2016年03月30日

マネー・ショート 華麗なる大逆転

The Big Short

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、クリスチャン・ベイル。
服装や髪型のせいで、いつも以上に年齢不詳(笑)
彼が演じたマイケルは、強気なんだけど、一人でちょっと落ち込んでみたり弱気になってみたり。
作りこんでいると意識させないところが良いよね。
怒れるスティーヴ・カレルに飄々としたライアン・ゴズリング。 髭やもさっとした髪型で“元”大物感がにじみ出ていたブラッド・ピット。
現れるたびに注視してしまったのは、ジェレミー・ストロングが演じたヴィニー。
彼のような右腕がいたら、難しいであっても仕事も安心して突き進めそう。

映画としては、複数視点で『きたる“砂上の城”が崩れる瞬間』を追っていて、とても興味深く楽しむことが出来た。
が、実話ベースとはいえ、金融業界にも金融業界が扱う商品にも投資にも全く興味が無い哀生龍にとっては、題材的にはやっぱり今回も興味がわかず、分りやすい楽しめるような説明すらも頭に入って来なかった。
ショートって単語に空売りという意味があることすら、全く知らなかったんだから。
「で、“砂上の城”が早晩崩れることに賭けた彼らの内、儲けという意味で勝ったのは誰? 気持ち・感情の上で勝利の美酒に酔えたのは誰?」 と見終わった後でも頭の中がもやもや。
『この賭けに勝つということは、つまりは経済そのものが崩壊し多くの人々が苦境に立たされることを意味する』ということを、端から分っていた人。 諭されてはたと気付いた人。 崩壊して初めて理解した人。 崩壊に巻き込まれて何がなんだか分らない人。
金融業界の体質に問題があったのか、システムに問題があったのか、その業界で働く一部の利己的な人間が悪かったのか、何故ほんの一握りの人間しか予見できなかったのか・・・
過去の出来事を面白おかしく見る映画としては楽しめるが、笑っていられないことが起きていた上に、今後も同じようなことがおきないとも限らないと思うと、フィクションのホラーよりも恐ろしい。

マイケルがヘヴィメタ好きということで色んな曲が流れるのだが、個人的には"Led Zeppelin"や"Guns N' Roses"や"Gorillaz"の曲が使われていたのが嬉しかった。
映画の中で何度も会話に出てきた日本料理店NOBUのシーンで、徳永英明の「最後の言い訳」が流れたのだが、日本語だとどうしても歌詞に耳が行ってしまう。
同じレベルで、意識的に使われる英語の曲の歌詞も耳に入れば(意味が分かれば)いいのになぁ・・・
自分の英語力の無さを、こういう時に残念に思う。

それにしても、アダム・マッケイがこんな作品の監督もやるとは知らなかった。
ウィル・フェレルやジャド・アパトーの作品(「俺たち」シリーズとか)の監督とか脚本とか製作をやっている人だから。
でも、だから、こんな題材の作品も、テンポ良くコミカルに見せることが出来たのかな?

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2016年03月28日

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

The Second Best Exotic Marigold Hotel

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当てはビル・ナイ。
いつ見ても茶目っ気のあるキュートな紳士だよね。
色んなシーンで、彼のことは応援したくなるよ。

イギリスからやって来た老紳士淑女の皆さんは、インドのマリーゴールド・ホテルに長期滞在しながら、新たな生きがいを見つけつつある。
若きオーナーのソニー(デヴ・パテル)は、売り出し中のホテルを購入して規模を拡大したいと考え、融資を受けようと、共同マネージャーとなった滞在者の1人ミュリエル(マギー・スミス)と共にアメリカへ。
バーリー(デイヴィッド・ストラザーン)融資を検討してくれると言うが、どうやら覆面査定官が来るらしい。
そんな時に、新しい宿泊客が。
彼こそが覆面査定官だと思ったソニーは、好印象を与えようと・・・
ソニーって、1作目からあんな性格だったっけ?
気持ちは分らなくも無いが、接客業に携わるものにあるまじき酷い態度に、いらいらむかむか。
恋人との結婚が迫っていることもあって、身辺が慌しく、1人で焦ってから回り状態。
その上、ライバルまで出現?

1作目から長期滞在中の皆さんの個々のエピソードも、とても精力的(色んな意味で)。
このホテルに滞在している間に、ますます元気になったようで、のんびり隠居生活を送るような人は1人もいない。
なんて生き生きとした老人ばかりなんだろう・・・

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2015年11月25日

ムーン・ウォーカーズ

Moonwalkers

公開中なので控えめに。

ベトナム帰りでPTSDに苦しんでいるCIA諜報員のキッドマン(ロン・パールマン)に新たに下された極秘任務は、なんとロンドンに行ってスタンリー・キューブリックに“月面着陸の偽映像”を撮らせること。
ソ連に先を越される前にアポロ11号の月面着陸をなんとしても成功させなければならなかったが、NASAは失敗続き。
そのため、失敗したときのための保険が必要だったのだ。
キッドマンは大金を持ってエージェントに会いに行き、キューブリック監督との打ち合わせのコーディネートを依頼した。
が、キッドマンが依頼した相手は、たまたまその部屋にいたエージェントの従弟で、売れないバンドのマネージャーをしているジョニー(ルパート・グリント)だった。
ギャングから借金の返済を迫られていたジョニーは、ルームメイトのレオン(ロバート・シーハン)をキューブリック監督に変装させ、まんまとキッドマンから大金を騙し取った。
が・・・
騙されたと知ったキッドマンはジョニーの家に押しかけた時には、既に金は借金の支払いに当てられた後。
後一週間で月面着陸という切羽詰った状態であることから、キッドマンはジョニーたちと共に、自分たちで何とか映像を用意しなければならなくなった。
一方、CIAもキッドマンの様子がおかしいと気付き・・・
偽映像は間に合うのか?
月面着陸は成功するのか?

ロン・パールマンとルパート・グリントの凸凹コンビが面白い。
映像も内容もシュールでカラフルで滑稽で、60年代っぽさもあいまって、“お口あんぐり&目が点”で楽しんだ。
が、文字で美味く作品の面白さを説明できない。
見て感じてもらうタイプ?

『2001年宇宙の旅』の映像が良かったからとキューブリック監督に依頼しようとしたのだが、代わりにジョニーが紹介した映画監督レナータス(トム・オーデナールト)の撮った作品は・・・
この作品はいったい何? これを延々と見ていて楽しいのか? と言いたくなるほど、シュール。

ルパート・グリントって、こんな感じのキャラしか見たことがない様な気がするから、全く違ったキャラを演じた作品を見てみたい。

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2015年11月16日

ミケランジェロ・プロジェクト

The Monuments Men

公開中なので控えめに。

第二次世界大戦中、ドイツ軍は侵攻した各国各地で美術品や文化財を略奪していた。
作品や建築物は一度失われてしまったらもう元には戻せないため、人命ももちろん大切だが人類の歴史の一部であるそれらも守らなくてはならないと、ハーバード大学付属美術館の館長フランク・ストークス(ジョージ・クルーニー)は大統領を説得して、歴史的建造物や美術品を守る特殊部隊“モニュメンツ・メン”を結成することに。
集められた専門家は、ストークスを含めて7人。
メトロポリタン美術館のキュレーターのジェームズ・グレンジャー(マット・デイモン)、建築家のリチャード・キャンベル(ビル・マーレイ)、彫刻家のウォルター・ガーフィールド(ジョン・グッドマン)、歴史家のイギリス人ドナルド・ジェフリーズ(ヒュー・ボネヴィル)、詩や現代美術に詳しい舞台興行主のプレストン・サヴィッツ(ボブ・バラバン)、美術商のユダヤ系フランス人のジャン=クロード・クレルモン(ジャン・デュジャルダン)。
そして、若いドイツ系アメリカ人兵士のサム・エプスタイン(ディミトリー・レオニダス)が、通訳兼運転手として仲間に加わった。
最前線に赴いて美術品を守り、略奪されたそれらを探し出して救出する任務に就いた、戦争経験の無い中高年の彼らは、手分けをして各地に飛び、現地で協力者を探し情報を得なければならない。
グレンジャーが接触した相手は、ジュ・ド・ポーム国立美術館のキュレーターのクレール・シモーヌ(ケイト・ブランシェット)。
彼女はある情報を持っているのだったが・・・
そんな中、敗戦の色濃くなってきたことを悟ったヒトラーは、美術品等を全て破壊することを命じた。

