2015年04月23日

ワイルド・スピード SKY MISSION

Furious Seven
Furious 7
Fast & Furious 7
Wild Speed: Sky Mission

ワイルド・スピード スカイミッション


公開中なので控えめに。

ヨーロッパで暗躍していたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)率いる巨大国際犯罪組織を叩き潰し、今までの罪も帳消しとなり、平和な時を過ごしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)とその仲間。
しかし、オーウェンの兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が復讐の為に現れたことにより、再び戦いの場に引き戻される。
デッカードは元英国特殊部隊の隊員。
格闘術も銃の腕前もドライヴィング・テクニックも優れている。
DSS(米国外交保安部)の捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は病院送りにされ、ブライアン(ポール・ウォーカー)の家は爆破され、ハン(サン・カン)は東京で殺されていた。
集結したドミニクのチームに極秘諜報機関の“ミスター・ノーバディ”(カート・ラッセル)が、神出鬼没のデッカードを見つけるためのある提案をした。
中東のテロリストのジャカンディ(ジャイモン・フンスー)に拉致された天才ハッカーのラムジー(ナタリー・エマニュエル)を奪還したら、ラムジーが作った追跡装置“神の目”をデッカード捜索に使ってもいいというのだ。
提案を受け入れたドミニクたちは、大胆な方法で山岳地帯に乗り込みジャカンディ達の車を襲撃。
無事ラムジーを奪還したものの、肝心の装置は“安全過ぎる場所”に移ってしまっていた。
彼らは装置を手に入れ、デッカードを返り討ちにすることが出来るのであろうか?

ジェイソン・ステイサム目当て。
1作目と予習のために見た6作目しか見ていない。
が、確かこの作品って公道レースが見せ場じゃなかったっけ?
タイトルどおり、車が空中を飛び回っていたが。
車で走っているシーンは、ジェイソン・ステイサムがどうしてもトランスポーターに見えてしまうとか、段々頭が麻痺して眠たくなってしまうとか、ファンの皆様には申し訳ない感じだった。
やはりジェイソン・ステイサムは肉弾戦の方が見ていて楽しい。
しかし、撮り方(カメラワーク)は哀生龍があまり好きではないタイプだったのが、残念。
少し引き気味で動き全体が見えるほうが、スピードに乗った流れるようなアクションが見て取れて好きなんだよね。

そして、楽しそうにしているカート・ラッセルを見ると、どうしてもスネーク・プリスキンが思い出されてしまう。
ミスター・ノーバディは高みの見物をするようなタイプじゃなくて、自ら現場に出ていくタイプ。
そんな所もカート・ラッセルに似合っていたと思う。

やはり、ポール・ウォーカーを追悼するようなシーンがあった。
特別ファンでは無い哀生龍でもしんみりしてしまったから、ファンにとっては・・・
作品その物は、完成前に亡くなったとは思えないほど、無理やり繋いだと感じる部分はなかった。
ドミニク、ブライアン、レティ(ミシェル・ロドリゲス)、テズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ローマン(タイリース・ギブソン)、ドミニクの妹でブライアンの妻であるミア(ジョーダナ・ブリュースター)。
彼らは仲間以上の“家族(ファミリー)”であることを強調していたような気がする。
というよりも、その部分を中心に据えた作品だった。

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2015年04月14日

ワイルド・スピード EURO MISSION

Furious 6
Fast & Furious 6
Fast and the Furious VI


DSS(米国外交保安部)の捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と部下のライリー(ジーナ・カラーノ)は、EUを荒らす巨大国際犯罪組織のボス、英国陸軍特殊空挺部隊(SAS)の元隊員のショウ(ルーク・エヴァンス)を追っていた。
狼を捕まえるには狼が必要だ、と引退した強盗男のリーダーだったドミニク(ヴィン・ディーゼル)の元を訪れた。
強引に協力を要請するホブスは、ドミニクに写真を渡した。
写っていたのはドミニクの死んだはずの元恋人、レティ(ミシェル・ロドリゲス)だった。
ドミニクは1人で引き受けようとしたが、ホブスに言われて仕方が無くショウがいるらしいロンドンでチームを再結成
集まったのはドミニクのほかにブライアン(ポール・ウォーカー)、テズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ローマン(タイリース・ギブソン)、ハン(サン・カン)、ジゼル(ガル・ガドット)。
仕事に取り掛かる前に、ブライアンはホブスに“ショウを捕まえたら全員に恩赦を与える”と約束させた。
ショウの組織は、非常に大きな計画を実行しつつあった。
あと1つ部品が揃うと・・・
ショウの姿はすぐに捉えられた。
しかし、特殊な改造車に乗っているショウは簡単には捕まらない。
一方、ドミニクが追い詰めたショウの仲間の車に乗っていたのは、あろうことかレティだった。
その上、ドミニクに向けた発砲したのだ。
右肩を撃たれたドミニクは、それでも彼女を見捨てられない。
記憶を失くしていたレティは、ドミニクのことも覚えていなかった。

このシリーズは、1作目をTV放映で見ただけ。
格好良い車のフォルム、エンジン音、エンブレム等々は好きだが、免許を持っていないし家に車が無いこともあり、正直哀生龍はスピード感溢れる車の映画を見てもあまり心が踊らない。
今回は、ちらとジェイソン・ステイサムが出ていることと、次回作の敵がジェイソン・ステイサムらからその予習のために、チラッと見ておくか・・・という気持ちで借りた。

ショウの改造車は、残念ながら哀生龍の好みではなかった。
もう少し格好良いと思えたらなぁ・・・
そして、ブライアンが刑務所に囚人として潜入するシーンがもう少し盛り上がったらなぁ・・・
一方、ジーナ・カラーノの楽しそうな笑顔とパワフルなアクションは、カーチェイス・シーンよりも楽しかったな。
改造屋のフィルツ役がトゥーレ・リントハートで、女にこてんぱんにされるところが・・・( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

まぁいいや、あくまでもこれは予習で、本命は近々公開の次回作だから。



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2015年02月04日

ワイルドカード

Wild Card

公開中なので控えめに。

元特殊部隊のエリート兵ニック・ワイルド(ジェイソン・ステイサム)は、ラスベガスで“付添人”、つまり用心棒をやっている。
そんな彼に、童顔だが自称ギャンブラーのサイラス・キニック(マイケル・アンガラーノ)が、カジノでの付き添いを依頼した。
同じ頃、元カノのホリー(ドミニク・ガルシア=ロリド)が、自分に暴行をした3人組を見つけ出して復讐して欲しいとニックに頼んでいた。
裏社会に精通しているニックにとって、マフィアのダニー・デマルコ(マイロ・ヴィンティミリア)と2人の“お友達”を見つけるのは簡単だった。
しかし、恥をかかされたダニーにより、ニックは窮地に陥ることに。

怖いもの無しの強さを誇る一方でギャンブル依存症という弱点があるニックと、頭は良いが自分に自信のないサイラスとの間に芽生えた友情。
共にちょっとだけ成長したり。
ホリーとマフィアに関わるサスペンス・アクション部分よりも、サイラスとのエピソードのほうが哀生龍は好きだな。
ジェイソン・ステイサムにプラスして、マイケル・アンガラーノがお目当てだったこともあるけれど。
切れのあるアクションと、数人の女性たちとの関わりと、駄目男の部分と・・・
最近のジェイソン・ステイサムは、スーツでクールなアクションを見せるようなかつてのはまり役に比べ、人間味のある部分を多く見せるキャラがどんどん増えているような気がする。

イタリア系マフィアのボスのベイビー役は、スタンチー・トゥッチ。
こいつがなかなかイイ奴でね♪
本当の強さとかニックの人柄とか器の大きさとか、ちゃんと見る目のある男で、威圧感は無いのに何でも見通している・見透かしているような怖さがある。

ウィリアム・ゴードルドマンの原作&脚本だそうだ。
かつてバート・レイノルズ主演の「ビッグ・ヒート」としてすでに映画化されているようだから、そっちも見てみたい。

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2014年04月14日

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

The World's End

公開中なので控えめに。

40男のゲイリー・キング(サイモン・ペッグ)は、高校時代の仲間たち“五銃士”を一人ひとり訪ね歩いた。
あの日、高校卒業を祝って12軒の飲み屋で最低1人一杯ずつビールを飲んでいく“ゴールデン・マイル”を決行したが、脱落者が続出して最後まで成し遂げられなかった。
みんなで故郷に戻って再挑戦しよう! と半ば強引に誘ったのだ。
良い思い出だけでなく嫌な思い出もあって故郷を離れたみんなは、それぞれの地で定職に就き、妻子がいたり離婚したりと色々あるが、その当日、5人揃った。
ゲイリーは、ピーター・ペイジ(エディ・マーサン)、オリヴァー・チェンバレン(マーティン・フリーマン)、スティーヴン・プリンス(パディ・コンシダイン)、そしてアンディ・ナイトリー(ニック・フロスト)と一軒目の“ザ・ファースト・ポスト”で再会を祝して乾杯!
と思ったら、いきなりアンディがビールではなく、という興醒めのスタートだった。
しかし、ゲイリーにとって素敵な思い出がある女性、オリヴァーの妹サム(ロザムンド・パイク)も偶然帰郷していて顔を出してくれたから、場が華やいだ。
彼女の登場を喜んだ男は、ゲイリーだけではなかった。
徐々に酔いが回り始めた4件目。
ゲイリーはトイレで若者に絡んだ。
すると、若者から逆襲され、みんなで大乱闘
酔って大暴れするだけならありがちだが、なんと若者たちは・・・
何かがおかしい。
“おかしい”どころじゃない!
まさか、人類滅亡の危機か?
それに気付いてしまった彼らは、町中から追われることになった。
彼らは逃げ切ることが出来るのか?
世界を救えるのか?
そして、12軒目の“ワールズ・エンド”に辿り着き、伝説は達成できるのか??

『エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロスト』が最大の売りの作品。
ちょっと緩いテンポと、思いがけない展開と、イギリス訛が心地良いマシンガントーク。
もちろん哀生龍もこの3人に期待して見た口だ。
いい歳をした男たちの青春コメディも、SFも好きだから、この作品も楽しめた。

ゲイリー・キングは青春を引き摺っている子供じみた大人、というよりも、大人になりそびれた酔っ払いの幼稚なガキ?
失笑を通り越して時々哀れにも見えるのは、周りの4人が大人になってしまっているから。
そのまま、哀れで可愛そうな“王様”ゲイリー・キングで終わったら、本当にε-(ーдー)ハァ になってしまうが、ちゃんと最後は友情とガキの強さを見せ付けてくれる!
もちろん、酔っ払いの凄さも(笑)
で、あのラストはどう見るか・・・

5人の俳優たちは、他の作品に出ているときは背が低く見えがちだが、この作品ではそれほど高低差が無いから“普通”に見えた。
そして年齢差は6歳、かな?

そうそう、心地良いナレーションは、ビル・ナイだった!!

