Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

blogram投票ボタン

2014年02月28日

ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)

I Don't Know How She Does It

ボストンの大手投資会社で働くケイト(サラ・ジェシカ・パーカー)は、幼稚園児の娘と2歳の息子がいるが、優しく理解のある夫リチャード(グレッグ・キニア)と少しルーズな大学生のベビーシッターのポーラ(ジェシカ・ゾー)のお陰で、残業も出張もしっかりとこなすことが出来ていた。
シングルマザーの友人アリソン(クリスティナ・ヘンドリックス)の事は、正直に言うと、自分よりちょっとレベルが低いから仲良くしている部分があった。
逆にウェンディ(ビジー・フィリップス)のようなモンスター・マザーは、恐い存在。
なんでも完璧にこなすと思われているし、実際に完璧な妻であり母でいたいケイトだったが、去年の幼稚園のバザーでは、挫折を味わっていた。
とにかく、妻として母として、日々あれこれやることがいっぱい。
何を優先したらいいか、何を選んだらいいか、悩むことがいっぱい。
その上、子供と一緒にいられない時間が長くなると、子供に冷たくされてしまう。
会社では、仕事に全エネルギーを注ぐ優秀なアシスタント・アナリストのモモ(オリヴィア・マン)が、ケイトの助手についている。
ライバルは、ろくでなしのゴマすり男のクリス(セス・マイヤーズ)。
そのクリスを差し置いてNY出張を決めたケイト。
待ちに待ったビッグ・チャンスだ!
モモと共にミーティングで会う相手は、NY本社の幹部ジャック(ピアース・ブロスナン)で、彼女の提案した新しい投資ファンドを高く評価してくれたのだ。
ところが、いきなり失敗したかも・・・
次の日のTV会議では・・・
それでも何とかチャンスを物にしたケイトは、ジャックからも気に入られた
丁度同時期にリチャードも大きな仕事を得た所だったが、「出張も増えて迷惑かけるだろうけど、なるべく迷惑かけないように頑張るから」と一方的に押し切ったケイトだった。

哀生龍の好みの問題ではあるが、コメディとして笑えないし、ストーリーもケイトやジャックのキャラクターも面白くない。
全く好みに合わなかった。
極端でデフォルメし過ぎていて、普通の働く母・共稼ぎ夫婦の良い所や魅力が全然感じられなかった。
これがアメリカの典型なのかもしれないが、哀生龍は共稼ぎ夫婦の1人として共感できなかった
アリソンの独白は一応いい所をついてはいたが、聞いていて楽しくないのは同じ。

ケイトがパーフェクトなのは、リチャードと結婚したということに尽きると思う。
彼女がパーフェクトでいられるのは、リチャードの理解とサポートがあってこそだ。
逆に言うと、「奥さんを魅力的なパーフェクトな女性でいさせたかったら、夫である貴方がもっと頑張って家事育児雑用をこなしなさいよ! 奥さんの出張や残業を認め、仕事相手の男性に嫉妬しちゃ駄目だからね!」と男性諸君に命じているようにも見えた。

しかし、どんな職場であれ、女であることや母親である事を理由に仕事に“甘えを見せる”ような女性は、評価されないのが当たり前のことだ。
だからと言って、家庭や夫や子供を犠牲にしたりないがしろにしたりする事は、良くないことだ。
甘えず、虚勢を張って自分が出来ること以上のことが出来るような振りもせず、出来る事と出来ない事を明確にする事が、会社にも家庭にも迷惑をかけずに両立させるコツ。
男と肩を並べ、男以上の仕事をする事が「パーフェクトな女性の条件」だと思ったら、それは大きな勘違い
家庭と仕事とのバランスは、その人やその家庭ごとに違うから、他人と競ったって意味は無い。
自分が理想とする、思い描く「パーフェクトな自分」と現実が食い違ったとき、それを認め甘んじて受け止める度量があってこそ、本物のパーフェクトで魅力的な女性になれるんじゃないかな、と思ったよ。

お目当ては、グレッグ・キニア。
癖があるキャラや、いけ好かない野郎を演じることも多いが、今回は癖のない善良ないい男だった!
ケイトが自由に働けるようにどれだけ俺が頑張っているか、を声高に言うようなこともなく、恩着せがましくする事も無く・・・・
リチャードは、女性が求める理想の夫像?

ビジー・フィリップスが母親役をやるようになっていたのには、ちょっと驚いた!



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

メビウス

Möbius

モナコのイワン・ロストフスキー銀行のデリバティブ部門で働くアリス(セシル・ドゥ・フランス)に、モナコ警察の金融犯罪捜査部が接触してきた。
マネーロンダリングを摘発するための協力要請だ。
アリスはリーマン・ショックを引き起こした張本人で、それが原因でアメリカで働けなくなったのだが、アメリカに残してきた年老いた父が気がかり。
そんな彼女の弱みにつけ込んで、アメリカでまた働けるようにすると飴をちらつかせた。
アリスは協力を承諾した。
が、実はアリスは、CIAのヨーロッパ方面の諜報員。
そして、モナコ警察を装って接触してきたのは、ロシア連邦保安局(FSB)。
そんな折、イワン本人(ティム・ロス)が銀行に顔を出した。
アリスは早速彼を誘惑し、上手く気に入られ、ロシア系のクラブに誘われる。
アリスは切れ者だったが、それが少々FSBの手に余るようで、チームリーダーのモーゼことグレゴリー・リューボフ(ジャン・デュジャルダン)自身が彼女を監視していた。
あまりに見詰めていたのが災いし、グレゴリーはアリスの興味を惹いてしまった
CIAが早速調べてみると、グレゴリーはFSB高官チェルカチンの秘蔵っ子だった。
一方、イワンのボディガードのコルゾフ(アレクセイ・ゴルブノフ)もまた、モーゼの正体を掴み・・・

本名とコードネームと暗号名が混在し、二重スパイだったりもして、ぼんやり見ていると混乱してしまう。
モーゼはフランス語読みだとモイズだった。
メビウスという名前のエージェントもいたが、タイトルのメビウスはそのエージェントのことではなく、メビウスの輪の方だ。 哀生龍の思い違いで無ければ。
映画の冒頭、FSBがクラピュル(悪党)という暗号名で呼んでいたアリスと接触するにあたり、怪しまれず餌に食いつかせるためのシミュレーションが、なかなか笑えた。
アリスとグレゴリーが恋に落ちるという展開にも笑ってしまったが。(やけに古臭く感じて
フランス映画らしい展開なのだろうか?

お目当ては、ティム・ロス。
ロシア人という設定だが、イギリス育ちということでほぼ英語を喋っていた。
カミソリのような鋭さは無かったが、それでも要注意人物だと思わせる雰囲気は漂っていた。
何で彼を起用したんだろう?
少々勿体無い使い方だな・・・と思ってしまったのだが。
逆に言えば、ティム・ロスが出演している、という事だけで作った側は元が取れているのかも?



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:28| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月26日

ダラス・バイヤーズクラブ

Dallas Buyers Club

公開中なので控えめに。

1985年、テキサス州ダラス。
酒と女とロデオをこよなく愛する電気技師のロン(マシュー・マコノヒー)は、仕事中のアクシデントで気を失い、目覚めた時は病院のベッドの上だった。
彼の前に現れた2人の医者、セヴァード(デニス・オヘア)とイヴ(ジェニファー・ガーナー)は、ロンに驚きの検査結果を告げる。
念のために血液検査をしたら良くない結果が出て、再検査をしてみたがやはり間違いないと。
ロンはHIV陽性で、生きているのが不思議なほど悪い数値が出ているというではないか。
余命30日だと宣告されても、ロンにはピンと来ない。
仲間たちと、有名な俳優ロック・ハドソンがエイズだと公表された事を話題にし、「あいつがゲイだったとはな」と嘲笑したばかりじゃないか。
自分はワイルドなロデオ・カウボーイで同性愛者じゃないし、ドラッグの注射なんかもしていない。
絶対に何かの間違いだ!
しかし、体調が悪い事は自覚があった。
最近倒れたことがあったばかりだし、変な咳も続いているし、時々酷い頭痛にも悩まされていた。
そこから猛勉強を始めたロンは、いくつかの薬の存在を知った。
自分にそれを処方してくれとイヴに詰め寄るロンだったが、まだアメリカではFDA(米国食品衛生局)に承認されていない薬だから出せないという。
ガン治療薬でエイズにも訊くという研究結果が出ているAZTという薬が、近々エイズ患者を対象に臨床試験を行われる事になっているが、半分にはプラセボだからロンに効くとは限らないとも言われた。
死にたくないロンは、何とかAZTを手に入れて飲んだが・・・・
そんなロンが次に頼ったのは、メキシコのもぐりの医者ヴァス(グリフィン・ダン)。
医師免許を剥奪されている医者だったが、AZTが逆に体に害になっている事をロンに教え、セヴァードやイヴたちとは全く違うアプローチで、弱った体を少しでも回復し症状を抑えるための治療をしてくれた。
生きたいと言う気持ちと、薬を法律や制度を盾に必要としている出してくれない国や医者、薬の開発・販売で金儲けをしている製薬会社に対する怒りに燃えて、ロンは自分でエイズ患者たちに薬を与えようと思い立つ。
大量の薬を密輸し売り捌くのは容易じゃない。
本当は同性愛者に偏見と嫌悪感を持つロンだったが、病院で知り合ったトランスジェンダーのレイヨン(ジャレッド・レト)と手を組む事を選択。
さらには、法の目をかいくぐるため、弁護士のデイヴィッド(ダラス・ロバーツ)をやとい正式に会員制クラブを興した。
売るのは会員権で、ロンが世界中から手に入れてくる代替治療薬は無料配布するのだ。
しかし、それに対抗するかのように、FDAも新たな規制を出した。
一見患者のためになるような規制だったが、実際は・・・・
ついにロンは、「個人の健康のために薬を飲む権利」が侵害されているとして、裁判を起こす

