Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

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2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

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ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2008年08月30日

コッポラの胡蝶の夢

Youth Without Youth

公開中なので、控えめに。

ルーマニアの言語学者のドミニク(ティム・ロス)は70歳を迎え、一生をかけて追い続けてきた言語の起源を求める研究を全うできそうにも無い事に、人生の絶望を覚えていた。
想い出すのは、かつての恋人ラウラ(アレクサンドラ・マリア・ララ)の事。
復活祭の日に自分を知らない街で自殺を図ろうとしたドミニクは、雷の直撃を受け瀕死の状態で病院に運ばれた。
10週間後。 主治医としてドミニクを見守ってきたスタンチュレスク教授(ブルーノ・ガンツ)も驚くほどの回復力を見せて生還した彼は、信じがたい事に3、40代ぐらいの肉体を取り戻していた。
それどころか、常識ハズレの頭脳も手に入れたのだった。
しかし、第二次世界大戦開戦間近のルーマニアはドイツと同盟を結び、ヒトラーの影が落ちていた。
ナチスの目を逃れるため、ドミニクは新しいIDを手に入れスイスへ亡命する。
そこで終戦を迎えたドミニクに、運命の出会いが待っていた。
落雷に遭い記憶喪失になったラウラに生き写しの女性ヴェロニカは、トランス状態で本人の知らない言葉を話すようになっていたのだ。
彼女と愛し合うようになったドミニクは2人での生活をはじめ、彼女の話し言葉がどんどん古代語に移行していく事から、自分の研究を精力的に仕上げていく。

オープニング・クレジット。
黒地に赤いバラに金の文字。
そして、エンドロール無しに「The END」で終わるのも、この作品らしい!!
古き良き時代の“銀幕”に映える映画。 そんな印象を受けた。

5年ぐらい前だろうか、ティムのファンの方のサイトで、ティムが“仕事が欲しくてコッポラ監督に手紙を出した事がある”と言う記事を読んだ事があった。
ついに、ティムが巨匠ランシス・フォード・コッポラ監督作品の主演になったか!!
と、とても嬉しかったから、難解そうな作品だとは思いつつも映画館に足を運んだ。
案の定、難解だった(苦笑)
原作はミルチャ・エリアーデの小説「若さなき若さ」で、“胡蝶の夢”とはその小説の中にも出てくる荘子の有名な説話の事らしい。
この映画の言いたいことが何なのか、哀生龍には分らない。
それはそれで構わないと思っている。
理解して解説を書く必要は無いんだからね。(と自己弁護)
結局自然の中での一現象・一存在でしかない。 どこかでプラスになったら、どこかでマイナスになる。 自然と言う世界の中で丸く収まるように、帳尻は合うようになっているのだ。
そんな自然界の中の、小さな存在である一人の人間。 愛する存在、研究対象、夢、名声、生きた証、現実、生死、得るものと失うもの、自分、他人、分身・・・

本は読んでいないから良くわからないが、例えば本だったら“彼女は古代語を話し始めた”のいう一文で説明できる部分を、映画では本当にセリフがある。
オリジナルの言語もあるが本当に存在する中国語やサンスクリット語とかも出てくる。 それらの言葉を母国語としている人がどう感じるかは分らないが、哀生龍の耳にはすらすらと流暢に口から流れ出てきているように聞こえた。
かつてアメリカ英語に苦労したティムが、何処の物とも分らない言葉を何気なく喋ってるじゃないか!!
わけもなく感動(笑)
多くの言語を喋っていたのはアレクサンドラの方だけどね。
有史以前の言葉まで辿っていく事に、どんな意味があるのだろうか。
ドミニクの研究に最初はあまり興味が湧かなかった哀生龍であるが、次第に“一人では生きられない人間にとって、不可欠なツール”としての言葉の発生と変化の歴史に少しずつ興味が・・・

“時代”が興味を示したのは、ドミニクの研究ではなくドミニク自身
医学会はもちろんの事、超常現象・超能力・オカルト等にも並々ならぬ関心を示したヒトラーがこんな面白い例を放って置くはずが無い。
色んな人が色んな形で接触を図る。
ドミニクは自分に起きた事を、一部を除いてスタンチュレスク教授に話した。
こんなにアッサリ信じてもらえていいのだろうか?と、正直見ていて思ってしまったよ(笑)
いい人が主治医だったのは、本当にラッキーな事。 これも運命?

ブルーノ・ガンツが存在感の大きさを抑えて、信頼の置ける人物だと抵抗なく信じられる“善人”の面を前面に押し出していた。
インドの学問僧役のエイドリアン・ピティーは、逆に強烈な印象を残した。
ライフ誌の特派員役のマット・デイモンは、クレジットされてなかったんだね。
そして、やっぱり輝いていたのはアレクサンドラ。
若いのに落ち着きがあり、どこかクラシカルな雰囲気を持つ顔立ち。
ティルの映画でもでていたが、キュートな表情になると途端に子供っぽくなる。
雰囲気も表情も幅広く変化させる事ができるからこそ、この役に選ばれたのかもしれない。
ティムとの年齢差も感じさせないし、変化するヴェロニカや3役を演じている事にも違和感がなかったよ。

そして、お目当てのティム。
ハルクでの筋肉をつけたヒール役も最高だったが、こんな役も素晴らしい。
ロマンティックな役を演じる事が幾分少ないティムだから、キスシーンもベッドシーンも貴重なものを見ているような気になってしまう♪♪
タトゥーは消されていたけど、全裸に半裸に・・・(笑)
そうそう、頭や顔のパーツのサイズを測られているのを見て、「真・地獄の黙示録」を思い出してしまった。
“真”の方は見ているのに、コッポラ監督の「地獄の黙示録」は見たことが無い(^^ゞ
それはさて置き、一時老けたと言うか枯れた感じを見せていたティムだが、26歳から101歳まで(そしてある意味二役)を演じた彼は、とても精力的だと感じた。
生き生きと、楽しんで“役者”をしているように見える。
ドミニクの研究に打ち込む学者としての姿がハルクの時とはまた違った格好良さで、つくづく良い役者だよなぁ〜と思ってしまったのであった=*^-^*=にこっ♪
posted by 哀生龍 at 19:46| Comment(14) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
見てきましたよ!初日!同じ回だったりして。隣だったりして。(いや、隣には誰もいなかった・・)

この映画、好きです。途中ドミニクから話がそれたような気がして(インドのくだり)そこがちょっといらないような気もしましたが、それ以外は○です。
まず、役者がうまい。(ティムだけでなく)
映像のカットの仕方が面白い。色が、景色が、映っているものが、美しい・・・
私は結構気に入りました。難解だけど、コッポラだからか難解のままでもなく、見やすくまとめられているかと。(ゴッドファーザーの方が難解だわい)

それにしてもティム!よかったですね〜。ほんと、全裸になったり半裸になったり。おっしゃっる通りある意味二役で、年齢層も広く、難しい役どころですよね。さすが。

私が一番好きなティムは前半どんどん回復していくあたりでしょうか。まるで初めて世の中に出たように初々しさがよくでていて。

ああティム、最高だ!!
リピーターになろうかと思ってます。
そして、この日も「ハルク」のリピーターになるべく、新宿へ向かったのでありました。
Posted by ばむ at 2008年09月01日 01:53
■ばむさん
哀生龍は13:10の回でした。 ばむさんは??

>コッポラだからか難解のままでもなく、見やすくまとめられているかと
コッポラが監督した作品は、「アウトサイダー」「レインメーカー」この2作しか見ていないんです(^^ゞ
なので、コッポラ監督の特徴と言うものは分らないのですよ。
でも、“映像的には”見やすかったと思います。
抑え目の色合いも良かったです!

>まるで初めて世の中に出たように初々しさがよくでていて
そうそう、その辺りのティムの気だるい演技が素敵でした。
ばむさんが書かれているように、“まるで初めて世の中に出たよう”と言う表現がピッタリです。
ベッドで億劫そうに丸まったり、ぐでっとだらしなく伸びていたり、思うように力が入らないのか疲れ果てているのか、身体を持て余しているような感じが・・・
Posted by 哀生龍 at 2008年09月01日 05:46
あ。同じだ! 13:10の回。
パンフ買ってパスタももらいました。
いくらコッポラって名前のパスタだからって初日プレゼントにするには強引な・・と思いつつ、「パスタ好きだしもらっちゃえ〜」と(笑)

>ベッドで億劫そうに丸まったり、ぐでっとだらしなく伸びていたり、思うように力が入らないのか疲れ果てているのか、身体を持て余しているような感じが・・・

そう、そこそこ。思い出してもいい感じ♪
あのぐでぐで感がよいわぁ。顔の表情も。
いちいち「おお、その目つきは!」とか反応してしまっていたのでした(^^;

早くいろんな人にみてもらって話たいなぁ。まだ二人だけですかね。
Posted by ばむ at 2008年09月03日 01:26
■ばむさん
>あ。同じだ! 13:10の回。
おぉ、同じでしたか!
もう一人、同じ回だったネット友達がいたんです。(お見かけした時は、そっくりの人がと思いつつも声をかけなかったのですが)
ばむさんのお顔を存じ上げていれば、ひょっとすると・・・

>いちいち「おお、その目つきは!」
目のアップも多かったですよね♪
ゆっくり瞼を開けて、とろんとした目で辺りを見るとか、表情の演技も素敵でした!!
Posted by 哀生龍 at 2008年09月03日 05:43
龍さんから伺っていた"全裸に半裸に・・"ということで
楽しみに(笑)見たのですが、ああいうシーンでのお披露目とは・・
ちょっと予想外でありました。
そういう点でも精力的に役者として演じていたなという気が。
ある意味二役なのもおいしかったですよね♪
Posted by まりりん at 2008年09月17日 17:25
■まりりんさん
>ああいうシーンでのお披露目とは・・
体を見せることも、キスシーンやベッドシーンも、ティムは少ない役者さんですよね?
なので、お披露目してくれただけで記録したくなります(笑)

>ある意味二役なのもおいしかったですよね♪
とってもおいしかったですよねぇ〜〜♪
Posted by 哀生龍 at 2008年09月17日 19:12
初めまして。
さちさんのお宅にお邪魔しているricoと申します。
'コッポラの胡蝶の夢'で、辿り着きました。

ティムとコッポラ監督・ゴッドファーザー好きのわたくしには、たまらない映画でした!!

>原作はミルチャ・エリアーデの小説「若さなき若さ」で、“胡蝶の夢”とはその小説の中にも出てくる荘子の有名な説話の事らしい。
へぇぇ! そういう訳だったんですね!!!
この映画は三島由紀夫の‘豊饒の海’に似ているなぁと感じました。小説の終わりに出てくる‘夢だったのと違いますか?’というセリフが、映画のセリフとなんとなく重なって.....おかげで、ネタバレ邦題なのかな?と、思ってしまっていました(笑) 良かった、無知がひとつなくなって。

ゴッドファーザー・ファンと致しましては、オープニングからニーノ ロータを彷彿とさせる音楽で、涙が出そうなほど嬉しゅうございましたデス。そこにティムが重なるわけですので、たまりません。

>つくづく良い役者だよなぁ〜と思ってしまったのであった=*^-^*=にこっ♪
何度読んでも、嬉しいです(笑)
Posted by rico at 2008年09月21日 01:53
■ricoさん
初めまして ようこそ お出で下さいました。

>三島由紀夫の‘豊饒の海’
残念ながら、その作品(と言うより三島作品)は読んだ事がありません。
やはり、突然何らかの理由で若さを取り戻すようなストーりーなのでしょうか?
ティムをイメージしながら、読んでみたくなりました。

>コッポラ監督・ゴッドファーザー好き
いつかは「ゴッドファーザー」も「地獄の黙示録」も見なければと思いつつ、幾歳月・・・
映画は見た事が無くても、ゴッドファーザーの「愛のテーマ」は幼い頃から良く耳していて、大好きです♪
「コッポラの胡蝶の夢」はとてもクラシカルな雰囲気がオープニングから漂っていて、難しいけれど心地良く感じました。

今年は、ティムの作品がもう一作公開になる予定ですよね!
次の作品ではどんな演技を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。
Posted by 哀生龍 at 2008年09月21日 02:29
お返事、ありがとうございます。

‘豊饒の海’は、輪廻転生の話ですので、若返りとは異なりますが、最後の‘夢’で、似ているなぁ...と。ちょっと安直過ぎかも;;
小説は、彼の作品で一番好きですが、遺作であり4部作の長編ですので、‘重い + 長い’.....デス。

ティムの作品...ファニーゲームのことですよね?
既に観てしまったのですが、もう1度観にいってもいいかもと、近頃思っております。
Posted by rico at 2008年09月21日 14:17
■ricoさん
本を読むのはとても好きなのです長編でも気にならないのですが、哀生龍の好みにあう文体かどうかがちょっと心配(笑)
まだ読んでいない本が数冊あるので、その後にチャレンジ(変な表現かな?)してみようと思います。

>既に観てしまったのですが
もう観賞済みなのですね。
哀生龍は予告しか見ていませんが、サイコ系を含みホラー全般が大の苦手なので、今からドキドキなのです。
でも、ricoさんが“もう1度観にいってもいいかも”と思われるぐらいティムが魅力的ならば、きっと耐えられると思います!
多分・・・(汗)
Posted by 哀生龍 at 2008年09月21日 14:47
何度も恐縮です...
'もう1度観にいってもいいかも'...は、ティムさんだけではなく、他の出演者の演技もきちんと見直そうかな...と、いう魂胆です。

ティムさんはどんな映画でも魅力的だと思っておりますが、お察しの通り、この映画は彼の魅力を満喫♪...という類のモノではナイです;;
誤解させてしまうコメントをして、すみませんでしたっっ
Posted by rico at 2008年09月21日 16:55
■ricoさん
どうぞ何度でも顔を出して下さいませ。

>他の出演者の演技もきちんと見直そうかな...と、いう魂胆です。
最初は、ティムばかりに目が行ってしまい??

>誤解させてしまうコメントをして、すみませんでしたっっ
いえいえ、気になさらずに(笑)
怖い物から目を逸らそうと、都合の良いように解釈しちゃいました。
普段はネタバレになら無いように出来るだけ情報を入れずに見に行くのですが、ホラーは心の準備が出来るように情報を入れてから見に行くんです(^^ゞ
公開までに、海外サイト等で色々画像や動画をチェックして置く事にしますね(笑)
Posted by 哀生龍 at 2008年09月21日 17:10
こんばんは、哀生龍さん。
お、これ公開初日にご覧になったのですね。
私も公開週に見たんですよ・・・。

ティム・ロスだからこれ面白いんだろうなーなんて、見ながら思いましたよ。
ファニーゲーム・USAはもっと楽しみだったりします!
Posted by とらねこ at 2008年10月15日 23:31
■とらねこさん
>ティム・ロスだからこれ面白いんだろうなー
役者が負っている部分が多いですよね、この作品。
少なくとも、哀生龍はティムじゃなかったら見に行ってませんでした(^^ゞ

>ファニーゲーム・USAはもっと楽しみだったりします!
今年のティム3作の中では、正直ホラー嫌いの哀生龍にとって一番の難関です(汗)
普通は映画を見る前はあまり情報を入れないようにするのですが、この作品は出来るだけ情報を入れ、画像を見、ある程度怖さに慣れてから見に行こうと思ってます。
…o(;-_-;)oドキドキ♪
Posted by 哀生龍 at 2008年10月16日 00:02
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更新情報 2008/9/16 「コッポラの胡蝶の夢」
Excerpt: CINEMA......「コッポラの胡蝶の夢」の感想をアップ。 ACTOR...
Weblog: silver glass
Tracked: 2008-09-17 17:26

124●コッポラの胡蝶の夢
Excerpt: フランシス・フォード・コッポラ、10年ぶりの新作。『ゴッドファーザー』という傑作を世に送り出した・・・という説明は最早不要ですよね。
Weblog: レザボアCATs
Tracked: 2008-10-15 22:43