2016年03月29日

オートマタ

Autómata

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、アントニオ・バンデラス。
ラテン系の濃さは全く無く、アクションも無く、どこを切っても少し疲れた(やつれた)中年男だった。
たまにはこんな役柄も良いとは思うが、でも・・・・少々物足り無く感じてしまった。
やつれたと言えば、メラニー・グリフィスの老け具合には驚いたなぁ・・・
もう少し顔はふっくらしていた方がいいのに。

哀生龍は機能美に満ちた機械や予想外の動き方をする機械に目を奪われることはあるが、あいにく人間味や癒しを求めてはいないし、人間のように振舞って人間の友人たろうとする機械には抵抗感や不快感を覚えてしまう。
だから、どんなに進歩しても、“道具”は“道具”であって欲しい。
その一方で、“考える・知能を持った機械”が自己修復・自己増殖をしようとし始めるのは避けられないことだと思うし、人間のように感情が表に出て嘘をついているのがばれるような失敗をしない機械の欺瞞を、人間は見破れなくなるのではないかとも思う。
そんな事が起きた近未来を描いた作品。
いい意味で、顔は人間っぽいタイプであってもせいぜいマネキンのようなマスクだったから、哀生龍にとっては不快感が少なくて助かった。
感情と経験と遺伝子によって進歩・進化する人間とは違って、機械は計算力・分析力によってより良い未来予想図を弾き出して、それに向かって行こうとする。
SFの世界では、“人間が未来にとって害成す存在”と判断した機械が人間の敵となる物語は多くあるが、この映画の物語は、どちらかというと機械は人間の支配(人間による制限)から離れて独立独歩を目指すというものだった。
それを知ってしまった主人公。
時を同じくして、彼の妻は産気づく。
人間と機械の対比とでも言おうか。
色々勝手に、何を言わんとしているのかを考察してしまいたくなった。

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ラベル:SF ドラマ
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2016年02月16日

オデッセイ

The Martian

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、マット・デイモン(主人公のマーク・トワニー)、ショーン・ビーン(フライト・ディレクターであるミッチ・ヘンダーソン)。
アクセル・ヘニーやマイケル・ペーニャ、キウェテル・イジョフォーなんかも良かったよ。

3回目の火星の有人探査計画“アレス3”は、火星に到着して僅か数日で、ミッションを切り上げざるを得なくなった。
それどころか、クルーの1人植物学者のマーク・ワトニーが・・・
状況的に彼は死んでしまったとクルーたちが思ってしまったのは仕方が無いことで、マークは立った1人で火星に取り残されてしまう。

宇宙飛行士として色々な訓練を積んできているし、植物学者だから、生き残るための知識は一般人より遥かに持っている。
しかし、それ以上に彼の強みとなったのは、その性格。
きちんと現状を把握し未来を予測し、それでも尚、死を迎えることになるその瞬間までは出来ることを諦めずにやろうとする根性と、前向きに自分を奮い立たせる気力。
現実逃避のポジティヴシンキングじゃないんだから、本当にこの人は凄いなぁ~
一度にあれもこれもやろうとして、出来ないことを数え上げるのではなく、ひとつひとつ問題を解決していこうとしたことも良い。
小さな目標を確実に1つずつ達成していくことの方が、いきなり高いハードルを越えようとして挫折するよりもずっと良い。
そんな人柄も、宇宙飛行士に合格した理由なのかな?
そうそう、この映画の中のクルーたちや支える人たちは、他の映画で見られるような性格や主義の違いによる衝突や険悪な雰囲気になることがほとんどなく、衝突があっても主に建設的な意見交換の中でのことだった。

懐かしい曲(70年代のディスコミュージック)が色々使われていたから、気分が盛り上がった。
長期にわたるミッションだから、その曲を持ち込んだ本人も、きっと気分が盛り上がるような曲を選んだのだろう。
それに、NASAが全面協力している作品ならば結末は、と楽観的に見ることも出来たから、それ程ハラハラせずにのんびり楽しめてしまった。
実際の映画の結末はどうだったかは・・・(自分の目で見て確認してもらいたい。 笑)

文系の人も十分に楽しめると思う。
理系の人は、更に楽しめると思う。
映画を見た後に小説を読み始めたのだが、科学的な話題が多いがわかりやすくて、物凄く楽しんでいるところだ。
哀生龍は、一応、化学科卒だから。

本筋には直接関係無い細かい部分でも、哀生龍にとってのツボが!
まず行き先が火星というだけでテンションが上がる!
“アレス”という呼称をこれでもかというほど聞くことが出来て、嬉しくて仕方が無かった。
その上、“ヘルメス”という呼称も出てきたしね!!

おまけに、ショーン・ビーンが出ているシーンでまさかの「ロード・オブ・ザ・リング」ネタが!!
心の中で、“ヤッホー♪ ボロミア!!”と手を振ってしまった(笑)

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2016年01月29日

エージェント・ウルトラ

American Ultra
Agent Ultra


【ネタバレしているかもしれないので注意】

ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートのコンビは、「アドベンチャーランドへようこそ」をどうしても思い出してしまう。
ジェシー・アイゼンバーグは良い意味であの頃と全然変わっていないのだが、クリステン・スチュワートは年々すれた印象になっていくのは何故?
彼女のことは10代前半だった2001年の「The Safety of Objects」や2004年の「Speak」で、凄く雰囲気があって上手いと思った記憶があるだけに、なんだか勿体無い。

コンビニ店員のやる気の無い駄目男マイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、同棲中のフィービー(クリステン・スチュワート)にプロポーズしようとしていたが、何度もタイミングを逃していた。
ところがCIAのイェーツ(トファー・グレイス)は、そんな彼を消そうとする。
そして、マイクを守るために彼に謎の言葉を聞かせたコンビニの中年女性客ラセター(コニー・ブリットン)もまた、CIAだった。
突然、戦闘能力が覚醒したマイクは・・・

ちょっと緩さもある、アクションラブコメ。
サントラがとても好みだった♪
マイクが描くスーパーヒーロー“アポロ”のコミックもいい。
マイクの友人役がジョン・レグイザモだったのも嬉しい。

腕っ節はからっきしの口だけ達者な軟弱青年が似合いすぎるジェシー・アイゼンバーグの持ち味が、良く生かされていたと思う。
彼が腕っ節の強く頭の回転も速いCIAエージェントなんて、無理っぽいじゃないか!
だからこそ、彼がその場にある何でも無いようなものを武器にしてどんどん敵を倒していくところが、可笑しくて爽快なのだ。
でも、やっぱりマイクよりもフィービーのほうがタフなんじゃない?

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2016年01月28日

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略

9. april
April 9th

<未体験ゾーンの映画たち2016>にて上映

【ネタバレしているかもしれないので注意】

お目当てはヒンツ中佐役のラース・ミケルセン。
主役のサン少尉役のピルウ・アスベックも、何作か見たことがある役者さん。

ランドセルは元々オランダから入った背嚢だったというが、デンマーク兵達の背嚢は本当に薄型のランドセルっぽくて、ヘルメットの形もちょっと可愛いデザインだから、両方が黄色かったら水筒をたすきがけにした小学校低学年の遠足風景に見えてしまうな、と不謹慎なことを思ってしまった。

この映画で取り上げられている部隊は“自転車部隊”なのだ!
何キロも走っているだけで尻が痛くなりそうなあんな自転車にくくりつけられる程度の武器だけじゃ、どう頑張っても国境線を守れないだろう?
色々な戦争映画を見てきたが、こんな映画は初めて見た。
ユトランド半島に侵攻してきたドイツ軍は、彼らの前に姿を現した時は数台の戦車と装甲車とバイク程度の小規模な部隊。
しかし、迎え撃つ国境警備隊もそこに駆けつける部隊も、それに太刀打ちできないほど貧弱。
自転車部隊の訓練風景は、低レベルな射撃訓練に、タイヤ交換。
戦争の実感が湧かない若い兵士たちに、将校クラスも実戦経験が無いような状態で、映画の中で緊迫感に駆られているのは僅か数人。
戦いらしい戦いにすらなっていないのだ。

あっと言う間に、驚くほど簡単に、友人が撃たれて死んでしまう。
敗退・敗走するしか無い状態ながらも、何とかどこかに再配置してもらって戦おうとする彼ら。
大規模で激しい血みどろの戦闘シーンも、戦闘機による絨毯爆撃も、戦車部隊に街が無くなるほど踏み荒らされることもなく、あっけないほど。
だからこそ余計に悲哀や悲愴や悲惨といった感覚が、じわじわと募ってきた。

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2015年10月26日

ヴェルサイユの宮廷庭師

A Little Chaos

国王ルイ14世(アラン・リックマン)が王宮をヴェルサイユに移すため、広大な庭を任されている造園建設の責任者アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)はコンペの参加者の中からサビーヌ・ド・バラ(ケイト・ウィンスレット)を選び出した。
着飾った男性ばかりの中たった一人の地味な装いの女性だった上、調和を重んじるアンドレとは違い小さなカオスを取り入れるサビーヌは、落選を覚悟していたから非常に驚くのだった。
『舞踏の間』を任されたサビーヌだったが、限られた予算と時間、悪天候という障害の上に彼女を敵視する者からの妨害、色々な苦難が彼女の前に立ちはだかった。
その一方で、心強い味方、師弟愛を超える想い、国王との思いがけない出会いがサビーヌの心の支えとなった。

公開中なので控えめに。
感想を書くのをサボっていた作品(10/11分)

アラン・リックマンが監督もしているということと、好きな西洋時代劇(コスチューム・プレイ)ということで、劇場で鑑賞。
美しい自然の風景、華やかな衣装、憂鬱そうなルイ14世の表情(というより、アラン・リックマンらしさ全開の表情 笑)、陽気で場の空気を和ませてくれる国王の弟オルレアン公を演じるスタンリー・トゥッチ、頼れる同業者ティエリー・デュラスを演じたスティーヴン・ウォディントン・・・
見所満載で楽しかった!
イギリス物らしい華やかでありながら落ち着いた雰囲気や、まったり感も心地良かった。
王宮の女性たちが思いのほか良い人たちだったのも、良い気分になれた一因。

逆に、ル・ノートルの奥さん(ヘレン・マックロリー)は、人の嫌な部分を一手に引き受けていたような・・・
登場シーンでは奥さんだと気付かず、アンドレ母親かと思ってしまった(苦笑)
その上、サビーヌと比較しても、アンドレは弟のように凄く若く見えてしまった。
役者の実年齢では、そこまでの年齢差は無いのだが・・・
ついでに書くと、マティアス・スーナールツの鋭い目つきのせいで、アンドレは実はもっと気性が荒い人なんじゃないかと感じてしまうことがたびたび。
実際、「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾」のチンピラっぽい役も似合っていたし、脱ぐと凄く逞しい体だし(笑)

多くの職業が男性のものであり、造園業はたとえ女性であってもデザインを描くだけでなく実際自分で過酷な肉体労働も厭わないような強さが無いと出来ない仕事なのだから、サビーナの芯の強さと逞しさを感じされてくれるケイト・ウィンスレットの演技は説得力があった。
その上、サビーナは過去の出来事が心の痛みとなって、今も忘れられずに苦しんでいる。
国王の寂しさ・孤独感・悲しみ・憂鬱を、彼女は感じ取り理解できる素養があったんだよね。

きっとアンドレも、造園家としては成功者であっても、私生活のほうは幸せな家庭とは程遠かったのだろう。
“契約夫婦”とはいえ愛情や安らぎ、名誉とか権力とか地位とか財産とか、そういう物に対する気持ちが夫婦では物凄く温度差があったから。

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2015年09月11日

ヴィンセントが教えてくれたこと

St. Vincent

公開中なので控えめに。

夫と離婚協議中のマギー(メリッサ・マッカーシー)は、12歳のオリヴァー(ジェイデン・リーベラー)をつれて引っ越してきた。
痩せて小柄なオリヴァーは、転校早々同級生に家の鍵や携帯電話ごと制服を取られてしまった。
病院で働く母に電話をするため、オリヴァーが電話を借りようと隣の家のドアを叩いた。
お隣さんは、1人暮らしの偏屈老人ヴィンセント(ビル・マーレイ)。
不機嫌そうな顔はしていたが、電話を貸してくれた上に、マギーが帰ってくるまでオリヴァーを家に置いてくれた。
それをきっかけに、時給12ドルでオリヴァーのシッターをすることになったヴィンセントだったが、彼は不良老人だった。
オリヴァーをつれて競馬場に行ったり、バーに行ったり、妊娠中のロシア人ストリッパーのダカ(ナオミ・ワッツ)と会ったり。
そんなヴィンセントだが、オリヴァーが虐められているのを見ると、いじめっ子を追い払い、撃退法を伝授。
また、介護施設を訪ねては、ドクターの振りをしてある女性に会っていた。
ヴィンセントと息の合った相棒のようになってくオリヴァーだったが、ある日ヴィンセントが脳卒中に倒れ・・・
その上、離婚協議中の夫と親権を争っているマギーは、ヴィンセントがオリヴァーを連れて行っていた場所を知らされて、ショックを受けた上、窮地に追い込まれた。

何で原題は“ヴィンセント”なのか。
それは映画を見れば分かる(笑)

簡単に言ってしまうと、転校してきたひ弱な少年が同級生のボスに虐められたり、偏屈老人が実は別の顔を持っていたり、誰もが誰かに必要とされている大切な存在であることを気付かせてくれたり、いじめっ子といじめられっこの間に友情が芽生えたり、少年と偏屈老人の間に友情が芽生えたり・・・ そんな分かりやすい内容
だが、しかし、ちょっとした匙加減で、こんなにも痛々しくそして心地良い作品に仕上がるんだから、油断ならない!

ビル・マーレイが主役だから、という理由だけで見た。
ちょっと不機嫌そうな顔をしていながら、可笑しい事をやらかしてくれる。
笑わせようとなんかしていないって顔をしているのに、笑わされてしまう。
サタデー・ナイト・ライヴの彼も好きだったなぁ~
そんな彼の魅力や持ち味が、ヴィンセントというキャラクターにとても合っていた。
金も無いのに競馬をやり酒を飲みタバコをふかし妊婦のストリッパーだけに心を許している、偏屈老人。
その一方で、さりげない優しさをあちこちで見せてくれる。
恩着せがましく嫌味なことを言うくせに、本当に恩を売るような下衆なことはしない。
偏屈なのは、照れ臭さの裏返しなんじゃないかと勘繰ってしまう。
怠惰な日々を過ごしていたヴィンセントは、オリヴァーの出現で自分の新たな役割を見つけたようで・・・
オリヴァーをなんだかんだ言いつつも“お子ちゃま”扱いしないところが、ヴィンセントらしいところだね。

オリヴァー自身は“多分ユダヤ教徒”だが、転校した学校はカトリック系。
先生(クリス・オダウド)はなかなかユーモアのある人で、カトリックを子供たちに押し付けることはしないが、良いことを教えてくれるし気付かせてくれる人だった。

頭が良く大人びているけれど、クソ生意気でもなければ我儘な甘えん坊でもないオリヴァーは、哀生龍にとって“ギリギリでウザったく感じないお子様”キャラで、苛々せずに微笑ましいと思いながら見ることが出来た。
その上、いじめっ子を演じていたダリオ・バロッソが、見た目も雰囲気も演じていたキャラクターもジャド・ネルソンを思い起こされるものだから・・・・♪

心地良くリラックスしてみていたら、思わずうるっと来そうになってしまったぐらい、話しの持って行き方が自然で巧みだった。
じわじわ来るこういう作品、好きだなぁ~♪

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2015年07月27日

インサイド・ヘッド

Inside Out

公開中なので控えめに。

ライリー(声:ケイトリン・ディアス)の誕生と共に彼女の中に生まれ、育っていった感情たち。
頭の中の司令部で、日々ライリーを幸せにするために奮闘する感情たちには、それぞれ役割があった。
特に精力的に頑張っているのはヨロコビ(声:エイミー・ポーラー)。
危険から守る役割のビビリ(声:ビル・ヘイダー)。
嫌いなものを遠ざけようとするムカムカ(声:ミンディ・カリング)。
癇癪を起こすイカリ(声:ルイス・ブラック)。
そして、どんな役割を果たしているのかまだ良く分からないカナシミ(声:フィリス・スミス)。
カナシミが関わると気分が塞いで気力をなくしてしまうことから、カナシミはライリーの気分に関わらないで欲しいとヨロコビは思っていた。
ライリーが11歳になったある日、一家はパパ(声:カイル・マクラクラン)の仕事の関係で、ミネソタから大都会のサンフランシスコに引っ越した。
友達もいない上、登校初日の自己紹介で失敗したライリーは、とてもとても悲しい気分になった。
その時、彼女の頭の中の司令部では、とんでもないことが起きていた。
大切な思い出が、大きく育っていた記憶の島々が・・・
その上、カナシミと共にヨロコビが司令部の外に放り出されてしまった。
大切な感情を失ったライリーは、パパやママ(声:ダイアン・レイン)にも心を閉じ、怒りを爆発させ、ついに家出をしてしまう。

同時上映
南の島のラブソング
Lava

ハワイの海の男の活火山が、いつか愛する相手が現れることを夢見て歌い続けている。
その歌を聞き続けていた、海の下の女の若い活火山が、ついに海面に姿を現した。
しかし・・・・

字幕版で見たからだと思うが、上映直前に、日本語吹き替え版の主題歌「愛しのライリー」が丸々流れた。(PV?)
まずそこで、哀生龍のテンションは下がった。
確かに良い曲だが、映画を見に来たのであって、主題歌を聞きに来たわけじゃない。
映画の中の一部として主題歌が流れるのと、歌だけ独立した状態で聞かされるのとでは、全く意味が違うんだよね。

ライリーの成長物語かと思っていたら、彼女の中の感情の1つである「ヨロコビ」の成長物語だった。
子供向けの映画ということもあって、とても分かりやすい表現で、思い出・記憶・感情・それらの役割・心の成長と人間としての成長・人格の育成と性格の方向付け・どんな感情もどんな思い出もすべてが大切であること等々が描かれていた。
逆に言えば、何を伝えたいのかがすぐに分かってしまうため、結末まで見えてしまって、感覚や感情よりも理屈っぽく理論的に捉えがちな哀生龍にとっては、少し楽しみ所の少ない映画だった。
その上、感情が“擬人化”されているため、こんな見方は大人気ないと思いつつも、独善的なヨロコビに始終苛々してしまった。
自分こそが一番ライリーに必要で、一番役に立っていて、一番しっかりしている、と思い込んでいる小・中学校の学級委員長のようなタイプ。
ライリーの成長と感情達の成長は同期しているのだから11歳ならばこの程度だろうと分かっていても、擬人化された感情の成長がライリーの人格形成を方向付けてもいるのだから、ヨロコビの言動につい厳しい目を向けちゃったんだよね。

基本的に誰の頭の司令部にも5人の感情がいるが、人それぞれ、リーダーになっている感情の種類が違っていたり、個々の感情の行動力にも違いがあったりで、性格を良く表しているのが目に見えるところが面白かった。
哀生龍は、ライリーよりも子供の頃から、小学生になる前から、ヨロコビとカナシミを抑制してきた。
はしゃぐ姿を見られることや涙を見せることが非常に恥ずかしいことだと感じ、涙を見せるのは怒りや悔しさを抑えきれない時ぐらいだった。
5つの感情とは違うのだが、哀生龍の性格付けに子供の頃から大きな役割を果たしていたのは、おそらく自尊心・誇り・プライドだと思う。
そのせいで、子供の頃はもちろん大人になった今でも、ムカムカやイカリが発動することが非常に多い(苦笑)
そんな性格だから、余計にヨロコビに対して苛々が・・・ ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
でも一緒に見た相棒も、見終わった後開口一番、ヨロコビに苛々したっと言っていたから、他にもそう思った人は結構いるんじゃないかと、勝手に思っている。

見た目的は、声の出演者目当て。
ビル・ヘイダー、エイミー・ポーラー、カイル・マクラクラン、フランク・オズとか。
哀生龍にとっては、俳優の演技や表情だけでなく、声は物凄く重要
顔は好みじゃなくても声が好みだと、お気に入りになる場合が結構あるぐらい(笑)
だから、字幕版じゃないとね!

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posted by 哀生龍 at 06:04| Comment(2) | TrackBack(8) | | 更新情報をチェックする

2015年07月15日

踊るアイラブユー♪

Walking on Sunshine

公開中なので控えめに。

大学を卒業したテイラー(ハンナ・アータートン)は姉マンディ(アナベル・スコーリー)に招待されて、南イタリアの海辺の街プーリアへ。
マンディにこの地を紹介したのはテイラー自身で、3年前の夏に、テイラーはこの海で素敵なひと夏の恋をしたのだったが、姉には話していなかった。
姉と姉妹の共通の友人リル(ケイティ・ブランド)と再会したテイラーは、そこでビックリするようなニュースを聞かされる。
なんと、姉マンディはここで出会った男と明後日結婚すると言うではないか。
恋に奔放で失敗も多いマンディは、自分を見詰め直し自分探しをするためにここに来たはずではなかったのか?
それどころか、姉が結婚する相手が、3年前のあのひと夏の恋人ラフ(ジュリオ・ベルーチ)だと知って、動揺してしまうテイラー。
3年前この地で友人となったエレーナ(レオナ・ルイス)、エンリコ(ジュリオ・コルソ)、ミッキー(ダニー・キレイン)とも再会できたものの、ラフの友人ということでもちろんマンディとも友人となっていたため、テイラーは初対面を装い、ラフとのことを隠し通そうと考えた。
ラフもテイラーも“過去のこと”と割り切ろうとするが・・・
そんなこととは露知らず、マンディは晩生の妹を盛大に応援する。
一方、呼ばれもしないのに現れたのは、マンディの方はもう縁を切りたい思っている過去の男、打たれ強いダグ(グレッグ・ワイズ)。
波乱のヘンナイト&スタッグナイトが明けて、挙式当日。
本当に幸せになれるのは、いったい誰?

基本的にミュージカル映画は好きだし、懐かしの80'sが沢山使われているということで、女性2人が主役というところには目を瞑って見に行った。
正直、あの姉妹とラフとダグのごたごたは、見ていて何度も「勝手にやっていてくれ!」と思ってしまうぐらい、ベタ過ぎるほどのベタな話したったのだが、ぽっちゃりの2人リルとミッキーが凄くいいキャラだったので、マイナス点は全て帳消し!
リルとミッキーは、明るく楽しく思いやりがあって気配りも出来て歌声も哀生龍好み♪♪
外向的なマンディと内向的なテイラーを見ていると、暑苦しかったりイラッとさせられたりしたのだが、リルとミッキーというキャラがいてくれたから救われた

ダンスは、それ程切れは良くなかったが、“イギリス映画”だと思うと不思議と納得(笑)
この緩さがイギリスっぽくて良いと言うか。
フライヤーで見たときよりも映画の中の動いているほうが、ラフというかジュリオ・ベルーチは魅力的に見えた。
ダグは、高田純次に見えて仕方が無かった(苦笑)
ハウスキーパーのティツィアナの、ヘンナイトでの変貌振りには驚いた!

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posted by 哀生龍 at 08:10| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2015年07月10日

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

Avengers: Age of Ultron

公開中なので控えめに。

ストラッカー(トーマス・クレッチマン)を新たな党首とする悪の秘密組織ヒドラ党の基地を叩き潰したアベンジャーズだったが、戦いの中でヒドラ党の秘密兵器、特殊能力を持つワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)のテレパシーによる攻撃は、彼らに見えな傷を負わせていた。
恐ろしい未来予想図を見せられたトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は、仲間に内緒で“人間を守るため”に人工知能を持ったロボット軍団を作ってしまう。
しかし、人工知能の暴走により生まれたウルトロン(ジェームズ・スペイダー)は、人類を地球の敵とみなし、人類は滅びるべきだとして恐ろしい行動に出た。
まずは自らを究極の存在にするために・・・
一方アベンジャーズは、トニーに対する不信感から亀裂が入り、さらにはワンダの攻撃により・・・
人類に危機が迫る中、ウルトロンに反旗を翻したワンダと彼女の双子の弟ピエトロ(アーロン・テイラー=ジョンソン)。
さらには、ウルトロンの行動がきっかけとなって、アベンジャーズに新たな仲間が生まれるのだった。

2D字幕版で見た。
それで十分だと感じたのだが、3Dと比較していないから何とも・・・
アベンジャーズの総集編とでも言いたげに、今まで出てきた多くのキャラがチラチラと顔見せ程度に登場。
もちろん出てこなかったキャラもいたが。(会話の中で名前だけが出てきたり)
まずは、アベンジャーズのメンバーを書き出しておこう。
トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)
ソー(クリス・ヘムズワース)
ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー)
それから、ワンダはスカーレット・ウィッチ、ピエトロはクイックシルバー。
もちろん、御大スタン・リーは今回も登場。
エリック・セルヴィグ(ステラン・スカルスガルド)が出てきたのは嬉しかったが、ロキ(トム・ヒドルストン)が出て来なかったのは残念。
新キャラ“ヴィジョン”の俳優名は、一応伏せておこう。
出てきた瞬間、笑ってしまった。

今回は“チーム愛”はもちろん、個人的な愛情も大分印象に残った。
ホークアイの奥さん(リンダ・カーデリーニ)が出てきて、ちょっと彼がクローズアップされてみたり。
大型の猛獣とそれを宥めて手懐けるようなハルクとブラック・ウィドウ、というかブルース&ナターシャとか。
科学者コンビとか。
ソーとヴィジョンの微妙な感じとか。
ワンダとピエトロの姉弟愛とかとか。
愛と笑いが交じり合って、ほっこりした雰囲気が漂っていた。

もちろん目まぐるしいアクションも盛り沢山。
だが、予告編やなんやで、見慣れた・・見飽きた感が(苦笑)
あのシーンのホークアイは、何故いつもと逆の手で弓を射ったのだろう?

お約束通り最後には・・・
まだまだ続く(笑)

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2015年07月09日

映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~

Shaun the Sheep Movie

公開中なので控えめに。

羊のショーンは片田舎の牧場で一緒に暮らす、ツインズ、ヘーゼル、ナッツ、シャーリー、ティミー、ティミーのママ、そして牧羊犬のビッツァーと共に、毎日毎日毎日毎日・・変化の無い平和な日々を送っていた。
ある日、路線バスの車体広告に刺激を受けたショーンは、真面目なビッツァーの目を盗んで牧場主を上手いところ眠らせ、トレーラーハウスに運び込むことに成功。
この隙に羊たちは・・・
ところが、トレーラーハウスが動き出してしまい、牧場主を乗せたまま牧場を飛び出してしまった。
牧場主もトレーラーハウスを追い駆けて行ったビッツァーもいない気楽な暮らしを楽しんだのも束の間、ショーンはバスに乗って牧場主を探しに行く決心をした。
行き先は大都会
人間が一杯いるだけでも危険な大都会で、動物収容センターの捕獲人トランパーにまで目をつけられてしまったショーンは、後を追って来た仲間たちと共に変装して牧場主探し。
一方その頃牧場主は、記憶喪失になっていた。
バリカンを見て何かを感じ取ったのか、突然美容院で客の頭を・・・

以前「ウォレスとグルミット」の映画を見たから、このクレイアニメのスピンオフである「ひつじのショーン」の映画も見ておこうかと。
普段はショートアニメの作品を90分近い長さにしているわけだが、笑いあり、涙あり、ドキドキありで飽きることは無い。
牧場主が若い頃から・ショーンが子供の頃から、みんなで一緒に暮らしていた。
だから、離れると開放感もあるけれど、次第に寂しさが募る。 会いたくなる。
羊も人間も喋ってはいるのだが、羊を通して見ている世界だから何を喋っているのは全く分からない。
が、ちゃんと表情や動作で何を喋っているのかは分かる。
歌も歌ってたよ♪
メインキャラだけでなく、三匹のブタや都会で出会う野良犬のストリップも、愛らしかったよ。

子供から大人まで楽しめる作品だ。
哀生龍が見た回も、親子で見に着ていた人が何組かいた。
ほとんどは映画が始まると集中して見ているようだったが、哀生龍の近くに座っていた父子は・・・
小学生(低学年)の男の子のテンションの高さに辟易してしまったよ。
ビックリして声を出したり大笑いしちゃうぐらいは、子供なんだからと許せるが、拍手しながらはしゃいだり喋くったり、家じゃないんだからもう少し静かにするようにと何故親は注意しないんだ? と段々苛立ちが・・・
折角楽しい作品だったのに、楽しい気分が半減してしまったことが、非常に残念。

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2015年04月21日

インヒアレント・ヴァイス

Inherent Vice

公開中なので控えめに。

1970年代のカリフォルニア。
マリファナ漬けのヒッピー私立探偵ドック(ホアキン・フェニックス)の前に、昔の恋人シャスタ(キャサリン・ウォーターストン)が突然現れた。
彼女が今付き合っている大富豪の不動産王ウルフマン(エリック・ロバーツ)を、彼の妻とその恋人の悪巧みから守って欲しい、と依頼されたドック。
ドックの現在の恋人ペニー(リース・ウィザースプーン)が地方検事補であることから、彼女にも相談して欲しいと言うのだ。
その翌日には、ギャング団のメンバーであるチャーロック(クリストファー・アレン・ネルソン)との金銭トラブルの相談が舞い込んだ。
だが、調査のために訪れた怪しげな風俗店で殴られ気を失ったドックは、殺人の容疑者としてLAPDの警部補ビッグフット(ジョシュ・ブローリン)に逮捕されてしまう。
何とか馴染みの弁護士スマイラックス(ベニチオ・デル・トロ)によって釈放されたものの、ウルフマンもシャスタも行方不明になってしまった。
そんな折、また別の調査依頼が。
死んだとされているサックス奏者だった夫コーイ(オーウェン・ウィルソン)は、生きているはずだ
と妻のホープ(ジェナ・マローン)から捜索を頼まれたのだ。
どうやらコーイはシャスタとも知り合いだったようだ。
そのコーイから教えられた“黄金の牙”が、大きな事件と繋がって・・・

監督がポール・トーマス・アンダーソン、原作がトマス・ピンチョンの探偵小説「LAヴァイス」、というところが大きな売りの1つのようだが、哀生龍が興味を引かれたのは、主役がホアキン・フェニックスだということ。
そして、オーウェン・ウィルソンやジョシュ・ブローリンが共演しているという事。
正直、あらすじは何処をどう端折って書けばいいのか、悩んだ。
挙句、途中で書くのを放棄したような状態になってしまった(苦笑)
色んな依頼が絡み合って、繋がりあって、思いも寄らない謎が解けた。 てきな?

マリファナや笑気ガス(とあえて書いてみた。 麻酔用の一酸化窒素だな、あれは)で、とろんとしているようなドックだが、案外切れ者なんじゃないのか?
むさくるしい容姿が、段々チャーミングに見えてきてしまうからヤバイ(笑)
頭の天辺を真っ平らにカットしているビッグフットは、アイスチョコバナナを貪り食っているし・・・
エキストラを副業としているらしい。
コーイがというよりも、オーウェン・ウィルソン自身が、やけに哀愁を漂わせていたのも印象的。
とんでも歯医者役のマーティン・ショートも、なかなか強烈で目が点に(苦笑)

ストーリーも飽きさせなかったが、何よりこんな個性的なキャラクターがいっぱい登場して楽しかった。
哀生龍のつたない文章力では上手く書き表せない。
この作品は、原作が気になる。
いったいどんな文体なんだろう?

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2015年03月16日

イントゥ・ザ・ウッズ

Into the Woods

公開中なので、控えめに。

子供が授からないことを悩むパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)の前に、隣に住む魔女(メリル・ストリープ)が突然現れた。
子供が授からないのには理由があったということを、夫婦は初めて知る。
100年に1度、青い月が昇るこの3夜の間に、魔女にかけられた呪いを解くための4つのアイテムを手に入れてくれば、パン屋の願いが叶い子供が授かると言うではないか。
森の奥に入ったパン屋の夫婦の前に、それぞれ願いを持った人たちが。
貧乏がゆえに大切な友達である“ミルクのように白い牝牛”を隣町に売りに行かされるジャック(ダニエル・ハットルストーン)、寄り道せずにおばあさんのお見舞いに行かなければならない“血のように赤いずきん”を着た好奇心旺盛な赤ずきん(リラ・クロフォード)、素敵な王子様に見初められたい“金色に輝く靴”を履いたシンデレラ(アナ・ケンドリック)、いつか自由になって塔の外の世界を見たい長い“トウモロコシのような黄色の髪”のラプンツェル(マッケンジー・マウジー)。
1つ手に入ると前の1つを失ってしまったり、夫婦との出会いでそれぞれが何かが少し変わったりと、影響を与えあいつつ、何とかみんなが願いを叶えることが出来た
ところが、物語はそれで終わりではなかった

有名な童話の登場人物を集め、それぞれを結びつけるオリジナルキャラクターとしてパン屋の夫婦を加えた、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化だそうだ。
元の童話はアンハッピーエンドであってもハッピーエンドに変えてしまうようなディズニーが、ハッピーエンドの続きとしてアンハッピーな試練を与える物語を映画化するなんて、ちょっと皮肉な感じがした。
思っていた以上に、寓話めいた・教訓めいた話になっていて、“大人のおとぎ話”と銘打たれてはいるが、そんな部分こそ子供に見せたいような気がする。
「願い」を叶えるには犠牲・代償が伴うとか、自分が幸せになるには他人の幸せも考えなければならないとか、誰かの犠牲の上に成り立っているとか、「言葉」の持つ力とか、因果応報とか・・・・

ミュージカル物は好きなのだが、生憎、哀生龍がはまれる曲はなかった。
そんな中で見て楽しかったのは、王子兄弟(クリス・パイン、ビリー・マグヌッセン)の「Agony」。
お馬鹿兄弟のくだらない競り合いが可笑しかった。
髭の濃いクリス・パインは、チャーミングというより狼じゃないか? と内心思いつつ、予想外の歌声に驚かされた。
「レ・ミゼラブル」でも印象深かったジャック役のダニエル君の歌声は、やっぱり良かった♪
いつもは強烈な個性が場をさらうジョニー・デップだが、オオカミは出番が短いせいもあってか、するっと素通りした感が・・・

他の主な登場人物は、ジャックの母(トレイシー・ウルマン)、シンデレラの継母(クリスティーン・バランスキー)と2人の姉フロリンダ(タミー・ブランチャード)とルシンダ(ルーシー・パンチ)。
それから、ある重要な役にフランシス・デ・ラ・トゥーア。

そうそう、衣装はとても素敵だった。
特に、魔女のドレス!

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2015年02月23日

アメリカン・スナイパー

American Sniper

公開中なので控えめに。

テキサス生まれのカウボーイ、クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は幼い頃から父(ベン・リード)に狩猟を教えられ、人間には『羊、狼、番犬』の3種類いるということも教えられて育った。
兄として弟ジェフ(キーア・オドネル)の“番犬”になってきたクリスは、ある日TVで卑劣なテロ事件を見て、国家の番犬になるべく、ネイビー・シールズへの入隊を志願した。
厳しい訓練を経て隊員となったクリスは、新妻タヤ(シエナ・ミラー)を残してチーム3の狙撃主としてイラクへ。
初めての任務で、仲間の戦車に近づく武器を持った母子を射殺したクリスは、その後もたとえ民間人であっても敵意を明らかにする者は射殺していった。
その敵を見つける集中力と射撃の腕から、仲間たちはクリスを“伝説(レジェンド)”と呼ぶようになった。
また、援護すべき海兵隊を確実に守るため、高所からの狙撃だけでなく彼らと一緒に建物に突入することもあった。
一方で妻タヤは、クリスの身を案じながら国で待っていた。
戦地の夫と電話で話しはできても、心配は尽きない。
たまに国に戻ってきても、クリスは心ここにあらずのことも多く、時々ドキッとさせられるような一面を見せることがあった。
4度イラクに派遣されたクリスは、150人を超える敵を殺していた。
彼にとっては殺した人数が重要なのではなく、味方を守ることが重要だった。
そして守れなかった仲間のことが心を占めていた。
敵にも『ラマディの悪魔』として存在が知られ、懸賞金までかけられたクリスは、オリンピック選手だったと言う1000km先から狙撃する腕を持つ敵『ムスタファ(サミー・シーク)』からも執拗に狙われるのだった。

クリント・イーストウッドの監督作品は、それ程見ていない。
この作品も、彼が監督だからとか、誰が出ているからとか、そういう理由ではなく、“伝説の狙撃手クリス・カイル”という“ある1人の男が経験した戦場”という物が気になって、見ることにした。

持って生まれた性格・気質育った環境が、その人を形作る。
クリス・カイルの場合、責任感・使命感と長男(長子)気質の強さが感じられた。
そこに掛け合わされたのが、『羊、狼、番犬』と『神、国家、家族』。
弱者を食い物にする“狼”から弱者である“羊”を守るのが“番犬”であり、自分は“番犬”だと子供の頃から自負していた。
もちろんそれは父から期待されていることであり、その期待に少年クリスは応えたかった。
戦場で味方を仲間を守ることが自分の使命であり、そのために女子供を含む敵を殺したことは、クリスにとってはなんら恥じることではなかった。
自慢するようなことでもないが、後ろめたく感じることも無い。
自分が信じる神の前では清廉潔白であり、国家や家族を守る“番犬”であることこそが自分の存在意義、とでも言うように。

今更ここで書く事でもないだろうが、人を殺すことを楽しむような異常者は別として、アメリカ人であれイラク人であれどこの国の人であれ、自分が育った国・環境・宗教の下で正しく生き正義を行おうとするのが物の道理。
その結果、あの母子にあのような行動を取らせたんだと思うと、アメリカの正義の物差しで一方的にあの母子を断罪することに痛みを覚えた。
クリス・カイルも、“敵”と認識しての行動だったが、自分でも気付かない心の奥底では・・・
特に自分に子供が出来てからは・・・
爆撃機で顔も分からない相手を一気に殺すのと、一人ひとりその目で死ぬ瞬間を見ながら狙撃して射殺するのとでは、心に受ける傷の大きさ・深さは違うのでは無いかと推測する。
敵を“排除すべき物体”として頭や心の中で処理できない人は、早々に疲弊し戦場にいられなくなる。
クリス・カイルはその責任感の強さと使命感の強さが心の鎧となっていたように見えたが、その強さが逆に、彼をどんどん追い詰めて行ったのだろう。
仲間からの“伝説”という賞賛の意味でつけられたあだ名も、称号であると同時に、彼を“悪魔”と呼ばれるまでにしてしまった要因の1つに違いない。
本当は姿を見せず存在を消して仕事をするのが狙撃手なのに、彼自身が標的となったために、彼の回りの仲間がかえって危険にさらされ撃たれることになってしまったことは、彼にとってこの上なく苦痛だったろうなぁ・・・

戦場と国を電話が繋ぐ。
声を聞くことができる喜びや安心感が得られるだけならばいいのだが、不安や寂しさを余計に味わわせる結果となっていた。
片手は引き金、片手は電話。
敵の動向を睨みながら、家族と楽しげな会話する。
シュールな光景だった。

淡々と描き出されていたから、戦場のシーンであっても、あまり緊張せずに冷静に見ていられた。
狙撃手としての顔と、夫・父としての顔、そして兄としての顔。
兵士としてだけでなく1人の男としてクリス・カイルを描き出していたから、少し身近に感じることが出来た。
一番グッとしたシーンは、実際の映像の部分だった。
それまでは冷静に見ていられたのに、そのシーンになったら、実際の映像だと頭が認識する前に背筋がゾクッとした。

映画を見る前に、クリス・カイルが帰国後どうなったかという情報が映画の情報と一緒に入ってしまった。
そういう情報は、知りたくなかったなぁ・・・

見た顔だと気づいたのは、DIAエージェント役のエリック・クローズと緊張感が感じられない兵士“ゴート”役のカイル・ガルナー
他にもどこかで見たような人が何人も。
また、クリス・カイルを実際に知る人たちも仲間として出演していたそうだ。

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2015年02月06日

エクソダス:神と王

Exodus: Gods and Kings

公開中なので控えめに。

紀元前1300年のエジプト。
古代エジプト王朝の王セティ(ジョン・タトゥーロ)の息子ラムセス(ジョエル・エドガートン)は従兄弟のモーゼ(クリスチャン・ベイル)と兄弟のように育った
しかし、才気溢れるモーゼをセティが目にかけているのを、王妃トゥーヤ(シガーニー・ウィーヴァー)は忌々しく思っていた。
ある日、ヘブライ人の奴隷たちが働くビトムの総督ヘゲップ(ベン・メンデルソーン)と会談しに行ったモーゼは、奴隷の長老ヌン(ベン・キングズレー)から自分の出生の秘密を聞かされた。
とても信じがたい内容だった。
その事がラムセスの耳に入ったのは、彼が即位した後のこと。
兄弟同然のモーゼがヘブライ人だったとは。
ラムセスは王として苦渋の決断を下し、モーゼを荒野に追放した
砂漠を彷徨い、紅海の向こう側に辿り着いた瀕死のモーゼは、羊飼いの族長の娘ツィポラ(マリア・バルベルデ)と出会い、結婚。
息子も生まれて幸せに暮らしていたのだが・・・
ある事がきっかけで、少年の姿の神を見、声を聞いたモーゼは、神の啓示を受け再びエジプトの地に一人で舞い戻った。
ヘブライ人の奴隷を解放するために。
だがラムセスは聞く耳を持たないどころか・・・
そんなエジプトを、十の災厄が襲った。
ラムセスは神に逆らい続けるのか?
モーゼはヘブライ人をエジプトの奴隷という身分から解放することは出来るのか?

クリスチャン・ベイルとジョエル・エジャートンが共演!
監督、リドリー・スコット!
正直、ちょっと長いから飽きそうだなぁ・・・とは思ったが、映画館で見た。
思ったよりも、長く感じなかった
それに、“十の災厄”のシーンや“海を割った”シーンは、やはり大きなスクリーンで見ないことには!
映画の内容に関しては、これ以上あまり書かないようにしておく。

そもそも、タイトルの“エクソダス”って何?と検索してしまったほど、哀生龍はキリスト教に疎い。
旧約聖書の「出エジプト記」のことだと分かっても、じゃぁ「出エジプト記」ってどんな内容?と(苦笑)
映画を見る前にあまり詳しく調べてもと思って、エジプトの奴隷だったヘブライ人をモーゼが救う話、程度の知識を得ただけで止めておいた。
モーゼがラムセスと兄弟同然に育てられたと言うことも、海を割ったのはエジプトの追っ手から逃げるためと言うことも、「十戒」が「出エジプト記」の中に出てくることも、全然知らなかった
一番驚いたのは、モーゼが武人として優れていたと言うこと。
何しろ、髭を蓄えた老人の姿しか知らなかったから・・・・
でも今見たら、ミケランジェロの彫刻では、結構筋肉質の逞しい体をしていたよ。

と言うことで、人物像や出来事をどの程度旧約聖書に則って描いているのか、はたまたオリジナリティを強く出しているのか、哀生龍には全く分からなかった。
が、役柄とキャストはマッチしていたと思う。
波乱万丈な人生を送ったモーゼは、王子に匹敵する存在だったり、砂漠を彷徨う薄汚れて飢え死にしそうな旅人だったり、幸せな家庭の夫であり父であったり、偉大なる指導者であったり・・・
どんな状態のときでも、さすがのクリスチャン・ベイルはその時のモーゼになり切っていた。
本来は暴君ではないはずだが、バックにあの母がいて、小賢しいヘゲップが余計なことを囁くうえ、偉大な王・偉大な指導者としてエジプトに君臨しなくてはと言う焦りが、ラムセスを愚かで間違った方向に走らせてしまったように見えた。
弱気な一面と強情な一面とを併せ持つラムセスに、ジョエル・エジャートンが思いのほか違和感なくはまっていた。
いつもは優しげな眼差しも、アイラインを引くとあんなに印象が変わるのか!

他に、ユエン・ブレムナーとかインディラ・ヴァルマとかアーロン・ポールとかダール・サリムとか・・・

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2015年01月28日

アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊

I Am Soldier

公開中なので控えめに。

列車の中で知り合ったミッキー(トム・ヒューズ)とJJ(ジョージ・ルッソ)は、共にSAS(英国陸軍特殊空挺部隊 Special Air Service)への入隊を目指していた。
200人もの志願者が受けるのは、入隊選抜訓練
この訓練を受けるチャンスは2度だけで、2度落ちてしまえばもう志願する資格を失う。
カーター(ノエル・クラーク)をはじめとする現役隊員による、とにかく過酷な訓練の連続。
肉体を鍛え、精神を鍛え、精鋭部隊に必要なスキルを身につけていかなければならない。
格闘技の指導教官は、列車の中で出会った女性ダウン(アレックス・リード)だった。
次々と落伍者が出る中、2人は何とか残っていた。
人格を否定されるような尋問訓練の前には、JJが心折れそうになった。
そして最後の訓練は、ミッキーにとってトラウマとの戦いでもあった。
数少ない合格者を待っていたのは、アルカイダ系テロ組織が同時多発テロを計画しているというMI5からの情報を元にした、テロリスト制圧任務だった。

【未体験ゾーンの映画たち2015】にて。

90分程度の作品だが、その大半は訓練の様子だった。
淡々と描き出される過酷な訓練の様子は、ともすれば退屈になってしまいそうだが、結構そのきつさ・苦痛が伝わってきたし、訓練の様子を含めて軍隊物が好きで見に行っていることもあって、なかなか楽しめた。

ミッキーもJJも、どちらかというと貧弱な体型だったから、余計に“大丈夫か?”と心配になったり、“頑張れよ!”と応援してやりたくなったり。
地道な繰り返しや、ただただ耐える訓練は、いざという局面で力を発揮すると頭では分かっていても、その訓練を耐え抜きスキルを身につけていくのは誰にでも出来ることじゃない。
だからこそ、この選抜訓練を経て隊員になった精鋭達の集団であるSASは凄いんだ!
と、素直に感じられた。

訓練や軍備や銃器なんかに詳しい人が見たら、もしかするとツッコミどころ満載なのかもしれないが、哀生龍は詳しくないから素直に楽しめたよ。

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2015年01月05日

アノマリー

The Anomaly

公開中なので控えめに。

元軍人のライアン(ノエル・クラーク)は、PTSDで施設“ハイビスカス”に入っているはずだった。
しかし、ふと目覚めると、真っ暗なトラックの荷台の中だった。
そこには鎖で拘束され頭に袋をかぶされた少年もいた。
彼アレックス(アート・パーキンソン)の言うことには、赤い覆面の男に母を殺され、誘拐されたらしい。
ライアンは自分が何故ここにいるのかも分からなかったが、アレックスを連れて逃げ出した。
ところがライアンは記憶に無い武器を持ち、懐には赤い覆面が。
そしてライアンは突然意識を失った。
次に意識が戻った時、ライアンは全く違った場所で、違った状況の中にいた。
どうやら何時もライアンの前に現れるハーキン(イアン・サマーハルダー)という男は、ライアンの味方で彼の状態を分かっているようだった。
ハーキンは、何日かに一度、9分47秒だけ“ライアンが目覚める”と説明する。
それ以外の自分は、何処で何をしているのか?
もしかすると、自分がアレックスを?
何故アレックスを?
アレックスは何処に囚われている?
何とかしてアレックスを救わなければならないと、ライアンは息子の治療費のために娼婦となったデイナ(アレクシス・ナップ)に協力を求めた。