実話を元にフィクションを交えて作られた話。
大多数の人にとっては、重大な副作用の恐れがある薬は、国や公的機関による安全性と有用性が確認されてから一般に流通するほうがいいに決まっている。
人体実験である臨床試験に至るまでにも、多くの試験が行われているから、研究結果では効果が認められていてもそれが流通するには何年もかかってしまう。
しかし、死期が目前に迫っている患者、早かれ遅かれ死ぬことが分かっている患者、いつ発症するかと恐れている患者。そんな患者の側から見れば、法規制は悪の壁にしか思えないだろう。
他の国では普通に使われている薬が、何故この国では処方してもらえないのか? と、医者に食って掛かりたくなるのも仕方が無いことだと思う。
良心的な多くの医者の立場からすれば、目の前にいる患者に可能な限り良い治療をしてあげたいと思っても、承認が下りていない害にも毒にもなりかねないもの使うわけには行かないし、医師免許を剥奪されるようなことはするわけにもいかない。
他の国で使われていても、自国の法規制に則って手続きしなければならないのは、どの国も同じ事。
哀生龍も、医薬品ほど規制は厳しくないが、同じ薬事法で縛られている医薬部外品や化粧品に関係する仕事をしているから、法規制のあり方や矛盾にウーン・・・と思うことはある。
だから、この作品は、色んな立場の人の側に立って見ることができた。

AZTに関しては疑問を胸に抱いていたイヴだが、声高にそれを指摘し行動に移すことまでは出来なかった。
上司のセヴァードは長いものには巻かれろ的な部分や、付き合いのある製薬会社の肩を持つような部分が見受けられた。
製薬会社とFDAが癒着しているんじゃないかとロンがかんぐっても仕方が無いような、そんな不透明さと怪しさもあった。
後が無いロンだからこそ、立ち上がり行動し声高に叫び変化をもたらすことが出来たんだろう。

凄く重たく辛く悲しい出来事だが、明るく楽しい描写や、惹かれる人柄を持つ登場人物たち、当時の典型的なホモフォビアや同性愛者に対する偏見やエイズに対する偏見の描き方など、特に捻ったりしてはいず凝った作りでもないのだが映画としてはわりと気持ちを楽にして見ることが出来たし、それぞれの感情もすっと入ってきた。
もちろん俳優たちの演技も、自然に感じられて良かった。
ロンとレイヨンの関係、ロンと仲間たちの関係、そして何よりも個人的にはロンと親友の警官タッカー(スティーヴ・ザーン)の関係が心地良かった♪♪

スティーヴ・ザーンがもちろん一番のお目当。
警官役は何度も見ているが、切れ者の刑事ではなく、身近なお巡りさん的な警官が本当に良く似合う。
鼻の下のたっぷり蓄えた口髭も、良く見るスタイル。
この作品では同じ髭を生やしている男たちが多くて、特に前からザーンに似ていると思っていたケヴィン・ランキンやJ・D・エヴァーモアもいて、それだけでニマニマしてしまったよ。
ザーンとマコノヒーが前に共演した時の舞台が砂漠だったから、ロンが「金は良くとも砂漠の仕事は嫌だ」と断ったシーンには笑った!!
ヴァスを演じたグリフィン・ダンも、凄く良い雰囲気というか、いい歳の取り方をしていると思った。
ヴァスというキャラももちろん凄く良かった。

インターフェロンの林原が出てきたのには驚いた。
が、違法な事をしないでくれて良かった(笑)
最後の裁判シーンで裁判官の言ったことも、裁判官という立場である事を考えると、凄く柔軟な考え方をしてくれているように感じて、嬉しかったよ。

レト兄弟のバンドの曲「City Of Angels - Acoustic」が使われていたり、火星繋がりってわけじゃないが「T.Rex」の「Ballrooms of Mars」が使われていたり♪

にしても、レトのレイヨンちゃんって、見た目も性格も美人さんだったなぁ〜
少し憐れな所も含めて。
顔立ちが似ているジェニファー・ガーナーが霞んでしまって可哀想なぐらい。
ロンとイヴのエピソードは無くてもいいと思ったが、入れるのであればレトとは違った雰囲気の女優さんに擦れば良かったのに。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

Kick-Ass 2
Kick-Ass: Justice Forever


公開中なので控えめに。

アメコミ・ヒーロー好きが高じて、自ら“キック・アス”というヒーローになってしまった、ただのひ弱なおたくの高校生デイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)。
彼の活躍(?)以降、自称ヒーローが次々と現れた
逆にデイヴは普通の冴えない高校生に逆戻り。
しかし、卒業が近付くにつれ、再びヒーローになりたいという想いが強くなっていった。
一方、本当に悪を暗殺していた仮面の少女“ヒット・ガール”ことミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)も高校生になり、自らを鍛え上げてますます強くなっていた
しかし、警官だった父の相棒マーカス(モリス・チェスナット)が養父として目を光らせ、本当の自分を探すために普通の女子高生として暮らすことを約束させられてしまった。
ヒット・ガールと本当は組みたかったがそれが無理だと分かると、1人では弱いし心細いデイヴは、仲間を探す事にした。
彼が加わる事にしたのは、スターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)をリーダーとする「JUSTICE FOREVER(ジャスティス・フォーエバー)」。
何とその中には、親友の姿も!?
同じ頃、キック・アスに父親を殺された事を恨んでいる“レッド・ミスト”ことクリス(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は、コスチュームも新たに、マザー・ファッカーとなって再びキック・アスの前に現れる。
ボディガードのハビエル(ジョン・レグイザモ)をアドバイザーに、金に物を言わせて最強最悪の「TOXIC MEGACUNTS(スーパー悪党軍団)」を結成したのだ。

1作目の面白さとインパクトが、暴力で暴力に対抗する正義のあり方という重たいテーマを楽しく見せてくれていたのに対して、今回はやけに説教臭く感じてしまった。
高校のヒエラルキーというか、女王蜂様のいやらしくネチッコイ虐めのターゲットにされてしまったミンディの日々は、良くある青春映画のテーマ。
正義の軍団VS極悪軍団も、アメコミ・ヒーロー物らしい構図。
デイヴと2人の似たもの同士の親友3人組の関係にヒビが入ったり、仲間を求めたり、数に物を言わせたり、金に物を言わせたり・・・等々も、良くある設定。
どれも特別なテーマじゃないのだが、何故かその1つ1つが鼻についてしまった。

1作目は、ヒット・ガールが本の子供だったからこその特別感があったのだが、高校生になってしまうと・・・・
そこに、普通の女子高生のエピソードも盛り込んだから、彼女の魅力や彼女のポジションがぼやけてしまったような気がしてしまった。
キック・アスも、弱っちいのに1人でのこのこと出て行ってボコボコニされちゃうところが魅力の1つなのに、ヒット・ガールと組めないからってチームに入ってしまうのはちょっとなぁ・・・・
寄らば大樹の陰、でもあるまいし。

ま、哀生龍の一番のお目当ては、1作目も2作目も、クリストファー・ミンツ=プラッセだから良いんだけどね。
少し大人になって男っぽさが出てきた彼だが、相変わらず良い味出してくれている。
レッド・ミストからマザー・ファッカーに変わろうとも、相変わらずクールでお馬鹿でキレてて情けなくて哀れなところがいい(笑)
格好つければつけるほど、可哀想に見えてしまう素晴らしいコスチューム。
母親の・・・・から作ったところがまた、なんとも言いがたい。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

一応、メンバー紹介はしておこう。
正義チーム。
ナイト・ビッチ(リンディ・ブース)、ドクター・グラビティー(ドナルド・フェイソン)、バトル・ガイ(クラーク・デューク)、インセクトマン(ロバート・エムズ)、リメンバー・トミー/トミーズダッド&トミーズマム(スティーヴン・マッキントッシュ&モニカ・ドラン)。
悪人チーム。
マザー・ロシア(オルガ・クルクリーナ)、アス・キッカー(オーガスタス・プリュー)、腫瘍(ザ・トゥーマー)(アンディ・ナイマン)、チンギス・半殺し(トム・ウー)、ブラック・デス(ダニエル・カルーヤ)。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(7) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

ガンズ・アンド・ストレンジャー

El Gringo

【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに

その男(スコット・アドキンス)は、車と共に身分も捨ててメキシコに入った。
渇きを癒したかった男だが、途中で手に入ったのは虐げられていたメス犬1匹。
やっと辿り着いた町エル・フロンテーラでも、広場の蛇口からは赤茶けた水しか出ない。
ガッカリする男が持っていた大きな荷物を狙ってこそ泥の女フラカ(ソフィア・シスニエガ)がナイフを突きつけるが、男は逆に彼女からナイフとシャツを奪い取った。
今度こそ水が飲めると思って酒場に入った男は、何度注文しても無視されるばかり。
グリンゴ(よそ者のアメリカ人)には、非常に冷たい町だったのだ。
カウンターで酒場の女主人アナ(イヴェット・イェイツ)に100ドル札を出して水を頼むが、足元を見られ、からかわれ・・・
よそ者は目立つ。
町を牛耳る保安官エスピノーサ(エランド・ゴンザレス)は、愚連隊のリーダーでエスピノーサの息がかかっているクレブラ(イスラエル・イスラス)に早速指示を出した。
大金を持った男はアカプルコに行きたがったが、春休みの大学生じゃあるまいしと、アナに馬鹿にされる。
この町を出るにはバスに乗らなければならないが、バス乗り場の女の応対は不親切極まりなく、トラブル続きで何度も乗るチャンスを逃し・・・・
そうこうしている内に、ニューメキシコの警官ウェスト(クリスチャン・スレイター)が、男に追いついた。
男はいったい何者で、なぜ警官に追われているのか?
男の持つ大金の出所は、いったい・・・?

