2016年03月24日

虹蛇と眠る女

Strangerland

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、オーストラリア映画ということとジョセフ・ファインズ。
ジョセフ・ファインズは薬局の薬剤師で、体裁を気にする男。
年頃の娘がある問題を起こしたため、都会から小さな町に引っ越してきたばかり。
その娘と弟、2人の子供が行方不明になった。
夜の間にいなくなってしまったのだ。
この町は砂漠地帯にあるため、もし砂漠で迷子になっていたら・・・
ヒューゴ・ウィーヴィング演じるベテラン刑事は、人間味があり正義の人ではあるが四角四面ではない。
そして主役は、ニコール・キッドマンが演じる子供達の母親キャサリン。
夫との関係がうまくいっていない、年頃の子供の心の奥が見えない・気持ちが分からない、引っ越してきたばかりで友達がいない、そんな少々孤独を感じている普通の女性。
穏やかで親切で優しい刑事に、頼るしかない。

丁寧に静かに描かれる物語。
どぎついサスペンスじゃないし、説教臭いドラマでも無い。
しかし、徐々に神経をすり減らし壊れていくキャサリンを見ているうちに、胃の奥がずんと重くなっていく。
アメリカ映画ではあまり味わえない、ラストの展開と見終わった後に残る余韻。
楽しいタイプの作品ではないが、見逃さないで良かったと思える作品だった。

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2015年04月03日

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画

Night Moves

環境保護を考え活動している若者、ジョシュ(ジェシー・アイゼンバーグ)とディーナ(ダコタ・ファニング)は、その晩集会で活動家のフィルムを見た。
積極的な行動に出ようとしている2人には、無用な衝突を避けようとする考え方は消極的だと思えた
そして、より一層、大きな事をなそうと言う気持ちを高めた。
そんな2人が会いに行ったのは、ジョシュの知り合いの“悪名高き”ハーマン(ピーター・サースガード)。
ハーマンは、3人分の偽名のIDを用意していた。
だが、ハーマンはジョシュに言う。
今回の計画は規模が違うから、ディーナは帰した方がいい、と。
一方ディーナは、ハーマンのことを信用していない。
結局、3人で実行することになった。
何度か危ない場面はあったが、水力発電用のダムの爆破に成功。
帰りの検問も無事にクリア。
それで終われば良かったのだが・・・
行方不明者が出た事をニュースで知った。
その上、助手が実行犯だと知らないコミュニティの仲間は、このニュースを見て“茶番だ”と・・・
ジョシュは平静を装ったが、別のコミュニティにいるディーナは動揺していた。
そのせいで、ジョシュもコミュニティを出ることに。
そんなジョシュが行った先は・・・

テンションが低い2人の男。
ディーナの方は、少し焦ってイライラしているのか、神経質なのか。
作品全体に漂うのは、とても冷ややかで淡々とした雰囲気だから、逆に“何かとてつもなくいやな事が起こりそうだ”と感じで落ち着かなかった。
環境保護を訴え・行動する人たちには、自分達の生き方・暮らし方を環境にやさしいものにする人もいれば、周りに・社会に積極的に働きかける人もいる。
しかし、過激な行動に出る『エコ・テロリスト』のような人々は、目的はどうであれ『テロリスト』であることにかわりはない、と思ってしまう。
大儀のためなら人間が作った法律やルールなんか守らなくてもいい、と思っているらしい、彼らの言動。
爆薬を作るために肥料を大量購入するために嘘をついたり、ジョシュがいるコミュニティのリーダーらしき男がある偽装をしていたり。

主人公たち、特にディーナはまだ発想が幼い。
思慮が足りない。
独善的で妄信的で、その上大胆なのに臆病。
ダムを爆破したら、どんな被害が出るのか、川辺にいる人が巻き込まれる可能性があることに思い至らなかったのか?
ちゃんと予防策をとっていたのか?
起こるべくして起こった悲劇に、何故そこまで動揺する?

3人の俳優が、危なっかしい雰囲気の後押ししていた。
上手いキャスティングだと思ったよ。
お目当ては、第一にサースガード。
そして、アイゼンバーグ。
ジョシュとハーマンだけで行動していたら、どんな計画を立ててどんな結果を出しただろうか。
アイゼンバーグの少しおどおどした雰囲気と、サースガードの余裕を感じさせながらも何を考えているのか分からないようなあの眼差しが、何かを期待させるんだよね。



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2015年03月23日

ナイト ミュージアム エジプト王の秘密

Night at the Museum: Secret of the Tomb

公開中なので控えめに。

NYのアメリカ自然史博物館で、プラネタリウムの新設を祝う晩餐会が開かれた。
ところが、展示物たちが途中から暴走し、大失敗に終わる。
夜になると展示物が動く秘密を知る夜間警備員のラリー(ベン・スティラー)は、魔法の源である石板の一部がまるで緑青に様な色に変色しているのを発見した。
前任の警備員セシル(ディック・ヴァン・ダイク)、ガス(ミッキー・ルーニー)、レジナルド(ビル・コッブス)を老人ホームに訪ねたラリーは、大英博物館に展示されているアクメンラー(ラミ・マレック)の両親、ファラオであるマレンカレ(ベン・キングズレー)とその后シェップスハレット(アンジャリ・ジェイ)のことを教えられた。
今回の件で馘を言い渡されてしまったマクフィー館長(リッキー・ジャーヴェイス)を説得し、修復してもらうことを名目に、ラリーはアクメンラーと石板を大英博物館に移送した。
今後の進路のことで少々揉めている息子ニック(スカイラー・ギソンド)を連れて行ったラリーは、何とか博物館内にもぐりこんで箱を開けた。
すると、同行者が他にもいるではないか。
セオドア・“テディ”・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)にジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)にオクタヴィウス(スティーヴ・クーガン)にサカジャウィア(ミズオ・ペック)にアッティタ・ザ・フン(パトリック・ギャラダー)にオマキザルのデクスター(クリスタル)。
その上、ラリーを父親だと思い込んでいる展示物に加わったばかりのネアンデルタール人のラー(ベン・スティラー)まで。
石板が持ち込まれたため、大英博物館の展示物も動き出した
いきなりトリケラトプスの骨格標本に追いかけられるは、逃げている間にジェデダイアとオクタヴィウスがユクへ不明にはなるは、助けてくれたと思った円卓の騎士の1人ランスロット(ダン・スティーヴンス)に石板を奪われるは・・・
更に悪いことに、ランスロットはロンドンの街に出てしまう。
石板が完全に変色してしまう前に、ラリーは石板を取り戻すことが出来るのであろうか?

今回は、展示物が動くのはもう当たり前で、ドタバタ劇も見慣れてしまった感があるため、メインは「子供の成長や独り立ち」、「仲間との冒険と別れ」、といったところだろう。
文章で書くと陳腐になってしまいそうだし、見れば間違いなく分かることだから、省略。

新キャラのランスロットも、本当に大切な物“”が何かを知ることとなる。
クレジットされていないし、「超大物スター・超有名人がカメオ出演」と宣伝されているから、ここでは名前を伏せておくが、ランスロットが“キャメロット”に行くシーンで、その人物は登場する。
姿が映るよりも先にその声で誰かが分かってしまうほど、声に特徴がある人だ。
俳優本人役で出ているので、別の作品のはまり役のお決まりのポーズとかもやってくれた♪

同じく新キャラのラーも、“古典的ギャグ”で楽しませてくれた。
ベン・スティラーの一人二役だから原始人のラーと現代人のラリーの顔が似ているのは当然だが、ベン・スティラーがパロディで演じた“トム・クルーズのスタンド・イン”の顔により似ているように見えてしまって・・・
はっきり言ってしまうと、哀生龍にはベン・スティラーを原始人顔にしたのではなく、トム・クルーズを原始人顔にしたように見えて仕方なかった、ということなのだ(苦笑)

それから、ガルーダ!
インド神話に出てくる神様なのだが、動きが可愛いと言うか面白いと言うか(爆)
緊迫した状況のはずなのに、気が抜けてしまうような動きをするんだよ。
声は、ロビン・ウィリアムズ。

そうそう、大英博物館の警備員(守衛?)ティリーは、レベル・ウィルソン。
彼女と恋に落ちるのは・・・

テディとの別れのシーンは、ロビン・ウィリアムズ自身とダブってしまい、しんみりしてしまった。

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2015年01月26日

ネイバーズ

Neighbors
Bad Neighbours


公開中なので控えめに。

まだ赤ん坊のステラに良い環境をと、閑静な住宅街に一戸建てを手に入れたマック(セス・ローゲン)とケリー(ローズ・バーン)だったが、隣に越してきたのが男子学生友愛会(フラタニティ)『ΔΨΒ』(デルタ・サイ・ベータ/通称デルタ・サイ)だったのは計算外。
学生たちが集まってドンチャン騒ぎをして騒音に悩まされるのは必至。
先手を打って夫婦は引越中の彼らの元へ、マリファナを手土産に挨拶しに行った。
彼らに理解があることと、赤ん坊がいるから騒音は困るということを、きっぱり・・とまでは行かなかったが伝えたつもりだった。
ところが、案の定、早々にパーティが開かれ・・・・
苦情を言いに行った夫婦を一旦は体よく追い払った会長のテディ(ザック・エフロン)と副会長のピート(デイヴ・フランコ)は、すぐに呼び止めてパーティに招待した。
お隣さんと仲良くなっておけば得策だと考えたのだ。
楽しく一緒になって盛り上がった夫婦は、苦情はテディかピートに言うことと、警察には通報しないことを約束してしまう。
しかし、一向に騒音が減ることはなく、耐え切れずに匿名で通報してしまった。
匿名ならば大丈夫と思ったのが甘かった。
駆けつけた警官(ハンニバル・ブレス)のせいで、一瞬のうちにばれた。
その事があってから、フラタニティの面々と夫婦の関係は最悪の状態に。
エスカレートして行く嫌がらせ戦争の行く末は・・・・

