Carpe diem !! “刹那”こそが全て!!

過去も未来も関係無し! 「今」のために生きていたい!
今も昔も変わり者。きっと未来も変わり者。そんな刹那主義のAB型。

2004/11/30以前の日記は、旧日記から移し替えた分です

相変わらずTBの送受信が上手くいかないことが非常に多いようです。
ご迷惑をお掛けして申し訳ないです。

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2016年03月25日

ロブスター

The Lobster

【ネタバレしているかもしれないので注意】


お目当ては、コリン・ファレル、ベン・ウィショー、ジョン・C・ライリー。
なんとも言えない、SF・ファンタジー的な不思議な雰囲気の世界。
独身は罪。
独身になると強制的にホテルに連れて行かれ、相手を45日以内に見つけないと、自分が選んだ別の生き物に変えられてしまう。
その世界にどれぐらいの人間がいて、どれぐらい同じ目的のホテルがあるのか良く分からないが、相手はそのホテルの中にいる人間の中から選ばなきゃならないのだから、好き嫌いを言っていられない。
しかし、森に逃げた人間を狩れば、その人数分相手を見つけるまでの日数が延長される。
逆に森に逃げた場合、独身を貫かなければならない。

皮肉に満ちたストーリー。
コリン・ファレルが冴えない少々中年太りの男を演じているのだが、彼の朴訥とした戸惑いの表情がとても良かった。
ホテルでは、カップルの良さを表すような奇妙な寸劇が披露されたり、性欲を刺激するような強制的サービスがあったりして、あたり一面に偽善臭が満ちている。
不気味で怖い。

予備知識無しにこの世界に放り込まれる観客も、わけが分からなくて不安と恐怖を感じる。
良い意味で説明不足。
そこが面白い。
主人公がカップル成立に失敗したときになりたい生き物として選んだのが、ロブスター。
このタイトルも、タイトルを見ただけじゃどんな作品なのか全く分からない・想像もできないところが良いと思う。
自分だったら何がいいだろう・・・・

ところでこの映画を見た感じでは、強い存在・生命力が強いと言う点では、断然女性に軍配が上がるようだ。

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2015年11月24日

ラスト・ナイツ

Last Knights

公開中なので控えめに。

皇帝(ペイマン・モアディ)の使者としてやって来た悪徳大臣ギザ・モット(アクセル・ヘニー)に対し、領主バルトーク卿(モーガン・フリーマン)は賄賂の要求を拒絶した
それが発端となり、ギザ・モットに反逆罪で訴えられたバルトークは、皇帝から死刑を宣告されてしまう。
それどころか、バルトークの首をはねる役目を命じられたのは、彼の忠実なる騎士団の隊長ライデン(クライヴ・オーウェン)。
主であるバルトークを父のように敬愛するライデンは頑なに拒むが、騎士としての使命を全うするようにとバルトーク本人から諭されて・・・
バルトークの領地は没収され、主を失った騎士団は解散を強いられ、魂の抜け殻となったライデンは酒と女に溺れていく。
一方、副官のコルテス(クリフ・カーティス)は、報復の準備を進めていた。
その頃、欲深い小心者のギザ・モットはライデンからの復讐されることを恐れ、護衛官のイトー(伊原剛志)に監視させるのだった。

恥ずかしながら、忠臣蔵(赤穂浪士、四十七士)のことは、有名なシーンやあらすじ程度のことしか知らない。
だから、単純に、忠誠心・忠義に厚い騎士団が主君の命をのために報復を果たす物語として、この作品に興味を持った。
何よりも、惹かれるキャストが多かったからね。

主役がクライヴ・オーウェンということで、「キング・アーサー」を思い出してしまった。
副官のクリフ・カーティスも好きだな。
主君バルトークは、高潔で国の腐敗を憂い、政治的に利巧に立ち回るよりも自分の信義の忠実に生きた人で、騎士団、特に隊長との絆の強さが心を熱くした。
モーガン・フリーマンの存在感は大きい。
だからこそ余計に、ギザ・モットの“ネズミ男”っぽさが引き立ったと言うか(苦笑)
アクセル・ヘニーは、やっぱりこんなキャラが似合っちゃうんだよなぁ・・・・
そんなギザ・モットの妻の父である、皇帝の“良心”的存在のオーガストを演じていたのは、アン・ソンギだ。

ギザ・モットの護衛官であるイトーは、自分の主君がどんな男なのかは承知していたが、それでも彼もまた“忠臣”であり続けた。
ライデンと自分の“主君の差・違い”を分かっている彼には、ライデンに対する羨望はなかったとは言わないが、自分の置かれた立場を嘆くような女々しさはなく、それが見ているこちらには物悲しく思えてしまった。

キャラの個性も物語も好みだし、衣装も雰囲気も映像も美しかったが、それだけに、顔のドアップやバストショットが多過ぎると感じてしまったのと、台詞を言う人の顔に次々切り変わるコミック・劇画・グラフィックノベル的な描写は、ちょっと好みじゃなくて残念。

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2015年08月10日

ラブ&マーシー 終わらないメロディー

Love & Mercy

公開中なので控えめに。

車の販売店で販売店員のメリンダ・レッドベター(エリザベス・バンクス)が応対した相手は、あのザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン(ジョン・キューザック)だった。
主治医の精神科医ユージン・ランディ(ポール・ジアマッティ)に半ば強引に連れて行かれたブライアンは、メリンダにあるメモを残して行った。
遡ること20数年
ブライアン(ポール・ダノ)と彼の2人の弟デニス(ケニー・ウォーマルド)とカール(ブレット・ダバーン)、従兄弟のマイク・ラブ(ジェイク・アベル)、そして同級生のアル・ジャーディン(グラハム・ロジャース)の5人のバンド、ザ・ビーチ・ボーイズは、大ヒットを続けていた。
しかし、ステージやツアーの連続に、ブライアンはパニックの発作を起こしてしまう。
そこでブライアンは、ツアーには参加せずに曲作りに専念することに。
才能に溢れたブライアンだったが、逆にそれが彼を追い詰めることとなり・・・
そして現在、酒とドラッグによる統合失調症となってしまったブライアンを管理しているユージンは、大量の薬を与え、家族や友人との接触を厳しく制限していた。
メリンダと会うことも制限する上、彼女とのデート内容も細かく報告させる。
今のままではブライアンは良くならないと感じたメリンダは、彼をユージンの手から救い出そうと考えた。

ザ・ビーチ・ボーイズの曲は知っているものが多く、好きな曲も多い上、ボール・ダノが主役のうちの一人だと知って見ることにした。

曲は知っていても“ザ・ビーチ・ボーイズ”と言うバンドその物のことは全くと言ってよいほど知らなかったから、背景にこんなことがあったとは・・・と驚くことが沢山あった。
まず、メンバー構成のことすら知らなかった。
だから、父親(ビル・キャンプ)との確執やブライアンの苦悩や心身の状態のことも、当然知らなかった。
これが実話を基にしている、ブライアン本人公認と言うことがなければ、ちょっと出来すぎの青春ラブロマンスだと思うほどの物語だった。
逆に、ブライアンって才能があるだけじゃなくて、物凄く繊細でこだわる性格なんだということが、痛々しいほど伝わってきた。
周りの合格ラインよりも自分自身の合格ラインが段違いに高いから、なかなか理解されなかった部分もあっただろうし、自分1人で苦しんでしまうこともあったんだろうなぁ・・・・

60年代のエピソードと80年代のエピソードが交互に描かれているのだが、演じている役者が違うこともあって、混乱することも違和感を覚えることもなく、両方の時代が自然に馴染んでいてとても見やすかった。
特に顔が似ているわけではないが、才能があり誠実で優しげな駄目男といった雰囲気をポール・ダノもジョン・キューザックも滲ませているから、キャスト的にも違和感がなかった。
逆に、浮きまくっているほど怪しさ全開のポール・ジアマッティ(笑)
うんうん、その当時そんな髪形流行ってたよね。
ネットで本人の画像を見たけど、確かにそんな雰囲気だよね。
でも、胡散臭さは5割り増しじゃないか?(苦笑)

良く知る曲がたくさん流れることも嬉しかったし、ポール・ダノの歌声を聴くことが出来たことも嬉しかったし、エンディングで聴ける歌声も嬉しかった。

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2015年05月19日

ラン・オールナイト

Run All Night

公開中なので控えめに。

かつては“墓堀り人”と呼ばれた殺し屋のジミー(リーアム・ニーソン)も、今じゃ親友でマフィアのボスであるショーン(エド・ハリス)の息子ダニー(ボイド・ホルブルック)からアル中ぎみの老いぼれ扱いされていた。
一方、早く父に認められたくて意気込むダニーは、自分が段取りした麻薬取引をショーンに蹴られたことで、取引相手を殺すことになってしまった。
運悪くその現場を目撃してしまったのは、その取引相手を乗せてきたリムジンの運転手マイク(ジョエル・キナマン)。
マイクは、ジミーの長年疎遠となっている息子だった。
ダニーに殺されそうになったマイクを救う為、ダニーを殺してしまったジミー。
長年の親友であろうとも、自分の息子を殺されてはショーンもジミーを許すことが出来ない。
息子もお前も殺すとショーンに宣言されたジミーは、再び銃を手にした。
追っ手は、NYPDの警官たち、長年ジミーを追っているNYPDの刑事ジョン(ヴィンセント・ドノフリオ)、ショーンが差し向けた殺し屋アンドリュー(コモン)・・・
マイクと彼の家族を守るため、ジミーはある決断をした。

ジョエル・キナマン目当てに見た。
黒服姿もスウェットパーカー(フードを被る)姿も見られ、眼福!
贅沢を言えば、もっと出番が多かったらなぁ・・・・
まぁ主役はリーアム・ニーソンだから、しょうがないか。
2人とも低い良い声だから、親子の会話ももっと聞きたかったな。

正直、リーアム・ニーソンだし、冒頭があんなシーンだし、そう簡単に死ぬはずが無いとつい思ってしまうものだから、あまり緊迫感・ドキドキ感を味わえなかった。
もっと素直に見ないといけないよなぁ・・・
そもそものきっかけとなったダニーは本当に腹立たしい性格だったから、今まで誰からも殺されなかったのは父ショーンのお陰だろうなと思いつつ、こんなクズを殺したせいで大変な目に遭うジミー&マイクが少々不憫に思えてしまった。
そしてグッと来るのは、元凄腕殺し屋ジミーの“”としての顔、思い。
自分とは違って全うに生きている息子には、たとえ正当防衛であろうと人殺しはさせたくないのが親心。

それより何より、カメラワークというか演出というか、哀生龍がかなり苦手な見せ方だったせいで、酔いそうになって何度も目を閉じてしまった。
回転しながらのズーム、A地点からB地点にカメラが移動する時の急上昇&急降下、酷い手振れ、アップの多用・・・・ 等々。
危うく頭痛を起こしそうになるぐらい目が疲れて、残念ながら気持ち良く楽しむことが出来なかった。
絶対に哀生龍は4DXでの鑑賞は一生無理だろう(苦笑)

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2015年04月07日

ラビリンス 抜け出せないふたり

Some Velvet Morning

突然の来客に驚く女(アリス・イヴ)。
大荷物のその男フレッド(スタンリー・トゥッチ)は、中に入れてもらうと、その理由を語った。
24年連れ添った妻ミリアムが買い物に行っている間に、持てるだけの荷物を持って出てきた。 と。
息子のクリスにも、何も言っていない。
フレッドが彼女と知り合うきっかけは、クリスだった。
今も時々彼女がクリスと会っていると知ると、フレッドは驚きを隠せなかった。
クリスは別の女性マンディと結婚しているのに?
人に会う約束が会うから出かけると言う彼女をやや強引に座らせて、フレッドは話を続ける。
彼女の希望で、しばらく距離を置いていた2人。
しかし、フレッドの気持ちは変わらなかった。
彼女も変わっていないと思っていた。
だが、彼女は、前の自分とは違うと否定する。
ヴェルヴェットも昔の名前。
もう、そう呼ばないで。 と、彼女はフレッドを拒絶。
次第に強引さが増して行くフレッド。
妻と別れるつもりで、ヴェルヴェットが喜んで縒りを戻してくれると思い込んで、フレッドは妻を捨ててきたと言うのに、ヴェルヴェットの気持ちは冷めてしまっていた。
それでも諦められないフレッドは・・・・

夢落ちよりも始末が悪い(苦笑)
映画の中の一場面だったり、こんな場面からサスペンスが始まったり、と言うのは今までにも見たことがあるが、「それそのもの」と言うのを見たのは初めてだと思う。
途中から何となく“そうじゃないか?”といやな予感はあったのだが・・・
監督の意図が分からない。
何か、深い意味があるとかメッセージが込められているとか・・・?

弁護士だと言うフレッドは、口調こそ丁寧だが、有無を言わさぬ強引さがあって、自分の望みを押し通すところがある。
彼は、くりっとした垂れ目の可愛らしい瞳で甘えて見せることもある。
ヴェルヴェットの外出を邪魔し、自分の話を聞くことを強要し、さらには、縒りを戻そうと・・・
スタンリー・トゥッチが目当てで見たから、出ずっぱりで引いたり押したりする、駆け引きとは呼べない強引で我儘な様子を、それなりに楽しむことが出来た。
ヴェルヴェットは好みの女性じゃなかったから、あまり可愛いとか魅力的とか思わなかったんだけど。

それにしても、この邦題も良く分からないよなぁ・・・・



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2014年11月25日

ラスト・デイズ・オン・マーズ

The Last Days on Mars

公開中なので控えめに。

2036年。
人類初の人の手による火星探査計画“オーロラ・プロジェクト”は、6ヶ月に及び探査を終えようとしていた。
20時間足らずで、迎えの船が来る。
火星で迎えを待つのは8人
キャプテンのチャールズ・ブルネル(イライアス・コティーズ)、ヴィンセント・キャンベル(リーヴ・シュライバー)、キム・アルドリッチ(オリヴィア・ウィリアムズ)、レベッカ・レーン(ロモーラ・ガライ)、マルコ・ペトロヴィッチ(ゴラン・コスティック)、リチャード・ハリントン(トム・カレン)、ローレン・ダルビー(ユスラ・ワーサマ)、ロバート・アーウィン(ジョニー・ハリス)だ。
成果をあげられなかったことに苛立っていたキムは、呼びに来たヴィンセントとレベッカを待たせて、ぎりぎりまで船外活動をし、土壌サンプルを取っていた。
3人と入れ替わりに、マルコがリチャードを連れて外に出た。
キャプテンにはセンサーを理由にしていたが、実はもう一度サンプルを採取するのが目的だった。
キムはマルコが成果を独り占めしようと、ある発見を隠していたことに気付いた。
マルコが採取した化石の中に、微小生命体が細胞分裂した痕跡が残っていたのだ。
しかし、マルコがサンプルを採取している場所が突如崩落し・・・
死んだはずのマルコと、彼と共に崩落現場から消えたローレン・ダルビー(ユスラ・ワーサマ)が、変わり果てた姿で戻ってきたことから、事態は急展開。
1人また1人と犠牲になる。
地球に生還できるものはいるのであろうか?

船長にエンジニアに科学者に医者に精神科医に・・・
それぞれに得意分野があり、性格の違いがあり、精神力と体力に違いがあり・・・
もちろん人間としての相性もある。
一番頼りになりそうなあの人にも、弱点がある。
誰がいれば生き残る確率が高くなるのだろうか?
いざという時、誰を見捨てるのだろうか?
SF短編小説をベースにしているということで、近未来の宇宙パニック物に良くある要素がたっぷり詰め込まれていた。

しかし、この作品は “火星らしさ”“宇宙らしさ”“近未来の設備・装備らしさ”の追求よりも、人間ドラマに力を入れているように感じた。
だからこそ、引き込まれたし、“リアリティの無さ”にげんなりすることも無かった。
限られた空間・施設の中での出来事であっても、色々な可能性を期待できた。
何よりも、あのラストは哀生龍好み♪♪
タンタロス・ベースというネーミングにも、にやりとしてしまった。

お目当ては、リーヴ・シュライバー。
いきなり死ぬ役じゃなくて良かった(笑)
それどころか、見せ場がたっぷり!!
大満足だ♪♪

パンフレットは作られていなくて、B3サイズのポスターをもらった。
普段ポスターは貼らないからどうしようかと思ったのだが、11月からのカレンダーになっていたから、早速貼った!