クリスチャン・スレイターが大きくチラシに出ていたのだが、出番は・・・(苦笑)
メキシコにやって来た男と敵と大金の話がメインかと思いきや、どちらかと言うと、町中から虐められるよそ者の話の方がメインだったような気がした。
ま、原題どおりってところか?
砂漠を越えてカラッカラになってやってきた男に、水の一滴もあげようとしない。
思わせぶりに餌をちらつかせておいて、寸前で引っ込めるようなタイプの意地悪を何度もするのを見ても、笑えないし楽しくもないんだが・・・
そもそもこの作品は、多分コメディじゃないが。
似たような場面の繰り返しで、眠気にも襲われてしまった。
少し残念。
チラシに惑わされて、クリスチャン・スレイターとスコット・アドキンスの戦いを期待してしまったのが悪かったのか?

でも、サントラは良かったよ♪

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

イノセント・ガーデン

Stoker
Innocent Garden


インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)の18歳の誕生日
毎年、父リチャード(ダーモット・マローニー)からの靴のプレゼントは、広い庭のどこかに置かれていた。
しかし今年は、靴箱の中に靴は無く、代わりにが入っていた。
その父が、その日事故で突然死んでしまう。
パパっ子だったインディアは、心を通わすことが出来ない母エヴリン(ニコール・キッドマン)と暮らしていく事になってしまった。
とても感覚が鋭く五感が敏感なインディアは、母とのスキンシップも嫌だと言うのに。
父の葬儀には、長らく外国暮らしだった叔父チャールズ(マシュー・グード)が前触れも無く現れた。
意識しあうインディアとチャールズ。
じっと自分を見詰める叔父に、戸惑いよりも警戒心を強く表し、探るような眼差しを返すインディアだった。
チャールズはしばらく家に泊まると言う。
喪に服そうとするインディアと違い、気分を上げようとする母は、チャールズと一緒にいると楽しげだ。
そんなチャールズに対して、ハウスキーパーのマクガーリック夫人(フィリス・サマーヴィル)が何か言い募っている所を、インディアは目撃した。
その翌日、夫人は姿を消した
叔父が来たときにはとても歓迎した母が、ジン大叔母さん(ジャッキー・ウィーヴァー)が来た時には、明らかに迷惑顔。
しばらくこの街に留まると言う彼女を家に泊める気などさらさら無く、夕食を共にした後、大叔母が2人で話したいことがあると言っても、エヴリンは不機嫌も露に拒絶した。
ジン大叔母は、リチャードとチャールズの兄弟のことを話したかったようだ。
何か重要なことがありそうだったのだが・・・
チャールズの存在は、間違い無くインディアに影響を与え、変化をもたらした。
少女から女へ。
そして内気な少女から、冷酷な・・・・

リドリー・スコットとトニースコットが製作に名を連ね、脚本が「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーと言うことで、興味が湧いた。
一つ屋根の下で暮らす事になった、少女から女へと変化する時期のインディアと、初めて会う叔父と、未亡人となったばかりの母の日々を妖しく描きつつ、その背景にあるのは“ストーカー家のDNAの中に存在する・・・・”をサイコホラー・タッチで見せる作品。

人の顔を見る時に訝しげに少し眉を顰めるのは、ミア・ワシコウスカが他の役でも良く見せる表情。
他人を寄せ付けないその表情と、雰囲気と、凛としているがやや陰のある佇まいが、インディアというキャラにも良く似合っていた。
一方、まるで瞬きをしていないような、全部が黒目なんじゃないかと錯覚させるような、マシュー・グードの凝視
吸血鬼に変身しても悪魔に変身しても、全く違和感が無いんじゃないか? と思わせる、不気味さを内包する微笑。

リチャードが、自分の娘の中に、遺伝して欲しくない“ストーカー家のDNA”の片鱗を見たのは、彼女が何歳の頃だったのだろうか?
それが目覚めないように、きっとずっと気遣いガス抜きしながら慎重に育ててきたんだろうと思う。
もちろん、妻エヴリンには内緒で。
しかし、子供の頃のインディアのエピソードの中に、もうその資質が受け継がれて顕在化し始めてしまっていることが描かれている。
あのラストを見ると、今後彼女は成長と共にどのように変化していくのか、興味が湧く。



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:25| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

大統領の執事の涙

The Butler

公開中なので控えめに。

アメリカ南部の綿花畑で働いていた、少年セシル。
仕事はとてもきつかったが、両親と一緒にいることが出来た。
ところがある日、綿花畑の若い主人トーマス(アレックス・ペティファー)が・・・
不幸に見舞われたセシルを、大奥様のアナベス(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)がハウス・ニガーとして雇ってくれた。
そこで白人に仕える使用人としての基本を教え込まれたセシルは、別の世界が見たくて都会に出た。
しかし仕事も無く食べるものも住む所も・・・
そんなセシルを拾ってくれたのは、ホテルの執事をしているメイナード(クラレンス・ウィリアウズ三世)。
彼によって白人に仕える上での心構えと心遣いを仕込まれ、そして2つの顔を使い分けることを覚えた。
努力の末に高級ホテルのボーイになっていたセシル(フォレスト・ウィテカー)に、ホワイトハウスから声がかかった。
何と、大統領に仕える執事の1人となったのだ。
空気のように存在を感じさせず、政治に関わらず、白人の望むような受け答えをする忠実な執事であり続ける一方で、家庭に帰れば彼を理解してくれる妻グロリア(オプラ・ウィンフリー)の夫であり、ふたりの息子の父でもあった。
しかし、長男のルイス(デイヴィッド・オイェロウォ)は、そんな白人にへつらっているような父の仕事を恥じていた。
ルイスは黒人差別を無くすための色々な運動に参加した。
何度も逮捕され、母を心配させた。
一方、何人もの大統領に仕え、信頼され、気に入られたセシルも、ホワイトハウス内の黒人スタッフの待遇改善を、彼らの上司であるワーナー(ジム・グリーソン)に求めていた。

ホワイトハウスで7人の大統領(第34代〜第40代)に仕えた、黒人執事の物語。
ドライト・アイゼンハワー(ロビン・ウィリアムズ)
ジョン・F・ケネディ(ジェームズ・マースデン)
リンドン・B・ジョンソン(リーヴ・シュライバー)
リチャード・ニクソン(ジョン・キューザック)
ジェラルド・R・フォード
ジミー・カーター
ロナルド・レーガン(アラン・リックマン)
それぞれの時代に起きた人種差別事件・反政府運動・公民権運動等を盛り込み、それぞれの大統領がどんな事を行ったかにも触れ、黒人家族とホワイトハウスで働く黒人にスポットライトを当てながら、歴史を描いた作品。
と言って良いのかな?

「白人専用」「有色人種専用」と分けられているのが当たり前で、白人(特に南部の人々)にとっては、悪い事をしていると言う意識も肌の色や生まれの違いで同じ人間を差別しているという意識も、ほとんど無かったようだ。
「差別をして何が悪い、という感覚を持っている人々」が相手ならば、それを正す糸口は見つけやすいが、「差別をしている、という感覚が無い人々」が相手だと、糸口がなかなか見つけられない。
黒人が過激な運動を起こせば、「黒人は危険な存在だ」と白人に印象付けてしまい、更に締め付けが厳しくなる恐れもあっただろう。
セシルも、白人に仕えてはいても、黒人差別を容認するつもりなど無い。
ただ息子とは違うアプローチをしていただけ、なんじゃないかと思う。

不幸な時代にあって、それでもセシルには幸運な出会いが何回も訪れた。
アナベスやメイナードと出会っていなかったら、大統領の執事に相応しいスキルを得ることは出来なかっただろう。
ワーナーの目に留まっていなかったら、ホワイトハウスに引き抜かれることも無かっただろう。
自分から売り込んでいって就ける仕事ではないし、綿花畑で働きながら成長していたら一生農奴で終わっていただろう。
両親の不幸を乗り越えて、1人プランテーションを飛び出した勇気があってこそ。
幸運と言う表現は語弊があるとは思うが、やっぱりそれでもセシルは運が良かったんだよね。

ストーリーについてはこれぐらいにしておいて・・・
お目当ては俳優さんたち。
アラン・リックマン、リーヴ・シュライバーが本命。
ほかに、ご近所さんのテレンス・ハワードとか、直属の上司のコールマン・ドミンゴ、執事頭のキューバ・グッティング・Jr.、同僚のレニー・クラヴィッツなんかが良かった。

「当たり前」と何代にもわたって思い続けてきたこと、その土地では「正しい常識」だった事を、180度転換させるって、本当に難しいことなんだなぁ・・・・

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
タグ:ドラマ
posted by 哀生龍 at 06:30| Comment(0) | TrackBack(5) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

最強ゾンビ・ハンター

Zombie Hunter

【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに

急速に広まったピンク色の新型ドラッグ。
その結果、人類の大半が人肉を求める生きる屍“イーター”と化し、世界は荒廃し、人類はその数を急激に減らしていった。
1人でイーターを狩りながら愛車カマロでひた走る男“ハンター”(マーティン・コッピング)がいた。
ドラッグをやっている間に愛する妻子を殺されたハンターは、怨みと自責の念でゾンビたちを殺し続けることだけが生きる目的となっていた。
もう生きている人間はいないのか? と思うようになったある日、突然フロントガラスを突き破った銃弾を肩に受けたハンター。
カマロは激しく横転し、ハンターは意識を失った。
目覚めたハンターは、そこに6人の生きた人間たちがいる事を知る。
リーダーは、強面の肉体派神父イエズス(ダニー・トレホ)。
セクシーに迫ってくる巨乳のデビー(ジェイド・レギアー)。
献身的で控えめながらしっかりアピールするアリソン(クレア・ニーダープルーム)。
アリソンの弟で思春期真っ只中のリッキー(ジェイソン・K・ウィクソム)。
修理は苦手なベテランパイロットのジェリー(テリー・ガスリー)。
そして、ハンターを撃った張本人のライル(ジェイク・スアソ)。
だが、ここも安全ではなかったし、カマロも壊れてしまった。
飛行機で逃げようという事になったが、そこに行くには汚染された肉を食べて変異した“ザーニー”と呼ばれる凶暴な人間のいる町を通らなければならない。
それどころか、イーターともザーニーとも違う、進化型イーター“ハイブリッド”まで生まれていた。
彼らは生き伸びることが出来るのであろうか?