DVD発売前に限定上映される、ということで見に行った。
劇場公開されたのは「R18+バージョン」だが、通常版は下品さが軽減されるのだと思う。
下品さを抑えると苦笑いの回数は減るだろうが、ますます笑いどころが減るような?
セス・ローゲンが関わっている作品だから、ガキっぽくて下品で酒とマリファナがいっぱいだろうと十二分に想像が出来たが、限定であっても日本で劇場公開できたのは凄いかも(苦笑)
と思うぐらい、くだらなさが半端無い。

夫婦にとってはかつての自分たちを見ているようだし、学生たちにとっては将来の自分たちがマックなのかもしれないという同族嫌悪。
だから余計に嫌がらせに力が入る?
夫婦の友人で元夫婦のジミー(アイク・バリンホルツ)とポーラ(カーラ・ギャロ)も巻き込み、えげつない“大人気ない”事も。
自分達の代でも伝説を作ろうとしているテディにとっては、いちいち警察や学部長(リサ・クドロー)に苦情を言うような隣人は、なんとしても排除したい存在。
セス・ローゲンがこんなキャラを演じていても珍しくもないが、ザック・エフロンの熱演振りにはちょっと目を見張る物があったよ(笑)
哀生龍が苦手とするローズ・バーンも、今回はそれ程苦痛じゃなかった。

哀生龍的には、クリストファー・ミンツ=プラッセ、アンディ・サムバーグ、アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ等が出ていたことが嬉しかった♪

昔の「ネイバーズ」(ジョン・ベルイーシ&ダン・エイクロイドが主演)も見たいなぁ・・・

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2014年06月17日

ノア 約束の舟

Noah

公開中なので控えめに。

創造者である神が自分をかたどって創った最初の人間アダムとイブの次男アベルは、長男カインに殺されてしまった。
カインとアベルの弟セトの末裔ノア(ラッセル・クロウ)は、神の声を聞き、神の教えに忠実に生きていた。
ある晩、ノアは恐ろしい夢を見た。
これは神からのお告げに違いない。
どのように解釈したらよいのか、自分は何をなすべきなのか。
ノアは1人山の洞窟で暮らす祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)を訊ねてそのことを話す中で、ノアは自分の果たすべき使命を強く感じ取った。
堕落し争い傷つけあう罪深い人間を滅ぼし、罪のない動物たちだけの新たな世界を築くために、神は世界を水に沈めようとしているのだ。
メトシェラから託されたエデンの園の植物の種を植えると、荒廃した土地に水が湧き出し、森が出来、箱舟の材料となる木が生い茂った。
この奇跡を見て、かつて人類の側についたことで堕天使となり岩に変えられてしまったウォッチャー(番人)の長シェムハザ声:ニック・ノルディ)も、考えを改めてノアに協力すると言ってくれた。
ノアに従順な長男セム(ダグラス・ブース)と、好奇心が旺盛な次男のハム(ローガン・ラーマン)、まだ幼い末っ子のヤフェト(レオ・マクヒュー・キャロル)、そして腹に深い傷を負って死に掛けていたところを救い養女としたイラ(エマ・ワトソン)も、良く働き手伝った。
もちろんノアの妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)は、夫を信じ支えるのだった。
徐々に箱舟が出来上がり、どこからともなく色々な動物が番で集まりだすと、それを追うようにして、カインの末裔トバル=カイン(レイ・ウィンストン)が群衆を引き連れて現れた。
トバル=カインこそ、ノアの父を殺し代々受け継がれてきた蛇の皮を奪った男。
強力な武器を持つその男に偶然森で出会ったハムは強く興味を引かれるが、ノアの一喝で・・・
兄セムにはイラがいるのに、自分や弟ヤフェトには妻となる女がいないこともあって、早く一人前の男として認められたいハムはノアに対して反抗的になっていく。
ノアは苦悩しつつも、人間である自分たち家族の運命を受け入れ、神が自分に与えた使命を全うするため、心を鬼にした。
やがてお告げどおり世界は水に沈んだが、ノアにはまだやらなければならない大きな役目が残されていた。

哀生龍はクリスチャンではないため、単純に“ノアの箱舟”という伝説的・神話的物語として見た。
しかし、キリスト教徒やユダヤ教徒など信仰の厚い人々にとっては、ノアの人物像や、神がノアに与えた使命と試練の解釈など、賛否両論が出るのかもしれない。

使命を全うするために、大きな苦悩の中、彼は心を鬼にして、愛情よりも使命を全うすることを優先した。
それが出来る人間だから、神は彼にこの使命を担わせた。
使命であると同時に、試練でもあった。
究極の選択を迫られたとき、ノアは正しい選択が出来るのか? その選択こそが、神が望んでいた未来なのだろうか?
運命と取るか、試練と取るか。
運命と取るか、選択と取るか。
何故か見はノアにその役目を与えたのか?

白状してしまうと、哀生龍は先に本を読んだので、映画よりも細かい状況や感情などを知ることが出来、ゆっくり色々な出来事の“意味”を考える時間があった。
その予習があったから、映画を見ながら出来事や夫婦関係・親子関係などのドラマ部分を楽しめたんだと思う。
そうじゃなかったら、“ノアの箱舟”のことはざっくりとしか知らないから、“へーそうなんだー”と思っているうちに、ゆっくり考える間もなく映画は終わってしまっていたに違いない。
ウォッチャーの手が多くあるのは、天使だった頃の複数の羽を表しているのかな?
上位の天使は、羽が4枚だったり6枚だったりするんだよね?

何しろ見た目的は、いつもどおり俳優陣だからね。
レイ・ウィンストンとラッセル・クロウの対峙。
ラッセル・クロウとローガン・ラーマンとケヴィン・デュランドの再共演。
特に、父息子のぶつかり合い。 ラッセル・クロウとローガン・ラーマンのシーン。
父を理解できずに苛立ったり、あえて息子に説明せずに苦しみを自分の腹に留めたりといった部分が、こちらは両方のことが分かっているだけに見ていて苦しかった。
そして、その部分が物語の中で楽しかったところ。
ノアは神的な人間じゃなくて、とても人間らしい人間だったから。

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2014年05月20日

ニューヨーク 冬物語

Winter's Tale
A New York Winter's Tale


公開中なので控えめに。

模型のボートに乗せられブルックリン漂着したところを拾われた赤ん坊は、手先が器用で機械に強く金庫もたやすく開けるストリート・ギャングのピーター・レイク(コリン・ファレル)と成長した。
ボスのパーリー・ソームズに息子のように可愛がられ後継者と目されていたが、ボスのやり口に嫌気が差して抜けることにした。
パーリーと手下たちに追われ危機一髪という時に現れた不思議な白馬によって救われたピーターは、町を出る前に逃走資金を一稼ぎ。
もう十分だと思ったときに、白馬からサインが。
金持ちの留守宅に侵入し金庫を開けていたピーターは、突然始まったピアノ演奏に驚いた。
1人、病気の娘ベバリー・ペン(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)が残っていたのだ。
一目惚れした2人だったが、恋もキスもダンスも知らない21歳のベバリーは数ヵ月後には死んでしまう運命。
ピーターは逃走する代わりに、ベバリーと共に彼女の家族がいる湖畔の別荘へ。
財産目当てではないかと彼女の父アイザック・ペン(ウィリアム・ハート)に疑われたピーターは、正直に自分の素性と彼女への思いを打ち明け、信頼を得る。
ベバリーの幼い妹ウィラ(エヴァ・マリー・セイント)は、童話のようにピーターが奇跡を起こしてくれると信じて、男の子たちに作らせた温室の特別なベッドを見せた。
このベッドでキスをすればベバリーは死なないと、ウィラは姉の運命をピーターに託したのだ。
しかし、今までも“奇跡”を妨害してきたパーリーは、ピーターに奇跡を起こさせてなるものかと、彼を探し出して殺そうとしていた。
そして、ピーターの運命の女性、“赤い髪の女”を突き止めると・・・・
それからおよそ100年。
記憶を失ったピーターは、あの時と同じ姿で生き続けていた。
運命の赤い髪の女性を求めて。
重大な使命を果たすために。

コリン・ファレルとラッセル・クロウの共演、と言うだけで見に行った。
斜め読みしたあらすじから想像していた物語の、遥か斜め上を行くロマンチック・ファンタジーで驚いた!
案外この手のロマンチック・ストーリーに、コリン・ファレルは似合うんだよね。
色気ではなく無邪気な(無垢な)魅力で泥棒の心を掴んだベバリー、ってルパンとクラリスか?(笑)
盗むとか盗まないとかまだ盗んでいないとか、それっぽい台詞もあったし(苦笑)

ロマンチックさよりも、ファンタジー色の出し方が楽しかった!
ピーターにとってはボスのパーリーだが、ファンタジーの世界においては、彼は一介の悪魔(デーモン)。
掟に縛られていて、簡単に自分のシマから出ることが出来ない。
ピーターを追うための許可をもらうシーンとか、どんな凄技を出すのかと思ったら武器は“頭”だったとか、単なるファンタジーじゃないところが面白いと思ったよ。
一般的な童話の世界じゃないから、ラッセル・クロウも馴染んでいたし。

で、馬上のラッセル・クロウは、やっぱり格好いい!!
“白馬の王子様”コリン・ファレルも様になっていたが、ラッセル・クロウはその上を行っていた♪

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2014年02月13日

ナイトメア・オブ・ロンドン

The Great Ghost Rescue

クラギーフォード児童養護施設のクラスメート、ハンフリー(トビー・ホール)とバーナバス(オットー・ファラント)は屋根の上でゴーストとゴーストハンターになって遊んでいる内、ハンフリーが屋根から落ちて本物のゴーストになってしまった。
院長に呼ばれてやって来たのは、ゴースト駆除隊のゴーストハンター(ボブ・グッディ)。
ゴースト退治には失敗したが、バーナバスをゴーストハンターのアシスタントとして育てるために養子にするのだった。
ハンフリーをゴーストハンターから守ってくれたのは、この建物で長年ひっそりと暮らしているゴースト。
足を切られたスコットランド兵士のヘイミッシュ(ケヴィン・マクキッド)、斬首された高貴な女性メイベル(エマ・フィールディング)、濡れた魔女ウィンフレッド(ジョージア・グルーム)、そして燃えるシャレコウベのジョージが、ハンフリーの新たな家族となった。
そして月日は流れた。
生きている人間が来たのを見つけて、ハンフリーはルールを破って声をかけてしまう。
取り壊しに来た工事関係者は、ゴーストの出現に驚いて逃げた。
メイベルの古い知り合い、セイモア卿(ビル・ワード)が訪ねてきたのは、丁度そんな時だった。
この施設の取り壊しには、首相(アンソニー・ヘッド)と、一時ではあるがこの施設にいたことがあるという大富豪で慈善家のブラッド(スティーヴン・マッキントッシュ)が関わっていて、ゴーストが出たぐらいじゃ計画は中止にならない。
住処を奪われたハンフリーたちは、新しい住処を求めて移動。
途中でローマ軍のゴーストと遭遇し、隊長のアントニウス(クリスチャン・コントレラス)とウィンフレッドがいい感じに・・・
彼らに合流する宿無しゴーストたちはどんどん数を増し、みんなで住める場所を探して辿り着いたのは、夜の移動遊園地。
そこでハンフリーは、あのゴーストハンターと再び出会った。
どうやら彼も窮地に陥っているようだ。
朝になれば遊園地は生きた人間がいっぱい。
ヘイミッシュは、人間を脅かして家から追い出し、そこに住もうと言って行動を開始するが・・・・
ハンフリーの前にまた現れたブラッドの計画とは?
そして彼の正体とは?
全てを知ったとき、ハンフリーは・・・・

ケヴィン・マクキッドがワイルドなキルト姿のゴーストを演じているから見たのだが、元が児童書だけに、作品的にはちょっと・・・・(苦笑)
笑いのセンスが子供向け且つ古臭いような気がする。
のれないと言うか苦笑いしてしまうと言うか。
ゴーストもおちおち死んでられないと言いたくなるような、シニカルなところもあるファンタジー・コメディだから、もう少し大人向けに作られていたら、楽しめたんじゃないかとは思う。

マクキッドにマッキントッシュにヘッド、そしてナレーションはジェイソン・アイザックス。
子供向けにしては豪華なんだよね。
なんか色々と勿体無かったなぁ・・・・



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2014年01月29日

なんちゃって家族

We're the Millers

公開中なので控えめに。

デイヴィッド(ジェイソン・サダイキス)は堅実で人が良いマリファナの売人。
妻子・家庭と言った足枷もなく、気ままな生活を送っていた。
が、その人の良さが災いし、近所の悪ガキにマリファナと金を全部奪われてしまった。
元締めのブラッド(エド・ヘルムズ)は、メキシコからマリファナをちょっと運んできてくれれば損失はチャラにする上、報酬も出してやろうとニコニコしながらデイヴィッドに持ちかける。
デイヴィッドは断わりたかったが、断われる立場にはなく、期限までにブツをブラッドの元に運ばなければならなくなった。
どうやったら、安全に麻薬を持って国境越えが出来るのか?
丁度、独立記念日だ。
仲良し家族が大きなキャンピングカーで小旅行を楽しんでいる風を装えば、自分ひとりで行くよりも確実に疑われないに違いない!
同じアパートに住む18歳になるケニー(ウィル・ポールター)は、親が留守がちだから好き勝手に出来るし、それより何より、デイヴィッドがトラブルに遭った原因が自分にあると分かっているから、率先して息子役を引き受けた。
奥さん役は、お隣さんのローズ(ジェニファー・アニストン)に頼む事に。
ストリップクラブのポールダンサーをやっている彼女は最初こそ冗談じゃないと断わったが、就業規則がちょっと変更になったためオーナーのトッド(ケン・マリーノ)と揉め、職を失った上に部屋からも立ち退きになって、仕方なく奥さん役をそれなりの報酬で引き受ける事に。
そして、ケニーが姉役としてつれてきたのは、悪ぶっているホームレスのケイシー(エマ・ロバーツ)だった。
彼女も、小遣い稼ぎ程度の気持ちで参加を承知した。
4人は、ごく普通のサラリーマン家族“ミラー一家”に見えるように身なりを整えて出発。
用意されていたキャンピングカーが想像以上に大きく立派で驚いた事を覗けば、順調な滑り出し。
もちろんメキシコへの入国はスムーズで、カーナビが目的地までちゃんと彼らを連れて行ってくれた。
恐そうな男ワン・アイ(マシュー・ウィリグ)にブラッドから教えられた名前を出すと、これまたあっさりと取引完了。
だがその麻薬の量の多さは・・・
ビビリつつ、再び国境の検問所へ。
指定されたレーンの検査官は買収済みだと言われたが・・・
やたら人懐っこいキャンピングカーで旅行中のフィッツジェラルド一家、ドン(ニック・オファーソン)、エディ(キャスリン・ハーン)、娘のメリッサ(モリー・クイン)との、ハラハラドキドキの交流。
彼らに麻薬を奪われたと追いかけてきた男パブロ(トメル・シスレー)との死闘。
次々とデイヴィッドを窮地に追い込む出来事が起き・・・

軽いタイトルや偽家族を演じる4人のキャストに、気楽に見られそうなコメディの予感がして、映画館で見る事にした。
見て大正解だった!
とにかく、諸々が哀生龍好みで思いっきり楽しめた。
ベタな部分も、暑苦しくウザったいフィッツジェラルド一家も、一難去ってまた一難のハラハラドキドキ間も、ほっこりするハートウォーミングな出来事も、なんちゃって家族そのものも、匙加減やバランスが哀生龍にとっては丁度良くて、文句のつけようがなかった。
ただこういうコメディは、好みとちょっとずれるだけで全くのれない笑えないって事になるから、おススメする相手を選ばないとね。

ルイス・ガズマン演じるメキシコの警官とのお約束ネタや、ジェニファー・アニストンのストリップダンスや、変人っぽいブラッドのペットや、毒蜘蛛により災難や、ベイビー危機や、キスの特訓や、テントでの誤解や・・・・・
色々な小ネタのどれを取っても、分かってても笑えてしまった。
その上、なんちゃって家族4人それぞれが普段は“独り”なのに、即席家族が上手く噛み合って妙に上手くいっているところに違和感も覚えず、“家族”の良さをが滲み出てきちゃったりするハートウォーミングな部分にもあざとさを感じず、久し振りに非常に波長があって心地良かった。

いつも、エド・ヘルムズとジェイソン・サダイキスの名前と顔がごっちゃになってしまうのだが、まさかその2人が顔を揃えて登場とは(苦笑)
サダイキスが薄っすら無精髭を生やし前髪を下ろしているとそうでもないのだが、“サラリーマン風”に整えると更に2人が似て見えてしまうと言う・・・
でもはっきり分かった。
哀生龍好みの低めの良い声の方がサダイキスだ!(笑)
それに、彼は前髪を下ろして自由任っぽくしている方が、ずっと魅力的に見える。

ジェニファー・アニストンは、少し前に見た映画では腹筋が鍛えられ過ぎて色気を感じないと思ったのだが、今回は幾分筋肉の我が目立ちにくくなっていたような気がする。
個人的な趣味を言えば、ストリッパーはもう少し柔らかそうな肉体の方が・・・

そして、ウィル・ポールターが、ぐんっと背が伸びていて驚いた。
エマ・ロバーツが低めだからなのか、この身長差はインパクトがあったよ。
きつい形の眉をしている彼だが、そんな彼が純情童貞君なのが逆に良かったと思う。

で、まさかトメル・シスレーが出ているとは思わなかった。
ラテン系にもアラブ系にも見える彼だが、出身はドイツ、育ちはフランス。
スタンダップコメディをやっていたという事は情報として知ってはいたが、フランス語のアクション物しか見ていないから、コメディ映画でお目にかかって驚いたよ!