この作品は、何を書いてもネタバレになるというか、見て感じてもらったほうが早いから、これぐらいにしておこう。

劇場で、この作品に合わせて3種類のイギリス・ビールが売られていた。
ビンが2種(フラーズ・ロンドン・プライド、ニューキャッスル・ブラウンエール)に缶が1種(ボディントン)。
哀生龍は(大学時代を除き)全くビールは飲まないから、味見は相棒だけ。
3種類とも買って、見終わるまでには飲み終わっていた。
相棒は、ビンの2種が美味しかったと言っていた。

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2014年04月11日

ワイルド・スワン

Assassins Run
White Swan


アメリカ人実業家のマイケル・メイソン(クリスチャン・スレイター)は、ロシアの油田開発で成功した男。
ローマン(コール・ハウザー)の紹介で知り合ったことがきっかけで結婚したロシア人の妻は、美しいプリマドンナのマヤ・レティンスカヤ(ソフィア・スカヤ)。
二人には愛らしい娘ニーナもいた。
そんなメイソンに、「ロシアから天然資源とマヤを盗った」と怨み脅すような電話がかかった。
その電話に関係するのか、信頼する部下のウソフから、製油所への支払いが遅れていると知らせが入った。
翌日、メイソン自らが出向いて話を聞いてみると・・・
何かの行き違いか、トリックか、詐欺か、数億ドルが!
無記名証券を持つものが、大金を持つ。 とウソフは言い、緊急プロトコルを発動したとも言った。
そのウソフが殺された。
再びメイソンにかかってきた謎の電話が、妻子は一文無しだと告げたと直後、メイソンもまた一緒にいた部下たちと共に殺されてしまった
マヤにその知らせを持ってきたのは、メイソンの幼馴染で少し変わった男、リチャード・ヴァエレンタイン(アンガス・マクファーデン)だった。
現金も無記名証券も行方不明。
マヤ自身の銀行も凍結され、家も失った。
それどころか、罠にかけられたマヤは刑務所に。
ニーナは人質になってしまった。
真犯人を見つけ出すため、娘との約束を果たすため、マヤは・・・・
そして、メイソンはメッセージを残しているのか?

クリスチャン・スレイターとアンガス・マクファーデン目当てに見た。
が、珍しく成功者で美しい妻子もいる役だと思ったら、早々に殺されてしまったスレイター(苦笑)
マクファーデンは、最近胡散臭い役が目立って多いような?
謎めいた作品にしたかったのだろうが、彼ら二人を含めた登場人物の紹介を兼ねたシーンや、事件のあらましを見せる部分など、どうもまどろっこしいというか、わざと分かり難くして伏線を張っているような感じがしたというか、もっとテンポ良く進んで欲しかったな。
何度も出てくる「約束」という言葉も、それほど効果的には使われていなかった気がするし。

逆に、マヤがプリマドンナという設定は、面白い形で活用されていた。
バレエのスピン(?)と回し蹴りを合体させたような技で、悪い奴らを蹴散らしていたのには笑った!



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2014年03月26日

ワン チャンス

One Chance

公開中なので控えめに。

地元ウェールズの携帯ショップで働くポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン/歌:ポール・ポッツ)は子供の頃から歌うことが大好きで、今もオペラ歌手になる夢を捨てきれないでいた。
一方で、太ったいて内気なことから、聖歌隊で楽しく歌っていた少年の頃から学校を出てもなおずっと、虐めっ子のターゲットになってきた。
ガールフレンドと呼べるのは、メル友になって1年も経つのにまだ会ったことがないジュルズ(アレクサンドラ・ローチ)。
ある日、携帯ショップの店長で友人のブラドン(マッケンジー・クルック)が勝手にポールの名で彼女にメールを送り、会う約束を取り付けてしまった。
花屋が休みだったから代わりに妙なプレゼントを持って駅に迎えに行ったポールは、優しくポジティブで明るく楽しいジュルズにハートを掴まれ、内気なはずの彼は自分の夢を熱く語った
かの有名なオペラ歌手パヴァロッティが理事になっているヴェニスのオペラ学校に入りたい。 それにはまだ資金が足りない。
だが、地元のパブで開かれるタレントショーで優勝すれば・・・
カチコチになってステージに立ったポールだったが、その美声で優勝を勝ち取ることができた。
しかし、プロのなるのはたやすい事ではなかった。
ジュルズと出会って一ヶ月も経たないうちにヴェニスの例のオペラ学校の生徒になったポールは、パヴァロッティの前で歌うチャンスを得たものの、緊張に勝てず・・・
生まれ持った声や声量があっても、学校で技術や表現力を磨いたとしても、図太さが無いポールには観客の前で大胆かつ堂々と歌い心を掴むことは無理だと指摘されてしまう。
打ちひしがれて実家に戻ったポールは、ジュルズに連絡することもできず、彼女に見捨てられそうになった。
心からの愛を歌に込めて彼女に歌いかけたポールの想いが通じ、二人は結婚。
ところが・・・
ポールに歌うチャンスが巡ってくる度に不幸な出来事が起きて邪魔をされることが、何度か繰り返された。
これを最後のチャンスにしようとの決意で申し込んだのは、人気のオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』だった。

実話を基にしていなければ、“絶妙なタイミングで主人公を不幸が襲う軽いラブコメ”だとしか思えないだろう。
もちろん、実話その物ではなく、映画として楽しめるようにアレンジされているようだが、TV番組が喜びそうな不幸で笑えるエピソードの数々だったよ。
ほとんど見たことが無いから良く分からないが、あの番組は、ただ上手なだけじゃ勝ち進めない(ように思える)。
番組が盛り上がるようなネタを持っていなければ、上手くても“プロ並みのアマチュア”止まりで落とされる。
失礼を承知で言えば、プロのオペラ歌手ではなく、“あのオーディション番組で優勝した携帯シュップの店員(決してハンサムじゃないところもポイント)が歌う、プロ並みのオペラ”だから、みんなが聞きたがるんだと思う。
正直、彼のことは良く知らないで見たのだが、完全な独学ではなく、短い期間であっても本格的に勉強したことがあると知って、少しがっかりしたことを白状しておこう。
なぁ~んだ。 と。
もちろん学校で勉強すれば誰でもプロになれるような甘い世界じゃないし、彼自身が持って生まれた声質等は勉強したからといって得られるものじゃない、ということは分かっているが、それでも気持ち的には完璧なド素人じゃなかった事に不満を感じてしまったんだよね。

舞台がアマチュア男声合唱団が盛んなウェールズ、父親(コルム・ミーニィ)の仕事は製鋼工場、というポールの地元色が強く出ている場面と、ヴェニスの明るく開放的な雰囲気溢れる場面の対比。
ポールを理解し応援しようとしてくれる母(ジュリー・ウォルターズ)やジュルズと、男なら・・と頑固で古臭い面のある父の対比。
そんな部分も楽しめる。
オペラ学校でデュエットを歌うことになったアレッサンドロ(ヴァレリア・ビレロ)のおばあちゃんは、素敵なことを言ってくれる。
ポールは、確かに虐められてきたが、“自分らしさを大切に”“自分らしくすればいい”と言ってくれる多くの人が周りにいて、羨ましかったよ。

個人的には、マッケンジー・クルックの出番が思っていたよりもずっと多かった上に、凄くいい奴だったことに喜んでしまった!
客商売の店の店長としては、かなりの問題児だったが(苦笑)

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2013年09月11日

わたしはロランス

Laurence Anyways

公開中なので控えめに。

90年代のカナダ・モントリオール。
小説家であり高校の国語教師でもあるロランス(メルヴィル・プポー)は、30歳の誕生日に同棲中の恋人フレッド(スザンヌ・クレマン)に重大な告白をした。
僕は女になりたい
ショックを受けて「ゲイなのを隠して付き合っていたの?」となじるフレッドに、ロランスは一生懸命説明する。
ゲイなのではなく、間違って男の体で生まれてしまったのだと。
私が大好きなその体を否定するの? と、更に言い募るフレッド。
私に隠れて私の服を着たんでしょ? 私の下着を身に着けたんでしょ? 正直に言いなさいよ!
ヒステリックにロランスをなじり白状させようとするフレッドには、自分が愛した“ロランスという男”のことも、愛し合った2人も時間も、何もかもがロランス本人に否定され虚構だったかのように思えたのだ。
しかし、心は女性であってもロランスがフレッドを愛していたことや今も変わらず愛していることは嘘ではなく、落ち着きを取り戻したフレッドもまた、やはりロランスを愛していた。
一番の理解者になろう。 自分が彼を支えよう。 フレッドはそう決意する。
ついに女装して出勤したロランスに、教師たちも生徒たちは思いのほか冷静な反応だった。
だが、保護者からの苦情が。
教師は辞める事になったが、女装での生活はその後も続けた。
フレッドから贈られたかつらを被ったり、2人で化粧をしたりして、仲良く一緒に外出もしたし外食もした。
2人が普通に振舞っていても、モントリオールの田舎町では好奇の視線に晒され、好奇心丸出しで不躾な事を聞かれたりする。
それに耐えられなくなったのは、ロランスではなくフレッドだった。
数年後。
2人は別々の人生を送る事になったのだが、互いに相手を忘れられなかった。
今でも愛していた。
ロランスは新しく出した詩集をフレッドに贈り、フレッドはその中にロランスからのメッセージを読み取り、そして・・・

カナダのモントリオールは、地名こそ良く知っているがどんな街なのかはぜんぜん知らず、その片田舎となると全く想像がつかない。
更には、この街の第一言語はフランス語である上、映画の主役がプポーだから、時々カナダではなくフランスのどこかだと錯覚してしまった。

正直、苦手なフランス語だから最初の内はそれが気になって仕方が無かったのだが、次第に気にならなくなっていった。
シーンに合わせて使い分けられていた色んなタイプの音楽がとても心地良く、時には気分を高揚させてくれる。
フレッドの髪色や人々の服、そして街の景色。 その色彩も素晴らしく、時にはアートのようだった。
特に、ロランスの心の避難所となった“ローズ”の皆さんと、その空間と、パーティー!!
パーティーシーンに監督自身も出ていたんだね。
登場人物も、それぞれ奥行きがあって、変に美化されていない所にリアリティが感じられて、とても興味を持って見る事が出来たよ。

90年代のモントリオールは、ゲイ・同性愛者に対する偏見はどうだったのだろう?
教師が女装して学校に現れても、チラッと視線を送るだけで取り立てて騒ぎ立てはしなかったところを見ると、見た目が変わっていることぐらいじゃ動じないような街なのかもしれないなぁ・・・
ただこれが自分自身のこと、自分が愛した人のこととなると、話は別。
告白するまでに30年近くかかったロランス。
彼と両親、特に母(ナタリー・バイ)との関係が興味深い。
どうも、あまり子育てには熱心な方じゃなかったようだが、子供の頃から現れていた息子の本質はちゃんと感じ取っていたようだ。
大人になって独立している息子と母の距離感は、あの程度でも普通の範囲だと哀生龍なんかは思うのだが、現地の人には息子に冷たいとか無関心だとか思われてしまうのだろうか?
告白した時に、泣き喚かれたり大騒ぎされたりするよりは、「あ、そ」と拍子抜けするほどあっさり受け止めてくれた方がマシじゃないかと哀生龍は思うのだが、その感じ方やどちらの方が気が楽かってところは人それぞれだよね。
フレッドも、充分頑張ったし大変だったと思う。
どんなに本人を愛していても、一生2人っきりで部屋に篭って暮らすことは出来ないから、土地柄といった“その他の要素”を無視する事は出来ない。

それに、「本当は、心は女」だというロランスから女である自分を愛していると言われても、フレッドは混乱するばかりだよね。
それは女のロランスとして女のフレッドを愛していると言うこと?
男の身体を持ったレズビアン?
「実は心は女だから男性が好きで、女の貴女とは偽装の恋人だった」と言われた方が、分かりやすかったかもしれないなぁ・・・
いや、フレッドにしてみれば、どちらであっても大差ないのか?

