Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2007年10月22日

愛より強く

Gegen die Wand
Head-On


飲酒運転で壁に激突し入院中のジャイト(ビロル・ユーネル)は、ブレーキを踏んでいない事から自殺と見なされ精神科へ。
そこで同じく入院患者のシベル(シベル・ケキリ)から、突然結婚して欲しいと言われる。
トルコ系で保守的なイスラム教徒の家族から、自殺を図ったことで家の名誉を傷つけたと彼女は責められていた。 そもそも自殺を図ったのは、そんな保守的で男と手をつなぐ事すら許されない家から逃げ出したかったからだ。
そして、同じトルコ系のジャイトと結婚すれば家を出られると考え、シベルは彼に声をかけたのだった。
ただただビールが飲みたくて彼女と一緒に病院を抜け出して話を聞くことになったジャイトだったが、目の前で手首を切られてしまい、彼は彼女との偽装結婚を承諾してしまう。
荒んだ生活をしていたジャイトの汚くて狭い部屋は、シベルの手で小奇麗に模様替えされた。
2人の偽装結婚は、順調に思われた。
家では美味しい料理を作ってくれる可愛いルームメイトだが、外に出れば適当な男を見つけて何処かに消えるシベル。 ジャイトにも、マレン(カトリン・シュトリーベック)という以前からのセックスフレンドがいる。
ところが、次第にマレンを抱いても、ジャイトの心は満たされなくなっていく。
そして、シベルの心もまたジャイトの方を向き始めたとき、運命は残酷な顔を見せるのだった。

オフ会のときに2人の友人から“見てみて欲しい”と薦められたのだが、何で薦められたのかその理由を忘れてしまった(^^ゞ
1人はかなり哀生龍と嗜好が似ていて、似た感想を持つ事が多い方。
もう1人は、普段良く見る映画のタイプも違う上に、同じ作品を見ても違う感想を持つ事がある方。
その2人に薦められたのだから、どんな作品なのかかなり気になったと言う事を覚えている(笑)

何処からどう見ても“やさぐれ中年オヤジ”のジャイトを、見た瞬間から“きっと好みのキャラだ♪”と思ってしまった。
マチュー・アマルリックに野性味を持たせて、路地裏に捨てたらこんな感じ?(爆)
ちなみに、ジャイト60年生まれ・シベル83年生まれと言う設定だった。
髪も髭も汚く半端に伸び、アルコールとドラッグに溺れ、散らかり放題の部屋で素っ裸のままソファで寝ている男。
あの事故は恐らく自殺ではなかったと思うが、いつ死んでもかまわないと思っている男。
自分の女の美容院で偽装妻を働かせてもらうと言う、ウルトラ大技を見せる男。
ジャイトとマレンの良い具合に距離を置いている大人の恋愛関係(?)が、羨ましく思えてしまったり・・・(笑)
婚姻手続きの時に“妻と死別している”という過去が明らかになった。
愛する妻の死と共に抜け殻となってしまった彼の魂が、シベルが現れたことでまた生き返るような予感があったからこそ、ジャイト自身には何もメリットが無さそうな偽装結婚を承諾したんじゃないかと思う。 もちろん、また自殺されたら困るしね(苦笑)
とにかく、かつて妻を愛した経験を持つ中年男の傷つきやすいハートが一喜一憂し、苦しみ・葛藤し、切なくなるほどもがき、若くて幼いシベルの無邪気さに翻弄される様がもう痛くて痛くて・・・
どっぷり彼に浸りながら見てしまったよ。

シベルも、決して根っからの小悪魔ではない。
とにかく保守的な家を出て自由を得たい、セックスを楽しみたい、家の名誉とか両親の期待とかから逃げたい、ただそれだけだった。
はなから適当な時期にジャイトとは離婚する気だったから、彼の気持ちなど気にもしなかったし、気付きもしなかった。
彼の気持ちと変わりつつあった自分の気持ちに気付くのが、遅過ぎた
ただ、偽装結婚である事を打ち明けていた従姉のセルマ(メルテム・クンブル)の元に身を寄せていた時の行動を見ると・・・
愛を見失って壊れかかったせいだと思いたい。
しかし、彼との日々は、結局、優しい庇護者の元で自由を満喫したかっただけ、と思えてしまう部分もある。

ジャイトの相棒セレフ(グーヴェン・キラック)も、なかなか良い奴だ!
ジャイトがシベルの家族に結婚を申し出るのだが、それは一種の面接試験。
何で彼がそんな苦労をしてまで、シベルと偽装結婚せにゃならん?
と思いたくなるシーンだが(苦笑)
その時に、叔父役を引き受けてくれたのがセレフ。
“本当にそれでいいのか?”“大丈夫か?”とジャイトを気遣ってくれる、荒んだやさぐれ男にとってありがたい存在。
マレンとセレフがいなければ、とっくの昔にジャイトは死んでいたに違いない。

トルコの音楽がとても印象的で、心地良いのだが・・・
ただ、語り部のようにところどころ演奏シーンが挟まるのが、実は邪魔だと思ってしまったり(苦笑)
TVのCMに対する気持ちと同じかな?
ところでどうでも良い事なのだが、ジャイトがシベルの兄たちとやっていたゲームは、トルコ式麻雀?

更にどうでも良い事だが、「愛より強く」って邦題がピンと来ない。 何が強いんだ??


posted by 哀生龍 at 06:20| Comment(4) | TrackBack(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それは、絆かと・・・。
哀生龍さん、こんばんは!
そろそろ、「あい・なま・りゅう・さん」と打つのはやめて、辞書登録しようかと思っている、PC初心者な「ひよっこの殻」をつけたとらねこです。
時々「硫酸」て打っちゃうんですよねw

哀生龍さんの感想、本当に頷きながら読ませていただきましたよ!
とっても共感させていただきました!

>愛する妻の死と共に抜け殻となってしまった彼の魂が、シベルが現れたことでまた生き返るような予感があったからこそ、ジャイト自身には何もメリットが無さそうな偽装結婚を承諾したんじゃないかと思う
そうですよね!私もそう思います。
自分がボロボロで、誰かを助けることが出来るとは思っていなかった男が、誰かに助けの手を伸ばす。やったこともない経験だったに違いないと思います。
そのおかげで彼も自分を「生かす」ことが出来たんですよね。
Posted by とらねこ at 2007年10月23日 00:15
>「あい・なま・りゅう・さん」と打つのはやめて、辞書登録しようかと
めんど臭い名前で、お手数をお掛けしてます(笑)

>それは、絆かと・・・
あっ 納得!
スッキリしましたぁ〜♪
Posted by 哀生龍 at 2007年10月23日 06:01
あい・なま・りゅう・さんと打ちもせず、常にコピペしているっていうのは心がこもっていなさすぎでしょうか・・・。^_^;
ビロルは表情によってはマチューに似ていると思います。でも、いろんな人に似ているかも。
『眠れる美女』の予告で見かけて嬉しかったです。
いえ、私はこの映画自体はすすめてはいないんですが、やはりビロルを見ていただきたかったのです♪
余談ですが、ブノワさんの出ている『ナルコ』はご覧にならないんですの?
Posted by かえる at 2007年11月06日 23:39
>常にコピペしているっていうのは
哀生龍も良くやっているので、決して“心がこもってない”なんて言いませんよ(笑)

>やはりビロルを見ていただきたかったのです♪
そうだったんですね!
いやぁ〜 彼は良かったですよ。 渋いダメ男で、ツボでした!
早速他の出演作も、レンタルリストに入れましたから。
で『眠れる美女』にも出てるんですか?
来月公開のドイツ映画ですよね??
ドイツ語喋るのかなぁ〜 似合いそう♪
見たい作品に追加しておきまぁ〜す。

>ブノワさんの出ている『ナルコ』
そんな作品があるんですか??
フランス映画はチェックが甘くて、全く知りませんでした(大汗)
見に行けるかなぁ〜
Posted by 哀生龍 at 2007年11月07日 00:04
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