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2014年01月24日

ネバー・フォーゲット

Never Forget

意識を取り戻したとき、男(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は森の中にいた。
それも、木に逆さ吊りになっていた。
身じろぎしていると、ロープが切れて落下。
こめかみの辺りに怪我をしていた。
足も痛めた。
更に悪い事に、記憶喪失になってしまったらしい。
何故ここにいるのか、何故吊るされたのか、自分は誰なのか?
地に汚れた服から落ちたナイフには、「トム・マーティン」と彫られていた。
ポケットに入っていた財布の中のIDには、フランク・ヒルと書かれていた。
恐らく、自分はフランクなんだろう。
そんな彼を蹴り倒した男(クリス・ホールデン=リード)は、を突きつけながら「どこだ! 言え!!」と怒鳴った。
もちろん記憶喪失のフランクには、何のことだか分からない。
男の名はアンディだった。
フランクが本当に記憶を失っているとは信じ切れなかったものの、銃を向けるのはやめて、キャビンに行くといった。
フランクも知っているはずの場所だ。
森の中を進む間にフランクの脳裏にふっと浮かび上がる女(サラ・マンニネン)の姿。
それが誰だかも思い出せない。
時間が無いというのに、ぐだぐだと喋り、拗ねて座り込み、偉そうな事を言うフランクに苛立ちながらも、アンディはぐっと堪えてキャビンを目指す。
ところが道に迷って同じ場所に戻ってしまった。
携帯電話も使えないし、パークレンジャーも来ない。
フランクは隙を見て逃げたが、また捕まってしまった。
その間に、また少し思い出した事があった。
自分と、自分の恋人ナターシャと、友人カップルが・・・
彼女に何かをしたのは、自分なのか? それともアンディなのか?
森の中で殺されていたパークレンジャーは・・・
ここには他に誰がいるんだ?
次に思い出したのは、血塗れになった部屋。
少しずつ記憶が戻ってくるフランク。
その日何があったのか?
ナターシャをどこにやった?
“男”は自分なのか? アンディなのか?
人殺しは誰?

クリスがお目当てだったから、ずっとルーとクリスの2人だけで出ずっぱりだったのは嬉しかったが、内容はイマイチ。
80数分なのに、もっと長く感じるようなモタツキ感。
森の中を放浪しながら会話するだけで、時々フランクの記憶がフラッシュバック。
それも同じようなことの繰り返しで・・・
おまけに、1人は記憶喪失で、1人はどこか怪しげ。
どちらの記憶が真実なのか、どちらの言い分が真実なのか、ずっと曖昧
狙って上手く曖昧に見せて観客の不安を煽る、と言うのならいいのだが、どうもただ見せ方や組み立て方が下手なだけなんじゃないかと感じてしまった。
最後まで見ても、なんだかすっきりしない。
上手に答えを曖昧にしたまま終わらせる映画ももちろんあるが、この作品は上手にしめられなかったような印象を受けた。



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タグ:サスペンス
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2014年01月05日

ネイビーシールズ:チーム6

Seal Team Six: The Raid on Osama Bin Laden
Code Name: Geronimo


公開中なので控えめに。

CIAの分析官ホリンズ(キャスリーン・ロバートソン)は、パキスタンのある建物にオサマ・ビンラディンがいるという手ごたえを感じ取っていた。
しかし上司であるギドリー(ウィリアム・フィクトナー)を納得させるには、確たる証拠が足りなかった
同僚クリスチャン(エディ・ケイ・トーマス)を交えて議論を繰り返していたが、こうしている間にも情報が漏れてしまう恐れがある。
現地のマリクとワシムが監視をし、情報を収集しているものの、現時点ではパキスタンが承知の上で匿っているのか軟禁状態なのか、それとも全く無関係なのかも分からない。
このような状況の中で、アメリカ海軍の精鋭部隊ネイビーシールズ:チーム6『対テロ特殊部隊DEVGRU』に招集がかかり、訓練が開始された。
若きチームリーダーは31歳のスタナー(カム・ジガンディ)、命を預けあう仲間はチェリー(アンソン・マウント)、トレンチ(フレディ・ロドリゲス)、ミュール(アルヴィン・“イグジビット”・ジョイナー)、ソース(ケネス・ミラー)。
彼らの上官である海軍少佐(ロバート・ネッパー)は彼らを厳しく鍛え上げていく一方で、部下たちの私的な悩みにも心を配っていた。
そして、ついに“海神の槍”作戦の実行命令が下った。
ターゲットが“ジェロニモ”というコードネームで呼ばれるオサマ・ビンラディンであることが明かされ、更に士気が上がるチーム6。
身分を示すものはドッグ・タグを含めて全て外した彼等を乗せたヘリは、暗闇に乗じてその建物を目指した。

TVMをBDで、それもたった一館のみで上映。
あとはオンデマンド配信。
行ける場所で上映されたことは、運が良かったとしか言いようが無い。
ド派手な戦闘シーンが売りの作品ではないが、やはりこの手の作品は大きなスクリーン・大きな音で見たい。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は見ていないから比較しようが無いが、哀生龍は史実を知りたくて見たのではなく、いつも通り“俳優目当て”“映画として楽しみたい”という気持ちで見たから、結構満足できた。

お目当ては、フレディ・ロドリゲス。
童顔で身長的にも小柄ながら、軍人(元軍人)役を演じることが良くあるフレディは、ネイビーシールズ:チーム6の中にあってもひ弱に見えない
ヘルメットを被りゴーグルをかけているアップは、一瞬ジガンディと見分けが付きにくかったが、ゴーグルの形が違うから大概は分かった。
トレンチというキャラは爆薬を扱うから、その役割でもすぐに見分けが付く。
大切な人とのビデオチャットのシーンでも、フレディらしさが出ていてニマニマしてしまった。
スタナーは・・・・
可哀想と言ったら失礼になるのかもしれないが、正直、最後まで心が折れなくて良かったと思ってしまったよ。
スタナーを怒らせてしまうナンパキャラのチェリーは、少々大人気ないところもあったが、嫌いじゃない。
哀生龍自身も彼におちょくられたら絶対に腹を立てると思うが、はたから見ている分には案外いいムードメーカーになっているんじゃないか?

思っていた異常に出番が多くて嬉しかったのは、フィクナーさんとロバート・ネッパー。
スーツ姿のフィクナーさんとビシッと軍服で決めたロバート・ネッパーが会話するシーンは、濃い絵面ながら“おいしい”シーンだと思ってしまったよ。

情報戦はスピードと精確さが命。
国内での作戦ならともかく、許可を得ずに他国の領土で実行するとなったら・・・
支援してもらえる範囲が限られている中で、正体がばれれば死もありえる状況で、地道に情報収集する現地スタッフたち。
個人的な問題は後回しにして、とにかく祖国とチームのために命をかける実行部隊の隊員たち。
そんな時に、再選に影響が出るとか言っている政治的駆け引きを気にする奴等には腹が立つ。
アメリカの“我々は正しい”と言わんばかりの戦争映画は嫌いだが、この作品ではあまり感じられなかったから、ほとんど腹を立てずに見ることが出来た。

“海神の槍”作戦 ⇒ Operation Neptune Spear
作戦名だから細かい事にこだわるのはナンセンスだが、ネプチューン(ポセイドン)が持っているのはスピアーではなくトライデントと言って欲しかった。

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2013年04月17日

ネイビーシールズ

Act of Valor
NAVY SEALS


コスタリカに“メキシコの医師 リサ・ヴォーン”として活動中だったCIAのリサ・モラレル(ロゼリン・サンチェス)が、同僚のウォルター・ロス(ネストール・セラノ)といたホテルで奇襲を受けた。
ロスは撃たれ、モラレスは拉致されてしまう。
彼女の奪還を命じられたのは、NAVY SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)のチーム7。
パラシュート降下し、2隻のボートで川を上り、ジャングルのその場所から手際良く拷問を受けていたモラレスを救出したものの、執拗な追っ手に撤収地点に辿り着くまでの間も銃撃戦が続いた。
負傷者は出たが、モラレスと彼女の携帯を取り戻すことに成功。
その携帯には、物騒な情報が入っていた。
麻薬と武器密輸で10億ドルとも言われる財を成したクリスト(アレックス・ヴィードフ)が、国際テロリストのアブ・シャバール(ジェイソン・コットル)に手を貸そうとしているのだ。
原理主義的で金や麻薬には興味が無いシャバールの狙いは、クリストの手がけている密入国。
自爆テロの実行者をアメリカに密入国させる計画が進んでいた。
自爆テロ用の最新アイテムが作られているウクライナで、2人は密会した。
チーム7は二手に分かれ、この情報を元にアフリカへ飛び、兵器の移送を監視。
そこにはシャバールの姿も。
その一方で、クリストのクルーザーを急襲して身柄を拘束。
16人に自爆テロを実行させる準備が進んでいる事がわかった。
そして、メキシコから入ってくるだろうと、国境の町メヒカリへ。

本物の隊員が出演。
ルーク大尉、副官で特殊作戦兵のデイヴ、一等兵曹のマイキーとサニーとワイミー、二等兵曹のエイジェイとレイ、そして上級兵曹長の“シニア・チーフ”だ。
家庭ではよき夫・よき父である彼ら。
ひとたび出撃となれば、仲間に命を預け仲間の命を守る固い絆で結ばれたチームメイトだ。
士気に関わるから、誰かが心配事や悩み事を抱えている時は、それが個人的なことでもみんなで解決するらしい。
ちょっと苦笑いしてしまったよ。

企画協力としてトム・クランシーが関わっているらしいが、ストーリー的には取り立てて書くような事は・・・(^^ゞ
変に分かりやすくて、変に彼らの結束力と勇気が強調されているように感じて、“宣伝映画?”という印象も無きにしも非ず。

だが、本物はやり凄い!
切れの良さ、無駄の無い動き、細心の気配り心配り。
スマートな“ランボー”の集団だ、と思ってしまった(失礼だが)

海軍の映画だが、戦艦から始まるのではなく、スカイダイビングのような降下訓練から始まる。
色々“本物”が出てきて、見ているだけで楽しい。
ゴムボートで浮上してきた潜水艦に滑り込むように乗り上げる所なんか、普通の映画じゃ見られない。
また、前半の救出で気では、ゲームっぽい見せ方をしているから、その手のゲームが好きな人にとってはまた違った面白さがあったんだと思う。
哀生龍はその手のゲームはやらないけど。

オリジナルタイトルは、「勇気ある行為」という意味らしい。
また、「勇気あるところに、常に希望がある」とラストで出てきた。
映画の演出なのか、本当にそんな場合は咄嗟にあんな行動を取れるものなのか、哀生龍には分からない。
だが、それをやってしまうのが彼らなんだ! と大いに褒め称え賞賛する映画なんだろうね。



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2013年03月15日

ニンジャ:インポッシブル

Kommandør Treholt & ninjatroppen
Norwegian Ninja


公安当局は、オスロ空港でアルネ・テレホルトをスパイ容疑で逮捕。
パリのKGB諜報員と会うところだったようだ。
彼の事件は第二次世界大戦以降、もっとも重大で深刻なスパイ事件と言えるだろう。
彼に悪名がつくようになったそもそもの始まりは、ソ連の外交官とウィーンで会い、米国の不穏な動きについて相談した事だ。
いくつもの呼び名が付けられたテレホルトだが、どれも正確には彼を取られていなかった。
彼は、“忍者”だったのだ。
「近衛忍者隊極秘説明ビデオ」によると、テレホルトが司令官を務める忍者隊はオーラヴ国王直属の隠密集団で、オスロ湾の小島グレスホルメン島に基地がある。
元々は暗殺者ではなく、普通の農民たちだ。
副官の「山」以下、「北」「眠」「御者」「ラグニルド」がメンバーで、二人の弟子「ハチ」と「ピート」を育てている。
東洋の武術だけでなくボクシングやレスリングのような格闘技も取り入れ、風水も活用している。
ある時、ソ連の潜水艦が座礁した。 その後、各地に潜水艦が現れたという情報が流れた。
忍者隊も出動したが、ソ連の潜水艦を見つけられなかったどころか、逆にミサイルを打ち込まれて危うく殺されかけた。
テレホルトは米国の動きを警戒し、ソ連から情報を得ようとしていたが、逆に、米国と秘密裏の内に関係を築いていた組織があった。
SB(ステイ・ビハインド)という名の隠密部隊で、ノルウェー支部の指揮を執っているのはオットー。
彼らは、CIAの指揮下にあり、政府の目を覚まさせるために偽テロ活動を行っているようだった。
今回のソ連の潜水艦の件も、国民が米国の基地に関心を持たないように画策した物らしい。
テレホルトが手に入れたSBのマニュアルを見た国王は、彼に「サガの夜」作戦の実行を命じるのだった。
するとテレホルトは、「サガの夜」作戦に先立ち、弟子の2人を「忍者選抜訓練」と称して競い合わせ、勝ったほうを忍者隊の忍者にした。

ノルウェーの忍者アクションスパイコメディ映画(笑)
原題は、「テレホルト司令官と忍者隊」 「ノルウェー忍者」。
なんと言ったらいいか、緩くて古めかしくて気の抜けた感じが、逆に面白い?
どこまで本気なのか・どこまで真剣なのか、手を抜いて作ったお安い作品だからチャチなんじゃなくて、それを狙って大真面目に昔のレベルが低めの特撮っぽく作ってる感じが良いんだよね。

忍者に対するイメージも、微妙にずれている感じが・・・
黒い作務衣に地下足袋に寒さ対策のニット帽。
煙幕と共に登場し、煙幕と共に去っていく。
ムササビスーツで滑空しちゃったりもする。
闇に紛れるために顔は黒塗り。
悟りをひらいちゃったりするし、悟りをひらくと光っちゃったりもする。
彼らの島には認識タグをつけたペンギンがいた。
そして、敵を欺くには、まず味方から(笑)

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2012年09月07日

ネクスト・アベンジャーズ:未来のヒーローたち

Next Avengers: Heroes of Tomorrow

アベンジャーズは、多くの敵を倒してきた。
しかし、世界を征服しようとするウルトロンに、ついに敗北してしまう。
彼らは死ぬ前に自分の子供たちをある場所に隠し、トニー・スタークが守って来た。
キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウの息子ジェームズ。
ジャイアントマンとワスプの息子ピム。
ブラック・パンサーとストームの息子アザーリ。
そして、アスガルドに帰ってしまったソーとシフの娘トールン。
ある日、トニーと彼を訪ねてきたヴィジョンの後を付けた子供たちは、トニーが作ったロボットたち「アイアン・アベンジャーズ」を起動させてしまい、ウルトロンに居場所を知られてしまった。
ウルトロンの手下となってしまったアイアン・アベンジャーズから子供を守ったトニーは、代わりに囚われの身となってしまう。
再び危機に陥った子供たちを助けたのは、同じ年頃の少年バートン。
彼は地下に潜って生き延びたホークアイの息子で、彼は生き残りは自分だけだと思って生きてきた。
アベンジャーズの血を引くとはいっても、まだまだ未熟な子供たち
彼らはウルトロンを倒すため、最強のアベンジャーズ、ハルクを探すことにした。

アルティメット・アベンジャーズの流れを汲む、次世代のアベンジャーズ。 と言う設定のようだ。
親の特徴を受け継ぐ子供たちだが、割と性格も似ているように感じた。
落ち着きの無いやたらと喋るピムは、どうも苦手。
少しひねたところがあるバートンが一番気に入った。
年食ったトニーとかバナーとかロスとかを見るのは、ちょっと寂しいが、人間だからしょうがない。

で、今回も特典映像が楽しい。
キッズ向けマーベルコミックの紹介。
みんなが良く知るシリーズのキャラ設定を若くしたり、キャラをデフォルメしてコメディ仕立てにしたり、色々面白い作品がありそうだ。



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2012年05月16日

のるかそるか

Let It Ride

タクシー・ドライバーのトロッター(リチャード・ドレイファス)は、ドライバー仲間のルーニー(デイヴィッド・ヨハンセン)から耳寄りの情報を得た。
乗客の会話を録音して盗み聞きするのが趣味のルーニーが、調教師による八百長情報を録音していたのだ。
ルーニーは、芝居のセリフの練習か何かだろうと信じていなかったが、トロッターはその馬に賭けると息巻いた。
トロッターは妻パム(テリー・ガー)にもうギャンブルはしないと誓ったばかりだったが、勝つと分かっている馬に賭けるのはギャンブルじゃないと、勝手な理屈をつけてしまう。
そしてルーニーと一緒に競馬場へ行き、まずはビールと知り合いたちがたむろする店に。
みんなそれぞれの方法でどの馬に賭けるか考えていたが、その日のトロッターは、テープで聞いた“チャリティ”に賭けると決めていた。
思い切って50ドル馬券を1枚購入。
ところが、レースは圧勝とは行かずに写真判定。
じりじりと気を揉みながら待った結果は・・・
なんと大穴で710ドルになった。
引き際が大切と帰る事にしたトロッターだったが、帰りがけにあのテープの乗客2人にお礼を言ってテープを返しすと、彼らはもう1つ情報を出してくれたではないか。
再び馬券売り場に向かったトロッター。
この心変わりは吉と出るか凶と出るか。
念願のジョッキーズ・クラブに足を踏み入れたトロッターは、本物のギャンブラーであるグリーンバーグ(アレン・ガーフィールド)と連れの女性ヴィッキー(ジェニファー・ティリー)と同席になった。
そして隣の席には、ツキを呼ぶらしいデイヴィス夫人(ミッシェル・フィリップス)。
彼らとの会話の中から、次の馬を決めたトロッター。
だが、思わぬトラブルに巻き込まれた。
さらにはパムが押しかけてきて・・・
トロッターのツキは、逃げてしまったのか? それとも??

哀生龍は、ギャンブルは一切しない
宝くじやロトのようなものも買わない。
負けず嫌いだから、一度手を出したら大勝ちするまで止められなくなりそうだからだ。
そんなわけで、競馬の話もギャンブラーの話も、あまりピンとは来ない。
リチャード・ドレイファスが結構好きだから、見ることにしたんだけどね。

予想屋を信じる、自分の過去の経験から分析する、なにやら特別な方法で計算する、閃きが降りてくるのをひたすら待つ。
色んな方法で賭ける馬を決める。
賭け方も人それぞれ。
小さく賭けて大勝はしないけど大損もしないという人もいるし、借金してでも賭けてしまう人もいる。
折角勝ってもそれを次のレースで摩ってしまうギャンブラーが多いのは、何故だろう?
分からないでもないが・・・・
この作品は、ギャンブラー心理を分かっている事を前提としていると思うから、色んな部分で「分かる! 分かる!」と笑ったり嘲笑ったり自分と重ね合わせて苦笑したり出来る人ならもっと楽しめると思う。

トロッターと50ドル馬券売り場の窓口担当(ロビー・コルトレーン)とのやり取り、トロッターとルーニーのやり取り、大勝ちした時のギャンブル仲間の冷たい反応、そんなところは楽しく見られたよ。
あ・・そうそう。
金髪ストレートロングでちょっと大人しそうなお嬢さん風のエヴァンジェリンが、あのシンシア・ニクソンってのが驚きだなと(笑)



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2012年04月13日

ネバーランド PART2 ピーター・パンとフックの海賊船

"Neverland"

女海賊エリザベス・ボニー(アンナ・フリエル)に刺され落ちて行ったピーター(チャーリー・ロウ)は、木の妖精たちに救われただけでなく、“銀の粉”の力を得る事が出来た。
心で言葉を交わし、まだまだ不器用ではあったが飛ぶことも出来た。
特にピーターと親しくなった妖精は、ティンカー・ベル(シャーロット・アトキンソン/声:キーラ・ナイトレイ)。
彼女に連れられて3人の長老に会ったピーターは、この世界を守り害となる人間を元の世界に送り戻すために、エリザベス1世の錬金術師Dr.リチャード・フラッド(チャールズ・ダンス)がこちらの世界に作った、魔法の玉の複製を手に入れてもらいたいと頼まれた。
ピーターの純粋な心を、彼らは信じたのだ。
彼自身も、海賊たちに捕まったアヤ・カング(クオリアンカ・キルヒャー)を救い出し、仲間の少年たちと共にロンドンに帰るためには、どうしてもその玉を手に入れる必要があった。
その頃、ピーターが死んだと思い込んだ事が引き金になったように、ジミー・フック(リス・エヴァンス)のボニーに対する態度が急変
銀の粉を手に入れて神となってやると息巻き、手に入れた玉でいったんロンドンに戻り、武器と仲間を連れて戻ってくると言い出した。
そんな事とは露知らず、ジミーとの再会を喜びすっかり信用したピーターは・・・
事態は最悪の方向に。
多くの妖精たちが殺され、海賊とインディアンの全面戦争が起き・・・
ピーターは、ジミーは、アヤは、ティンカー・ベルは、海賊は、インディアンは、そして少年たちは、何を考えどう行動するのであろうか。

240分のミニシリーズのはずなのに、1&2併せても180分に満たない。
残りおよそ60分の分は、何故日本版にならなかったのだろう。
確かに4時間は長いなと思う。 3時間でも、途中だれる部分があるのだから。
だが、やっとフックがフックらしくなり、フックにとって因縁のワニも準備が整ったと言うところで、さらに言えば、とうとうピーターから影が無くなったという所で、何故終わりにしてしまう?
後はみんなが良く知る物語の通りです。 と言うはずがないのに。

そう言えば、ウェンディが出て来なかったが、カットされた60分に出て来るってことはない。
IMDbに載っていないから、間違いないと思う。
フックのお相手にはボニーというワイルドな姐御が出てきて、大人のお付き合いをしていた。
ピーターは純粋な少年だからそんなお相手は必要ないが、タイガー・リリーことアヤはヒロインにしてはちょっと年上過ぎたかも。
そもそもこの作品の対象年齢は???

うらぶれたフック、あくどさが顔を出したフックもなかなか良かったよ。
リスは、天然系の良い人も良く似合うが、こんなキャラも凄く似合うから楽しい。
そしてインディアンの呪術師シャカ(ラオール・トゥルヒージョ)は、何処までも凛々しく包容力のある、魅力的な良い大人の見本であり続けてくれて、格好良かった!!!
ピーターやティンカー・ベルは、いかにも“吊るされてます!”な飛行&ホバリング状態が、もう少し自然だったらなぁ・・・
まだ上手く飛べないから不自然でも良いのかもしれないが、それにしても不恰好過ぎるよ。

サントラは全体的にとても好みだった♪♪



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2012年04月12日

ネバーランド PART1 ピーター・パンと魔法の石

"Neverland"

1906年のロンドン。
ピーター(チャーリー・ロウ)をリーダー格とする少年スリ集団、カーリー(パトリック・ギブソン)、フォックス(ローン・マクドナルド)、ニブス(チェイス・ウィロビー)、トゥートルズ(ジェームズ・エインズワース)、スライトリー(ブランドン・ロビンソン)の6人。
彼らのねぐらはホワイトチャペル・フェンシング学院で、フェンシングを教えているジミー・フック(リス・エヴァンス)っが彼らの保護者兼ボスだった。
皆それぞれジミーに恩があったが、特にピーターはジミーに傾倒していていつかは相棒になりたいと本気で考えていた。
そんなジミーは、彼らにある骨董店の仕事を任せようとした。
が、すぐに思い直して自分自身でやる事にしたのだが、ピーターはジミーに自分がもう一人前だと言うところを見せたくて、仲間たちに嘘を吐いて・・・
ジミーが目当ての不思議な光を放つ水晶玉を手に入れた、と思ったその時!
偶然その場にいなかったピーター1人を残し、みんな消えてしまった。
自分のせいだと自責の念に駆られたピーターは、ある人物からその玉の秘密を聞き、自らもその魔法の力によって別世界に飛び込んだ。
一足遅かった。
フォックス以外の6人は、別の時代・別の場所から飛ばされてきた女海賊エリザベス・ボニー(アンナ・フリエル)の海賊船に囚われてしまう。
助けに行こうとしたピーターとフォックスは、虫の大軍のような木の妖精たちに襲われ、追い払ってくれたインディアンの呪術師(ラオール・トゥルヒージョ)につれられて、彼らの集落に。
彼らもまたこの世界に飛ばされ、出られなくなった一団だった。
酋長(ジョージ・アグィラー)も酋長の娘アヤ・カング(クオリアンカ・キルヒャー)、英語で言えばタイガー・リリーも、彼らを歓待してくれたが、とにかくみんなを助けジミーと合流したいピーターは・・・
何とか海賊船に忍び込み仲間をボートに乗せたものの、ジミーの姿が無い。
なんと肝心のジミーはボニーのキャビンにいて、ピーターに対して彼女たちを仲間だと言うではないか。
混乱するピーター。
結局ピーターはジミーを連れ戻す事が出来ず、代わりに元の世界に戻るための方法を見つけるため、夢で見た魔法の玉を持つフードの男が立っていた場所を目指し、アヤと共に山を登るのだった。

いわゆるネバーランド/ピーター・パンの設定を生かしたニュー・ストーリーという感じの、ファンタジー・アドベンチャー。
イギリスのTVミニシリーズだ。
キャストがなかなか豪華で、あらすじに書かなかった他のキャストとして、海賊のスミーはボブ・ボスキンス、スターキーはキャス・アンヴァー。
ティンカー・ベルはシャーロット・アトキンソンが演じ、声はキーラ・ナイトレイ。
エリザベス1世の錬金術師Dr.リチャード・フラッドに、チャールズ・ダンス。

出だしは、オリヴァー・ツイストもどき。
ジミー・フック(正式にはジェームズ・フック)は、確かに少年たちに悪事を働かせてはいたが、とても可愛がり大切にしている。
特にピーターには特別な思いがあるらしい。
相棒になりたがるピーターにもっと大人になったらと言うニュアンスのことを言っていたが、時が・成長が止まるネバーランドに飛ばされる事を思うと、なんとも皮肉な一言になってしまったものだ。

“ワニ”も出てきていたが、前半では剣の達人で両手がちゃんとあったフックは、後半では片腕が“鉤”になるのだろうか?
そんなフックを演じるリス目当てに見たのだが、ちょっと落ちぶれた紳士っぽさが凄く似合っていていい。
みすぼらしい服装も、それなりに余所行きの服装も、ガウン姿も、ファンの欲目かも知れないがどれも雰囲気を出していて良かったと思う。

ファンタジーの世界を現すセットは、TVものであることを思うと、頑張った方かな?
時々凄くちゃちく見えるときもあるのだが、それは俳優人がいいから落差を感じてしまうからかもしれない。
ってことにしておこう(笑)

どうでもいいことだが、骨董店にあったヘルメス像が欲しい!!!



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2012年03月19日

長ぐつをはいたネコ

Puss in Boots

公開中なので、控えめに。

お尋ね者の“長ぐつをはいたネコ”プス(声:アントニオ・バンデラス)は、極悪夫婦ジャック(声:ビリー・ボブ・ソーントン)とジル(声:エイミー・セダリス)から“魔法の豆”を盗もうとしていた。
ところが、覆面をした猫とかち合ってしまい・・・・
一旦退却した2匹は酒場でダンスバトル。
なんと覆面ネコはふわふわの手をしたスリの名人、メスネコのキティ(声:サルマ・ハエック)だった。
さらに驚いたことに、キティに魔法の豆を盗ませようとしていたのは、イメルダ(声:コンスタンス・マリー)の孤児院でプスと兄弟のように育った卵のハンプティ・ダンプティ(声:ザック・ガリフィナーキス)だったのだ。
そもそも“魔法の豆”探しはハンプティの夢。
魔法の豆の蔓が伸びた先に巨人の城があり、そこに住むガチョウが、永遠に富むをもたらすと言い伝えられる“金の卵”を産むというのだ。
たくさんの卵に囲まれた場所が自分の本来の居場所と信じて、ハンプティはプスと“豆クラブ”を結成したのだが、とある事件をきっかけに袂を分かっていた。
再びハンプティから金の卵を一緒に探そうと誘われたプスは、逡巡する。
かつて故郷サンリカルドの町から英雄の証として贈られた“真実と名誉と勇気を象徴する”の長ぐつを履くプスは、ハンプティのお陰でその名誉も信頼も失っていた
それらを回復し、母も同然のイメルダやサンリカルドの町に富と平和をもたらすためにと、プスは金の卵を手にいれる旅に加わることを決意するのだった。

シュレック・シリーズからのスピンオフ
洒落者で剣の腕も立つネコのプスだが、彼の最大の武器は甘え媚びるうるうるした円らな瞳?
ネコ好き人間には通用しても、そうじゃない相手には残念ながら通用しないようだ(笑)
ペローの「長ぐつをはいたネコ」の物語とは全く別物のストーリーで、その装いだけが名残のように生かされている。
ほぼ、西部劇?
怪傑ゾロの世界?
それに対して、「ジャックと豆の木」や「「黄金の卵を産むガチョウ」等は、結構ストーリーも生かされていた。
「黄金の卵を産むガチョウ」と「黄金のガチョウ」が一緒くたになっていたり、“マザー・グース”が登場したり・・・・
童話寓話に詳しい人にとっては、色んな小ネタが隠されているのがきっと分かるんだろう。

プスとキティのシーンは、バンデラスとハエックの息の合った2人が声を当てているから、実写で見てみたいと思うシーンでもあった。
それに、“ネコらしさ”がたくさん見られるのも、とても楽しかったよ。
キティがあの性格に難があるハンプティと組んでいるのか、もう少し丁寧に納得がいく説明をしてもらえたら、個人的にはすっきり出来たんだが。

その腐った卵野郎のハンプティの声をザックが当てているから、嫌でも「ハングオーバー」シリーズのあの問題児が思い出されてしまった。 「デュー・デート」のキャラでも大差無いが(苦笑)
悪気は無いが他人に多大な迷惑をかけ、悪気は無かったと言いつつ人に嫌な思いをさせ、自分でぶち壊した友情を何とか修復しようと頑張るが良い所でまたろくでもない事をやらかしたり・・・・
そんな性格の奴だから、彼の友情と裏切りと夢と冒険と良心とをたっぷりと味わい楽しむことが出来たんだけどね。
プスが拾われてくるまで、孤児院にいた人間の子供以外はのハンプティだけ。
文字通り殻に篭って虐めにも耐え、いつか“自分と同じ卵がいっぱいいる場所”で暮らせることを夢見る、健気でいたいけな少年。   だった頃がきっとあったはずだ、と信じてやりたい。

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2011年12月26日

ニューイヤーズ・イブ

New Year's Eve

公開中なので、控えめに。 のつもりですが、「あらすじ」がとても長くなってしまったので、真っ更な状態で見たい方は読まないで下さい。

ニューイヤーズ・イブの今日。
NYのタイムズスクエアは、早い時間から人が集まりだしていた。
Times Square
タイムズスクエア協会の副会長クレア(ヒラリー・スワンク)は、大切な大切な一大イベント、「ボール・ドロップ」のことで頭がいっぱい。
警護として傍に控えるNYPDのブレンダン(クリス・“シュダクリス”・ブエイッジス)は旧友だから何かと心強いが、肝心のボールにトラブルが起きたときはパニック寸前。
技師たちが言うには、直せるのは馘にされたコミンスキー(ヘクター・エリゾンド)だけらしい。
彼は来てくれるのであろうか?
Hospital Story
屋上からタイムズスクエアが見えるからと、この病院に入院したスタン(ロバート・デ・ニーロ)は、延命治療を拒否しているため今夜が山だろう。
大切な人とは何年も前に喧嘩したらしく、傍に付き添っているのはナースのエイミー(ハル・ベリー)だけ。
そのエイミーも、0時になる前には帰ることになっていた。
Maternity Ward
病院には、出産を待つ夫婦もいた。
シュワブ夫妻(ティル・シュヴァイガー、サラ・ポールソン)の会話から、新年最初の赤ちゃんに賞金が出ることを知ったバーンズ夫妻(セス・マイヤーズ、ジェシカ・ビール)は、ライバル心をむき出しにして出産時刻を何とか調整しようと悪戦苦闘。
自然分娩の予定だったのに帝王切開したいと言い出し、担当医(カーラ・グギーノ)に賞金目当てなら協力できないと窘められる始末。
Ahern Party
大手レコード会社では、恒例のパーティが開かれる。
スピーチをしなければならないサム(ジョシュ・デュアメル)は友人の結婚式に出席したあと、牧師一家の車に同乗させてもらいNYを目指していた。
スピーチの内容もまだ決まっていなかったが、それ以上に気がかりだったのは、1年前の約束。
名前も知らない女性が残して行った、来年もまた大晦日にその場所で会おうとかかれたナプキンを彼はまだ大事の持っていたのだ。
Resolution Tour
その大手レコード会社の重役秘書を長年務めてきたイングリッド(ミシェル・ファイファー)は、大晦日のこの日、グラミー賞も近いこの時期に、突然辞職をしてしまう。
今年の最後の日に、今年の目標リストの1つをやっと実行に移したのだ。
残りのリストを今日中に達成するために、自転車便のポール(ザック・エフロン)の助けを借りることにした。
1日貴方を買ったと言われて面食らったポールだが、あのパーティのチケットがもらえるのならばと大乗り気で、無理難題を機転を利かせていく。
その合間に、引き篭り気味で年越しのお祝い騒ぎを嫌っている親友ランディ(アシュトン・カッチャー)をこのパーティに引っ張り出そうと、何度も留守電にメッセージを残すのだった。
Elevator
その頃、ランディは電波の届かないアパートのエレベーターに閉じ込められていた。
何の予定も無い彼はぜんぜん気にせずのんびりしていたが、運悪く同乗していたエリース(リー・ミッシェル)は仕事に遅れそうで落ち着かない。
ジュリアードを出たと言うのにバックコーラスばかりで、今日の仕事、ジェンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)のバックコーラスが転機になるかもしれなかったのだ。
Jensen & Laura's Story
その日、レコード会社のパーティのケータリングを担当した料理長も副料理長も、女性だった。
副料理長のエヴァ(ソフィア・ベルガラ)はジェンセンと会えて大興奮だったが、料理長のローラ(キャサリン・ハイグル)は冷めたものだった。
それはプロとしての落ち着きではなく、去年突如として姿を消しツアーに出てしまった元恋人ジェンセンを許せないでいたからだった。
Mother & Daughter
カウントダウンも間近の人で溢れるタイムズスクエアを、15歳のヘイリー(アビゲイル・ビレスリン)は級友たちと一緒にいるはずのボーイフレンドを探していた。
0時のキスを彼としたいからだ。
過保護とまでは言わないにしろ、外出を許してくれない母キム(サラ・ジェシカ・パーカー)の目を盗んで家を出てきたと言うのに、なかなか見つからずに焦っていた。
ラジオシティ・ホールの衣装係をしているキムは、離婚してからおしゃれもせず恋もせず、大晦日も他の約束よりも娘と一緒に過ごすことを選んだのだが・・・

これでも、なるべくネタバレしないように書いたつもりなのだが・・・(大汗)
「バレンタインデー」も見たことだし、ティルも出ていることだし、と言う程度で大した期待もせずに見た。
メインイベントのボール・ドロップを、この映画で初めて知った。
タイムズスクエアでのカウントダウンが盛大なのは知っていたが、ボール・ドロップは聞いた事も無ければ存在すら知らなかった。
ランディほどじゃないが、お祝い事でみんなが大盛り上がりになると、逆にそこから遠く離れたくなる哀生龍なので、大晦日は出来る限り静かにひっそり過ごしたい日。
だからこの映画も、全くの他人事のようで、特に共感できるキャラもいなかったんだよね。
トラブルを起こしたときのクレアの機転を利かせたスピーチなんか、取って付けたような綺麗事に聞こえてしまって・・・
日本人だったら、まず状況説明し、謝罪し、何とか間に合わせるからと口約束をし、それとなく責任逃れをし・・・と言う内容のスピーチになったろうな(苦笑)
でもクレアのスピーチは、この作品の中で言いたいことを掻い摘んで説明したようなものだよね。
良いことも悪いことも、出来たことも出来なかったことも、みんなひっくるめて・・・

ティルは、年齢不詳なガキっぽさが、コメディに出ているときの彼らしくて良かったよ。
でもキャラは、けっこう嫌な奴だったけど(苦笑)
15歳の高校生で、なんだかんだ言いつつ成績も良くお利口で母親に文句は行ってもあまり逆らわない良い子のヘイリーだけど、日本だったらまずあの濃い化粧をする時点で悪い子だよね?
アビゲイル本人にもキャラにも全然似合ってないもん、あの化粧(苦笑)

で、1番気に入ったエピソードは、普通は1年かけて達成していく目標リストを、たった1日でどうにかしようとする2人の話。
冴えない中年事務職の女性を見事に演じていたミシェル・ファイファー。
なんでもそつなくこなす秘書には見えないところが、肝!
そして、一緒に行動するには不釣合いな、溌剌とした若いエネルギーを感じさせる青年のザック・エフロン。
短髪で、健康的な肌色で、少年の頃より男っぽさの増した今の方がカッコ良く感じる彼が、内気なオバサンをぐいぐい引っ張っていく様子は、他のエピソードに比べて健康的な楽しさを味わえたんだよね。

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2011年11月07日

ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ

Nanny McPhee and the Big Bang
Nanny McPhee Returns


イザベル(マギー・ギレンホール)は戦争に行っている夫ローリー(ユアン・マクレガー)に代わって、夫の家が代々守ってきた農場を何とか切り盛りしていた。
牛、ヤギ、ブタ、鶏・・・
小屋の掃除は子供たちの仕事。
長男ノーマン(エイサ・バターフィールド)は、父のの代わりに自分が責任者だと気負って、とても頑張っていた。
長女メグシー(リル・ウッズ)も幼い末っ子ヴィンセント(オスカー・スティア)も良く手伝っていたが、3人ともまだ幼く兄弟喧嘩が絶えなかった。
子供たちに家畜たちを任せている間、イザベルはドカティー夫人(マギー・スミス)の店で働いていた。
ドカティー夫人はいつも笑顔の良い人だったが、少々ボケてきているのがイザベルにとっては苦労の種
そこに持ってきて、ロンドンから甥のシリル(エロス・ヴラホス)と姪セリア(ロージー・テイラー=リットソン)が疎開してくることになって、イザベルはパニックを起こしそうなほど。
1日早くお抱え運転手(ダニエル・メイズ)の車で到着した都会っ子の2人は、家畜の糞交じりの泥だらけの場所に拒絶反応を示し、特にセリアは綺麗な服が汚れてヒステリック状態。
金持ちで鼻につくいとこ達に、ノーマンたちも打ち解ける気配はない。
そんなグリーン家に、陸軍から派遣されてきたというマクフィー(エマ・トンプソン)と名乗る醜い顔のナニー(子守)が押しかけてきた。
大声で怒鳴る代わりに淡々と諭すように話し、それでも子供たちが耳を貸さない時は杖で床を一突き
それだけで、子供たちは寝室に上がって行った。
驚くイザベルに、5つのレッスンの内の1つ目のレッスン「喧嘩を止める」が完了したと、ナニー・マクフィーは告げるのだった。
その翌日。 煙たがる子供たちだったが、「必要とされている限り、嫌われても残る。 役目が済めば、望まれても去る」とあらかじめ伝えてあった通り、涼しい顔でナニー・マクフィーは子供たちに目を光らせていた。
実は、イザベルにはもう1つ頭が痛いことがあった。
夫の兄弟フィル(リス・エヴァンス)が、権利が半分あることを理由に農場を売るための契約書にサインを求めてきていたのだ。
もうじき刈り入れ時となる大麦の収穫に必要なトラクターのための金を、子豚たちをマクリーディー(ビル・ベイリー)に売って賄うと知ったフィルは、子豚を逃がしてまで農場を売らせようとした。
頑張って守ってきた農場だが、夫の戦死を伝える電報が届き、さすがのイザベルも弱気になってしまう。
黙って見ていられない子供たち。
ノーマンは陸軍上層部にいるシリルの父グレイ卿(レイフ・ファインズ)にもう1度父の消息を確認してもらうため、シリルと共に陸軍から派遣されてきたナニー・マクフィーのサイドカー付きバイクでロンドンへ。
その間、メグシーとセリアは、フィルが持ってきた契約書にイザベルがサインしないように、邪魔をするのだった。

有名な児童文学の映画化らしいが、哀生龍は原作も知らないし、1作目の映画も見ていない。
ひとえに、リスとユアンとレイフの共演と言う、非常に珍しくお得な作品だから見たのだ。

子供たちの演技が、1番の鍵。
英語だからセリフ回しが上手いかどうかは分からないが、演技はとても良いと感じた。
ファンタジーだから少々大袈裟なぐらいで良かったし、喜怒哀楽がはっきりしていて、いつの間にわだかまりが取れたり、協力し合うようになったり、自分の非を認めて謝れるようになったりと言う変化が、分かり易くて嫌味も感じなかったのが特に良かった。
子供たちが代わっていくたびに、ナニー・マクフィーの顔の醜さも少しずつ消えていく。
彼女は、心・家庭の悪い部分を映し出す鏡なんだね。
メリー・ポピンズよりも、寓話的なのかな?

ユアンとリスが兄弟と言うのも、物凄い設定だ(笑)
ユアンは戦争に行っているから、結婚式の時の写真の中で、いつものように白い歯を見せてニッカと笑っている。
他に数回、回想シーン等で出てくるぐらい。
リスの方は、かなりの出番があった。
珍しく髪にウェーブがかかっていて、口ひげもあり。
カジノで作った借金の形に農場を差し出すことになっていて、2人組の女の借金取りトプシー(シニード・マシューズ)と相棒のターヴィー(ケイティ・ブランド)に追われている。
ほんと、駄目男が良く似合うよね(苦笑)
お堅い軍人役のレイフ。
冷たい感じが凄く良かったが、それだけでなく、子供とどう接したらいいのか分からないが愛してはいるんだと、言葉にしない感情表現が凄くいいと思った。
彼の存在があるから、余計に、都会から来た金持ちでいい暮らしをしていたはずのいとこ達にも、可哀想な一面がある事が良く伝わってきたんだと思う。
一応子供向けの作品なんだろうから、そこら辺が子供に伝わらないとね。

カラスのミスター・エーデルワイスや、家畜たち。
CGも使っているが、動物たち自信の演技も見所。
あのカラスはなんていう種類なのか分からないが、ふわふわした頭が可愛かったな(笑)

1番可愛くて和んだのは、末っ子ヴィンセント。
彼が自然に醸し出す雰囲気が、何よりも心癒させるものだった。



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posted by 哀生龍 at 06:29| Comment(2) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

ナポレオンの愛人

N (Io e Napoleone)
Napoleon and Me


19世紀初頭。
イタリア本土とコルシカ島の間にある小さな島、エルバ島は浮き足立っていた。
退位させられたあのナポレオン(ダニエル・オートゥイユ)が、この島の小領主と言う立場で追放されてくるからだ。
歓迎ムードが優勢の中、ナポレオンが大っ嫌いな21歳のマルティーノ(エリオ・ジェルマーノ)は教え子である子供たちを相手に、どんなに悪い奴であるかを説き、どのような仕打ちをすればいいかと熱弁を振るう。
そのせいで馘になってしまったマルティーノを、商人の兄フェランテ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は現実社会を教えるために商船に乗せようとするが、ナポレオンがこの島で何をするか見たいからとマルティーノは我侭を言う。
そんなマルティーノは、ナポレオンに取り入ろうとする市長からの要請で、よりにもよってナポレオンの司書兼書記になった。
古い先込め銃を隠し持ってナポレオンの前に立ったマルティーノだったが、そこにいたのは肖像画の印象とあまりに違う、年取った人当たりの良い男
結局、銃を向けるタイミングを逃してしまった。
そばにいることで、マルティーノはナポレオンの今まで知らなかった面を見ることになる。
町の人々は、町が整備され、仕事がもらえると喜んでいた
確かに、視察に同行していると、彼の政治家としての手腕、えばらない飾らない人柄、思慮深さとうに触れたりもした。
何度か銃を向けるタイミングを逃した上に銃を失くしたマルティーノは、神は自分に何を望んでいるのかと、目的を見失っていく。
そうこうしている内に、恩師ファンタネリ(オメロ・アントヌッティ)が・・・

ジャケットにでかでかと載っているのは、モニカ・ベルッチ。
そして邦題は「ナポレオンの愛人」
モニカ・ベルッチがその愛人なんだな、と決め付けていいだろう。
ところが、彼女が演じる男爵夫人エミリアは、マルティーノと愛人関係だった。
40歳も年上の男爵の元から、2週間置きに島の家にやってくるエミリア。
40歳になる彼女は21歳の彼からするとかなり年上だが、あの美貌と性格は歳の差なんか感じさせない。
結局、彼女の噂を聞きつけたナポレオンは彼女を訪ね、一目惚れ!
と言うだけでなく、実は彼女の老侍女パスカリーナ(マルガリータ・ロサーノ)は・・・・
ちょっと出来すぎ?(苦笑)
本当にこんな愛人はいたのかなとネット検索してみたら、46歳も年上の伯爵の妻だったマリア・ヴァレフスカという愛人がヒット。
ひょっとして彼女がモデル? そこまでは調べてないけど。
ちなみに、原題の「ナポレオンと私」の私は、彼女じゃなくてマルティーノことだよね?

マルティーノが船に乗らなかったから、仕方なく忙しい兄本人が商船に乗ることに。
そして兄とマルティーノの間には、少々口煩い独身の姉ディアマンティーナ(サブリナ・インパッチャトーレ)が。
兄と姉が親代わりみたいなもので、少々過保護に思える部分もあるが、あのマルティーノの性格じゃ過保護にもなるなと思ったよ。
青臭い理想を追い求めている若者。
恩師を訪ねたときには、恩師の口から「暴君に死を!」と言ってもらいたかったマルティーノ。
ナポレオンを崇拝するような群衆を見下し、ますます憎悪を燃やす。
そんな彼が、ナポレオン本人と一緒に過ごすようになって、少しずつ変わっていく様子が楽しい。
楽しいと言えば、姉ディアマンティーナに惚れてる市の職員コジモ(マッシモ・チェッケリーニ)の間の悪さ・駄目っぷりも、暑苦しいが楽しい。
マルティーノに惚れている小間使いのミレッラ(フランチェスカ・イナウディ)もまた、ドン臭くてウザったくて、でも楽しい(苦笑)
ナポレオンの側近アリ(ファウスト・カローリ)は非常に優秀で、マルティーノの前に何度か立ちふさがっていたが、彼を見ているのも楽しい。

曲者ナポレオン。
彼は本当に悪い奴なのか、それともイメージを払拭した目の前の彼が本当のナポレオンの姿なのか?
すべて計算づくなのか、それとも心変わりが速く思いつきで行動しているだけなのか?
彼の政治手腕は本物なのか?
「ナポレオンが大衆を選んだのか、大衆がナポレオンを選んだのか」と本人が言っていたが、実のところはどうなのだろう・・・
我侭自由気ままなマルティーノは憎しみのあまり、ナポレオンにご執心で、ストーカーじみた行動までしていたが、ナポレオンを攻略・征服しようとしていた彼は、逆にナポレオンに征服されてしまったのかもしれない。
男爵夫人ともども。



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