イエズス神父(スペイン語風にヘスス神父と呼んでいると思うのだが)のダニー・トレホがもっと活躍すると想像していたのだが、残念ながら・・・
しかし神父とは思えない肉体派だったので、見所はちゃんとあった♪
それに、主役のハンター(本名は出て来なかった)が、チラシの印象よりもずっと良くて、最後までクールで格好良かったから、映画も最後まで楽しめた!!
オーストラリアの俳優マーティン・コッピングの事は、この作品で初めて見たのかも?

作品的には、雰囲気は良いのだがちょっと単調だったかなぁ・・・
キャラの組み合わせや役回りは、ほぼお約束通りだったし。
でもそのB級感はチラシからも漂って来ていたから、まぁ予想通りってところ?
ドラッグがピンクって事から始まって、血みどろ血塗れのシーンも、朱色がかった真っ赤じゃなくてピンク系。
砂埃と、無骨な男と、お色気女と、どぎついピンクが似合ってしまうような、そんな良い感じの安っぽさもある映画だった(笑)

が、基本的に、哀生龍はゾンビが大っ嫌い(苦笑)
恐くてもそうじゃなくても、えぐくてもそうじゃなくても、笑えてもそうじゃなくても、ゾンビがメインの敵キャラの場合は、好きなキャストが出ていても見ようかどうしようかと腰が引けて逡巡してしまう。
見た結果、作品的には楽しめたとしても、ゾンビが出てくる映画に対する苦手意識は一向に無くならない。
それなのに、ここ数年ゾンビ物が目に見えて増えていて・・・

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

エージェント:ライアン

Jack Ryan: Shadow Recruit
Agent: Ryan


公開中なので控えめに。

優秀な学生だったジャック・ライアン(クリス・パイン)は、海兵隊に入隊し、撃墜されたヘリコプターから仲間二人を助け出した。
しかし彼自身は脊椎を損傷し、長く苦しいリハビリの日々を送る事に。
彼の歩行リハビリを担当するキャシー(キーラ・ナイトレイ)は、眼科医志望の医学生。
飴と鞭を使い分けて、ジャックのやる気を引き出し、くじけそうになる彼を支えていた。
ある日、そんなジャックの様子を1人の男(ケヴィン・コスナー)が上階の窓越しに眺ていた。
その男、海軍上級士官のウィリアム・ハーパーは、回復したジャックをCIAの分析官に誘う。
普段はジャックの大学での勉強と頭脳を活かして投資銀行で経済アナリストとして働きながら、不審な金の流れや経済テロを監視するのが任務。
もちろん、恋人となったキャシーにも、自分がCIAの一員であることは秘密だ。
そんなジャックは、ヴィクトル・チェレヴィン(ケネス・ブラナー)率いるモスクワの投資会社チェレヴィン・グループに不穏なものを感じ取り、ハーパーに報告すると共に、エージェントを現地に送って調査する事を進言する。
するとハーパーは、一番良く理解しているとしてジャック自身をエージェントとしてモスクワに送り込んだ。
エージェントとしての経験の無いジャックは、監査員を装ってチェレヴィン・グループのオフィスに入ったものの・・・
本当にハーパーを信じて良いのか?
チェレヴィンは何を狙ってどんな事をやろうとしているのか?
窮地に陥り危機に直面したジャックは、CIAエージェントとしての任務を全うすることができるのだろうか?

ジャック・ライアンのシリーズは、映画でしか見たことが無い。
原作であるトム・クランシーの小説も気にはなっているのだが、残念ながらまだ読んだことが無いのだ。
今までの映画のジャック・ライアンは、すでに一流エージェントで、その活躍は保証されているよな物。
それに対して、今回は、リクルートされたばかりの新人
情報分析力には優れているし、海兵隊での経験もあるし、愛国心も十二分にあるのだが、CIAエージェントとしての現場経験は無い
得意分野と未経験分野では、当たり前のことだが、同じようには出来ない。
クリス・パインは“新人”キャラが似合う。
彼の容姿はやんちゃな若造っぽさが強く出ていて、安心感や貫禄が無い分、初々しさと勢いと適度な危なっかしさを楽しめる。
その分、脇を占めるケヴィン・コスナーやケネス・ブラナーが心地良い重石になっていて、作品に手堅い印象を与えていたような気がする。
“手堅い"と言うことは、逆に言えば、新鮮味や面白味や意外性が少なかったって事なんだけどね。
新人ライアンの今回はこれでいいが、もし続編を作って経験を積んだライアンを見せるのなら、クリス・パインはどうかなぁ・・・・

ケネス・ブラナーが監督&出演と言うことで、見た。
最近はすっかり白髪(または白髪交じりの淡いブロンド)が定番の彼が、久々に暗い髪色にするだけで、だいぶ印象が変わるね。
本心を見抜くのが難しそうな雰囲気が、凄く手強そうな敵に見せていて、彼が目当てに哀生龍はちょっと嬉しかったり(o^∇^o)

ストーリーに触れないようにしようと思うと、これ以上書けそうなことが思いつかない(苦笑)

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

エヴァの告白

The Immigrant

公開中なので控えめに。

1921年。
戦渦のポーランドからアメリカに逃れてきたエヴァ(マリオン・コティヤール)と妹のマグダ(アンジェラ・サラフィアン)は、エリス島での入国審査の列に並んでいた。
しかし、妹のマグダは肺病と診断されて、そのままエリス島の病棟に隔離されてしまう。
エヴァの方も、頼りにしていた叔母が迎えに来ていなかった上に、叔母のその住所は存在しないと言われ、所持金も無かったことから、強制送還される事になってしまった。
偶然、英語が話せる女性を探しているらしい紳士ブルーノ(ホアキン・フェニックス)に声をかけられたエヴァは、英国外交官の看護師をしていたから英語が話せる事をアピール。
ブルーノは、強制送還の決定は覆せないと言っても必死に食い下がるエヴァに根負けし、係員に袖の下を渡して彼女をアパートに連れ帰った。
そのアパートに住まわせている移民の女性たちを劇場で踊らせていたブルーノは、エヴァのことも劇場に連れて行ってお針子をやらせる事に。
しかし、妹が結核だと分かり、治療費を稼がなくてはならなくなったエヴァは、踊り子としてステージに立つ事になった。
だが、紳士的で優しく彼女を特別扱いしていたブルーノは、彼女に想いを拒絶されたこともあって、客からの要望を断りきれずにエヴァにも売春をさせてしまった。
辛くなってアパートを飛び出し、叔母の住まいを探し当てたエヴァだったが、翌朝には叔父に通報されてエリス島へ逆戻り。
偶然そこで出会ったのは、慰問ショーに来ていたマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)。
ブルーノが、あいつだけは劇場で使うなと言っていた男だった。
妹のために体で金を稼ぐしかないと覚悟を決めたエヴァは、ブルーノの元に戻った。
一方、オーランドも劇場に出演するようになり、エヴァの心とブルーノとの関係に波風を立て始めた。

自由と幸せを夢見て来たアメリカで、まさかこんな苦境に立たされるとは思っていなかっただろう。
期待が大きかった分失望も大きいとは想像がつくが、病身の妹が即行で強制送還にならずに治療を受けさせてもらえるだけでも有り難いではないか、と他人事として映画を見ている哀生龍は“マシな方”だと思ってしまった。
確かに売春させるのは悪いことだが、身元引受人もいない・金も無い・今夜寝る場所も無い移民を引き取り、暖かい寝床と食事と仕事を与えてくれるブルーノは、そんなに悪い男ではないはずだ。
ましてや、たまにキレた時を除き、普段は物腰が柔らかく、気持ち良く仕事が出来るように彼女たちを気遣い、ちゃんと彼女たちの取り分も払ってくれるのだから、後が無い移民の女性にとっては良い雇い主と言ってもいいのではないだろうか。
エヴァの場合など、ブルーノは強制送還が決まっている彼女を引き取るつもりが無かったのに、彼女にどうしてもと縋りつかれて、身銭を切って袖の下を渡して引き取ってくれたんだから、もっと感謝してもいいはずだ。
ブルーノの庇護の元に居続ける選択をしたのは、彼女自身。
妹の傍にいるため、妹の治療費を稼ぐため。
それなのに・・・・・
変に気位が高いエヴァの言動に、彼女の置かれた境遇には同情するが、どうしても彼女に肩入れする事は出来なかった
男に体を売って稼いでいるエヴァを卑しい女だと貶めているのは、彼女を揶揄する男たちでも劇団・売春仲間の女性たちでもなく、彼女自身。
そんな自分にしたのはブルーノだと、彼へのは口にしないのに恨み節ばかりを口にする彼女のことが、どうしても受け入れられなかった。
ブルーノもオーランドも神父も、そんな彼女を見下したりせずに、救われるチャンスがある事を示してくれていたのに。

お目当ては、ホアキン・フェニックスとジェレミー・レナー。
ブルーノとオーランドは2家族一緒に移民してきた従兄弟同士だと、途中で明らかになる。
似ていないようで結構似たもの同士の2人。
エヴァと出会わなかったら2人は・・・・と思いたくなるほど、哀生龍は2人に肩入れして見ていた。
紳士的でありながらどこか危うさを感じさせる、フェニックスのブルーノ。
細い口髭とアイラインを引いた目元が胡散臭いマジシャンにピッタリの、レナーのオーランド。
時代と場所のせいもあるだろうが、2人とも売春を肯定的に捉えている。
それ自体は決して正しいことじゃないが、2人とも売春婦である踊り子たちを物扱いしたり金蔓として恥知らずな女だと見下したりせず、ちゃんと敬意を払って一人の女性として見ていたのだから、エヴァが出会ったのはかなり善良な男たちだったんじゃないかと思う。

自分と妹しか見えていなかったエヴァ。
似たような境遇の女たちを沢山見てきたブルーノとオーランド。
良い作品だとは思うが、哀生龍の好みからはかなり外れていたよ。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月14日

ウィッチスレイヤー 捕らわれのグレーテル

Witchslayer Gretl

ヘンゼル(ポール・マクギリオン)は、幼い頃に魔女に連れ去られた妹グレーテルを助けるために、ウィッチハンターになった。
相棒のララ(サライン・ボイラン)と共に三日月の魔女団(カヴン)の拠点を探すヘンゼルは、1人の魔女を締め上げた。
しかし女王を恐れる彼女からはカヴンの情報は聞き出せなかったが、代わりに男魔術師ワーロックが鍛冶屋の娘をさらうと言う情報を得た。
アビス(ジェファーソン・ブラウン)という名のワーロックが、女王の器となるのに相応しい魔女の資質を持つ、鍛冶屋の娘エレン(エミリー・ウラアップ)と結合しようとしているまさにその時、ヘンゼルとララはエレンを救出するのに成功。
エレンに事情を説明しようとしても、父をガーゴイルに殺されたショックで、彼女は耳を貸そうとしない。
ヘンゼルは、彼女が魔女として覚醒する前に殺してしまおうと考えるが、ララは自分が訓練すると言ってエレンにチャンスを与える。
そして、エレンも旅に同行する事になった。
エレンの拉致に失敗したアビスに、女王はそのスレイヤーの男を生け捕りにしろと命じる。
何と女王は今、グレーテルの体を器として使っていたのだ。
アビスに捕まりその事実を知ったヘンゼルに、アビスは女王ゾアを殺すために手を結ぼうと持ちかけた。

TVM。
お約束通りといって良いのか悪いのか、TVMらしい安っぽさ・チャチっぽさが失笑を誘う、ヘンゼルとグレーテルのその後の物語。
その程度だろうなと分かっていながらも、何故か借りてしまう「ヘンゼルとグレーテル」と言う設定(もはや名前だけ?)の魔力・・・(苦笑)
ま、「ヘンゼルとグレーテル」に限らず、よく知っている童話や寓話がネタになっていると、何故か見てみたくなるんだよね。

主役のヘンゼルが、若い二枚目の兄ちゃんじゃ“ない”ところが良い!
何人も魔女を倒してきたのにまだグレーテルと会えず、消息も掴めないから、疲弊した感じが漂いまくりのそこそこオッサン風情。
でもヘンゼルもララも魔女には容赦がなく、戦いの腕も良い。
クリスタルの鏃がついた弓矢とか短剣とか、お洒落なタコホーンみたいな通信機とか、アイテムのセンスも良いと思うよ。
安っぽさに拍車をかけるCGは控えめだったから、救われていたような気が
女性陣は、この手の作品の割にはみんな綺麗なんじゃないかな?
まだまだ戦いの旅は続く、って感じのラストもTVMらしくて良かったし(笑)



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月13日

ナイトメア・オブ・ロンドン

The Great Ghost Rescue

クラギーフォード児童養護施設のクラスメート、ハンフリー(トビー・ホール)とバーナバス(オットー・ファラント)は屋根の上でゴーストとゴーストハンターになって遊んでいる内、ハンフリーが屋根から落ちて本物のゴーストになってしまった。
院長に呼ばれてやって来たのは、ゴースト駆除隊のゴーストハンター(ボブ・グッディ)。
ゴースト退治には失敗したが、バーナバスをゴーストハンターのアシスタントとして育てるために養子にするのだった。
ハンフリーをゴーストハンターから守ってくれたのは、この建物で長年ひっそりと暮らしているゴースト。
足を切られたスコットランド兵士のヘイミッシュ(ケヴィン・マクキッド)、斬首された高貴な女性メイベル(エマ・フィールディング)、濡れた魔女ウィンフレッド(ジョージア・グルーム)、そして燃えるシャレコウベのジョージが、ハンフリーの新たな家族となった。
そして月日は流れた。
生きている人間が来たのを見つけて、ハンフリーはルールを破って声をかけてしまう。
取り壊しに来た工事関係者は、ゴーストの出現に驚いて逃げた。
メイベルの古い知り合い、セイモア卿(ビル・ワード)が訪ねてきたのは、丁度そんな時だった。
この施設の取り壊しには、首相(アンソニー・ヘッド)と、一時ではあるがこの施設にいたことがあるという大富豪で慈善家のブラッド(スティーヴン・マッキントッシュ)が関わっていて、ゴーストが出たぐらいじゃ計画は中止にならない。
住処を奪われたハンフリーたちは、新しい住処を求めて移動。
途中でローマ軍のゴーストと遭遇し、隊長のアントニウス(クリスチャン・コントレラス)とウィンフレッドがいい感じに・・・
彼らに合流する宿無しゴーストたちはどんどん数を増し、みんなで住める場所を探して辿り着いたのは、夜の移動遊園地。
そこでハンフリーは、あのゴーストハンターと再び出会った。
どうやら彼も窮地に陥っているようだ。
朝になれば遊園地は生きた人間がいっぱい。
ヘイミッシュは、人間を脅かして家から追い出し、そこに住もうと言って行動を開始するが・・・・
ハンフリーの前にまた現れたブラッドの計画とは?
そして彼の正体とは?
全てを知ったとき、ハンフリーは・・・・

ケヴィン・マクキッドがワイルドなキルト姿のゴーストを演じているから見たのだが、元が児童書だけに、作品的にはちょっと・・・・(苦笑)
笑いのセンスが子供向け且つ古臭いような気がする。
のれないと言うか苦笑いしてしまうと言うか。
ゴーストもおちおち死んでられないと言いたくなるような、シニカルなところもあるファンタジー・コメディだから、もう少し大人向けに作られていたら、楽しめたんじゃないかとは思う。

マクキッドにマッキントッシュにヘッド、そしてナレーションはジェイソン・アイザックス。
子供向けにしては豪華なんだよね。
なんか色々と勿体無かったなぁ・・・・



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

ハード・ラッシュ

Contraband
Hard Rush


クリス(マーク・ウォールバーグ)は、元は腕利きの運び屋だったが、今は足を洗って警備システムの会社をやりながら、妻ケイト(ケイト・ベッキンセイル)と2人の息子と暮らしている。
しかし妻の弟アンディ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が麻薬の密輸に失敗し、ブリッグス(ジョヴァンニ・リビシ)を怒らせてしまった。
クリスは親友で運び屋時代の相棒セバスチャン(ベン・フォスター)にブリッグスの情報を集めさせ、彼がいるというバーに自ら出向いた。
元手を弁償するとクリスが言うと、売値は70万ドルだとブリッグス。
クリスはブリッグスの兄と組んで荒稼ぎしていたこともあったのだが、弟の方は手加減無しのようだ。
いっそ殺しちまおうか? とクリスはセバスチャンにぼやいた。
相棒ウォルターが死に全額を押し付けられたアンディは、何度もかかってくる脅迫電話に怯え、耐え切れずに逃げると言い出した。
2週間で金を用意しないと家族が危ない
ブリッグスの自宅に押しかけて交渉するクリスだったが、彼にも幼い娘がいたため拳を収めるしかなく、金を返すしかないと諦めた。
ただし、絶対に麻薬の密輸だけはしない、と心に決めていたしケイトにもそう断言した。
セバスチャンに手配させて、因縁のあるキャンプ船長(J・K・シモンズ)のコンテナ船にアンディと共に乗り込むと、信頼できる船員ダニー(ルーカス・ハース)、オラフ(オラフル・ダッリ・オラフソン)、タリク(ケヴィン・“ラッキー”・ジャクソン)の協力を仰ぎ、着々と準備を進めるクリス。
パナマに着くと、停泊中にアンディとダニーをつれて降り、エドウィン(ヴィクトル・ヘルナンデス)から予め頼んでおいた物を受け取って戻るだけ。
ところが、エドウィンが用意していた物は質が悪過ぎた
時間が無かったと言い訳するエドウィンは、ジーザスの子分だったゴンザロ(ディエゴ・ルナ)の所にならあるが、ボスになったあいつはヤバイすぎる、と。
セバスチャンに連絡を入れると、彼からは代わりにヤクを買って帰るように言われたが、それだけは絶対にやりたくないクリス。
一方セバスチャンはブリッグスのところに行き、俺の身内を脅すなと逆に脅しをかけ、脅されたブリッグスはアンディに電話を掛けて新たな指示を出した。
怯えて単独行動に走ったアンディのせいで、またもや窮地に陥ったクリス。
そんなクリスは出港までに必要なものを手に入れて戻り、家族を守りきることが出来るのであろうか?

ディエゴ・ルナ目当てに借りたのだが、マーク・ウォールバーグ、ジョヴァンニ・リビシ、ベン・フォスターが共演していて、とても美味しい作品だった!
キャラとキャストの相性も非常に良かったしね!!
のし上がっていい気になっている童顔のイカレ野郎が、相変わらず似合ってしまうルナ。
小物が虚勢を張っている、子犬がキャンキャン鳴いているようなリビシ。
頼りになる相棒の顔と目を赤く潤ませる追い詰められた顔の、両方見せるフォスター。
安定のアクションと泥臭さのウォールバーグ。
ベッキンセイルが、いつもの強い女のイメージを出さないように抑えていたから、リビシやフォスターが食われずに済んでいたのも良かったよ。

何度か危機に遭い、時間的にも追い詰められ、どうやって間に合わせるのか? どうやって見つからないようにするのか?と、肩の力を抜いて気楽にハラハラドキドキを楽しめる内容で、楽に見ることが出来た。
緊迫感があり過ぎると疲れちゃうからね。
仕事で疲れている時は、これぐらいが丁度いい。
何かと周りに迷惑をかけるアンディも、イライラさせられはしたが、ストレスを感じるほどじゃなかったし。
「弟を助けて! でも犯罪行為はいや!」 そんな女の無理難題も許せる程度だったし。

それにしても、ゴンザロ一味の襲撃スタイルには笑ったね。
覆面や目出し帽や有名人マスクの代わりに、顔にダクトテープを巻くなんて、斬新(苦笑)



blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 07:30| Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

Kvinden i buret

The Keeper of Lost Causes
The Woman in the Cage


ハーディ(トロールス・リュービュー)とアンカーと共にその家に踏み込んだ殺人捜査課の刑事カール(ニコライ・リー・カース)は、突然銃撃を受けた。
アンカーは死に、ハーディは首から下が付随となった。
ただ1人職場に復帰する事ができたカールは、課長のマークス(ソーレン・ピルマーク)から新設された特捜部Qの責任者への移動を命じられる。
それは体の良い左遷だった。
物置と化している地下室に、手書きの表札。
アシスタントは初対面のアラブ人、アサド(ファレス・ファレス)ただ1人。
仕事内容は未解決事件の再捜査だが、この処遇が面白くなく、やる気ゼロのカール。
一方アサドはやる気をみなぎらせて、音楽をかけながら部屋を片付け資料を整理し、見やすく掲示。
それが功を奏したのか、カールは1枚の写真に目を留めた。
精力的に活動中だった女性政治家メレーテ(ソニア・リクター)は、5年前にフェリー上から忽然と消えたのだった。
フェリーの甲板で揉めているところを目撃され男は、彼女の弟ウフェ(ミケル・ボー・フォルスゴー)。
障害者福祉施設に入っているウフェを訪ねるが、言語障害がある上に殻に閉じこもってしまっているような状態の彼とは、結局コミュニケーションが取れなかった
ウフェがそうなったのは、子供の頃の自動車事故が原因だと言う。
実のところウフェは、フェリー上で姉が誘拐された様子を、見ていた。
メレーテを誘拐したレインコートの男は、彼女をある場所に監禁する。
真っ暗な空間に、小さめの円窓、似たような形の扉。
突然明かりがつくと、声が響いてきた。
食べ物が入ったバケツとトイレ用のバケツは、24時間ごとに交換されるらしい。
説明の後、部屋は1気圧ほど加圧された。
囚われのメレーテは自分を見失わないように、自分や弟の名前や生年月日、今日の日付、囚われてからの日数を毎日確認した。
そして1年が経った日。
誘拐犯は、彼女の部屋を更にまた加圧した。
カールとアサドは古い資料を見直し、聞き込みを続け、スウェーデンで行われた会議の写真も集めた。
辛抱強く何度もウフェと会っていたアサドは、その大量の写真を彼に見せて反応を探った。
そしてついに1人の男が浮かび上がった
ところが、メレーテの失踪後すぐの頃にボート事故で亡くなっていた。
念のためスウェーデンで聞き込み調査をしてみると、別人であることが判明する。
犯人は誰なのか?
何故メレーテをさらったのか?
そして彼女は、まだ生きているのか?

デンマーク版DVDを、デンマーク語&英語字幕で鑑賞。
警部補のカールは、親友で同僚のハーディが撃たれ、首から下が不随になってしまった事に大きな負い目と責任を感じている。
妻とは別居中で、彼女の連れ子である義理の息子が転がり込んでくる。
本当は殺人捜査課で仕事を続けたかったのに、地下に追いやられた。
腐る理由は色々あるが、しかしそこは刑事。
捜査を始めれば鼻も勘も働く。
人付き合いが下手でいつもムスッとした顔をしているカールに対し、アサドは打ち解けようと歩み寄ってくれる。
それだけでなく、見かけ以上に優秀なアシスタント
根気強いし、いいところに目をつけるし、スウェーデン語も出来る。
(実際ファレスは、生まれはレバノンだが、俳優としてのキャリアはスウェーデンでスタートしたとIMDbに書いてあった)
次第に2人のチームワークは良くなっていく。

エンドロールでは、1番最初に一人分けて犯人役の俳優さんの名前が。
「光のほうへ」で大人になった弟を演じたあの人。
犯人が出て来てからの展開は、非常に速い速い!
彼とメレーテがどこで繋がるのか、あっと言う間に捜査が進む。
5年も放置されていた事件だと言うのに。
当時この事件の捜査に関わった殺人捜査課のバクは、いったい何を見落としていたんだ?(苦笑)

デンマークの小説「特捜部Q ―檻の中の女―」の映画化。
このDVDには日本語字幕がついていないから、名前の表記は哀生龍の耳に聞こえた感じで書いたから、小説の方の表記とは違う人がいる事を一応書いておく。
主役のカールをニコライ・L・Kが演じると知ってすぐに読んでみたのだが、これが面白い!
登場人物一人ひとりも興味深いし、物語の展開も、小説の構成も好みにあっていて、とても楽しめた。
少々事件の結末を迎える際の展開が急激かつ強引な所があり、そんな情報は今まで出て来なかったんじゃないか?と言う要素も含んではいるのだが、そのリズム感が心地良くて細かい事は気にならない。
サスペンス・ミステリーとしての面白さはもちろんだが、やはり主要キャラが魅力的なんだよね。
映画ではあまり個々のキャラクターを掘り下げるシーンが無かったのが残念。

小説の強味は、映像が無いこと。
彼女が囚われている部屋がどんな所なのか、ある時点までは彼女自身が分かることしか読者にも明かされない
だから、彼女の不安がとても良く伝わってくる。
映画では、予告編の中にその部屋の全貌が映ってしまっているから、そういう点でのドキドキ感は得られない。
囚われの身となった彼女の描写も、映画の中ではあまり時間が割かれていなかったから、重苦しさとひしひしと迫り来る死の恐怖は控えめ。
だが、デンマーク語&英語字幕のDVDを見る上では、先に小説を読んでおいて良かったと思う。
哀生龍のゼロに等しい語学力では、日本語字幕無しでこの内容を理解することは不可能だったろう。

ちなみに特捜部Qのシリーズは文庫化された3作目まで読んだが、小説の中のカールのイメージは、キム・ボドゥニア♪♪
アサドとハーディは、かなり哀生龍の中のイメージと近かった。

【追記】
2015年1月に『未体験ゾーンの映画たち2015』にて、「特捜部Q 檻の中の女」として上映!!

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 英数 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月10日

ガンズ・アンド・ギャンブラー

Guns, Girls and Gambling

【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに

ジョン・スミス(クリスチャン・スレイター)は、恋人に振られ、カジノですり、カジノで出会った女に財布も掏られ・・・
僅かに残った金で、カジノで開催されたエルヴィス・プレスリーの物まね大会に出場。
カジノのオーナーであるネイティヴ・アメリカンの酋長(ゴードン・トゥートゥーシス)が、プレスリーの大ファンなのだ。
出場者5人、優勝者のエルヴィス(ゲイリー・オールドマン)、アジア人のエルヴィス(アンソビー・ブランドン・ウォン)、小男のエルヴィス(トノー・コックス)、そしてゲイのエルヴィス(クリス・カッタン)と、ポーカーをやったジョンは、翌朝目覚めると1人取り残されていた
酋長が大切にしていたネイティヴ・アメリカンの仮面を盗んだ犯人として、ジョンは締め上げられる。
しかし、彼は何のことだか分からない。
住所氏名が書かれた物まね大会のエントリーシートを頼りに、犯人探し。
まさか犯人が本当の住所を書くとは思えなかったが・・・
酋長の手下、牧場主(パワーズ・ブース)の手下、2人の汚職警官、そして金髪美女の殺し屋(ヘレナ・マットソン)がエルヴィスたちを追い、殺し、100万ドルの価値がある仮面を捜し求める。
最後に笑うのはいったい誰だ?

ジョン・スミス目線で、いったい何が起きているのか分からないまま巻き込まれ、自分でも犯人探しをし・・・と言った流れで物語が進むが、ある時点から様相が変わっていく
ネタバレになるといけないから、これ以上のことは書かないで置こう。
いい感じにB級臭が漂うウエスタン・コメディ・サスペンス(?)
大爆笑とは行かないし、強引な収拾のつけ方やまったりもったりしてしまうところもあったが、主役がクリスチャン・スレイターだから、“こんなもんだろう”と広い心で許せてしまった(苦笑)
ゲイリー・オールドマンがエルヴィス・プレスリーの衣装を着てげんなりしている冒頭のシーンだけでも、充分楽しめたし。

他の主要なキャストは、ジェフ・フェイヒー、デイン・クック、サム・トラメル、マシュー・ウィリグ、ミーガン・パーク、ヘザー・ループ、アンソニー・アジジ、マーク・ウィニック、マイケル・スピアーズ、エディ・スピアーズあたりかな?

