2010年07月03日

レポゼッション・メン

Repo Men

公開中なので、控えめに。

近未来。
臓器移植は人工臓器の発達で身近なものとなり、金さえ払えば誰かの死を待たずに代わりの臓器を手に入れることが出来る社会。
そう、金さえ払えば。
人工臓器ビジネスの大手ユニオン社では、“家族のため・貴方のため”と人工臓器をお勧めする一方、一括払いが出来ない人のためにローン契約をお勧めしていた。
もちろん、払えなくなった場合のことも説明する。
支払いが遅れ、猶予期間が過ぎると、回収人“レポゼッション・メン”が支払い滞納の臓器を取り戻りに来る。
そのせいで、債務者が死のうが知ったこっちゃ無い。 合法的な措置なのだ。
トップレベルのレポ・メンであるレミー(ジュード・ロウ)にとって、幼馴染のジェイク(フォレスト・ウィテカー)は相棒でありライバルでもある。
そんな2人の関係が変わる出来事が起きた。
妻キャロル(カリス・ファン・ハウテン)は息子ピーター(チャンドラー・カンタベリー)がいる事もあって、血生臭い人殺し紛いの仕事から、販売係に転属するようにと再三レミーに言っていた。
“収入は半減するが、危険は無いし早く帰って息子と過ごせるから”と何とか自分を納得させて、最後の回収をしている最中に装置が故障し、気付いたらベッドの上。
目覚めたレミーに、上司フランク(リーヴ・シュライバー)はローンの書類にサインしろという。
100%自分の臓器だったレミーは、この事故で人工心臓を入れられてしまったのだ。
ローンを払うためには収入のいいレポ・メンの仕事を続けなければならないのに、手が震えて・・・
ついにはユニオン社から追われる身となり、偶然知り合った10個も支払いを滞納している人工臓器を持つベス(アリシー・ブラガ)と共に逃亡生活を送ることになったレミーの、末路はいかに?

先にを読んでいた。
原作は、エリック・ガルシア。 脚本にも関わっている。
彼の原作を基にした作品は「マッチスティック・メン」「REX レックス」を見たことがある。
どちらもなかなか面白かった。
が、本で読んだことは無く、「レポメン」を読んだのが初めて。
少々テンポが悪い。 レミー(本の中では名前は出て来ない)のキャラの描写がやや暗い。 登場人物もエピソードも少々多過ぎてまとまりに欠ける印象もあった。
面白くないわけではないが・・・
それがどんな風に映画になるのかも気になったし、キャスト的にも気になったから、映画館に足を運んだわけだ。

はっきり言おう。
哀生龍は、この作品のノリが好きだ!
本で読むよりも、何倍も楽しめた!!
音楽もいいし、キャラの描き方もイイ。
作品の内容からすると、ちょっと不謹慎かなと思うほど、哀生龍はテンションが上がってしまった(笑)
コミカルでドラマチックな描写、残酷なまでに情け容赦無く回収する様子、レミーとジェイクの関係、空気の読めないフランクのゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイなところ・・・
特に、ラストの展開がツボだった!!
原作本とは違う展開&結末。
本の方も悪くは無いが、映像で見せる映画ならではのシーンに仕上がっていたのが嬉しい!!
もうワクワクドキドキ大興奮だったよ(笑)

結果として誰かの死を待ち望むことになる死体移植に比べ、他人の命に関わり無く移植の出来る人工臓器そのものは、とても有用な物だと思う。
生体移植もあるが、適合する提供者を見つけなければならない。
闇で人間の臓器を売買するよりは、人工臓器をローンで売る方がずっと人道的。
理屈で言えば、ローンが払えなくなったら現物回収をするのは当たり前のことだ。
が、それが臓器となったら・・・
「ヴェニスの商人」のエピソードじゃないが、“該当する臓器の回収は認めるが、関係無い他の部分を傷つけたり血を流したりすることは禁じる”、とするのが本当の現物回収じゃないのかとも思う。 無理な話だと承知のうえで言ってるんだけどね。

金持ちは、どんどん人工臓器を入れ、調子が悪くなったら入れ替え、人間の臓器以上の機能も持った人工臓器で長生きする。
貧乏人は、天寿を全うするのみ。
そう書くとなんだが、貧富の差が寿命の差になることは、いつの時代でも当たり前のことだったりするんだよね。
どのラインが“普通”なのかは、かなり違いがあるが。
必要ならば機械にも頼りたい。 だが機械に生かされるのは嫌だ。
そう思っている哀生龍の場合、金に余裕があるとして、どの機械は使ってどの機械は使わずに死を選ぶのか。 自分でも決めかねる。
自分が望まなくても、家族が“生きてもらいたい”と無理をして臓器移植を選ぶかもしれないしね。
いつの時代になっても、どこまで延命措置をするか、どの段階でやめるか、苦渋の選択を迫られるのは一緒なんだろうな。

本では、それぞれのキャラに関わるエピソードが豊富で、もっとキャラの事を知ることが出来る半面冗長な感じが否めない。
レポ・メンになった理由も、この仕事に対する考えや思いも、相棒に対する気持ちも、本の方が分かるかもしれない。
だが、読まなくても全然いいような気がする。 この映画はこれでいいと思う。
少なくとも、レミーに対するジェイクの気持ちは痛いほど伝わってきたし・・・ o(*^▽^*)o~♪

そうそう、レミーの小学生の頃の役をやってるのが、ラフ・ロウ。
もしかして、ジュードの実子?
長男のラファティーか?
彼の下に、アイリス、ルディがいるんだよね。 前の奥さんとの間に。

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posted by 哀生龍 at 06:26| Comment(4) | TrackBack(6) | | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 家から追い出される所は実生活かと・・もごもご。なんと実子さんだったんですねーびっくり。
 いやーグロかったですねー。近未来ものだから人口臓器を扱っていても綺麗にまとめるのかと思いきや、物凄く生々しく(笑) それが逆にお話の生々しさにもなってよかったのかもしれません。実際の話、綺麗事では済まないですしね。
 世間的に禁忌な部分は全部アレだから許せって感じなんでしょうか。
 ある意味相棒ジェイクのレミーを争奪するまで? なお話みたいですね(笑)
Posted by jan at 2010年07月03日 20:46
■janさん
>なんと実子さんだったんですねー
キャストの名前を見て、“エ?? そんな名前だっけ??”と、ネットで確認しちゃいましたよ(笑)
元奥さんは、すんなりOK出したのかな??

>実際の話、綺麗事では済まないですしね。
綺麗に描いちゃったら、回収される怖さが伝わりにくくなるので、あれぐらいは必要な描写だと思います。
哀生龍はもっとグロくなるかと思ってたくらいですから。

>ある意味
その後の部分は、ひょっとするとネタバレになるんじゃ・・・(苦笑)
Posted by 哀生龍 at 2010年07月03日 22:10
こんばんはー♪
私はどうにも気分が乗らなくて。。。^^;
「奥さんと一緒に居るより、僕と居て!」
「職場が離れるなんて耐えられない!」っていうジェイクの気持ちはヒシヒシ伝わりましたが。
Posted by たお at 2010年11月14日 02:50
■たおさん
>「奥さんと一緒に居るより、僕と居て!」 「職場が離れるなんて耐えられない!」
男友達との繋がりって、奥さん・恋人との繋がりとは別次元だったりしますよね。
究極の独り占めの仕方でしょうか?(苦笑)
Posted by 哀生龍 at 2010年11月14日 11:41
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