ヒトラーやゲーリングの手から美術品や文化財を守ろうとする話や強奪されたそれらを救出する話は、実話やそれを元にした物語として今までに何回か見聞きしたが、こんなに楽しく見られた作品は初めてかもしれない。
ロバート・M・エドゼルの原作『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』は読んでいないので、原作がそのような笑いを含む文章になっているのかは分からないが、少なくとも監督・脚本を担当したジョージ・クルーニーが、そのような映画に作ったんだろうと想像は出来た。
コメディが得意なキャストも多く、個性的なキャラの掛け合いも面白く、楽しい笑いが極自然に醸し出され、だからこそ余計に痛ましさや悲哀がジンと胸に沁みた。

文化・芸術よりも人命が大切なのは確かだが、文化・芸術もまた人類の歴史であり失われたら二度と取り戻せないものであるのも確かな事実。
第二次世界大戦中に、命を賭して文化・芸術を守ろうとしてくれた彼らがいたことに、驚き、“動物と人間の違い”を感じた。
ほとんど兵士としての経験も知識も無い彼らが、味方の軍部からもほとんど理解が得られないような状況の中、最前線で頑張る姿は格好良くすらあったよ!

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2015年08月13日

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

Mission: Impossible - Rogue Nation

公開中なので控えめに。

IMF(Impossible Mission Force)のベテランエージェントのイーサン・ホーク(トム・クルーズ)は、ロンドンの拠点で新たな指令を受けていた。
ところがそのメッセージは、イーサンがその存在を確信していた謎のシンジケートの存在を肯定する内容であり、そのままイーサンは囚われの身となってしまった。
その頃ワシントンDCでは、IMFの分析官であるウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)が上院の査問委員会に召喚されていた。
CIA長官のアラン・ハンリーからIMFの問題行動を指摘され不要論を展開されるが、ブランとは国防長官の許可がなければ何も話せないため、IMF解体の決定を受け入れるしかなかった。
孤立無援となったイーサンを助けたのは、シンジケートの一員だと思われた謎の女性イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)だった。
IMF解体から半年。
イーサンの潜伏先でCIAが見つけたのは、彼自身ではなく、彼が残したシンジケートの情報
CIAで退屈なデスクワークをしているベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)は、イーサンに協力したくても立場上身動きが取れないブラントに代わり彼の手助けをすることに。

気楽に見られるスパイアクションである上に、毎回ゲスト俳優が良いので、つい見てしまうこのシリーズ。
たとえトム・クルーズの“俺様映画”だとしても、チームワークの良さやそれぞれのキャラの見せ場があるから、見て損は無い。
今回のお目当てゲストは、数年前にもう俳優は引退すると言っていたはずだが、相変わらず出演しているアレック・ボールドウィン(笑)
ショーン・ハリスやイェンス・フルテンやトム・ホランダーやサイモン・マクバーニーなんかが見られて良かった。
レギュラーとしてはルーサー(ヴィング・レイムス)が今回もちゃんと登場したし、ブラントとベンジーの続投も嬉しい。
特に、ブラントは査問委員会等でのハンリーとのやり取りが面白くて、今回も笑わせてもらった

最近、予告編で美味しいシーンを沢山見せてくれちゃうせいで、本編よりも予告編の方がわくわく出来たと言う作品が多発している。
ところが、この作品は、あれだけ盛り上がる予告編だったにも拘らず、冒頭からそのシーンの1つが早くも登場。
確かにわくわくドキドキできるシーンは予告編で使われていたが、それが全てではなかった。
物語の内容自体は物凄く盛り上がるような謎があるわけでもなく、サスペンス映画としてのレベルは高くないのだが、“ミッション・インポッシブル”って、なんか楽しいと感じるんだよなぁ・・・・

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2015年08月11日

ミニオンズ

Minions

公開中なので控えめに。

地球誕生と同じ頃に生まれた黄色い単細胞生物ミニオンは、いつしかそれぞれの時代の最強最悪のボスに仕える生物集団“ミニオンズ”(声:ピエール・コフィン)となった。
しかし、彼らが熱心に仕えてもボスはすぐに死んでしまう
ついには、氷の洞窟の中で長い期間ボス不在の不遇の時代を過ごす事になってしまった。
このままでは気力が萎えてミニオンズは滅亡してしまうと言う危機に直面し、リーダー的存在のケヴィンはボスを探す旅に出ることを決意。
同行するのは、ロックスターを夢見るスチュアートと、弱虫でピュアなボブ。
ボスを探して世界を放浪する3人は、辿り着いたNYで“フロリダ州オーランドで大悪党大会(ヴィラコン)が開催される”との噂を聞きつける。
運良くそこに向かうウォルター・ネルソン(声:マイケル・キートン)とその家族の車に同乗させてもらった。
そして3人は、史上初の女大悪党スカーレット・オーバーキル(声:サンドラ・ブロック)とその夫で発明家の悪党ハーブ(声:ジョン・ハム)に仕えることに。
ところが、スカーレットのために英国王室から王冠を盗むはずだったのに、ちょっとした手違いからボブが・・・
スカーレットを敵にまわすことになった3人はどうなる?
そして、ミニオンズの運命やいかに!?

「怪盗グルーの月泥棒」でミニオンズのファンになってしまった。
「怪盗グルーのミニオン危機一発」では、邦題ほどにはミニオンズが活躍していなかったからちょっとがカッカリ。
そして、ついにミニオンズにスポットライトが当てられた、彼らこそが主役の「ミニオンズ」の公開に、大喜びした!
公開日直前まで、“日本語字幕版”の公開が無いのではないかと心配していたのだが、割と近場で日本語字幕版(3Dだったが)を見ることが出来た。
ミニオンズはあの独特のミニオン語(色んな言語の単語のごちゃ混ぜ)を喋るから、字幕が少なめで3Dでも幾分楽だったかな?
ちなみにネットで知ったのだが、声を担当しているコフィン監督いわく、ミニオン語はスペイン語、イタリア語、インドネシア語、日本語等からインスピレーションを得ているそうで、言葉に詰まったり、うまく表現できなくなったときに参考にしているのが、インド料理や中華のメニューなんだそうだ。
道理で耳に引っかかる単語が色々あると思ったよ。

ミニオンズは、喋りももちろんだがも楽しいよね。
今回は、映画冒頭の映画会社のオープニングロゴの部分で、ユニバーサル・ファンファーレをミニオンズが高らかに♪♪
冒頭からこれだし、懐かしい60年代の名曲たちが!!!
浮かれちゃっても仕方が無いよね?
これまたネットで知ったのだが、使われている曲を含めて時代考証・舞台考証が甘い部分もあるようだが、そんなことは気にしないし気にならない。

面白いし楽しい。
その上、3人の個性(長男、次男、末っ子的な部分を含む)やチームワークや仲間“ミニオンズ”の存在が嬉しい。
怪盗グルーもそうだったが、スカーレットの悪役っぷりも豪快且つ魅力的で、悪い奴なのに好きになってしまうんだよね。
もちろん、まだお子ちゃまなのにすでに悪党の才能を発揮しているグルー(声:スティーヴ・カレル)と運命の出会いも!!!
それから、スティーヴ・クーガン、ジェフリー・ラッシュ、真田広之等が声の出演をしている。

そういえば、minionって単語は、元々“手下”“子分”“奴隷”“召使”って意味なんだね。
今まで“キャラの名前”(造語)だと思っていて、意味があるとは思っていなかったよ。

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2015年05月18日

真夜中のゆりかご

En chance til
A Second Chance


公開中なので控えめに。

通報を受けて、刑事のアンドレアス(ニコライ・コスター=ワルドウ)は相棒のシモン(ウルリク・トムセン)と共にその部屋に踏み込んだ。
サネ(リッケ・メイ・アンデルセン)の部屋は荒れ放題で、薬物依存症のトリスタン(ニコライ・リー・コス)に暴力を振るわれていた。
それどころか、赤ん坊のソーフスは汚物まみれで浴室の床に寝かされているではないか。
同じぐらいの息子アレクサンダーを持つアンドレアスはソーフスをこの2人から保護したかったが、結局2人の元の戻されてしまった。
一方アンドレアスの妻アナ(マリア・ボネヴィー)は、自分自身が愛情不足だったことも有り、良き母となり愛情いっぱいに育てようとしていた。
しかしアレクサンダーは夜泣きが酷く、夫婦は交互に車やベビーカーで夜の散歩に出る日々が続いている。
そんなある日、アレクサンダーが息をしていないことにアナは気づき、悲鳴を上げた。
アンドレアスが必死に人工呼吸をしても・・・
諦めた彼が警察に通報しようとすると、彼女は息子を連れて行かれてしまうことを恐れて、「通報したら自殺する」と激しく拒絶した。
アナが薬で眠りに落ちると、アンドレアスは息子のなきがらを抱いて家を出た。
シモンに相談しようと電話をしたが繋がらず、思いつめたアンドレアスは・・・
アンドレアス連れ帰ってきたソーフスは、アレクサンダーの身代わりにはならなかった。
一方トリスタンは、ソーフスが死んでしまったと思い焦った。
自分が息子を殺したとなれば刑務所行きは免れない。
サネが「死んでいるのはソーフスじゃない」と訴えても聞く耳を持たず、証拠隠滅を図ろうとしたトリスタンは・・・
悲劇はこれで終わりではなかった。

冒頭からいきなりニコライ・C=Wとニコライ・L・Kとトムセン3人の揃い踏み♪
彼ら3人がお目当てだったから、テンションがいきなり上がった。
おまけに、シモンが飲んだくれる店でトマス・ボー・ラーセンもチラッと出てきて、にんまり!

しかし、物語の方は、あまりに悲惨で思わず憐憫の情が湧いてしまうような内容だった。
赤ん坊の泣き声や女性のヒステリックに泣き喚く声には普段からイラッとしてしまうのだが、この映画ではそれも重要な要素だから、いつも以上に耐え難かった。
育児放棄されたソーフスはもちろんだが、アレクサンダーも可哀想だったなぁ・・・
愛情たっぷりの親でも、四六時中愛情を注ぎ続けるのは難しい
人間だから、時には・・・
逆に、普段は酷い親であっても、全く愛情が無いとは限らない。
その人がどう育てられてきたのか、親になった時にその影響が出てくるということを目の当たりにすると、自分自身のことを振り返ってゾッとしてしまう。

アンドレアスがやったことは、間違っている。
しかし、精神的に追い詰められた状況、息子を突然亡くした上に妻が自殺するとヒステリーを起こしてしまった状況で、彼が思いついた最善の方法がそれだったのだということは理解できる。
ソーフスをあの2人の元に置いておくよりも、自分が息子代わりに育てた方が彼にとっても幸せだと、思い込んでしまったのも理解は出来る。
だがもし・・・・
たら・れば」を考えてしまうんだよね。

2人のニコライは、容姿のせいか喋り方のせいか、演じるキャラのタイプが逆になることはほとんど無い。
ニコライ・C=Wが悪役をやる場合は分かりやすく言うと冷酷な貴公子タイプで、ニコライ・L・Kが今回演じたような泥臭いチンピラタイプではない。
逆にニコライ・L・Kが演じる善人は、気は優しくて力持ちタイプが多いような気がする。
2人とも、コミカルなキャラを演じても凄くハマるんだけどね。

今までにも何度も書いているが、哀生龍はこの作品の脚本でもあるアナス・トマス・イェンセンの脚本(または脚本&監督)の作品がとても好き。
それにも拘らず、彼と多くの作品でタッグを組んでいるスザンネ・ビアの監督作品は苦手。
ストーリーは好きだけれど、作品の見せ方・演出が苦手というか感覚的に合わないと言うか。
脚本アナス・トマス・イェンセン&監督ラッセ・スパング・オルセンのアクション・コメディがまた見たいなぁ・・・・

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2015年03月02日

マッド・ナース

Nurse 3-D
Nurse
Mad Nurse


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アビーことアビゲイル・ラッセル(パス・デ・ラ・ウエルタ)は、NYの大病院の最優秀看護師として表彰されたこともある、ベテラン“白衣の天使”。
しかし、平気で浮気をするような最低男を誘惑しては、メスや注射を使って惨殺する猟奇殺人犯だった。
そんなアビーが目にかけているのは、彼女がメンターを務めた新人正看護師のダニー・ロジャース(カトリーナ・ボウデン)。
ダニーが、医療部長のDr.ロバート・モリス(ジャド・ネルソン)からセクハラ・パワハラを受けたり、恋人の緊急救命士のスティーヴ(コービン・ブルー)から同棲を迫られたり、義父で有名な精神科医のDr.ラリー・クック(マーティン・ドノヴァン)が浮気していたり・・・で困っているのを知ると、慰め、障害を排除しようと手を尽くすアビー。
ところが、ダニーにはその想いが通じず・・・
バイセクシャルでもあるアビーは、ダニーを自分だけの物にしようとしていたのだが、ダニーが受け入れてくれないと分かると可愛さ余って憎さ100倍
そんな時、新しい人事部長として病院に来たレイチェル・アダムス(メラニー・スクロファーノ)は、アビーのある秘密を・・・

日本での劇場公開は2D版のみ。
どこがどう3Dになっていたのだろう?
どの辺りが3Dで楽しめるのか良く分からなかったし、3Dメガネのせいであのド派手な血の色が暗く不鮮明になってしまうの勿体無いから、2Dで哀生龍は良かったと思う。

白衣の天使でエロくて男とも女とも絡むアビーは、その妖艶で淫らな雰囲気でゾクゾクさせてくれるが、かなり偏執的な性格で、過激でちょっとサイコな感じが更にゾクゾクさせてくれる(笑)
哀生龍の趣味では無いから、あまり色っぽくは感じなかったが。
日本人がわざとらしいほどのエロさを出しながら、あのゆったりとしたテンポで喋ったら、ただただ笑っちゃうだろうな。
無造作にアップした髪も、日本人だったら、後れ毛が色っぽいどころか貧乏臭く見えるだけじゃないかと思う。
もっと綺麗だったり、もっと色っぽかったりする女優さんは沢山いるが、アビーはパス・デ・ラ・ウエルタだから、ぎりぎり不快感や嫌悪感を与えないキャラに仕上がっていたように思えた。
逆に、まともで普通で何処にでもいそうなキャラの方が、イラッとさせられる瞬間が多くあったよ。

見た目的は、もちろんジャド・ネルソン。
口ひげにメガネで、一見すると立派なドクター。
いつも不機嫌そうな顔をしていて、頻繁に叱責してナースいびり。
同じ表情で、セクハラにも余念がない(苦笑)
レンタルスルーするようなB級作品にも良く出ているジャドだが、このキャラもそんな作品で見かけそうな奴だった。
出て早々殺されるかもしれないと覚悟していたのだが、そんなことはなく、チョコチョコ顔を出していた♪

そして、監督・共同脚本のダグラス・アーニオコスキーが、ロバート・ロドリゲス監督の多くの作品で、助監督や第二班監督等をやっていたと知って、興味が湧いた。
そこはかとなく感じるコミカルさと血塗れ具合は、なるほど!と。
ロバート・ロドリゲス監督には足りないエロさは、十分盛り込まれていた。
が、かなりエロティックな作品を想像させる謳い文句で宣伝されていたから、物足りなく感じる人もきっと多いんじゃないだろうか?

