Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2006年09月02日

BRØDRE

Brothers

軍の少佐であるミケル(ウルリク・トムセン)の隊は、アフガニスタンに平和維持活動(?)のために出兵することが決まった。
その前に、出所する弟ヤニーク(ニコライ・リー・カース)を車で迎えに行き、夕食を家族全員で取る。
少佐になるぐらいだから、ミケルは自己抑制の利いたしっかり者の長男で、父にとっては自慢の息子だろう。 美しい妻サラ(コニー・ニールセン)と2人の娘ナタリアとカミラもいる。
それに対し、ヤニークは家族に迷惑をかける出来の悪い弟。 そんなヤニークのことも母は平等に愛してくれているようだが、父は半端者だとみなしている。
ある晩、借りた車を酔っ払い運転で兄の家に届けに来たヤニークは、サラから兄の死を聞かされた。 酔っ払い運転などと言う馬鹿をまたやってしまった自分に対する、たちの悪いジョークだと思ったものの、あまりに真剣な様子に慌てて実家に行き、本当にミケルが死んでしまったことを納得せざるを得なくなった。
彼の隊が乗ったヘリコプターが撃墜され、生存者はいないと言う。
定職もないようなヤニークは、突然“気楽な弟”から“家族を守る役目”になった。
両親を支え、残された兄の家族を守るという重責に、戸惑い逃げ腰になり、それでも放棄は出来ない。 ここで逃げてしまったら、本当の役立たずな人間になってしまう。
思いのほかサラとは巧くやっていけそうだし、姪っ子たちも直ぐに懐いてくれた。 頼れる温もりがあることに安堵したようにサラがヤニークに心を預け、キスを交わしたものの、彼はそのまま流されることはなかった。
そんなある日、奇跡的に一命を取り留め、英国陸軍に救出されたミケルが帰って来た。
ところが、妻とヤニークとの関係を勘ぐり、父から話しを聞かされてヤニークがリフォームした自分の家のキッチンに嫌悪感を抱き・・・
捕虜でいる間に受けた心的外傷により、ミケルは以前の彼ではなくなってしまっていたのだった。

英語字幕で見たので、どこまで彼らの感情を拾うことが出来たやら・・・
出来の良い兄と問題児の弟。 よくある兄弟の形。
それが家族の中での役回りだと心得、うまいバランスで家族が成り立っている。
ところが、大黒柱である兄の存在が突如失われた時、共倒れになるのか、新しい大黒柱を据えるのか・・・
弟の成長を描いたストーリー。
心身ともに健全強固な人間が、内側から壊され、生き延びればそれで幸運だとは限らないことを語るストーリー。
夫を突然失った子供を持つ女性が、周りからの支えを素直に受け入れることにより、新しい小さな希望の光を見失わずにすむというストーリー。
それぞれが調和し、悲しみと柔らかな暖かさを感じることがで来た作品だ。
見る人によっては、3つのバランスがもっと違う方が良いと感じるだろうが、哀生龍の好みとしてはこれで満足!

サラがうじうじイライラしない女性で好印象なのも、作品に対するポイントが高くなった理由(笑)
夫を失ったからと言って、義弟と親しくなり過ぎだと見る人もいるだろう。
しかし、あのキスのエピソードがあったお陰で、ヤニークが本気で兄の遺族を支えようとしているんだと感じることが出来、好きなエピソードだ。
キスしてしまったことを悔いてしまうヤニーク。 でも彼女から逃げ出さずに、責務を果たすために気まずさ覚悟で彼女の家を訪ねる。

平和な街での、一家庭の小さな出来事。
アフガニスタンでの、人を殺さなければ自分が殺されるという、過酷な出来事。
どちらであっても、“それに直面している個人に影響を与える事”であるのに違いはない。
だからこの作品のいくつかのエピソードの中で、殊更ミケルの運命の悲惨さや戦争のもたらす悲劇を、“他のことよりも重大な問題”として取り上げていないところが、好きだ。

ニコライは、ちょっとダメな男が良く似合う(爆)
天然ボケや、時世に疎い素朴な田舎者や、悪事に手を染めていても極悪人にはなれないような男。
同じダメ男と言っても、マッツ・ミケルセンの演じるタイプとは違うんだよね。
スタイリッシュな悪党や堕ちた良家の坊ちゃんが似合うような、ワルドウともかなり違う(笑)
3人とも好きな俳優さんだが、演じているキャラに一番共感できたりハマれたりするのが、ニコライなのだ。

日本で見られる作品が少ない彼らの海外作品を、沢山紹介してくれたネット友達に、大感謝だ♪♪


日本劇場公開「ある愛の風景」の感想は→ここ
posted by 哀生龍 at 09:25| Comment(2) | TrackBack(3) | 英数 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
哀生龍さん、こんばんは。
一人ひとりの心情が、とても伝わってくるような作り方で、痛くなってしまうんですよね。
ラストのシーンの、クールとしか言えない終わり方も、とっても好きでした。
日本でのロードショーのもののポスターは、あの最後のシーンを使ってるんですよね。
いったいいつなのかと思ったら、まさかあそことは思わず、やられました。
そうそう、キスシーンは、単なる肉欲とか、情欲ではなかったですね。
心に沁みるキスシーンでよかったです。
Posted by とらねこ at 2007年12月03日 00:49
>日本でのロードショーのもののポスター
まるでイタリアかフランスかと言うような、明るい色合いで正直驚きました。
ラストで射す、希望の光のイメージでしょうか?

>心に沁みるキスシーンでよかったです
最初っからニコライ目当てに見ていたせいもあって、少し弟の言動に贔屓目な感想になってしまった部分もあります。
でも、このシーンは間違いなく良いシーンですよね!
Posted by 哀生龍 at 2007年12月03日 05:59
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