【未体験ゾーンの映画たち2015】にて。

お目当ては、エージェント・リチャード・エルキン役のルーク・ヘムズワース。
ヘムズワース3兄弟の長男だ。
そして、ランガム博士役のブライアン・コックス。

最初は、主役で監督でプロデューサーにも名を連ねているノエル・クラークの俺様映画かなと思った。
が、なかなか面白い近未来SFだった。
主人公が分かっていない彼自身の状況を、観客には分かるように別の視点から見せてくれる作品もあるが、この作品は観客にもほとんど明かしてくれない。
主人公よりは多少情報が多く想像をめぐらせることが出来る程度なので、観客も主人公と同じように謎に包まれたまま不安とドキドキを味わうことが出来る。

“黒幕”は、ある種のカルトの教祖的な・独善的な発想で、世界のために正しいことだと言いつつ、結局は永遠なる自己保存・自己保全が目的ではないかと・・・
利用されたあの人も、独善的なマッドサイエンティスト。
彼らのような常識・モラルに囚われない発想の持ち主が科学を飛躍的に進歩させるのかもしれないが、地球や世界の未来を掌握されるのはごめんだよ。
表立って派手なことをすればすぐに対処されるだろうが、彼らのように水面下で準備を進めていたら・・・
怖いなぁ・・・・

元軍人のライアンが強いのは良いだろう。
ハーキンも、きっと帝王学的な感覚であらゆる方面を仕込まれているのだろう。
じゃぁ、ただの母であり娼婦であるデイナは?
2人には遠く及ばないにしても、ちょっと違和感が(苦笑)
ま、そんな部分に引っかかっていちゃ駄目な作品だろうけどね。

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2014年12月29日

おやすみなさいを言いたくて

Tusen ganger god natt
A Thousand Times Good Night
1,000 Times Good Night


公開中なので控えめに。

報道写真家のレベッカ(ジュリエット・ビノシュ)は、危険な紛争地域で取材中に爆発に巻き込まれて重傷を負ったが、アイルランドの自宅に帰ってくることが出来た。
海洋生物学者の夫マーカス(ニコライ・コスター=ワルドウ)、しっかり者の長女13歳のステフ(ローリン・キャニー)、まだまだ無邪気な次女7歳のリサ(アドリアンナ・クラマー・カーティス)、そして友人トム(ラリー・マレン・Jr.)とテレサ(マリア・ドイル・ケネディ)が、レベッカの帰宅を喜び祝ってくれた。
しかし、彼女の忘れられた場所の真実を写真で伝えようとする情熱を理解し応援してくれていると思っていたマーカスから、「もう無理だ」と告げられてしまう。
レベッカが取材する場所は、いつも危険な戦地や紛争地帯。
そんな場所に彼女を送り出す家族の気持ち、彼女が無事に帰宅するまで毎日不安に怯え神経をすり減らしながら待つ者の気持ち
娘の誕生日を一緒に祝うことも出来なかった。
寂しい思いをしてきた家族。
特に思春期のステフは、心を閉ざしぎみ。
レベッカは家族と家庭を犠牲にしてきたことを痛感し、世界的な写真エージェンシーに「もう仕事はしない」と決意を告げ、家庭に留まり、妻として母として家族との時間を取り戻そうと努力する。
そんな時、レベッカは友人から安全なケニアの難民キャンプの取材を頼まれる。
一度は断ったレベッカだったが、学校の課題でアフリカについて調べているステフは、ぜひとも母親と一緒に行きたいと両親に訴えた。
ところが、安全なはずの難民キャンプで銃声が鳴り響いた。
その時レベッカは・・・

ポッペ監督自身も、報道写真家として世界の紛争地域で取材をしてきた経験があるそうだ。
家族を愛する女性であり、使命に燃える報道写真家でもあるレベッカ。
安全で毎日家から通える仕事であっても家庭と仕事の両立が難しいことがあるのに、レベッカの仕事は特殊。
家を空けることが多いだけでなく、日々自分の命を危険にさらすような仕事だ。
それも、報道写真家として事実をそのまま伝えるために、目の前の人間の命を救う代わりに淡々と写真に収めなければならない場合もある。
肉体的にだけでなく、精神的にも大きな負担がある仕事。
しかし、本人は望んでその仕事をしているのだし、使命と情熱を持って取り組んでいるのだから、その代償も覚悟の上だろう。
一方家族は・・・
そんな女性だと理解したうえで結婚した夫はまだしも、子供にとっては母親が不在ということだけでも大きな負担となるだろう。
段々物事が分かるようになるにつれ、母親が何時死んでもおかしくない場所にいること、自分達の傍にいることよりも他人の子供の命を気にしていること等に疑問を持ち、理解に苦しむ時期が来るだろう。
そんな時、彼女自身は、夫婦は、家族は、彼女の仕事にどう向き合うのか?
それに対する1つの答えが描かれた作品だと感じた。

マーカス自身、海洋学の方面から、自然環境に対する汚染を調べ世界に訴えかけるプロジェクトに関わっている人だから、最大限妻を理解し、彼女の情熱を応援し、平和な日常に安穏としている人々に世界の知られていない真実を伝える仕事をする妻を誇りに思っていることだろう。
そんな彼だから、自分自身も仕事を持ちながら年頃の娘2人を育てることの負担に耐えられなくなったのではなく、2人の娘が母の帰りを不安の中で待っているのに、家庭をかえりみる素振りを見せない妻への不満や怒りが募ったようだ。
彼自身、緊急の呼び出して現地の病院に飛び、妻の生死を確認しなければならない経験は、これ以上したくなかった。

もし、この作品が、夫・父が報道写真家だったらどう感じただろう?
年頃の娘にとっては、父よりも母のほうが、傍にいることが望まれる存在なのかもしれない。
割り切って考えた場合、親の役割と報道写真家の役割は、どちらの方が替えがきく役割なのか?
映画冒頭の取材場所は、宗教的に女性しか入れないはずだから、女性報道写真家ならではの取材成果だと思う。
こればかりは、男性には出来ない。
しかし、世界に危険地帯で取材をする女性報道写真家はレベッカ1人じゃないはずだから・・・ と考えると、子供が理解できる年齢になるまで少し仕事を休んでもいいのではないかと、思ってしまう部分も。
一方、もし父親が報道写真家だった場合は、母親が子供に理解させるように話して聞かせれば、もしかすると子供たちは疑問を持たずに父を応援するのかもしれない、と想像してみたり。

危険な仕事をする人は家庭を持つべきじゃない、なんて事は思わないが、ある瞬間のレベッカの本能的な行動を見たとき、彼女は家庭を持つべきじゃないのかもしれないと、思ってしまった。
世界には必要な人だが、家庭には向かない人。
彼女自身には家庭や家族が必要だろうが。

見た理由はニコライ・C=W。
どちらかというとあまり見ることが無い悲痛な表情を多く見ることが出来て、ちょっと嬉しかった。
作品が重かった分、時々彼が見せる笑顔にホッとした。

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ラベル:ドラマ シリアス
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2014年12月05日

オズの魔法使い EPISODE2 ニューヨーク魔法戦争

The Witches of Oz

ドロシー(ポーリー・ロハス)は、自分が見ていた夢が、自分の子供の頃の本当の記憶だったことを思い出す。
悪い西の魔女は、マンチキンのビニアルーが本に閉じ込めた「変化の言葉」を必要とし、その鍵のありかをドロシーから聞き出そうとしていたのだ。
ドロシーは「あの人が良い魔女に違いない」と、その人がいるはずのある場所に行った。
その人は本当に良い魔女なのだろうか?
NYに魔法の生き物、羽の生えた猿やマンチキンの人々など、が出現。
そして、良い南の魔女グリンダ(ノエル・サーマン)も。
ドロシーもまた銀の靴の使い方を思い出し、魔法の国を一緒に旅した仲間、かかしとライオンとブリキのキコリも本当の姿になった。
西の魔女は鍵を手に入れてしまうのか?
それともドロシーたちは鍵を守ることが出来るのか?
そして、「変化の言葉」とは?
この言葉をいったい誰が何のために使うことになるのか?

後編。
ばたばたと物語が進み、「オズの魔法使い」に出てくるキャラたちがわらわらとNYに現れ・・・
盛り上がるはずの戦いのシーンや駆け引きのシーンが、残念ながら切れがなくて・・ ( ̄へ ̄|||) ウーム
グリンダが、往年の女子プロレスラーが派手な衣装で現れたような印象だったのも、とても残念。
誰もが大して活躍していないように感じてしまったし。
夢と魔法が溢れた冒険ファンタジーとしての魅力は・・・(涙)
“オズの魔法使い”のクリストファー・ボイドと“ヘンリーおじさん”のランス・ヘンリクセンガ、あまりにも勿体無さ過ぎたよ

現代NYに普通の人間としてまぎれていた、お馴染みのキャラたちも、“ほぼ”予想通り。
“ほぼ”って言うところが味噌なんだけどね(笑)



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2014年12月04日

オズの魔法使い EPISODE1 ビニアルーの本と西の魔女

The Witches of Oz

カンザスでヘンリーおじさん(ランス・ヘンリクセン)と暮らすドロシー(ポーリー・ロハス)は、自分が見る夢を元に児童書を書き、本のコンテストに出した。
それは魔法の国オズを舞台にした、少女ドロシーと愛犬トトが繰り広げる冒険ファンタジー。
入賞は出来なかったが、エージェントのビリー(エリザ・スウェンソン)の目に留まり、ドロシーは友人で挿絵画家のアレン(アリ・ザガリス)と共にNYに招かれた
もちろん、愛犬トトもつれて。
ゴージャス美女のビリーは、わざわざカンザスまで車で迎えに来てくれた上に、部屋も用意してくれた。
食事にも連れて行ってくれたし、素敵な服も見繕ってくれた。
ビリーが飲みに連れて行ってくれた店で、ドロシーは素敵な男性ニック(ビリー・ボイド)と出会うことも出来た。
NYを楽しむ一方で、環境が変わったせいか、ドロシーは本の続きが全然書けない。
しかし、映画化の話は進んでいく。
ドロシー、アレン、ビリー、アシスタントのブライアン(バリー・ラトクリフ)、映画でドロシーを演じる女優のイルサ(サーシャ・ジャクソン)、そして彼女のマネージャーのサイモン(ブリオン・デイヴィス)でのミーティングで、ドロシーとアレンは、イルサの無茶振りに戸惑うが、何とか無事に契約できそうだ。
不思議だったのは、まだ本に書いていない“”のことをイルサが口にしたことだ。
その後、ドロシーは無事にラストシーンを書き上げた。
ビリーは「この本が世界を変える」と褒めてくれた。
しかし、本当に世界が変わるような事態になるとは、その時のドロシーはまだ気付いていなかった。

TVミニシリーズ。
このレンタルDVDに予告が入っていた「ピーター・パン」「トレジャー・アイランド」なんかの仲間かな?
オズからカンザスに戻った少女ドロシーが、その記憶をなくしたまま成長したのが、今のドロシー。
夢に見ていたことが、実際自分が経験したことだと思い出したとき・・・
イルサの正体は、オズの国のプリンセス・ラングイディアで、西の魔女の手下。
何とかドロシーに“鍵”のことを思い出させて、それを手に入れようとしているのだ。
登場人物のフルネームを見ると、この人はあのキャラかな?と想像できるので、あえてフルネームは書いていない。

見た目的は、ビリー・ボイド。
舞台はNYだが、スコティッシュの役だから、彼らしい喋りを聞くことが出来て嬉しい♪
そして、ドロシーに記憶を取り戻す魔法の粉を吸わせる妖精コンビ、フラックとフリックが、ショーン・アスティンとイーサン・エンブリー。
陽気で間抜けで食いしん坊(笑)

ファンタジーとはいっても、今のところほとんど魔法オズらしい奇妙なキャラも出てこない。
「オズの魔法使い」そのものの世界を楽しみにしてみると、がっかりするだろう。
子供向けなのか、かつて「オズの魔法使い」を読んだ大人向けなのか、ターゲットも良く分からなかった(苦笑)

後半は魔女たちが出てくるから、もう少しはファンタジーになるのかな?



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2014年11月07日

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

The Expendables 3

公開中なので控えめに。

バーニー・ロス(シルヴェスタ・スタローン)率いるエクスペンダブルズは、経験豊富なベテラン傭兵集団
彼らはCIAからの仕事をするにあたり、創立メンバーの1人ドク(ウェズリー・スナイプス)を囚人護送列車から奪還した。
バーニー、ドク、そしてリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)、ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)、トール・ロード(ランディ・クートゥア)、ヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)は、武器商人から武器を強奪するためにその現場に踏み込んだ。
ところが、ミンスはエクスペンダブルズ創立メンバーの1人で、かつてバーニーが自分の手で殺したはずの男、コンラッド・ストーンバンクス(メル・ギブソン)だった。
動揺するバーニー。
作戦は失敗し、シーザーは撃たれて病院送りに。
容赦ないCIAのマックス・ドラマー(ハリソン・フォード)はバーニーの前に現れて、ストーンバンクスを生け捕りにしろと指令を与える。
バーニーはその仕事を受けるものの、エクスペンダブルズを一方的に解散してしまった。
今まで一緒に戦ってきた仲間をストーンバンクスに殺されたくなかったからだ。
代わりに、旧知の仲のボナパルト(ケルシー・グラマー)の紹介で雇い入れた命知らずで腕の立つ若者たち、ジョン・スマイリー(ケラン・ラッツ)、ルナ(ロンダ・ラウジー)、ソーン(グレン・パウエル)、マーズ(ヴィクター・オルティス)で新たなチームを作った。
採用しなかったのに、押しかけてきたお喋り好きなガルゴ(アントニオ・バンデラス)も連れて行くことに。
ベテランチームとは違った角度から期待以上の働きをしてくれた彼らだったが、相手が悪すぎた。
窮地に陥ったバーニーと新チームの前に現れたのは・・・

往年のアクションスターや格闘技界の大物などが、嬉々として暴れまくる姿を愛でる作品♪
ストーリーよりも、それぞれの個性やチームワークや丁々発止を楽しむ作品♪
なので、若者チームが出てきたときは、どうなるのかと少しハラハラ。
もちろん体の切れもいいし、ITツールも使いこなせるが、いかんせん個性が弱い
ベテランたちはキャラが出来上がっていてそれぞれが強い個性を放っているから、若者たちはどうしても霞んでしまう。
その上、いっぱいいっぱいで戦っている感じがして、ベテランたちの窮地に追い込まれても不思議と余裕を感じさせるあの安心感が無い。
だが、それでいいのだ。
それが、まだまだ実戦経験が少ない若者らしさ。
もっと言ってしまえば、ベテランたちの引き立て役なんだし(笑)

飛行機だけでなくヘリコプターのライセンスを持っているハリソン・フォードが演じるドラマーは、ヘリを飛ばして大活躍!
仕事上のライバルであるトレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)も一肌脱いでくれる。
そして、今回もちょっとだけ登場したイン・ヤン(ジェット・リー)は・・・  いつからそんなことになっていたんだ!?

それにしても、ガルゴのマシンガントークは強烈だった ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
狭い部屋に口を割らせたい誰かを彼を一緒に一昼夜閉じ込めておくだけで、十分な拷問になるんじゃないかと思うほどに。

で、一番面白かったのは、もしかするとパンフレットに書かれていたキャラそれぞれのキャッチコピーかも?
たとえば、リー・クリスマスは「SUPERジェラシー大将」、イン・ヤンは「帰ってきちゃったドラゴン」と言う感じ。

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posted by 哀生龍 at 06:06| Comment(4) | TrackBack(9) | | 更新情報をチェックする