この映画の魅力は、本人の苦悩や苦境を描き出すだけでなく、そんな人と密接に結びついた周りの人々が立たされた状況が同じぐらい丁寧に描き出されている部分。
それに、同じ問題を抱えた人が皆同じ考え方をするわけじゃないし同じ解決方法を選ぶんでもないといった当たり前の事、勝手に他人をカテゴライズして決め付けてしまう癖のある人がついうっかり忘れがちな部分を、分かりやすく見せてくれていた。
当たり前のことだが、ロランスも、フレッドも、ロランスの母も、あの不躾なオバサンも、“ローズ”の皆さんも、ロランスがフレッドに会わせた人も、ロランスを応援していた同僚も、誰もが自分にとっての当たり前の世界を持っているんだよね。
それを他人に押し付けるのか、他人の世界と上手くバランスを取れるのか。
自分と違う世界観を受け入れられるのか、出来ないのか。
好き嫌いや善悪で判断するんじゃなくて、その違いをどう受け止め理解し消化していくのかが肝心なことだし、難しいことなんだよなぁ・・・

確かに座り疲れるぐらい長い映画だった。
でも、見ていて長く感じないほど、飽きることなく中弛みもなく、最後まで集中して見ることが出来た。
丸坊主の普通にスーツが似合う男が、徐々に女性になっていくその時間の流れもとても自然だった。
最初は化粧も下手だったし、立ち居振る舞いも含めて女装もあまり似合っていなかった。
それが、顔も声もそのままなのに女性らしさが増していく。
プポー本人にはオネェ臭さは感じないのだが。

そうそう、いつも思うことだが、やっぱり今回も思った。
プポーってこんな顔だったっけ? と(苦笑)
彼の顔を思い浮かべようとしても、いつも全体のぼんやりとしたイメージしか思い出せないのは、何故?

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2012年07月17日

ワイルド・ビル

Wild Bill

映画祭開催中なので、控えめに。

8年ぶりに仮出所して家に戻ったビル(チャーリー・クリード=マイルズ)は、成長した息子たちと再会。
9ヶ月前に母親も男を作ってスペインに行ってしまったため、長男ディーン(ウィル・ポールター)は15歳でありながら建設現場で働いていた。
何とか福祉事務所の目をごまかして、施設に入れられたり里子に出されたりしないようにと必死に弟との生活を守って来たディーンは、父の帰宅を喜ぶどころか、事態を悪化させられるんじゃないかと神経を尖らせる。
弟のジミー(サミー・ウィリアムズ)は、まだ11歳
体格の大きいボズ(アーロン・イシュメル)と一緒になって悪い事を覚えつつあった彼は、父親のことをあまり良く覚えていない。
最初こそ、すぐにスコットランドに行って油田で働こうと思っていたビルだったが、保護観察官ケリー(オリヴィア・ウィリアムズ)や福祉事務所のジョン(ジェイソン・フレミング)とヘレン(ジェイミー・ウィンストン)の手前、子供たちとの生活を改善し全うな仕事も探す努力をする。
そんな父親を信用しきれないディーンだったが、福祉事務所の反応が良いのは望ましい事として受け止める。
ジミーはもっと純粋に、一緒にいてくれて自分の見方をしてくれる父親に懐いていく。
しかし、ここには8年前と代わらず、“T”ことテリー(レオ・グレゴリー)をリーダーとする“昔の悪い仲間”が何人もいる。
最初は仲間に引き入れようとしたが、スコットランドに行くと聞いて目障りだからさっさと出て行けと言った。
ところが相変わらず町にいるビルにイライラしたテリーは、ジミーを麻薬の密売に巻き込んだ

普段は映画祭に滅多に行かない哀生龍だが、スペイン関係とドイツ関係は数回行っている。
今回の映画祭も、数年前に一度、海外版DVDは持っていたが日本未公開作品だったある一本を見るために行った事がある。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012
 SKIP CITY INTERNATIONAL D-Cinema FESTIVAL 2012
 SKIP CITY INTERNATIONAL Degital Cinema FESTIVAL 2012
 IDCF 21012
タイトルの通り、デジタル撮影された映画限定の映画祭だ。

今回何故「ワイルド・ビル」を見ることにしたかと言えば、俳優として多くの作品に出演しているデクスター・フレッチャーの初監督作品だからだ。
脚本も彼とダニー・キングの2人で書いている。
デクスター・フレッチャーの作品ならば、99%ジェイソン・フレミングが出ているはずだ!!!
とIMDbをチェックしてみたら、案の定♪♪
これは見に行くしかない!!
レイ・ウィンストンの娘ジェイミーも出ているし、主役の長男はナルニアのあのいけ好かない従兄弟だったウィル・ポールターだし。
IMDbには載っていなかったが、ビルに好意的な警官としてショーン・パートウィーも出ていた。
同じくエンドクレジットで一瞬目にした所によると、デクスター・フレッチャー自身も出ていたらしい。
どの役だろう??
追記(7/18)
一瞬見たクレジットに書かれていた役名はミステリアスなんとかかんとか(全然読めていない 苦笑)
全くの見間違いだったりして?
どなたか役名や登場シーン等をご存知でしたら、お知らせくださいませ!!


役者的に美味しかっただけでなく、ストーリーも作品の雰囲気も、とても好みにあっていた!!
刑務所上がりの父。
息子との関係をどう築いたらいいのか良く分からず、昔の仲間もうるさく付きまとい、更生するにも昔に戻るにもどっちつかず。
全てもう関係無いと、スコットランドに逃げて行っても“どうせ悪い男だったから”で済まされたかもしれないが、そうしなかったワイルド・ビル。
ほとんど自分の思いや感情を口にしない彼は、観客はもちろん、子供たちから見ても、何を考えているのか分からなかっただろう。
そんな彼が、まるで対等な大人に話すような口調でジミーに自分の経験を話すシーンがある。
他にも、ビルや2人の息子が何気なく口にする思いに、とても深い本音を知ることが出来る。
生きていると色々な事がある。嫌な事も多い。家族も人格や性格は個々に違うし望みも違う。欠点も多いし、いなきゃいいと思うこともある。
それでも家族っていいもんだ。 “ホーム”っていいもんだ。
そう思わせてくれた作品だった。

子供が読んでいたコミックが「キック・アス」!
これを選んだのは、デクスター・フレッチャーもジェイソン・フレミングも出てたから?
ビルの悪仲間はテリーの手下のピル(イワン・リオン)とか・・・
テリーの上にいるのはグレン(アンディ・サーキス)。
彼らと係わり合いのある娼婦ロキシー(リズ・ホワイト)。
ディーンが好きな女の子はステフ(シャーロット・スペンサー)。
ステフの泣き虫の駄目パパも印象に残ったなぁ・・・

2011公開の作品なのだが、オリンピック施設の建設の様子が映る。
ディーンも建設現場で働いているし、彼らの住むイーストエンドのスラム街の上の方の階からは建設中の会場が見える。
こんな時代だけど、ここでは子供たちがこんな生活をしているんだ。 と言うメッセージも含まれているんだろうな。
あの部屋で「ネグレクトの疑い」と言われるのなら、我が家は・・(大汗)

たまたま、1Fから上映されるホールがある4Fまで行こうとエレベーターホールに哀生龍と相棒が行くと、丁度会場に着いたばかりだと思われる、スーツケースを持ったデクスター・フレッチャーご本人と連れの女性がそこにいた。
ビックリして声もかけられず、ただただガン見してしまった哀生龍(苦笑)
目があったが特に不信がられることも不快そうな顔もされなかったのをいいことに、見続けてしまった。
こっそり相棒に「監督本人だよ」と囁いたのが精一杯。
開いたエレベーターの中から、彼を迎えに降りてきた女性の日本人スタッフがいて、そのエレベーターで上にとって返す事に。
同乗しちゃっていいのかな? と哀生龍が逡巡している間に、一番最初に相棒が乗ってしまって、そのまま女性スタッフも気にせず監督らをそのエレベーターに誘導し、たまたまその場には後哀生龍しかいなかったから何食わぬ顔をして最後に乗り込み・・・
小さなエレベーターの中に我々5人。
4Fまでのひと時、ずっとデクスター・フレッチャーを見詰め続けた哀生龍であった♪
映画の中の印象よりも背が低くて可愛らしく、目が青く、気さくな感じの方。
エレベーターの中でスタッフの女性にイギリス土産を渡していた。
イングリッシュ・ブレックファストと聞こえたし、立方体のような形の物だったから、きっと紅茶だな。
上映中も劇場内で一緒に鑑賞し、Q&A(公式サイトに掲載されている内容はこちら)でもとても率直(と思われる)にたくさん語ってくれていた。
映画監督をやる事になったきっかけ、エンドクレジットに名前の出てきたお父さんのこと、アート系の手法をとらなかった理由、キャストたちの話し、今後の予定、等々・・・・

終わった後も狭いロビーでサインに応じていたデクスター・フレッチャー。
哀生龍はエレベーターでの思い出だけで十分なので、そのまま後にした。

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2012年06月01日

ワイルドスティンガー

Love Kills

妻シルヴィア(ロレッタ・デヴァイン)の手引きで脱獄した、一匹狼のポー(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)。
早速次の仕事にかかった。
狙いは資産家の家
今は未亡人で女優だったエヴァリン・ハイス夫人(レスリー・アン・ウォーレン)が、その資産を管理している。
しかし、義理の息子でゲイのドミニク(ドノヴァン・リーチ)が21歳になると、彼が相続してしまう。
その前にエヴァリンに取り入って、宝石を頂いてしまおうという魂胆。
マッサージ・セラピストとしてまんまと屋敷に入り込んだポーだったが、待ち切れなくなった1ヵ月後にシルヴィアがナースとしてやってきた。
だが、すっかりポーに本気のエヴァリンは、彼の妻だとは知らずに、シルヴィアにポーの子供を妊娠したようだと告白してしまったがために・・・
そんな時、屋敷に4人組の強盗が押し入り、宝石を盗んでいってしまった。
強盗課の刑事ダニー(ダニエル・ボールドウィン)が捜査を始めるが、犯人が捕まる前にドミニクが21歳になった。
財産分与の内容は・・・・
妻エヴァリンにはダイヤのティアラ。
この屋敷で暮らす妹エレーナ(ルイーズ・フレッチャー)にはルビーの指輪。
そして息子ドミニクには残りの宝石と財産の全て。
しかし、それぞれの思惑を無にするような事実が!!

監督・脚本・主演、マリオ・ヴァン・ピーブルズ。
ネタバレになるから詳しく書きたいけど書けないのだが、ストーリーにひと捻りあったし、シルヴィアがとにかく強烈なキャラで引っ掻き回してくれたし、それなりに楽しめた。
・・・のだが・・・・
未亡人の目を釘付けにし、思わず惹かれてしまう色気を表しているんだとは思うが、マリオ・ヴァン・ピーブルズのPVみたいなシーンが多くて(苦笑)
鍛え上げられた肉体と、それを見せ付けるような色々なヨガ(?)のポーズ。
確かに良い男だとは思うが、哀生龍は( ̄- ̄)フーン って感じだった。
短髪の彼は何度も見ているが、ドレッドヘアにしてるのは多分初めて見た。
見慣れていないせいで、ちょっと違和感。

お目当てその1、アレクシス・アークエット。
強盗の1人ジェームズ役。
ゲイで、ドミニクの恋人だ。
ゲイっぷりはいつも通りで可愛かったが、あまりに不憫な結末(涙)
ちなみに、強盗仲間の1人がルーシー・リューで、彼女ももちろん出番は少ない。

そしてお目当てその2は、ダニエル・ボールドウィン。
敏腕には見えないが、良い人そうには見える刑事。
だが実際は・・・
彼的には、物足りなかったな。
アレクシスよりはずっと出番は多かったが、もう一癖二癖あったほうが、彼らしさが出たと思う。

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2012年03月27日

わたしを離さないで

Never Let Me Go

エミリー校長(シャーロット・ランプリング)の元、体の内も外も健康を保つ事を何より重視した寄宿生活を送るヘールシャム・ハウスの子供たち。
やや内向的で時々気持ちをコントロール出来ずに癇癪を起こすトミー(チャーリー・ロウ)は、仲間外れになりがちだったが、そんな彼がキャシー(イゾベル・ミークル=スモール)気になっていた
古着屋ガラクタも同然の寄付品のマーケットが開かれた時は、何も買う気になれないキャシーに、トミーは自分が買ったミュージックテープをプレゼントしてくれた。
入っていたのは恋の歌だった。
ますますトミーのことが好きになったキャシーだったが、なぜかトミーを嫌っていたはずのルース(エラ・パーネル)が彼と手を繋ぎ、キスをするのを見てしまった。
酷く哀しかった。
18歳を過ぎると、寄宿学校から各施設に移る事になる。
今までとは違い、他の同じような学校からも同じ境遇の仲間が集まり、施設の外に出かける事もできる。
3人は同じコテージに移された。
ルース(キーラ・ナイトレイ)とトミー(アンドリュー・ガーフィールド)の恋は続き、少しずつ少しずつキャシー(キャリー・マリガン)は2人から距離を置くようになった。
彼らの寿命は短い
真剣な恋だと証明できれば、3,4年の“猶予”がもらえ、その間恋人は一緒に暮らせると言うまことしやかな噂もあった。
トミーはその噂が本当なら・・・と思ったが、その後トミーとルースは別れ、その頃キャシーは自ら“介護人”になるための申請してコテージを離れていた。
3人はもう会う事はないと思っていたのだが・・・

あえてある部分を書かずにおいた
しかし、映画が始まるとすぐにそれに気が付くだろう。
ヘールシャムに赴任してきたルーシー先生(サリー・ホーキンス)が、その部分に触れ説明する役割だろう。
肯定的に捉えるか、否定的に捉えるか、それは人それぞれだし時代によって感じ方が違うかもしれない。
だがとにかくこの物語の中では、当人たちは悲劇的な捉え方はしていなかった。
そのように教育されたのだろうし、その時代はそれを肯定的に捉える人がいると言う設定だからかもしれない。
特殊な状況設定がされていて、その事に対して問題提起をしている部分もあるが、メインストーリーは3人の青春と恋だと思って良いのだろう。
少なくとも哀生龍はそんな物語だと感じた。

少し繊細でエキセントリックな部分はあるが、優しい少年とミー。
物静かで真面目で精神的に大人びた部分のある、控えめなキャシー。
積極的で自分の意見をはっきり口にし行動に移す、勝気なルース。
幼馴染であり、兄弟のように一緒に育った友人であり、三角関係の仲であり・・・
そこにSF的な要素が加わる事で、普通の青春三角関係物語よりも重苦しさが出てくる。
魂、心、そして体。
自分の自由に出来るものが少なく、時間も未来も彼らにはほとんど無いに等しく、選択肢も少ない。
可哀想でもあり、その不自由な人生が当たり前の彼らにとってはその不自由な中で人生を謳歌していると言うようにも見える。
物語として思ったよりも楽しめたが、正直疲労感が残った。

子供の頃と大人になってからと、役者の雰囲気や面影が似ていて違和感が無く、その点ではとてもスムーズに歳月の流れを受け止められた。
正直やや苦手な女優さんのキャリー・マリガンだが、とてもキャラクターにあっていて、上手いと感じられた。
逆に彼女もまた苦手な女優さんなのだが、キーラ・ナイトレイもキャラにはあってはいたのだが、少々“演技”が目に付いてしまったと言うか、やり過ぎに感じてしまったというか・・・
あくまでも、哀生龍が馴染めなかったと言うだけの事なのだが。



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2011年12月20日

私だけのハッピー・エンディング

A Little Bit of Heaven

公開中なので、控えめに!

30歳の明るい女性マーリー(ケイト・ハドソン)は、広告代理店で手腕を発揮し、軽い恋愛も満喫し、同僚のサラ(ルーシー・パンチ)や隣人ピーター(ロマニー・マルコ)と楽しく過ごし、親友レネー(ローズマリー・デウィット)の幼い娘の子守を喜んで引き受け、愛犬スタンリーと気ままに暮らしていた。
しかし、久し振りに受けた検診で大腸ガンが見つかる。
若いが優秀なドクター、ジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)の淡々とした「治療か死か」と言う説明にムッとしたマーリーだったが、何とか明るく笑い飛ばそうとした。
しかし、友人達はいつも通り振舞おうとしてくれるがショックを隠せず、母(キャシー・ベイツ)はオロオロしながらも何とか愛情を示そうとあれこれ構いだてし、昔から距離のあった父(トリート・ウィリアムズ)は金はいくらでも出すから最良の治療をと言ってくれるがますます隔たりを感じ、上司ロブ(スティーヴン・ウェバー)の優しげな態度は哀れみを滲ませ・・・
周りの気遣いが、逆にマーリーには鬱陶しく苛立たしいものに感じられて、八つ当たりしたり怒鳴ってしまったりするようになっていく。
そんなマーリーだったが、ジョークがとても下手な生真面目なジュリアンに心を引かれていく。
主治医に対する信頼ではなく、恋愛対象として見るようになっていくのに、もうすぐ死んでしまう自分に恋愛なんてと踏み込めない。 本気の恋愛を避けてきた彼女は、傷つくことも恐れていたのだ。
ジュリアンの方も、この道の権威であり恩師でもある上司ドクター・サンダース(アラン・デイル)から、患者と親しくなり過ぎないようにと釘を刺されていた。
冷静な判断・治療が出来なくなるのを避けるためではあるが、彼自身もマーリーに愛情を感じるようになっていくにつれ、今は医師としてではなく1人の男としてマーリーを支えてあげたいと考えるようになっていった。
次第に弱っていく体、迫り来る死の恐怖の中で自暴自棄になりかけるが、神(ウーピー・ゴールドバーグ)からの啓示を受けたマーリーは、最後の時間を少しでも幸せと喜びを感じながら過ごせるように変わっていった。

余命僅かな主人公(もしくは主人公の友人)が出てくる話は、正直あまり好きではない。
が、ガエル君の出演作だから見る気になった。
彼の出演作は、哀生龍の好みと合わないものがけっこう多いから、レンタルになってもなお見ていない作品があるのだが、たまには映画館で顔を拝んでおこうかなと思って(笑)

これぐらい顔に肉が付いているケイト・ハドソンは痩せ過ぎよりはいいと思うのだが、病魔に冒されやつれていくキャラには合わなかった。
メイクで顔色を悪くしてはいるが、無理を感じてしまって。
最初の内の、笑い飛ばしてやろうと言う気力があった頃の明るく振舞う部分は良かったのだが・・・
本人のショック・動揺・悲しみ・怯え等はもちろんなのだが、周りの人々に与えた“家族や友人や知人に対するガン宣告”の影響が、凄く分かりやすく描かれていたのは良かったと思う。
ありがちの描写ではあるが、キャストの個性とキャラの反応がマッチしていたから、とても身近に感じられた。

マーリーが最初に上司には感染症だと嘘をついて仕事を休むのだが、その気持ちは分かる。
必死に自分に出来ることを模索する両親(少々的外れだったりもするが)の気持ちも分かるが、それを疎ましく思うマーリーの気持ちも分かる。
哀生龍自身、できることなら一緒に暮らしている家族以外には、親兄弟にも知らせなくない。
危篤になって初めて知らせるので充分。 もっと言えば、自分が死んでから知らせてもらうのが一番だが、それじゃいくらなんでも親兄弟に申し訳ないからね。
治るのなら出来る限りの治療は受けたいが、ただの延命なら苦しい副作用に耐えての治療は受けたくない。
自分も苦しむし、長い期間周りの人々をも苦しめることになるから。
そんな風に、自分だったらと置き換えながら見ていた。
いい作品だと思うが、映画の世界に入り込めず、冷静に自分だったらと思いながら見ていたことで、“映画”を楽しんだ気分になれなかった

特に、主治医と患者の間に芽生えた恋が、どうにも浮いて見えてしまって。
普通の精神状態じゃないのだから理屈ではないとは思うが、友人達や両親とのエピソードとしっくり馴染んでいないように感じられてしまったのだ。
エスコート・サービスのヴィニー(ピーター・ディンクレイジ)とのシーンは、とてもしっくり来ていて、温かみも感じたというのに。

で、ガエル君。
ユダヤ系メキシコ人という設定だったかな?
少したどたどしさの残る英語、教えてもらった笑い話すらまともに披露できないぐらいジョーク下手、真面目過ぎて冷たく感じられる態度とはにかむような笑顔のギャップ・・・
単なる恋愛映画ならこんな可愛らしいワンコ系キャラでいいと思うのだが、主治医としてはどうかなぁ・・・
貫禄と言うか、末期ガンの治療を任せて安心と思わせるほどのものが、イマイチ(苦笑)
まだサンダースから巣立っていないように見えて、“恋人にはいいけど主治医には向かないから、こんな関係になっちゃったのか?”と皮肉ってやりたくなるほどだった。

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2010年10月01日

ワイルド・チェイス

Bait

連邦準備銀行の厳しいセキュリティーの目をかいくぐって金塊を盗んだ男ジャスター(ロバート・パストレッリ)が、財務省特別捜査班の責任者エドガー(デイヴィッド・モース)の厳しい取調べの最中に、持病の発作で急死してしまった。
しかし、政府のシステムに入り込めるほどのコンピューターの天才が相棒だった事と、金塊を隠したのはジャスターでその相棒もまだ手に入れていないということは分かった。
ジャスターと8時間だけ同房にいたクルマエビ泥棒アルヴィン(ジェイミー・フォックス)を問いただすと、「ブロンクス動物園に行け」と言われたことを明かした。
しかし、彼らは金塊を見つけられなかった。
それから18ヵ月後。
エドガーはウーリー(デイヴィッド・ペイマー)、ボイル(ネストール・セラノ)、ブラム(ジェイミー・ケネディ)ら捜査官、そしてITに強いスタッフたちを動員し、アルヴィンをに利用してセキュリティーに対する脅威となる男を炙り出す事に。
アルヴィンは自分にBC19という特殊な追跡監視装置がつけられていることに気付かないまま、突然の釈放で自由の身となった。
恋人リサ(キンバリー・エリス)に会いに行くと、2年も姿を見せなかったとアルヴィンを詰る。
だがアルヴィンは、リサと投獄中に生まれていた自分の息子グレゴリーのために、ちゃんと就職して養ってやりたいと考える。
しかし物事はなかなか思うようにはならない。
弟スティーヴィー(マイク・エップス)はフリオ(ジェフリー・ドノヴァン)らと相変わらず関わっていて、なかなか“犯罪”と距離が置けない。
アルヴィンが警察沙汰を起こしそうになるたびに、エドガーたちも気を揉んでしまう。 アルヴィンが警察に捕まったら彼らも困るからだ。
そうこうしている内に、ジャスターの相棒ブリストル(ダグ・ハッチソン)が、アルヴィンに接触を図ってきた。
頭が良く高い技術を持つブリストルの尻尾を、なかなかエドガーたちは捕まえる事ができない。
そのうち、アルヴィン本人も、自分が利用されている事に気付いてしまう

オープニングは、基盤にハンダ付けしてる映像等化学系・物理系な雰囲気がとても楽しい!
ブラムらが、アルヴィンの盗聴・追跡をしている様子も、面白く見られる。
冷静冷徹で独特の淡々とした雰囲気を持つブリストルも、興味深い。
後半目立つ行動を取るようになってくると、少し面白みが薄れてきてしまうが。
職務に入れ込みすぎるきらいがある、強引なエドガーも悪くはない。 人情を排除した職務に対する姿勢は、彼のような立場なら有りだろう。
そんな彼が、アルヴィンの行動に焦らされるのは笑える。
何人も気になる俳優が出ていることも嬉しい。

だが、哀生龍の好みからすると、アルヴィンが“家族”のために更生しようとする部分のシーン・女性がらみのシーンは、スピードが落ちてしまうから邪魔に感じてしまった。
ベッドでの様子をみんなで盗聴するのも苦笑いものだし、演出上しかたのないことだが、盗聴されている事を知らないアルヴィンが声に出して考えたり読んだりするのに引っ掛かりを覚えてしまった。

小エビ(シュリンプ)じゃなくてクルマエビ(プローン)だ!と、何度も言っていたアルヴィン。
大きさが全然違う事を主張していたが、クルマエビ強盗はそんなにえばれるものなのか??
ついでに、マグ・ショットを撮られるとき、いちいち面白いポーズや顔を作ってるのが笑えたよ。

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2010年07月30日

私の中のあなた

My Sister's Keeper

11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)は、CMで見た弁護士キャンベル(アレック・ボールドウィン)の事務所を訪ねた。
自分の身体を守るために、両親を訴えるために。
彼女の3歳上の姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)がまだ幼いときに白血病と分かり、長男ジェシー(エヴァン・エリングソン)も自分たちも型が合わないと分かったため、両親ブライアン(ジェイソン・パトリック)とサラ(キャメロン・ディアス)がドナーとなる子供をと考えて設けたのがアナだった。
小さな頃から、ケイトの治療に協力するため、血を取られたり骨髄を取られたりしてきたアナ。
一時は、タイプは違うが同じ白血病の年上の男の子テイラー(トーマス・デッカー)と付き合うことで元気を取り戻したかに見えたケイトだったが、病状は悪化し、骨髄移植とは別に腎臓の移植も必要となってしまった。
もちろん、ドナーとして考えられているのはアナ。
11歳では、自分の意思でドナーを拒否する事が出来ない。 だから弁護士の助けを求めたのだ。
自分の身体を守り、自分の人生を守るための戦い。
しかし、姉ケイトを愛しているアナが、ケイトを見殺しにするような行動を起こした本当の理由は・・・

公的にお勧めできる方法ではないがと言いながらも、オフレコとして医者がドナーとなるべき子供を作る事を提案した。
その部分の是非については、ほとんど触れられていない。
“創られた子供”アナがいて始めてスタートする物語だからなのかもしれないが、アナのような“スペア・パーツ”を創ることについては、見ている人それぞれが考えればいいのだろう。
何が正しいのか、今の時点では正解が無いのだから。
もし今いる家族の誰かが適合したら、どこまで治療への協力を強要しただろうか。
もしドナー登録している何処かの誰かと適合したら、何回も何回も協力してくれただろうか?
1度協力して1度命を救った後、2回目は協力できないと断る勇気はあるだろうか?
自分の身を削って、最後まで何処かの可愛そうな誰かの治療に協力し続けられるのだろうか?

ケイトの病気は、彼女自身を蝕んだだけでなく、“家族”も病気にしてしまった。
とにかく、娘を守る、助ける、そのためなら鬼にでもなる。 “ケイトのため”に盲目となってしまった母サラ。
サラにとっては、失読症で物静かなジェシーも、優しく見守る消防士の夫ブライアンも、重要度が低い存在で後回しとなってしまった。 身体的に一番犠牲を強いられたのはアナだったが、家族全員が何らかの犠牲を強いられたのだ。 サラももちろん、ドナーにはなれなかったが出来る事は何でもやると、全てを犠牲にした。
それを心苦しく感じていたケイト。
自分の望みこそが正しくみんなの協力と犠牲で叶えるべき物だと思い込んでしまっているサラには、ケイト本人の望みも家族の望みも、見えなくなってしまっていたんだから、ケイトも可哀想だ。

予告や作品紹介等で、見る前からアナが自分のために親を訴えたんじゃないという事は分かっていた。
どうしてそんな行動を起こしたのか、そこまでしなければならなかったのか、その点に関心が湧いた。
ケイトの病気が発覚するまでは弁護士だったサラの言動で、すぐに事情は分かった。
子供は、親にコントロールされてしまうもの。 自発的にそう考えたと思わされてしまう。 親も、気付かない内に子供に自分の考えを強要してしまっている。
小さい内はそれが通用しても、ずっと親の独断で全てをコントロールできるものじゃない。 特にそれが人生だったら。 どのように生きてどのように死んでいくか、どんなに子供を守りたい親の願いであったとしても、その人生は親のものじゃなくて子供本人のものなんだよね。

自分が子供の立場だったら。
自分が親の立場だったら。
考えさせられる部分はあった。
が、映画としては好みじゃない。 楽しめない。 重いテーマだから楽しめなくても仕方が無いのかもしれないが、サラには本当に苛立たされてしまって・・・
悪人ではないけど、ある意味“悪役”。

父役のジェイソン・パトリック、弁護士役のアレック・ボールドウィン、子供を亡くした判事役のジョーン・キューザック、主治医役のデイヴィッド・ソーントン、サラの妹役のヘザー・ウォールクィストが、キャラ的にも俳優的にも良かったなぁ~



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2010年06月26日

ワンダフル ワールド

Wonderful World

公開中なので、控えめに・・・

動物愛護団体の顧問弁護士をしている片山誠志(宮野真守)は、兄の主治医伊藤篤志(小山力也)に呼び出された。
その晩デートをする予定だった恋人の福島成実(上原歩)と共に病院を訪れると、幼い頃に溺れてからずっと植物状態の兄晃一(浪川大輔)の容態に回復の兆しが見られると言われた。
丁度病室を見舞った時に、「へむ」と言う言葉を晃一が発した。
伊藤医師は呼吸の弾みに声帯が震えただけだと言うが、誠志は何か心に引っ掛かりを覚えた。
夢の中で、真っ白い部屋の中で戦う人々を見る。 そこに寝たきりではない晃一の姿も。
成実の一言で、いつも事務所に出入りしている弁当屋の熊田次郎(小山剛志)と晃一がロシアンルーレットをすることになった。 そして、熊田が負けた。
翌日、新聞に熊田の死が載った。
ただの夢のはずが、現実世界と何処かリンクしていることに気付いた誠志。
秘書の田中晶子(平田裕香)やオフィスビルの管理人である中村良治(森久保祥太郎)や精神科医の三上紗季(甲斐田裕子)らも、夢の世界“ヘム”に現れ、そして戦っていた。
そしてついに、誠志は兄晃一と対峙する時が来る。

「銀幕ヘタリア」を見たら、こっちも見とかなきゃいかんだろう!!
そんなノリで、普段は行かない映画館まで足を運んだ。
アニメとか声優とかに全く興味の無い人には全然ぴんと来ない話題だとは思うが(苦笑)
監督が浪川なのだ。 出演者の多くが声優なのだ。
浪川のファンってわけじゃないが、何となく興味が沸いたから・・・
トーク付きの特別上映が数回と、(土)(日)のみの上映が数回、そんな限定上映作品。
DVD発売が最初っから決まっていて、それにはスピンオフ・ドラマも収録される事が分かっているから、わざわざ映画館で見ることもない作品なんだけどね(苦笑)
ちなみに、スピンオフの出演者は本編にも出ている森久保祥太郎と関智一、そして森川智之と岩田光央である。
正直、スピンオフも物凄くキャスト的に楽しみだったりする(笑)

先に、他のキャストの一部も列記しておこう。
登場しただけで客たちが笑いをかみ殺したのは、僧侶珍念役の杉田智和。 顔から想像がつかないほど、低くいい声をしている。
彼の師匠である弦仁院竜斎役は内海賢二。 これまたイイ声なんだよね! 2人で読経してくれたら、気持ち良く眠れそうだ(爆)
三上が預かっているどうやら知的障害があるらしい青年、大田俊介役は、“彩冷える”のギタリスト夢人。 何で彼が出演しているのか、不思議・・・
誠志が良く行くバーのマスターというかママ、木崎潤一郎役は山寺宏一。 オネェ喋りがハマりすぎて笑えるのだが、かなり重要な役どころ。
彼の店で働いてる天村マヤ役は斎賀みつき。 山ちゃん&森久保&斎賀とくれば、“おはスタ”だ!!
店の常連客で、ヘムでは誠志のナヴィゲーターのような存在である西川芳高役は藤原啓治。
ストーカーのような保険勧誘員の野間文夫役は、久し振りに見たヒロシ。
その他大勢!!

笑うようなシーンじゃないのに、何故か笑いが込み上げてしまったのは、キャスティングのせい!
客の多くは声優目当てだから、この反応は哀生龍だけじゃない。
哀生龍にとっては久し振りに日本語のドラマだったから、セリフや演技がわざとらしく感じてしまったのも、一因だろう。
ストレス社会だから、普段我慢している事を何らかの形でみんな発散しようとしている。
心の奥底に抱え込んだ後悔の念や罪悪感が、知らず知らずの内に大きな重荷となっている。
“ヘム”では、現実世界で表に出せない自分自身の別の一面が強く出ているのかもしれない。 ストレスを戦うことで解消しようとしているのかもしれない。
バトルロワイヤルと言うよりも、タイマン勝負が多かったのには、何か理由があるのかもしれない。

気弱で優柔不断で、いつもおどおどして困った顔をしている誠志。
彼と兄晃一との関係。
彼と成実の関係。
彼と田中の関係。
逃げる事で収拾をつけようとする誠志だったが・・・

映画館で見るほどじゃないが、DVDになったら見てもいいんじゃないかな?
そんな感じの作品だった(笑)

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2009年10月10日

ワイルド・タウン3

Walking Tall: Lone Justice
Walking Tall 3


保安官を辞めて、恋人FBI捜査官のケイト(イヴェット・ナイパー)と彼女の娘のサム(ヘイリー・ラム)と暮らすため、ダラスに向かったニック(ケヴィン・ソルボ)。
ちょっとした誤解から逮捕されてしまったニックはケイトと最悪な再会を果たし、ただでさえ年頃のサムは“ママの恋人”を素直に歓迎できなかった。
都会の暮らしも、小生意気で大人びた小学生の女の子との暮らしも、勝手が違って空回りのニック。
彼がなかなか心を開いてくれないサムに手を焼いているころ、ケイトは2年かけて捜査してきたドラッグ・ディーラーのペレス(ロドリゴ・デ・ラ・ロサ)の裁判で苦戦していた。
有力な証人が、証人保護指定所のホテルで出廷直前に殺されてしまったのだ。
1人のドラッグディー・ラーとしてではなく、彼の仕切っている麻薬組織・ドラッグ企業を丸ごと潰したいFBIだったが、証人が殺された今となっては囮捜査の過程で掴んだマネーロンダリングの線で行くしかない。
この捜査のリーダーであるタニー捜査官(エリザベス・バロンデス)の指示で、FBIのケイト、スティーヴンス捜査官(マイケル・クラブトゥリー)、アンダーソン捜査官(ローレンス・ヴァーナード)、そしてマクスウェル刑事(マーク・W・ジョンソン)が次の証人となるためにダウンタウンの隠れ家に。
ところが、安全であるはずのその場所も襲撃され・・・
間違いなく、FBI側にペレスへの密告者がいる。
運良く足を撃たれただけで生き延びた1人の“匿名供述書”を出すことにしたFBI側は、次の公判までの2日間、証人を守りきると同時に、密告者を探さなければならない。
保釈が認められたペレスは、部下サイロ(ジョニー・クルス)と情婦ラモナ(クリスティーナ・ハーン)に匿名の証人を探し出して消すように指示を出した。
裏切り者から家族を守るため、独自に動き出したニックは実家に戻った。
母エマ(ゲイル・クロナウアー)にサムを託し、彼の後を引き継いだ保安官のハンク(ジャクソン・ハースト)に農場の警護を頼み、追っ手を迎え撃つのだった。

法では裁けない悪に立ち向かうって設定からは、ちょっとずれて来ているかな?
味方であるはずのFBI関係者の中に裏切り者が居るから、信じられるのは自分だけ。 だから自分で家族を守る
サスペンスタッチではあるが、裏切り者が誰かって部分は分かりやすいから犯人探しはメインじゃない。
やっぱりアクション・バイオレンスがメインだよね。
えぐいシーンもあったし。
女は血に強いと言うが、一番怖いのは、ラモナだね(苦笑) タニーの根性も素晴らしかった。
女と言えば、サムはまだ子供の癖に男を見下す女の口調だった(苦笑) 小学校の高学年ぐらいかな?
利巧で可愛げが無いサムがどうにも好きになれないのは、哀生龍に似た部分があるからだと思う(^^ゞ
でもあれだけ銃の知識が豊富なのは、良し悪し。 でも正直羨ましい。

“保安官”と言う肩書きが無くなったせいか、前作よりもガンガン行くニック(笑)
前よりもケヴィンのアクションが多く見られたような気がするから、その点では嬉しいぞ!!
強盗を撃退しようとしてちょっとした手違いがあったり、サムに小馬鹿にされたり、クッキー作りにチャレンジしたり、サムの学校の女校長(パム・ドーティ)に何度も嫌味を言われたり、とっ捕まって電流流されてたり、まぁ色々と笑い所も盛りだくさんで、ストーリーとは別の部分で物凄く楽しんでしまったo(*^▽^*)o~♪
ラッセル捜査官(ベンジャミン・バーディック)との病院内シーンも、2人のキャラの雰囲気が良かったから、良くあるシーンではあったが面白く見ることが出来たよ!




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2009年10月09日

ワイルド・タウン2

Walking Tall: The Payback

元海兵隊のニック(ケヴィン・ソルボ)は軍の英雄だったが、妻を事故で失ってから法制度に不信感を持つようになっていた。
そんな彼の父チャーリー(リチャード・ディラード)は、テキサス州の小さな町ブーンの郡保安官。
ダラスに行く途中でニックが働く牧場に立ち寄ったチャーリーは彼を釣りに誘うのだったが、実現する事はなかった。 チャーリーは運転を誤って、事故死してしまったのだ。
納得がいかないニックは母エマ(ゲイル・クロナウアー)のいる家に戻り、父が信頼する副保安官のハップ(デル・ジョンソン)と会った。
チャーリーは、地元のギャングであるハーヴェイ(A・J・バックリー)が店や土地を強引に買いあげている陰で、売ろうとしない人間を事故に遭わせている証拠を掴もうとしていた。
FBIに捜査を依頼しに行ったのだが、捜査官のケイト(イヴェット・ナイパー)被害者が死亡している上に目撃者無い状態では、残された拳銃1つだけで事件として取り上げられないと門前払いされていたのだ。 仕方なく、マイケルズ刑事(ジョン・S・デイヴィス)に相談したのだが・・・
しかし、“保安官が死んだ”ことで、ケイトが動き出した。
ハップから保安官のバッジを渡されたニックは、町の人々から証言を引き出そうとする。 しかし、ハーヴェイと彼の仲間の報復を恐れる人々は、みな口を噤んでしまう。
何しろ悪い事に、ハーヴェイの兄ウォルター(ベントレー・ミッチャム)がブーン警察署長なのだ。
ニックはハップとケイトと協力して、ハーヴェイをDCB運送の駐車場経営担当として雇っているオーナーのバーン(ジェリー・コットン)にも切り込むが・・・
邪魔者ニックを排除するため、ハーヴェイは保安官選挙を前倒しにして、ウォルターを保安官にしようと画策。
ニックはこれを阻止するため再び町民たちに働きかけをする傍ら、彼は復讐することも考えていた。
古狸のバーンと彼の秘書ルー(トッド・テリー)、そして歯止めの利かない悪童ハーヴェイ。
こいつらの首根っこを一週間で掴む事はできるのであろうか?
それとも、“正義”は殺されてしまうのであろうか?

ザ・ロックの「ワイルド・タウン」よりは、主役の暴走は控え目。
その分、物足りなく感じる人も多いだろう。
だが、哀生龍はこちらの方が人間味を感じてハマれた。
特殊部隊と海兵隊のカラーの違いなのかもしれないが、ザ・ロックの暴れ具合はPTSDなのではないかと思うようなキレ方だった。 ケヴィンの方は海兵隊時代の心の傷ではなく、妻を亡くした事とその時の警察の対応の理不尽さに対する思いが根底にあるようだ。
金と権力が正義となってしまった町を、悪の手から取り戻したい。 町とそこに住む人々を守りたい。 正義を通したい。
だからバッジを着けた。
でも、父の敵討ちはバッジを着けたままではできない。
それに、町民の意識改革もしなければ・・・
暴力的手段に出れば、ニック1人でハーヴェイ一味を始末する事は簡単だろう。 でもそれじゃ意味が無いし、本当の町の平和にはつながらないんだよね。
哀生龍の目には、保安官のバッジの重さと言うのが、非常に微妙に見えてしまった。
バッジをつけてやれば正義。 着けてなければただの暴力・ただの復讐。
都合によって、着け外しできるような軽い物なのか?

お目当てのケヴィン。
ザ・ロックの後に見ると線が細くヒーローの華には欠けるが、悪人を凌ぐ体格・腕力だけが正義のための道具じゃないってことが伝わりやすいような気がする。
じゃじゃ馬を馴らして乗りこなすシーンは、後で出てきたケイトに対する当て付けだったり(苦笑)
そうそう、ケイトを逃がす時に馬に乗って行けと当たり前のように言っていたが、テキサスの人は馬に乗れるのが普通? それとも、FBIでは乗馬訓練もあり?
ニックは実家も牧場を持っているし、家を出て働いていた所も牧場のようだから、乗れて当たり前だとしても・・・
哀生龍なんか、馬どころか、車で逃げろと言われても運転できないぞ(苦笑)
破壊し捲くりのアクションというのは無かったが、ケヴィンが銃を撃つ姿が見られたから満足度は高かった。
「ヘラクレス」「アンドロメダ」「ほぼ300」、どれも普通の拳銃・ショットガンの類は使わないからね(笑)
似合うというか自然に馴染んでいるというか、扱い慣れてるように見えてなかなか♪
海兵隊のキッチリカッチリのイメージよりは柔らかい感じがするが、でも身のこなしは長年アクションをやってるだけのことはある!!
肉体年齢は、かなり若そうだ(笑)

単純に、ケヴィン・ソルボが主役だからと見たのだが、まさか共演者が、それも悪役側の主役がAJさんだったなんて!!
とってもラッキーな気分になれたぞ!!!
それも、悪役のAJさんなんて想定外で、やたらと楽しかったぁ~~♪♪
右上腕部のタトゥーと、左手中指のリングは間違いなく自前。
多分ブレスレット類も自前。 ネックレスはどうなんだろう・・・ プライベートでもネックレスはしてるみたいだけど、あのコインみたいなヘッドは知らないな。
バタフライナイフをチャカチャカ振り回したり銃を撃ってるのを見るのも新鮮だし、それよりも何よりも、こんなに彼のをちゃんと聞いたのは初めて ヾ(・ω・o) ォィォィ
ラボ職員のアダムとして「CSI:NY」でチラッと見かけたのと、「Uボート/最後の決断」で軍医として数分出ていたのを見た程度。
それなのに、なぜか良く知っている気になってしまう俳優さん(笑)
悪役ってだけでも おぉ~w(*゚o゚*)wなのに、バイオレンス・パート担当だったのに驚いた。
ニックのファンのようなウェイトレスのクリスタル(ジェニファー・サイプス)を手下にレイプさせた時、彼は見ているだけだった。
楽しそうでもなければ、嫌みったらしくニヤついていたのでもない。
この時のハーヴェイの感情は、読み取る事ができなかった。 何を考えていたのか、何を思っていたのか、非常に気になってしまう・・・

ところで、“田舎町のマフィア”と字幕が付けられていたが、ディキシー・マフィアと言っていた。
ヤンキー・マフィアって言い方もあるんだろうか??




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2009年10月08日

ワイルド・タウン/英雄伝説

Walking Tall

米軍特殊部隊を除隊したクリス・ボーン(ザ・ロック)は故郷の小さな町に、父親(ジョン・ビーズリー)と母親(バーバラ・タルバック)、救急隊員を務める姉のミシェル(クリスティン・ウィルソン)とその息子で生意気盛りのピート(カレオ・トーマス)が暮らす家に、戻って来た。
かつては製材業で栄えていた静かな町だったが、今ではすっかり様変わりしていた。
父の働いていたハミルトン製材工場は閉鎖されていて、この工場の跡取り息子でクリスの同級生だったジェイ(ニール・マクドノー)は、いまや町で一番の収入源となったカジノ「ワイルド・チェリー」を経営している。
幼なじみのデニ(アシュレイ・スコット)までが、稼ぐためにこのカジノでダンサーをやっていた。
旧友たちと一緒にそのカジノでサイコロゲームをやっているとき、クリスはイカサマに気がついた。
元々正義感が強いうえにこのカジノに好印象を持っていなかったクリスは、ブース(ケヴィン・デュランド)らボディガードたちと乱闘騒ぎを起こしてしまう。 それどころかボディガードたちにリンチを受けたのだ。
間違いなく非はカジノにあるのに、思いもよらないことになった。 警察が「ワイルド・チェリー」の行った内部調査だけで捜査を終わらせらだけでなく、ジェイが弁護士が器物破損で訴えると言っているがやめさせたと恩着せがましいことを言ってきたのだ。 その上、自分の店でボディガードとして働かないかと、金まで握らせようと・・・
また、ボディガードのドラッグが原因で、甥っ子ピートが・・・
報復に出たクリスは訴えられてしまうが、無罪を勝ち取って保安官選挙にも当選。
法の名の下に、正々堂々と町の浄化のために立ち上がったのだ。
クリスは諸悪の根源である「ワイルド・チェリー」とジェイに、正義の角材を振り上げる。

原題は“胸を張って歩く”と言う意味。 実在した保安官をモデルにして作られた1973年の作品の、リメイクと言うことだ。
正義を貫き町を浄化するには綺麗事は言ってられない、暴力も必要だ。 そして、正義の名の下に暴力を振るうには、保安官バッジが必要なのだ。
と言ってるように見えてしまった。
そればかりじゃないだろうが、保安官の権限・バッジの威力と言うのが余り身近ではないため、そこに目が行ってしまったという感じ。
正義の名の下に暴力を肯定しているようで、気持ちがスッキリしない所もあるが、暴力を振るわなくちゃならない時もあることを否定する気はない。
「目には目を、歯には歯を」は暴力の泥沼化を招くが、非暴力手段だけでこの世は正せない。 それが腹立たしくも思う。

正義と暴力と復讐は、紙一重
更生して過去の経験を生かし社会に貢献するために、元ワルが保安官になる場合がある。
だが、バッジがあれば何やっても捕まらないからと、暴力を振るい悪事をやりたいがために保安官になる場合がある。
クリスのように、正式に資格を得たうえで法に則って悪を正したいと思っていても、法で裁き切れない悪に対してまで正義の鉄拳を振るおうとする場合もある。
哀生龍にとって、クリスのようなキャラはボーダーライン上にあるというか、描き方1つで許容できるかどうかが全く変わって来てしまうのだ。 キャストによっても変わってしまう。
で結局クリスはどうだったかというと、微妙過ぎて見終わった後にもやもやした感情が残ってしまった(苦笑)
よくやった、そうすべきだった、と褒め称える気にはならない。
正義のためとはいえそのやり方は間違っている、正義ですらない、と扱き下ろす気にもならない。
(-""-;)ムム・・・ すっきりしないぞ・・・

力がある者が法律のような町。
5ヶ月前に事故で死んだ保安官は、邪魔だったから・・・
そして新しい保安官は、誰の味方??
そんな町の新しい保安官になったクリスは、保安官助手を旧友レイ(ジョニー・ノックスヴィル)に頼んだ。
と言うか、無理矢理引き受けさせた(笑)
レイは過去にドラッグに手を出して音楽の道を諦めてしまった経験があり、今はドラッグも酒も止めて建築現場で働いていた。
町からドラッグを排除するには、そんなレイの知識が必要だったのだ。
そのレイと言う男だが、厄介ごとには関わりたがらない、ちゃらんぽらんな駄目キャラに見える。
お堅いクリスの相棒としてやってけるのか? と、心配になる。
ところが結構良いコンビになってるんだよ。
キャラが違うから、かえって良いのかな?
そんな駄目キャラのレイの頑張りに、拍手!!
コイツ、好きだ♪

これを見た理由は、ケヴィン・ソルボが主演の第2弾・第3弾を見るための、予習(?)
続編ではないらしいが、雰囲気ぐらいは分かるかなと。
キャラも設定も違うらしいが、どんな作品になってるんだろうか・・・




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posted by 哀生龍 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2009年04月22日

ワイルド・バレット

Running Scared

ドラッグの取引中に3人の覆面の男が乱入し、銃撃戦になる。
殺された中に2人の覆面の男も混じっていたが、その2人はなんと警官だった。 そして1人は逃げてしまった。
生き残ったイタリアン・マフィアのトミー(ジョニー・メスナー)とサル(マイケル・カドリッツ)は、いつものように殺人の凶器となった銃の始末をジョーイ(ポール・ウォーカー)に任せた。
ジョーイもいつも通り、地下室の壁の中にその銃を隠したのだが・・・
その晩、隣の家のロシア人家庭から銃声が聞こえ、ジョーイの家にも流れ弾が飛んできた。
慌ててジョーイが駆けつけてみると、その家のイカレタ主人アンゾ(カレル・ローデン)が撃たれていた。
ジョーイの10歳の息子ニック(アレックス・ニューバーガー)の友人でもあるアンゾの息子オレグ(キャメロン・ブライト)が、母ミラ(イワナ・ミルセヴィッチ)に暴力を振るい自分にジョン・ウェインを押し付けようとするアンゾを撃って逃げたのだ。
まずい事に、その銃は壁の中に隠したはずの警官殺しのトミーの銃
自分の家とアンゾの家の銃弾は回収できたが、アンゾの体内に残った弾丸とオレグが持ち逃げした銃も回収しなければならない。
妻テレサ(ヴェラ・ファーミガ)にミラを任せ、ジョーイはニックを連れてオレグの行きそうな場所を探しに行った。
イタリアン・マフィアのトミーと彼の父でボスでもあるフランキー(アーサー・J・ナスカレッラ)、アンゾの叔父でロシアン・マフィアのボスでもあるイワン(ジョン・ノーブル)、麻薬課のライデル刑事(チャズ・パルミンテり)、派手なポン引きレスター(デイヴィッド・ウォーショフスキー)、親切で不気味な夫婦デズ(ブルース・アルトマン)とアデル(エリザベス・ミッチェル)、関わりたくない奴らに関わりながらジョーイはオレグを見つけ銃を回収することは出来るのであろうか?

ドツボのジョーイ。
ヤバイ証拠品であり武器でもある“訳あり拳銃”を、そんなお手軽な所に山積み状態で隠しているなんて・・・
よく今まで何もトラブら無かったよなぁ・・・
何度もオレグと拳銃に手が届きそうになるのに、そう簡単には手に入らない。
それどころかドンドン面倒な事態が雪ダルマ式に・・・
そして、二転三転の末に、そう言うことなのか???
嫌いじゃないよ、この追い込まれ方とか、どんでん返しとか。

でも、ガキんちょが原因てのがイラつく(苦笑)
息子ニックは学校でADD(注意欠陥障害)かも知れないと言われただけあって、じっと待っていられない。
余計なことをして、ジョーイの墓穴を広げてくれる。
問題の拳銃をどこかに隠してしまえば自分たちは関係なくなると考えたのか、ニックの入れ知恵でオレグは拳銃を手放した。
お陰で・・・
ニックもオレグも可愛く見えない。 ジョーイが不注意だったんだし子供だから仕方が無いと思う一方で、だから子供は嫌なんだよと言う思いが(苦笑)

途中の、ホラーのようなエピソードは、いったい何?
テレサの母としての選択、子供を守るため母は何をするかってことを示すシーン?
被害者が自分の子供じゃなくても、ここまでできるんだぞ!ってこと?
この作品、親子関係がたびたび出てくるよね。
オレグの家庭。
暴力的な父アンゾは血が繋がっていないかもしれないが、それでもアンゾはオレグを愛していて可愛いと思っている部分が心の片隅にあったようだ。
アイスホッケーのリンクのシーンは、色々なドラマがあったよね!!
ミラとの関係も、平和で愛情溢れる関係ではなかったが、それでも2人の間には愛があったと感じられた。
フランキーと息子トミーの関係も、ありがちなマフィアの親子って感じで、見ていて楽しい。
もちろん、ジョーイとテレサとニックの家族も、色々ありそうだ。

見たことがある俳優、結構気に入っている俳優が何人もいて、嬉しかったね♪
特に、アンゾ役のカレル・ローデンとトミー役のジョニー・メスナーは、味があって好きだぞ!
ポール・ウォーカーはかなり男っぽく精悍な雰囲気なのに、ちょっと駄目な感じが良く似合う(笑)
焦ってあたふたしているが、変にコミカルにならないのは彼だからかな?
似合ってないと感じたのは、父親役(苦笑)


posted by 哀生龍 at 06:15| Comment(2) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

ワルキューレ

Valkyrie
Operation Walküre - Das Stauffenberg-Attentat


公開中だから、控えめに!

前線で負傷し、左目、右手首から先、左手の薬指と小指を失ったシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、トレスコウ陸軍少将(ケネス・ブラナー)から声をかけられた。
ドイツ国家と欧州をヒトラーの独裁政権から守るために総統暗殺を企てているレジスタンスに欠員が出来たため、総統よりも国家に忠誠を示していたシュタウフェンベルクに白羽の矢が立ったのだ。
レジスタンスの首謀者の1人国内予備軍副司令官であるオルブリヒト将軍(大将)(ビル・ナイ)の部下となったシュタウフェンベルクは、ある作戦を思いつく。
緊急事態が起きた時にSSやゲシュタポですら制圧する権限を持つ予備軍に備わっている作戦「ワルキューレ」を、レジスタンスに都合の良い内容に改定して実行に移そうというのだ。
重要な役割を担う通信部門の人間としてフェルギーベル将軍(大将)(エディ・イザード)を何とか味方にし、ヒトラー(デイヴィッド・バンバー)本人に署名させることも出来たが、肝心の発動権を持つ国内予備軍司令官のフロム将軍(上級大将)(トム・ウィルキンソン)がどちらに付くのか態度をはっきりさせない。
レジスタンス内部の政治屋と軍人の考え方と反応速度の違い、正確な予定が掴みにくいターゲットのヒトラーとヒムラー(マティアス・フライホフ)、制御がしにくい時限爆弾。
多くの困難を乗り越えてシュタウフェンベルクがヒトラーの出席した会議に仕掛けた時限爆弾は、彼の見ている前で爆発した。
そして「ワルキューレ作戦」が、本格始動する。

事実を元にした映画であり、ヒトラーの死に様は良く知られているから、この暗殺が未遂に終わったことは最初っから分かっている。
前半の、シュタウフェンベルクを仲間に引き入れ、その後も何人かを仲間にする経緯は、態度をはっきりさせなかった者を除けば概ね順調だった。
人選を誤り裏切り者呼ばわりをして密告しようとする者とかがいても良いはずだと思うのだが、声をかける瞬間の緊張感があまり無くて上手く行き過ぎていると感じてしまい、ご都合主義の展開(どんどん時間を追って見せていくだけの展開)になったらつまらないなぁ~と思ってしまった。
しかし、暗殺計画を実行する段階になると、色々不手際があったり予定外の状況になって緊張が走ったりと、少しずつ緊迫感が盛り上がってきた。
やっぱり一番興味が引かれたのは、爆破の後だね。
猪突猛進状態のシュタウフェンベルクと慎重に行きたいオルブリヒト、一番最初に色んな情報を目にすることになる通信本部の反応、ワルキューレ作戦にのっとって行動する国内予備軍を率いるレーマー少佐(トーマス・クレッチマン)の冷静さ。
計画を練る参謀としての才能と行動的で決断力のある頼もしかったシュタウフェンベルクが、頭に血が昇った単なる暴走男のようにヒステリックに作戦に固執する姿は、憐れと言うか一人浮いて見えてしまったと言うか・・・
デフォルメし過ぎて、他のキャラと温度差が出過ぎたんじゃないだろうか?
信念と正義に燃える心があっても、優柔不断だったり及び腰になってしまったりすることがあるのも人間。
そんな仲間たちを歯痒く思うシュタウフェンベルクの気持ちも分からないではないが、ここまで時間をかけてやって来たことが・・・
強運の持ち主ヒトラーに、まるで神までもが彼の存在を認めているような口実を与える結果になったことが悔しいぞ!

好きな俳優、良い俳優が多く出演していたため、日本に来るかどうかもわからない内から見たいと思っていた。
見応えがあるキャスティングは、真実味を増すよね。
まずはお目当ての、エディ・イザード、ビル・ナイ、ケネス・ブラナーは満足度が高い!!
出ていると知らなかったクレッチマンは、良くも悪くも癖の無い顔立ちで、一介の指揮官と言う雰囲気が良く似合っていると思う。
彼の軍服は、見慣れたものだし(苦笑)
レジスタンス側の重要人物ベックを演じたテレンス・スタンプの、貫禄ある落ち着きも良かったね。
シュタウフェンベルクの副官になったヘフテン中尉(ジェイミー・パーカー)、シュタウフェンベルクが信頼するクヴィルンハイム大佐(クリスチャン・ベルケル)も、信頼関係と結束力が頼もしい。
ヒトラー側の勘の鋭そうなブラント大佐(トム・ホランダー)は、出て来るたびに緊張感を出してくれて良かったぞ。
同じ雰囲気があったのは、ヒトラーの会議が行われる“狼の巣”にいたフレイェント少佐(ヴェルナー・フダーウェン)だ。
そうそう、フロムの副官か何かで、最後の方に結構顔を出していたヘルベル中尉役のマティアス・シュヴァイクヘーファーは、ティルの監督作に出ていた俳優だね!
「Der Rote Baron」もティルと共演しているから、見たいと思ってるんだけどなぁ・・・

冒頭のドイツ語から自然に英語に切り替わる演出、誰が着てもカッコ良く見えてしまうナチの軍服、ヒトラー信奉者だけがドイツ人じゃないという部分の真実味のある描き方、トム・クルーズ映画だと高をくくっていたが思ったよりもずっと良かったよ。
国家への忠誠ではなくヒトラーへの忠誠を誓っていた誇り高きドイツ軍人が、ヒトラーに反旗を翻すことの重み。 苦渋の決断。 勇気。
日本人にも似た気質があるから、理解しやすいのかもしれないね。

どうでも良いが、邦題が英語読みの「ヴァルキリー」にならなくて良かったと、こっそり思った哀生龍なのであった(笑)
posted by 哀生龍 at 10:06| Comment(8) | TrackBack(10) | | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

ワンダーラスト

Filth and Wisdom

公開中なので、控えめに。

ロンドンの片隅で、夢が実現する日を待ち望む3人がルーム・シェアしていた。
ウクライナ移民のAK(ユージーン・ハッツ)は、彼がフロントマンを勤めるジプシー・パンク・バンドが成功を収めることを夢見ていた。
ライブを行う傍ら、収入源としてSM調教師をしていた。 仕事は真面目に、顧客のM男の好みに合わせてコスチュームやアイテムの準備も手を抜かない。
また、下の階の視力を失った作家で詩人のフリン教授(リチャード・E・グラント)の雑用をして、小遣い稼ぎ。
欠点と言えば、母国の格言をすぐに持ち出すところだろうか。
一流のバレエ団で踊ることを夢見るホリー(ホリー・ウェストン)は、幼い頃からバレエをやって来たがどうも花を咲かせられそうに無い。 それどころか、家賃も払えない状態。
AKの提案を聞き入れ、乗り気ではないが収入のためにハリー(スティーヴン・グレアム)のストリップクラブでポールダンサーをやる事にした。
バレエで培った技能はあっても、ポールダンスは思っていたほど簡単なものではなかった。 そして、奥が深いダンスでもあった。
先輩のフランシーヌ(フランチェスカ・キングドン)の手ほどきで、ホリーはどんどん上達していくのだった。
アフリカの恵まれない子供たちを救うことを夢見るジュリエット(ヴィッキー・マクルア)は、サーディープ(インダー・マノチャ)の薬局で働いていた。
店に手作りのポスターを貼ったり、レジ横に募金入れを置いたりして地味な活動をしつつ、いつかアフリカに行く時のために店の薬もこっそりくすねていた。
親の勢力圏から出られない姉妹クロエ(クレア・ウィルキー)が時々親の伝言を持って来るが、大学に戻る気は無い。
こんな3人の夢が叶う日は、いつか来るのであろうか・・・

マドンナが監督した作品という事でもっと注目を浴びるのかなと思ったが、初日2回目の割りに客はまばら。
ユージーン・ハッツ目当てに見に行った哀生龍としては、もったいなく思う。
ひょっとして、マドンナの名がマイナスに働いたのだろうか?
もしそうであれば、彼女のことはひとまず忘れて、ハッツを見に行って欲しいぞ!!!
この映画は、“ハッツありき”の作品だ。
3人と周りのキャラにマドンナ自身の経験や想いを乗せているのは間違いないが、そうであっても、この映画はハッツだから成り立っていると言って過言じゃないだろう。
脚本の段階から、ハッツを念頭に置いて書いたらしいし。
そういえば、AKが国の格言を言う時は、ロシア語? ウクライナ語?
ハーディープ夫婦は、インドの言葉だからヒンディー語?

「僕の大事なコレクション」で初めてハッツを知り、彼がフロントマンを勤めているバンド“Gogol Bordello”のことも併せて知った。
すぐに、映画のサントラとバンドのCDを数枚購入。
ジプシー・パンクというジャンルは初めて知ったが、独特の音階とスピード感とノリの良さが心地良くてお気に入りに♪
歌詞の内容は分からないが、聞くと元気になれるタイプの曲なのは間違いない。
ハッツ自身の好奇心を刺激してくれる不思議な魅力も、1作見ただけなのに彼を忘れられない存在にした。
「ワンダーラスト」を見て、ますますハッツが好きになった。
彼の歌声もバンドとしてのパフォーマンスも生命力に溢れているのに、どこか達観していてシニカルな雰囲気を醸し出す部分を併せ持っている。
映画の中のキャラであるAKの魅力は、本や言葉を愛している部分や、仕事では几帳面なところを見せながら普段の生活は案外無頓着なところがある部分や、深刻に考え込まずに次ぎの一歩を踏み出せるような部分かな?
周りにプラスのエネルギーを分け与えてるよね!

巧い俳優として映画全体の重石になっているグラント。
視力と共に色んな事柄に対する気力を失ってしまったフリンと、彼の本から刺激をもらい、逆に彼に刺激を与えたAKとの関わりは、非常にワクワクさせられた。
詩は興味ないし理解できないし心で感じることも出来ないが、本の方は読んでみたい。
フリンはどんな文章を書く人なんだろうか。
AKが読んだ「ワンダーラスト・キング」は、いったい・・・

ホリーもジュリエットも、色々語れる部分のあるキャラ。 でも省略ヾ(-_-;) オイオイ…
ジュリエットは気付いていなかったが、煩い奥さんと子供が沢山いるサーディープはジュリエット性的な魅力を感じていて、こっそりささやかな愉悦に浸ることでしんどい家庭生活を一瞬忘れているようだ。
クロエは・・・嫌い(苦笑)
AKと同様に、性的な仕事ではあるが誇りを持ってやっているフランシーヌは、カッコ良く見える。

マドンナの監督としての手腕については、きっと評論家たちが判定してくれるだろう。
哀生龍にとっては、映画としては見やすかったし、場面の繋ぎ方も抵抗無かった。
時々ハッツとバンドのPVに見えなくも無かったが、彼目当ての哀生龍にとっては嬉しいことで・・・(爆)
コスプレ大会&ライブ映像が見られたからね♪
夢と現実、夢を持つ事と現実から逃げない事、人と関わることで進める事と自力で進まなければならない事、セックス産業と愛、描かれているテーマも分かりやすくて馴染みやすい。
技巧に走ったり小難しいテーマを選んだりしなかったから、結果として見やすくまとまった作品に仕上がったのかも?

Filth and Wisdom(堕落と懸命)は表裏一体。
そうか、それには気付いていなかったよ。
posted by 哀生龍 at 08:24| Comment(8) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする