2016年03月23日

ヘイトフル・エイト

The Hateful Eight

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、ティム・ロス。
いつも書いているのだが、哀生龍は俳優として出演している映画に出演しているクエンティン・タランティーノが好きなのであって、監督や脚本家としては特別な思い入れは無い。
そんな彼の監督作品の中で気に入っている作品を思い返してみると、ティム・ロスが出ている作品だということが分かった。
「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」「フォー・ルームス」・・・キレッキレのティム・ロスが見られるから好きなのかもしれない(笑)
そんなわけで、もしかするとこの「ヘイトフル・エイト」も気に入るかもしれないと、少しだけ期待して見た。

キャストは最高だ!
特にマイケル・マドセンとカート・ラッセルは、哀生龍好みのキャラだったこともあって楽しめた。
ジェニファー・ジェイソン・リーの怪演は、凄過ぎて彼女にキャスティングされて大正解だと思ったが、同時にキャラとしては暑苦しすぎて少々退いてしまった(苦笑)

南北戦争後が舞台で、“南北戦争”に関する話題や“正義”に関する話題等を、タランティーノらしい怒涛の会話劇で見せる。
吹雪で“ミニーの紳士洋品店”に足止めをくらった男女たちが、しゃべくりドツキ合い撃ち合い・・・
密室劇であることが、より一層タランティーノの会話劇を引き立てたのかもしれない。
色合い、アップでのキャラの魅せ方、挿入されるエピソード。

密室なのに広く見えるから、息苦しさは無い。
言葉で追い詰められていっても、うるさいなぁ・・と思うだけで切迫感は無い。
会話劇の部分が多かった分、集中力が切れそうになってしまった。
やっぱり哀生龍にとっては、タランティーノ監督のリズムは乗れない部分があるようだ。

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2016年02月15日

ブレイキング・ゴッド

The Mule
<未体験ゾーンの映画たち2016>にて上映

【ネタバレしているかもしれないので注意】

お目当ては、ヒューゴ・ウィーヴィングとジョン・ノーブル。
主人公レイは、親友のギャヴィンに唆されて、旅先のタイで大量の麻薬入りコンドームを飲み込んで密輸をすることになってしまった。
些細なことから帰国時に空港で税関職員に怪しまれ、オーストラリア連邦警察の捜査官クロフト(ヒューゴ・ウィーヴィング)とパリス(ユエン・レスリー)の監視の下、安ホテルに軟禁状態に。
腹部のレントゲンをとるか、さっさと排便して薬物が無いことを証明すれば、解放される。
ところが、レイという奴は鈍臭くて間抜けなのだが、物凄く根性があった(笑)
レイを演じているアンガス・サンプソンは製作/脚本/共同監督でもある。
そしてギャヴィンを演じるリー・ワネルは製作総指揮/脚本だ。
ジョン・ノーブルが演じたパットは、地元の顔役でギャヴィンたちに悪いことをさせている親玉。

オーストラリアで本当にあった事件を基にしているそうだ。
オーストラリア訛の英語が心地良かったよ。

レイは5日間排便を我慢すれば無罪放免になるはずだったのに、期間が延長されてしまい・・・
絵面的に動きが少なく地味で、まったりとした雰囲気すら漂っているのに、レイが心身共に追い詰められていくにつれ、見ているこちらもどんどん精神的に苦しくなってきた。
下手をすれば腹具合が悪くなりそうなほど、とまで言うと少々大袈裟だが、気分的にはそんな感じ。
「ソウ」シリーズのリー・ワネルならでは?

何で邦題がブレイキング・ゴッドなのか良く分からない。
原題の“Mule”の意味は、ラバのことだが、“頑固な奴、強情な奴”という意味や、“麻薬の運び屋”という意味もあるのだそうだ。
そのまんま、レイのことじゃないか!

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2016年02月03日

ブラック・スキャンダル

Black Mass

【ネタバレしているかもしれないので注意】

ジョニー・デップが今回はどんな“なりきり”を見せるのか、やっぱり気になってしまう。
とは言っても、実在のギャング、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーのことを知らないから、似せて来ているのか大袈裟に演じているのか、判断のしようが無いのだが。
その上、この作品はキャストが非常に豪華で!!

ジョニー・デップ以外のお目当ては、まず何と言ってもピーター・サースガード。
ブライアン・ハロランというキャラは、出番そのものはほとんど無いのだが、サースガードの怯え泣く彼らしい表情が見られたことが嬉しかった。
そして主役の1人、バルジャーと密約を交わす彼の幼馴染のFBIジョン・コノリーを演じた、ジョエル・エドガートン(エジャートン)。
野心家であると同時に、幼馴染と地元に対する絆と名誉と忠誠心に厚い男。
その強い思いが発動される方向性が間違ってしまったために・・・
バルジャーの側近のような部下スティーヴン・フレミを演じていたロリー・コクレインは、むさ苦しいオッサン度が非常に増していたが、それはそれでOKだと思えてしまった。
無口なキャラだったが、それでも彼の低めのいい声を楽しめたよ。
7,80時代に合わせた髪形や服装が、余計にジョエル・エジャートンやロリー・コクレインを老け込んで見せていたような気もする。

ジョン・コノリーの上司を演じたのは、ケヴィン・ベーコン。
彼自身が曲者俳優だから、彼が演じたFBIのチャールズ・マグワイアまでもは、怪しく見えてしまったよ(苦笑)
同じく怪しく見えたのは、バルジャーの弟でジョン・コノリーの幼馴染でもある上院議員のビリー・バルジャーを演じる、ベネディクト・カンバーバッチ。
肉付きの良くなった顎周りと意味ありげな笑顔が、油断なら無い雰囲気を出していた。
そして、ミッキー役のマーク・マホーニー!
今回もやっぱりダンディだった!!

舞台はサウスボストン。
サウシーと呼ぶらしい。
色んな映画でサウスボストンを含むボストン一帯を目にすることがあるためか、何となく見覚えがある景色・見覚えがある建物のような気がして、近所の気のいいおじさんが実はギャングだったら・・・と身近に置き換えて考えてしまった。
勢力を伸ばしつつあるイタリア系マフィアを一掃したいFBI。
邪魔な余所者をのさばらせてはおけない、バルジャーたちアイルランド系ギャング。
利害が一致した幼馴染が“協定”を結び・・・

しかし、ギャングとマフィアとFBIの物語というよりも、男達の絆と名誉と忠誠心の物語だった。
力と恐怖で部下を支配するバルジャーにとって、コノリーの子供っぽく思えるほどの一途な絆と忠誠心は、利用し甲斐のあるもの。
そしてバルジャーと部下の間の絆は、一見強固のようで、案外脆い一面も。
バルジャーの弟は政治家らしく、距離の取り方が絶妙。
最後に出てくる量刑を見ると、それぞれのバルジャーに対する絆と名誉と忠誠心の重さ・厚さが分かるような気がしたよ。

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2016年01月26日

白鯨との闘い

In the Heart of the Sea

【ネタバレしているかもしれないので注意】

お目当ては、スペインの捕鯨船の船長を演じたジョルディ・モリャ、エセックス号の一等航海士オーウェン・チェイスを演じたクリス・ヘムズワース、彼の親友で二等航海士のマシュー・ジョイを演じたキリアン・マーフィ、エセックス号の最後の生き残りトム・ニカーソンを演じたブレンダン・グリーソン、そしてニカーソンに話しを聞きに来た小説家のハーマン・メルヴィルを演じたベン・ウィショー。
そして何より、“白鯨”こと、その海域の主のような存在の巨大なマッコウクジラが、哀生龍のお目当て。
幼稚園の頃から、漠然と、ヒゲクジラよりもハクジラの方が格好良くて好きだったから、“クジラといえばマッコウクジラ”というぐらい、クジラの中ではマッコウクジラが大好きなので。

小説「白鯨」も小説「白鯨との闘い」も読んだことがなく、「白鯨」を元にした映画を何作か見たことがあるだけ。
見たことがあるそんな映画では、白鯨に執り憑かれた船長の物語だったり、妄執で可笑しくなりつつある船長と乗組員達の確執だったり・・・
しかしこの映画では、「大海原・気象天候・クジラといった大自然の前では、どうにも太刀打ちできない捕鯨船・ちっぽけな存在の人間」が描かれていたり、「過酷な自然を相手に最後まで生き延びるために戦った人間」が描かれていた。
トムが今までエセックス号の乗組員たちに起きた出来事を語らずに来た理由、語りたくなかった・語れなかった理由は、ある程度映画が進むと想像がつく。
だが、自然の脅威に過酷な選択を強いられた人間の物語だけで終わっている映画じゃないから、最後まで見入ることが出来た。
陸(おか)の上での人間同士の攻防の方が、腹立たしく虚しいものだね。

クリス・ヘムズワースが捕鯨船の船乗りなのはイメージどおりだが、キリアン・マーフィが?と見る前は思っていた。
どう見ても、キリアンは肉体派なキャラは似合わない。
ところが、納得の配役だった。
そうか!、そうきたか!

哀生龍が個人的に一番テンションが上がった瞬間は、ある島で、白鯨のせいで船を失ってしまったスペイン人の船長が出てきたシーン。
薄汚れてぼろぼろになっていたが、すぐにジョルディ・モリャだと分かったから♪♪
キリアン・マーフィに負けず劣らず、ジョルディ・モリャはその目が特徴的だから、アップで目元を写されるとO(≧▽≦)O ワーイ♪ となってしまうのだ。
それに、ハリウッド映画では悪役をあてがわれることが多いから、こんな役で出てくること自体がまず嬉しい。

ブレンダン・グリーソンは、最近は息子のドーナル・グリーソンがかなり頻繁に日本公開作品で見られるようになったから、余計に父グリーソンに目が行ってしまう。
今は見た目の線が細いドーナルも、将来父グリーソンのように貫禄がついてしまうのだろうか?

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2016年01月25日

パディントン

Paddington

【ネタバレしているかもしれないので注意】

お目当ては、まずは“くまのパディントン”。
子供の頃に児童書で読んだのだが、内容はほとんど覚えていない(苦笑)
ただ、パディントンという名前がとても読みにくい(呼びにくい)名前だということと、本当にこんな変な名前の駅がイギリスにあるのか?と思ったとこは、鮮明に覚えている。
記憶に残っている挿絵の印象だと、ずんぐりむっくりしたテディベアみたいなクマだったから、映画の予告で妙にリアルな顔だち&手足の長さのパディントンを見たときは、ちょっと違和感を覚えてしまった。
しかし、これも目当ての1つなのだが、声を当てるのがベン・ウィショーに(最終的に)決まったから、やはり見ておくことにしたのだ。
おまけに、パディントンの育ての親的存在のオジサン熊とオバサン熊の声を担当しているのが、マイケル・ガンボンとイメルダ・スタウントンなんだから!

思い描いていた人間たちと彼らが住む街の様子が、現実はかなり違っていてショックを受けるパディントン。
カルチャーショックにめげずに、紳士的に振る舞い拾ってくれた家庭に馴染もうとするパディントンの様子は、コメディ・タッチで描かれている。
残念ながら、哀生龍がかなり苦手なコメディ表現が色々あって、何度も目を瞑ってしまった。
人間がこれを演じるとすると、アダム・サンドラーのコメディにありがちなタイプ、と言ったところか?

パディントンを家に連れ帰ってくれた一家は、頑固で厳しく心配性のブラウン氏(ヒュー・ボネヴィル)と、おおらかで親切で明るいブラウン夫人(サリー・ホーキンス)と、年頃の2人の子供と、誰より頼りになる親類のバードさん(ジュリー・ウォルターズ)の5人家族。
子供向けということもあって、少々大袈裟に分かりやすくデフォルメされている家族だが、微笑ましいお話に終わっていない。
というのは、パディントンを剥製にして博物館に飾りたいと狙うミリセント(ニコール・キッドマン)が、のほほんとしそうなこの物語にスリルとアクションを加えているから。

一番好きなシーンは、バッキンガム宮殿の衛兵とパディントンのささやかな交流シーン♪

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2016年01月14日

フランス組曲

Suite Française

【ネタバレしているかもしれないので注意】

お目当ては、マティアス・スーナールツ。
まだそれ程多くは見ていないが、見るたびに印象が変わるというか、色んなキャラクター、色んな国籍の人物を演じていても、それぞれにしっくりと馴染んでいるところが興味深い俳優だ。
今回のキャラは、フランスを占領するドイツ兵の中尉役。
悪名高きナチス・ドイツの軍人でありながら、紳士的な人物。

1940年6月。
リュシル(ミシェル・ウィリアムズ)は3年前に父の勧めで結婚したガストンの実家で、義母(クリスティン・スコット・トーマス)と共に、戦地から彼が帰る日を待っていた。
気位の高い義母は、戦時下であろうとパリから人々が逃げて来ようとドイツ軍が駐留しようと、気丈に振舞い日々の生活を変えようとしない。
小作人たちから賃料の集金は欠かさず、地下室には食料を買い溜めし、ドイツ兵にもこびたりはしない。
彼女たちの立派な屋敷には、ブルーノ・フォン・ファルク中尉(マティアス・スーナールツ)が滞在することになる。
彼はとても紳士的で、リュシルのピアノでいつも同じ曲を弾いていた。
彼の役目の1つに、街の人々からの苦情の手紙を読むことがあった。
そんなブルーノに少しずつ心を開いていくリュシルに、義母も町の人の目も厳しかった。

原作はアウシュヴィッツで亡くなったユダヤ系の女流作家イレーニ・ネミロフスキーの未完の小説だそうだが、ナチス・ドイツを徹底的に恨んでいてもおかしくない彼女が、ドイツ兵を型にはまった悪役として描いていないところや、彼らが駐留した町のフランス人たちを単なる可愛そうな人々として描いていないところに驚かされた。

ドイツ兵も一人間であり、性格の悪い奴もいればいい奴もいる。
良い人であっても、軍人としてやるべきことはやるし時には人を殺す。
同じ町の人々であっても貧富の差があり、普段は親しく付き合っている隣人を恨むこともあれば、疑い嫉み悪く言うこともある。
ブルーノと対比するための登場人物のように感じられた、ブルーノと同じ中尉という階級であり、少佐に言わせると良家の子息であるはずのボネ(トム・シリング)。
ブルーノと親しくなっていくリュシルを非難の目で見ながらも、ブルーノに便宜を図ってもらおうとリュシルに頼み事をする知人たち。
こんな状況になっても自分は特別だと心の奥底で思い続ける、子爵である町長(ランベール・ヲルソン)とその妻。
片足を負傷したため戦場で戦うことも出来ず、妻をも守れないと揶揄され苛立ちを募らせる小作人のブノワ(サム・ライリー)。

人間の本質的な部分を見せられる作品だったから、色々な登場人物の言動に始終苛々させられた。
腹立たしかった。
鬱憤を晴らすための告げ口が、自分を良く見せようとした小さな嘘が、家族を守るための自分本位の行動が、誰かを不幸にし、誰かを死に追いやる。
後悔しても取り返しのつかないことだ。

ファンの方には大変申し訳ないのだが、哀生龍はミシェル・ウィリアムズ(が演じる女性たち)を一度も魅力的な女性だと感じたことがなく、今回のリュシルに対しても、何故ブルーノが彼女に好意を寄せ衝動に駆られ自分を危険にさらすようなことをしてしまったのか、そこがどうしてもピンと来なかった。

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2016年01月03日

ブルース・ブラザース

The Blues Brothers

【ネタバレしているかもしれないので注意】

年明け最初の劇場鑑賞は、哀生龍が子供の頃から大好きで、何度見てもワクワク楽しめてしまう特別な一作。
ミュージカルとしても、コメディとしても、カーアクションとしても、どころ切っても美味しいシーンばかり。
天性(天然)物のジョン・ベルーシ(“ジョリエット”・ジェイク・ブルース)と、多才で器用なダン・エイクロイド(エルウッド・ブルース)の魅力満載で、可笑しいのにクールで格好良い事この上ない!

バンドメンバーは、サタデー・ナイト・ライブで実際彼らと出演していたアーティストたち。
他にも有名なアーティストたちが多数登場。
一部を挙げるとジェームス・ブラウン、キャブ・キャロウェイ、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン・・・
楽曲的にも良く知っている曲が沢山出てくるし、使われ方も絶妙!

何故こんなところに出てきたの? という人には、ツイッギーやスティーヴン・スピルバーグなんかも。
哀生龍的にいつ見ても笑ってしまうのは、スター・ウォーズでレイア姫を演じた後のキャリー・フィッシャーが、あんなキャラで登場することかな。
アメリカではレイア姫としての2作目とこの作品が、一月違い程度の時差で続けて公開されていたらしい。
ジェイクが1度だけサングラスを外すシーンでの彼女の扱いは、なかなかの物 ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
昨年の最後に見た作品がスター・ウォーズの新作で、年明け最初に見た作品がこの作品と、キャリー・フィッシャーで年越ししてしまった。

哀生龍の記憶にある字幕とは表現が違っている部分が何箇所もあった。
自分の記憶にあるのがDVD版なのか148分の特別版なのかTV放映版なのか、どの版の字幕なのかは分からないのだが。




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2015年10月09日

パパが遺した物語

Fathers and Daughters

公開中なので控えめに。

自動車事故で妻を亡くし、7歳の愛娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)を1人で育てることになった小説家のジェイク・デイヴィス(ラッセル・クロウ)は、彼自身も事故の後遺症により入院することになってしまった。
7ヵ月後、ケイティを迎えに妻の姉エリザベス(ダイアン・クルーガー)とその夫で弁護士のウィリアム(ブルース・グリーンウッド)から思いも寄らない提案が。
その申し出を一蹴して、ジェイクは再びケイティと2人の生活に。
長期入院で金銭的には苦しかったが、娘と幸せな時間を過ごしながら、ジェイクは新作を書き上げた。
だが、ジェイクの後遺症は治っていなかった。
たびたび激しい発作に襲われ・・・
月日は流れ、ケイティ(アマンダ・セイフライド)は大学院で心理学を学びながら、問題児を扱うソーシャルワーカーの仕事に就いていた。
担当となったルーシー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)に愛情を注ぐ一方で、ケイティ自身は過去のトラウマから本気で誰かを愛することを恐れ、深い関係を築けずにいた。
そんなケイティは、父ジェイクの大ファンだという作家志望の青年キャメロン(アーロン・ポール)と出会い・・・

ラッセル・クロウがお目当て。
死んでしまう役だと分かっていたから、どれぐらい登場するんだろう・・・と少し不安を覚えつつ劇場鑑賞。
が、ケイティが子供の頃と学生になった頃とを行き来しながら物語が進んだため、ほとんど出ずっぱりとかわらなかった♪

単純に、「父と娘」、「愛することが怖くて本気の恋が出来なくなった娘と青年の出会い」、この2つ物語が描かれているのかと思いきや、「シングルファーザーとなった小説家の男と亡き妻の姉夫婦の物語」がかなり効いていて、息詰まる瞬間やジェイクの必死さや置かれた状況に、かなり物語の中に引き込まれた。

ラッセル・クロウが演じる父親を見るのは初めてでは無いが、こんなに娘とじゃれあっているシーンは見たことがないんじゃないかな?
微笑ましいし、見ているこっちが照れ臭くなるほどの瞬間もあった。
娘に寝る前に本を読んであげるジェイク。
娘とカーペンターズの「(They Long to Be) Close to You」を歌うジェイク。
娘に自転車の乗り方を教えるジェイク。
娘を愛称の“ポテトチップス”と幸せそうな笑顔で呼ぶジェイク。
娘の、娘と自分の物語を、タイプライターで作品にしていくジェイク。
必死に発作に耐えるジェイク。
娘ケイティ役のカイリー・ロジャーズの無邪気な笑顔や、泣きそうなほどの心配顔が演技とは思えないほど素晴らしくて、余計にジェイクの心情にシンクロしてしまった。
ケイティとキャメロンの物語も、ありがちではあるがとても良かったのだが、「父と娘」の物語に持っていかれてしまった。

好青年、キャメロン。
今時珍しいほどの、出来過ぎの好青年(笑)
しかし、演じているのがアーロン・ポールなものだから、登場した瞬間から頭の中では「あ、ピンクマンだ!」と・・・
TVシリーズ「ブレイキング・バッド」は数話しか見たことが無いのに、ピンクマンと言う名前が印象的過ぎたのか何なのか、「エクソダス:神と王」等で彼を見つけた瞬間も、同じように「あ、ピンクマンだ!」と・・・
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
出てくるたびに、キャメロンという名前の代わりにピンクマンという名前が浮かんでしまって・・・

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2015年08月24日

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター

Big Game

公開中なので控えめに。

フィンランドの首都ヘルシンキで行われる国際会議に出席するため、ウィリアム・アラン・ムーア米国大統領(サミュエル・L・ジャクソン)を乗せたエアフォースワンは、何者かが発射した地対空ミサイルによって撃墜された。
同乗していた警護官のモリス(レイ・スティーヴンソン)によって緊急脱出ポッドに押し込まれた大統領は、九死に一生を得た。
フィンランド北部の山岳地帯に落下したポッドを発見したのは、13歳の誕生日を迎え一人前の大人になるため一晩森で過ごし獲物を仕留める事になっていたオスカリ(オンニ・トンミラ)だった。
乗っていたのが宇宙人ではなく米国大統領だと知ったオスカリは、虚勢を張って、自分は優秀な狩人であり森は自分の家だと豪語した。
しかし、彼はまともに弓を射ることすら出来ない。
一方、米国国防総省には、副大統領(ヴィクター・ガーバー)、CIA長官(フェリシティ・ハフマン)、陸軍大将(テッド・レヴィン)、対テロの専門家ハーバート(ジム・ブロードベント)が集まっていたが、ポッドの落下地点を見失ってしまっていた。
不安ながらも世界一の軍が自分を救出に来ると信じる大統領を連れて、オスカリは狩りの名人である父タピオ(ヨルマ・トンミラ)から教えられた大物がいる地点へ向かうが、そこで“大統領狩り”の実行犯ハザル(マフメット・クルトゥルス)に見つかってしまった。

感想を書くのに一週間も放置してしまった(大汗)

見た理由は、原案/監督/脚本のヤルマリ・ヘランダーの前作「レア・エクスポーツ ~囚われのサンタクロース~」がツボったから。
その作品でも、主役の親子を演じたのはこの作品と同じ、トンミラ父子だった。
ちなみに監督はオンニにとっては叔父さんなんだそうだ。
父ヨンマは北欧人のイメージに近い容姿なのだが、オンニと監督のヤルマリはモンゴロイド系の顔だち。
オンニの母親の顔は知らないが、母親の系統がモンゴロイド系の容姿なのかな?

その容姿が、オスカリという少年のキャラクターに良い方向に効いていた。
いかにも純粋で朴訥とした小さい集落の少年、というキャラが見ただけで伝わってきた(笑)
大きな弓を持っているけれど、使えない。
宇宙人だと疑った相手と糸電話で会話。
臆病・弱虫だけど、頑張って父のような凄いハンターになるんだと、気持ちだけは前のめり。
勇気を振り絞ると無謀な行動に走ってしまう。
前作ではまだ10歳にもなっていなかったはずの少年が、随分成長したなぁ~と、感慨に耽りつつ応援したくなったよ。

一方、いつもは屈強な男を演じるサミュエル・L・ジャクソンが、権力の象徴の手足をもがれたような米国大統領の情け無いところを演じているところは、笑いを誘った。
テロリストの詰めの甘さや幸運(ご都合主義の展開)に救われたものの、あんな男なら、わざわざ殺しに行かなくても飢えや寒さで勝手に自滅していたかもしれない(苦笑)

渋くて格好良いレイ・スティーヴンソンは、サミュエル・L・ジャクソンよりも更に上背があり、あんな状況でもスーツに革靴で、乱れない。
前髪が時々乱れるところが、また格好良かったり!

映画としては、ちょっと人にはお勧めしにくいかな?
ご都合主義的展開、満載(苦笑)
個人的に凄いなと思ったのは、フィンランドの山の中で出会った13歳の少年が、普通に英語で会話できたこと!! (フィンランド人の13歳の少年の全てが、英語での会話が可能ってわけじゃないよね?)
アクション・サスペンスとしては物足りないし、時々コメディになるが半分は苦笑いだし、少年の成長と親子の関係も描かれているが浅い。
色々盛り込んじゃった分、それぞれがしっくりと馴染んでいるとは言いがたいし、どの部分も物足りなく感じる
が、「レア・エクスポーツ ~囚われのサンタクロース~」の時にも感じた、緩い面白さと不思議な達成感とが、哀生龍にとっては心地良かった。
波長があうと言えば良いのか・・・

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2015年05月12日

ホーンズ 容疑者と告白の角

Horns

公開中なので控えめに。

自棄酒を煽って車の中で寝てしまったイグ(ダニエル・ラドクリフ)は、翌朝、幼馴染で警官のエリック(マイケル・アダムスウェイト)に起こされた。
昨夜、イグの恋人メリン(ジュノー・テンプル)が殺されたと言うのだ。
不用意に発したイグの一言、昨夜2人がダイナーで口論となったいた事などから、イグが容疑者とされてしまう。
両親(ジェームズ・レマー、キャスリーン・クインラン)も兄テリー(ジョー・アンダーソン)も心配してくれたが、本当にイグのことを信じてくれているのは、幼馴染で弁護士のリー(マックス・ミンゲラ)だけだった。
メリンの父(デイヴィッド・モース)には犯人と決め付けられ、地元のラジオDJの仕事も出来なくなり、荒れるイグを慰めてくれたのは、やはり幼馴染でウェイトレスのグレンナ(ケリ・ガーナー)。
そんなイグの額から、突然2本の角が生えてきた。
それを見ても誰も驚かないどころか、心に秘めた本音をイグに吐き出すではないか。
聞きたくもない家族の本音にショックを受けるイグだったが、何故かリーにだけは角が見えず、隠していた本音を吐き出すことも無かった。
新たに証人が現れたことを知ったイグは、この「告白の角」の能力を使って、人々から真犯人の情報を得ようと聞き込みを開始。
町の人々の口から出てくる本音と事実。
メリンの秘密。
そして真犯人の正体と動機。
イグが知ることとなる真実とは・・・

チラシで見た角のデザインがとても気に入ったのと、ジョー・アンダーソンが共演している事と、原作がスティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルだったことから、興味が湧いて見た。
きっとホラー色が強いのだろうと少し身構えていたのだが、ファンタジー・サスペンス色が濃かった。
本当はなかなかにえぐくて恐ろしい復讐のシーンも、コミカルに見えて結構笑えてしまった。
ただし、蛇が苦手な人は辛いかも知れない。
笑えた理由の1つとして、キリスト教に詳しく無い哀生龍でもすぐに分かるような宗教的(キリスト教・聖書・悪魔等々)なあれこれが沢山出てきたことが挙げられる。
さりげなく分かる人だけ分かるような暗喩が1つ2つ、ならオッとなるのだろうが、ここまで露骨にゴロゴロしていると・・
いや、キリスト教徒にとっては笑うところじゃないのかもしれないな。

物語の中心人物たちは、イグ、テリー、リー、エリック、グレンナの幼馴染5人と、子供の頃に町に越してきたメリン。
子供の頃のエピソードが時々挿入され、彼らの結びつきの強さ弱さ、幼い恋心から愛情への変化、そして本音を語る人々にも見られる7つの大罪に代表される欲望の数々。
さらっと見やすい作品ながら、どろどろとした人間の醜い部分が沢山描かれていた。
原作も気になるが、通勤電車の中で片手で持って読むには少々厚いからなぁ・・・

サントラも重要な要素。
有名どころのロックが多数使われているのだが、英語が分かる人にはその歌詞にも意味を見出すのだろう。
タイトルを見ただけでも、意味有り気な曲ばかりで・・・

イグ、愛称イギーの本名はイグナチオ(Ignatius)。
スペイン語っぽい名前だと思って調べてみたら、カトリック教会の聖人イグナチオ・デ・ロヨラはバスク人だった。
彼から取った名前かどうかは全く分からないが。

主要キャラの俳優の多くがイギリス出身だから、舞台をイギリスのどこかにして、イギリス英語が聞きたかったなぁ・・・
と無い物ねだりをしてみる、

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2015年05月07日

フォーカス

Focus

公開中なので控えめに。

美人のジェス(マーゴット・ロビー)のハニー・トラップをあっさり見破ったニッキー(ウィル・スミス)は、天才詐欺師
代々続く詐欺師である上、その計画力と才能を生かして、詐欺集団での大きなプロジェクトも行っていた。
本当に得意なのはスリだと言うジェスも腕を磨き、ニッキーの仕事に参加させてもらえることに。
街中が浮き足立つスーパーボールの開催期間中、ありとあらゆる方法で荒稼ぎしたニッキーのチーム。
いつしかジェスの美貌と才能に、ニッキーはになっていった。
だが、無事プロジェクトを成功させた翌日、スーパーボールの決勝戦の会場で・・・
VIP席で観戦しながらジェスと小さな賭けを楽しんでいたニッキーは、近くに座っていたリー・ユァン(B・D・ウォン)から声をかけられ、彼と賭けを始めてしまう。
終いには、プロジェクトで稼いだ金を全て賭けてしまい・・・・
ニッキーは、ジェスの前から姿を消してから3年後、レーシングチームのオーナーでありエンジンの開発者でもあるガリーガ(ロドリゴ・サントロ)と手を組んで、ライバルチームのマキューエン(ロバート・テイラー)に偽の新作エンジンをつかませる詐欺を働こうとしていた。
ニッキーにとっては簡単な仕事のはずだったのだが、なんとガリーガの傍にはジェスがいるではないか。
その上、ガリーガの側近でボディガードのオーウェンズ(ジェラルド・マクレイニー)は詐欺師のニッキーを警戒して、常に目を光らせている。
ニッキーは、冷静さを失わずに、最後の最後で賭けに勝つことが出来るのであろうか?

何を書いても、ネタバレやストーリーの展開を示唆してしまいそうで、これ以上は書けない。
下手に感想を書くことも、危なくて出来ない。
詐欺やスリのテクニックを分かりやすく説明してくれるシーンもあり、観客は“騙された事が分からない”と言う事は無いから、気楽に見て楽しめばいいと思う。
あえて“見破ってやる”と気合を入れて見ると、逆に、製作者側の意図(どの部分で観客を騙そうとしているのか)を深読みし過ぎて、“何が嘘だっんだ?”と混乱するかもしれない。
疑って見ると、「あの人はこの人を本当は騙そうとしているんじゃないか?」「実はライバル詐欺師のスパイなんじゃないのか?」「潜入捜査官じゃないのか?」と際限なく疑いたくなるから、止した方が良い(笑)
哀生龍の場合は、ビックリするような種明かし(秘密の暴露)は無かった。
あの人は正体を隠しているんじゃないのか? とどうしても疑いたくなるキャラがいたが、残念ながらそのキャラには裏が無かった(苦笑)
そして、あのエピソードはきっと何かの伏線だろうと思ったら・・・

こいつは絶対にニッキーを裏切らないだろうなと思ったのは、見た目見特徴があり過ぎるファーハド(アドリアン・マルティネス)。
いつ見ても、ジャバ・ザ・ハットに似ているなぁ・・・と(笑)
こんなに見た目に特徴がある人が悪いことをしていたら、誰かの印象に残って捕まってしまうと思うのだが、そうならない所がプロの腕?

ニッキーの仲間でリーダー格のホースト(スレナン・ブラウン)やガレス(グリフ・ファースト)たちが、マジックでも見られるウォッチ・スチールやピックポケット・プットポケットなどのスリの技をチームプレーで鮮やかに見せてくれるシーンは、手口が分かっていても楽しい。
実際に海外の観光地では子供まで使ってこのようなスリが横行しているのだから、笑い事じゃないよなぁ・・・
中学高校の頃、学校の机をはさんで座って喋りながら、その相手の胸の校章や委員会や部活のバッジを気付かれずに取るのが得意だった。
取ったことを明かした上で、更に話している最中にまた付けてしまうことも出来た。
ちなみに留め具のタイプは、管ピン(管付ピン)だった。
それ程手際が良いわけではないが、友達から腕時計を取ることも成功した。
掏り取るスリルが楽しいのではなく、相手の驚いた顔を見るのが楽しかった。
・・・・・あくまでも、過去の思い出。

「フォーカス」のエンドロールで流れた懐かしい曲は「風のささやき」
これって、何かのテーマ曲だったよなぁ・・・・
と気になって帰ってから調べたら、「華麗なる賭け」のテーマ曲だった。
意味深長・・?

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posted by 哀生龍 at 06:14| Comment(2) | TrackBack(3) | | 更新情報をチェックする

2015年04月13日

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)

公開中なので控えめに。

かつて映画「バードマン」で主役のスーパーヒーローを演じ、世界的な映画スターとなったリーガン(マイケル・キートン)は、今ではすっかり過去の人
4作目を断ったのは20年も前のことで、これ以外に代表作は無い。
そんなリーガンが、ブロードウェイで自身が脚本・演出・主役の舞台を上演しようとしていた。
原作は、彼が俳優となるきっかけとなったレイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること(What We Talk About When We Talk About Love)』。
プロデューサーを引き受けてくれたのは、親友で弁護士のジェイク(ザック・ガリフィナーキス)。
共演者は、現在の恋人ローラ(アンドレア・ライズブロー)、ブロードウェイの舞台は初めてというレズリー(ナオミ・ワッツ)、そして・・・
3人目の共演者ラルフ(ジェレミー・シャモス)が、プレビュー公演の前日に事故で降板となってしまった。
しかし幸運なことに、レズリーの恋人で舞台経験も豊富なマイク(エドワード・ノートン)が代役になると申し出てくれた。
確かにマイクは実力も説得力もあったが、人間性に問題があった
リーガンがアシスタントとして傍に置いていた薬物依存症から回復したばかりの彼の娘サム(エマ・ストーン)にはちょっかいを出すし、高額なギャラを要求するし、プレビューの初回公演はぶち壊すし・・・
プレッシャーとストレスを抱えるリーガンに付きまとって耳打ちするのは、きっぱり決別したはずの“バードマン”だ。
“バードマン”に嘲笑われようと甘言を囁かれようと、リーガンは何とか踏みとどまっていたのだが、本番初日に見に来るはずの影響力のある批評家タビサ(リンゼイ・ダンカン)からは、まだ見ていないのに扱き下ろされてしまった。

この映画のことを最初に知ったとき、「バードマン」と言うスーパーヒーローの名前と演じているのがマイケル・キートンと言うことで、いやでもティム・バートン版の「バットマン」のことを思い出して重ね合わせてしまった。
私事ながら、相棒との初映画デート(もう結婚していたが)で見たのがこの「バットマン」で、おそらく2人で始めてレンタルしたのが「ビートルジュース」だったはずなので、とても印象深いのだ。
日本で公開されたマイケル・キートンの出演作は数々あるが、「バットマン」以上の知名度は・・・
更に、監督がアレハンドロ・G・イニャリトゥだったから、“これは見ておかないと”と思ったわけだ。

ヒーロー映画経験者が出演していたり、台詞の中に名前が出てきたりしていたのは、狙ってのことに違いない。
それだけでなく、多くの人が名優・実力派だと認めるであろう俳優の名前も多数挙がった。
凄くシニカルで、悲哀と笑いが同時に押し寄せてくるような感覚。

予告だけで、映像の視覚的な面白さや個性の強さが伝わってきたが、ストーリーの方はなかなかしっくりと来なかった。
何が描き出されているのか、何を見せようとしているのか、しばらくの間理解できなかった。
ところが、いつしか引き込まれていた。
現実とも幻影ともつかないようなリーガンとバードマンのやり取りや、リーガンがやって見せる超能力のようなものを、頭で理解しようとせずそのまま受け止めてしまえば楽になれた。
頭の中で鳴り続けている幻の騒音のような、少し不安を感じさせるジャズ・ドラムの演奏も、いつしか気にならなくなっていた。
ラストシーンでは、それまでの皮肉に満ちた全てが昇華したような、妙な清々しさが・・・

レイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること(What We Talk About When We Talk About Love)』のことは、全く知らなかった。
いったいどんな舞台になったのか、全編を見てみたくなった。
小説を読むのではなく、あのキャストでの舞台を。
更に言えば、「バードマン」を3作とも見てみたいと思ったよ。
街を破壊することを厭わず大暴れするヒーローのようだから、スカッとしそう(笑)

それにしても・・・
キャストの名前に過去の出演作を併記して紹介することが多いが、その作品があまりに古い作品だと「何でこの作品なんだろう。 他にも最近のいい出演作があるのに」と思うことが時々ある。
まるで、最近は代表作が無い過去の人、と暗に言われているみたいに感じてしまう。

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2015年04月09日

バイオウルフ

Animals

ヴィック(ナヴィーン・アンドリュース)とノラ(ニッキー・エイコックス)は、野性の本能に任せ姿を変える捕食者。
ノラはもう“”となる人間を誘惑するのをやめたかったが、ヴィックはそれを許さない。
2人の仲は険悪になりつつあった。
最近頻繁に幼馴染ジュールス(アンディ・コミュー)の店で飲んで憂さ晴らしをしているジャレット(マーク・ブルカス)は、元アメフト選手の肉体労働者。
ノラはヴィックが留守の間に彼を誘惑した。
喰うためでなく、ヴィックがノラにしたように、今度はノラがジャレットを“同類”にするため。
若く強靭な肉体を持ち、怒りを溜め込んでいるジャレットは、持って来いの人間だったのだ。
ジュールスの店で働くジェーン(エヴァ・アムリ)は、ジャレットのことを心配して忠告するのだが、彼は聞く耳を持たなかった。
そして、ノラがジャレット共に逃げようとしていた時、ヴィックに見つかってしまった。
まだ変身できないジャレットは、ヴィックの敵ではない。
容赦の無いヴィックの仕打ちに打ちひしがれるジャレットを励ましたのは、ジェーン。
彼女はジャレットのことを、彼自身よりも分かっていた。

主役がナヴィーン・アンドリュース、共演がマーク・ブルカスということだけでなく、監督がダグラス・アーニオコスキーだと言うことで見てみた。
予想通りに笑っちゃうようなB級作品だった(苦笑)
冒頭の雰囲気作りは良いのだが、物語が進むにつれてしょぼさがどんどん目立っていく。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
しかし、微妙にエロティックなところも“らしく”て、嫌いじゃないかも。

邦題で分かるように、ヴィックたちは狼人間。
肝心の、その狼人間の姿が特にしょぼくてね・・・・
狼というより、ブルテリア顔?

ナヴィーンの少し眠そうな眼差しが、怪しげに見えたり狂気を孕んでいるように見えたり。
黒い癖っ毛に浅黒い肌。
はっきり言って、しょぼい狼人間に変身するより、人間の姿のまま人間を貪り食っている方が、エロさと怖さが増したんじゃないのかなと思ってしまう。



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2015年04月08日

バッドガイ 反抗期の中年男

Bad Words

全米スペル大会の地区予選に、40歳の独身男ガイ(ジェイソン・ベイトマン)が出場した。
中学生以下の子供たちを対象とした大会であるとして地区大会の運営側が難癖をつけたが、何一つ規則に違反していなかったため、彼の出場を拒絶することは出来なかった。
保証書の校正の仕事をしている彼にとって、規則の穴を見つけることも難しいスペルを覚えることも容易いことだったのだ。
何を言われようがどう思われようが、出場者の保護者の反感を買おうが、ガイがその地区大会の優勝者であることに間違いなかった。
ガイのスポンサーとなってくれたWeb新聞のジェニー(キャスリン・ハーン)は、地区大会出場からずっと取材を続けていたが、ほとんどガイは質問に答えていない。
何故子供向けのスペル大会に出たのかも、彼には理由があったが明かしていなかった。
そんなガイが全国大会に出場するために乗った飛行機の中で出会ったチャイタニヤ(ローハン・チャンド)と言う10歳の少年は、去年の優勝者
両親の教育方針のため飛行機もホテルも1人のチャイタニヤは、ガイにしつこく話しかけ付きまとうように懐いてきた。
最初は面倒で煩い存在だと感じていたガイだったが、夜の街に連れ出すほど仲良くなっていく。
第111回全国大会は、初めてTVの全国生中継が行われる。
大会主催者のボウマン博士(フィリップ・ベイカー・ホール)は誇らしげだったが、その裏で主催者側はガイが不利になるような嫌がらせを・・・
ガイの目的とは? チィイタニヤとの友情は? そして優勝者は?

ジェイソン・ベイトマンが監督&主演と言うことで見た。
真面目な役も良く似合うが、こんな“反抗期の中年男”も良く似合う。
不機嫌そうな顔で、子供に対しても容赦の無い罵詈雑言を吐く。
そんな母子家庭に育ったガイと両親から英才教育をされているインド系アメリカ人のチャイタニヤの、色々な場面での対比。
チャイタニヤは子供っぽさと大人っぽさを併せ持っている“優秀なキャラ”だから、登場シーンから哀生龍は鼻についてしまった。
チャイタニヤはなかなかいい奴だと思っても、最後までウザったかった(苦笑)

映画を見ながら、こんな方法しかなかったのか?
何でこんな馬鹿らしいことに執心し、意地になっているのか?
見ながら思ったり感じたりしたことに言い訳するようなタイミングで、ガイの独白が映像に被さってくる。
そう思われちゃうことを承知の上で、こんなキャラにし、こんな物語にしたってことなんだろうな。

面白いし、ラストも悪くは無い。
が、日本人には「スペル大会」の魅力や醍醐味や、英単語の言葉遊びの面白さは分かりにくいから・・・



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2015年04月06日

パレードへようこそ

Pride

公開中なので控えめ。

1984年。
不況に喘ぐイギリスのサッチャー首相が20ヶ所の炭鉱閉鎖案を出した。
それに抗議するストライキが4ヶ月目に入ろうとしていることをTVで見ていたマーク(ベン・シュネッツァー)は、彼ら達のために募金しようと思い立った。
ゲイであることをオープンにしているマークは、ゲイの権利を訴えるパレードに参加したマイク(ジョセフ・ギルガン)をはじめとする仲間たちを、「炭鉱労働者は自分たちと同じような社会的弱者であり、サッチャー政権を敵視しているのは自分たちと同じだ」と説得して“LGSM(Lesbians and Gays Support the Miners/炭鉱労働者を支援する同性愛者の会)”を発足。
創立メンバーは、マークとマイクのほかに、拠点を提供してくれた書店「Gay's the Word」の店主ゲシン(アンドリュー・スコット)、その恋人で俳優のジョナサン(ドミニク・ウェスト)、レズビアンのステフ(フェイ・マーセイ)、そして偶然ゲイ・パレードに遭遇してしまっただけで、まだカミングアウトすらしていない二十歳のジョー(ジョージ・マッケイ)。
バケツ片手に街角で募金を行った彼らは、集まった寄付金を送ろうと全国の炭鉱労働組合に電話をかけたが、彼らが同性愛者というだけで拒絶されてしまった。
炭鉱と言えばウェールズだ、と組合を通さずに直接ウェールズの炭鉱の町ディライスの町役場に電話をすると・・・
炭鉱を代表してわざわざロンドンまで出向いてくれたダイ(パディ・コンシダイン)は、彼らに会って初めて同性愛者の会だと知って驚いた。
ところがガイは偏見を持たないどころか、その晩、初めて訪れたゲイ・バーで、「皆さんがくれたのはお金ではなく友情です」と感謝のスピーチをしたのだった。
更にメンバー増やし多額の寄付金を送ったLGSMは、ディライスから支援者への感謝パーティに招かれた。
ダイの他、委員長のヘフィーナ(イメルダ・スタウントン)や書記のクリフ(ビル・ナイ)、シャン(ジェシカ・ガニング)ら彼らを歓迎する人々や、好奇心やジョナサンのダンスがきっかけとなって徐々に打ち解けていく人々がいる一方で、モーリーン(リサ・パウフリー)のように、頑なに彼らを拒む人々もいた。
長引くストを更に支援するため、再び町を訪れるLGSMメンバー。
ところが、不本意な記事が新聞に載ったり、エイズ問題が身近に迫ったり。
その上、ジョーは出席人数不足で料理学校を・・・

実話を元にした作品。
笑いあり涙ありハッピーありの楽しい映画だった。
が、一言では語れない、『良い作品』以上のものがぎゅっと詰まっていた。
炭鉱のストやゲイ・パレードやゲイ・プライドは知っていたが、その結びつきについては全く知らなかった。
ラスト・シーンは、本当に両者が結びついた(固い握手をした)瞬間を見たようだった。

同性愛者だと言わなければ寄付金は喜んで受け取ってもらえただろうが、隠すことを良しとしないマークの姿勢は“プライド”を体現していた。
あの時代、無知や思い込みや信仰心から、悪魔でも見るように生理的に拒絶する人もいただろう。 子供たちに悪影響を及ぼすと思った人もいただろう。 自分が襲われるかもしれないと恐れた男性もいただろう。
その上、不治の病エイズに対する漠然とした恐怖心が・・・
一方で、無邪気に同性愛者であることを気にしなかった人もいただろうし、理性的に自分とは異なる個性・性的指向を持つ人だと受け入れた人もいただろう。
高いハードルを飛び越えて両者が結びついたのは、それだけ共通の敵「サッチャー政権」が巨悪&凶悪だったと言うことだろう。

LGSMのメンバーはとても前向きに積極的に活動していたが、一人ひとりは必ずしも積極的な性格ではなかったし、勇気に溢れていたわけでもない。
家族との関係も、良好とは言えない。
ディライスの人々についても、それぞれにドラマがある。
そんな個人的な部分もサイドストーリーで描かれていて、映画としての厚みを出していた。
若者の何倍も弾けていたオジサン&オバサンは、繊細なキャラであろうとも圧倒されるほどにパワフルで、笑いを誘っていた。
しんみりしてしまう場面も沢山あったが、見終わった後は幸福感でいっぱいだった。

懐かしい曲もいっぱい聞けたし、みんなで大合唱するシーンも良かったよ♪

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2015年03月30日

ブライド・ウエポン

In the Blood

公開中なので控えめに。

デレク(カム・ジガンデイ)とエバ(ジーナ・カラーノ)は、新婚旅行でカリブ海のドミニカ共和国に来た。
そんな2人にレストランで声をかけて来たのは、マニー(イスマエル・クルス・コルドバ)と言うガイド
彼に誘われて行ったのは、シルビオ・ルーゴ(アマウリー・ノラスコ)のクラブ。
しかし、地元の顔役で恐れられているビッグ・ビズ(ダニー・トレホ)と揉めてしまい、エバは大暴れ
彼女は、幼い頃から父ケイシー(スティーヴン・ラング)に徹底的に戦う術と心構えを叩き込まれていたのだ。
そんなことがあった翌日は、マニーに勧められてジップラインへ。
ところが悲劇が起きた。
器具にトラブルが起きて、デレクが森の中に落下してしまったのだ。
足を骨折し意識不明のデレクは、救急車で病院へ。
一緒に乗ることが出来なかったエバは、バイクで後を追ったのだが、途中で見失い・・・
救急隊員に渡されたカードに書かれていた病院にも、近隣の病院にも、デレクはいなかった
ほとんど英語が通じず、エバはスペイン語が出来ない。
警察署に助けを求めても、ラモン・ガルザ警部(ルイス・ガズマン)が一応話しは聞いてくれたものの、まともに取り合ってもらえない。
それどころか、最初から結婚に反対だったデレクの父ロバート(トリート・ウィリアムズ)は、エバが財産目当てに殺したのではないかとまで・・・
絶対に生きていると信じるエバは、警察の妨害や、何者かの妨害にも負けず、マニーの協力を得て自力でデレクを探すのだった。

ダニー・トレホ目当てだったのだが、出番が少ない割りに美味しいところを持っていったような気がする♪
ま、ほとんどエバというかジーナ・カラーノのアクション・シーンがメインと言ってもいい作品だから、登場した途端に殺されなかっただけでも良しとしなければ(苦笑)

少々まどろっこしいと言うか、中弛みを感じてしまうストーリーだったが、意外な(強引な?)展開があって最後までそれなりに楽しめた。
一番“悪い奴”だと感じたのが、本物の悪党ではなくデレクの父親だったのは、ちょっとなぁ・・・
それだけ、悪党が“悪役”として物足りなかったと言うことだから。

でも、こんなB級アクション・サスペンスが劇場公開されたのだから、ある意味快挙?
だけど、少しえぐいシーンもあるから、苦手な人は大画面で見ない方がいいかも?

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2015年01月21日

ヒーローをぶっ飛ばせ!

Shoot the Hero

最近関係がうまくいっていないケイト(サマンサ・ロックウッド)を驚かせようと、ネイト(ジェイソン・ミューズ)は宝飾店に彼女を連れて行った。
閉店準備中のところを頼み込んで入れてもらったものの、ケイトの反応は冷たい。
そこに強盗団が!
物陰に隠れた2人は逃げようにも逃げられない。
そうこうしている内に、ボスであるクレイジー・ジョー(ダニー・トレホ)の忠実なる部下グラント(ニック・タトゥーロ)とボスを裏切ろうとしているフランクリン(ポール・スローン)が・・・
一方スミス兄弟(太っちょ:ニック・ナック、痩せっぽち:マイク・ハットン)は、ガス欠で仕方なく黒いゴミ袋を担いで歩くことになった。
辿り着いた場所では、激しい銃撃戦が!
慌てて隠れたものの、袋は置きっぱなし。
それを見つけた男たちは、将軍(フレッド・ウィリアムソン)が何かを仕掛けたのかもしれない、と・・・
その頃、ボスのクレイジー・ジョーは、“掃除屋”が来るのを待っていた。
そこにやって来たのは、ネイトとケイトの車に乗せてもらったスミス兄弟だった。

見たのはかなり前だが、感想を書いていなかった。
今なぜ書いたかというと、この作品の監督・脚本が「デス・クルー」のクリスチャン・セスマだから。
ポール・スローンも、両作品の脚本に加わり、出演もしている。
更に、ダニー・トレホとジェイソン・ミューズも両作品に出演している。

この作品よりも、「デス・クルー」のほうがずっと面白かった(苦笑)
短い作品だが3つのパートに別れていて、無駄にアクションシーンが多い。
その上、状況や感情を沢山の台詞で説明しているような印象が強く、“見所”といえる部分がほとんど無いんだよね。 ( ̄へ ̄|||) ウーム
出演者か何か、見る目的があればいいのだが、そうじゃない人にはあまりお勧めできないなぁ・・・・



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2015年01月08日

ヒューマン・トラフィック

Human Traffic

ウェールズのカーディフで暮らすジップ(ジョン・シム)は、ジーンズ・ショップの店員。
ストレス・マックス状態で、勃たなくなってしまったのが今の悩み。
大親友のクープ(ショーン・パークス)はレコード・ショップの店員で、クールで売り上手。
世界一のクラブDJになるのが夢だ。
クープの恋人ニーナ(ニコラ・レイノルズ)は、大学進学に失敗して嫌々ファストフード店で働いていたが、我慢の限界に達して辞めてしまった。
ニーナの大親友ルル(ロレイン・ピルキントン)はクラブ・フリークのイカシタ女。
見た目の印象よりも付き合いやすい彼女だったが、男運が悪いのか男を見る目が無いのか・・・
そして去年知り合ったモフ(ダニー・ダイア)は、警視に昇進した父親の転勤でロンドンからやって来た。
本人は親とは違い、お堅いどころかドラッグとセックスの男だった。
ジップがろくでも無い仕事に耐えているのは、家賃のため、そして仲間と過ごす週末のパーティのため。
今週末は、ニーナの弟がドラッグ・デビュー。
彼氏と別れたばかりのルルのことは、ジップが元気付けるはずだった。
が、ルルはクラブのチケットが手に入らなかったから行けない、と。
ルルと距離を縮めたいジップは、何とかチケットを手にいれる為にモフに電話をかけた。

ジョン・シムがお目当て。
若い頃の作品を遡って見てみても、今も昔もあんまり変わっていないなぁ~
彼に比べると、ダニー・ダイアは顔の肉のつき具合がかなり・・・(苦笑)
そんなダニー・ダイアもお目当ての1人。
この親友5人組の中で、俳優の年齢で言うとジョン・シムが一番上で、一番下のダニー・ダイアとは7歳差。
20代の7歳差は、大きい。
モフは引き篭もり気味の高校生に見えてならなかったよ(苦笑)

嫌な仕事と自分の理想とは程遠い現実にやる気を削がれストレスばかりが増大している若い社会人、もしくは全く楽しくない平日を送る学生が、一気に生気を取り戻し活力を補充するのが週末。
たとえドラッグもアルコールも無くったって、週末だと思うだけで彼らはハイテンションになれる。
ちょっと懐かしさを感じるようなクラブ・シーンだが、使われている曲やスピード感が非常に心地良い♪♪
哀生龍はみんなで盛り上がることが苦手だから、週末にまとめて発散したり人が変わったように弾けるといった経験は無いのだが、彼らの気持ちは良く分かるし見ていて楽しかった。

大人から見たら、彼らのような若者は“平日はやる気が無く、週末は遊んでばかり。 社会人になっても、ドラッグやアルコールをやって馬鹿騒ぎする子供”だと一括りにされてしまうだろう。
それでも彼らは彼らなりに、自分の現状を分かっているし、理想や夢は捨てていないし、親の事だって考えている。
“人生”からドロップアウトしないように、週末の馬鹿騒ぎでガス抜きしているんだから。

週末が終わりを迎える時の、5人の様子・表情が良い。
現実に引き戻され、正気に戻り、また退屈で不満だらけの平日を始めなくてはならないのだ。

映画のポスターや会話の中での映画ネタなど、盛りだくさんだった!!
ジップの部屋に「クラークス」のポスターが貼られていたのが、個人的にちょっと嬉しかったな。



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2014年12月24日

ベイマックス

Big Hero 6
Baymax


公開中なので控えめに。

幼い頃に両親を亡くした14歳のヒロ(声:ライアン・ポッター)は、大学生の兄タダシ(声:ダニエル・ヘニー)と共にキャスおばさん(声:マーヤ・ルドルフ)の家で暮らしていた。
ヒロが熱意を見せるのは、自作のロボットを非合法のロボット・ファイトで戦わせて勝利を得ること。
しかしタダシはそんなヒロに、天才的な才能を別の方向に生かしてもらいたいと考え、自分が通う工科大学に連れて行き、個性的で才能ある仲間たちやロボット工学の第一人者キャラハン教授(声:ジェームズ・クロムウェル)に引き合わせた。
タダシの狙い通りヒロは自分もこの大学に入りたいと言い出した。
大学の研究発表会でキャラハン教授の唸らせるような発表をすれば、飛び級で入学できると教えられて、ヒロは・・・・
大量の同じ形のマイクロロボットをヘッドセットでコントロールするという、無限の可能性のある発明を発表したヒロは、キャラハン教授に入学を認められた。
ところが、発表会の会場で火災が起き、取り残されたキャラハン教授も、彼を助けるために戻ったタダシも・・・
失意のどん底で部屋に引き篭もってしまったヒロの前に、白いビニール人形のようなロボット“ベイマックス”が。
タダシが作った心と体のケア・ロボットで、ヒロの痛みを訴える声によって起動したのだ。
どうしたらヒロの“痛み”を取り除いてあげられるのかと、あれこれ手を尽くそうとするベイマックスは、ヒロの元に1つだけ残っていたあのマイクロロボットが行きたがっている場所を突き止めるために街に出た。
慌てて後を追うヒロ。
辿り着いた廃倉庫の中で、誰かがマイクロロボットのコピーを大量に製造していた。
マイクロロボットをコントロールして襲い掛かってきたのは、歌舞伎の隈取マスクをした謎の男。
まさか、兄の命を奪ったあの火災は、仕組まれたものだったのか?
ヒロは、ベイマックスに戦闘能力を備えるためのバージョンアップをした。
一方ベイマックスも、悲しみを乗り越えられないでいるヒロには支えあえる友人たちが必要だと考え、タダシの大学の仲間たちを呼び集めた。

オリジナルタイトルの「Big Hero 6」は、マーベルコミックスのアメコミのタイトル。
検索してみたら、元々のベイマックスは、なんと緑色をした翼のあるドラゴンのような人工生命体だった!
タダシの大学の仲間も、オリジナルは「Big Hero 6」のメンバーで、全員日本人。
何処をどうアレンジしたら、ケア・ロボットの心温まる物語になるんだ?
さすがディズニーと言うべきか?
マーベル・スタジオズは何年も前にディズニーに買収されているから、こんな作品が作られてもおかしくは無いのだが、それにしてもこんなに設定が変わるとは・・・

タダシの仲間たちをここで紹介しておこう。
電磁サスペンションを使ったパワードスーツのゴー・ゴー(声:ジェイミー・チャン)
レーザーブレードを発生するパワードスーツのワサビ(声:デイモン・ウェイアンズ・Jr.)
凝固する泡を発生するボールを使うハニー・レモン(声:ジェネシス・ロドリゲス)
火炎を吐く怪獣の着ぐるみ風パワードスーツのフレッド(声:T・J・ミラー)
哀生龍はフレッドがどうしてもリス・エヴァンスに見えてしまって、可笑しいやら面白いやら。
で、一番のお気に入りになってしまった。
彼の家の執事ヒースクリフ(声:デイヴィット・ショーネシー)も、典型的な・・・(* ̄m ̄)プッ
このフレッドの家族写真(肖像画?)を見た瞬間、笑いそうになった。
彼の父親の顔は、どう見てもマーベルコミックのあの御大!
と思っていたら、ラストに台詞もあり、その声を当てていたのが、なんと御大ご本人!!
本当に噴出しそうになったよ。

ついでに書いておくと、ヒロの発明を商品にしたがっていたハイテク企業のクレイの声を担当していたのは、アラン・テュディックだった。

確かに心温まる素敵な作品だし、ベイマックスの動きは愛らしく癒されるのだが、哀生龍はどうにも“日本もどき”に馴染むことができなくて・・・
日本風の名前も、日本風(というより日本にある中華街風?)の景色や建物も。
元々「Big Hero 6」は日本が舞台で、日本人ヒーローが活躍するコミックではあるから、映画化に当たって追加になった設定ってわけじゃないのだが。

硬いイメージのロボットに柔らかさを持たせ、心を持たないはずのロボットが人の心を人の体を気遣いケアする。
近未来にはそれが常識になっているかもしれないが、いまだに機械が喋ることに抵抗や不快感を覚えることのほうが多い哀生龍が、もしロボットに介護されるなんてことになったらどうなることやら。
正直、ベイマックスが自分の傍にいて、何かと気遣ってケアしてくれようとしたら、哀生龍はウザったく感じてかえってストレスになってしまうだろうなぁ・・・
エネルギー切れのベイマックスが、酔っ払いのおっさんにしか見えないところは、苦笑&失笑だったが。

自分の才能を、自分のためだけに使うのではなく、自分以外の誰かのために・・・
たとえ才能と呼べるほどの物が無くても、気持ちを周りの人に少しだけでも傾けて・・・
思いやりや優しさを少しでも示すことができたら・・・


同時上映の6分の短編アニメがあった。
「愛犬とごちそう」
Feast


健気な犬だなぁ・・・
ジャンクフードと肉が好きな男と犬にとって、ベジタリアンの女性は鬼門なのに・・・(苦笑)

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2014年12月19日

はじまりは5つ星ホテルから

Viaggio sola
A Five Star Life


到着した瞬間からチェックは始まる
スタッフの視線、対応、口調、気配りのチェック。
埃、照明、アメニティのチェック。
ベッドの状態やシーツなどの清潔感のチェック。
配膳や料理のチェック。
世界の一流ホテルに宿泊して数々のチェックを行い評価を下す、覆面調査員
出張が多くて不規則で家を空けがちな生活になってしまうため、結婚には向かない職業
40歳のイレーネ(マルゲリータ・ブイ)も、やはり独身。
仕事には誇りを持っているし、楽しんでいるし、気楽に会える男友達のアンドレア(ステファノ・アコルシ)もいる。
子供がいない代わりに、妹シルヴィア(ファブリツィア・サッキ)の2人の娘を可愛がっている。
だから、1人でも寂しくない。
しかし、アンドレアに最近できた恋人ファビアーナ(アレッシア・バレーラ)が妊娠した。
ショックを受けたイレーネ。
アンドレアと少し距離ができてしまう。
そんな時、イレーネはベルリンのホテルのサウナで、人類学者のケイト(レスリー・マンヴィル)と知り合った。
さばさばした雰囲気とはっきりとした口調の女性で、2人はすぐに意気投合
ところが・・・
急に何もかもが虚しく侘しく寂しく感じたイレーネは・・・

独身の颯爽としたキャリアウーマンが、家庭のある女性を無意識の内に見下すことで“私は孤独じゃない”と自分に言い聞かせているような、映画の中でよく見るタイプの女性がイレーネ。
嫌味なほど重箱の隅をつつくような厳しい調査をすること自体は、ホテルの格付けをする調査員の仕事として当たり前の範囲だと思う。
が、仕事に逃げているようにも見えた。
可哀想に見える瞬間が、何度もあった。
ラストは、これもお約束通り、別の生き方、もっと遣り甲斐のある仕事を模索し・・・
( ̄へ ̄|||) ウーム・・・・ 気分が盛り上がるポイントが無かったよ。
ついでに言ってしまえば、40歳に見える女優さんにするか、50歳の設定にするか、どちらかにした方が。
申し訳ないが、全然40歳に見えなかったんだよね。

そして家庭に入り家族が生き甲斐でありながら、所帯じみていて生活疲れが見えてしまうような女性が、イレーネの妹シルヴィア。
イレーネも痛々しかったが、シルヴィアもかなり・・・(苦笑)
“家族一緒に”“家族揃って”と言うことにこだわっていたが、時には強迫観念に駆られているようにも見えた。
その上、度を越した“うっかり者”の一面もあって、旦那さんのトンマーゾ(ジャン・マルコ・トニャッツィ)を疲弊させているように見えた。

見所のひとつは、5つ星ホテルの数々だろう。
しかし、哀生龍は旅行が嫌いだし、きめ細やかな接客が煩わしく感じる方だし、料理や宿泊施設の豪華さを楽しむ性格じゃないので、引っかかるポイントが無くスルリと流してしまった。
残念ながら、哀生龍の好みにあわない作品だったようだ。



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posted by 哀生龍 at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする