2006年10月24日

大脱走

The Great Escape

第二次世界大戦中、ドイツの空軍捕虜収容所に連合軍の空軍に属する将兵が送られて来た。
収容所の副官ポーゼンに呼ばれ、連合軍のラムゼイ大佐は所長室へ。
所長いわく、この新しく警備の厳重な収容所に集められたのは、何度も脱走してドイツ軍の手を煩わせる輩たち。 快適に過ごせるようにしてあるから、戦争が終わるまで辛抱しろと言うわけだ。
しかし、脱走を試みるのは軍人の義務だとラムゼイは言い、所長ももちろんそれは承知していた。
当然のごとく、脱走慣れしている囚人たちはすぐさま収容所の警備体制等のチェックをし、早くも脱走を試みるものまで。
そんな中、ヒルツとアイブスは初日から20日間の独房送りとなった。
連合軍とは言っても、ほとんどがイギリス空軍。 それも、“X組”が集まっていた。
遅れて到着した“Big X”ことバートレットが脱走を指揮し、彼らは組織立った脱走をするプロのようなもの。 脱走兵を捜索・再収容するための手間暇をドイツ軍にかけさせることが、後方撹乱になるのだから、コレも立派な軍人の務めと言えよう。
バートレットは早速仲間を集め、役割分担をし、トム、ディック、ハリーと名付けた3つのトンネルを森に向けて掘る計画を立てた。 今回は200人~300人規模の、大脱走にするのだ。
そうしている間に20日が過ぎ、隣同士の独房で脱走計画を話し合ってきたヒルツとアイブスは、その晩、脱走を試みる。 予めヒルツを仲間に誘い入れ断られたバートレット達だったが、あまり大人しくし過ぎているのもかえって怪しまれると、後々警備が厳しくなることを覚悟のうえで彼らの脱走を止めはしなかった。
案の定、二人は失敗し、再び独房入り。
森まで後5mと言うところで、“トム”が見つかった。 アイブスは絶望して収容所を囲むフェンスの有刺鉄線によじ登り、射殺された。
それを見たヒルツは、バートレットに協力を申し出る。

まずは主だった登場人物一覧。 名前の日本語表記はかなりいい加減なので、変なところがあったら指摘して欲しい。 映画の中で何人かはっきりしている人には、何人かも書いておいた。
所長:ルーガー(ドイツ人)⇒Col. von Luger⇒ヘイネス・メッセマー
副官ポーゼン(ドイツ人)⇒Capt. Posen⇒ロバート・ライターク
ウェルナー(ドイツ人)⇒Werner 'The Ferret'⇒ロバート・グラフ
ラムゼイ⇒Group Capt. Ramsey "The SBO"⇒ジェームズ・ドナルド
ロジャー・バートレット⇒Squadron Leader Roger Bartlett "Big X"⇒リチャード・アッテンボロー
ダニー・ヴェリンスキー⇒Flight Lt. Danny Velinski "The Tunnel King"⇒チャールズ・ブロンソン
コリンブ・ライズ⇒Flight Lt. Colin Blythe "The Forger"⇒ドナルド・プレゼンス
ルイス・セジウィック⇒Flying Officer Louis Sedgwick "The Manufacturer"⇒ジェームズ・コバーン
エリック・アシュリー=ピット⇒Lt. Cmdr. Eric Ashley-Pitt "Dispersal"⇒デイヴィッド・マッカラム
サンディー・マクドナルド⇒Flight Lt. Sandy MacDonald "Intelligence"⇒ゴードン・ジャクソン
ウィリアム・ディックス⇒Flight Lt. William Dickes "The Tunneler"⇒ジョン・レイトン
デニス・カヴェンディッシュ⇒Flight Lt. Denys Cavendish "The Surveyor"⇒ナイジェル・ストック
ヘインズ⇒Haynes ('Diversions')⇒ローレンス・モンテーニュ
グリフィス⇒Griffith 'Tailor'⇒ロバート・デスモンド
ダイ・ニモ⇒Dai Nimmo ('Diversions')⇒トム・アダムス
ヒルツ(アメリカ人)⇒Capt. Hilts "The Cooler King"⇒スティーブ・マックィーン
ヘンドリー(アメリカ人)⇒Flight Lt. Hendley "The Scrounger"⇒ジェームズ・ガーナー
ゴフ(アメリカ人)⇒Goff⇒ジャド・テイラー
アーチボルト・アイヴス(スコットランド人)⇒Flying Officer Archibald Ives "The Mole"⇒アンガス・レニー

小学生~高校生の頃に、TVで何度も見ていたにもかかわらず、登場人物の名前一つ覚えていなかったと言うこの作品(^^ゞ
大筋と、生き延びたことが確認できた人数と、あの人が生き延びることと、マックィーンがバイクで有刺鉄線に突っ込むところと、バイクの名前がトライアンフだということと、マックィーンが場違いな(聞き覚えのある)曲を演奏して練り歩いたことと、そして哀生龍のお気に入りにキャラは射殺されたということだけが、記憶に残っていた(苦笑)
実際に見てみると、記憶していたエピソードの出てくる順番や時間配分がだいぶ異なっていたり、この役やその役を演じていた人が意外にもかなり有名な俳優さんだったり、色々発見があって楽しかった。
3時間近い作品だが、ちっとも飽きさせることがない。

ちなみに場違いな曲とは、7/4の独立記念日にアメリカ人3人がジャガイモで密造蒸留酒(Moonshine)を作ってみんなに振舞った時に演奏した曲で、「Yankee Doodle(ヤンキー・ドゥードル)」というアメリカ民謡。
元々はイギリス軍が植民地軍を馬鹿にした歌であったが、後に逆に植民地軍の愛国歌になった。とWikipediaに書かれていた。
分かりやすく言うと「アルプス一万尺」(笑) 日本人の感覚だと、場違いな曲だよね?
でも、植民地軍(イギリスと戦ったアメリカ軍)の愛した歌だってんなら、大いに納得だ!

もうじき脱走だって時に、思わぬハプニング。
一人は失明するし、17本目のトンネルを掘ってた奴が実は閉所恐怖症だって事を告白するし・・・
おまけに、森の中に出るはずのトンネルは6mも足りていなかった┌|゚□゚;|┐ガーン!!
多少脚色はあるものの、脱出の詳細は事実に基づいているって言うんだから、驚くよ。

見直してみて、主役だと思っていたマックィーンがほとんど独房にいたとは(^^ゞ
独房を「Cooler」と言い表すのは、上手いと思ったよ。 ここで頭を冷やせってことだ。
そして、アイブス。 彼の喋りを聞いた途端、好きなアクセントだと感じたら、案の定スコティッシュ♪ 演じているアンガス・レニーは、グラスゴー出身だった。

ところで、SBOって何のこと?
単純に辞書を引いたら、「(特異的)行動目標:Specific Behavior Objectives」ってのが引っかかったんだけど・・・

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タグ:ドラマ
posted by 哀生龍 at 06:01| Comment(2) | TrackBack(5) | | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
去年の秋、台風吹き荒れる中、会社をサボって観に行きました。おふぉふぉ。
それにしても凄い詳細なデータ。流石です。
Posted by sheknows at 2006年10月25日 23:25
>去年の秋、台風吹き荒れる中、会社をサボって観に行きました
それだけの価値はあります!(笑)
バイク・シーンは特に、大スクリーンで見たいですよね。

>それにしても凄い詳細なデータ
IMDbサマサマでございます(^^ゞ
Posted by 哀生龍 at 2006年10月26日 06:26
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