そうそう、この作品は今年いっぱいで閉館する新宿ミラノのクロージング作品だよ。

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2014年07月24日

レッド・スカイ

Red Sky

公開中なので控えめに。

米国海軍の2機の戦闘機は正式な攻撃命令を受け、目標を爆撃した。
しかしその結果、トム・“ロデオ”・クレイグ(シェーン・ウェスト)、ブッチ・“コブラ”・マスターズ(カム・ジガンデイ)、ルーク・“ケイジャン”・バビボー(トロイ・ギャリティ)、ホルヘ・“P−ドッグ”バスケス(ジェイコブ・バルガス)の4人は軍法会議にかけられ、不名誉な形で退役することになってしまった。
それから7年が経ち、当時システムエラーでミサイルを投下できなかったトムは、敵機を想定した飛行訓練施設を運営していたが、トムに代わってミサイルを投下したブッチは撮影用航空スタントなどをしていた。
そんなある日、かつての上官で今は大佐に昇進しているジョン・ウェブスター(ビル・プルマン)から、ブッチは非公式の出撃命令を受ける。
漏れ出した石油を無害化する機構を利用した、人体には無害の爆弾兵器“レインメーカー”がクルド人のテロリストに渡ったとの情報を得えたのだが、米軍を出撃させると国際問題になると判断した大佐は、彼らに名誉回復の機会を与える代わりにこの仕事を依頼したのだった。

「復活!! 男たちのヒート祭り!」の第3弾。
戦闘機物だから、スクリーンで見たいと思って映画館へ。
F−18、ミグ、スホイなんかが登場した。
借り物の映像なのか、哀生龍はそういうことには疎いので良く分からないが、時々映像の荒さや質感が大きく異なるシーンがあった。
「ブルーレイ上映だから、あんまり過大な期待はしないで置こう」と思ったのが良かったのか、少々物足りなさもあったドッグファイトだったがそれでも楽しかった♪
自宅で小さな画面でブルーレイを見るよりも、やっぱりこういう作品は映画館で見るに限るね!

アメリカにロシアにイランにイラクに・・・
ストーリーの方は、見た目というか俳優の顔の印象がキャラの印象や性格そのものだったから、サスペンスの部分は分かりやすかった。
“レインメーカー”という名前の由来も、何となく想像はついたから意外性は無い。
マドンナ的なキャラはカレン・ブルックス(レイチェル・リー・クック)。
彼女の身の振り方も想定内。
久しぶりに見たレイチェル・リー・クックだが、あんまり変わっていなかった。 凄い・・・・
監督のマリオ・ヴァン・ピーブルズも、ある役で登場。

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2014年05月15日

リベンジ・フォー・ジョリー 愛犬のために撃て!

Revenge for Jolly!

ハリー(ブライアン・ペトソス)にとって、何よりも大切なのは愛犬ジョリー(♀)。
エディの仕事でミスったハリーは、ジョリーと一緒に町を出ることにした。
その前に、いとこのセシル(オスカー・アイザック)の家で飲み明かした。
翌朝家に帰ると・・・
ジョリーを殺した犯人を絶対に捜し出す!!
セシルも力になると言ってくれた。
まずはエディの店へ。
バーテンダーのトーマス(イライジャ・ウッド)を問いただすと、ハリーのことを尋ねられて家を教えてしまったと白状した。
さらに、時々店に来ていたその男の名前がバックマイヤということと、ホテル住まいのティナ(ジリアン・ジェイコブス)と来ていたということを聞き出した。
だがトーマスが“たかが犬”と言ったものだから、ハリーは反射的に彼を撃ってしまった。
ティナの所でも、何人も撃ち殺した。
バックマイヤの行方を捜し歩く二人。
疑わしい奴、態度の悪い奴、とにかく癇に障った奴。
ジョリーの恨みとばかりに、二人はどんどん撃ち殺していく。
途中、メキシカン・レストランで大いに飲み食いして盛り上がった二人は、バックマイヤが結婚披露宴に行っているとの情報を得て、会場に乗り込んだ。
なんと出席者の半分はバックマイヤ。
だが、どうやら犯人のバックマイヤは花嫁の兄のようだと、貴重な情報が得られた。

イライジャ・ウッド、ライアン・フィリップ、オスカー・アイザック、クリステン・ウィグ、そうそう花婿はギャレット・ディラハント。
ちらちらと知った顔が見られたが、主役のペトソスのことは記憶に無いなぁ・・・

ストーリーは、ただただ愛犬を殺された男の復讐劇。
それも、クールで渋いタイプの復讐劇ではなく、B級アクションコメディ系の馬鹿っぽい奴。
キャラの掘り下げやバックグラウンドなどが無いから、薄っぺらいことこの上ない。
が、ノリが良くちょっと懐かしさを感じるBGMがなかなか良くて、耳から楽しい気分になれた。

あのラストは、熟考した結果?
それともハリーとセシルのように、成り行き任せで、後は想像して!と投げた?(笑)



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posted by 哀生龍 at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

ローヤル・フラッシュ

Royal Flash

母校でスピーチをした英国軍人のハリー・フラッシュマン大尉(マルコム・マクダウェル)は、アフガン戦争の英雄として名高かったが、実際は、ただ運が良いだけの青年だった。
ある晩、友人のスピーディカットとカジノもある売春宿にしけこんでいたハリーは、突然の手入れから要領良く逃げた。
彼が逃げ込んだのは、貴族や有力者と浮名を流している女優志望の踊り子ローラ・モンテス(フロリンダ・ボルカン)と、ドイツ人の伯爵オットー・フォン・ビスマルク(オリヴァー・リード)の馬車だった。
ローラはハリーと話を合わせて庇ったが、オットーは気に入らなかった。
冷血漢のオットーから逃げたかったというローラは、すぐにハリーといい仲に。
が、彼女はハリーをもてあそぶだけ。
さっさと彼を捨てて・・・
それから4年
ハリーの元に、バイエルンからローラの手紙が届いた。
実質、“バイエルンの女主人”のような地位についているらしい。
ミュンヘンに来て彼女のために高度な奉仕をするなら500ポンドを払う、と書いてあった。
いそいそとミュンヘンに行ったハリーを出迎えたのは、彼女に奉仕しているというルディ・フォン・シュテルンベルク(アラン・ベイツ)。
ライバルかと思われたルディは、ローラに会って早々危機に陥ったハリーを救う。
そんなルディはハリーを連れて行った場所は、遠く離れたシェーンハウゼンの城。
その上、敵だと思ったクラフトシュタイン(ライオネル・ジェフリーズ)とデ・ゴーテ(トム・ベル)もまた、ルディの手下だった。
さらに驚くことに、その城の主は、あのオットーだった。
政治家のオットーは、ドイツを統一して第二帝国を築くため、ストラケンツを併合したいと考えていた。
そのために、ハリーが必要だったのだ。
ストラケンツのイルマ女公爵(ブリット・エクランド)の結婚相手である皇太子に問題があり、よく似ているハリーを身代わりにするために強引につれてきたのだ。
結婚式までに見た目を似せ、皇太子の数々の特技や癖を身につけ、なんとかそれっぽくなったハリーだったが、要注意なのは皇太子の幼馴染でドイツ併合に反対する秘密組織に入っているエリック・ハンセン(クリストファー・カザノフ)の存在。
しかし、オットーの計画は、ハリーを代役に立てるだけではなかった。

1975年の作品。
「三銃士」「四銃士」のリチャード・レスター監督の作品で、四銃士の翌年に公開になった作品。
で、リチャード・レスター監督の「三銃士」「四銃士」と来れば、オリヴァー・リードのアトス!!!
リチャード・レスター監督らしいドタバタ感のあるコミカルシーンや派手で軽快なアクションシーンや若いマクダウェルのちゃっかり&お間抜けキャラも確かに楽しかったが、哀生龍的には、一も二も無くオリヴァー・リード♪
オットー・フォン・ビスマルクは、あの鉄血宰相だ!
史実を取り入れたフィクション、なのかな?
詳しいことは知らないが(苦笑)
オリヴァー・リードの厳つく堅物そうな容貌や態度が“いかにもドイツ人”で、非常に似合っていた。
オットーがボクシングを剣術と比べて見下し、英国元ヘビー級チャンピオンと衆人環視の中でスパーリングをすることになるシーンがあるのだが、オリヴァー・リードは確か本当にプロボクサーだったことがあるはずで、本当はあんな無様なはずはない、と心の中で思いながら見ていた。
オットーが剣の腕を披露するシーンでは、ハリーに話しかけるときの半眼気味の目つきのエロいことエロいこと(笑)
いやぁ〜 見られて良かったなぁ〜〜



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2014年03月27日

ロボットチキン/スター・ウォーズ エピソード1、2、3

Robot Chicken: Star War
Robot Chicken: Star War Episode II
Robot Chicken: Star War Episode III


以下、MONDO TVの「ロボットチキン/スター・ウォーズ」のページより。

≪各話内容≫
#1 エピソード1
つい最近 そう遠くない銀河系で・・・皇帝とルークがラップ対決?ブッシュ大統領はジェダイだった!?ジャー・ジャーとダース・ベイダーがまさかの再会!

#2 エピソード2
つい最近 そう遠くない銀河系で… ボバ・フェットがイウォークを大虐殺!? ストーム・トルーパーが職場に子供を連れてきたら…。ルークが父親とやってみたいことは??

#3 エピソード3
つい最近 そう遠くない銀河系で… パドメがアナキンを悩殺ダンスで誘惑!? ルークの家が燃えた本当のワケ… もし、チューバッカがしゃべったら?

【日本語吹き替え】大平透 : ダース・ベイダー、岩崎ひろし : 皇帝/C-3PO、浪川大輔 : ルーク/アナキン・スカイウォーカー、三ツ矢雄二 : ジャー・ジャー・ビンクス、他

≪ロボットチキン シリーズ≫
2005年より北米カートゥーン・ネットワークの深夜枠「Adult Swim」にて放送されたストップモーション・アニメーション番組。
おもちゃ、アクション人形、クレイアニメーションなどを使用し、ポップ・カルチャーをブラックに皮肉った内容で人気番組に。通常15分の枠を倍にし、『スター・ウォーズ』ネタのみの特番を2007年に放送後、大好評の結果2008年に“エピソード2”を、そして“エピソード3”がついに2010年12月に放送され、大絶賛を受けた『スター・ウォーズ』シリーズで、アニー賞を受賞している。


今回自分であらすじ等を書かなかったのは、各エピソードが複数の短いコント(スケッチ)が連続して出来上がっているため、書きようが無かったから。
その上、一応本家のスター・ウォーズは全部見ているがほとんど記憶に残っていず、キャラの名前も関係も良く覚えていなくて・・・
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
いや、笑い事じゃないな。
スター・ウォーズの大ファンによる、大ファンに贈る、パロディOKの大ファンのための作品なのだから、哀生龍のような門外漢があれこれ書けるような作品じゃないというか・・・
とは言っても、分かりやすいネタばかりで、うろ覚えでも十分に楽しめた!!
基本的にはオリジナル音声&字幕で見たが、たまに吹き替えに切り替えて雄二君の声を楽しんだ♪

そんな哀生龍がこの作品を見た理由は、セス・グリーンが企画・脚本・監督・製作総指揮・声優に関わっているから!
さらには、ブレッキン・メイヤーも脚本やボバ・フェット等の声優で参加!!
ほかにも有名な俳優さんがちらちらと声優として参加している。

セス&ブレッキン目当ての哀生龍としては、本編はもちろん、特典映像が美味しいこと美味しいこと!
Ψ( ̄∇ ̄)Ψワッハッハ〜♪
2人の漫才のような息の合ったじゃれあいがたっぷり見られて、思いっきりテンションが上がった!!
ルーク・スカイウォーカーとのミーティング、スカイウォーカーランでの上映会、プロモーション活動・・・・
ストップモーション・アニメ製作の様子、アニメーション・ミーティングのセスの1人芝居・・・

そうそう、ブレッキン・メイヤーの発音は、やっぱり“マイヤー”だった。



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2014年03月25日

ローン・サバイバー

Lone Survivor

公開中なので控えめに。

バグラム空軍基地のネイビー・シールズのチーム10所属の4人、マイケル・マーフィー大尉(テイラー・キッチュ)マーカス・ラトレル一等兵(マーク・ウォールバーグ)、マシュー・“アクス”・アクセルソン二等兵(ベン・フォスター)、そしてダニー・ディーツ二等兵(エミール・ハーシュ)に『レッド・ウィング作戦』決行が告げられた。
海兵隊員殺害を指揮したタリバンの指導者、アフマド・シャーの補足と殺害を目的に、アフガニスタンの山岳地帯にヘリから降下。
夜の間に偵察地点に移動し、シャーを補足するところまでは順調だった。
しかし、周りの山に邪魔されてか、無線が通じない
走行している間に、山羊飼いの地元民と遭遇してしまった。
老人と2人の少年。
一旦は捕縛したものの、上官エリック・クリステンセン少佐(エリック・バナ)と連絡が取れず、現場の4人の判断で決めるしかなく、激しい口論となる。
1:民間人である彼らを解放し、開けた山頂に自分たちは移動して迎えのヘリを待つ。
2:彼らを縛ったまま、山頂へ移動する。 ただし、彼らの命は保障できない。
3:万難を排するために、ここで彼らを殺す。
彼らは無線を持っているから、自由にすればすぐに200人はいるであろうタリバン兵に連絡され、自分たちの命が危険にさらされることは必至。
かといって武器を持たない彼らを殺せば、全世界からシールズは非難され、自分たちは刑務所送りになりかねない。
最終的に、マイケルが現場の指揮統制を担う者として、「1」で行くと命令を下した。
しかし・・・
どこまで行っても、無線も衛星電話も通じない
こちらはたった4人なのに対し、大挙して迫りくるタリバン兵たちはRPGまで持っている。
ほとんど身を隠せる場所も無く、辺りは足場の悪い斜面か崖。
次々被弾する4人。
厳しい訓練で培った精神力と、技術と、体力と、「生きて帰る」「仲間を連れて帰る」「必ず助けは来る」という強い思いだけが、彼らの体を動かしていた。
しかし・・・

実話を基にした作品。
「レッド・ウィング作戦」のことは、他の作品でも会話の中に作戦名が出るぐらい、シールズにとっては創設以来最悪の出来事だった、ということは大雑把に知っている。
が、具体的にどんな作戦だったのか、どんな事が起きたのか、等はほぼ何も知らなかった。
4人中生きて戻れたのが1人、というだけでなく、救出に向かったアメリカ兵(指揮官を含む)を乗せたヘリも撃墜されていた。

映画の冒頭で、シールズになるための過酷な訓練の様子、脱落者が続出する様子が映し出される。
この訓練に耐え抜いた、名実ともに精鋭なのが彼らだと見ている者に強く印象付ける。
だから、作戦中に4人が取った行動は、結果としては判断ミスもあったかもしれないが、経験不足による判断ミスではなく、弱気な逃げでも無く、無謀な突撃でもない。と、彼らの極限状態での判断と行動だったと、声無き声が語っていた。

正直哀生龍は、「アメリカの正当性」「アメリカ軍の優秀性」を胸張ってアピールするような作品は好きじゃない。
しかしこの作品のような、個々の兵士に焦点を当てた作品は好きなものが多い。
実話を基にしているから彼らが最後にどうなるかを知っているので、見ていて辛く苦しくなる部分もあるが、支えあう仲間たちに胸が熱くなるから見たくなる。
特に今回は、4人のキャストがとても良かったし。

一番驚き感動したのは、なぜ一人だけではあったが、生還することができたのかという部分。
(ネタバレ注意)
その国の人、その民族の人が、すべて敵(または味方)ということはありえないと頭では分かっていても、目の前に現れた言葉に通じないその相手が敵か味方か判断するすべが無ければ、アフガン人ならばまず敵だと疑うのは当たり前だと思う。
アフガン人が敵になるか味方になるかは、出会い方とそのタイミングも大きく影響するようだ。
鍵は「パシュトゥーンの掟(パシュトゥーンワーリ)」という、この地域に古くから伝わる掟の存在。
映画を見ただけだったらば、単純に、アメリカ兵を敵視しない(タリバンと敵対する)人々もアフガニスタンにはいるんだ、と思うだけで終わったかもしれない。
しかしパンフレットのその部分を読んでみると、そんな単純なものではなかった。
助けを求めてきた客人は、どんな犠牲を払っても守り抜く
今回は、アメリカ兵が客人となったからアメリカにとって彼らは恩人となったが、アメリカの敵が彼らの客人となったときは、彼らはアメリカの敵となった。
実際過去に・・・

色々考えさせられる内容ではあったが、素直に“男たちの友情と死闘を描いた映画”として楽しむことができる作品でもあったよ!

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2014年03月19日

ランナウェイ・ブルース

The Motel Life

公開中なので控えめに。

母が病気で亡くなり孤児となってしまった幼い兄弟は、離れ離れにならないように一緒に故郷のリノを出ようとしたが・・・・
兄ジェリー・リー(スティーヴン・ドーフ)は、ある冬の夜、子供を撥ねてしまった
右足が義足の彼は、普段から弟の重荷にはなりたくないと思いながらも、何かと世話になっていた。
今回もまた、頼れるのは弟のフランク(エミール・ハーシュ)しかいなかった。
自殺しようとしたものの死に切れずに、入院したジェリー・リーは、警察に捕まることを恐れる。
一方で、死なせてしまった少年の家族のことが気にかかる。
そんな兄のために逃走資金を作ろうと、フランクは父の形見の特別仕様のウィンチェスター銃を売ることに。
高価なものだと分かったが、即金で買い取ってもらったためにたいした現金は手に入らなかった。
だが友人トミー(ジョシュア・レナード)が、ボクシングの賭けに熱心に誘うから、思い切って勝負をした。
1万ドル近い金を手にしたフランクは、逃走用の車をかつて少年だった頃に働いていたハーリー(クリス・クリストファーソン)の中古車店で購入。
当時も今も、ハーリーは父のようにフランクを励まし思いやりのある言葉をかけてくれた。
義足がないまま、車椅子にジェリー・リーを乗せて病院から逃げた兄弟は、かつてフランクと愛し合っていたアニー(ダコタ・ファニング)の住む街、エルコに向かう。
二人の関係が壊れる原因になった過去を気にしつつも、アニーへの思いを断ち切れないフランク。
しかし、同時に、兄ジェリー・リーを見捨てられず支え続けたいとも思うフランク。
いろいろな想いを一人胸に抱え込むフランクの様子を見て、兄ジェリー・リーは弟に一歩踏み出す勇気を与えた。

スティーヴン・ドーフとエミール・ハーシュが兄弟役というだけで、絶対に見たいと思ってしまった。
見た目は似ていないが、繊細さと優しさが滲み出るところは、よく似ていると思う。
そして、期待通り、いや期待以上に、哀愁と兄弟愛と痛々しいのに幸せを感じられる逃避行に哀生龍も心を添わせながら、映画の世界に浸ってしまった。

弟が紡ぎ出す物語。
兄が描くイラストや、そのイラストによるアニメーション。
それらも、とてもいいアクセントになっていただけでなく、イラストの絵柄が映画の世界にとても馴染んでいた。
兄ジェリー・リーの理想の女性、愛する女性が、自分が描いたイラストだというところに、彼の境遇と彼なりに諦めつつも現実を受け入れているということが現れているように思えて、ぐっと来てしまった。

きっと、ハッピーエンドなんだろうなぁ・・・

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2014年03月18日

ロボコップ

RoboCop

公開中なので控えめに。

2028年、アメリカ、デトロイト。
レイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)がCEOを勤める“オムニコープ”は、軍事用ロボットを世界に送り出す巨大企業だった。
しかし他国では採用されている街の安全を守る働きをする自律制御マシンは、アメリカ国内では法規制(ドレイファス法)と国民感情に邪魔されて、使用が認められていない
感情を持たないロボットに抵抗があるのなら、人間とマシンを融合させればいいじゃないか。
顧問弁護士のリズ(ジェニファー・イーリー)やマーケティング部長のトム(ジェイ・バルチェル)の意見も参考に、レイモンドはロボット研究施設のトップであるデネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)に、“ロボコップ”の設計を指示。
障害を負った人のサポートを目的とする補助機械の研究をしているデネットは、兵器としてのサイボーグ・ロボットの開発を嫌ったが、爆破事故によりサイボーグ化する以外に死を免れるすべのないデトロイト市警のアレックス・マーフィー刑事(ジョエル・キナマン)を、“ロボコップ”にするのだった。
本来は、“人間としての感情を持つロボット”というところが売りのはずだったが、思い通りにコントロールするために、薬によりアレックスの感情を抑えてしまう。
高い検挙率を上げるロボコップだったが、夫に会わせてもらえないことに苛立っていたアレックスの妻クララ(アビーコーニッシュ)と再会したことで、少しずつ自我を取り戻していく。
自分と相棒のジャック・ルイス(マイケル・K・ウィリアムズ)が担当した事件と、自分を狙った爆破事件を、最優先で捜査していく。
その中で明らかになったのは・・・

オリジナルの“宇宙刑事ギャバン”モデルの銀色をしたごついロボコップも好きだが、黒くパワードスーツのようなスタイリッシュな今回のデザインも、今っぽくていいと思う。
妻子との関わり合いを多く描くことで、“人間”ロボコップの部分が強調されて、人間ドラマの印象が強くなったような気がする。
正直、あまりはっきりとはオリジナルを覚えていないんだけどね(´〜`ヾ) ポリポリ・・・

それよりも、市民感情のコントロールが怖いと思った。
バット・ノヴァック(サミュエル・L・ジャクソン)がMCを務める番組は、明らかにオムニコープに肩入れした、偏った報道をしている。
善悪と、正義と犯罪と、市民にとっての利益と不利益は、必ずしも同義では無い。
もちろん、企業は利益を追求する存在だから、売れるものを作りより売ろうとすることを悪だとは言わないが、オムニコープにはあくどさがあった。
アレックスたちの上司カレン・ディーン本部長(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)も侮れないし、オムニコープの軍事指導者リック・マトックス(ジャッキー・アール・ヘイリー)の存在も危険。
荒々しい描写は減ったような気がするが、空恐ろしさは増したような気が・・・

ジョエル・キナマン(ヨエル・キナマン)は、鋭い目とにやりと笑う口元と声がいい。
ロボコップになると、びっくりするほど頭が小さい
ごつさが足りないかな?と見る前は思っていたのだが、新しいデザインのロボコップにはあっていたと思う。
バイクのデザインも格好良かったが、足を置く位置が後ろのほうだから、片手でハンドルを操作しながら銃を撃つのは人間じゃ大変だろうなと思った。(ロボコップなら関係ないだろうけど)

一番のお目当て、ゲイリー・オールドマンが、凄くいい奴で嬉しかったよ!!
Twitterでも呟いたのだが、見ながら『バットマンのキートンとゴードン市警本部長のゲイリーとニック・ヒューリーのサミュエル・L・ジャクソンとWATのビビアンのマリアンヌ・ジャン=バプティストと・・・ 何このキャスト!』って思っちゃったよ(笑)

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2014年03月11日

リディック:ギャラクシー・バトル

Riddick

公開中なので控えめに。

リディック(ヴィン・ディーゼル)がカルト教団ネクロモンガーの指導者ロード・マーシャルの座を引き継いで数年、その座を狙うものが増え、そろそろ潮時だと彼は考えた。
この地を去るのなら、故郷フューリアに戻りたい。
しかし、その星は星図から消え去り、位置を知るものは司令官のヴァーコ(カール・アーバン)のみ。
ヴァーコの腹心の部下と共に、灼熱の太陽に去らされる不毛の荒野に降り立ったリディックは違和感を覚え、故郷の星ではないのではと訝った。
しかし時すでに遅く、裏切られたリディックは・・・
文明世界に長く居過ぎたと、自分の中の野生を呼び起こすための日々を送るリディックは、エイリアン・ジャッカルや水辺のサソリのような怪物マッド・デーモンを相手にする日々。
拾ったエイリアン・ジャッカルの仔は、忠犬のように成長した。
そんなある日、遠くの空に雨雲を見つけたリディックは、この地を去る時が迫っている事を知る。
リディックはある思惑を胸に、誰もいない賞金稼ぎたちの基地から、救助信号を発した。
賞金首のリディックだと知って、すぐさまサンタナ(ジョルディ・モリャ)率いる、7人の賞金稼ぎ集団が現れた。
そして一足遅れて、ボス・ジョンズ(マット・ネイブル)率いる4人の傭兵チームの船も降り立った。
リディックを甘く見ていたサンタナは、ジョンズの協力を拒むが、次々と仲間が消されると彼らと手を組むしかなくなった。
ジョンズの目当ては、リディックの首にかけられた賞金ではないらしい。
彼らはたった1人のリディックに翻弄される中、全滅する前にリディックを捕まえることができるのだろうか?
そしてリディックは、この星を脱出する事ができるのであろうか?

リディックのシリーズは見ていたし、ジョルディ・モリャも出ているということで、楽しみにしていた。
良い意味で、このシリーズはリディックが格好良く見えるように撮られた“俺様映画”だ。
あくまでも、ヴィン・ディーゼルじゃなくて、“リディック”の格好良さがポイント!
前半はほとんどセリフもなく、痛めつけられた身体を引き摺りながら、この星の生物と戦い、策を巡らせ、野生児に戻っていく様子を淡々と描く。
そして後半は、お約束通り、ちょっとお馬鹿さんが粋がっているようなジョルディ・モリャ演じるサンタナの、笑える間抜けっぷりを楽しむ♪
こんなキャラだと出て早々殺されることも珍しくないのだが、最後まで頑張っていた!!
ジョンズの部下で男勝りの女戦士ダール(ケイティー・サッコフ)に、何度もガツンッとやられているところも、哀生龍にとっては美味しいシーン♪♪
スペイン語で悪態をつくところも嬉しかった!
ジョンズの部下はダールのほかに、渋いオッチャンのロックスパー(ラオール・トゥルヒージョ)とメカニックのモス(ボキーム・ウッドバイン)
そして、サンタナの部下は、リーダー格のディアス(デイヴ・バウティスタ)、マスコット(お守り)のような少年ルナ(ノーラン・ジェラード・ファンク)、ヴァルガス(コンラッド・プラ)、ヌニェス(ノア・ダンビー)、ルビオ(ニール・ネイピア)、そしてファルコ(ダニー・ブランコ・ホール)。

リディックに懐いたエイリアン・ジャッカルも、犬好きにはきっと堪らないだろう。
ほとんどペットの犬のような挙動なんだから。

まだまだ何作でも作れそうな雰囲気だが、どれぐらいまで頑張るのかな?

個人的にはもう少し、サンタナとダールの“夫婦どつき漫才的なやり取り”が見たいなぁ〜
DVD/BD特典にショートコント的な感じで、入れて欲しいなぁ〜(笑)

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2014年03月03日

ラヴレース

Lovelace

公開中なので控えめに。

1970年。
21歳のリンダ(アマンダ・セイフライド)は、厳格なカトリック教徒の両親(ロバート・パトリック、シャロン・ストーン)に厳しく育てられていた。
門限は11時。
親友パッツィ(ジュノー・テンプル)と共にローラー・スケートを楽しんだ帰り、生バンドの演奏にあわせてゴーゴー・ダンスを踊っていた2人に目を留めた男チャック(ピーター・サースガード)に声をかけられた。
ある理由から恋愛関係に消極的になっていたリンダだったが、チャックの優しさと、彼が厳格な両親から「良い青年だ」という一言を引き出したことから、すぐに結婚する事になった。
彼の手ほどきで性生活にも喜びを感じられるようになったリンダだったが、徐々にチャックの悪い一面が目立つようになっていく。
チャックが経営しているバーの女の子が売春したとして、チャックが逮捕されてしまう。
保釈金は払えたが、2人の財産は底をついていた。
そこでチャックが思いついたのは、妻リンダをポルノ女優として売り込むこと。
ちゃんと脚本を書いて一般の映画館で上映させるような作品を作ろうとしていたジェラルド(ハンク・アザリア)とブッチ(ボビー・カナヴェイル)は、グラマラスでもなく演技も酷いずぶの素人のリンダは使えないと言ったが、チャックが自分で撮影して持ってきた映像を見て驚く。
彼女にはチャックに仕込まれた特技があったのだ。
こうして出来上がった「ディープ・スロート」は、ポルノ映画とは思えない大ヒット作品となった。
リンダも時代の寵児となったが、その影で、夫チャックとの関係は最悪な状態になっていた。
そして6年後。
チャックと分かれたリンダは、チャックやポルノ映画の裏側を描いた自伝を執筆しようとしていた。
出版社に対してその内容が事実である事を証明するために、リンダは嘘発見器のテストを受ける事になった。

名前だけは良く知っているが、1度も見たことが無い「ディープ・スロート」。
ストーリー性を持たせたポルノということだが、彼女の特技を生かす事を念頭に置いた設定が素晴らしいと思ってしまったよ。

チャックとの出会いで両親の元を離れて幸せそうに笑うリンダ、無邪気な笑顔でポルノ映画の撮影を頑張るリンダ、突然スーパースターの仲間入りしパーティに出席して戸惑う笑顔を見せるリンダ・・・・
映画の前半では、21.22歳の初心な女の子がポルノ業界に入って、一躍有名人になったリンダの光が当たっている一見幸運に見える部分を描き、後半では、同じ出来事をリンダの笑顔の裏側を映し出すような別の視点から再度描く
前半、リンダはほとんど笑顔を絶やさなかったから、その分余計に後半明かされる彼女の苦悩と苦痛が・・・・

チャックは、はなから彼女を金儲けの道具にしようとしたわけじゃない。
リンダの事を本当に愛していて、独り占めしたかった。 そんな感情が滲み出ていた。
もし、金に困らなかったら、妻リンダを売ったりはしなかっただろう。
そう思えるし、そう信じたい。
魅力的な自慢の妻であり、金のなる木でもあるリンダに対する、チャックの複雑な心情
独占欲が強いのに、自分以外の男たちに与えてしまい、そのことで更に怒りを爆発させる。
魅力的な男でありながら、陰湿で冷酷な暴力夫でもあるチャック。
お目当ては、そんなチャックを演じたピーター・サースガード。
事実を元にした作品だから、あまりチャックの肩を持つのは宜しくないとは思うが、映画の登場人物として、またサースガードの演技として、チャックの複雑さは見ていて楽しかった。

チャックのお陰で有名人になれたが、チャックに仕込まれていなかったら、そもそも彼と出会ってなかったら、ポルノ女優にはなっていなかっただろう。
そもそもリンダは、あんな形で有名人になりたかったわけじゃないし。
厳格なカトリック信者として、妻は夫を敬い尽くすものだと娘を諭す厳しい母。
娘がどんな男と結婚してしまったのか、どんな状況に置かれているのかを知らず、夫の事を愚痴る娘の言い分には耳を貸さず、嫁に行った娘のシェルターにはなってあげなかった母。
事実を知ったときの母親の心情を思うと・・・・
自分が娘にした仕打ちを思い返して、どんなに後悔した事だろう。

まだ20代前半の小娘であるリンダが、1度踏み入れてしまったポルノ業界から、食い尽くされる前に抜けることが出来て、本当に良かったと思ったよ。

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2014年01月30日

ロード・トゥ・ザ・ナイト アイヴァンホーの聖なる剣

Young Ivanhoe

イングランド王のリチャード一世(マレク・ヴァシュート)が十字軍の遠征で留守の間に、ノルマン人サクソン人の領地を略奪。
留守を預かる王弟ジョン(イアン・ファルコナー)の補佐官のノルマン人デ・バルジェ伯爵(ニック・マンキューゾ)は、領地を奪われたサクソン人から更に金品も奪っていた。
サクソン人の郷士セドリック(ジェームズ・ブラッドフォード)もまた、領地を奪われた1人。
彼の息子アイヴァンホー(クリス・ホールデン=リード)は親友タック(マシュー・ダニエルズ)と共に、元は父の土地だった森に入り込んでいるのを見つかり、伯爵一行から追われてしまう。
逃げ込んだ馬車には、気丈な若い女性と侍女が。
驚いた事に、彼女ロウィーナ(レイチェル・ブランチャード)は父の客だった。
サクソン人であるアルフレッド王の子孫で、かつて暮らした土地を訪ねてきたらしい。
一方、逃げそびれたタックは伯爵に捕まってしまった。
セドリックの右腕エドワード(トム・ラック)からその知らせを受けたアイヴァンホーは、父が王弟ジョンに頼もうと言うのを遮って、自ら伯爵の居城に忍び込んだ。
運悪く伯爵の右腕、裏切り者のサクソン人ヒューリット(ギャヴィン・スチュアート)に見つかったが、元は自分が住んでいた場所。 逃げられないはずがなかった。
セドリックの家に押しかけてきた伯爵は、王弟ジョンの命により全員外出禁止、と命じた上、アイヴァンホーが戻ったら捕える、とも言った。
そこにロウィーナが入って来て・・・
だが彼女が行動を起こす前に、傍にいたエドワードが伯爵に無礼を働き、捕えられた。
伯爵は、ある大きな計画を目論んでいた。
自分の権力を更に堅固なものにするため、ロウィーナと結婚する事も考えていた。
更に、捕えたエドワードを餌にアイヴァンホーを罠にかけようともしていた。
それを知ったロウィーナがアイヴァンホーを止めようとするが、彼はエドワードから教えられた男ペンブロック(ステイシー・キーチ)の力を借りて・・・
そして馬上試合の日。

TVM。
作品としてはちょっと雑な感じがする部分もあったが、クリステン・ホールデン=リードがお目当てだったから、まぁそれなりに・・・・(苦笑)
20代半ば?
今まで見た中で、1番髪が長いクリスだったかも。
若く、血気盛んで直情的で、考えが浅く視野が狭いアイヴァンホーが、徐々に男らしく凛々しい顔立ちになって行くのがいい。
一方ロウィーナ、若いのに賢く気高く、自分を守ることが出来る心身の強さがあり、自分を犠牲にする事も厭わないような出来た女性。
なかなかいい取り合わせじゃないか?
セドリックとエドワードの関係も、もっと深く掘り下げて見せて欲しかったよ。



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posted by 哀生龍 at 06:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月17日

ラコニア号 知られざる戦火の奇跡(後編)

Uボート156 海狼たちの決断(後編)
The Sinking of the Laconia Episode #1.2


ヒルダ・スミス(フランカ・ポテンテ)は、他の英国人のようには感謝しなかった。
それどころか、ドイツ軍のハルテンシュタイン艦長(ケン・デュケン)に対して臆せずものを言う。
「2500人のうち、半分ぐらいは魚雷のせいで死に、この潜水艦に助けられたおよそ200人を除くと、800人ぐらいはまだ海を漂流している。 あなたのせいよ
その頃、アフリカに駐留しているイギリス軍では、敵国ドイツのUボートからの知らせを傍受していた。
この知らせは冗談か罠か。 それとも本当の事なのか?
救助を向かわせるべきかどうなのか。
人道的な行為を求められて無視したら、非難される恐れもある。
イギリス軍のハサウェイ大尉(ダニー・キーオ)は、アメリカの出方を見るため、知らされた座標近くのアセンション島のアメリカ軍に、「英国の船が消息を絶った」とだけ知らせた。
あえてUボートからの救助要請については伏せたのだ。
一方U−156では、いざと言う場合に備えるため、救助した200人以上を乗せた状態での潜航テストを行う。
すると、船首が重過ぎて・・・
危機を乗り越えた後、ハルテンシュタイン艦長はトーマス・モーティマー(アンドリュー・バカン)が高級船員だと分かると、彼を戦争捕虜とし、ラコニア号でのイタリア人捕虜の扱いについて訊ねた。
運良くイタリア人の捕虜の証人がジョバンニだったため「彼は良くしてくれた」と言ってもらう事が出来た。
そのモーティマーに、ハルテンシュタイン艦長は遭難者リストを作るようにと命じる。
その目的は・・・
そんなU−156に、デーニッツ提督(トーマス・クレッチマン)から連絡が入った。
救助のためにUボートを新たに送り込むことと、イタリア軍が賛同して潜水艦カッペリーニ号を出してくれる事になったと言うことが、伝えられた。
そしてフランスのヴィシー政府とも交渉した結果、非武装艦が救助に向かうことに。
戦友シャフト艦長(サイモン・ヴァーホーヴェン)のU−507とカッペリーニ号が去った後、フランス船を待つU−156の前に現れたのは、アメリカ軍のB−24リベレーター爆撃機
赤十字の旗を掲げていたにも拘らず、U−156は攻撃を受けた。
その時ハルテンシュタイン艦長がとった行動は?
そして彼の部下たちは・・・

かなり美化して作ったからなのか、本当にそうだったのかは分からないが、イギリス軍とアメリカ軍の描写と比べると、ドイツ軍、特にハルテンシュタイン艦長とデーニッツ提督の立派なことといったらない。
恐らくデーニッツ提督は、部下ハルテンシュタインの気持ちも汲んでやりたいし、世界中から非難の的のナチスドイツであっても人道的な面がある事を示したかったんだろうし、間違い無くそれを良しとしない上層部への対応にも苦慮したんだろう。
その結果が、ハルテンシュタインの行為を讃えて勲章を授与する一方で、非人道的な「ラコニア指令」の発令に繋がったんじゃないかと・・・
「ラコニア指令」は、簡単に言うと撃沈した船の生き残りを助けるんじゃないって内容だ。
そもそも、前の大戦で独軍と英軍が勝手に“クリスマス休戦”をやった事により、ドイツで今そのような事をしたら、軍法会議にかけられて射殺される、と言う決まりになってしまった、と言っていた。
他国では美談になっているのに。

イギリス軍のハサウェイの事なかれ主義というか、火中の栗を間抜けに拾わせようとする狡さというか、人格者が多い分、非常に嫌な奴に見えてしまった。
そして、彼に乗せられたアメリカ軍のお気楽さにも、イラッとさせられた。
爆撃機に乗っていたのは多くが新兵で、早く敵を撃ちたい・手柄を立てたいとはしゃぎまくっていて、「人殺しをする」と言う認識など微塵もないのだろう。
赤十字の旗の事を知らされた管制官の方も酷いもので、「敵のUボートだぞ? 赤十字など関係ない」と爆撃命令を出してしまうんだよね。
本来の目的は、消えたイギリス船の捜索のはずだったのに。

ヴェルナー・ハルテンシュタイン艦長には、機関士のロストウ(マティアス・ケーベリン)。
カール・デーニッツ提督には、補佐官的な役割に思われるドレクスラー(ニコライ・キンスキー)。
ハサウェイ大尉には、次席三等航海士のリンカーン(ジェームズ・アレキサンダー)。
それぞれ、上司と部下は違うタイプの人間だった。
片方が慎重派なら他方は好戦的、と言う感じで。

U−156の救助支援に来たUボートは、ハルロ・シャフトのU−507とエーリッヒ・ワーデマンのU−506だったようだ。
と言うような情報が載っているのは・・・
uboat.netの記事「The Laconia Incident」 ⇒ ここ
↑は、ウィキペディアの記事「ラコニア (客船・2代)」 ⇒ ここの記事の最後にリンクが張られていた。

Uボート関係に興味のある方は、こちらのサイトも是非!
U96調査報告書 ⇒ ここ



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2014年01月16日

ラコニア号 知られざる戦火の奇跡(前編)

Uボート156 海狼たちの決断(前編)
The Sinking of the Laconia Episode #1.1


ラコニア号のシャープ船長(ブライアン・コックス)は、少々不機嫌だった。
元は優雅な客船だったというのに、今は貧弱な武装をしたイギリス軍の兵員輸送船に成り下がってしまったからだ。
兵士と軍の資材以外にイタリア人捕虜1800人が乗せられ、160人のポーランド兵が捕虜の見張りに付いた。
その上、80人程度の民間人も乗っていた。
赤ん坊を連れたヒルダ・スミス(フランカ・ポテンテ)が乗船手続きをしようとしたときには、すでに乗船時間は過ぎていたのだが、次席三等航海士のトーマス・モーティマー(アンドリュー・バカン)の計らいで乗ることができた。
出港してしばらく経つと、鉄格子のはまった船倉に押し込められているイタリア人捕虜たちが騒ぎ出した。
様子を見に降りてきたモーティマーに、英語が喋れるジョバンニが苦情を申し立てる。
環境は劣悪で、ポーランド兵から酷い扱いを受けている、と。
そのラコニア号の黒煙を喜望峰近海の水平線の彼方に見つけたのはドイツ軍の潜水艦、ハルテンシュタイン艦長(ケン・デュケン)のU−156だった。
慎重に追跡したU−156は、その晩ラコニア号に向けて魚雷を発射。
被弾したラコニア号のシャープ船長は、すぐさま救難信号を出し、数の足りない救命ボートには女子供を優先で避難を開始。
更に、機密文書と暗号表の処分も指示。
一方ポーランド兵は、捕虜たちに銃を向け、どんどん浸水が進む船倉から捕虜たちを逃がそうとはしない。
沈没を覚悟したモーティマーは船と共に・・・と思ったのだが、シャープ船長は彼がまだ若いことから、英雄気取りはやめろと叱責して下船を命じた。
U−156はしばらくその場に留まり様子を窺っていたが、ハルテンシュタイン艦長は、自分が沈めた船に民間人、それも女子供が乗っていた事に気付いた。
更には、同盟国イタリアの捕虜たちもいることも。
問題になると承知のうえで、見殺しには出来ない、とハルテンシュタイン艦長は生存者の救助を決めた。
国籍に関係なく出来る限り助けるよう、そして、全員を丁重に扱え。と部下たちに命じる一方で、すぐに上官であるデーニッツ提督(トーマス・クレッチマン)に電報を打った。
運良く生き延び救助されたヒルダは、ドイツ兵から施しを受ける事を嫌がったが・・・
ハルテンシュタイン艦長は、敵艦を撃沈した事を労う一方で、戦時下でも海の男として正しい行いをするのは当然。と部下たちに説く。
デーニッツ提督からの指示が届かないことに痺れを切らし、ハルテンシュタイン艦長は、連合軍の通信帯に英語で打電した。
193人を救助済みである事と、座標を知らせた。
そして、遭難者を救助する船には攻撃しないと言うことも、あわせて知らせた。
かっこうの標的になる事を覚悟の上だった。

イギリスとドイツが作った、史実を元にしたTVミニシリーズ。
ドイツ人はドイツ語、イギリス人らは英語で話しているのがいい。
潜水艦物に外れ無しと言われるとか言われないとか耳にするが、単に戦うだけの物語じゃないところも面白かった。
あの極悪非道なナチスドイツの艦長が人道的な行為を行った、と言う部分は例えば「Uボート 最後の決断」でも見られるが、史実と言う所に重みがある。
戦時下で、それも自分がその船を沈めておきながら救助するという決断を下し、敵国に対しても救助を要請し、救助のために一時休戦状態にすると言い出すなんて、肝が据わっている。
だが、何しろあのドイツが言い出したこと。 鵜呑みにして良いのかどうか・・・ と思われても仕方が無いよね。

更に、軍人の視線だけでなく、英国のレディーやワケアリ民間人の視線からも描いているから、奥行きがある。
反面、ありがちなメロドラマっぽくも見えてしまったが(苦笑)

お目当ては、ケン・デュケン。
似合うね、こういう性格のキャラ。
彼が若く見えるから、クレッチマンが凄く老け込んで見えてしまったよ。

この史実に関する情報については、後編の感想のときに。



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2013年11月27日

ル・コルビュジエの家

El hombre de al lado
The Man Next Door


椅子のデザイナーとして世界的に成功しているレオナルド(ラファエル・スプレゲルブルド)は、その朝耳慣れない物音で目覚めた。
音のする場所を探していくと、それは窓から見える隣の家。
なんと内側からハンマーで壁を壊して、穴を開けているところだった。
作業員に声をかけてみると、を作っている所だと言うではないか。
レオナルドが暮らす“クルチェット邸”は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの設計によるもので、窓が多く光と風を多く取り入れられる独特のデザイン
だから、そんな場所に隣の家の窓が出来てしまったら、部屋の中が丸見えだ。
そもそも、他人の家に向かって窓を作るのは違法じゃないか。
思わぬ出来事に、レオナルドは妻と顔を見合わせた。
壁の穴から顔を出した隣の住人ビクトル(ダニエル・アラオス)は、「リフォーム工事を始める事を昨日の内に伝えられなかったのは悪かったが、ただ明り取りの窓が欲しいだけだ。 もちろん、覗くつもりは無い」と、窓から声をかけてきたレオナルドに言った。
穏やかに話し合った後、ビクトルは、開けてしまった穴にはとりあえずビニールを張ると折れてくれた。
だが、黒いビニールで覆われたその向こうで、リフォームは続けられる。
その騒音が気になって仕方が無い。
レオナルドは自宅で仕事をする事も多く、建築家の卵の指導も家で行う。
妻も、自宅でヨガ教室をやっている。
そんな苛立つ妻に、レオナルドは「隣に言って頂戴」とせっつかれる。
丁度そんな時、ビクトルの方から話にやってきた。
出来るだけ歩み寄ろうとしてくれるビクトルだったが、レオナルドはやんわりと拒否。
法的にも違法だし、何よりも妻が絶対に許さない、と。
だがその後も、ビクトルからのアプローチは続く。
“クルチェット邸”に向いた窓が無くても、壁の穴に目隠しがしてあっても、レオナルドの様子はお見通しのようだ。
少し不気味に感じたレオナルドは、今度は自分から「改装費は負担するから」と申し出たものの、ビクトルに拒絶されてしまう。
気付いたときには、ビニールの向こう側に窓枠が出来上がっていた。
覗かれる事を恐れ窓を作られることを嫌がったはずのレオナルドの方が、逆に、隣の家の様子やビクトルの行動が気になってチラチラ覗くようになっていく。
レオナルドにとって、敵はビクトルなのか? それとも妻? それとも・・?

レオナルドは、気の強い妻と、父親との関わるのを嫌がる年頃の娘と、お手伝いさんのエルバと暮らしている。
一応、仕事では成功を収めているようだが、家の中での立場は弱そうだ(笑)
そして、お隣さんに対しても、“クルチェット邸”に住んでいるぐらいの金持ちの名が知られているんだぞという態度は全く取らず、トラブルを避けたいこともあってか弱気な態度で接する。
レオナルドのそんなところに、微笑ましさを感じる。
大柄で強面のビクトルも、根は良い人そうだと思わせる雰囲気がある。
だから最初の内は、妻のピリピリ具合が目立っていて、レオナルドにとってはビクトルとの交渉よりも妻を宥める方が大仕事なんだろうなと、苦笑しながら見ていられた。
しかし、だんだんビクトルが不気味に思えてくる。
気付いたときにはビクトルの張ったクモの巣にレオナルドは絡め取られているんじゃないか? もしかして自分は今サイコホラーを見ているんじゃないか?と、ドキドキ。
シュールでシニカルなコメディのはずなのに(笑)

今回初めて名前を教えあった二人だが、隣人として暮らして日が浅いのだろうか?
コミュニケーションが上手く取れない隣人って、隣町の殺人鬼よりもある意味怖い。
暴力的で実力行使に出られたら警察に訴えることも出来るが、ビクトルのように穏やかな話し合いをしようという態度で仕立てに出られると、逆に打つ手が・・・
もしかして自分の方が、些細な事にこだわり過ぎて隣人との関係をこじらせているんじゃないか?と、思わされてしまう場合も。
そんな、どこででも起こりそうな出来事だから、自分の身にも降りかかりそうだから、面白くて空恐ろしい!

映画の舞台はアルゼンチンで、“クルチェット邸”も重要な要素だった。
ル・コルビュジエの事は全く知らなかったのだが、中学〜大学の頃によく行っていた「国立西洋美術館」の本館が、彼の設計だった事を今回初めて知った。
今度行ったときは、ちゃんと建物も味わってこよう。



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2013年11月12日

ランズエンド ―闇の孤島―

Blood

12歳の少女が殺された。
刑事のジョー(ポール・ベタニー)の娘と同じ学校に通っているアンジェラだった。
ジョーは、同僚でもある弟クリシー(スティーヴン・グレアム)と共に、第一容疑者の男をしょっ引いた。
小児性愛犯罪の前科を持つビューリー(ベン・クロンプトン)だ。
信仰に目覚めたらしいビューリーは、従順に二人の刑事に従った。
40人以上の少女の写真や、殺されたアンジェラのバングルも彼の部屋で見つけたが、悔しいかな、起訴するには証拠不十分だと言われてしまう。
パーティで、元警察署長の父レニー(ブライアン・コックス)が、また昔の武勇伝を語り始めた。
最近記憶が怪しくなっているレニーから何度も聞かされるその話に、ジョーはうんざりしていた。
酔いつぶれた父をクリシーと共に車に乗せて家に向かう途中、寄った勢いでビューリーを“”に連れて行ってしまう。
“島で追い詰めれば、なんでも白状する”といつも父が話していた事を真似て、ビューリーに穴を掘らせ、威嚇し・・・
犯行を自白させるはずが、ビューリーの一言に切れたジョーは、クリシーが止める間もなく!!
ジョーはそれを隠蔽するために、クリシーにいくつかの指示を出した。
その翌日。
不安で落ち着かず神経をとがらせるジョー。
恋人ジェマ(ゾーイ・タッパー)がやっと結婚を承諾してくれたと、同僚の前で浮かれて見せるクリシー。
だが、当然の報いと自分を正当化しようとしていたジョーに、辛い現実が襲い掛かる。
なんと、ビューリーにアリバイがあることが分かったのだ。
あの一言の意味も、ジョーの思い違いだったようだ。
兄弟は、同僚ロバート(マーク・ストロング)と共に、更に事件を追った。
真犯人は?
ビューリーが真犯人なのか?
それとも彼は無実なのか?

ビューリーの母、アンジェラの母。
二人の言動の違いに、色々思うところがあった。
特にビューリーの母の、罪を犯したことがある息子への信頼と愛情が・・・

時間の経過と共に、どんどん表情が変化していくジョー。
やつれ、表情が険しくなり、神経を尖らせ・・・
父レニーのやり口に似た、ジョーのプレッシャーのかけ方。
最近レニーは認知症のせいで記憶が怪しく、ときぞき自分がまだ警察署長だと思い込んでいたが、かつては辣腕で鳴らしたようだ。
当時は荒っぽい取調べや自白の強要は日常茶飯事だったのかもしれないが、今はそうじゃない。
しかし、父の存在がとても大きかった兄弟には、父を真似、父を乗り越え、父に認められなければならないというプレッシャーが常にあったのだろう。
特に長男のジョーは、その自意識が強く、それがあんな事態を引き起こしたに違いない。
ジョーを演じるベタニーさんの、鬼気迫る雰囲気が息苦しく、そして楽しかった。
ジョーよりはおっとりしている分、一歩引いて冷静になれていた弟を演じているのが、もっさり系のスティーヴン・グレアムだったから、兄弟の対比が明確に現れていて良かった。
そして、父親がブライアン・コックス!!
なんて強烈な個性の父息子なんだろう(笑)

そして、眼光鋭いながら物静かにじわじわと核心に迫っていくロバートを、存在感のあるマーク・ストロングが演じているのも刺激的だった。



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