2011年08月02日

トイレット

Toiretto

パニック障害のため4年前から家に引き篭っている、ピアニストの長男モーリー(デイヴィッド・レンドル)。
しっかりしているが厭世的で冷たいところもあるロボットオタク、研究職の次男レイ(アレックス・ハウス)。
勝気で人を小馬鹿にする態度をとる大学生の末っ子、妹のリサ(タチアナ・マズラニー)。
3人の母が亡くなった。
遺されたものは、たいして大きくない家と猫のセンセー(ダルトン)、そして母が呼び寄せたばかりで英語が全く通じない、日本人のばーちゃん(もたいまさこ)。
諸事情から、しばらくの間みんなで一緒に母が残した家で暮らすことになったのだが・・・
ばーちゃんは言葉が通じないだけでなく、食事も摂っていないらしい。 スシ・パーティーをしても食べてくれない。
なんとなく不機嫌そうな顔をしたままで、話しかけても細い目でじっと見詰め返してくるだけ。 ボディランゲージも使ってくれない。
意思の疎通ができないレイが一番気になったことは、ばーちゃんはトイレから出ると必ず深い溜息をつくことだった。
家に戻ってきたレイのために部屋を片付けていたモーリーは、古い足踏みミシンを見つけた。 それは母が使っていたものだ。
上手く動かせないモーリーは、身振り手振りも交えて一生懸命にばーちゃんに使えるように出来ないかとお願いした。
そしてある物を縫うために、思い切って布を買いに出かける決意をしたモーリーは、ばーちゃんにお金を貸して欲しいと頼み込む。
その頃レイは、本当に血の繋がった祖母なのかどうしても信じ切れず、こっそりDNA鑑定の依頼を出していた。
またリサは、ある晩眠れずに今に行くと、ばーちゃんも起きていた。 なんとエアギターを見ていたのだ。
少しずつ、ばーちゃんと触れ合っていく中で、何かが変わっていく兄弟妹だった。

荻上直子監督の作品は見たことがないのだが、予告を見た時にこの兄弟に興味が湧いたことと英語の作品だということで、見ることにした。

昔の老人は、厳しかったり怖かったり不機嫌だったりで、ちょっと子供にとっては近寄りがたい存在だったことも多かった。
そんなイメージのキャラクターなのかもしれないが、それにしてもばーちゃんは失礼なほど無反応。
娘を異国で亡くし言葉の通じない会ったばかりの孫たちと残されてしまったという状況を考慮しても、良く孫たちは不愉快にならないなと思うほどだ。
一生懸命気遣ってコミュニケーションをとろうとしてくれてる孫たちは、良く頑張ってると思っちゃったよ。
物語の流れを考えると、なかなか打ち解けられないことは必要なんだろうけど、それにしてもなぁ・・・
まぁだからこそ、笑顔がたまにその能面のような顔に浮かんだ時は印象深いし、「え?」「はい」「いいえ」「分からない」という日本語すら口にしないことが後で効いてきたりもしたわけだけだが。

家を出て暮らしていたレイは、あの性格だから今更のように家族と生活するだけでストレスになりそうだ。
その上、職場に何度も電話がかかってくる。
おまけに同僚アグニ(ガブリエル・グレイ)も、ちょっとめんどそうな奴だしね。
そのアグニが、何度か良いことを言ってくれる
自分たちが世界の中心・世界基準だと無意識に考えているアメリカ人に対する、痛いとこをつく発言も良い(笑)

家族ってのは、血のつながりが重要なんじゃないんだよ。
だって、まず家族の基礎となる夫婦は他人同士なんだから。
言葉が通じなくても、気持ちが通じるように努力しあう、相手を理解しようとする気持ちを忘れないことが、大切。
なぁ~んてことは分かってるけど、なかなか・・・
家族なんだからこっちの気持ちも分かってくれるはずだろ? 何で分かってくれないんだ?
と、自分中心になっちゃうんだよね。

全体としていい雰囲気で来てたのに、あのシーンは・・・
手からある物を落とすシーンだが、絶対に落とすなと分かっちゃったし、その落とし方のわざとらしさといったら(苦笑)
もう少し自然な演技だったら良かったのに、その一瞬に興ざめしてしてしまった。

出てきたミシンは「SINGER」のミシン。
懐かしい足踏みミシンだ。
メーカーは覚えていないが、子供の頃に実家にも足踏みミシンがあって、好きで良く動かしてたなぁ~
何かを抜いた行ってんじゃないから、ただただ足踏みしてカタカタ縫うだけなんだが。
電動ミシンを買ってからも、足踏みミシンのほうが使いやすくてそっちを使ってた。
そう言えば、弟も面白がってよくやってたけど、一度爪に針をぶっ刺したっけ・・・(苦笑)



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posted by 哀生龍 at 06:23| Comment(0) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする
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「トイレット」 自分らしく生きたほうがいいんじゃない?
Excerpt: 荻上監督の「かもめ食堂」のスマッシュヒット以来、邦画では同じようなテイストの言わ
Weblog: はらやんの映画徒然草
Tracked: 2014-11-01 22:52