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

メイジーの瞳

メイジーの知ったこと
What Maisie Knew


公開中なので控えめに。

忙しく出張も多いアートディレクターのビール(スティーヴ・クーガン)と、酒とタバコが似合うロック歌手のスザンナ(ジュリアン・ムーア)には、6歳の娘メイジー(オナタ・アプリール)がいた。
しかし2人とも仕事が忙しく、いつも彼女の面倒を見ているのは、シッターのマーゴ(ジョアンナ・ヴァンバーハム)。
最近夫婦喧嘩が耐えなかったビールとスザンナだったが、とうとう離婚
裁判所から共同親権が言い渡され、メイジーは両親の家を10日ごとに行き来することとなった。
ビールの新しい家には、何とマーゴがいた。
その理由を伝えるマーゴは少し気まずそうだったが、前から仲が良かった彼女がいてくれる事を、メイジーは抵抗無く受け入れた。
ビールとマーゴはその後すぐに結婚した。
2人が新婚旅行に出発する日、いつまで待ってもスザンナが迎えに来ず、学校から知らせを受けたマーゴがタクシーで駆けつけてくれた。
と、そこに長身の青年が現れ、義父だと名乗る。
彼は、スザンナの友人でバーテンダーのリンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)だった。
家に遊びに来たことがあるからメイジーも彼を知ってはいたが、突然のことで戸惑い不安になってしまう。
本当はマーゴにいて欲しかったが、新婚旅行の飛行機の時間が迫っているマーゴを見送り、メイジーはリンカーンの手を握るのだった。
ビールがシッターだったマーゴと結婚したと知って、張り合うようにスザンナも彼と結婚した。
昼間の時間が自由になるリンカーンは、スザンナにとってシッター代わりになる都合のいい男だったのだ。
一生懸命慣れない子供の面倒を見てくれるリンカーンに、メイジーは懐いていく
すると、スザンナはそれが気に入らず・・・
ビールもスザンナは娘メイジーを愛していたし、離婚した相手に取られたくはなかったが、かといって仕事は犠牲に出来ない。
マーゴとリンカーンもメイジーを可愛がるが、身勝手な実の親の言動に嫌気が差すこともある。
大人の都合に振り回され、知らない人の家に預けられてしまったメイジーは、おうちに帰りたい、と涙をこぼした。

大人の事情”を6歳の子供に押し付け振り回すのは、何て酷いことなのか。
どんなに子供を愛してはいても、優先順位は1番ではない
子供は、大人が思っている以上にちゃんと見ているし、分かっている。
分かってはいるが、その理由をきちんと理解しているわけじゃない
親に愛されている、愛されたいと思うから、我慢しちゃう子供。
駄目な親だと分かっていても、愛する子供は自分の手元に置いておきたい、親のエゴ。
哀生龍も共働きで子育てしたの親の1人として親の気持ちや言い分も分かるが、こうやって子供目線で描かれると、やっぱり大人の勝手な言い分でしかないんだな、と思わずにはいられなかった。

日本では、両親が離婚すると、どちらかの家でずっと暮らす事になるパターンが多いと思う。
しかし、映画等で見る限り、アメリカでは、子供は両親と暮らす権利があり、そうするのが良いし正しいことだと言う考え方のようで、短期間で行き来しながら暮らすパターンを多く見かける。
哀生龍には、これもまた大人の勝手な判断で、行き来させられている子供が可哀想に見えてしまうんだよね。
離婚しても、割と近くで暮らす場合が多いのか?

実の親だって、子供をないがしろにしたり冷たくあしらったりすることがあるぐらいだから、シッターや義理の親が、子供の世話を放棄したくなることがあっても不思議じゃないと思う。
特に、好きな人の子供だから可愛い、と思っていた場合は、その相手と上手く行かなくなればその人の連れ子の事も・・・
マーゴもリンカーンも、いい人間だ。
だから、“都合のいい相手”として利用されてしまった所があった。
2人にもちょっと同情してしまったよ。

酷い親でも、かけがえのない親。 だから好き。
優しいシッターや義理の親は、血は繋がっていなくても自分を可愛がってくれる人。 だから好き。
メイジーにとって幸せな環境は、誰と暮らせば得られるのだろうか?
大人が良かれと思うことと、メイジー本人が幸せに感じることは、必ずしもイコールじゃないから・・・

アレキサンダー・スカルスガルドが目当てだった。
6歳のメイジーとの身長差が、凄くいい!
初めて義理の父として一緒に帰ったとき、まだ信号は赤なのに1人でさっさと道路に踏み出したリンカーン。
きゅっと手を繋いで引き止めたメイジー。
あぁそうか! と、自分は今“子供の父親”なんだと言う事を意識したような表情と仕草が、とても良かった。
きりっとした二枚目さんだから、表情の作り方によっては冷たく近寄りがたい印象を与えることもあるアレキサンダーだが、前髪を下ろして少し気弱そうに微笑むリンカーンは、とても柔らかな印象だった♪

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:23| Comment(0) | TrackBack(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

マイティ・ソー/ダーク・ワールド

Thor: The Dark World
Mighty Thor: Dark World


公開中なので控えめに。

天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、ロンドンのとある廃墟で発生した重力異常を調査していた。
その異常現象に彼女自身が巻き込まれ、どこか分からない場所に飛ばされた。
その場所でジェーンの体に取り込まれてしまったものは、“エーテル”と呼ばれる宇宙を滅亡させることも出来る物質だった。
恋人ジェーンの異変に気付いたアスガルドの王子ソー(クリス・ヘムズワース)は、彼女の自分の世界に連れ帰った
神の世界アスガルド、人間の世界ミッドガルド、そのほか合わせて9つの世界が今一列に並ぼうとしていた。
その時にエーテルを使い、全世界をダーク・ワールドに変えて支配しようと企んでいたのは、闇の軍団(ダーク・エルフ)の王マレキス(クリストファー・エクルストン)。
“エーテル”を取り戻すために、アスガルドに侵攻する。
アスガルドの前王ボーにも邪魔されたマレキスは、アスガルドに強く深い恨みを抱いていた。
ソーはジェーンとアスガルドと全世界をマレキスから守るため、自ら信頼できる仲間と共にマレキスに戦いを挑む事を決意する。
父王オーディン(アンソニー・ホプキンス)の命に逆らい、その目を盗んでマレキスに戦いを挑み倒すには、幾重にも策をめぐらす必要があった。
ソーが最後の手段として協力を要請したのは、アスガルドの牢に入れられている宿敵、そして義弟でもある邪神、誰よりも奸智に長けたロキ(トム・ヒドルストン)だった。

「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」そして本作。
物語は一応繋がっている。
ジェーンがソーとロキに平手打ちをするのだが、その理由は「アベンジャーズ」での出来事。
ジェーンの恩師エリック(ステラン・スカルスガルド)は、今も「アベンジャーズ」でロキにマインドコントロールされた影響が残っていた。
パンツ一丁でふらふらしても、全裸で外を駆けずり回っても、(科学者がそれをやったら異常事態だが)ステランさんだと全然違和感を覚えない(爆)
哀生龍が見たことがある北欧の映画やドグマ95では、全裸は全然珍しくないからだと思う。
ソーの仲間、シフ(ジェイミー・アレクサンダー)とヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)は変わりなかったが、ホーガン(浅野忠信)は顔見世程度にしか出て来なかった。
ファンドラルはフル出場だったが、役者がジョシュア・ダラスからザカリー・リーヴァイに変更。
ザカリーも悪くはなかったが、やはり、同じ俳優に続けてもらいたかった。
それから、今回重要な役回りだったのは、オーディンの妻フリッガ(レネ・ルッソ)。
彼女はオーディンの妻としても女王としても母としても、素晴らしい女性だ!!

やはり見所は、ソー&ロキ♪
北欧神話では、兄弟でも義理の兄弟でもない2人だが、よく2人でつるんでいて、色々エピソードを残している。
直情的で、真っ直ぐ過ぎるがゆえにぼんくらな所もあるソー。
奸智に長け悪戯好きで油断がならないが、時には墓穴を掘るロキ。
この2人のキャラクターやコンビネーションは、北欧神話にも通じるところがあって、見ていてとても楽しい♪♪
敵にも味方にもなるロキは、なかなか本心を見せないから信用ならないが、しかし頼りになる。
飄々とオチャラケているようで、案外傷つきやすく拗ねたり気を引いてみたり。
ロキというキャラは、本当に可愛くて仕方が無いよ!
最高の弟キャラだね!!
ソーはソーで、兄貴風を吹かし闇の軍団の“船”を何としても自分ひとりで飛ばそうとする姿に、カッコつけの兄ちゃんらしいキュートさが(笑)
俺が守る、俺が倒す、俺が・・俺が・・・ 少々単細胞気味に、なんでも主導権を握りたがり、責任を負いたがる(苦笑)
長男の悪い癖。
でもその実直さが、良き仲間を呼び寄せるんだろうね。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:17| Comment(2) | TrackBack(5) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

ミスティック・アイズ

Wreckers

【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに。

新婚のデイヴィッド(ベネディクト・カンバーバッチ)とドーン(クレア・フォイ)は、デイヴィッドが子供の頃を過ごした静かな村に越してきた。
古い家を自分たちで少しずつリフォームしつつ、子供が出来るのを楽しみにしていた。
そんなある日、突然現れた青年は、デイヴィッドの弟ニック(ショーン・エヴァンス)。
戦地から戻って来たという弟に驚きつつも、デイヴィッドは彼を歓待し、部屋を用意してやった。
突然の訪問に最初は迷惑だと感じたドーンだったが、ニックの優しく純粋な一面に触れ、親しみを覚えるように。
しかし、夢遊病のように夜中に徘徊したり、突然大きな声を出したりと、ニックにはPTSDと思われる言動がたびたび見られた。
その上、仲の良い兄弟のように見える一方で、過去に何かがあったのか、2人の間には不穏な空気も流れていた。
兄弟の友人夫婦ゲイリー(ピーター・マクドナルド)とシャロン(シネイド・マシューズ)との間にも、トラブルを引き起こしたニック。
ニックの出現で夫婦関係にひずみが生じてしまったデイヴィッドとドーンは・・・

