One Night Stand
仕事も家庭も順風満帆なCMディレクターのマックス(ウェズリー・スナイプス)は、LAから出張でNYに来たついでに、5年前に喧嘩別れしたままの親友のチャーリー(ロバート・ダウニーJr.)を訪ねた。
ゲイであるチャーリーがHIVに感染していると、聞いていたからだ。
一泊の出張のはずが飛行機に乗り遅れたマックスは、偶然知り合ったカレン(ナスターシャ・キンスキー)と一緒にアクシデントに遭い、一夜を共にしてしまうのだった。
そして1年後。
死が迫ったチャーリーを見舞いに来たマックスは、再びカレンと出会った。
彼女は、チャーリーの兄ヴァーノン(カイル・マクラクラン)の妻だったのだ。
2人の表情が強張った事に、ヴァーノンは気付かない。
後から見舞いに来たミミ(ミンナ・ウェイ)を含め、二組の夫婦は一緒に食事をする。
言葉数の少ないマックスとカレン。
マイペースで喋り続けるミミと、耳を傾けるヴァーノン。
そしてチャーリーが亡くなり、遺言通り葬儀の後にパーティが開かれた。
この監督の作品は「HOTEL」しか見た事がないような気がするのだが、いつもこんな、アート系パッチワーク風の作品を作るのであろうか?
時々、ストーリーが意識の中から消える。
やせ細ってはいるが目の光は失っていないチャーリーが演出する、幻想的な舞台。
コンサートホールでの弦楽四重奏。
病室でのパーティや葬儀の後のパーティ。
マックスの、自分の世界に入り込んだ空回りする議論。
モノクロ・フォトの柔らかな空気感。
文章で書かれたあらすじだけを読むと、ありふれた恋と友情の物語だが、作品を包む独特の雰囲気は日常を忘れさせてくれるような不思議な感覚があった。
さて、その雰囲気から一歩外に出て感想を(笑)
えぇもう、ありきたりの“恋に落ちる瞬間”でしたよ。
きっかけは一目惚れ手と手が触れ合った瞬間でもなんでもなく、恐怖からの開放で真っ白になった頭と、まだドキドキする心臓が、誰かに触れて“自分が生きている事”を実感しようとしただけのような気がする。
この2人に対し、別の2人のきっかけが良く分からん・・・
穴埋め?
これまた典型的に対照的なミミとカレン。
綺麗でパワフルで知的なミミは、押しが強く主導権を握りたがる女性。
ロケット技師という才媛でありながら、自己顕示欲は強くなく控えめで慎ましやかなカレン。
心が疲れたとき、どちらのタイプを求めたくなるかといえば・・・(笑)
マックスのボスのゲイに対する態度や、ヴァーノンの手袋には、少々抵抗を感じる。
しかし、生理的嫌悪感や恐怖感は誰にでもあることで、それを非難する事はできないけどね。
マックスと、彼が舞台監督だった頃の相棒チャーリー。
ストレートとゲイと言う違いはあっても、5年も絶交していたからと言っても、大親友として心が繋がっているのが見て取れる。
余命僅かなチャーリーに、マックスがしてやれる事は傍にいてやる事だけ。
苦しむ姿から目を逸らさず、最後まで見届けてやるのが彼なりの愛情表現。
死の病に犯された友人との再会や運命的な一夜の情事で、今までの当たり前な日常が堅固なものではない事を知り、精神的安息の土台が揺るぎだすマックス。
ウェズリー・スナイプスがこんな繊細な演技をするとは、「3人のエンジェル」に次ぐ、新たな発見(笑)
そして、恋人とは違う次元でマックスを必要としていたチャーリー。
熱に浮かされたようなとろんとした赤い瞳で、マックスを見詰める。
まだ元気だった頃の、ちょっとした手の仕草や多くは望まないと言いたげな微笑。
死と生の象徴であり、“短い人生 自分の思うように生きろ”という言葉に説得力を持たせる存在だった、チャーリー。
彼の存在が印象的過ぎて、予想通りの結末が安っぽく感じてしまったよ(苦笑)
あんな後日談、無くていいぐらい。
ってな訳で、ダウニーJr.の一人勝ち!
エロティックなシーンも何もかもみんな、彼のアンニュイな表情の前では霞んでしまった。
覚書
ごった返すホテルのクラークは、監督自身。
チャーリーの体を拭いてた看護士(?)は、ジュリアン・サンズだよね?
パーティに来ていた友人の中に、ザンダー・バークレイが・・・
過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。
相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。
2007年09月05日
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激しく同感っ(握り拳)!!!!
哀生龍さんにそんなふーにゆってもらえると
まるで自分が褒められたかのよーに嬉しーです! 有難うーvvv
出演シーンは決して長くはないのに、
彼のシーンのあの緊迫感だけがキョーレツに印象に残った作品でした。
病院でのシーンも凄まぢかったのですが、
個人的にははぢめの方で魅せつけられた
あの複雑で繊細な表情にヤラれまくりました。
んもー心臓鷲掴みーっ!
で、この作品を観ていちばん驚いたコト。
・・・痩せられるんだ、このヒトっ! ← 酷い?
ただ同ぢく97年の「ヒューゴ・プール」(大好きーv)でも痩せて肋骨が見えていたのに、
これ又同ぢく97年の「マンハッタン恋愛事情」では、
恐ろしくむくむくしていたのは何故なんだダウニー・Jrー(苦笑)!?
「キスキス,バンバン」の音声解説ではやたらと
「痩せて見える!次もこのカメラを使おー!」とかゆっていたから、
気にしているんだよね、きっと本人も。 ← カワイイーvvv
見る側からの勝手な言い分ですが、病床での演技はどちらかと言うと誰でも演じられると思うんですよ。
それに対して、前半の繊細な演技は・・・
1号さんが心臓を鷲掴みにされたように、哀生龍も“うわぁ〜”となってしまいました!
>「痩せて見える!次もこのカメラを使おー!」
そんなチャーミングなこと言ってたんですか?
きっと彼は、よぼよぼのお爺ちゃんになっても、可愛いんだと思います♪