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2015年02月18日

マシンガン・ツアー ~リトアニア強奪避航~

Redirected

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借金で追い詰められたジョン(ギル・ダーネル)は、ポーカー中のマフィアから大金を奪うことを強いられた。
そして、マフィアのボスであるポール(ヴィニー・ジョーンズ)の大切なリングも、その指から奪い取ることに。
友達のベン(アンソニー・ストラカン)とティム(オリヴァー・ジャクソン)、そして頭数を揃えるために何の説明も無しにマイケル(スコット・ウィリアムズ)をも巻き込んだ。
まんまと100万ポンドと金品の強奪に成功しただけでなく、ジョンは3人を連れてマレーシアに高飛び!
ところが、アイスランドの火山噴火による影響で、たどり着いたのは東欧のどこかの片田舎。
なんとそこはリトアニアだった。
ほとんど言葉が通じなくても、酒と女で盛り上がれる男たち。
しかし・・・
油断ならない売春婦、信用の置けない警官、清らかとは程遠い司祭などなど、彼らの周りには胡散臭い輩ばかり
もちろんポールとその手下たちも執拗に追ってくる。
バラバラになってしまった友人たちは、無事に再会できるのか?
そして、大金とリングの行方は?

【未体験ゾーンの映画たち2015】にて。

ロンドンでスタートした物語は、リトアニアで大混乱に!
一番不幸なのは、恋人にプロポーズしようと準備していたところを強引にジョンたちが“現場”に連れて行ったマイケル。
何度も恋人から電話がかかってくる。 リトアニアに行ってからもかかってくる。
マイケルの状況を知らず、マイケルの説明など聞く耳もたず、勝手にあれこれ想像して勘違いして怒りまくる彼女。
女王陛下の衛兵、あのバッキンガム宮殿のゲートのところで微動だにもせずに立っている近衛兵。
れっきとした英国陸軍の兵士が、マイケルの職業。
何処を切っても不憫な状態だった(苦笑)
ま、一番の当事者ジョンも、なかなか可哀想な状態だったが。
東欧というとどうしても寒いイメージがあるのだが、リトアニアはどんな季節だったのだろう?
全裸であんなものを抱えて逃げ回るなんて・・・・( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
気弱なティムは、ベンと一緒にいられただけマシかな?

このどたばた感はヴィニー・ジョーンズが出ていることもあって、ガイ・リッチーの「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」を思い出させる。
リトアニアに行ってからも、耳に入るのは主人公達のイギリス訛のきつい英語だし。
いやぁ~癖が強すぎて時々英語とは思えないこともあったが、耳に心地良くて“ほぐれたぁ~”って感じだった。
冒頭の“豚”の映像からもっとバイオレンスなシーンがあるのかなと思ったのだが、そんなことはなくて、とにかく“どたばた”したアクション・コメディだった。
間違いなくB級だが、疲れがほぐれる馬鹿っぽさが気に入ったよ。

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2015年02月10日

ミュータント・タートルズ

Teenage Mutant Ninja Turtles

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レポーターのエイプリル・オニール(ミーガン・フォックス)は、NYの犯罪組織“フット軍団”を追っていた。
ある日、フット軍団を蹴散らした正義の味方に遭遇。
なんと、人間のように立ち、人間の言葉を話す、人間サイズの4匹の亀だった!
上司のトンプソン(ウーピー・ゴールドバーグ)も、相棒のカメラマンのヴァーン・フェンウィック(ウィル・アーネット)にも信じてもらえなかったエイプリルは、15年前に事故で亡くなった父のパートナーだった男、大企業のCEOであるエリック・サックス(ウィリアム・フィクトナー)にこの話をした。
実は、科学者である父の働く研究所にいた実験動物が、4匹の亀と1匹のネズミだったことを思い出したからだ。
“ミュータンジェン”により突然変異した亀たち、レオナルド、ラファエル、ミケランジェロ、ドナテロは、同じく突然変異したネズミのスプリンターを先生と仰ぎ、武術や忍者の技を身につけていた。
だが、フット軍団の首領シュレッダーは彼らの存在を知ると、ある目的のために・・・

ずっと昔にアニメを見た記憶がある。
実写ももしかしたら???
良くも悪くも、『「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ製作』と言う色がとっても濃く出ていたように思う。
ストーリーよりも、3Dでノリのいいアクションを楽しもう!!!  的な作品だった。
見たのは2D字幕版だけどね(苦笑)
タイトルの通り『Teenage』っぽさ全開で、ガキっぽい部分も彼らの魅力!
糖分を採り過ぎた子供のようになってしまうシーンとか、格好いいと言うよりも可愛いと言った方がいいようなヒーローだ。
ただ、ストーリーにもう少し中身があるともっと良かったなぁ・・・

レオナルド(青):(ピート・プロゼック/声:ジョニー・ノックスヴィル) 愛称はレオ。 長男気質のリーダー。
ラファエル(赤):(アラン・リッチソン) 愛称はラファ。 右肩とバンダナの『憤』の字が、彼の性格を現している?
ミケランジェロ(橙):(ノエル・フィッシャー) 愛称はミケ・・・じゃなくてマイキー。 末っ子気質のお調子者。
ドナテロ(紫):(ジェレミー・ハワード) 愛称はドナ時々ドニー。 メガネをかけた頭脳派。
キャラの個性のバランスがとても良くて、なんだかんだ言いつつも4人が楽しそうにわいわいやっている姿を見るだけでテンションが上がってしまった。

先生ことスプリンター:(ダニー・ウッドバーン/声:トニー・シャルーブ) 先生であり父親的存在であり。 まず自分が手本を示すタイプの、尊敬できる存在だね。
シュレッダー:(トオル・マサムネ) 銀色に輝く鎧兜でクール! 時々日本語を使うのだが、綺麗な日本語が聞けて嬉しい!
カライ:(ミナエ・ノジ) 日本語の『辛い』が名前の由来らしい。 それって、女の子の名前じゃないけど(苦笑)

出来ることなら、こんな作品にはレイ・パークが出ているともっと嬉しいんだけどなぁ~~

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2015年02月09日

ミスター・スキャンダル

The Look of Love

公開中なので控えめに。

ポール・レイモンド(スティーヴ・クーガン)は、男は美しい女性を見たいと思い、それがならなお良いという考えで、ライオンの檻の中に入った裸の女性を見せるサーカス「シルク・ヌー・ド・パリ」を興行。
このショーに出演していた妻ジーン(アンナ・フリエル)が全国紙相手に起こした裁判は負けてしまったが、話題になったことを喜ぶポジティブ思考の男。
ソーホーに開いた会員制ストリップ・バーも成功したが、検閲制度が廃止になったことで他にも同じような劇場や店が。
そこでレイモンドは“興行主”に。
オーディションに来たアンバー(タムシン・エガートン)の魅力と才能を見出し、彼女を売りにして大成功。
しかし、家を出てアンバーと暮らすようになり、妻子との関係は・・・
更に、成人向け雑誌を刊行し、これまた大当たり。
「私の雑誌はポルノではない」と主張するが、猥褻物として押収されてします。
それでもレイモンドは、色々なジャンルで成功し続ける。
そんな父に憧れる娘デビー(イモージェン・プーツ)は、マリファナを吸って退学になったのをきっかけに、父の舞台に立つが・・・

【未体験ゾーンの映画たち2015】にて。

「ポルノ男爵」とまで呼ばれた実在の人物ポール・レイモンドの、成功と陰
プラス思考と企画力で、時代の先端を行くポルノ業界の成功者だった。
妻ジーンも、最初の内は夫の浮気を大目に見ていたが、“特定の女”アンバー(芸名はフィオナ)を作った事には耐えられず・・・
その上、レイモンドの娘デビーを励ましたのは彼の仕事仲間のトニー(クリス・アディソン)だったのだが、デビーにドラッグを・・・
夫として父としては、あまり幸せじゃなかったのかもしれない。
ビックリするほど莫大な財産を残したが、金があっても・・・
孫娘とのシーンが何箇所かあったが、まだ幼いのに欲張ることがなく、どちらかと言うと控え目な性格のようだ。

楽しいと言うよりも、へぇ~そうなのか、こういう事をした人なのか、こんな性格の男なのか、と興味を持って見ることが出来た。
かなりのプラス思考で打たれ強い性格なのが、少し羨ましくも思えた。

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2015年01月16日

マイ・ライフ・メモリー

Sunlight Jr.

公開中なので控えめに。

コンビニ『サンライト・ジュニア』で働くメリッサ(ナオミ・ワッツ)は、恋人のリッチー(マット・ディロン)とモーテル暮らし
働きながら大学で勉強したいと考えているが、手続きすらままならない。
後天的に下半身不随となり車椅子生活リッチーは、細々と電化製品の修理をする以外は、政府からの援助金しか収入がないにも拘らず、すぐに飲んでしまっていた
一方、メリッサの元恋人ジャスティン(ノーマン・リーダス)は、ちょくちょく『サンライト・ジュニア』に現れてはメリッサに絡んでいた。
上司である副店長のエドウィン(アントニ・コロン)も、メリッサを苛立たせる存在。
そんなメリッサに、嬉しい出来事が。
リッチーの子供を妊娠したのだ。
しかし、シフトを変えられてしまったり、何とか稼いで家計を助けようとするリッチーの思いは空回りしてしまったり・・・・
診察のための医療費すら大きな負担になる逼迫した家計は、愛し合っているはずのメリッサとリッチーに大きな影を落した。

【未体験ゾーンの映画たち2015】にて。

ノーマン・リーダス目当てに見た。
哀生龍の好みにあった「デス・クルー」の次に続けて見たのが悪かったのか、そもそもこの手の物語はあまり得意じゃなかったせいなのか、正直あまり楽しむことが出来なかった。
息子がいる父親役のノーマンは珍しく、ちっとも父親に見えないところはノーマンらしく、彼的には楽しめたのだが。

愛し合っているのに、歯車がちょっとかみ合わなくなってきたり、ボタンのかけ違いが起きたりして、2人の関係がギクシャクする時がある。
我慢して耐えていれば嵐は過ぎ去るのか、それとも、性格は変わらないから何時まで待っても駄目なのか。
苛立ちを表に出してしまったタイミングの悪さ、行動を起こしてしまったタイミングの悪さ。
それでも、愛していれば、再び同じベッドで眠る日が来るのかもしれない。
恋愛ものというよりも、嵐に近い波風が起きたとき2人は・・・といったドラマに感じられた。

リッチーは車椅子生活を余儀なくされている障害者だが、普段はことさらそれを理由に卑屈になることも、同情や助けを求めることもないし、特別扱いされることも望まない。
メリッサもリッチーの友人たちも、障害者であることを理由に特別扱いしないし、出来ないことを手助けすることはあっても、過保護にすることも哀れむこともない。
それが当たり前の環境が、とても気持ち良かった。
ともすれば“人に優しく”が行き過ぎたような“親切の押し売り”が美徳のように思われるし、無意識にそれを望み“自分は優しくされるべき存在だ”と勘違いしているような弱者を見かけることがあることが、日本では珍しくないから。
脇道にそれたな。

優しくするけど甘やかさない。
甘やかす余裕は、金銭的にも気持ち的にもない。
それどころか、色んな意味で傷つけ合ってしまう。
メリッサとリッチーは、別れた方が幸せなのだろうか?
乗り越えれば、絆が深まるのだろうか?
5年後、10年後、2人がどうなっているかが気になる作品だった。

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2015年01月06日

ミランダ

Miranda

フランク(ジョン・シム)が司書として働く図書館に、魅力的な女性(クリスティーナ・リッチ)が来た。
何日か眺めていたフランクは、その日、思い切ってお茶に誘って見た。
駄目元だったのだが、「1杯だけ」と付き合ってくれた。
謎めくミランダの仕事は詐欺師だったが、フランクにはもちろん秘密。
図書館に来たのも、仕事のためだった。
そんなフランクとミランダはアッという間にに落ちた。
ミランダの仕事の相棒は、父親的な存在でもあるクリスチャン(ジョン・ハート)。
日本人を騙し、それを餌にネスラー(カイル・マクラクラン)に近付くのが今の目的だが、ミランダは今回の仕事を中止したかった。
だが、クリスチャンは許してくれない。
逃避するようにフランクとデートを重ねるミランダは、フランクの部屋に転がり込んでしまう。
ところが、ミランダはまた出て行ってしまった。
フランクが寝ている間に。
彼女が残していった服から、1枚の名刺が出てきた。
フランクはその「ロバート・ネイラー」の名刺を頼りに、ミランダを探し始める。
すぐにミランダを見つけることが出来たものの、彼女は髪の色も瞳の色もそしてフランクに対する態度までも違っていた
愛の言葉が通じなかった。
消えろと言われてしまった。
あれもこれもだった。
でも・・・

ジョン・シムをまとめて見てみることに。
哀生龍の中で一番印象に残っているのは、主役だったTVミニシリーズの「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」。
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」のほうは、思い出せない・・・・(´~`ヾ) ポリポリ・・・

フランクの親友ロッド(ジュリアン・リンド=タット)と比べると、フランクは単純で純粋な感じ。
ミランダに対する熱い思いを、1人で熱狂的にギターを掻き鳴らしながらオリジナルソングを歌っちゃうような奴(笑)
この作品では、鋭い眼差しよりも、可愛らしい瞳が印象的だった。
騙されちゃっても、やっぱりミランダが好き。
最初に出会ったミランダともう1人のミランダ、2人のミランダ両方とも好き。
なんて青春しちゃう(笑)
お前は高校生か?

カイル・マクラクランも、ネスラーというちょっと怪しい(妖しい?)趣味がありそうなキャラに、似合い過ぎ。
と言うか、彼が演じているから、ちょっと変態っぽいタイプなのかな?と、登場した瞬間に先読みしてしまった。



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2014年11月26日

マライアと失われた秘宝の謎

The Adventurer: The Curse of the Midas Box

全てを黄金に変えるミダス王の箱のありかを示すのは、1枚の地図。
その地図を見つけたのは、オットー・ルガー(サム・ニール)。
そして、その地図と関係があるアミュレット(護符・お守り)は、その場に居合わせたウィル・チャリティ(マイケル・シーン)が。
怪我を負ったチャリティは親友であるマンディ夫妻、オックスフォード大の教授のチャールズ(ヨアン・グリフィズ)と妻キャサリン(キーリー・ホーズ)に事態を告げ、アミュレットを託した。
その後すぐ夫妻は誘拐されてしまうが、賢明にもキャサリンは2つに分けたアミュレットを2人の息子マライア(アノイリン・バーナード)とフェリックス(ザヴィエル・アトキンス)のポケットに入れていた。
ところが、兄弟もまた少年院に。
何とかチャリティが助けられたのは、兄マライア1人だけだった。
弟フェリックスは、オットーの手下に捕まり・・・・
実は、チャリティもマライアの両親も政府の秘密組織“古代遺物局”の局員だった。
チャリティはマライアに言う。
アバディーンから北海を渡った孤島にある、モニカ(レナ・ヘディ)が支配人を務めるプリンス・リージェント・ホテルのボーイになって、弟を探せ。 と。
このホテルは、オットーが買い取ったものだった。
マライアの両親は、チャリティが探す。
マライアがお針子のサーシャ(メラ・キャロン)に手伝ってもらいながら弟を探すある日、ホテルにチャリティがやって来た。奇術師に化けて。

「マライア・マンディ」と言う本の映画化のようだ。
まだ続きがありそうなラストシーンだったが、続きは作られていない?
それとも、これから作る予定がある??

舞台は1800年代のロンドンから始まる。
その時代の衣装の中でも、一際目を引くチャリティの衣装や振る舞い。
主人公の少年を助ける魔法使い的なポジションだが、怪しさいっぱい(笑)
そもそも、マイケル・シーンの何か企んでいそうな笑顔が、この上なく怪しいのだが(苦笑)
とは言っても、彼がお目当ての哀生龍にとっては、そんな怪しさも楽しみどころなんだけどね。

ファンタジーなのだが、ちょっと盛り上がりに欠けるなぁ・・・
展開が駆け足気味というか、じっくり展開を楽しむような深みが無いと言うか、非常に残念な仕上がり。
個人的な趣味の問題になってしまうが、主役のマライアにあまり華が無く、少年と言うには育ち過ぎているし美青年にはまだ育っていないし(苦笑)
弟君の扱いも、かなり可哀想。
何度も訪れる危機。 でもスリリングじゃないのは何故?
でも、B級ファンタジーも嫌いじゃないんだけどね。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



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2014年11月13日

マダム・マロリーと魔法のスパイス

The Hundred-Foot Journey

公開中なので控えめに。

カダム一家が家族で経営していたムンバイのインド料理店は、暴動に巻き込まれて焼かれてしまった。
料理名人だったママも亡くなってしまった。
ヨーロッパで再起を図ろうとロンドンに移った後、一家はフランスへ。
山道で車が故障して立ち往生した彼らに手を貸してくれたのは、偶然通りかかったマルグリット(シャルロット・ルボン)。
彼女は台所にあったもので、手早く美味しい料理を振舞ってくれた。
食材の美味しさ、豊かさに、パパ(オム・・プリ)はこの地で店を開くことを決めてしまう。
長男マンスール(アミット・シャー)をはじめ子供たちは、フランス人はインド料理なんか食べないと止めたが、パパは耳を貸さずに料理店だった売家を買ってしまった。
しかし、30mほどの道を挟んだ真向かいには、マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が経営する上品なフランス料理店、ミシュランの星を1つ獲得している<ル・ソール・プリョルール>が!
<メゾン・ムンバイ>の準備中も開店初日も、マロリーから嫌味を言われたり妨害をされたりするが、パパは負けじとやり返す。
<メゾン・ムンバイ>のコックは、ママから手ほどきを受けた次男のハッサン(マニッシュ・ダヤル)。
彼には、もって生まれた料理のセンスと鋭い味覚と嗅覚、そしてママが遺したスパイスがあった。
純粋に料理を愛し好奇心と向上心が旺盛なハッサンは、伝統あるフランス料理も学びたいと思っていた。
そんな彼にフランス料理の本を貸してくれたのは、マルグリットだった。
彼女は<ル・ソール・プリョルール>のスー・シェフだったのだ。
ライバル店の料理人同士ではあったが、2人は惹かれあい・・・
そんなある日、<メゾン・ムンバイ>の塀に悪意ある悪戯書きが書かれただけでなく、放火までされ、ハッサンは両手に火傷を負ってしまった。
その卑劣な行為に腹を立てたのは、カダム一家だけでなく、マロリーも同じだった。
これがきっかけとなりカダム一家とマロリーの距離が縮まっただけでなく、彼女はハッサンの才能を認め・・・
マロリーは2つ目の星を切望していた。
ハッサンも料理の道を究めようと努力を続けるのだった。

哀生龍は料理や食べることには興味が無く、日常的に良く食べているものを除くと、映像や写真を見ただけでは味も臭いも食感もイメージが湧いてくることは滅多にない。
そのため、この映画を見ても嗅覚や味覚が刺激されることは無かった。
こんな料理&食事に鈍感な哀生龍は、“スパイスを加えるだけ”でミシュランの星が増えるはずもないし、分子料理等の前衛的な料理に更なる革新が起きるはずも無いと、ハッサンの快進撃に違和感を覚えてしまった。
もちろん“スパイスを加えるだけ”というのはかなり大雑把な表現だが、しかし、ハッサン自身の才能や練に練ってレシピに手を加えたという描写よりも、パラパラっとスパイスを足す描写の方が目についてしまったから、そう感じてしまったのだ。
一方、料理映画に良くある食事シーンの口元のアップがほとんど無いため、そのような描写が生理的に苦手な哀生龍にとっては、とても見やすい作品だと感じた。

物語やキャラクター設定は、キャストの持ち味とあいまってとても分かりやすかったし、人間同士の化学反応を楽しむことが出来た。
それぞれ、頑固だし手に入れたい物があるし個性が強くて嫌な面もあるが、他人の才能を認める度量があり優しく善良な面もある。
色々な面の出し方や描写が心地良い。
物凄く盛り上がることは無いが、飽きることも無い。
誰の日常にも起きる喜怒哀楽を優しい目線で少々ドラマチックに描いているように感じたため、ラッセ・ハルストレム監督らしい作品ということかな?、と思った。

注目されるようになった後で、どんどん髭が濃くなり目が鋭くなり鬼気迫っていくハッサン。
山田孝之に似ていると思ってしまったのは、哀生龍だけ?

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2014年10月30日

モンキー・ラッシュ

Marco Macaco
Primates of the Caribbean


とある猿たちの国
暗殺を恐れる大統領にビーチの平和を守る警官に任命された真面目なマルコは、子供の頃からルルが好きだった。
このビーチに戻ってきたルルと再会し、マルコは大喜び。
だが、ビーチの平和を脅かしそうな巨大な建築物が突如現れ、マルコに緊張が走る。
大統領に報告する前に、まずは調査。
それはカルロが経営するカジノだった。
どうやら許可を得ていないようだ。
問い質そうとするマルコをよそに、音楽関係の仕事に就くのが夢のルルは、カルロと歌手契約をしてしまう。
マルコの報告を聞き、大統領はすぐに破壊してしまおうとしたが、一瞬早くカルロは甘言で大統領に取り入ってしまった。
驚くことにそのカジノの建物は、ロボットだった!
カルロの本当の目的は?
マルコは立ち向かえるのか?
ビーチを、そしてルルを、マルコは守れるのか?

デンマークのアニメだから見たのだが、残念ながらレンタルDVDには日本語吹き替えと英語吹き替え(US版)しか入っていなかった。
残念。

ちょっと臆病で惚けたマルコが、スタンガン片手に頑張る!
時々ミュージカル調になって歌い踊る。
キャラクターは猿たちだが、リアル過ぎず可愛過ぎず
ディズニー系、ピクサー系、ジブリ系等々、会社ごとにキャラの顔だちは似通ってしまうことが多いから、たまには全く違うアニメも楽しいものだ。
主要キャラも少なめで余計な枝葉が無かったのも、疲れている時にはぴったり。



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2014年10月27日

ミニスキュル ~森の小さな仲間たち~

ミニスキュル~失われた蟻の渓谷
Minuscule - La vallée des fourmis perdues
Minuscule: Valley of the Lost Ants


公開中なので控えめに。

まだうまく飛べないその子供のてんとう虫は、意地悪なハエに絡まれてしまい、翅に怪我を負って家族からもはぐれてしまった。
独りぼっちになったてんとう虫が逃げ込んだのは、ピクニックに来ていた人間が置いていった角砂糖の入っている缶の中。
てんとう虫が入っているとは気付かずに、黒アリの一群がその缶を巣に運び始める。
途中で缶が引っ繰り返って中からてんとう虫の子が・・・
事情を知った黒アリは、自分たちの巣へ一緒に行こうとてんとう虫を誘った。
その途中で赤アリの一群と遭遇し、黒アリたちは争いを避けて砂糖を分けてあげたのだが、それで満足する赤アリではない。
黒アリたちが砂糖を持ち帰った巣を、赤アリの大群が包囲してしまう。
親切な黒アリたちを手助けするために、てんとう虫はあの缶があった場所からある物を持ち帰るために、紙飛行機に乗って飛び立った。

フランスのCGアニメで、TVシリーズは2~5分程度のショートアニメだそうだ。
日本でも放映されていたようだが、哀生龍は見たことが無かった。

台詞は無く、表情や身振り手振り、そして羽音などの音をコミュニケーション手段とする虫たちの、デフォルメ具合がいい匙加減の作品だった。
黒アリと赤アリの姿かたちや性格の違い、ハエはヤンキーな暴走族、動きが可愛いクモ・・・などなど、キャラクターを見ているだけでもテンションが上がってしまった。
ただ、哀生龍はどうしてもカタツムリが苦手だから、可愛らしいアニメでもやっぱり直視できなかった(汗)

なかなかリアルだけれど、ドキュメンタリーではないし生態なども100%の事実ではない
物知り博士の子供だったら、「違うよ!」と言うかもしれないなぁ~

自然が美しい背景は実写。
虫の視点から見るとこんなにも人間は自然を汚しているのか、こんなにも虫たちにとっては苛酷な環境なのか、そしてゴミを虫たちが有効利用することもあるのかと、再認識

子供の冒険を通しての成長、友情、困難に立ち向かう勇気、柔軟な発想、楽しい中に寓話的な出来事が沢山。
個人的には、同じような内容だったら、子犬や子猫が主役になっている作品よりも、こんな虫や爬虫類が主役になっている作品のほうが好み♪

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2014年07月22日

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾

Blood Ties

公開中なので控えめに。

1970年代、NY。
出所したクリス(クライヴ・オーウェン)を出迎えたのは、刑事をしている弟フランク(ビリー・クラダップ)。
フランクはクリスを自分の家に住まわせ、知人に頼んでクリスの働き口を用意し、クリスの元妻モニカ(マリアン・コティヤール)と子供たちにも会わせた。
娘マリー(リリ・テイラー)と暮らす父レオン(ジェームズ・カーン)も、クリスの出所を喜んだ。
みんなの気持ちに応えるべく、クリスは昔の友人知人と距離を置きまっとうに生きようと努力する。
しかし、職場のボスに嫌味を言われキレたクリスは、仕事を辞め、昔の仲間マイク(ドメニク・ランバルドッツィ)とつるみ始めた。
元犯罪者同士だがまともな仕事を始めるチャンスが得られるからと、2人で準備を進めていたが、それもまた裏切られる結果に。
自棄になった2人は、昔馴染みのルイス(マーク・マホーニー)の仕事を・・・
一方、フランクは出所したばかりの犯罪者である兄を同居させていることを、上司から“注意したほうがいい”と言われていたが、兄や家族のことを思って手を尽くしていた。
だからこそフランクは、そんなクリスを苦々しく思った。
だが、フランク自身も自分が逮捕したスカルフォ(マティアス・スーナールツ)の妻ヴァネッサ(ゾーイ・ソルダナ)と親密になったがために、トラブルの火種を自ら作ってしまっていた。
ついに追い詰められたとき、兄と弟は・・・

監督はギヨーム・カネ。
彼自身が弟を演じた「Les liens du sang」のリメイクなんだそうだ。
日本公開はしていないようだが、フランス語のフランス映画だから、哀生龍は日本公開になっていたとしても見なかっただろう。
英語でリメイクしてくれたことに感謝!

哀生龍の大好きな兄弟物。
性格も職業も生き方も正反対の2人だが、切っても切れない“血の絆”が!!
切りたくても切れない絆である一方、他人から縁を切ったほうがいいと言われたとしても頑なに守ろうとしてしまう絆でもある。
兄弟、似ている部分も多く、白と黒・裏と表ではない。
クリスにも正義や義理人情や自分を犠牲にしても守りたいものがある。
フランクにも正義や倫理に反していると分かっていても譲れないものがある。
2人の葛藤、理不尽な状況での言動、見ていて歯がゆく痛々しく感じる不器用さも、全部まとめて魅力だ。

フランクの上司も同僚も相棒も、権力を笠に着ることのないとても良い人に描かれていた。
でも鼻白むことはなく、フランクが恵まれていると素直に感じられた。
クリスの友人マイクやルイスも、犯罪者ではあるが、魅力的に描かれていた。
ルイス役のマーク・マホーニーのことは、どこで見たんだろう?
顔は知っているのだが・・・
凄くお洒落でクールでセンスの良さを感じさせる、格好いい“ワイルドで上品なダンディ”の見本のような印象なのだが、彼の本職はタトゥー・アーティストなんだよね。

クリスとフランクの間のマリー、クリスが親しくなったナタリー(ミラ・クニス)も、哀生龍にとって心地良く感じる女性キャラ。
逆に、モニカとヴァネッサは苦手なタイプ。

兄弟物ならではのシーンやエピソード。
お馴染みだろうがベタだろうが、好きなものは好き。
好きな曲が沢山使われていたのも、嬉しかった♪
途中ややだれたと言うか長く感じたときもあったが、期待通りのラストシーンに、大満足だった。

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2014年07月08日

マンハッタン恋愛セラピー

Gray Matters

NYのフラットで同居しているサム(トム・キャヴァナー)とグレイ(ヘザー・グレアム)は、恋人かと思われるほど仲の良い兄妹。
それぞれ仕事をしている時間を除けば、ほぼ四六時中一緒に過ごし、恋人もいない。
ある日、グレイはセラピストのシドニー(シシー・スペイセク)から、「お兄ちゃん以外の誰かと生活することが必要」とアドバイスされた。
グレイ自身、サムには彼女が必要だと感じ、独身が多くいるというドッグ・パークへ。
そこで出会ったチャーリー(ブリジット・モイナハン)は、グレイから見てもサムにぴったりの女性だった。
兄妹とチャーリー3人でのデートは、大成功。
グレイを追い払って2人で飲み直した翌日、サムから驚きの報告が。
プロポーズしたらイエスと言ってくれた。 週末にはベガスで挙式する。
グレイは慌てるが、サムの気持ちは変わらない。
この街に来てまだ3週間のチャーリーには友人がいないため、ウェディング・ドレスの試着にはグレイが同伴することに。
そして、挙式の前夜は、グレイとチャーリー女2人だけの夜を楽しんだ。
気持ちよく酔っ払った2人は・・・・
思わぬ出来事に、グレイはパニックを起こしそうになり朝まで寝られなかった。
出来事そのものよりも、自分の感情に驚いたのだ。
もしかすると、私は女性が好きなのかも?
何が問題なのかって、好きになった彼女は兄嫁だということ。
シドニーは、潜在意識が兄を破局させようとしているだけ、と分析し、これでグレイは恋愛できるはずだとも言った。
しかし、サムからはフラットから引っ越すように促された上、2人の男性とのデートは失敗に終わり、意気消沈したグレイが乗ったタクシーは、以前にサムと載ったタクシーだった。
スコットランドから来た俳優志望のゴーディ(アラン・カミング)は、前回乗せたときからグレイのことが気になっていたといってデートに誘ってくれた。
さらに嬉しいことに、彼は聞き上手で励まし上手。
勇気をもらったグレイは・・・

仲良し兄妹と突然サムの心を奪い取ったチャーリーとの三角関係の話になるのかと思いきや、グレイが自分というものを知り同性愛者だと自覚して、そんな自分を受け入れていく過程を描いていた。
軽いタッチでコミカルに描いているから、女性が主役の作品の割りに哀生龍でも見やすかった。

自分の性的思考に気付く時期は人それぞれだから、若くてもすでに葛藤を乗り越えて精神的に落ち着いている人もいれば、中年でも新人同性愛者として混乱の最中の人もいる。
グレイの場合は、割とすんなり受け入れられた方ではないだろうか。
相手が兄と全く無関係の女性だったら、こんなにややこしい事にはなっていなかっただろうし。
自分のことは誰よりも自分が良く知っているという人がいる一方で、本人よりも周りの方が冷静に見られる分その人のことが良く見えているという場合もある。
グレイの場合は、どうやら後者。
サムにカミングアウトした時の、サムの反応がいい。
知り合ったばかりのゴーディにも、あっさり見抜かれてしまっていたし。
おりこうさんな展開がちょっとばかり鼻につくところもあったが、ほとんどの登場人物は良い人だったから・・・

お目当ては、アラン・カミング。
ストレートの男性の役のはずだが、登場シーンのタクシーを運転しながら話を聞いているときの表情からして、ちょっと怪しげ、いや妖しげ(笑)
どのシーンも男らしさよりもゲイっぽさを感じてしまったのだが、それで良かったのか?
女装シーンなんか、哀生龍にとってはサービス以外の何物でもなかったよ♪
そうそう、変わったアクセントなのはスコットランド出身だからと言うことで、彼らしい喋りが聞けたのも嬉しかったぞ!!!



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2014年07月07日

マレフィセント

Maleficent

公開中なので控えめに。

人間の国の王様ヘンリー(ケネス・クラナム)は、の魔法の生き物たちが住むムーア国とその財宝を手に入れようと、攻撃を仕掛けた。
しかし、立派な角と鷲の翼を持つムーア国の守護者、森の妖精マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)を先頭に、森の不思議な生き物たちは魔法を駆使して撃退した。
死の床に着いたヘンリーは、マレフィセントを殺して復讐した者を王の後継者とし、娘を託すと言った。
王の側近ステファン(シャールト・コプリー)は、まだ少年の時分に同じく少女だったマレフィセントと出会い、16歳の誕生日に素敵なプレゼントを贈ったことがある。
こっそりムーア国に忍び込んでマレフィセントに会い、命が狙われていることを伝えたステファンだったが・・・
人間の国の新しい王様となったステファンと王妃の間にお姫様が生まれた。
その洗礼式でのこと。
ムーア国から来た3人の妖精、ノットグラス(イメルダ・スタウントン)とフリットル(レスリー・マンヴィル)とシスルウィット(ジュノー・テンプル)が贈り物をしているまさにその時、招かざる妖精マレフィセントが現れた。
自分を裏切り酷い仕打ちをしたステファンへの復讐として、オーロラ姫に16歳の日没までに永遠の眠りにつくという呪いをかけたのだ。
ステファンは3人の妖精にオーロラ姫を託し、16歳の誕生日の翌日まで守り、育ててもらうことに。
ところが、マレフィセントは常にオーロラ姫の傍にいた
最初は様子を窺うだけだったが、いつしか子育てに全く向いていない3人の妖精以上に、姫を守り愛しむような眼差しを向けるようになっていった。
もうじき16歳を迎えるオーロラ姫(エル・ファニング)は、美しく愛らしい娘に育っていた。
あんな呪いをかけてしまった自分を恨むマレフィセントだったが、彼女自身も呪いを止めることが出来なかった。
永遠の眠りについたオーロラ姫を目覚めさせることができるのは、“真実の愛のキス”だけ。
その時マレフィセントが取った行動は・・・

かの有名なディズニー映画「眠れる森の美女」の、知られざる真実。恐ろしい魔女マレフィセントの、本当の姿とは。
的な、アナザー・ストーリー
大元のチャイコフスキーのバレエの物語は知らないのだが、少なくともディズニー映画の内容を良く知っていないと、この作品の面白さや意外性を楽しむのには情報不足だと思う。
他のキャラクターはともかく、マレフィセントは“ディズニー”のキャラクターそのままの容姿で、驚くばかり!
本来の顔の骨格を最大限生かした造形や表情を見ると、アンジェリーナ・ジョリーをモデルにしてディズニーはマレフィセントを描いたんじゃないかと思ってしまうほど。
実は、哀生龍が子供の頃一番読んだディズニーの作品は、この「眠れる森の美女」。
白雪姫の継母も何度も怖い表情をしたが、このマレフィセントほど哀生龍にとって怖い表情は無かった。
『次のシーンはマレフィセントのあの顔のアップだ』というところで、直視出来ずに目をつぶってページを飛ばしたり、母親にめくってもらったりするほど、哀生龍のホラー初体験は彼女の表情だったと言っても過言じゃないほど、マレフィセントの表情に恐怖を抱いていた。
だから、そんなマレフィセントの別の面を見られるとなったら、見ないではいられなかった。

マレフィセントと同じぐらい興味深かったのは、オーロラ姫の父であるステファンというキャラ。
やっぱりシャールト・コプリーはイイ!
ひと癖があって、善良なキャラも極悪非道なキャラもしっくり来る。
ステファンは善悪両面を持つ凄く人間臭いキャラだから、面白かった。
格好良いとさえ思ってしまったよ。

以下、ネタバレを含むので要注意。

マレフィセントの傍らにいたカラスは、映画の中でかなり重要な役割を果たしていた。
ディヴァルという名前で、人間の姿(サム・ライリー)になるだけでなく、彼にとっては不愉快な姿に変身させられることも。
ラストに登場のドラゴンも彼なのだが、オリジナルでは王子様と戦うのにこの映画では・・・
そもそも、フィリップ王子(ブレントン・スウェイツ)がどうにもこうにも役立たずの、眉毛だけが立派ななよっとした青年で(苦笑)、イメージがまったく違っていた。
アナザー・ストーリーということで、違う点は他にもたくさんある。
マレフィセントがオーロラ姫にかけた呪いが、“死”の呪いじゃなかったのには驚いたよ。
だから、3人目の妖精の贈り物が・・・
オーロラ姫の父親である王様の描き方も、かなり違う。
ステファンは確かに酷いことをしたが、ヘンリーとは違ってムーア国を征服しようとはしていなかったし、そもそも殺さなかったというのに、事情を知らないマレフィセントは・・・
その上、ラストでマレフィセントはステファンを・・・
なのに、オーロラ姫はあの笑顔?

ハッピーエンドだが、すっきりしない、胸にもやもやがいっぱい残った作品だった(苦笑)

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posted by 哀生龍 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする