の腕を当てにしている兄弟との関係。
長所も短所もひっくるめて、それぞれ魅力的な部分を持っている登場人物たちを見ていることが、それだけで楽しかった。
特に、タイプが全く異なるアンディとJBが良かったなぁ〜
サム・ワーシントンの長髪はどうにも抵抗があって、最後まで馴染めなかったが(苦笑)

サーフィンには全く興味が無いし、サーフィンシーンを見てもワクワク興奮する事も無かったが、変わりに懐かしい曲たちにワクワク興奮してしまったよ。



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2014年01月09日

スマーフ2 アイドル救出大作戦!

The Smurfs 2

今日はスマーフ村唯一の女の子、みんなのアイドル的存在のスマーフェット(声:ケイティ・ペリー)の誕生日。
みんなはスマーフェットを驚かせようと、彼女にばれないようにパーティの準備をしていた。
ところが、スマーフェットはまた昔を思い出させる嫌な夢を見たこともあって、みんながよそよそしく冷たい態度だから、疎外感を覚えてしょんぼり。
一人泉の傍にたたずんでいるスマーフェットを、悪い魔法使いガーガメル(ハンク・アザリア)が作り出した青くないスマーフのようなヴェクシー(声:クリスティーナ・リッチ)がさらっていった。
ガーガメルは、青いスマーフ・エッセンスが底をつきそうだったため、青くなる秘密を知っているスマーフェットを誘拐して聞き出そうと考えたのだ。
スマーフェットが誘拐されたと知って、パパ・スマーフ(声:ジョナサン・ウィンタース)はスマーフ村と人間界を行き来するためのクリスタルを作った。
必要なのは勇気と知恵と強さだと言って、パパ・スマーフは連れて行くスマーフとしてガッツィー(声:アラン・カミング)、ブレイニー(声:フレッド・アーミセン)、ヘフティ(声:ゲイリー・バサラバ)を選んだが、アクシデントが起こり、クリスタルを飲み込んでしまったクラムジー(声:アントン・イェルチン)、ヴァニティー(声:ジョン・オリヴァー)、グラウチー(声:ジョージ・ロペス)が人間界に行く事に。
スマーフたちの人間の友人パトリック(ニール・パトリック・ハリス)とグレース(ジェイマ・メイズ)の夫婦は、事情を知って協力すると言ってくれた。
2人の息子でスマーフェットと同じく今日が誕生日のブルー(ジェイコブ・トレンブレイ)と、彼の誕生日を祝いに来ていたパトリックの継父ヴィクター(ブレンダン・グリーソン)もみんなと一緒に、ガーガメルがいるパリへと飛んだ。
なんとか逃げ出したものの、パリの街をヴェクシーと弟のハッカス(声:J・B・スムーヴ)に追われるスマーフェット。
そうとは知らず、ガーガメルが泊まるホテルの部屋を探り出そうとするグレース。
パトリックは、今大人気のガーガメルのショーに潜り込んだ。
やっとスマーフたちがスマーフェットを見つけたとき、すでに彼女の気持ちはガーガメルとヴェクシーとハッカスを家族のように思い始めていた。
スマーフェットが“いい子”なのを逆手に取ったヴェクシーが言葉巧みにスマーフェットの心を掴み、スマーフェットは初めての女友達に気を許してしまったのだ。

一作目は字幕版があったから映画館で見たのだが、この2作目は吹き替え版しかなかったからDVDになるのを待った。
お目当てが、キルトを来ているガッツィーの声を担当しているアラン・カミングだったから。
とは言っても、吹き替え版でヴァニティーの声を担当している三ツ矢雄二のファンと言うこともあって、ガッツィーが喋る所はオリジナル音声で、ヴァニティーが喋る所は吹き替えで見た。
字幕は、日本語字幕と英語字幕を両方表示させたまま。
ちなみに、オリジナル音声のヴァニティーはオネェというよりは、自分が大好きなナルシストと言う程度に感じた。

物語は、お子様にも分かりやすくコミカルな、それでいてホッと和む内容。
自分のアイデンティティーに悩んだり、父(本当の父・育ての父)との関係に悩んだり、自分の居場所に悩んだり・・・・
人間もスマーフも、同じような悩みを抱えている。
「大事なのは生まれじゃない。 大事なのは〜」とパパ・スマーフからお約束のお言葉がいただける(笑)

相変わらず、ガーガメルと相棒(?)の猫アズレール(声:フランク・ウェルカー)とが・・・(苦笑)
カートゥーンでありそうなネタばかりで、分かっていても笑えてしまうんだよね。



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2014年01月08日

シー・ウルフ(後編)

Sea Wolf Episode #1.2

ボートで漂流していた女をウルフ(セバスチャン・コッホ)はゴースト号に引き上げた。
ハンフリー(スティーヴン・キャンベル・ムーア)は驚いた。
まさか、顔見知りどころかとても気になっている女性モード(ネーヴ・キャンベル)だったとは。
知り合いだとウルフに知られると厄介な事になると考え、ハンフリーはモードに口止めをした。
モードも驚いた。
こんな所でハンフリーに会っただけでなく、この船の船長が、デス(ティム・ロス)が話していた彼の兄弟だったのだから。
女性がいようが関係なくいつもの暴君振りを発揮するウルフは、ハンフリーが苦しむ事を承知の上で彼に命じて、ゴースト号から逃げ出した2人に対して冷酷な仕打ちをするのだった。
そして2度目のアザラシ猟の最中に、ついにデスのマケドニア号が追いついて来た
マケドニア号のボートは、ゴースト号のボートに追われたアザラシたちが逃げる方向を読み、獲物が自ら寄って来るのを待ち構える。
姑息な手段でアザラシを横取りされたと、怒りを露にするウルフとゴースト号の乗組員たち。
そして人間同士の撃ち合いになった。
霧を利用して上手くマケドニア号をまいたゴースト号では、珍しく上機嫌のウルフがみんなに酒を振舞った。
しかし酔いが回るにつれ、ウルフに対する不満が溢れ出し・・・
夜陰に紛れてゴースト号から逃げ出したハンフリーとモードは、運良く島に辿り着いた。
その島のすぐ傍に、帆がボロボロ状態のゴースト号が漂着。
ハンフリーが様子を見に行くと、ずたぼろになり血を流したウルフがただ1人。
反乱を起こした乗組員たちにやられた上に、全てをデスに奪われて見捨てられたのだった。
視力も失っているようだったが、だからと言って安心は出来ない相手だ。
ハンフリーとモードにゴースト号を奪われまいと、ウルフは最後の最後まで抵抗するのだった。

ハンフリーの成長物語と、ラーセン兄弟(ウルフとデス)の物語だった。

プライドも正義も善意も信頼も、何もかもを打ち砕かれたハンフリーだが、ペン以外のものは持ったことも無さそうだったのに、最後にはいっぱしの船乗りのようになっていた。
サバイバルにも耐えられる、技能と精神力と体力が、いつの間にか備わっていた。
それもこれも、悪魔のようなウルフの船に乗ったお陰。
乗らないで済めばそれに越したことは無かったのかもしれないが、もしあの時海に落ちていなければ、今も変わらず他人の作品をえらそうな顔で批評していたことだろう。
恐らくは、そんなハンフリーよりも、苦難を乗り越えた今のハンフリーのほうが魅力的な人間になっているに違いない。
自分が酷い目に遭ったのだから、自分も他の誰かを酷い目に遭わせてやる。 と負のスパイラルに落ちていく人間もいるが、ハンフリーならそうならないでくれそうだ。
そう希望が持てるラストで良かった。

兄弟の確執
幼い頃に何があったのか?
兄弟と父の間に何があったのか?
ウルフが机に隠していたものはなんなのか?
色々な疑問に対する答えが示される。
人間の記憶はいつの間にか改変してしまうものだから兄弟の記憶には食い違いもあるだろうし、同じ出来事に対して全く違う感情を持つこともあるだろうから、今更どちらが正しいとかそこまで憎む必要は無いだろうとか第三者は口を出せない。
憎みながらも離れられない兄弟の間に、他人が割って入ってはいけないんだよね。
何故そんな風に憎むのか、恐らく自分でも上手く説明できないだろうし、当事者以外には理解できないことだと思う。
それなのに、ウルフを痛めつけたゴースト号の乗組員たちは、飼い主に褒めてもらえると信じてウキウキと自慢げに死んだネズミを差し出す猫のように、デスに・・・
それを見てデスが喜ぶはずもなく・・・
兄弟の問題に他人が手出しするもんじゃないよね、本当に。
デスに殺されなかっただけ、ラッキーだよ、君たちは。

ウルフとデスの乗組員虐めは、見ていて気持ちのいいものじゃなかったが、作品そのものは「兄弟モノ」として思っていた以上に楽しめてしまった。
正直ティム・ロスとセバスチャン・コッホは兄弟には見えなかったが、2人ともちょっとした表情に本心を見せたり雰囲気を出したりするときの感じが哀生龍の好みにあっていて、何度もニンマリしてしまった。



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2014年01月07日

シー・ウルフ(前編)

Sea Wolf Episode #1.1

アザラシ猟を行うゴースト号(スクーナー)とマケドニア号(蒸気船)、そして客船のマルティネス号は、同じ日に同じ港から出航した。
その数時間後、客船から海に落ち漂流していた文芸批評家のハンフリー(スティーヴン・キャンベル・ムーア)は、ゴースト号に拾われることとなった。
船長のウルフ(セバスチャン・コッホ)は金払いはいいが、厳しく冷酷で粗暴な男。
批評家など仕事の内に入らないとばかりに、食いたきゃ働けと言って、全く経験の無いハンフリーを給仕係に任命した。
納得がいかないハンフリーは反抗的な態度を取ったが、全く効果が無かった。
コックのマグリッジ(ジュリアン・リッチングス)に扱き使われる事となったハンフリーは、嫌々ながらも調理場で慣れない仕事をするしかなかった。
その上、所持金をマグリッジに盗まれてしまったのだ。
一方、マケドニア号にも珍客が乗船していた。
顔に大きな傷があり片足が悪く杖を突いている船長のデス(ティム・ロス)は、親の決めた結婚に反発して逃げ込んできた女性モード(ネーヴ・キャンベル)に睨みを利かせながらも、それなりに丁重に扱っていた。
モードに訊かれるまま、デスは兄弟のウルフと競い合ってアザラシ猟をしていること、自由人のウルフと違って酷い奴に雇われているデスは負けたらただじゃ済まされないことなどを語る。
見かけほど怖い人では無さそうなデスだったが、乗組員たちにはかなり手厳しく、癇癪を起こすと杖で滅多打ちにする事もあった。
ウルフもまた命など何とも思っていないようなところがある反面、船長室には数多くの書籍があり、航海に役立つ道具を自分で発明すると言った知的な一面もあった。
そんなウルフに対して知識と理屈で正義を説くハンフリーに、勇気を持って正論を通そうとするとどうなるかをウルフは行動で示した。
今回初めてゴースト号に乗船した物静かで生真面目なジョンソン(アンドリュー・ジャクソン)が正論を通したがために、ハンフリーの目の前で半殺しにされたのだ。
ハンフリーの正義がいかに弱いものかを見せ付けたのだ。
こんな船長に対する乗組員たちの鬱憤が溜まり、ついに暴動が起きる。
が、ウルフを恐れて反乱とまではいかなかった。
その後、航海経験ゼロのハンフローは、ウルフから航海士に任命されてしまった。
不穏な空気を孕んではいても、ひとたび猟場に着きボートを下ろして猟銃によるアザラシ猟が始まると、乗組員たちの士気は一気に上がった。
嵐が来る前に、ひたすらアザラシを狩った。
マケドニア号はと言えば、途中で蒸気機関が故障したため遅れが出ていた。
遅れを取り戻すために、途中で横浜に寄港する予定が中止となり、横浜で下りるはずだったモードは素性を明かして下りたいとデスに頼むが・・・
嵐が近付く中、ボートを回収していくウルフ。
嵐の中、船からモードを追い払ったデス。
そして、ジョンソンとリーチ(トビアス・シェンケ)は、横浜に向かってボートで逃げ出した。
それを知ったウルフは意地でも見つけ出すと言って、進路を変えて追跡。
見つけたボートに乗っていたのは・・・

これもTVMだが、先日見たトーマス・クレッチマンがウルフを演じたバージョンも、TVM。
ジャック・ロンドン作「海の狼」は、今までに何度も映像化されているらしい。
たまたまクレッチマンのバージョンは、日本版DVDが元のTVMの3分の2程度の長さしかなかったためか、色々分からない部分が多かった。
しかし今回は、あらすじはクレッチマンので知っているし、前後編全部を見られることもあって、かなり謎が解けた!
兄弟のこともかなり理解しやすい。
だた、英語だとブラザーとしか言わないから、日本語の字幕の「兄」「弟」が本当にあっているのか少々疑問が残る。
モードがデスに色々訊く中で、彼女が勝手に「障壁になっているからウルフの方が兄だ」と判断し、それ以降、字幕もウルフを兄、デスを弟に固定された。
ウルフはウルフで、ハンフリーに「カインはアベルを訳もなく憎む」と言うのだが、最後まで見てもどっちが兄でも意味が通じるような気がしてしまった。
クレッチマンの方では、確かウルフの方が弟の扱いだった。
ちなみに、演じているティム・ロスとセバスチャン・コッホを比べると、ティムの方が1歳年上。

お目当ては、ティム・ロス。
デスの本名はトッドで、ドイツ語で死神を意味するからデスと呼ばれている、と本人が言う。
が、死神的な怖さがあるキャラだったよ。
ま、ウルフの方も悪魔的な怖さがあるキャラだけどね(苦笑)
ウルフは、“元は学のある知的な男が、大きな挫折をして、正義とか勇気とか命なんかには何の意味もないという考え方をするようになってしまったため、あんな言動をするようになったんだろう”と匂わせる。
だがデスの方は、謎めいている。
ウルフよりも“本能的”な感じがする。
ティムのあの下から掬い上げるように見る仕草とあの目つきが、もう最高にいい!
いつキレるか、またキレるかと、ゾクゾクしながら楽しんでしまった。

にしても、立て続けに主役級のキャラでスティーヴン・キャンベル・ムーアを見る事になるとは、思っても見なかった。
頭でっかちな口先男キャラが、似合うこと似合うこと(苦笑)
彼の鼻持ちならない雰囲気がキャラにあっていて、実はああ見えてウルフは人を育てているんじゃないかと思えてきてしまった。
理不尽な船長命令に従うしか無く、嫌々ながらも応え続けていれば、運が良ければ成長する。 運が悪ければ死が待っている。
ハンフリーは、運がいい方? 案外船長と馬があう?

そのハンフリーが耐え切れずに無謀な行動に出そうになるたびに、人生経験が豊富そうなルイ(ピーター・マクニール)が止めてくれた。
できるだけ穏便に、嵐は頭を低くしてやり過ごす、と言った弱腰タイプではあるが、生きて帰って給料を貰うのは彼のようなタイプだよね。



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2014年01月06日

ベン・ハー

Ben Hur

ユダヤの地はローマに支配されていた。
ユダヤの名家に生まれたジュダ・ベン・ハー(ジョセフ・モーガン)は、父を亡くしていたが、母(アレックス・キングストン)と妹ティルザ(クリスティン・クルック)と幸せに暮らしていた。
家業の方も、少々態度は悪いが抜け目の無いダビデ(マーク・ウォーレン)がしっかり監督してくれていた。
そして、父親同士が決めていた許婚のエスター(エミリー・ヴァンキャンプ)が、器量も良くしっかりとした女性だったことから、亡き父の望み通り結婚した。
そんな時・・・
ローマの実力者マーセラス・アグリッパ(ジェームズ・フォークナー)の息子でありながら、妾の子ゆえ父から冷たくされている幼友達のメッサラ(スティーヴン・キャンベル・ムーア)が、司令官となってユダヤの地に戻って来た。
ベン・ハーはメッサラとの再会を喜ぶはずが、すっかり“野心に満ちたローマ軍人”となってしまった彼に、少し寂しさと距離を感じた。
祭りに合わせて町に来るローマ人のユダヤ総督ピラト(ヒュー・ボネヴィル)の警護を完璧にしようと躍起になっていたメッサラから、反逆者の情報を求められたが、支配者のローマ人にも同胞のユダヤ人にも肩入れしたくないベン・ハーは言葉を濁した。
ところが当日思わぬ事故が起こり、ベン・ハー自身が総督の暗殺未遂の罪で捕らえられてしまったのだ。
家族も罪に問われ、処罰が下る事に。
悲しいかな、メッサラは保身のために兄弟のように育った幼友達のベン・ハーを弁護するどころか・・・
ベン・ハーは、無期限のガレー船の漕ぎ手にされてしまったのだ。
それから3年。
偶然歴戦の勇士アリウス提督(レイ・ウィンストン)の目に留まったベン・ハーは、船が沈没した際にアリウスを救ったこともあって、彼個人の従者となることが出来た。
一方1度は辺境の地に追いやられたメッサラも功を成し、父アグリッパもそろそろ自分の姓を与えてもいい頃だと考えた。
それどころか、メッサラのユダヤ総督への起用を、ティベリウス皇帝(ベン・クロス)に進言までしたのだ。
アリウスの息子アエクストゥス・アリウスとなり、跡を継いだベン・ハーは、ローマ人として故郷に戻った。
屋敷は立ち入り禁止になったまま荒れ果て、町もローマ兵士との小競り合いがそこかしこで起きていた。
ピラト総督がベン・ハーの顔すら覚えていなかったのをいい事に、彼から屋敷を買戻した。
だが、ダビデはベン・ハーを見てすぐに誰か分かった。
家族の消息を聞かれて知らないと答えたダビデだったが、実は彼はエスターに言い寄っていたのだ。
息子メッサラを総督に据えるために、そして戦車競走を見物するために町にやってきたアグリッパもまた、息子メッサラとベン・ハーの関係を知らなかった。
やっと会えたエスターにも疑われたベン・ハーは、戦車競走に出場してメッサラを倒すことで、全てにけりをつけようとするのだった。

TVミニシリーズで、2話(前後編)に分かれていたが、感想は1つにまとめてしまった。
本を読んだことも、有名なチャールトン・ヘストンのベン・ハーも見たことがなく、まさかイエス・キリストがベン・ハーと関わりを持つシーンがあるなんて思いもしなかった。
ローマがキリスト教の国になるのは、まだまだ先の話だよね。

アグリッパというと、将軍のことしか知らないのだが、マーセラス・アグリッパは彼がモデル?
正直、イメージが悪くなったんだが(苦笑)
そして、息子のメッサラは、ローマに帰って何があったんだ?
父に認められようと我武者羅になっていたんだとは思うが、それにしても、驚くほど酷く性格が悪くなってしまって。
ユダヤ人のような信仰心の無いローマ人にとっては、名誉と権力が第一?
と言うか、他の映画での描き方は分からないが、少なくともこの作品での描き方は、「父と息子」にかなり重点を置いているよね?
アグリッパとメッサラ、アリウスとベン・ハー、神とイエス・キリストと人間。

お目当てはレイ・ウィンストンだったのだが、彼の役もローマ人だから性格が悪いのかなと思ったら、生まれ育ちではなく、その人自身をちゃんと見てくれたいい漢じゃないか!!
海賊を蹴散らしてきた提督と言うには少々体が重そうだったが、それは良しとしよう(笑)
もう1人、ローマ人の中で性格がいい奴が。
メッサラが司令官として町に戻ってくる時に、司令官から降格になったガイウス(クリス・ホールデン=リード)だ。
ベン・ハーとも仲が良さそうだったし、絶対に彼のほうがメッサラよりも戦車の扱いは上手かったはず!
クリス・ホールデン=リード(または、クリステン)は、お見かけするたびに気になるキャラを演じていると言うか、彼自身の顔につい目が行くというか(笑)

戦車と言えば、冒頭のまだ少年の頃のシーンで、明らかにベン・ハーよりもメッサラのほうが劣っているように描かれていたこともあって、ラストシーンは絶対にそうなると最初から予想が付いてしまった(苦笑)

「死の谷」がどんな場所なのか、何故母と妹はベン・ハーに会いたがらなかったのか、最初の内は良く分からなかったのだが、彼女たちの罹っている病気がハンセン病だと分かって、納得がいった。

英語表記ではJudah Ben-Hurとなっていたから、もしかするとジュダ・ベン=ハーって書く方がいいのかも?



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