Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

blogram投票ボタン

2007年12月08日

ある愛の風景

BRØDRE

公開中なので、控えめに・・・

1年ちょっと前にDVD鑑賞済みのため、日本語字幕で見て改めて感じた部分のみを書いておこうと思う。
以前書いた感想はここ

まず、ニコライの名前が“コス”と表記されていた。
DVDとかで紹介されているのを聞くと哀生龍の耳には“コース”“クース”と聞こえるから、“カース”よりも“コス”の方がいいのかもしれない。
スザンネ監督も、以前は“ビエール”だったが最近は“ビア”だよね。
役の名前も、以前の感想では自分の耳で聞いたとおりに書いたから“ミケル”“ヤニーク”と書いたが、字幕では“ミカエル”“ヤニック”となっていた。
人名をカタカナ表記するのって、本当に難しい。

英語字幕では理解し切れなかった、テーブルを囲んでの家族の会話や、弟が語る兄の事や自分が起こした事件の事を、今回はしっかり理解する事ができて良かったと思う。
どのキャラを中心において見てもそれぞれしっかり描かれているが、哀生龍は原題の通り、兄弟を中心に見てしまった。
ストーリー全体やエピソードについては、今回は語らない。
語ると前以上に理屈っぽくなりそうだから(苦笑)

一家を支える長男であり、優秀で、失敗する事もなく、精神的にも強くて、模範となる男。
それが兄。
父親は、彼の事をそう見ているし、そう信じ込んでいるし、期待もしている。
本人もそれに応えるべく、そうあろうと努力しているし、自分の弱さを認めたがらず人にも見せようとはしない。
それが弱点でもあったんだよね。
しなる事ができずにポキッと折れてしまったんだと思うと、本当に痛々しくて・・・
見たまんま感じたまんまを口にする子供たちの、小さな棘が深く突き刺さる。
ラストで頑なだった“理想の男”のを恐々と脱いだ彼は、きっと安らぐ事が出来るだろう。

哀生龍も3人兄弟のトップで弟が2人。
親の期待と自分自身のプライドが身の丈以上の理想像を作り上げ、気付かない内に理想像に振り回されていた。 未だに、その影響はある。
だから、兄の性格や気持ちが胸を衝くのだ。

少し歳の離れた弟。
彼もまた、父の影響を色濃く受けていると言うか、結構似た性格のような気がするよ。 父親は絶対に認めないと思うけどね(苦笑)
大人で優秀な兄は、憧れの存在だった。
しかし、父に“どんなに兄が素晴らしい人間か”と言われ続けた反発で、兄のような人間になるのをやめてしまった弟。(と哀生龍は勝手に想像している)
何しろ、どんなに頑張ってみたところで、父親が“兄と同じようにお前も良くやった。 素晴らしい大人になった”とは絶対に言ってくれないだろうからね。
どんなに輝いて見せても、偉大なる太陽の前では小さく霞んでしまうんだよ。

太陽が身罷ったとき、彼の輝きや魅力がみんなの目にも見えてきた。
太陽に光をもらっていた月ではなく、彼自身も輝きを持っていたのだ。
母親は最初っからそれを知っていたが、父親は目の前で輝いていてもなかなか認めようとはしない。
姪っ子たちは素直にそれを認め、戻って来た太陽である兄は二つ目の太陽の存在に疑惑の念を持つ。

妻を支えたのが、弟ではなく赤の他人だったら兄はどう感じただろう。 何を思っただろう。
「愛している。何があろうと。人生はいつだって矛盾に満ちているけど、この愛は変わらない。」
夫から妻への気持ちであると同時に、弟から兄への気持ちでもあると、哀生龍は思う。

ポスターの写真の色合いがとても鮮やかで、最初に見たときに驚いた。
こんな明るいシーンがどこにあったのか、と。
でも映画の中では、哀生龍の記憶通り、冬の夕暮れの柔らかな落日の光だった。
正直、ホッとした。
posted by 哀生龍 at 18:41| Comment(2) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
哀生龍さんが、本作を気に入ったのって、ニコライっちの存在によるところが大きかったのかなと思っていたんですが、それだけでなく兄弟のドラマというのがツボだったんですねー。
私は残念ながら、兄がトラウマを抱えるシーンにハマりきれなかったために、兄にはあまり感情移入する機会がなかったんですが、初っぱなから、弟ニコちゃんには心寄り添いハラハラしっぱなしでしたー。
後半は主に妻サラの立場で見ることが多かったかな。
原題のままでいいじゃんと思いつつ、ラストではこういう邦題をつけたくなった気持ちも理解でき。
長女な私ですが、放任家庭で一人っ子のように育ったもので、ドラマの長子ってのが共感ポイントには少しもなりませんでしたー。
Posted by かえる at 2007年12月12日 23:23
>兄弟のドラマというのがツボだったんですねー
そうなんですよ。
兄弟モノには弱くって・・・(笑)
もちろん、ニコライってのも重要なポイントと言うか、彼が出ているからこそ海外版に手を出したと言うか(^^ゞ

>こういう邦題をつけたくなった気持ち
哀生龍も最初は“原題のままで良いじゃないか”と思ったのですが、落ち着いて考えてみると“兄弟だけの物語ではなく、兄弟と共にある家族全体の物語なんだよなぁ〜”と。

>共感ポイント
見る人それぞれの立場や育った環境、その時の精神状態等、映画に対する感想・印象に影響する要素って色々ありますよね。
Posted by 哀生龍 at 2007年12月13日 00:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/71672699

この記事へのトラックバック

『ある愛の風景』 BRODRE
Excerpt: 心揺さぶる危うさの向こうの確かなる愛の物語。刑務所帰りのヤニックの兄の軍人ミカエルは、アフガニスタンへ派遣された。『アフター・ウエディング』の公開に合わせて、スサンネ・ビア監督の2004年の前作も配給...
Weblog: かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
Tracked: 2007-12-12 00:35

ある愛の風景
Excerpt: 「ある愛の風景」の試写会に行って来ました。以前に観た「アフターウエディング」が、なかなか良い映画だったので、期待して観に行きました。けして悪い作品ではないのですが、「アフターウエディング」に比べると、...
Weblog: アートの片隅で
Tracked: 2007-12-14 14:07

ある愛の風景
Excerpt: デンマークからハリウッドへ! 世界へ羽ばたく女性監督。そして女性ならではの繊細で美しい映像によって、容赦のないリアリティを描き切る“恐るべき才能”のスサンネ・ビア監督は、最新作の「アフター・ウェディ...
Weblog: パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
Tracked: 2008-04-04 16:37