2011年の作品で、ベネディクト・カンバーバッチは顔に適度に肉が付いていて、少し柔らかい印象
優しくいい夫、少々手荒く弟を可愛がる兄、そんなイメージに合っていた。
だが、その第一印象は徐々に崩れていく
幼い頃、兄弟の間に何があったのか?
自分の過去の出来事を話すときに、少し脚色して自分を良く見せるようなことは誰にでもあることだ。
子供の頃の出来事ならなおさら、自分でも気付かない内に記憶を改変してしまっている事だってある。
しかし、デイヴィッドは故意に歪曲して話していたようだ。
なかなか子供が出来ずに夫婦で検査を受けたのだが、それについても、どうやら彼はゲイリーたちに事実を捻じ曲げて話していたと思われる。
虚言癖とまでは行かないが、一度不審に思い始めると・・・・

明らかなる嘘や悪意と言うよりも、じわじわひたひたと滲み出てくる不穏な空気や恐怖感。
サイコ・サスペンスと言うか、ホラー・テイストのサスペンスと言うか。
悪霊や幽霊よりも、身近な人なのに本心が見えないって事の方がずっと恐いよね。
佇まいだけで多くを語るデイヴィッドと、騒々しいほどに感情が溢れだすニック。
2人の間で戸惑い怯えるドーン。
雰囲気で見せるタイプの映画だった。
キャストの相性も良かったと思う。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月04日

ザ・ドア 交差する世界

Die Tür
The Door


【未体験ゾーンの映画たち 2014】にて
公開中なので控えめに

自宅にアトリエを持つ成功している画家ダヴィッド(マッツ・ミケルセン)は、妻マヤ(ジェシカ・シュヴァルツ)が留守の間娘レオニー(ヴァレリア・アイゼンバルト)の面倒を見ているはずだった。
しかし、娘を家に残しすぐ近所に住む浮気相手ジーア(ハイケ・マカッシュ)の家に行き・・・
戻ってみると、レオニーは自宅のプールで溺死してしまっていた。
それから5年。
娘を失った心の傷も癒えず、愛想を尽かして出て行った妻とも話せず、自殺を図るも友人マックス(ティム・ザイフィ)に救出され・・・
そんな時にダヴィッドが見つけたドアは、信じがたいが、娘が死んだあの日に繋がっていた。
慌てて自宅に駆けつけ、プールの中からレオニーを助け出すことに成功したダヴィッドだったが、不意に何者かに襲われてしまう。
反射的に反撃して殺してしまったのは、あろうことか、この世界の自分自身だった。
慌てて死体を庭の隅に埋め、5年の月日を誤魔化すために髪を染め、この世界で妻子と再び幸せに暮らそうとするダヴィッド。
マヤは気付かなかったが、レオニーは敏感に“父親じゃない”と感じ取り・・・
そしてもう1人、ダヴィッドが入れ替わった事を知る人物がいた。

以下、ネタバレになる可能性があり!!

別の世界、別の時間、別の次元で自分自身と出会ってしまったら?
SFでは良く使われるテーマだが、この作品では“そのドア”がタイムスリップする装置の役割で、その世界について早々ダヴィッドは浮気相手の家に向かう自分自身の姿を見てしまう。
5年後の世界から来たダヴィッドが冷静にその日の事を思い出していれば、自分自身と鉢合わせして殺してしまうなんてアクシデントは避けられたかもしれない。
しかしながら、愛する娘が生きている世界から、全てを失ってしまった5年後の世界にそのまま戻ることなど出来なかっただろう。
ではこの世界に残って妻子と再び暮らすには?
やはり、自分を殺すしかない?

そのドアを通ってきた住人は他にもいた
もし次々とこちらの世界に来てしまったら、5年後の世界は失踪者が続出?
こちらの世界では、2人の自分のどちらこの人生を送るかの、命をかけた権利争い?
SF、ホラー、サスペンス、ドラマ、ロマンス・・・・
色々な要素があって面白かった。
エゴと愛情と人との関わり合い。
謎めいているのは、この世界だけでなく、何といってもやっぱり人間の心理、人の心

ドイツ語の作品だから、マッツのキャラももちろんドイツ語。
声はインゴ・ヒュルスマンと言う俳優さんらしいが、違和感は無い。
普段は彼の顔や目つきを恐いとは思わないが、心理サスペンス的・サイコホラー的な場面では、マッツの表情や眼差しにふっと暗い影が差してゾクッとする恐さが滲み出ていた。
5年後から来たダヴィッド本人にはその気はなくても、その世界の人間にとっては、ダヴィッドを殺して入れ替わった謎の恐ろしい殺人者なんだ、と感じさせるような恐さ。

原作はどのぐらいの長さの話なんだろう?
映画を見た印象だと、短編もしくはショートショートで、小気味よく最後にゾクッとさせて終わり! じゃないかと想像した。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月03日

アメリカン・ハッスル

American Hustle

公開中なので控えめに。

5軒のクリーニング店を営みながら盗品や贋作で詐欺を働いていたアーヴィン(クリスチャン・ベイル)は、元ストリッパーのシドニー(エイミー・アダムス)と出会った事で、もっと大きな“仕事”をするようになった。
ところが、カモから小切手を受け取ったシドニーが、身分詐称で逮捕されてしまう。
カモだと思った男は、FBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)だったのだ。
更なる手柄を上げたいリッチーは、4人の詐欺師を売れば2人のことは見逃すと持ちかける。
保釈されたシドニーはアーヴィンと逃げてしまおうとするが、アーヴィンは妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)の連れ子で、養子にした愛する息子ダニーの身を案じ、リッチーに協力する事を承諾してしまう。
早速1人アーヴィンのまいた餌に食いついたのだが、そいつが更に大きな話を持ち出したため、リッチーが色気を出した。
ニュージャージー州カムデン市の市長、地元に仕事と利潤をもたらそうと頑張るカーマイン(ジェレミー・レナー)に賄賂を掴ませて逮捕しようと、リッチーは計画を変更。
上司ストッダード(ルイス・C・K)を無理矢理説き伏せて大金を用意したものの、功を焦るリッチーの振る舞いがカーマインの不振を招いてしまう。
どうにかしろとリッチーに迫られて渋々カーマインに取り入ったアーヴィンは、カーマインに気に入られて夫婦連れでディナーをと誘われた。
アーヴィンの裏の仕事を知らない自由奔放なロザリンが関わってしまったことで、事態は思わぬ方向に・・・
カジノの建設で注目されている政治家の汚職を暴くと言う野望に燃えるリッチー。
本妻ロザリンと仕事の相棒兼愛人シドニーの鍔迫り合い
アーヴィンへの当て付けでリッチーに急接近するシドニー。
その上、全米一のカジノ経営者であるマフィアで伝説的存在のテレジオ(ロバート・デ・ニーロ)まで絡んできた。
アーヴィンはこの危機的状況をどう切り抜けるのだろうか?

実際に起きた「アブスキャム事件」を元にした、詐欺・おとり捜査の物語。
ハッスルという単語は俗語で詐欺を意味するらしいが、いかにも70年代らしい響きのある単語で、まずタイトルにハマる。
当時の懐かしい曲も多く使われていて、嬉しくなった。
特に「デライア」と「007 死ぬのは奴らだ」は一緒に歌いたくなったよ。

アブスキャムという作戦は、アラブの大富豪であるシークが融資すると言う詐欺。
リッチーがつれてきたシーク役は、マイケル・ペーニャが演じるメキシコ人。
パンチパーマに濃い髭と胸毛を持つリッチーの方が、何倍もアラブ人に見えるよ(苦笑)
自宅で頭全体に細いカーラーを巻き付けたリッチーの姿は、たっぷり時間をかけて一九分けの頭を整えるアーヴィンに負けず劣らず・・・・
みんな変身願望があるし、今よりももっといい暮らしが出来るはずだと思っているんだし、自分は人よりも利巧だという自負もある。
だから、騙し騙されるんだよね。

そんな中、市長のカーマインだけは、あくどくない。
カジノ建設も、自分の地位や権力や利益が目的じゃない、本当に地元民のためを思っているいい政治家。
ただ、少々世事に疎いのか、資金難の彼にとっては渡りに船と、収賄詐欺とは気付かずに・・・・
少々垢抜けていない田舎の名士が慕われる市長になった、と言う雰囲気がしっくり馴染んでいるレナーだから、詐欺師のアーヴィンに同情されてしまうのがとても納得がいった。

アーヴィンとシドニーを上手く騙して尻尾を掴んだリッチーだったが、FBIとは言え詐欺師としては素人
功を焦って余計な事はするは、計画の規模を勝手に大きくするは、ターゲットを詐欺師から政治家に変更するは・・・ ヾ(-- )ォィ
もし愛する息子がいなかったら、アーヴィンは絶対に協力はしなかっただろう。
その上、リッチーの上司の上司もまた、一緒になってお気楽かつ楽しそうに・・・(苦笑)
何よりも最悪なのは、アーヴィンの妻だね。
見ているだけでイライラ!!
よくアーヴィンは堪えていると関心してしまう。
他の主要キャストに比べて飛びぬけて若いジェニファー・ローレンスだが、いい具合にお安い下品なおばちゃん風情だった( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

最後まで騙し騙されの楽しい作品だったよ!!

で、お目当てのクリスチャン・ベイル。
アーヴィンはすぐに息を切らせてはぁはぁするし、胸を押させて心臓の薬を飲んでいたが、この役のために激太りしたクリスチャン自身は大丈夫だったんだろうか?
と、見ていて心配になった。
珍しく品の無いガハハハッ!と言う笑いが聞けたり、半裸姿が見られたのは面白くて良かったんだけどね。

blogram投票ボタン ← 宜しかったらクリックを! このブログの最近の傾向が分かる、かも?
posted by 哀生龍 at 06:12| Comment(2) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする