2014年10月28日

誰よりも狙われた男

A Most Wanted Man

公開中なので控えめに。

監視カメラが捉えたドイツ・ハンブルグに密入国した若い男に目をつけたのは、テロ行為の防止を目的とした諜報機関、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)が率いるチームだった。
彼らは、この男がイスラム教徒のチェチェン人イッサ・カルポフ(グレゴリー・ドブリギン)で、ジハーディストとしてICPOが目をつけていることを掴んだ。
ギュンターのチームは警察ではなく諜報員。
イッサを泳がせて、ドイツ国内のテロ組織に繋がるより多くの情報を得ようと考えた。
イッサはトルコ人の夫人の荷物を持つことで親しくなり、彼女と息子が住む家に身を寄せる。
そして、人権団体に所属する女性弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)の助けを借り、密入国してでも探し出して会おうとしていたトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と連絡を取った。
ギュンターのチームは、イッサの目的を知ると、アナベルやトミーをも利用して、さらに大きな獲物を釣り上げようと画策。
しかし、テロリストと目されるイッサを監視しているのは、ギュンターのチームだけではなかった。
別の諜報機関のチームを率いるディーター・モア(ライナーボック)は、危険分子を野放しにすることを好しとせず、すぐにでも捕まえたいと考えていた。
さらには、CIAの幹部マーサ・サリヴァン(ロビン・ライト)もまた・・・
大きな賭けに出るためにギュンターに与えられた猶予は、僅か72時間。
彼のチームは、大物を釣り上げられるのであろうか?
そして、“協力者”を守ることは出来るのであろうか?

いくつかのストーリーラインと多くの登場人物の思惑が絡み合うスリリングなサスペンスだから、出来る限り内容には触れないようにするつもりだ。

原作がジョン・ル・カレ。
主役がフィリップ・シーモア・ホフマン。
ウィレム・デフォー、ダニエル・ブリュールも出演。
これは劇場で見なければ!!
と、見る前からとても楽しみにしていた。
予告編じゃないが、もうフィリップ・シーモア・ホフマン主演の新作は見られないんだと思うと、しんみりした気持ちにもなってしまうのだが・・・
もちろん良かったのは彼らだけじゃなく、イッサ役のグレゴリー・ドブリギンの眼差しもとても良かった!

最初の内は、諜報員とは言っても分かりやすい“スパイ”的な活動はしない。
淡々としたテンションで、イッサの動きをスクリーンに映し出す。
怪しいような、本当はテロリストではないような・・・  なかなかはっきりとしない。
それが、いつの間にか徐々に徐々に緊張感が高まっていき、最後の最後はどちらに転んでも手に汗握る展開になるだろうと予感させ・・・
じっくり見ることが出来た。

ギュンターと言う男がまた、とても惹かれるキャラクターなのだよ!
小さな獲物を泳がせ、巧く利用し、場合によっては味方に取り込み、何段階も上の大物を狙うのが彼のチームのやり方。
しかしそれには危険が伴い、トランプタワーのように、呆気なく築き上げた物が崩れ去る恐れもある。
それは、関わった(巻き込まれた)人々の人生をぶち壊すことをも意味する。
過去に(ギュンターの経歴にも心にも)大きな傷を残す失敗があった。
もう同じ思いはしたくないギュンターが時々見せる、優しさや思いやりや誠実さがとても切なく痛々しい。
いつもは冷徹なぐらいな男だから、余計に・・だ。
ギュンターのチームには強い結束力や信頼関係が見て取れるのだが、メンバーたちはみなギュンターのそんな人間性を知っているからに違いない。

後で読もうと思って、本も買ってある。
楽しみだ!!

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posted by 哀生龍 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする
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